きみを送る
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#1 []
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⏰:07/03/28 02:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#2 []
はじめまして!
俺の名前は柏木志乃。
女みたい名前やけど
今時の男だ。

そう、今時の…

ただ、俺が他の奴と違うところは…

⏰:07/03/28 02:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#3 []
 
「志乃おはよ〜!もう朝だぞー!!」

……

「志乃くーん!遅刻しちゃうよー?」

「志乃!!起きやがれ!」

………

「……おはよ…」

⏰:07/03/28 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#4 []
「志乃〜!今日も寝起き、カッコイイよ。」

「…どーも」

「志乃くん、早く帰ってきてね?」

「はいはい」

「志乃てめー!いつになったらあたしの身体探してくれるんだよ!?」

「……俺も忙しいの」

⏰:07/03/28 02:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#5 []
まずは、こいつらを紹介しよう。

俺にべったりくっつく女。こいつは[まみ]

一年前に恋人に殺害、
以後成仏せずに俺の周りをうろうろさ迷ってやがる。

次に[さき]
こいつは事故で亡くなってから、未だに自分の死が受け入れられずにいるバカ女。俺と話す度、顔を赤らめやがる。

⏰:07/03/28 02:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#6 []
最後に…

「何ボケーとしてんだ!?いいかげんに行動しやがれ!!」

この口の悪い女は[りえ]

こいつは事故のショックから幽体離脱中。
身体の行方がわからないまま…

そう、俺が他の奴と違うのは

霊が見え、会話ができる。

今日も俺のめんどくせえ一日が始まる。

⏰:07/03/28 02:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#7 []
「いってきます…」

呟くように
玄関から、リビングにいるかあちゃんに放つ。

多分聞こえてない。
うちのかあちゃんは
耳が遠い。

「いってらっしゃーい!」

聞こえてたか…。

耳、よくなったみたいだ。

⏰:07/03/28 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#8 []
「いってらっしゃ〜い!浮気しちゃだめだぞ!」

「早く帰ってきて…。」

「学校よりも、身体探せよな!」

………

はあ……うざい……

なんで俺に憑くかなあ…

⏰:07/03/28 02:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#9 []
「志乃おはよ!」

………

「志乃ー?」

「あぁ、幸子。おはよ」

「どしたん?ボーっとしてるー!」

クスクス笑う女。

幸子は俺の彼女。

学校のマドンナと呼ばれるやつ。納得。美人の自慢な彼女だ。

「…別に。」

「一緒に学校いこ〜!」

無邪気に俺の手を握り、
笑いかけてくる。
俺の至福の一時だ。

⏰:07/03/28 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#10 []
「ね〜!今日こそ志乃の家行っていいやろ?」

……

「志乃と付き合ってもう三ヶ月やで?一回も家に連れてってくれへんやん。」

いやいや…
俺だって健全な17歳。
そりゃー幸子と
なんちゃらかんちゃら…
したいさ!
したいけど……

⏰:07/03/28 02:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#11 []
「あたしを差し置いて…」

そうそう…
こいつを差し置いて…

「まみ!!??」

「えっ?どしたん!?志乃??」

「あ…なんでもない…」

なんでいる…?
俺の横には
ムスッとしたまみが…

「志乃の浮気ものー」

ぶつぶつ言うまみを睨み、《チッ》と舌打ちをする。

浮気もなにも、
幸子は俺の彼女だし。

⏰:07/03/28 02:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#12 []
【第一章 まみ】


「まみ…何でついてきた」

学校に着くなり、
俺は人気のない裏庭のベンチに腰掛け、
まみに話し掛けた。

「家にいてもつまんないもーん」

……

じゃあ、とっとと成仏してくれ…。

⏰:07/03/28 03:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#13 []
「お前さ、何で成仏しないわけ?」

「ひどーい!あたし、志乃と一緒にいたいんだもん」

「いや、真面目に、真面目に。」

「………」

まみの顔が一瞬曇る。

「真面目に志乃といたいんだよっ!!」

そう言ってニッコリ笑った。

⏰:07/03/28 03:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#14 []
「ふーん。ま、しゃーないかー。でももう学校にはくんなよ?お前は俺にしか見えへんねんから…外で会話できひんし。」

「えー!なんでぇ?」

…こいつ……

俺がお前と話してたら
俺は明日から
《きちがい》と呼ばれるだろう。
周りから見たら独り言を話してると思われるから。

「とにかくくるな。」

⏰:07/03/28 03:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#15 []
「わかったよー。でも今日はもう来ちゃったから、志乃に着いてていいよね?」

「…今日だけな」

「やったー!!」

跳びはねてクルクル周りながら手を叩いて喜ぶまみを見て、俺も笑った。

「あほか…」

⏰:07/03/28 03:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#16 []
チャイムが鳴り、
俺はまみと一緒に教室に向かった。

「いいか?絶対話し掛けるなや。話し掛けても、俺は何も答えへんから。」

「がってんだい!!」

…お前はどこぞのおっさんや。

⏰:07/03/28 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#17 []
教室に入ると

「志乃おっす!」

かたまりになった男子グループの中の一人、
【恵司】が俺に声をかけた

「よぉ。」

「志乃お前どこおったん?朝、幸子と一緒やったやろー?仲がよろしいことで」

ニヤニヤしながら恵司が俺の脇腹をつつく。

⏰:07/03/28 03:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#18 []
「うるせーよ。万年女日照り野郎」

「それは禁句やで〜」

泣き真似をする恵司をよそに俺は席についた。

「あたし…」

「はーい!席つけー!」

…………?

まみが何か言ったが、
担任の声で遮られ聞き取れなかった。

⏰:07/03/28 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#19 []
まみ……?

俺はちらりとまみを見た。

……どうした?


まみは真っ青な顔で

とは言っても死人だから
顔色は元々悪いが

真っ青な顔で

「先に帰る」

と言ってふわふわと窓に向かった。

⏰:07/03/28 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#20 []
へんなやつ…


俺はたいして気にせず、
机に俯せた。

これから俺は夢の中にいき、妄想タイムが始まる。

第二の至福の時間。

見るべき夢は
もちろん幸子との…

おやすみ!

⏰:07/03/28 03:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#21 []
 

「志乃…愛してる…」

「俺も……」

「志乃……」

「……………」


俺の指が
彼女のサラサラした髪に絡まる。

「愛してる…」

彼女の顔は………

 

⏰:07/03/28 03:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#22 []
《バッコーン!!》

「いてぇ…」

いつもより早く夢から覚めた。

俺の前には
鬼の形相をした担任。

腕には丸められた教科書。

「…痛いです」

「俺の授業…そんなにつまらんか?」

「……すんません」

⏰:07/03/28 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#23 []
俺は担任に謝り、
教科書を開いた。

担任は満足そうにニヤリと笑い、教壇に歩いた。

俺は窓を眺めた。


「まみ!!!」

⏰:07/03/28 03:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#24 []
思わず叫んでしまった。

まみが

窓の外から何か
ある一点を見ている。

俺の叫びにも気付かないようだ。

さみしげな表情で…

「柏木?どしたんや?」

急に叫んだ俺を
担任とクラスのやつらが
怪訝な顔で見ている。

「いえ…寝ぼけました」

⏰:07/03/28 03:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#25 []
俺は再度まみを見る。

何を見ている…?

良雄か…?
いや、咲穂か…?
恵司か……?

誰を見ている?

俺の視線にも気付かず、

泣きだしそうな表情で
微動だにせずに

何かを
誰かを見ている…

⏰:07/03/28 03:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#26 []
しばらく見ていると
まみはさみしげな表情から

フッと微笑み、
俺に気付いた。

俺と視線が合うと
まみは軽く手を振り、
ふわりと消えた。

不覚にも俺は
まみのその表情が
すごくキレイだと思ってしまった。

⏰:07/03/28 03:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#27 []
「志乃くん」

ボケーっと窓を見ている俺に、隣の席の男が話し掛けて来た。

「顔、しまりないですよ」

飄々と言い放ち、
教科書に目を戻す
こいつの名前は
【神谷コウ】

コウとか片仮名でおしゃれ(俺の勝手なイメージ)
な名前のくせに
こいつはダサい。
いわゆるがり勉。

「余計なお世話や」

⏰:07/03/28 09:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#28 []
「せっかくキレイな顔立ちなんですから、もう少ししまった顔されたらどうですか?」

目線だけ俺によこし、
横目で俺を見ながら
鼻先でフッと笑った。

…むかつく……。
敬語なのが
さらにむかつかせやがる。

俺はコウが嫌い。

「忠告どーも。」

「お礼はいいです」

⏰:07/03/28 09:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#29 []
おもいっきりイヤミに言ったのに
こいつは気付かないのか…

コウは教科書を片手に
もう片方の手でノートをとりだす。

「がり勉…」

俺がボソッと言ったのを
コウは聞こえたのか
聞こえなかったのか

ゴホンと咳ばらいをし、
ノートをとる手を動かした

⏰:07/03/28 09:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#30 []
は〜授業中ひまやな〜。
なーんもやる事ない。

俺は妄想タイムに
再度突入しようと考えた。
が…

「志乃くん志乃くん!」

後ろの席の女が俺の背中をつついてきた。

「…なに」

振り向くと女は一枚の紙切れを俺に渡してきた。

⏰:07/03/28 09:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#31 []
ご丁寧に
その紙切れはハート型に折られている。

ははーん。
ラブレターか。

いやいや…俺彼女いるしな〜
「わりーけど…」
「神谷くんに渡して?」

俺の言葉を遮り、
その女は顔を赤らめながら言った。

神谷くん…て……

「え?コウ!?」

⏰:07/03/28 09:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#32 []
思わずでけー声がでた。
名前を呼ばれたコウは
俺をチラリと見、
いつものポーカーフェイスで
「なんですか?」
と聞いてきた。

後ろの席の女は顔を真っ赤にして俯いた。

俺はコウに向かって
ぶっきらぼうに手紙を投げ付けた。

「お前に手紙らしいで」

⏰:07/03/28 09:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#33 []
「ありがとうございます」

驚いた様子もなく
受け取った手紙を手にとる


…驚けよ!!
ラブレターなんぞ
もらいなれてねーだろ!

俺はイライラしながら
くだらない数式を黒板に書いている担任を見ていた。

「…志乃くん」

⏰:07/03/28 09:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#34 []
またコウが話し掛けてくる

うぜー
うぜー

「志乃くん」

「なんやねん」

「この手紙、どうやって開いたらいいんですか?」

うぜー
うぜーよ

「志乃くん」

ええい!

「貸せよ」

俺はコウから手紙を奪い、ハート型に折られた紙を開いてやった。

⏰:07/03/28 09:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#35 []
「ありがとうございます」

コウは飄々とした口ぶりで礼を言うと
俺の手から手紙を奪い取った。

「…なるほど」

ボソッとコウが呟き、
斜め後ろ(俺の後ろの席)に顔を向けた。

「付き合って、と書いてありますが、そういう事は手紙ではなく直接言ってきてください。誠意が伝わりません」

⏰:07/03/28 09:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#36 []
こいつ……
何が誠意やねん!
がり勉のくせに…

後ろの女は泣き出してしまった。

コウは平然と教科書に目を向けている。

だんだんむかついてきた

「おい!コウ!」

「なんですか?」

「お前なー」
「あぁ、またまみさんが戻ってきたみたいですよ」

窓の外に目を向けながら
顔色ひとつ変えずに
コウが言った。

⏰:07/03/28 10:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#37 []
…今なんて?

「お前…見えるのか?」

「はい」

「え…なんで…」

「それは愚問です。志乃くんもなぜ見えるか、わからないでしょう?」

…確かにそうだけど…


「彼女、この世に未練がありますね。厄介な事にならなければいいのですが…」

⏰:07/03/28 10:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#38 [)A゚+)ま(%。A(]
楽しい(^△^)

てか志乃が
おもしろいわら

がんばて下さい

⏰:07/03/28 12:34 📱:SH700iS 🆔:xxmkxjmo


#39 []
まサン
読んでくれてる方がいて嬉しいですまた夜書きますね

⏰:07/03/28 15:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#40 []
「未練ねえ…」

俺はまみを見ながら
まみの視線の先を追う。

恵司を…見ている…?

「まみさん」

コウが急に窓の外のまみに向かって声をかけた。

こいつ…あほか?

「まみさん、話しましょうか」

おいおい…

クラスのやつらが
まぬけな顔をして
コウを見る。

⏰:07/03/29 00:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#41 []
「えー?あたしの事が見えんのー!?」

キョトンとした顔で
ふわふわとまみはコウのそばにきた。

「はい。見えてます」

「…神谷…?独り言か?」

担任が恐る恐るコウに近づく。

「気にしないで授業、続けてください」

気にするっちゅーねん!!

⏰:07/03/29 00:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#42 []
「なんであたしの事見えるの?てか、志乃以外にも見える人がいて嬉し〜い!」

無邪気に手を叩きながら笑い出すまみ。

「嬉しいなら、良かったです」

…………

明日からこいつは
間違いなく
《変人》と呼ばれると
俺は確信した。

⏰:07/03/29 00:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#43 []
「神谷…大丈夫か……?」

「きみ、お名前は〜?」

「コウ、と呼んで下さい」

「コウ!!」

「…なんですか先生」

コウ、と呼んだのは
まみではなく担任だった。

「独り言…するくらい俺の授業はつまらんか……」

先生落ち込んじゃった!

⏰:07/03/29 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#44 []
「いえ、先生の授業はとても為になっています。ですが、今の僕は先生の授業より興味深いものと遭遇しました。」

…なんだこいつは


「ですから、僕の事は気にせずに授業続けて下さい」

ですから気にするっちゅーねん!!

⏰:07/03/29 01:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#45 []
「…そうか…わかった」

…え!?わかった!?
気にせえや!!


「まみさん、あなたはなぜ下界をさ迷っているのですか?」

クラスのやつらがチラチラ見る中で、
コウは淡々と話す。

「志乃のそばにいたいからだよっ!」

……俺の名前は出さないでくれ…

⏰:07/03/29 01:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#46 []
「…なるほど。」

……頼む!コウ!

「志乃くんのそばにいたいから、下界にいる、と…」

コウの言葉で
クラスの注目は
いっせいに俺に注がれた。

こいつ……

女子共が俺をチラ見しながらヒソヒソ話している。

俺は変人2号にはなりたくない!!

⏰:07/03/29 01:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#47 []
「え?俺がどうかした?」

とぼけて見せる俺。

コウ…頭のいいお前なら
俺の心理を読みとれるだろう?

「何とぼけてるんですか?まみさんが、あなたのそばにいたい、と言ってるんですよ?」

…ハッピーバースデー俺!変人2号の誕生だ。

⏰:07/03/29 01:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#48 []
「コウってば!あたし学校で志乃に声かけちゃだめなんだよ!」

ナイスまみ。
だが遅い…

クラス中のやつが
俺を白い目で見ている。

「…そうなんですか。志乃くん失礼しました」

遅いっちゅーねん!

⏰:07/03/29 02:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#49 []
「すみません、先生。僕と志乃くん体調悪いので早退させてもらえませんか?」

なぜ俺まで…
体調はよろしくてよ。

「あ…ああ…わかった」

わかるんかい!!

てゆーかコウさん?
俺を巻き添えにしないでいただきたい。

⏰:07/03/29 02:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#50 []
俺とコウは
クラス中の痛い視線の中
教室を出た。

「…志乃くん」

先に口を開いたのはコウ。

「志乃くんの家に行きたいのですが。」

………は?

おい、待て待て。
俺はまだマイハニー幸子すら家に上げてへんのに
むさ苦しいお前をなぜ家に?

「そーだね!家おいでよ」

まみ、お前の家じゃないだろ。

⏰:07/03/29 02:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#51 []
「では、お邪魔させていただきます」

「なぜ勝手に決まってるのだ」

セリフが棒読みになってしまうくらい俺は放心状態に近かった。

「僕が決めた事は、必然です」

ただのわがままか!!

