先生とあたし
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#141 [七瀬]
何回も携帯変えて
すいません
使い方に慣れないので
少し友だちの
借りました
少し更新します
:07/03/18 19:49 :P901iS :.1HkwXoc
#142 [七瀬]
嫌と断っても絶対
着いてくることくらい
わかっていたから
沢口は喜んだのか
いきなりクローゼット
からスーツを
取り出してきた
お父さん沢口みたら
ビックリするよね
一応言っとくか…
:07/03/18 19:58 :P901iS :.1HkwXoc
#143 [七瀬]
「お父さんさ
知らないんよ
カズの存在も
優の存在も」
カズは下を向いたまま
何も言わなかった
「ごめん」
あたしはその場に
いれなくなって
脱衣所に行き
顔を何回も何回も
洗った
:07/03/18 20:08 :P901iS :.1HkwXoc
#144 [七瀬]
後ろに人の気配して
振り向いたら
カズがタオル持って
立ってた
「ありがと」
「化粧にじんで化けもん
みたいになっとる」
笑って言うカズに
つられてあたしも
笑った
もうすぐ明日‥だょ
:07/03/18 20:12 :P901iS :.1HkwXoc
#145 [七瀬]
いつもならあたしの
ほうが早く目覚める
のにあたしが
起きたころにはもぅ
沢口は着替えを
済ませていた
「幸来やっと起きたな」
「気合い入れすぎ」
カズは似合わない
スーツにワックスで
髪の毛をたてている
:07/03/18 20:25 :P901iS :.1HkwXoc
#146 [七瀬]
「もぅ三十路に
なるおっさんが
調子に乗って」
「そのおっさんに
惚れたんは幸来やか」
「髪の毛触るで」
「ごめんって
この髪型にするんに
かなり早起き
してんから」
朝から騒がしい我が家
ふたりだけなのに
いつもバタバタしてさ
:07/03/18 20:33 :P901iS :.1HkwXoc
#147 [七瀬]
でも‥だから
たまにふと思う
優がいたら‥
ここに優がいたら
どんなんだろう
とか
「おぃ、遅れるでな」
カズに呼ばれ慌てて
用意を始める
少しいつもより
薄めの化粧
露出の少ない服
「いつもと何か
違うな」
:07/03/18 20:47 :P901iS :.1HkwXoc
#148 [七瀬]
「そんなことないよ」
口では言ってるけど
自分でも違うくらい
わかってるょ
「行こっか」
沢口に言われ
ふたりは出掛ける
眩しい‥
いつもより太陽が
眩しく目をあけること
ができないくらい
「のれよ」
とカズがドアを
開けてくれる
:07/03/18 20:57 :P901iS :.1HkwXoc
#149 [七瀬]
舞にしてたみたいに
車の中は相変わらず
香水の匂い
「どこに行く?」
「駅」
「りょーかい」
ふたりは黙り込み
洋楽を流す
これが主流だ
「着いたよ?幸来」
いつの間にか
寝てしまってたようだ
:07/03/18 23:15 :P901iS :.1HkwXoc
#150 [七瀬]
「親父さんいる?」
カズに聞かれ
駅あたりを見渡す幸来
「‥あ、いたよ」
「え?どこどこ?」
子どもみたいに
無邪気にはしゃぎ
窓からくびを出す
スーツ来て髪の毛
キメキメのもうすぐ
三十路になる
おっさんが‥
:07/03/18 23:17 :P901iS :.1HkwXoc
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