--君にあげる。--
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#100 [まきやま]
「たっちゃんの夢っ
て何なの?」
画用紙の棒人間を
見つめて言う。
「バスケット選手
じゃないの?」
「違うよ〜。」
たっちゃんは続ける
勉強の話題から
また上手く反らした
私って天才だなっ…
:07/04/09 01:06
:W42S
:☆☆☆
#101 [まきやま]
「じゃあ何?
知りたいーっ!!!」
たっちゃんの腕に
すがりついた。
「んー…?内緒。」
人差し指を口に付け
たっちゃんは笑う。
「実現できるか
分かんないしね…」
少し切なさが残る
たっちゃんの笑顔。
:07/04/09 01:10
:W42S
:☆☆☆
#102 [まきやま]
「そんな難しいに…
夢なの…?」
「…分かんないな。
美嘉は?将来の夢.
何か無いの?」
たっちゃんは
美嘉に向かって笑う
私の夢…?
何だろ…
バレーの選手?
ピンとこないや。
とりあえず…
:07/04/09 01:13
:W42S
:☆☆☆
#103 [まきやま]
「お嫁さん!!!」
にっこり笑って
たっちゃんを見た。
「あははっ.
美嘉らしい夢ダナ」
たっちゃんのその
軽い笑い声が好き。
ずーっとずーっと
見れたら良いのにな
「たっちゃんの
お嫁さんが良いよ」
消え入りそうな声で
言ってみた。
ってゆうよりは
口に出ちゃった…
みたいな?
:07/04/09 01:16
:W42S
:☆☆☆
#104 [まきやま]
「え.俺?」
自分を指差して
たっちゃんは笑う。
「俺なんかで
良いなんて…
美嘉ちゃん結構
センス悪いなーっ」
「何でよーっ!!!」
たっちゃんみたいな
優しい人。
他にいないもん。
:07/04/09 01:26
:W42S
:☆☆☆
#105 [まきやま]
「18のおじさんに
プロポーズして〜
可愛いんだから。」
画用紙にまた
棒人間を書く。
でましたよ。
子供あ・つ・か・い
「たっちゃんは…-」
キーンコーン…-
キーンコーン…--
:07/04/09 01:29
:W42S
:☆☆☆
#106 [まきやま]
私の言葉を遮って
17時を知らせるチャイム
が鳴り響く…。
今日もこれで終わり
「あ.チャイム。
また明日ね美嘉。」
頭をポンと叩いて
画用紙をしまう。
嫌だな嫌だな嫌だな
もっと話したいよ。
「もっと話したい」
あー….
今日の私馬鹿正直。
:07/04/09 01:32
:W42S
:☆☆☆
#107 [まきやま]
たっちゃんは優しい
から絶対困る。
困らせたく無い。
でも話したいの。
トロンとした目は
少しだけ戸惑ってて
「ん〜…じゃあ明日
また朝おいで?」
不満そうに
ぶーたれる私。
今の私…絶対不細工。
:07/04/09 01:36
:W42S
:☆☆☆
#108 [まきやま]
「明日また早く来る
から。約束。」
ふにゃっとした
笑顔でこっちを見る
完璧ノックアウト。
「……分かった。」
つられて笑いそうに
なったけど…
不満そうな顔のフリ
をした。
「あらあら達也君
モテモテ〜っ!!」
たっちゃんを
からかうのは
看護婦見習いの
翠ちゃん。
:07/04/09 01:41
:W42S
:☆☆☆
#109 [まきやま]
翠ちゃんは
悔しいけど…
すんごーく可愛い!!
顔小さくて
スタイル良くて
大人っぽくて…
絶対昔ギャルだった
と私は思ってる。
「え〜?俺は翠さん
にモテたいっすよ」
たっちゃんは笑って
翠を見る。
たっちゃんと
翠ちゃんは
年が近いからか
仲良しなんだ…。
翠ちゃんは23歳。
私のが若さでは
負けないもんっ!!!
:07/04/09 01:45
:W42S
:☆☆☆
#110 [まきやま]
「そんな事言って〜
私が美嘉ちゃんに
怒られちゃう!!」
たっちゃんの肩を
叩いて笑う翠ちゃん
八重歯あるとか
本当卑怯だよぉー…
「美嘉ちゃん
また明日ね?」
にっこり笑う翠。
「…ばいばい!!」
そっけなく言って
病室を出た。
:07/04/09 01:48
:W42S
:☆☆☆
#111 [まきやま]
たっちゃんは…
翠ちゃんみたいな子
好きなのカナ?
ため息が出るよ。
私…病気だし。
勝ち目なんか
全然無いじゃん!!