「では、行きましょうか」

⏰:07/03/29 02:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#52 []
俺の家につくまで
まみとコウは
ずっと話していた。

俺はイライラしながら
無言を突き通した。

時々コウに

「人間の感情は、言葉にださないと伝わりません。言いたい事は言って下さい」

と言われようと
俺は口を開かなかった。

言ったところで
お前は引き下がらないだろ!!

⏰:07/03/29 02:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#53 []
「ついたよ〜!」

まみがニコニコしながら
玄関のドアを開けずに中にスゥっと入ってゆく。

「お邪魔します」

ほんまに邪魔や!!

「…どーぞ……」

俺はドアを開け、
不本意ながらコウを招き入れた。

⏰:07/03/29 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#54 []
「早かったね!おかえ…」
「早いな!今日こそ身体を…」

さきとりえは
コウを見て固まった。

「ほう…志乃くんは日頃、霊達にハーレム状態なんですね」

さきとりえをまじまじと見ながらコウは呟いた。

いちいちうざいやつだ…。

俺の怒りのパラメータは
また一歩マックスに近付いた。

⏰:07/03/29 02:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#55 []
「この人誰?あたし達の事が見えるの?」

さきがコウを見ながら俺に聞いてきた。

「…そうみたいやな」

「へ〜!お前、名前は?」

りえはニヤリと笑いコウを見た。

「コウ、と呼んで下さい」

⏰:07/03/29 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#56 []
「…コウ……?」

ニヤリと笑ったりえの顔が一瞬固まった。

「はい。…どうかされましたか?」

「…いや、別に」

りえは一言放ち、
ふらりとどこかに消えてしまった。

なんだ……?

「今の子の名前は?」

「…りえ」

「…………」

いつもポーカーフェイスのコウの顔が歪む。

「…なるほど」

⏰:07/03/29 02:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#57 []
「どうしたの?」

さきが不思議そうな顔で俺とコウを見た。

「別に何もありません。部屋に行きましょうか」

…ここはコウの家だっけ?

「部屋に案内して下さい」

お前どんだけ生意気やねん!!

パラメータはマックスになったことを告げた。

⏰:07/03/29 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#58 []
「…コウ……」

俺は怒りでわなわなと震えた。

「どうしました?志乃くん震えてますよ?」

お前のせいじゃ!

俺は思いっ切り、
コウに向かって拳を振り上げた。

《ガツッ》

⏰:07/03/29 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#59 []
「!?」

「…危ないです」

俺の拳は見事にコウの掌におさまった。

「志乃くん…僕は空手をしています。並のパンチは効きませんよ」

………
先に言えよ!
空回りした可哀相な俺の拳はコウの掌からヒラリと落ちた。

「部屋に案内して下さい」

⏰:07/03/29 03:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#60 []
俺はしぶしぶコウを部屋に入れた。

「…………」

「…………」

「…結構汚いですね」

普通言わなくね?
思っても普通言わなくね?

「悪かったな」

「いえ、構いませんけど」

ほなゆーな!!

⏰:07/03/29 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#61 []
「まぁ、志乃くん座って下さい。話しましょう」

俺んちやし!
俺の部屋やし!!

俺の気持ちを知ってか知らずか
コウは俺の部屋にある
俺のお気に入りの一人掛けのソファに腰掛けた。

俺のソファやし!!

もう怒りよりも呆れてきた

俺はコウと対面するベットに腰掛けた。

⏰:07/03/29 03:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#62 []
「まみさん…」


俺と話すんちゃうんかい!

「先程まみさんは、志乃くんといたいから下界にいる、そう言いましたね?」

「うん、そうだよ〜」

「それはおかしいです。矛盾してますよ」

「…なにがぁ?」

⏰:07/03/29 03:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#63 []
「では聞きますが、あなたは生前、志乃くんと知り合いでしたか?」

「………」

まみは困惑気味な表情をし、俯いた。

「志乃くん?志乃くんはまみさんの生前をご存知ですか?」

「知らない」

「…やはり」

⏰:07/03/29 03:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#64 []
「まみさん、あなたは死後、霊になってから志乃くんと知り合った。それで間違いありませんよね?」

「……だったらなに?」

「この世に未練のない者は、下界をうろうろさ迷う事など決してありません」

……言い切っちゃったよこの人……。

⏰:07/03/29 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#65 []
「まみさん、あなたはどんな未練があるんですか?」

「…………」

「答えてくれなければ、あなたはずっと成仏できませんよ」

「…成仏なんてしなくていいもん……」

「…わがままですね」

お前が言うか?
俺から見たら
お前のほうがよっぽどわがままだよ

⏰:07/03/29 03:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#66 []
「あなたはここに存在してはいけない者です。成仏しなさい」

うわー…
命令しちゃった…

「…………」

「できないのなら、わけを言いなさい」

また命令しやがった。

なんなんだこいつは…

⏰:07/03/29 03:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#67 []
「…コウには関係ないよ」

まみは俯きながら
震えた声で言った。

「関係あります。あなたがいては、生きている人間に迷惑がかかり得る事もありますので」

淡々と話し、
最後に

「ですからすべて話して下さい。力になります。あなたを成仏させてみせます」

と、優しい口調で言った。

⏰:07/03/29 03:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#68 []
読んでくれてる方いますかね?

⏰:07/03/29 14:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#69 [柚菜]
読んでる

⏰:07/03/29 16:53 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#70 [我輩は匿名である]
読んでるよ楽しい◎^∇^◎

⏰:07/03/29 17:17 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#71 [明]
ちょWWW
マジうけるってW
コウのキャラ好きだわW

⏰:07/03/29 17:29 📱:N900i 🆔:☆☆☆


#72 []
柚菜さん
匿名さん
明さん
ありがとうございます
更新は夜中が多くなりますがよろしくです

⏰:07/03/29 17:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#73 []
ん……?

成仏させる……?

「おい、コウさんよ」

「一緒に頑張りましょう」

俺もーーーー!?

まぁ、こいつ(ら)が
成仏してくれるに越したことはないけど

「頑張りましょうて、何するん?」

「わかりません」

ほなゆーな!!

⏰:07/03/29 17:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#74 []
「とりあえず、まみさんに生前の事を聞かせていただきたいのですが」

生前の事ね〜…

「志乃くんは何か聞いてますか?」

「男に殺された、としか知らんわ」

「なるほど。まみさんはその男を怨んで成仏できずにいる、間違いありません」

…そんなん誰もがわかるわ!!何得意げな顔でゆーとんねん!

⏰:07/03/29 17:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#75 []
「まみさん、その男の事を聞かせて下さい」

「…別に怨んでないよ?」

そう…
まみは別に殺害した犯人の男(付き合ってた男ね)を
怨んではいないのだ。

「なぜですか?」

「わかってたから」

「…なにをです?」

「自分が死ぬって事」

⏰:07/03/29 17:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#76 []
「殺害される、と、わかっていたんですか?」

「………」

「まみさん」

「だって…殺してって言ったのは、あたしだもん」

「なぜ」

こいつはよく顔色ひとつ変えずに淡々と話すなー

俺はこの話しを以前
(始めてまみにあった時)
聞いたときは驚きを隠せなかったぞ。

⏰:07/03/29 18:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#77 []
「お前…驚かへんのか?」

「驚いてます」

うそつけ!!

「ですが、興味深い」

…目が……

コウの目が輝いている!!
まぶしいっ!!

「なぜ殺してと、言ったのですか?」

⏰:07/03/29 18:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#78 []
「…………」

「まみさん?」

まみは少し顔を緩ませ
コウをチラリと見た。

「まみさん」

「あたし、好きなひとがいたの」

「………」

コウは目を丸くし、まみを見た。

それがどうした?とでも言いそうな表情だ。

「それがどうかしましたか?」

当たったーー!!

⏰:07/03/29 18:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#79 []
「コウは、付き合った事ないの?」

まみが微笑みながら言う。

ないない!
ねーよ
絶対ねーから!

俺はニヤリと笑いコウを見る。

「ありますけど?」

あるんかーー!!

⏰:07/03/29 18:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#80 []
俺はポカンと口をあけ、
目をまんまるにしてコウを見る。

「顔、しまりないですよ」

「だっ…だってお前…」

「なんですか?」

「絶対うそや!お前なんかと付き合えるやつおらんやろ!!」

「失礼ですね。僕も人並みに恋愛はしますから」

れ…恋愛……?
恋愛するのか…こいつが?

⏰:07/03/29 18:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#81 []
「僕の話しはいいでしょう?それよりまみさん、話しを戻しますが…」

コウはショックで放心状態の俺を横目で見、

「志乃くん、あなたは本当に失礼な人ですね」

と言った。

うそだ…うそだ…
ハッタリに決まっている。
俺はショックから逃れる為にこいつを
《嘘つきハッタリ君》と名付けた。

⏰:07/03/29 18:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#82 []
「まみさん、教えてください」

「…………」

「まみさん」

「…付き合った事があるなら、わかるでしょ?」

「?」

「恋人を独占したいって気持ち」

「いえ…理解しかねます」

絶対ハッタリ

「ハッタリくん。付き合ったことないやろ」

「…なんですかハッタリくんて」

「お前の名前」

⏰:07/03/29 19:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#83 []
「僕の名前はコウです」

「お前はこれから嘘つきハッタリ君や」

「…なんですかそのださいニックネームは。志乃くんセンスを疑います」

こいつ…殴っても許されん

まみはフッと笑い、

「彼氏がいるのに、他の人を好きになったあたしがだめなんだよ」

と言った。

⏰:07/03/29 19:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#84 []
「つまり…浮気したと…」

「違う」

「では何です?」

「浮気ちゃうやろ〜!まみは好きなやつができたから別れてほしいってゆーただけやん」

たまらず俺はコウに言った

「志乃くん…」

ギロリと睨んだように
俺を見るコウ

なんだよ…
びびらねーぞ俺は……

⏰:07/03/29 19:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#85 []
「先程あなた、男に殺害された、としか知らないと言いましたよね?」

「だから?」

「嘘つきハッタリ君はあなたです」


…むかつくー!!
俺の考えたネーミングを
いとも簡単に使いやがった

⏰:07/03/29 19:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#86 []
「そんなん言う必要…」
「あります。」

俺の言い分をあっさり遮り、コウはたばこを取り出した。

「たばこ吸うんか!?」

「…いけませんか?」

こいつがり勉のくせに…
悪びれもなくちゃっかり犯罪を犯している。

俺の思考をよそに
コウはたばこに火をつけた

⏰:07/03/29 19:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#87 []
「で…まみさん、好きな人とはどうなったんですか」

煙を吐き、コウが話す。

「何もないよ…」

コウの視線を反らし
まみは

「本当だよ」

と、付け加えた

⏰:07/03/29 20:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#88 []
「全く原状が掴めません」

コウは溜め息まじりに言い、俺をチラリと見た。

「志乃くん灰皿は」

「ありません」

「なぜ」

「吸わないから」

「…では灰は」

「知りません」

コウはゆらりと立ち上がり窓を開けて灰を落とした。

おい。ここ俺んちだよね?

⏰:07/03/29 20:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#89 []
「まみさんは…」

たばこを一口吸い

「好きな人の事が気になって下界をさ迷っているといったところですね」

涼しい顔でコウが言った。

「…………」

「おそらく相手の名は…」

コウはチラリと窓の外を見つめ言った。

「田中恵司。間違いありません」

⏰:07/03/29 20:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#90 []
な…
恵司……?

「まみさんは学校で田中君をずっと見ていました。気付きませんでしたか?」

確かに見てた…気がする…けど……

あの恵司が?

まみと知り合いなのか?

「恵司…が……?」

まみはバツが悪そうな顔をして黙っている。

⏰:07/03/29 20:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#91 []
「まみさん、違いますか」

コウはたばこを窓の外に投げ、まみに近付いた。

ポイ捨て禁止やから!!

まみは俯いたまま
口を開かない。

「まぁ、いいでしょう。今日はこの辺で失礼します」

コウはカバンを手に取り、ドアノブに手をかけた。

「またお邪魔します。では明日学校で」

…またくるのかー!!

⏰:07/03/29 20:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#92 []
コウが帰ったあと
俺とまみはだんまりだった

さきは心配そうにチラチラ見ていたが、
俺もまみも顔を上げなかった。

りえは一向に戻ってくる気配はなかった。

「まみ…」

空気がたえれず
俺は口を開いた

⏰:07/03/29 20:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#93 []
「さっきの話しやけど…」

一瞬まみは身体をビクッと動かした。

「恵司と…知り合いなのか?」

まみは俯いたまま、
顔を横にふった。

「知り合いじゃない…」

だよな。
大体まみは関西弁ではない

関西に住んでいる恵司と知り合いのわけがない。

⏰:07/03/29 20:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#94 []
「はぁ〜コウのデタラメか〜あいつ、明日しばいてやる!」

半分以上が本音である。

俺は空手をしていると言ったあいつをギャフンと言わせるべく、パンチの素振りをした。

その時俺の携帯が鳴った。

《着信 幸子

⏰:07/03/29 20:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#95 []
マイハニー幸子ですやんっ!!

俺のテンションはマックスにヒートアップした。

「あいよっ!」

「志乃〜?なんで早退してるん?意味わからへん」

あらら?
随分ご立腹なようで…

⏰:07/03/29 21:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#96 []
「いや〜俺も早退したくなかってんけどな…コウが」

「コウって?神谷くん?」

「そうそう」

「神谷くんがなに?」

「…帰ろ〜って…」

「なんで?志乃と神谷くん仲良かったっけ?」

「いや…」

「なんで?」

⏰:07/03/29 21:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#97 []
「…………」

「今日…あたし家行きたいってゆったやん……」

心なしか幸子は涙声で話した。

かーわーいーいー!!

「今からこいよ」

「えっ?ほんま??」

……言っちゃった……

今まで我慢してたセリフをついに言っちゃった。

「じゃ、今から行くね!」

⏰:07/03/29 21:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#98 []
涙声から一転、
幸子の声は明るくなり
電話が切れた。

やべー
やべーよ!!
どうすんだ俺!!

俺はチラリと
まみとさきを見た。

「まみちゃん…?さきちゃん…?」

ニッコリと笑い俺は言った

「彼女くるから、君達どこかに行っててくれへんかなーなんて」

「やだ!!」

⏰:07/03/29 21:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#99 []
「どっか行け!!」

「やーだー!!」

「お前らなぁー…」

「志乃くんは、さきのだもん!!」

さきが泣き出した。

う…うざすぎる……

だいたい
お前はもう死んでいる
(北〇の拳)
興味ねーっての!

「1時間でいいから…」

「絶対にいや!」

地獄に落ちろ!!

⏰:07/03/29 21:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#100 []
ああ…どうしよう
どうしよう……

俺は落ち着かないように
部屋中をぐるぐると徘徊した。
今の俺を警官が見たら
俺は間違いなく不審者で捕まるだろう。

「何でもしてやるから、今日だけはどっか行っててくれ!!」

そうや!

俺はピーンときた。

「コウんとこ行けや!あいつなら、お前らに興味あるしお前らの事も見えてるし!!」

⏰:07/03/29 21:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#101 []
まみは明らかに嫌そうな顔をしている。

当然だろう。

男の俺が見ても嫌な奴だ。

「わかった!コウくんとこ行く〜!でも1時間したら戻るからね!」

さきが口を尖らせながら言った。

「まみも行くやろ?」

「……わかったよー…」

よしっ!!
俺は今日こそ幸子と…
頑張れ俺!!

⏰:07/03/29 21:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#102 []
《ピンポーン》

家のチャイムが鳴った。

きた!!

俺はハイテンションで玄関を開けたが
すぐにテンションが下がる

「…何でおんねん…」

「偶然会っちゃって!」

「おっじゃましま〜す!」

幸子の隣には
まんべんの笑みをした恵司がいた。

⏰:07/03/29 21:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#103 []
「うっわ〜!ロコツに嫌な顔すんなや〜!!」

ケラケラ笑いながら
恵司は俺を小突く。

「邪魔や…。」

嫌な顔をする俺に
恵司はニヤニヤしながら小声で

「残念やな、脱童貞できへんくて」

と言った。

なぜ俺の貞操事情を知っている?

