--君にあげる。--
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#130 [まきやま]
「使えなく…?」

たっちゃんは
自分の右手を
じっと見つめてる。

ん…?
このシーン…
見覚えがあるっ…。


「あっ…!!!」

昨日…
ココア溢した時だ。


…そういえばその後
鉛筆も落としてた。

『今日はよく
落とすなあー…』

昨日のたっちゃんの
言葉を思い出す。

⏰:07/04/09 13:00 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#131 [まきやま]
「…嘘っ!!!
嘘嘘嘘っ…!!!!」

ヤバい…泣きそう。

「…もうあんまり
感覚が無いんだ。」

窓の外を見つめて
たっちゃんは言う。

「…この事は
翠さんと美嘉しか
知らないからね?」

「翠ちゃん…?」

⏰:07/04/09 13:02 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#132 [まきやま]
あ…-
そういえば今日…
気まずそうだった。

「翠さんはずっと
お世話になってんだ
患者としてね…」

そんなに前から?

「明日は学級に
顔出すからさっ。」

美嘉に向かって
笑いかける。

いつもと変わらない
ふにゃっとした笑顔

⏰:07/04/09 13:07 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#133 [まきやま]
「…っ……」

「何泣いてんの〜」

美嘉に近寄って
頭を撫でる。

だって…
だって…

何でこんな優しい
たっちゃんが…

いつも可愛い
たっちゃんが…

私の好きな
たっちゃんが…

「何で病気なの…」

⏰:07/04/09 13:09 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#134 [まきやま]
たっちゃんは少し
困ったように
ん〜っと唸った。

「…分かんない」

そう呟いて
美嘉の涙を
自分の服で拭う。

「鼻水〜っ…」

短く笑うたっちゃん


…使ってるのは左手


やっぱり
本当に病気なんだ。

⏰:07/04/09 13:12 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#135 [まきやま]
病室に戻っても
涙は止まらなかった。

何でよっ…何で?


どうしてたっちゃん
病気なのよっ…


どうして黙ってたの


たっちゃんは優しいから
言わなかったんだ…

トントンッ…--

扉をノックする音

⏰:07/04/09 13:16 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#136 [まきやま]
「こんばんわ。」

優しい笑顔が
美嘉を見つめる。

一気に涙が溢れた

「…せんせぇーっ」

諒は戸惑いながら

「どうしたっ??
えっ??」

と焦っている。

⏰:07/04/09 13:20 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#137 [まきやま]
「たっちゃんが…
たっちゃんが……」

上手く話せない…。

「うん。
ゆっくり話して?」

諒は背中をさすって
椅子に座った。

「大丈夫…
ちゃんと聞くから」

優しく微笑む。

諒先生は本当に
お兄ちゃんみたい。

⏰:07/04/09 13:25 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#138 [まきやま]
「さっきねっ…
脳の病室に行ったの
…したら……っ」

諒の顔色が変わる。

「したら……
たっちゃんがっ…」

「…入院してた?」

美嘉の言葉を遮り
諒は呟いた。

「…うんっ……」

もしかして諒先生…


知ってたの?

⏰:07/04/09 13:28 📱:W42S 🆔:☆☆☆


#139 [まきやま]
「…知ってたの?」

諒は気まずそうに
頷いた。

「…ごめんね。
黙っといた方が
良いと思ったんだ」

「な…んでっ……」

涙止まらないよ。

諒先生も知ってた…

「…昨日かな?
脳外科の先生に
患者の話してた時…
達也君の話になって」

⏰:07/04/09 13:31 📱:W42S 🆔:☆☆☆


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