ニキビを指で
さっと撫でる。
「でも!明日また朝
会えるしねっ!!」
:07/04/09 01:51
:W42S
:☆☆☆
#112 [まきやま]
そう独り言を呟き
美嘉は病室へ急いだ
ねぇたっちゃん。
この頃の私は
本当に
本当に
自分の事しか
考えて無かった。
たっちゃんの事
見ているようで
全然見て無かったんだね
:07/04/09 01:54
:W42S
:☆☆☆
#113 [まきやま]
さくらさんx
ありがとおN
嬉しいですx
:07/04/09 01:55
:W42S
:☆☆☆
#114 [まきやま]
翌朝..
何分待っても
たっちゃんは
来なかった。
鍵が開かないから
病室の扉に
寄りかかって
ずーっと待ってた。
階段を上がる音も
全然しない。
雨だから電車が
遅れてるのかな?
あ.学校かな?
しばらくして
階段を上がる音…
:07/04/09 02:00
:W42S
:☆☆☆
#115 [まきやま]
やっときた!!
遅いよ馬鹿!!
「おはよう。
早いねっ!!」
「…翠ちゃん。」
ガックリと
肩を落とす。
「ごめんね〜
達也君じゃなくて」
小さく笑って
鍵を開ける。
「たっちゃんは?」
翠ちゃんは少し
間をあけて
「……お休みっ!!
学校とかいろいろ
忙しいみたいよ?」
:07/04/09 02:05
:W42S
:☆☆☆
#116 [まきやま]
「お休みかあ……」
なーんだ。
約束とかいって
忘れてんだ…。
「…私.病室戻る」
しょんぼりして
階段を降りた。
翠ちゃんは
気まずそうに頷く。
「元気になったら
おいでね。」
残念だけど…
今日は元気には
なれそうにないよ。
:07/04/09 02:07
:W42S
:☆☆☆
#117 [まきやま]
馬鹿馬鹿馬鹿。
守れない約束なんか
すんじゃねーよ。
学校行くなら
朝来るとか言うなよ
馬鹿馬鹿馬鹿ー…
やっぱり私は
お子ちゃま扱い。
たっちゃんは
優しいから
絶対来てくれるって
思ったのにな…
あーあ。
馬鹿みたいだよ
:07/04/09 02:16
:W42S
:☆☆☆
#118 [まきやま]
ふらふら歩いてたら
ん?…脳神経外科?
私とは全く無縁な
フロアに来ちゃった
しかもここ…
外来じゃんか…
暇だし散策しよ。
:07/04/09 02:18
:W42S
:☆☆☆
#119 [まきやま]
突然頭が痛くなって
倒れた。
とか
メマイがする…。
とかかな?
私の突然の心臓の
痛みみたいに…--
可哀想だな。
脳みそってさ.
結構大事な所じゃん
そこの病気なんて…
って私も人の事
言えないけどさっ。
:07/04/09 02:21
:W42S
:☆☆☆
#120 [まきやま]
ロビーのソファーに
ちょこんと座る。
人の多さはまちまち
だけど皆深刻そうな
顔してる。
そりゃそうだ…。
皆そわそわしながら
来たんだよね…--
看護婦のアナウンス
に耳を傾ける。
:07/04/09 02:24
:W42S
:☆☆☆
#121 [まきやま]
「…--さん。
岸上達也さーん。」
…わっ!!。
たっちゃんと
同姓同名だ。
似てたら
面白いのになー…
おっさんだったり
してね…--
ぐるぐると
辺りを見回す。
私は目を見開いた。
:07/04/09 02:27
:W42S
:☆☆☆
#122 [まきやま]
「は〜い…。」
キャップを脱いで
ゆっくり返事をする
長く伸びた黒髪。
前髪をうざったそう
にいじって
看護婦と何やら
話しをしている。
トロンとした目は
いつもと違って
深刻そうで…
「…たっちゃん」
私はその場に
立ち尽くしていた。
:07/04/09 02:30
:W42S
:☆☆☆
#123 [まきやま]
今私の目の前に
…脳神経外科の
外来のロビーで
あんなにも
会いたかった人に
出会えた。
でも.何でかな?
いつもと違って
冷や汗が出るよ。
ちらっと
こちらを見る。
「美嘉っ…!!!!!」
:07/04/09 02:32
:W42S
:☆☆☆
#124 [まきやま]
トロンとした目に
動揺が映る。
「何でここに…?」
キャップを被り
こちらに足を進める
「美嘉こそ…何で」
「…散歩してた。」
とっさに前髪を
ぐしゃっといじる。
:07/04/09 02:35
:W42S
:☆☆☆
#125 [まきやま]
「そっかそっか…」
長い沈黙の後.