⏰:07/03/29 21:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#104 []
「悪いと思うなら帰れ」

「思いませ〜ん!!」

今日の俺は生理か?
イライラが止まらない。

「志乃、ごめん…ね?」

上目使いで俺を見上げる幸子。

かわいすぎる……

許すしかないやんけ

「かまわんよ」

心の広い男を演じた。

⏰:07/03/29 21:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#105 []
「でも…あたし残念やな」

舌をペロッと出して
へらっと笑う幸子を見て
俺は恵司の腕を掴んだ。

「やっぱ帰れ」

「えー!!そりゃないぜアニキ…」

誰がアニキや。

「帰れよ弟」

恵司はぶつぶつ言いながら玄関を開けた。

「あ、そうそう。今日お前が譫言で言ってたまみってもしかして草野まみ?」

⏰:07/03/29 21:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#106 []
「え…?」

草野…?
知らない。
まみの苗字は
俺は知らない。

「いや、なんもな〜い!じゃーな!」

そう言い残し、恵司は帰って行った。

草野…まみ……?
まみの名前か……?

ほんまに…知り合いなのか……?

⏰:07/03/29 21:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#107 []
「志乃?どしたん?」

幸子が呆然とする俺の顔をのぞきこむ。

「や…別に……」

俺には関係ない。
俺に関係あるのは
今からの幸子との…

《ピンポーン》

⏰:07/03/29 23:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#108 []
誰だ?

俺は玄関のドアを開けた。

なんてこったい…。

「相手を確認せずにドアを開けるのは危険ですよ志乃くん」

「…コウ…何しに来た」

「何言ってるんですか。まみさんとさきさんをお返ししにきました」

⏰:07/03/29 23:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#109 []
「志乃?誰…」

「こんにちわ」

「…神谷くん……?」

幸子は不思議そうな顔でコウを見る。

「やはり間近で見るとかわいらしいですね」

コウは幸子をジロジロといやらしい目で見ている。

「やめーーい!近付くな」

⏰:07/03/29 23:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#110 []
俺は幸子の前に仁王立ちになった。

「なんですか志乃くん」

「やらしい目で俺の彼女を見るな」

「そんな目で見てません」

このっ………
嘘つきハッタリ君め!!

「志乃くん、少し話しがあるのですが」

さっき話したじゃないの!

⏰:07/03/29 23:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#111 []
「俺はない」

「僕はあります。幸子さん志乃くんを少しかります」

いやだーーー!!

「えっ…じゃ…あたし帰ろうかな…」

幸子は困った表情で俺とコウを見た。

「いや、コウを帰らせる」

「僕は帰りません」

なんて傲慢なやつだ!

⏰:07/03/29 23:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#112 []
幸子は俺に微笑み、

「今度また来るから」

と言い、軽くコウに会釈して帰っていった。

玄関に残されたのは
俺とコウの
むさ苦しい男ふたり。
(まみとさきもいるが)

「話しってなんやねん」

俺はイライラした口調で話した。

⏰:07/03/29 23:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#113 []
「イライラしないで下さい。脱童貞をする日が少し延びただけじゃないですか」

…なぜ童貞だと知ってる?

てかお前に関係ねーし!

「まみさんとさきさんも、少し外してもらえますか」

コウの言葉に、まみとさきはお互い顔を見合わせて
再度コウを見た。

⏰:07/03/29 23:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#114 []
「外して下さいと言ってるんです。聞こえませんか」

コウはギロリと二人を見た

まみとさきは
脅えるような表情をし、
ふわりとどこかに消えた。

…こいつは何者だ!?

妖術使いか!?

「志乃くん、部屋に」

⏰:07/03/29 23:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#115 []
こいつのわがままも
慣れ始めてきたな。

俺はコウを上がらせ
階段を上ろうとした。

「のどが渇きました。志乃くん、飲み物下さい」

………

前言撤回する。
慣れる事はない。
こいつのわがままは
予測不可能レベルだ。

⏰:07/03/29 23:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#116 []
「…………」

「志乃くん」

「…はいはい」

俺はリビングへ向かおうとした。

「何がのみたいか、聞かないのですか?」

聞くかーー!!

出来れば何も飲ませたくねーよ!

⏰:07/03/29 23:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#117 []
「お茶しかない」

「……まぁ、いいです」

何その偉そうな口調!

ほんまはジュースがのみたいとか言いそうな口ぶりやな。

「ジュースが飲みたかったのですが」

言ったーー!!!

「まぁ、お茶でもいいですけどね」

……むかつく

⏰:07/03/29 23:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#118 []
俺はリビングに向かい、
お茶をとり、
部屋に向かった。

部屋のドアを開けると
涼しげな表情で窓を空け
たばこを吸っているコウがいた。

「ありがとうございます。そこに置いといて下さい」

何くつろいとんねん!!

俺はこめかみに青すじが立った事を予感した。

⏰:07/03/29 23:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#119 []
「…で?話しって?」

俺はベットにドスンと腰掛けて言った。

「ああ、先程田中くんをみました。やはり…」

窓の外を眺めながら
コウが眉間にしわを寄せた

「まみさんは田中くんと知り合いです。間違いありません」

⏰:07/03/29 23:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#120 []
「…なぜそう思う」

「田中くんを見た時の、まみさんの態度は異常です」

俺はさっきの恵司の言葉をコウに言うか迷った。

「彼女、もう一年近く下界にいるでしょう?」

「え…ああ」

「危険です」

「まみがか?」

コウは溜め息をつき言った

「いえ、田中くんが」

⏰:07/03/29 23:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#121 []
俺はわけがわからない、という表情をしていたのだろう。
コウは俺を一度見、
お茶を一口飲んで続けた。

「志乃くんは、下界に長期間さ迷い続ける霊がどうなるか、ご存知ですか?」

「…いや」

「まみさんは、今はまだ無邪気な霊です。が、これ以上下界にいると感情のコントロールが効かなくなります、つまり…」

⏰:07/03/30 00:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#122 []
コウは窓の外を眺めている

俺は窓に近づき、
外をのぞいた。

近くに見える公園のベンチに恵司が肩を落とし座っている。

「田中くんが、まみさんに取り殺される可能性があります」

⏰:07/03/30 00:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#123 []
「……な………」

「もちろん、まみさんの意志ではなく」

グラスに入っていた氷をガリッと噛みながらコウは続ける

「意志とは、生存する者しかもたない感情です。まみさんはやがて自分の意志がなくなる。おそらくそれは明日でしょう…」

⏰:07/03/30 00:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#124 []
「お前…何者や…」

「神谷コウです」

名前じゃねーつの!

「なんでわかる…?」

「人間は誰でも人に言えない秘密があるものです」

………

「僕はただの神谷コウです。しかしわかる。僕には生まれ持ってその才能があります」

⏰:07/03/30 00:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#125 []
「…………」

「志乃くん。どうします」

「…なにを」

「おそらく明日には、まみさんはまみさんではなくなる。僕はまみさんのまま、成仏していただきたいのですが。」

…俺だって……

「今から田中くんと話してみましょう。行きますよ」

俺の腕を掴み、
俺とコウは足早に玄関へ向かった。

⏰:07/03/30 00:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#126 []
しばらく歩き、
公園が見えたところで
コウは足をとめた。

「どうした?」

コウは眉間にしわを寄せ、ギリッと下唇を噛んだ。

「まずいですね」

俺はコウの視線の先を見た

「まみ……」

恵司の隣には
まみがふわりと浮いていた

⏰:07/03/30 00:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#127 []
「まみさんが近くにいたのでは、田中くんと話す事はできません…」

……確かに……

そういえば…

「さきは?」

俺はコウに向かい言った

コウはこの上なく不機嫌な表情で

「知るわけないでしょう」

と言った。

⏰:07/03/30 00:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#128 []
「おーい!志乃ー?何してんだお前?」

ナイスタイミングでりえが戻ってきた。

りえとコウはお互い顔を見合わせたがフイッと顔を背け、りえは俺に向き直った

「まみじゃん。あいつ何してんだ?つーか隣の男誰だあ?」

「りえ、まみをどっか連れてってくれ」

「はあ?」

⏰:07/03/30 00:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#129 []
「いいですね、りえさん僕からもお願いします」

コウはりえの顔を見ずに話した。

「りえ頼むわ〜!」

「…わかったよ」

りえはふわふわとまみの側にいき、何かを話して
まみと一緒にどこかへ行った。

「志乃くん行きますよ」

⏰:07/03/30 00:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#130 []
俺とコウは公園へ入り、
恵司の座るベンチへと向かった。

「恵司〜!」

恵司が顔を上げる。

「あれ?どしたん?幸子とは〜?ははーん、拒否られたか」

ニヤリと笑いながら恵司が言った。

「拒否られる以前に、そういう雰囲気にはなっていませんでしたよ」

お前のせいじゃ!!

⏰:07/03/30 00:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#131 []
「神谷?なんで??お前ら仲良かったっけ?」

「いや…」
「はい、親友です」

親友ーー!?
キモい事ゆーな!!

「へ〜意外な組合せやな」

ケラケラと恵司は笑う。

「僕もそう思います」

⏰:07/03/30 00:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#132 []
そんな話しどーでもいいやろ!!

「おい、コウ」

「はい、すみません。話しが逸れました」

逸れすぎ。

「田中くん、あなたまみさんをご存知ですか?」

「え…?」

「さっき言うてた…多分…草野まみ……」

「あ…あぁ」

⏰:07/03/30 00:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#133 []
「知って…」
「ちょっと志乃くん」

恵司の言葉を遮り
コウが俺を睨む。

今度は何だ

「なんですか、志乃くん、先程田中くんとまみさんの話しをされたんですか?僕聞いてませんけど?」

言ってねーもん

⏰:07/03/30 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#134 []
「全く…志乃くんは僕をイライラさせるのが趣味ですか」

はーーー!?
それはこっちのセリフやし!つか、今その話しどーでもいいやんけ!

「すみません田中くん、取り乱しました」

取り乱したんか!?今!?

⏰:07/03/30 00:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#135 []
「それで、まみさんとは知り合いなんですね?」

「……知り合い…てか…」

恵司は濁した口調で言った

「何です?」

「一年くらい前に告白された。でも…」

「でも?」

「顔を知らない。会った事ないねん」

⏰:07/03/30 00:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#136 []
「会ったことない…?」

「あぁ、手紙で告白された。」

「手紙…それはどうやって届いたんです?」

「まみの友達伝いに」

「……ほう」

「恵司は手紙貰うまで、まみの存在を知ってたんか?例えば…どっかで会ったとか…」

「…知らない。急に告白されたから」

⏰:07/03/30 00:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#137 []
…なんだそれ

会った事ねーのに
告白された…?

「意味がわかりませんね」

コウは腑に落ちないといった顔つきで恵司を見る。

「手紙を貰った次の日に、まみが死んだって聞いてんやん…」

「誰に」

「その友達に」

⏰:07/03/30 00:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#138 []
「話しが全くわかりません。僕、どうしていいかわからなくなりました」

お前なーー!!

「志乃〜!!わりー!まみに逃げられた〜!」

「りえ!!」

俺とコウはりえを見る。

恵司は俺達を不思議な顔つきで見ている。

⏰:07/03/30 01:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#139 []
「まみさんが逃げた…?」

コウは呟くように言った。

「まずいです。志乃くん、田中くんが危ないです」

「え!?」

恵司が困惑な顔でコウを見た。

⏰:07/03/30 01:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#140 []
「まずいって…?」

俺はコウを見る。

俺の額からは
なぜか冷や汗が流れた。

「多分、今日田中くんを発見したことで、まみさんは感情のコントロールができなくなったと思われます。このままではまずいです」

⏰:07/03/30 01:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#141 []
「まみって…神谷…?」

「説明は省きますが、僕と志乃くんにはまみさんの姿が見えています」

説明してるし!!

つか俺の名前まで出すな

「何…え……?」

恵司はパニック状態になっている。

「落ち着いてください」

お前が原因やろ!!

⏰:07/03/30 01:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#142 []
「志乃くんは、まみさんを探して下さい。僕は田中くんと一緒にいます」

「わかった!」

って…え?
なんか俺こき使われてるような……

「早く探しなさい!」

命令!?

こいつ…あとで絶対ぶん殴ってやる…

⏰:07/03/30 01:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#143 []
俺はりえと一緒にまみを探した。

しばらくすると

「志乃くん!!」

さきが困った表情で俺たちに近づいてきた。

「まみが……」

⏰:07/03/30 01:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#144 []
「どうした!?」

「まみが…急に……」

さきは泣きじゃくって
続きを話せないようすだ。

「まみはどこに!?」

「わか…ない…恵司…って呟きながら…」

恵司…!?

俺は急いでもときた道を走った。

⏰:07/03/30 01:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#145 []
公園に入ったところで

コウと恵司と

まみがいるのが見えた


「恵司!!まみ!!」

三人が俺を振り返る。

「…僕の名前は呼んでくれないんですか」

ムスッとしながらコウが言った。

どーでもいいし!!

⏰:07/03/30 01:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#146 []
「ま…み……」

がくがくと震えている恵司

まみの表情は……

「?」

優しい笑み

いつものまみと同じだ。

「何が起こってる?」

俺はコウに問い掛けた。

「見てればわかります」

⏰:07/03/30 01:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#147 []
「恵司くん…ごめんね…」

まみが恵司を見ながら言う

「あたし、あなたが大好きだったの…だから…あなたの近くにいたかった…でもだめみたい。やっぱり死んだ人間は、この世にさ迷ってちゃいけないみたい」

ニッコリ笑うまみ

⏰:07/03/30 01:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#148 []
「まみ…」

……恵司にはまみが見えてるのか?

「生まれ変わったら…今度はちゃんと…恵司くんに話し掛けるね」

ニッコリ微笑み、
まみは俺の近くへきた。

「志乃にも…来世は生きている時に会いたい」

そう言って
まみは消えた。

⏰:07/03/30 01:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#149 []
……まみ…?

「まみ…?」

まみの気配が
なくなってしまった。

どういうことか
全く理解できないでいる俺の隣で

「僕には何のお礼もなかったですね…」

と、スネたようにコウが言った。

⏰:07/03/30 01:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#150 []
「コウ…どうなったんや?まみは…?」

「成仏しました」

コウは得意げに口の端を釣り上げ、

「僕のおかげです」

と言った。

こいつ何をしたんや!?

⏰:07/03/30 01:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#151 []
後々わかったのは
まみは生前、
東京から大阪に引っ越してきた時、
同じ電車に乗っている恵司に一目ぼれをし、
当初付き合っていた男に
別れを告げたが、
男は許さずに
恵司を殺す、と言ってきた。まみは
「恵司を殺すくらいなら、あたしを殺せ」と言い、
男は気が動転し、
まみを殺害。

⏰:07/03/30 01:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#152 []
死後まみは、
恵司についての記憶をなくしていたが、
今日俺に着いてきて
偶然にも恵司を見て
記憶が戻った。
まみを下界に留まらせた理由は、
まみを殺害した男が
恵司にも手を下すかが心配だったということだ。

理解していただけたでしょうか?

⏰:07/03/30 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#153 []
まみの気配がなくなり、

俺はまみが成仏してくれたと思い込んでいた。

あれから一週間


「おはよ〜!」

俺は元気よく教室に入る。

「おはようございます」

コウがチラリと俺を見、
すぐさま教科書に目を戻す

⏰:07/03/30 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#154 []
「あれ〜また恵司休み?」

「みたいですね。やはり普通の人間はまれに霊を見る事がありませんのでショックから立ち直れていないのかと…」

「ふ〜ん」

俺はかばんを机に置いた。

⏰:07/03/30 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#155 []
「志乃!今日恵司んちいかへん?見舞いしに行こや」

携帯をピコピコ触りながらクラスメートの【雄太】が言った。

「そやな、行くか」

「僕も行きます」

なぜ?

