あなたの願望叶えます
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#624 [ぱいん]

叶羽を駅まで送り
家に帰ると
加奈子の姿がなかった。

子供部屋を覗くと
子供たちは二人とも
よく眠っている。

不思議に思いながら
寝室へ行くと
俺の部屋から
明かりが漏れていた。

⏰:08/01/10 23:11 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#625 [ぱいん]

ドアを開けると
加奈子が床に
テレビの前で
座り込んでいた。

画面に映っているのは
俺と叶羽だった。

隠していたはずの
痴漢した時のビデオを
加奈子は見ていた。

⏰:08/01/10 23:14 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#626 [ぱいん]

「これ…
 あなたよね…?」

俺に背を向けたまま
加奈子は言った。

俺は無言で
ビデオを止めた。

虚ろな目で
俺の行動を追っていた
加奈子が突然
喚き始めた。

⏰:08/01/10 23:18 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#627 [ぱいん]

「何かの間違いよね?
 あたなはこんなこと
 痴漢なんて
 しないわよね?」

俺の胸ぐらを掴み
泣きわめく
加奈子を見ても
めんどくさいという
感情しか湧かなかった。

⏰:08/01/10 23:21 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#628 [ぱいん]

加奈子の手を
振り払うと
そのまま家を出た。

行くあてもなく
車を走らせ
目についた満喫に入り
あのサイトを開いた。

記載された番号を
メモすると
車に戻り電話をかけた。

⏰:08/01/10 23:24 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#629 [ぱいん]

「金さえ出せば
 何でもできるのか?」

俺は聞いた。

「こちらに被害が
 及ばない範囲でしたら」

相手は言葉を濁した。

⏰:08/01/10 23:26 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#630 [ぱいん]

遠回しに聞いても
仕方ないので
俺は言った。

「殺人の補助は
 できるのか?」

一瞬相手が
躊躇ったのがわかった。

「一度こちらに来て
 話をしましょう」

⏰:08/01/10 23:28 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#631 [ぱいん]

相手に言われるまま
俺は指定された
マンションに向かった。

部屋のチャイムを
鳴らすと
すぐに男が出てきた。

「どうぞ」

言われるまま
中に入った俺は
室内の異様な雰囲気に
言葉を失った。

⏰:08/01/10 23:31 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#632 [ぱいん]

何だか息苦しい
感じがするのは
窓がないからだろう。

「話の続きですが…」

男は立ったまま
話始めた。

部屋にはベッドが
一つだけ置いてあるが
座りたいと思えず
俺も立っていた。

⏰:08/01/10 23:33 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


#633 [ぱいん]

「この部屋は
 監禁用に私どもが
 借りている部屋です」

男は落ち着いた声で
説明を続ける。

「相手を拉致し
 この部屋に
 つれてくることは
 可能です」

⏰:08/01/10 23:37 📱:D905i 🆔:jEKkaVJA


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