たっちゃんは言った
「…今日の朝。
ごめんね?約束。」
「…うん。」
今は約束とか
どうでも良いんだ。
「…たっちゃん。
何でここにっ…--」
「分かった。話す
こっち来て?」
いつものトロさが
嘘みたいに
美嘉の手を引く。
:07/04/09 02:38
:W42S
:☆☆☆
#126 [まきやま]
外の雨が強くなり
雷の音が一瞬
辺りに響いた。
病室の前で
たっちゃんは
立ち止まった。
左手には
ボストンバックが
握られている。
「たっちゃん?」
恐る恐る
達也を見上げる。
:07/04/09 02:41
:W42S
:☆☆☆
#127 [まきやま]
「入って?」
美嘉の手をぐいっと
引いて扉を閉めた。
達也は電気を付けて
ボストンバックから
洋服.歯ブラシ.
雑誌.携帯などを
取り出し始める
美嘉はその場に
立ち尽くしていた。
何が何だか
全く分かんないよ。
:07/04/09 02:44
:W42S
:☆☆☆
#128 [まきやま]
「俺ね?今日から…
入院すんの。」
小さく笑って
ベットに座る。
「え…??」
美嘉は戸惑って
困惑する。
「病気なんだ。
脳みその。
美嘉ぐらいの年から」
美嘉はその場から
動かない。
:07/04/09 02:47
:W42S
:☆☆☆
#129 [まきやま]
部屋には雨の音が
響いている。
達也は上着を脱いで
ハンガーにかける。
「…嘘でしょ?
そんな冗談…--」
「俺も最初は
冗談かと思った〜」
言葉を遮って
たっちゃんは続ける
「…でもね?
もう駄目なんだ。
……使えなくなって
きちゃってるしね」
:07/04/09 12:54
:W42S
:☆☆☆
#130 [まきやま]
「使えなく…?」
たっちゃんは
自分の右手を
じっと見つめてる。
ん…?
このシーン…
見覚えがあるっ…。
「あっ…!!!」
昨日…
ココア溢した時だ。
…そういえばその後
鉛筆も落としてた。
『今日はよく
落とすなあー…』
昨日のたっちゃんの
言葉を思い出す。
:07/04/09 13:00
:W42S
:☆☆☆
#131 [まきやま]
「…嘘っ!!!
嘘嘘嘘っ…!!!!」
ヤバい…泣きそう。
「…もうあんまり
感覚が無いんだ。」
窓の外を見つめて
たっちゃんは言う。
「…この事は
翠さんと美嘉しか
知らないからね?」
「翠ちゃん…?」
:07/04/09 13:02
:W42S
:☆☆☆
#132 [まきやま]
あ…-
そういえば今日…
気まずそうだった。
「翠さんはずっと
お世話になってんだ
患者としてね…」
そんなに前から?
「明日は学級に
顔出すからさっ。」
美嘉に向かって
笑いかける。
いつもと変わらない
ふにゃっとした笑顔
:07/04/09 13:07
:W42S
:☆☆☆
#133 [まきやま]
「…っ……」
「何泣いてんの〜」
美嘉に近寄って
頭を撫でる。
だって…
だって…
何でこんな優しい
たっちゃんが…
いつも可愛い
たっちゃんが…
私の好きな
たっちゃんが…
「何で病気なの…」
:07/04/09 13:09
:W42S
:☆☆☆
#134 [まきやま]
たっちゃんは少し
困ったように
ん〜っと唸った。
「…分かんない」
そう呟いて
美嘉の涙を
自分の服で拭う。
「鼻水〜っ…」
短く笑うたっちゃん
…使ってるのは左手
やっぱり
本当に病気なんだ。
:07/04/09 13:12
:W42S
:☆☆☆
#135 [まきやま]
病室に戻っても
涙は止まらなかった。
何でよっ…何で?
どうしてたっちゃん
病気なのよっ…
どうして黙ってたの
たっちゃんは優しいから
言わなかったんだ…
トントンッ…--
扉をノックする音
:07/04/09 13:16
:W42S
:☆☆☆
#136 [まきやま]
「こんばんわ。」
優しい笑顔が
美嘉を見つめる。
一気に涙が溢れた
「…せんせぇーっ」
諒は戸惑いながら
「どうしたっ??