「だめですか?」

「いや…ほな、神谷も!放課後な〜!」

⏰:07/03/30 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#156 []
放課後になり、
俺たちは恵司の家に向かった。

《ピンポーン》

チャイムを鳴らし、
玄関が開いた。

「恵司…お前」
「顔色やべーなあ!大丈夫か?」

雄太やその他のやつらは
顔色の悪い恵司を心配げに見ていた。

⏰:07/03/30 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#157 []
俺は恵司を見た瞬間
冷や汗が出た。

隣にいるコウを見る。

「最悪のパターンです」

コウは目をまるくしながら恵司を見つめた。

「しかし、手遅れです…残念ながら」

恵司の隣には
あのころと違う
憎悪をむきだしにしたような形相のまみの姿があった

⏰:07/03/30 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#158 []
「コウ…どういう事や?まみは成仏したんちゃうん」

「はい…そのはずでした…が……まみさんの田中くんに対する感情があまりにも強かったと言えます。僕がついていながら…」

コウが落ち込んだように俯いた。

「志乃…助けてくれ…」

それが
俺が恵司を見た最後だった

⏰:07/03/30 01:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#159 []
【第ニ章 さくら】


「はあ………」

まみが悪霊になり、
恵司に取り憑いてから
二週間がたった。

恵司は引っ越したみたいで消息は不明。

「僕の顔を見て溜め息をつかないでくれますか?不愉快です」

⏰:07/03/30 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#160 []
「別に見てません」

「明らかに見ているでしょう?嘘つかないで下さい。だから志乃くんはハッタリ君なんです」

俺の考えたネーミング
こいつはださいと言ったが案外気に入ってるんじゃねーのか?

「志乃くん、ジロジロ見ないで下さい」

⏰:07/03/30 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#161 []
「見てません」

「見てます。不愉快です」

俺はバチバチと音が出そうなくらいにコウに向かって憎しみビームを出した。

「変なビーム出しても無意味ですから」

涼しい顔で
コウは飄々と言い放った。

⏰:07/03/30 01:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#162 []
「おや…?さくらですか」

窓の外を眺め、コウが呟いた。

桜…?
この時期に?

今は初夏。
桜の季節は過ぎている。

俺は続いて窓の外を見た。

「!?」

⏰:07/03/30 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#163 []
「久しぶりやーん!コウ!会いたかった〜!?」

ふわふわと外からコウに向かって一直線に飛んでくる女の子。

「久しぶりですね。どうしました?」

「会いたかったから〜!」

「そうですか」

⏰:07/03/30 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#164 []
誰だ!?
なんだこの女は!?

俺はボケーとしながら
コウとその女を見つめた。

「志乃くん、顔、しまりないです」

コウは普段通りに話す。

「…この子…誰や?」

「あぁ、さくらです」

いや、誰!?

⏰:07/03/30 02:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#165 []
「なになに〜!?きみ、うちの事見えるんー?」

さくらと呼ばれる女は
俺の周りをくるくるまわりながら人差し指をくわえなから言った。

「…………」

「さくら、だめですよ。志乃くんは学校内では霊とは話しませんから」

⏰:07/03/30 02:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#166 []
「ふ〜ん!固い人やなぁーま、いいや!コウ〜今日はうちの相手してな〜!」

「…嫌です」

「なんでぇ!?」

「さくらは、寝かしてくれませんから」

寝かして…!?
お前は霊とナニをしとんねん!!

⏰:07/03/30 02:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#167 []
「いいやん!コウだってやりたいやろ〜?」

ヤリたい!?

「そうですね…では一度だけですよ」

いつも何回やんねん!!

コウはいかがわしい想像をする俺をチラリと見た。

「志乃くん…あなたの頭の中はいやらしい事しか考えられないのですか」

⏰:07/03/30 02:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#168 []
「志乃くんも、よかったら一緒にやりますか?」

さ…サンピー!?

「きみも一緒にやろ〜!」

さくらはかわいい。
くりくりの金髪に
クリンとした大きな目。
肌は透き通るくらい
(霊だから透き通っているが)白い。

「やります!」

⏰:07/03/30 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#169 []
「ほな、夜またな〜!」

俺とコウに手をふり、
さくらは消えていった。

「さくらってお前の知り合いか?」

「まあ…そうですね」

「いつから?」

「いつでもいいじゃないですか別に」

「俺とお前の仲やん!」

「…気持ち悪いですよ志乃くん」

⏰:07/03/30 02:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#170 []
気持ち悪い…?
俺が……
気持ち悪いだと…?

「お前にゆわれたない!」

「そうですかすみません」

サラっと言い、コウは教科書に目を向けた。

⏰:07/03/30 02:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#171 [失礼します]
>>50-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300

⏰:07/03/30 10:16 📱:W44T 🆔:f0NigLVQ


#172 [失礼します]
>>1-40
>>41-80
>>81-120
>>121-160
>>161-200
>>241-280
>>281-320
>>321-360
>>361-400
>>401-440
>>441-480
>>481-520
>>521-560
>>561-600

⏰:07/03/30 10:54 📱:W44T 🆔:f0NigLVQ


#173 []
失礼しますさん
アンカーありがとうございます

⏰:07/03/30 12:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#174 []
「やるって…ナニを?」

興味津々の俺を横目で見てコウは溜め息をついた。

「お前な〜!お前が人の顔見て溜め息ついてんやん!不愉快や!!」

「僕はいいんです」

…なぜ

「志乃くん、僕たちがやるのは…いわばゲームみたいなものです」

⏰:07/03/30 12:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#175 []
「ゲーム?」

「はい。さくらと僕でゲームをするんです」

「どんな」

「それは後ほど」

そう言ったコウの顔が
一瞬いじわるく笑ったのを俺は見逃さなかった。

…嫌な予感がする…。

「コウくん…やっぱり…」「だめです。約束したでしょう?」

⏰:07/03/30 12:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#176 []
俺は溜め息をつきながら
ふらふらと教室を出た。

「柏木く〜ん!」

名前を呼ばれ、俺は顔をあげた。

「やっぱり柏木くんや!」「やばいめっちゃかわいい〜!!」
「かーわーいーいー!」

俺を見て口々に言うのは
三年の先輩方…

て…照れるッス!

⏰:07/03/30 12:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#177 []
「ねぇ、柏木くん!今日ひま〜?あたしんちでパーティーあんねんけど〜!こーへん?」

そう言って上目使いで
俺を見るのは
【冴島瑠美】
三年で1番美人だ。
けど遊び人らしい…。

「今日ですか〜…」

どうすっかな〜。
コウとの約束…
やぶったら殺されちまう…

⏰:07/03/30 12:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#178 []
「だめ〜?」

うーん…

「今日は友達と…」

「友達って男〜?」

「はい」

「じゃぁ、友達も一緒においでや〜!」

……まじッスカ!?

友達て…
コウなんですけど。

先輩…コウ知ってます?
パーティーもりさがりますよ?

「でも…」
「行かせていただきます」

⏰:07/03/30 12:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#179 []
俺の背後からコウの声が聞こえ、俺はビクッとした。

「パーティー…ですか。興味ありますね」

「きみが柏木くんの友達なん〜?」

「はい。コウ、と呼んで下さい。今日はお邪魔させていただきます」

…ほんまに邪魔やわ!

こいつはなぜ俺の近くに
急に湧いてくる…?

「じゃ、柏木くん、コウくん、夜にね!」

⏰:07/03/30 13:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#180 []
先輩達は手を軽くふって、階段を上がっていった。

パンツ見えそ〜…って

「おい」

「なんです?」

「何露骨に覗いてんねん」

「ピンクのレースでした。ぼくの好みは黒のレースなのですが」

知るか!!!

⏰:07/03/30 13:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#181 []
「どーすんねん?さくらちゃんとの約束は」

「大丈夫です。さくらは聞き分けがいい子なので」

「つまり断るのか?」

「明日に延ばしていただきます。が…」

コウはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

ゾクッ…

「そうなると一度ではすまされません。明日は覚悟しといて下さいね」

⏰:07/03/30 13:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#182 []
「…何をする気やねん」

「ですからそれは明日になればわかります」

「今言えや」

「…志乃くん」

コウはまた溜め息をつく。

しあわせ逃げるぞ?

「あなたは聞き分けが悪い子ですね。何回も言わせないで下さい。明日になればわかりますから」

⏰:07/03/30 13:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#183 []
こ…こいつは…

「むかつく奴…」

「それはこちらのセリフです」

コウはポケットに手を入れ教室に戻っていった。

俺は廊下の壁を思い切り蹴った。

「…いて〜」

「…馬鹿ですね」

教室の扉にもたれながら
コウが呆れた顔で俺を見ていた。

⏰:07/03/30 13:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#184 []
放課後になり、
俺は一旦家に帰ろうと教室を出た。

「志乃〜!」

この声は…っ!!

振り返る俺

「幸子!」

マイハニー幸子ですやん!

「もう帰っちゃうん?」

⏰:07/03/30 13:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#185 []
「おう。幸子は?」

「あたしは部活〜!」

「そか。頑張ってな」

「志乃今日何するん?」

…えーと……
先輩んちでパーティー…
とか言ったらやばいかな…

「夜、会えへんかな?」

えーーー!?
なぜ今日はこんなに誘いが多いんや!?

⏰:07/03/30 13:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#186 []
「今日はちょっと…」

「じゃ、明日は?」

明日…ねえ……。

お願い、と言う幸子は
もはや俺のいかがわしい妄想をかきたてた。

「明日幸子んち行く」

「ほんま〜!?やった!」

ニッコリ笑う幸子。

許せよコウ…
俺はやっぱり
お前より幸子を選ぶ。
(当たり前だが)

⏰:07/03/30 13:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#187 []
「じゃ、明日!!」

スキップしながら部活に行く幸子を
俺はにこやかに見ていた。

なんてかわいいんや〜…

「志乃くん」

…………

嫌〜な予感……

⏰:07/03/30 13:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#188 []
「志乃くん」

やめろ…頼む…
俺の近くに沸かないでくれ

「志乃くん」

……………

「何回呼べば振り向くんですか?志乃くん耳遠いんですか」

「…耳はいいけど…」

お前やから振り向きたくない俺の心理を読み取れ!!

⏰:07/03/30 13:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#189 []
「あなたという人は…明日の約束を忘れたんですか」

「いや〜…」

いや、忘れたと言っておけば……

「忘れてた〜!わりー!」

「では今すぐ幸子さんに断って下さい」

幸子のほうを!?

「当然でしょう?先に約束したのはこちらですから」

⏰:07/03/30 13:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#190 []
「でも幸子は彼女やし…」

「だから何です」

「最近構ってやれへんかったから…頼む!明日は勘弁してく」
「だめです」

……こいつ

「約束はなんのためにあるのですか?守るためでしょう?」

確かに正論ですけどぉ!!

⏰:07/03/30 13:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#191 []
ん…?でも…

「お前今日の約束は破るんやろ?なんで…」

「今日はパーティーに行くと僕が判断しましたし、明日に延期したので別に問題はありません」

…要するにこいつはパーティーに行きたい、と…

なんてわがままな野郎や!

⏰:07/03/30 13:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#192 []
「志乃くん…」

コウは腕をバキバキと鳴らしながら俺に近付いてくる

「どちらと先に約束しましたか?」

…………

「わかった!わかりましたよ!幸子には断っとくよ」

「そうですか。志乃くんはやはり約束を守ると思っていましたよ僕は」

お前が強引にやろが!!

⏰:07/03/30 13:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#193 []
また夜中に更新します
コメントもらえたらうれしいです

⏰:07/03/30 13:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#194 [我輩は匿名である]
ちょおもしろい

⏰:07/03/30 14:04 📱:SH902i 🆔:a9l5CX4c


#195 [しゅん]
お…おもしろすぎる なんだこの小説w コウww

⏰:07/03/30 15:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#196 [我輩は匿名である]
これいいねっ(・∀・)タノシス(゚∀・ノ)ノ

⏰:07/03/30 20:48 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#197 []
わあ-お!!
ありがとうございますおもろいッスカ
めっちゃ下手くそで…
でも頑張って書きます

⏰:07/03/31 00:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#198 []
俺はしぶしぶ幸子の携帯に

【明日予定あったの忘れてたごめんな

とメールした。

幸子より優先しなきゃあかん予定が
コウだなんて…

俺は世界一不幸かもしれない

⏰:07/03/31 00:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#199 []
俺はどんよりとした表情で帰路につく。

途中、すれ違う人が

「何かに取り憑かれとんちゃう!?」

とか言っているくらい

俺の顔色は悪いのだろう。

…………ん?

⏰:07/03/31 00:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#200 []
俺は足を止めた。

……何かいる。

……俺の後ろに

何かがいる。

ほんまに憑いてんのか!?

俺は恐る恐る振り返った。

…………

「……何で着いてきた」

⏰:07/03/31 00:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#201 []
「パーティー用の服がないので、貸して下さい」

コウは俺に取り憑いてる。

間違いない。

…てかパーティー用の服て

………なに?

「ふだん着でえーんちゃうん?」

「だめですよ」

⏰:07/03/31 00:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#202 []
「なんで」

「パーティーですから、それなりに正装しなければ」

「……………」

こいつまさか
タキシードとか着るよーなパーティーと勘違いしてるんちゃうんか…?

「俺、タキシード持ってないで」

「誰がタキシードを着ると言いました?あなた馬鹿ですか」

⏰:07/03/31 00:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#203 []
「志乃くん、僕たち高校生ですよ?タキシードを着るようなパーティーなんて、出来るわけないでしょう」

馬鹿にした口調で言い続けるコウ。

……こいつマジしばくしばくしばく!!

「志乃くん…僕を殴ろうとしても無駄ですよ」

⏰:07/03/31 00:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#204 []
「あなたの弱々しい拳では蚊も殺せません」

コウはフッと鼻で笑い
歩き出した。

…むかつく!!
むかつくむかつく!!

俺はたった今、
ボクシングジムに通うことを決めた。

⏰:07/03/31 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#205 []
「コ〜〜ウ!!」

リング上でコウをKOしている俺の妄想を突き破って
女の声が響いた。

「先程ぶりですねさくら」

棒読みに近い状態で
コウが言った。

「今から実行!?」

キャピキャピしながら
さくらがコウの腕に自分の腕をまきつかせる。

「いえ、今日は中止です」

⏰:07/03/31 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#206 []
「え〜!なんで!?」

「今日はパーティーに行く事にしました。ですから明日、実行します」

「パーティー!?」

目をキラキラさせるさくら

…嫌〜な予感…

「うちも行く〜!!」

……的中。

⏰:07/03/31 00:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#207 []
「あかんっ…」
「そうですね、いいでしょう。一緒に行きましょう」

はーーー?

「やったー!!」

あんぐりと口を開ける俺をよそに、さくらは跳びはねて喜んだ。

「大丈夫ですよ。皆さんには、さくらは見えません」

…そーゆー問題ちゃうし!

⏰:07/03/31 00:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#208 []
「コウ…パーティー中は、さくらちゃんと話すなよ」

「なぜ」

あたりめーだろ!!

お前はただでさえクラスのやつらに変人って呼ばれてんのに
この上先輩にも…

「人と人との繋がりは、会話なしではできませんよ」

繋がりたくねー…

⏰:07/03/31 00:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#209 []
「それに……」

コウは少し考えたような顔つきで言った。

「今日さくらを連れて行けば、明日志乃くんは幸子さんと一緒にいれるかもしれませんよ」

「え!?なんで!?」

「僕の考えが正しければ、明日のゲームは今日のうちにできるはずですから」

⏰:07/03/31 01:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#210 []
ゲーム…
ゲームは嫌な予感がするが

明日幸子と………

「さくらちゃん!ついてきたまえ!!」

俺のテンションは上がりまくった。

「……単純ですね」

⏰:07/03/31 01:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#211 []
俺はコウを引き連れて
家についた。

「お邪魔します」

…ほんまにな。

「志乃くん、ジュー…」
「ありません。お茶しかありません」

コウはムスッとしながら

「じゃあ、お茶を」

と言った。

…相変わらず生意気…

⏰:07/03/31 01:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#212 []
お茶を取り、部屋に戻ると

この前のように
くつろいだ姿のコウが目に入った。

…イライラ

「志乃くん」

「なに」

「先日、僕ジュースが飲みたいと言いましたよね?」

「だから?」

「普通、ジュース用意しておきませんか?」

⏰:07/03/31 01:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#213 []
「なぜ」

「僕が飲みたい、と言ったからです」

…この世界はお前中心に回ってるのか?

「次からはジュース、用意して下さいね」

次もあるの…?

