きみを送る
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#157 []
俺は恵司を見た瞬間
冷や汗が出た。

隣にいるコウを見る。

「最悪のパターンです」

コウは目をまるくしながら恵司を見つめた。

「しかし、手遅れです…残念ながら」

恵司の隣には
あのころと違う
憎悪をむきだしにしたような形相のまみの姿があった

⏰:07/03/30 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#158 []
「コウ…どういう事や?まみは成仏したんちゃうん」

「はい…そのはずでした…が……まみさんの田中くんに対する感情があまりにも強かったと言えます。僕がついていながら…」

コウが落ち込んだように俯いた。

「志乃…助けてくれ…」

それが
俺が恵司を見た最後だった

⏰:07/03/30 01:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#159 []
【第ニ章 さくら】


「はあ………」

まみが悪霊になり、
恵司に取り憑いてから
二週間がたった。

恵司は引っ越したみたいで消息は不明。

「僕の顔を見て溜め息をつかないでくれますか?不愉快です」

⏰:07/03/30 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#160 []
「別に見てません」

「明らかに見ているでしょう?嘘つかないで下さい。だから志乃くんはハッタリ君なんです」

俺の考えたネーミング
こいつはださいと言ったが案外気に入ってるんじゃねーのか?

「志乃くん、ジロジロ見ないで下さい」

⏰:07/03/30 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#161 []
「見てません」

「見てます。不愉快です」

俺はバチバチと音が出そうなくらいにコウに向かって憎しみビームを出した。

「変なビーム出しても無意味ですから」

涼しい顔で
コウは飄々と言い放った。

⏰:07/03/30 01:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#162 []
「おや…?さくらですか」

窓の外を眺め、コウが呟いた。

桜…?
この時期に?

今は初夏。
桜の季節は過ぎている。

俺は続いて窓の外を見た。

「!?」

⏰:07/03/30 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#163 []
「久しぶりやーん!コウ!会いたかった〜!?」

ふわふわと外からコウに向かって一直線に飛んでくる女の子。

「久しぶりですね。どうしました?」

「会いたかったから〜!」

「そうですか」

⏰:07/03/30 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#164 []
誰だ!?
なんだこの女は!?

俺はボケーとしながら
コウとその女を見つめた。

「志乃くん、顔、しまりないです」

コウは普段通りに話す。

「…この子…誰や?」

「あぁ、さくらです」

いや、誰!?

⏰:07/03/30 02:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#165 []
「なになに〜!?きみ、うちの事見えるんー?」

さくらと呼ばれる女は
俺の周りをくるくるまわりながら人差し指をくわえなから言った。

「…………」

「さくら、だめですよ。志乃くんは学校内では霊とは話しませんから」

⏰:07/03/30 02:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#166 []
「ふ〜ん!固い人やなぁーま、いいや!コウ〜今日はうちの相手してな〜!」

「…嫌です」

「なんでぇ!?」

「さくらは、寝かしてくれませんから」

寝かして…!?
お前は霊とナニをしとんねん!!

⏰:07/03/30 02:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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