えっ??」
と焦っている。
:07/04/09 13:20
:W42S
:☆☆☆
#137 [まきやま]
「たっちゃんが…
たっちゃんが……」
上手く話せない…。
「うん。
ゆっくり話して?」
諒は背中をさすって
椅子に座った。
「大丈夫…
ちゃんと聞くから」
優しく微笑む。
諒先生は本当に
お兄ちゃんみたい。
:07/04/09 13:25
:W42S
:☆☆☆
#138 [まきやま]
「さっきねっ…
脳の病室に行ったの
…したら……っ」
諒の顔色が変わる。
「したら……
たっちゃんがっ…」
「…入院してた?」
美嘉の言葉を遮り
諒は呟いた。
「…うんっ……」
もしかして諒先生…
知ってたの?
:07/04/09 13:28
:W42S
:☆☆☆
#139 [まきやま]
「…知ってたの?」
諒は気まずそうに
頷いた。
「…ごめんね。
黙っといた方が
良いと思ったんだ」
「な…んでっ……」
涙止まらないよ。
諒先生も知ってた…
「…昨日かな?
脳外科の先生に
患者の話してた時…
達也君の話になって」
:07/04/09 13:31
:W42S
:☆☆☆
#140 [まきやま]
「…そんなにっ…
悪いの…?」
諒先生は首を降る。
「いや…多分軽い
病気だと思うよ。」
「……本当?」
先生の言葉に少しだけ 心が暖かくなった
「うん。だから…
美嘉ちゃんは美嘉
ちゃんの病気を治す
事を考えよう?」
「……うん。」
美嘉は頷く。
:07/04/09 13:39
:W42S
:☆☆☆
#141 [ゅぃ]
きゃあ〜いっぱい書いてある(^^)嬉しいっす(*'∪`幸)いろいろあるよね、まっきーのペースで書いてください☆いつでもいつまでも待ってるんで(бωб)
…たっちゃん病気だなんて(--;)悲しいなぁ、癒し系キャラが辛い目にあってるなんて(/_<)
>>1-50>>51-100>>101-150
:07/04/09 20:34
:P902iS
:☆☆☆
#142 [まきやま]
ゆいちャん!!!
ありがとお♪
アンカーまで
ありがとね☆
:07/04/10 00:49
:W42S
:☆☆☆
#143 [まきやま]
涙が少し収まり、
深呼吸をした。
「…平気?」
背中をさする手が
止まった。
美嘉はゆっくり頷く
「ありがとう…
泣いちゃって…
ごめんなさい。」
「良いよ。全然。
俺なんかなら
頼ってよ?」
諒はゆっくり笑う
:07/04/10 00:55
:W42S
:☆☆☆
#144 [まきやま]
「先生優しいね…」
だから余計…
甘えちゃうよ。
先生忙しいのに…
「まだ新人だから
相手にされないし.
暇人だからさ?」
「え.先生って
新人さんなの?」
諒は頷く。
「まだまだ半人前
ここ来て2年とか
だからさ。」
:07/04/10 00:58
:W42S
:☆☆☆
#145 [まきやま]
「27なのに?」
「これでも1番若い
んだけどなあ〜…」
頭をかいて
短く笑った。
「美嘉ちゃんしか
今担当任されて無い
から.美嘉ちゃんだけの先生だよ。」
「そうなの!?
じゃあたくさん
話聞いてもらう!!」
ピョンピョン跳ねて
美嘉は喜ぶ。
:07/04/10 01:14
:W42S
:☆☆☆
#146 [まきやま]
「美嘉ちゃんは
俺の妹だからねっ」
にっこり微笑み。
「みーちゃん??」
クスッと笑う。
「そうそう。
未来みたいに
ほっとけないよ。」
頭をポンっと撫でる
「達也君は絶対大丈夫」
何でかな…
諒先生の言葉には
何だか力があるよ。
:07/04/10 01:17
:W42S
:☆☆☆
#147 [まきやま]
「…うん!!」
先生が言うんだ…
大丈夫なんだ…
絶対..治るんだ。
そう言い聞かせて
私は眠った。
.
:07/04/10 01:20
:W42S
:☆☆☆
#148 [ゅぃ]
あげ↑↑
諒ちゃんたっちゃんを治してぇ…って科が違うか(--;)
:07/04/11 19:58
:P902iS
:☆☆☆
#149 [まきやま]
ゆいちゃんx
諒が治せたら
ウケるね...(*∀*)笑
:07/04/12 13:54
:W42S
:☆☆☆
#150 [まきやま]
いつもはスパっと
起きる朝なのに
今日は何だか
朝が来たことが
嫌だった。
カーテンを開けて
太陽を睨む。
諒先生の診察が
終わったら..
桃色学級に行く時間
:07/04/12 13:56
:W42S
:☆☆☆
★コメント★
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トピック
C-BoX E194.194