「何のジュースやねん」

「野菜生活を」

ジュースのうちに入るのか!?

⏰:07/03/31 01:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#214 []
「最近野菜不足でイライラしてしまいます」

俺は最近お前のせいでイライラしてます。

「そういえば…」

コウは部屋を見渡した。

「今日はさきさんと…りえさんいないんですか」

「知るか」

「冷たいですね」

お前に言われたないわ!

⏰:07/03/31 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#215 []
「…りえって…?」

さくらが口を開いた。

「コウ…りえって……」

コウはさくらをギロリと睨み、さくらは黙ってしまった。

「?」

りえが何だ?

「どうしたん?」

「何もないです」

⏰:07/03/31 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#216 []
「ところで、何を着ていきますか?」

「どこに」

「パーティーですよ」

こいつ…
楽しみにしすぎちゃうか?

「タキシード」

俺はイヤミたっぷりに言った。

「…志乃くん似合わなさそうですからやめた方がいいですよ」

⏰:07/03/31 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#217 []
…イライラ

「僕はスーツがいいです」

「ありません」

「では何を」

「Tシャツとジーパンでえーやろ!」

コウは目をまんまるに見開いた。

「…パーティーらしくないふだん着ですね」

お前はどんなパーティーを予想してるんや!

⏰:07/03/31 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#218 []
夕方になり、
俺とコウ(と、さくら)は
瑠美先輩の家に向かった。

「コウ…ここ…すごい!」

さくらは目をキラキラさせながら瑠美先輩の家を見つめる。

「はい。やりがいありそうですね」

心なしかコウの表情も明るい。

……なんや…?

⏰:07/03/31 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#219 []
「では、準備はよろしいですか?」

「万全です!」

「…………」

「志乃くん、掛け声を」

「なんの」

「準備万全の」

「だからなんの準備…」

「ではまいります」

何が始まるのだ!?

⏰:07/03/31 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#220 []
インターホンを鳴らし、
瑠美先輩がでてきた。

「いらっしゃい!入って」

ニコニコした瑠美先輩に
俺たちはリビングに通された。

…な……なんだこりゃ…

霊、霊、霊のオンパレード

むしろ霊と人間の区別がつかんほど人が溢れかえっている。

⏰:07/03/31 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#221 []
「やはり……」

ニヤリと口の端を上げながら言うコウ。

「うっわ〜!今日はすごいなぁ!予想以上!!」

キラキラさせた目を丸くしながら喜ぶさくら

「え…?え??」

「ゲームの始まりです」

⏰:07/03/31 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#222 []
【第三章 死者ゲーム】

「コウ?なんやねんこれ」

「霊です」

見てわかりますけど

「だから、ゲームって…」

「死者送りゲームです」

はーーー??

「なんやねんそれ」

「さくらとするゲームです」

「ですからゲームの意味を聞いてるんですけど!」

⏰:07/03/31 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#223 []
「言葉の通り、死者を異界に送るんです」

「…………」

「志乃くん」

「…なんのこっちゃ」

「あなたも既にゲームに参加してます」

「どういう意…ぐえっ!」

俺は背後から首を掴まれた

⏰:07/03/31 02:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#224 []
「さくら…志乃くんの準備がまだですよ」

「え!ごめ〜ん!もうスタートしちゃったよ」

「…しかたないですね」

コウは俺の首を絞めていた男の霊をペリッと引きはがし、その男の首の一部をグリッと押した。

その瞬間、男はキラキラと光をはなち、消えていった

⏰:07/03/31 02:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#225 []
「…なんやねん一体…」

「説明は省きます。負けないで下さいね。負けたら殺されますよ」

説明しろ!!

負けないでと言われても
どうやって勝つのかすらわからない。

「あれ!?死者ゲームちゃうん!?」

俺の背後から驚いた声が聞こえた。

⏰:07/03/31 02:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#226 []
振り返るとそこには

「なんで?誰が死者ゲーム始めたの?」

キョトンとした顔の
瑠美先輩がいた。

「え…?」

「柏木君がしてるん?」

「いや…てか瑠美先輩…見えるん!?」

「霊やろ?見えるよ〜!」

信じられない…
瑠美先輩も……
霊が見えるのか……

⏰:07/03/31 02:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#227 []
「せっかくのパーティーがぁ〜…」

うなだれる瑠美先輩の背後に、ニヤリとした男の霊が近づいた

「危ない!!」

俺はとっさに瑠美先輩の腕を掴み引き寄せた

男の霊は俺に向かって突進してきた。

「どうすんねんコレ〜!」

⏰:07/03/31 02:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#228 []
「志乃くん、負けないで下さい」

他の霊と絡まり合うコウが俺に向かって言った。

「どうやって勝つねん!」

「首の後ろを押すの!」

瑠美先輩が俺に向かって叫ぶ。

首の後ろ〜??

⏰:07/03/31 02:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#229 []
俺はその男の首の後ろに手を回す。
が、俺の手は男の身体をすりぬける。

「無理やし!」

「一部分だけ、押せるところがあるの!」

一部分て!!

わかるかい!

俺は必死で男の首をまさぐる。

⏰:07/03/31 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#230 []
…あった!!

一部分だけ、
触れる部分があった。

俺はそこをグリッと押した。瞬間、
男から光が放たれ、消えた

「やっつけた!!」

俺はこの上ない達成感を味わった。

「よくできました。が、まだまだいますよ。頑張って下さい」

⏰:07/03/31 02:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#231 []
まだまだいるだと?

もう嫌だ。

てか………

俺は周りを見渡した。

周りの人間(生きている)は俺とコウと瑠美先輩を
不思議な顔つきで見ている

………最悪や

「志乃くん、ボケッとしないで下さい」

俺には霊が見えるが
はたから見ると
コウが一人で悶えているように見えるだろう。

…恥や………

⏰:07/03/31 02:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#232 []
「…俺はもう…戦わん…」

「…あなたはベジータですか」

(ドラゴンボール35巻125ページ参照)

「ぐえっ!!」

またもやふいをつかれ、
俺は霊に首を絞められた。

「…志乃くんは本当に世話がかかります」

⏰:07/03/31 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#233 []
苦しむ俺を見ながら
コウが淡々と話す

助けろや!

「志乃くん頑張ってや〜」

さくらがニッコリと笑い、
俺から霊を剥がして
死者送り(?)をしてくれた

「…ありがと」

「楽しんでる〜?」

「…まったく」

⏰:07/03/31 02:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#234 []
「そのうち楽しくなるで〜頑張ってな〜!」

そう言ってさくらは
ふわふわと他の霊のところに行った。

楽しくなる…?
んなわけねーやろ
俺たち白い目で見られてんねんで?
気付かんのかよ…

「もう帰りたい…」

「わがままいわないで下さい。早く帰りたいならば、早くゲームに勝つ事です」

⏰:07/03/31 02:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#235 []
それから1時間近く
俺たちは霊と戦った。

「全滅〜!楽しかった〜」

無邪気にはしゃぐさくら。

「今回は少し疲れました」

淡々と話すコウ。

「死者ゲーム久々やわ〜」

ニコニコ笑う瑠美先輩。

「…………」

⏰:07/03/31 02:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#236 []
「お疲れ様です志乃くん」

「…………」

「どうされました?」

部屋には
すでに俺達三人(四人)しか残っていなかった。

明日から俺達は
《変人トリオ》と呼ばれる

間違いなく

⏰:07/03/31 02:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#237 []
「なぁリーダー…」

「なんですかリーダーて」

「変人トリオのリーダー」

「誰が」

「お前が」

「………ほう」

「なんやねんな死者ゲームって…」

⏰:07/03/31 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#238 []
「先程説明しましたが」

してないやん!!

「志乃くんは頭が悪いんですね、いいでしょう説明します」

…イライラ

「死者ゲームとは、ゲームのようで神聖な儀式なのです。この世にさ迷う霊はたくさんいます。その霊達をゲームと称して、成仏させる儀式なんです」

⏰:07/03/31 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#239 []
「…………」

「霊達の中には、死者ゲームを嫌う者もいます。が、大概の霊達は好みます。楽しめてなお、成仏できる。一石二鳥のゲームです」

………あ、そう

「理解しましたか?」

「…なんとなく」

⏰:07/03/31 02:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#240 []
「死者ゲームを始める合図は、類い稀なる人しかできません。選ばれし者…」

「誰に」

「僕に」

「………」

「と言うのは冗談ですが」

…笑えない。

「さくらは選ばれた中のひとりです」

⏰:07/03/31 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#241 []
「さくらちゃんって…何者なん?」

「さくらは…」

コウが一瞬悲しい表情をした。

「さくらは僕の妹です」

「え!?」

「厳密には、妹だった」

「………?」

「さくらはこの世に生をもたずして、霊になったんです」

⏰:07/03/31 02:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#242 []
「つまり…」

「はい。僕の母が亡くなった時、お腹にいたのがさくらです」

「…お前………」

そんな辛い過去が…

「同情しないで下さい。造り話ですから」

「は?」

「さくらの話はいいでしょう?」

⏰:07/03/31 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#243 []
コウは飄々とした口ぶりでそう言い、
さくらと瑠美先輩のもとへ向かった。

コウは造り話、と言ったが

俺はその話は事実だと感じた。

さくらとコウは
どことなく似ている。

「…………」

「志乃くん、今日はあなたの家に泊まりますから」

同情なんてしねーよ!
こいつのわがままは
許せへんからな!!

⏰:07/03/31 03:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#244 []
 
「志乃くん…」

時刻は夜中の2時。

あれから俺たちは瑠美先輩の家を後にし、
帰路についた。

俺は結局コウのわがままを聞くはめになり、
コウを家に泊めた。

「志乃くん」

⏰:07/03/31 03:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#245 []
「志乃くん起きてますか」

「…………」

「志乃くん起きて下さい」

「…………」

「志乃くん」

ええい!!

「寝てる」

「ではなぜ答えるんですか。起きてるんでしょう?」

お前のせいでな!!

⏰:07/03/31 03:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#246 []
「……なんやねん」

「死者ゲーム始まります」

……は?

「……眠い」

「寝てたら死にます」

いやだ
いやだ
ねむい…

「志乃くん。始まります」

⏰:07/03/31 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#247 []
「きました」

きたって…

「なにが…ぐえっ!」

またこのパターンかよ…

「勘弁してくれ…」

俺は慣れた手つきで
霊の首の後ろを押す。

「さくらが勝手に始めてしまいました」

「…………」

「だって一回じゃ足りないも〜ん!!」

⏰:07/03/31 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#248 []
俺の部屋には
たくさんの霊。

なぜいる…

「さくらは死者ゲームを始めることができる、つまりゲームに参加したい霊を呼び寄せる事も可能です」

…いらん事を!!

⏰:07/03/31 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#249 []
俺たちは
再度死者ゲームをし、
またもやゲームに
1時間近く費やした。

「さくら…」

霊を全て死者送りした後、コウが口を開いた。

「今回はもう終わりにしましょう。さすがに僕も疲れましたので」

「え〜!!」

「僕の言う事が聞けないんですか」

⏰:07/03/31 03:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#250 []
「わかりました〜。じゃ、うちはこの辺で!」

さくらはニッコリ笑い、ふわふわと窓から外にでていった。

「コウ…」

「なんですか」

「さくらちゃんはお前の言う事を聞くのか?」

「当たり前です」

ほな最初からゲームしたくない言えや!!

⏰:07/03/31 03:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#251 []
「コウまさか…」

「はい」

「お前…ゲームしたかったのか」

「はい。たまには運動しないと、身体がなまりますからね」

こいつ…!!

俺はコウに向かってパンチを繰り出した。

⏰:07/03/31 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#252 []
またもや俺の拳は
コウの掌に捕まった。

「なまってしまっても、志乃くんの弱々しいパンチくらいは止められますけど」

そう言ってニヤリと笑い

コウは布団にもぐった。

「おやすみなさい」

永遠に眠れ!!

⏰:07/03/31 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#253 [にゃぁ]
凄くおもしろいです
一番好きかもッ

頑張って下さい

⏰:07/03/31 03:29 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#254 []
にゃあさん
こんな遅くまで読んでくれてありがとうございます一番すきなんて…
嬉しすぎます
頑張ります

⏰:07/03/31 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#255 []
「志乃くん眠れますか」

「…………」

「志乃くん」

「お前が話し掛けてけーへんかったらな」

「それは失礼しました」

…ほんまにな。

「…そういえば…」

まだ話すんかい!

「今日はさきさんとりえさん一度も見てませんね」

⏰:07/03/31 03:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#256 []
【第四章 さき】

《お前はもう死んでいる》
《お前はもう死んでいる》
《お前はもう死んでいる》
《お前はもう…》

…なんや!?

俺はガバッと跳び起きた。

「おはようございます」

「!?」

…ああ…昨日こいつ泊めたんだっけ……

⏰:07/03/31 03:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#257 []
……てか……


「なんや今の…」
「僕の携帯のアラーム音です」

ケンシロウーー!!

俺も北斗の拳はだいすき。意外な共通点やな。

「北斗の拳、好きなん?」

「いえ、別に」

ほなアラーム音にすんな!

⏰:07/03/31 03:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#258 []
「どちらかと言うと、僕はラオウが好きです」

ラオウも北斗の拳やから。

俺別にケンシロウが好きか、とは聞いてないよな?

「ラオウが死んだ時は、僕も泣きました…」

だからなんやねん

⏰:07/03/31 03:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#259 []
「僕もいつか死ぬ時は、ラオウのようなセリフを必ず言います。いえ、言ってみせます」

そこ、なんで言い直したん?別にどーでもいいから。

「我が生涯に、一片の悔いなし!!」

「………」

今死ぬのか?

「…つっこんで下さいよ」

心の中でつっこみました

⏰:07/03/31 03:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#260 []
「志乃くんはノリが悪いですね」

お前がゆーな!!

「貴様には地獄すらなまぬるい」

北斗の拳すきやん!
めっちゃすきやん!
セリフ知り尽くしてるやん!!

「嘘つきハッタリ…」

「まだそんなダサいネーミングを使ってるんですか」

お前も昨日使ったやろ!

⏰:07/03/31 03:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#261 []
朝から俺のイラつきは
マックスに達しそうだ。

「志乃くん」

…今度は何や

「お腹すきました」

…イライラ

「朝ごはん…」
「はいはい!!」

俺はリビングへ向かった。

⏰:07/03/31 03:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#262 []
「かあちゃん朝飯は〜?」

「今日パンやで〜!友達おんねやろ?サンドイッチにしといたから、持っていきや〜」

俺はサンドイッチと
《野菜生活》を持って
部屋に向かった。

⏰:07/03/31 03:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#263 []
「…………」

「…………」

コウはサンドイッチを見つめたまま無言。

…なんか……
わがまま言いそうな予感が

「僕、朝は和食派なのですが」

的中したーーー!!

⏰:07/03/31 03:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#264 []
「俺はパン派」

「洋食派、と普通言いますよね」

言わんわ!

「俺は洋食派」

「まぁ、野菜生活があるので今日は我慢します」

我慢するくらいなら食うな!!

「いただきます」

⏰:07/03/31 04:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#265 []
コウはちゃっかり
俺の分のサンドイッチまでぺろりとたいらげた。

「志乃くん朝は少食なんですね」

お前が俺の分まで食ったからやろ!!

「朝ごはんは一日の源ですよ。しっかり食べないとだめです」

ほな俺の分残せや!

⏰:07/03/31 04:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#266 []
今日はここまで
明日また更新します
感想いただけたら
うれしいです

⏰:07/03/31 04:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#267 [にゃぁ]
お疲れ様で-す

本当に大好きですよ
コウのキャラ面白い
また明日も
絶対見に来ますッ+・゚

⏰:07/03/31 04:14 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#268 []
にゃあさん
ありがとうございます
コウのキャラ
書きやすいので
どんどんだします
今日も夜中に更新になります

⏰:07/03/31 13:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#269 [しょう]
おもしろすぎるw

⏰:07/03/31 21:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#270 []
しょうさん
ありがとうございます
おもしろいとゆわれると
やる気がでます

⏰:07/04/01 00:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#271 []
コウの相手をしてると
イライラしてまう…

俺は携帯を開いた。

【受信メールあり】

メールきてた〜

【送信者 幸子

マイハニー幸子ですやん!

俺はウキウキしながらメールを開いた

⏰:07/04/01 00:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#272 []
【そっかあ残念じゃ、あたし今日は友達と遊ぶわ

………?

えーっと……

なんの返事や…?

俺は昨日の記憶をたどる。

⏰:07/04/01 00:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#273 []
「志乃くん野菜生活もう少しもらえますか」

………

「志乃くん聞いてます?」

こいつのせいや!!

昨日こいつに言われて
幸子との遊びを断ったんやった!!

「志乃くん」

「もうないわ!!」

⏰:07/04/01 00:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#274 []
「何イライラしてるんですか」

「うるせー!」

「……八つ当たりです」


お前にイライラしとんじゃい!!

「ああ、志乃くん。昨日のうちにさくらとの約束は果たした事ですし、今日は幸子さんと遊んでもいいですよ」

…もう遅いわ!

⏰:07/04/01 00:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#275 []
「……………」

「どうしました?」

「……………」

「志乃くん?」

「……………」

「…ああ、振られたんですか」

お前のおかげでな!!

コウはニヤニヤしながら俺の顔を見ている

⏰:07/04/01 00:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#276 []
な…殴りてえ……

だが、またコウにパンチを止められたら
俺はもう立ち直れない。

「おや?さきさんじゃないですか?」

コウは窓の外を見ながら呟いた。

「さきさんですよね、あれ」

⏰:07/04/01 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#277 []
「何してるんでしょうか」

俺はコウの隣に立ち、
窓の外を眺めた。

「……?」

あいつ何しとんや?

さきは、道に貼られているポスターをじいっと眺めていた。

⏰:07/04/01 00:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#278 []
「…ポスター?」

「を、見てますね。なぜ」

俺に聞くな。

「何のポスターですかね」

「…化粧品……?」

さきの眺めているポスターは、べっぴんなモデルがでっかく映った、化粧品のポスターだった。

⏰:07/04/01 00:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#279 []
「化粧品…化粧に興味があるんでしょうか?」

知るかい!!

「知らん」

「さきさんは自分の死を受け入れてないんですよね」

まぁ…そうやけど

「…なるほど」

⏰:07/04/01 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#280 []
なっとくしたように
コウは窓から離れ
たばこを取り出した。

「さきさんは恋してます」

「は?」

「さきさんは恋してます」

「誰に」

「僕に」

⏰:07/04/01 00:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#281 []
「…………」

「…つっこんで下さいよ」

つっこむ以前に…

「ありえへんやろ」

「それはわかりません」

「わかります」

「…まぁ、冗談ですが」

ほなゆーな!

⏰:07/04/01 00:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#282 []
「見て下さい、さきさんの顔を」

俺は目を細めてさきを見る。が

「表情まで見えへん」

「志乃くん目、悪いんですか?」

俺から見えるさきは、
後ろ姿だけ。

見えるはずねーやろ!

⏰:07/04/01 00:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#283 []
「間違いない、彼女、恋をしてます」

「誰に」

「…わかりませんが」

コウはちらりと俺を見て

「まぁ、志乃くんが妥当でしょう」

と言った。

……マジかい

⏰:07/04/01 00:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#284 []
「てか、ただ単に化粧品のポスター見てるだけやん」

「さきさん今まで化粧に興味を持っていましたか?」

「…わからん」

「わかって下さい」

「持ってへんのちゃう!」

「…やはり」

興味持とうがどーでもえーやろ!

⏰:07/04/01 00:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#285 []
「女性が急に化粧に興味を持つ、ということは、恋です。恋以外の何でもありません」

…ほんまかい。

「なぜ言い切れる」

コウは俺の言葉にニヤリとした。

「志乃くんより、僕の方が女性について詳しいですから」

⏰:07/04/01 00:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#286 []
こいつ…
俺が童貞やからって…

って……ん?

「…コウ」

「はい」

「お前…何が詳しいんや」

「ですから女性について」

「女性の何を」

「身体も心も」

…身体も…?

身体!!??

⏰:07/04/01 01:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#287 []
……まさか……

まさか…
まさか…

信じたくない…

「僕は経験済みですよ、志乃くんと違って」

コウは口の端をつりあげた

経験済みーー!?
うそだ
うそだ

って…

《志乃くんと違って》

今俺を馬鹿にしたか?

⏰:07/04/01 01:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#288 []
「いつ!?」

「いつでもいいでしょう」

「誰と!!」

「答える必要ありません」

「なぜ!!」

「…………」

はあ〜、とコウは溜め息をついた。

「あなたは子供ですか。だからいつまでたっても童貞なんですよ」

……人が気にしてる事を!

⏰:07/04/01 01:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#289 []
「それに…」

コウは勝ち誇ったような笑みで俺を見た。

…ゾクリ

「僕は結構モテます」

はーーーー!?
あーりーえーねーー!!

「なぜわかる」

「毎日僕を見て女性達がひそひそ話してますから」

それは悪口ゆーとんねん!

⏰:07/04/01 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#290 []
コウ…お前は
とてつもなくポジティブ精神なんやな、うらやましいよ。

「…お前がうらやましい」

「志乃くんも、僕程まではいきませんがモテてますよ、大丈夫です」

…それって……

「志乃くんを見てひそひそ話してる子達もいますし」

俺も悪口ゆわれてるー!!

⏰:07/04/01 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#291 []
聞かなきゃよかった…と
俺は思った。

聞きたくなかった…

俺はコウみたく
ポジティブにはなれなかった。

…気が重い…

「学校行きたくない…」

「わがまま言わないで下さい。行きますよ」

コウに腕を掴まれ、
俺達は学校へ向かった。

⏰:07/04/01 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#292 []
「またですか…」

玄関に入り、
げたばこを開いて
コウが呆れたように呟いた

「どしたん?」

コウは自分のげたばこを指さした。

俺は目線をコウのげたばこに向けた。

「はーーー!?」

⏰:07/04/01 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#293 []
げたばこの中には
たくさんの手紙

中にはプレゼントらしき物体まである。

「なんやねんコレ…いやがらせか?」

いやがらせだよな?
頼む、俺にこれ以上ショックを受けさせないでくれ

「何言ってるんですか、ラブレターですよ」

……ショック……

「ま、いつもの事ですが」

⏰:07/04/01 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#294 []
いつもの事…?

「お前いつもこんないやがらせ受けてんのか?」

俺はいやがらせだと
自分に言い聞かせてみた。

「ですからいやがらせではありません」

いやがらせ以外のなんやねん!!

「もてすぎるのもつらいですよ」

俺を見下したように
コウは笑った。

⏰:07/04/01 01:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#295 []
…むかつく……

俺は空っぽの自分のげたばこを眺めた。

「志乃くんにはないんですか、ラブレター」

………やかましい。

「今日はないみたい」

強がる俺。

「いつもでしょう?」

鼻で笑いながら
たくさんのラブレターをかばんにつめながらコウが言った。

⏰:07/04/01 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#296 []
「志乃おはよう!」

イライラしている俺に
天使のような声が響いた。

「幸子…」

「元気ないん?」

「…別に」

俺は幸子がおれば充分や!

「幸子さんおはようございます」

「え?あ、神谷くんおはよ〜!」

「今日もかわいいですね」

馴れ馴れしく幸子に話し掛けるな!!

⏰:07/04/01 01:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#297 []
「幸子と話すな」

「なぜです」

「なぜでも」

「…やきもちですか」

…やきもちですけど!

「男のやきもちはみっともないです」

やかましい!!

「え〜!志乃がやきもちとかめっちゃ嬉しい〜!」

幸子。お前は天使や!

⏰:07/04/01 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#298 []
「志乃くん愛されてますね」

うらやましいやろ!

「僕も恋人がほしくなりました」

「コウならすぐできるやろ。なんせモテますから」

イヤミたっぷりに言ってやった。

「僕は自分から好きにならないと付き合いませんから」

……あっそ。

⏰:07/04/01 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#299 []
「…神谷先輩彼女ほしいんや〜」

俺達の背後から
かわいらしい
アニメのような声が聞こえた。

「…………」

誰だ!!?

「おはようございます!神谷先輩!柏木先輩!幸子先輩!」

……いや、誰ですか

⏰:07/04/01 02:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#300 []
「…誰ですかあなた」

コウがその女をまじまじと見る。

「一年の美奈子って言います!神谷先輩の彼女に立候補しちゃいま〜す!」

……うぜ〜…
なんだこの女…
まじうぜえ。

コウをちらっと見ると
目をまんまるにして
固まって(いるように)見えた。

⏰:07/04/01 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#301 []
「神谷先輩〜?そんな見つめないで下さい!照れてまいます!!」

……うざい!!

幸子を見ると
幸子も固まっているようだ

「……そうですか。では見ません」

コウが淡々と言い、美奈子に背を向けた。

「待って下さい〜!照れるけど、見てほしいな〜なんちゃって!」

…コウもうざいが
こいつもうざい……
お似合いでは!?

⏰:07/04/01 02:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#302 []
「コウよかったな〜彼女候補ができて」

俺はコウに向かってイヤミったらしく笑いながら言った。

コウは不機嫌さを全て顔に出し、俺をギロリと睨んだ

「僕のタイプではありませんので」

「お似合いやん」

⏰:07/04/01 02:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#303 []
「志乃くん」

「なに〜?」

「殴りますよ」

「…………」

「志乃くん」

「……すまん」

情けねー俺!!

「わかればいいんですよ、わかれば」

「神谷先輩かっこい〜!」

うざい女(名前なんだっけ?)は、
コウの腕にくっついた。

⏰:07/04/01 02:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#304 []
「…離れて下さい」

「え〜??」

「歩きにくいです」

「歩きやすいですよぉ」

「離して下さい」

コウは女の腕を振り払おうとした。

「きゃあ!!!」

突然その女が悲鳴を上げた

⏰:07/04/01 02:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#305 []
「!?」

「コウ!何したん!?」

「…何も」

「何したんや!!」

「何もしてません」

美奈子(名前思い出した)はしゃがみ込んでいる。

「美奈子さん、どうされました?」

コウはめんどくさそうに美奈子の肩を掴んだ。

⏰:07/04/01 02:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#306 []
美奈子は顔を上げ、
コウを潤んだ瞳で見つめた

…かわいくねーから。

「なぜ泣いてるんです」

「……びっくりして…」

「何がですか」

「急に神谷先輩に突き飛ばされたような…」

「僕にですか?」

コウは一瞬考えるような表情をした。

「振り払おうとしましたが、その前にあなたから離れましたよ」

⏰:07/04/01 02:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#307 []
「………」

美奈子は何も答えずに
しゃくり上げて泣いている

……ほっとくわけに
いかへんよな〜…
めんどくせーけど…って


「おいコウ」

「なんです?」

「どこに行く」

「教室へ。そろそろチャイム鳴りますよ」

…こいつ…人並みの感情がないんか!?

⏰:07/04/01 02:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#308 []
「この女は…?」

「興味ありません」

…いやいやいや。

泣いてますけどこの人。

「志乃くん、早く教室行かないと遅刻にされてしまいますよ」

飄々と、コウは階段を上がって行った。

…この女…どうしようか

⏰:07/04/01 02:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#309 []
その場に取り残された
俺と幸子は黙って
美奈子を見ていた。

しばらくして
美奈子は立ち上がった

「…大丈夫…?」

幸子が美奈子を心配そうな表情で見る。

幸子はなんて優しいんや!俺は幸子を平成のナイチンゲールと心の中で呼んだ。

⏰:07/04/01 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#310 []
「志乃……」

………ん?

こいつ……今、俺を呼び捨てにしたか?

美奈子は俺を見つめている

「うそみた〜い!」

………?
なんだこいつ

美奈子は自分の両手を
ニコニコしながら
じいっと見ている。

「成功したんだ〜!!」

…成功?
こいつやばい
頭いかれてる。

⏰:07/04/01 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#311 []
俺は美奈子から離れた。

幸子は不思議そうな顔で
美奈子を見ていた。

「志乃?どこ行くの?」

…こいつまた呼び捨てしやがった!!

「……はあ?」

「あたしだよ!あたし!」

美奈子はニコニコしながら俺に近づいてくる。

あたしだよと言われても…美奈子という事は
さっき聞きましたけど?

⏰:07/04/01 03:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#312 []
幸子は困惑気味な表情で
俺と美奈子を交互に見ている。

「さきだよ〜!!」

……は?

さき……?

さきって……

「さきぃ!!??」

俺はびっくりしすぎて
思わずでけー声で叫んでしまった。

「乗り移り成功したの!」

⏰:07/04/01 03:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#313 []
いや…待て
待て待て待てや。

「落ち着けよさき…いや…美奈子…いやさき…いや」

「志乃が落ち着いてよ!」

俺は頭が混乱していた。

「さき…?ってなに?」

幸子が俺の顔を覗き込む。

⏰:07/04/01 03:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#314 []
失敗しました
さきは志乃を志乃くんって呼んでたはずなのに
呼び捨てにしてしまいました
このまま呼び捨てでいきます

⏰:07/04/01 03:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#315 []
「いや…何も…」

俺はパニック状態だが、
幸子の前では男らしくありたいので
落ち着いた風を装った。

「とりあえず教室行くか」

「あたしは〜?」

「…一年の教室やろ?」

俺はさき(美奈子)を睨み、幸子と階段を上がった。

⏰:07/04/01 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#316 []
「志乃?さきって何?」

階段を上っている最中も
幸子は俺に聞いてきた。

「…さぁ」

「浮気…じゃないよね?」

「ちゃうよ!!」

「…じゃあいいけど…」

浮気なんてしません!
あなた一筋ですから!!

俺は幸子とわかれ、
教室へ入った。

⏰:07/04/01 03:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#317 []
「志乃くんギリギリ間に合いましたね」

コウは平然と教科書を見ていた。

「さきや」

「…はい?」

「美奈子はさきや」

「…………」

「さきは美奈子や」

「意味わかりませんけど」
「さきに美奈子が…美奈子がさきに…さきが…」
「志乃くん落ち着きなさい」

⏰:07/04/01 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#318 []
「さきが…」

「さきさんがなにか?」

「美奈子がさきに…」

「はい」

「乗り移ったって…」

「さきさんが、美奈子さんに乗り移ったんですね」

「そんな事を言うてたよーな、言うてたよーな」

「言ってたんですね」

⏰:07/04/01 03:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#319 []
「なぜ乗り移ったと?」

「成功したから…」

「…………」

「成功したって…」

「そんな事は聞いてません。乗り移った意味を聞いているんです」

俺がしるか!!

「…知らん」

「……ふむ」

コウはパタンと教科書を閉じ、席を立った。

⏰:07/04/01 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#320 []
「どこ行くん?」

「さきさんに会いに」

「さき…って…?」

「美奈子さんに乗り移ってるさきさんに会いにです。いい加減落ち着きなさい」

落ち着けるかっちゅーの!

⏰:07/04/01 03:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#321 []
「席つけ〜!」

担任が教室に入ってきた。

「神谷、早く席つけ」

「いえ、少し抜けます」

「…どうして?」

「抜けたいので」

「…………」

「柏木くんも連れていきますので」

俺もかーーー!!

⏰:07/04/01 04:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#322 []
またもやクラス中の
痛い視線を浴びながら
俺はコウに手を引かれ教室を出た。

「…俺を巻き込むな…」

「何言ってるんですか。もともとはさきさんはあなたに憑いている霊ですよ?」

…そーですけど

「親身になって協力している僕に、少しは感謝してくれてもいいのでは?」

協力っちゅーか、
興味持ってるだけやろが!

⏰:07/04/01 04:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#323 []
一年の教室の前についた

「美奈子さんはどのクラスですかね?」

「俺が知るわけないやろ」

「Aから行きますか」

…行きますとは?

只今、どのクラスもHR中

なんか嫌な予感…

「失礼します」

⏰:07/04/01 04:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#324 []
コウは勢いよく
1―Aの扉を開けた。

当然ながら
クラスは静まり返る。

「こちらに美奈子さんという方は………志乃くん?何してるんです、あなたも入ってきなさい」

…恥や……

⏰:07/04/01 04:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#325 []
俺は俯きながら教室に入った。

「柏木先輩や…」

「かっこいい〜…」

ひそひそと声が聞こえてきた。

俺は一転

顔をあげ、堂々とした。

「志乃くん…あなたって人は……」

コウが呆れた表情をしているが、無視、だ。

⏰:07/04/01 04:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#326 []
「美奈子って子どのクラスか知らん〜?」

俺は一番前の席の
かわいらしい女に聞いた。

その子は顔を真っ赤にし、

「Dクラスです」

と答えた。

⏰:07/04/01 04:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#327 []
「Dですね、行きますよ」

俺たちはDクラスに向かった。が、

「おいコウ」

俺は足を止める。

「どうしました?」

「あれ美奈子ちゃうか?」

美奈子らしき女が
(美奈子の顔をうろ覚えのため)
まだげたばこの前で座っていた。

⏰:07/04/01 04:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#328 []
「美奈子さん」

コウが離れたところから声をかける。

「…………」

振り向かない。

「さきさん」

コウの言葉に、
美奈子(さき)はパッと振り向いた。

「やはり…乗り移ってるみたいですね」

⏰:07/04/01 04:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#329 []
「コウくん!?」

美奈子(さき)は顔を真っ赤にした。

「どうして…」

「志乃くんに先程聞きましたので、あなたを探していました」

「探して……あたしを?」

「はい、あなたを」

美奈子(さき)の顔がどんどん赤くなっていく。

⏰:07/04/01 04:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#330 []
「さきさん、顔赤いです」

「えっ…あ……」

「大丈夫ですか?美奈子さんの身体、合わないのでは?」

こいつ…なぜ落ち着いてる?

乗り移ったとか
普通はパニックになるもんやろ!

「さきさんなぜ、美奈子さんに乗り移ったんですか」

⏰:07/04/01 04:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#331 []
「…それは……」

もじもじしながら
下唇を噛み締めて俯くさき(美奈子の身体)

「それは?」

コウがさき(美奈子)に
ジリジリと詰め寄る。

「…………」

「言ってみなさい」

…てかさっきから
俺の存在感なくね?

⏰:07/04/01 04:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#332 []
「さきさん」

コウは溜め息をついた。

「理由なく、乗り移ったりしてはいけません。美奈子さんに迷惑です。美奈子さんから離れて下さい」

さきは顔を上げた。

みるみる涙が溢れてくる。

「泣いてもだめですよ」

⏰:07/04/01 04:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#333 []
「あのさあ!!」

「…なんですか志乃くん」

「さっきから俺の存在感なくね?」

「はい、ありませんね」

ハッキリゆーな!!
てか、俺なんで連れてこられたんや!?

⏰:07/04/01 04:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#334 [ゅぅり]
ぉもしろすぎます
まぢキャラとか好きです
頑張ってくださぃ

⏰:07/04/01 08:25 📱:P902i 🆔:vP..o4Fg


#335 []
ゆうりさん
ありがとうございます
キャラすきとか
ちなみにどのキャラが
長くなりますが
見て下さいね

⏰:07/04/02 00:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#336 []
「さきさん」

コウはさき(美奈子)の肩を掴み、さきの顔をじいっと見つめた。

「あなたはすでに亡くなっていますから、人間に乗り移るなどやってはいけない事なんです。早く美奈子さんの身体からぬけだして下さい」

⏰:07/04/02 00:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#337 []
「…………」

さきは黙り込んだまま。

「さきさん聞いてますか」

……は!!
まさか……

「おいコウ」

「なんですか」

「…ちょっと…」

俺はコウを近くに呼び寄せ、さきに聞こえないように小さな声で話した。

⏰:07/04/02 00:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#338 []
「お前朝ゆーてたやん、さきに好きなやつがおるって。そいつと…なんつーか…その……もごもご」

「……は?」

「だから!そいつと生身の身体で…触れ合いたいと言いますかですね!そーゆー事をしたくて…」

「…なるほど。さきさんはあなたと触れ合いたいがため、乗り移った、と?」

⏰:07/04/02 00:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#339 []
やっぱ俺なのか……

さきは…かわいいけど…

死んでるしな〜…

「では僕に提案があります」

「なに」

嫌な予感がする

「志乃くん、一度さきさんが乗り移った美奈子さんを抱きなさい」

はーーーー!?

⏰:07/04/02 00:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#340 []
「なぜに!?」

「一度だけ触れ合えれば、さきさんも未練がなくなり成仏できると思います」

「……………」

「志乃くんどうでしょう」

どうでしょうと言われても

「嫌や」

「童貞を捨てるチャンスでもありますよ」

だまらっしゃい!!

⏰:07/04/02 00:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#341 []
「志乃くんは僕の言う通りにして下さい」

「なんで」

「僕の言う事に間違いはありませんから」

お前は何様じゃ!!

「さきさん」

コウは俺から離れ、
さき(美奈子)のそばにしゃがみこんだ。

誰か…俺を助けてくれ…

⏰:07/04/02 00:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#342 []
「さきさんには好きな人がいますよね?」

コウの言葉に
さき(美奈子)は顔をあげ
赤くなり、目を見開いた。

「どうです?その方と一度身体を重ね合う、その後あなたは美奈子さんに身体を返す、と」

…身体を重ね合うて…

その表現の仕方なんやねん!!

⏰:07/04/02 00:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#343 []
「え…いいの?」

さき(美奈子)は
遠慮がちにコウに聞いた。が、あきらかに顔が喜んでいる。

「はい。協力します」

俺は覚悟を決めた。

「さき俺…」

「うれしい!コウくんと触れ合いたかったの!!」

…………はい?

⏰:07/04/02 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#344 []
 
……今なんて?
聞き間違いか?
今“コウ”と聞こえた気がするが。

「…今なんて」

コウは目をまんまるにしてさき(美奈子)を見る。

「コウくんに触りたくて…触ってもらいたくて、乗り移ったの」

照れながらさきは言った。

……コウ……と?

⏰:07/04/02 00:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#345 []
コウは驚いた表情で
さきを見ている。

「………」

「…僕…ですか?」

「あたしコウくんの事好きになっちゃったの」

…好きになっちゃったの

好きになっちゃったの

好きになっちゃったの

…って……

なにーーーーー!!??

⏰:07/04/02 00:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#346 []
コウはまだ驚いた表情で
固まっている。

「…志乃くん」

「なに」

「どうしましょう」

「なにが」

「予想外な展開です」

そうでしょうね…。

「俺がコウに入れ代わっただけやん」

ニヤリと笑い、俺は言ってやった。

⏰:07/04/02 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#347 []
「コウくん?」

さき(美奈子)は赤らめた顔でコウを見つめる。

コウ…哀れなやつ…
本物の美奈子にも好かれ、その美奈子に乗り移ったさきにも好かれ…

お前は美奈子から
逃れられない!!!

「コウ、お前の言う事に間違いないんやろ?」

ざまーみろコウ!!

⏰:07/04/02 00:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#348 []
読んでくれてる人いるんですかね
もう少ししてから
また書きます

⏰:07/04/02 00:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#349 [那智]
 
読んでますッケ~
更新
待ってますよ-x
 

⏰:07/04/02 01:09 📱:W32SA 🆔:Jiiz3rXo


#350 [しょう]
マジおもしろいからw ブックマークしたww

⏰:07/04/02 02:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#351 [にゃぁ]
見てま-すッ+゚

昨日、壊れちゃって見れなかったけど今続き全部見ましたぁ

頑張って下さいネッ"

⏰:07/04/02 02:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#352 []
那智さん
ありがとうございます

しょうさん
ブックマークとか…
ほんまにありがたいです

にゃあさん
携帯大丈夫ですか?
毎回コメントありがとうございます
めっちゃうれしくなります

⏰:07/04/02 03:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#353 []
「ちょっと待って下さい」

コウは俯き、
さき(美奈子)の前に手をかざした。

「コウさ〜ん?お前が言い出した事やろ?」

俺は今、コウより上の立場にある!
そう確信していた。

⏰:07/04/02 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#354 []
「やはり無理です、やめましょう」

はーーー?

「お前が言い出したんちゃうんけ!!」

「それは志乃くんの場合です」

なにをぅ!?

「僕の場合は予想外でしたから…作戦は中止です」

作戦やったんか!?

⏰:07/04/02 03:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#355 []
「さきさん、身体を重ねても意味がありません」

…おいおい

「ですが美奈子さんの身体は返していただけないでしょうか」

「……やだ」

「…わがままですね」

お前にゆわれたらおしまいや

⏰:07/04/02 03:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#356 []
「今協力するって…言ったじゃん…」

さき、その通り!!

「言ってません」

言いましたやん!

「さきさん幻聴ですか?」

「俺も聞いた」

「…志乃くんは黙ってなさい」

命令すんな!!

⏰:07/04/02 03:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#357 []
「おい、コウさんよ」

俺はまた
手招きをして小声で話した

「さっきお前が俺に言ったみたく、一発やればえー話やん?」

「…一発とは下品ですよ」

「…一度身体を重ね合えばえーやん!」

「いやです」

即答!?

⏰:07/04/02 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#358 []
「なんでやねん!」

「タイプじゃないです」

「…………」

「僕のタイプはもう少し大人な女性です。年上で、品のある…」

誰がお前のタイプを聞いてますか!!

⏰:07/04/02 03:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#359 []
「さっきお前が俺に一発やればえー言うたやないか」

「そんな下品な発言してません」

「…一度身体重ね合え言うたやないけ」

「それは志乃くんの場合です。とにかく僕は嫌です」

なんちゅー自己中な!!

⏰:07/04/02 03:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#360 []
「さきさんが乗り移った美奈子さんの身体を抱くくらいなら、僕は別にさきさんが美奈子さんに乗り移ったままでも構いません」

…おい。

「それくらいに嫌です」

どれくらいかわからんわ!

「と言うわけで僕は授業に戻ります」

どーゆーわけやねん!!

⏰:07/04/02 03:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#361 []
コウは俺に背をむけ、
階段を上がろうとした。

「待て」

俺はコウの腕を掴む。

「なんですか」

「俺に協力している、とさっき言うたよな」

「……………」

「協力して下さい、今!」

「………なぜ」

しろや!!!

⏰:07/04/02 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#362 []
「コウを頼りにしてる…」

俺は思ってもない言葉を口にした。

「……今なんと?」

「お前だけが頼りやねん」

自分の言葉に寒気がする。

コウは一瞬驚いた表情をしたが、しだいに満足気な笑みにかわった。

「わかってますよ」

…俺は知りませんでしたよ

⏰:07/04/02 03:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#363 []
コウは再度
俺とさき(美奈子)の元に近寄ってきた。

「さきさん、あなたは僕を愛している、間違いないですか?」

愛してるとは言うてへんやろ!!

「……うん」

愛してるんか!?

⏰:07/04/02 03:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#364 []
「では美奈子さんから離れて下さい」

「…どうして……?」

「僕のタイプではないからです」

こいつ…やけにタイプにこだわるな…

「僕のタイプは幸子さんみたいな方です」

そうか、幸子みたいな…

って……

「はぁぁあーーー!?」

⏰:07/04/02 03:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#365 []
「お前!今何てゆーた!」

「僕のタイプは幸子さんのような方と」

「はあ!?」

「ですから幸子さんのような」
「はあーー!?」

「…志乃くんはぁはぁ言い過ぎです。あなた欲求不満ですか」

俺はコウに対して殺意が芽生えた。

⏰:07/04/02 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#366 []
「お前…ふざけんなや」

「はい、ふざけました」

…ふざけました?

ふ ざ け ま し た?

「ふざけました…?」

「はい、僕なりの志乃くんへ対する仕返しです」

「なんの」

「僕を哀れんだ」

哀れみましたけどぉ!!

⏰:07/04/02 03:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#367 []
「大丈夫ですよ、幸子さんはかわいらしいですが、僕のタイプではありませんので」

…むかつく……

本気でむかつく……

俺はまたもや懲りずにコウに向かってパンチを繰り出した。

またかわされると思いながらも……

《バキッ!!》

⏰:07/04/02 03:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#368 []
!!?

今…バキッて…

俺の拳には
コウの肌の感触。

………!?

「…痛いです」

目の前には
頬を押さえ倒れるコウ。

「…え?」

俺のパンチが
コウにヒットした。

⏰:07/04/02 03:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#369 []
「コウ…なんで……」

俺は初めてコウにヒットし、喜びももちろんあるが
驚きの方がでかかった。

「油断しました…」

…油断?なぜ…

「油断したわケンシロウ」

北斗の拳はもうえーから!

⏰:07/04/02 03:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#370 []
よろよろと
コウが立ち上がる。

さき(美奈子)は
驚いたような心配したような表情でコウを見ている。

「…コウ……?」

俺の背後で女の声がした。

コウの視線は
俺の背後にある。

俺は振り返って声の主を見る。

「コウ…久しぶり……」

⏰:07/04/02 03:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#371 []
眠気きたので
今日はここまで
次に出る女の子の名前が浮かばないので募集します関係はコウと…ですが
使ってほしい名前書いてくれたらうれしいです
今回使えなくても
次回作に使いたいので
お願いします

⏰:07/04/02 03:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#372 []
ちゃっかり感想版まで
作ってしまいますた

これからはこちらに感想など書いてくれたらうれしいです

会話とかもしましょお

ぬしは常に夜中にあらわれます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/02 04:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#373 [沢子]
あんな★

漢字は杏菜かな?

主さん
更新頑張ってください

⏰:07/04/02 12:25 📱:P903i 🆔:WBj6XOag


#374 [ローズファン]
ゅぅみ
ってどぅですか
結海(←漢字)

まぢ
コレおもしろぃです
ハマりましたぁ
更新ゎ大変だと
思ぃますが
楽しみにしてるんで
頑張ってくださぃ

⏰:07/04/02 21:34 📱:P902i 🆔:uyMxKXGQ


#375 []
コメントありがとうございます
よかったらこれからは感想版のほうにコメント下さい

沢子さんとローズファンさんへのお返事は感想版に書きました

⏰:07/04/03 00:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#376 []
振り返って
声の主を見た俺は
目を見開いた。

だ…誰だこの方は!!

そこに立っていたのは
ちょーーー!!べっぴん!スーツを身にまとった
現世の天使(俺が勝手に名付けた)だった。

「久しぶりですね」

⏰:07/04/03 00:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#377 []
コウの…知り合いか?

まさかな…
まさかだよ…
まさかだよな…

「…お前の知り合いか?」

「ええまぁ」

うそだーーー!!

なんの関係や!?
現世の天使とお前が
知り合えるはずがない!

⏰:07/04/03 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#378 []
「どんな関係なん…?」

「志乃くんには関係ありませんけど」

関係ある!!
俺が知り合いになりたいくらいだ!
(浮気ちゃうで?)

「うそや……」

「なにが」

「お前はやっぱり嘘つきハッタリや!!」

「…………」

コウは深く溜め息をついた

⏰:07/04/03 00:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#379 []
「何が嘘だと?」

「お前が…お前なんかが…現世の天使と知り合いなわけない」

「…なんですか現世の天使って」

「この方」

「どの方」

「こちらの方!!」

「…志乃くんのそんなにキレイな日本語初めて聞きました」

初めて言いました!!

⏰:07/04/03 00:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#380 []
「…………」

「…………」

「…………」

誰も口を開かない。

俺はコウを睨みつける。

言え…言うのだ。
どんな関係かを。

「コウ…元気だった?」

沈黙をやぶったのは
現世の天使だった。

「ええ、あんなはどうですか?」

⏰:07/04/03 00:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#381 []
【第六章 あんな】

「まぁまぁかな」

コウに向かって優しく笑いかけるあんなさん。

「そうですか、それなら良かったです」

コウはいつものポーカーフェイスのまま
淡々と話した。

「ところでなぜ学校に?」

⏰:07/04/03 00:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#382 []
あんなさんはニッコリ笑った。

「新任で〜す!明日から、この学校の先生になります!!」

「……………」

え……ええ!?
先生ーーー!!!??

俺は鼻血が出そうなくらい興奮した。

明日から毎日会える!

⏰:07/04/03 01:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#383 []
「…ほう。そういえば…あなたの夢は教師でしたね」

「うん!明日から宜しくね!コウ!」

「…ぼくに教える事があるんですか?あなたよりぼくの方が物知りですよ」

ニヤリと笑いコウが言った

「あなた、じゃなくて、先生と呼びなさい!」

⏰:07/04/03 01:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#384 []
「明日から呼びます」

「今から!」

「働くのは明日からでしょう?今日はあなたは先生ではなくあんなです」

「…………」

ってか!!
またもや…

「すみません。また、志乃くんの存在感ありませんでしたね」

俺だけ強調すんな!!
さきも存在感ねーやろ!

⏰:07/04/03 01:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#385 []
「コウの…お友達?」

俺の顔を見てニコニコしながらあんなさんが聞いた。

「あ、そうで…」
「いえ、ただのクラスメートです」

…こいつ!!
こないだ親友やゆーとったやんけ!!

「コウくんとは親友です」

⏰:07/04/03 01:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#386 []
「親友…?コウと……?」

あんなさんは
びっくりしているような表情だ。

「はい。コウの性格についていけるんは俺だけやし」

「志乃くん失礼です」

「お前にゆわれたない」

⏰:07/04/03 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#387 []
「……そう…」

俺とコウのやりとりを聞きあんなさんは少し悲しげに微笑んだ。

「…相変わらずね、コウ」

コウは眉間にしわを寄せた

「相変わらずとは」

「相変わらずお前の性格が歪んでるっちゅーことや」

「…志乃くんには聞いてません」

⏰:07/04/03 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#388 []
「相変わらずお前は性格が悪い!せやから相変わらずお前には友達がおらん!」

「志乃くんしつこいです」

「相変わらずお前は嫌われ者!!」

「…………」

おっと。
今のは言い過ぎたか?


《バキッ!!》

⏰:07/04/03 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#389 []
「!!??」

「志乃くん大丈夫ですか」

コウが立ったまま
俺を覗き込んでいる。

…何が起きた?
……なんか……
ほっぺたが痛いんですけど

「神谷先輩の悪口言わないで下さい!!!」

俺の頬を殴ったのは

「美奈子さん…?」

こいつかーーー!!!

⏰:07/04/03 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#390 []
って………

《神谷先輩の…》

…………え?

「美奈子さんに戻ったんですか?」

「なんの事ですか〜?」

さきとは明らかに違う
うざい口調。

「…さきさんは美奈子さんから離れたみたいですね」

⏰:07/04/03 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#391 []
そうか。
離れたのか。

ってかそんなこと
今はどーでもいい。

「美奈子…てめぇ」

俺を殴りながった!

俺は切れそうだが
女に手をあげるわけにはいかない。

「だって柏木先輩が…神谷先輩の悪口言うから…」

悪口じゃなくてほんまの事ゆっただけですけど!!

⏰:07/04/03 01:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#392 []
俺は美奈子をギロリと睨んだ。が、
美奈子は気付かずに
コウに熱い視線を送っている。

……むかつく……

「さきさんはどこにいったんですかね」

コウは平然とし、
キョロキョロと周りを見渡している。

…………イライラ。

⏰:07/04/03 01:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#393 []
「あたし、職員室行くから、またね」

あんなさんは俺たちに微笑み、階段を上がって行った

取り残されたのは
俺とコウと……

「神谷先輩、今日お昼一緒に食べましょ〜!」

このうざい女。

⏰:07/04/03 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#394 []
「嫌です」

「え〜!いいじゃないですかぁ〜!!」

「嫌です」

「ぷぅ〜〜!」

ほっぺたを膨らます美奈子

何が《ぷぅ〜!》じゃ!
かわいくねーから!!
きもいから!!!

⏰:07/04/03 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#395 []
「志乃くん教室戻りましょうか」

コウが未だに倒れている俺の腕を掴み、グイッと引き起こした。

「…おう」

こいつ結構いいとこあるやないか。

「志乃くん…鼻血でてます。汚いです」

前言撤回

⏰:07/04/03 02:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#396 []
俺は鼻血を拭って
コウの後ろについて階段を上がった。

「なぁコウ」

「なんですか」

「あんなさんとどんな関係なん?」

「…なぜ」

「だってありえへんやん!あんな美人とお前が…」

「志乃くん失礼すぎます」

⏰:07/04/03 02:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#397 []
「昔の彼女…ではないよなぁ?」

頼む…
違うと言ってくれ…

「さぁ?どうですかね」

否定しろ!!

「気になりますか?」

コウはニヤリと笑って俺を見た。

ええ!とても!!

「…別に気にならん」

素直になれよ俺…(涙)

⏰:07/04/03 02:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#398 []
「気にならないなら、言う必要はありません」

気になる!
気になりまくっとる!!

「…少し気になる」

「気にしないで下さい」

ほなゆーな!!

「別に気にするような関係ではありませんから」

⏰:07/04/03 02:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#399 []
「……………」

「……………」

「志乃くん」

「……なに」

「さきさんはどこに行かれたんですかね」

そういえば…

「ほんまやな、どこ行ったんやろ」

「…ぼくって霊にまでモテてしまう存在なんですね」

まんざらでもない表情で
コウが言い放った。

⏰:07/04/03 02:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#400 []
俺はコウを軽蔑した目で見た。

「…志乃くん見つめないで下さい。気持ち悪いです」

お前に言われたくないわ!…………ん?

こいつ………

俺はまじまじとコウを見た

「なんですか志乃くん」

⏰:07/04/03 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#401 []
こいつ…
結構かっこいいかも。

俺はコウを穴があくくらいに見つめた。

色白だが、
目は切れ長で鼻筋は通っている。ほどよく筋肉質で…
目の下にあるナキボクロがなんとも色っぽい。

って……おぇ。
俺何考えてんやー!?

「志乃くんあまり見つめないで下さい」

⏰:07/04/03 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#402 []
「わりー…」

「僕に見とれていたんでしょう?」

「…………」

「冗談ですよ。そんな気持ち悪い事、僕も考えたくありません」

…俺も考えたくありません

さっき思ったのは
まぼろしや!!

⏰:07/04/03 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#403 []
俺たちは教室についた。

「あ!コウく〜ん!」

「!?」

クラスでは1番キレイと言われる(学校一は幸子だが)【えみ】が声をかけてきた

…こいつコウと仲良かったっけ?てか話してるとこ見た事ないけど

「なんですか」

⏰:07/04/03 03:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#404 []
「さきだよ〜!」

……さき…
……さき…

「さきぃ!!??」

またもや俺はパニックになりかけたが、
コウが俺の口を手で押さえたので、俺はもごもごとし呼吸困難に陥ったため、
パニック状態を他のやつらに悟られずに済んだ。

「さきさん…なぜ」

⏰:07/04/03 03:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#405 []
「この人、コウくんのタイプにぴったりな容姿だったから!」

「…………」

「…だめ〜?」

だめでしょ!!

「いえ…、まぁ容姿はタイプですが……」

タイプなんかい!!
てかさき、よくぞタイプがわかったな。

「さきさん…僕はあなたに恋愛感情が芽生える事はありませんので」

⏰:07/04/03 03:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#406 []
「なんでぇ…?」

さき(えみ)は泣きそうな表情でコウを見る。

「あなたはこの世に存在しないものなので」

…てかさ〜!!

「モゴ!!」

俺はコウに口を塞がれているためにまぬけな声をだした。

「ああ、すみません志乃くん」

⏰:07/04/03 03:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#407 []
コウが俺の口からパッと
手を離した。

「恋愛感情が芽生えるとかどーでもえー話やん!!さきは、お前と一発やれたらいいゆーてるんやし!」

「…一発……ですか」

コウは腕を組んで
なにやら不満げな表情だ。

「えみの顔がタイプなら、もーええやんけ!えみとやれや!!」

⏰:07/04/03 03:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#408 []
「…………」

「…………」

嫌ですとかいいそう…
絶対言いそう…

「…わかりました」

…えーーーー!!?

「え…コウく…」
「わかりました。抱いてあげます」

なぜ上から物を言う?

てか抱くのかー!?

⏰:07/04/03 03:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#409 []
さき(えみ)は
みるみるうちに
顔が真っ赤になっていく。

「今から実行します」

………今から……?

「そうですね…保健室行きましょうか」

今からかーー!!

⏰:07/04/03 03:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#410 []
コウはさき(えみ)の手を引き、教室を出ていく。
俺はその場に呆然と立ち尽くした。

…そ…そんな簡単に…

「志乃くん」

「はひ!?」

急に呼ばれ、驚いた俺は情けない声を出した。

「保健室、着いてきてもらえますか」

「なんで?」

「見張りをして下さい」

俺はお前の家来ですか!!

⏰:07/04/03 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#411 []
今日はここまで
更新少なくてすみません疲れてしまって

感想などよろしくです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/03 03:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#412 []
コウとさき(えみ)と一緒に俺は保健室に向かった。

…なにが悲しくて
人の…しかもコウの
エッチ現場を見張らなあかんねん…

「コウ!?」

保健室の前についたところでまたもや現世の天使
あんなさんの声がした。

「何してるの?授業は?」

⏰:07/04/03 12:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#413 []
あんなさんが
俺たちの元へ駆け寄る。

「授業中やろ?」

「そうですね」

「……保健室…?体調悪いの?」

「いえ、今からセックスをするところです」

はーーー!?
おいおい…そんな事、ズバッと言っちゃうのか?

⏰:07/04/03 12:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#414 []
「え……?」

あんなさんはびっくりした表情をした。

そりゃびっくりするわ…

「コウくんてば…恥ずかしい…」

さき(えみ)は
真っ赤になりもじもじしている。

…お前が望んだ事やろ!!
「恥ずかしい事ではありません」

⏰:07/04/03 12:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#415 []
「行きますよ」

コウがさき(えみ)の手を引き、保健室の扉を開いた。

取り残された俺は
現世の天使、あんなさんをちらっと見た。

!!??

「…あんなさん?どうしたん…?」

あんなさんのキレイな瞳からは、一筋の涙が流れていた。

⏰:07/04/03 13:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#416 []
「あんなさん?」

俺は遠慮がちに
あんなさんの肩を掴んだ。

「あ…ごめん…大丈夫」

………

俺は理解した。
理解してしまった。

「コウ!!」

ガラッと勢いよく
俺は保健室の扉を開けた。

⏰:07/04/03 13:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#417 []
俺の目に入ってきたのは…

「…何してるん……?」

「それはこちらのセリフです。何しに来たんですか」

目の前には
ベットの上で目をつむっているさき(えみ)。
さき(えみ)に馬乗りになっているコウ。

一見、今からやっちゃう風景だが……

「そのロープは…?」

⏰:07/04/03 13:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#418 []
コウの手には
赤い色をしたロープのようなもの。

「縛るんです。志乃くん手伝いますか?」

縛るってーー!?
こいつにSMの趣味があったとは…!!
つか、ノリノリやん!

「コウ!!」

俺はコウに向かい怒鳴った

「なんですか大きな声出さないで下さい」

⏰:07/04/03 13:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#419 []
「…あんなさんはお前の元カノか…」

「……………」

「あんなさんが泣いてる」

「……………」

「まだ…お前のことが…好きみたいや」

「………なぜ」

「お前がセックス宣言したあと泣いてたから!」

⏰:07/04/03 13:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#420 []
「…………ほう」

コウは手に持っているロープをくるくると回しながら天井を見上げた。

「その推理…」

……推理!?

「残念ですが外れてます」

……え?

「あんなと僕は付き合った事などありません」

⏰:07/04/03 13:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#421 []
なんだと!?
ほな俺の推理は…

「志乃くんの思考回路は単純すぎます」

ニヤリと笑い、コウはさき(えみ)の髪に自分の指を絡ませた。

「志乃くん、見て行きますか」

「…なにを」

「僕たちの行為を」

俺はピシャリと扉を閉めた

⏰:07/04/03 13:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#422 []
保健室の前の廊下には
まだあんなさんが立っていた。

「…コウ…は?」

「中におるけど…」

「そう……」

「……………」

「……………」

沈黙。

き…きまずい……

⏰:07/04/03 13:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#423 []
「あんなさんは…」

沈黙にたえれず、
俺は口を開いた。

「コウとどんな関係なんですか…?」

俺の問いに
あんなさんは顔を歪ませた

「コウとわたしは…」

コウとわたしは…?
ゴクリ

⏰:07/04/03 13:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#424 []
《ガシャーーン!!》

「!?」

保健室から
物凄いでかい音で
何かが割れる音がした。

「なんやあ!?」

コウのやつ…
激しすぎやろ…!!

俺の思考をよそに
あんなさんは溜め息をついた。

「…やっぱり…霊なのね」

………はい?

⏰:07/04/03 13:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#425 []
「え…?今なんて?」

「霊が…いるんでしょ?コウと一緒に」

………いますけど

「なんでわかるん!?」

「わたしとコウは、幼なじみなの」

お…幼なじみ?

「昔からコウには霊が見えてたけど…やっぱり…」

⏰:07/04/03 13:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#426 []
あんなさんは
保健室の扉を開いた。

俺も後に続き、
保健室に入る。

「!?…な……何をやってるんや……」

ベットの上には
えみが寝そべっている。

そして…

「え〜〜ん!志乃〜!助けてよお〜!!」

「暴れないで下さい」

目の前には
ロープで縛られたさき。

⏰:07/04/03 13:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#427 []
「………なんやこれは?」

「さきさんを縛りました。これで乗り移る事はできません」

…いやいや…
なぜ縛れる?

「このロープは特殊です。普通の人には見えません」

……意味不明

「そのロープ…うちの…」

あんなさんが口を開いた。

⏰:07/04/03 13:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#428 []
「はい、あんなの実家から買い取った物です」

通販で、とコウは付け加えた。

通販とか付け加える必要ないやろ!!てか…
まさか……

「あんなさんって…」

「はい、あんなにも霊は見えてます。あんなの実家はお寺です」

⏰:07/04/03 13:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#429 []
「…寺……?」

「うん、まぁ、主に厄払いとかやけどね!」

厄払い…ですか…

「ではさきさんを払いましょうか」

「!?嫌だぁ〜!ごめんなさい!もう乗り移ったりしないから!!」

「冗談です。あなたはこれから僕が飼います」

…飼います?

「ぼくの事好きでしょう?」

⏰:07/04/03 13:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#430 []
コウはニヤリと笑った

「飼いますとは!?」

「これからはさきさんを僕のペットにします。」

……はーー!?

つまり……

「今日も志乃くんの家に泊まります」

あんなさん、
こいつを払ってくれよ。

⏰:07/04/03 13:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#431 []
仕事行くので
ここまで

コメントください

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/03 13:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#432 []
俺とコウは
縛られたさきを連れて
保健室を出た。

「コウとあんなさんって幼なじみやってんな〜」

「はい」

「え〜なぁ〜あんな美人の幼なじみがおって!」

「志乃くん浮気ですか」

「ちゃうわ!俺は幸子一筋やし!!」

「別に聞いてませんけど」

⏰:07/04/04 01:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#433 []
「あたしはコウくん一筋だよ〜!!」

縛られたまま
さきは笑顔で言った。

「…そうですか」

コウはチラリと俺を見る。なにやら勝ち誇ったような顔つきだ。

「…なんやねん」

「いえ、初めはさきさん、志乃くんの事すきだったはずなんですけどね」

⏰:07/04/04 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#434 []
「…せいせいするわ!」

「負け惜しみですか」

コウは鼻で笑いながら言った。

むかつく!!

「志乃くん!!」

背後からまたもや
現世の天使、あんなさんの声がした。

天使が…
俺を呼んでいる!!

⏰:07/04/04 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#435 []
「なに?」

俺はあんなさんの方に
振り返った。

「ちょっと…」

あんなさんは手招きをして俺を呼んだ。

俺はコウをちらっと見たがコウはさきと話していたため、あさっての方向を見ていた。

俺はあんなさんに駆け寄る

「どしたん?」

⏰:07/04/04 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#436 []
「あのさ…さっきあたし泣いちゃったやん?コウに…その…言わないでほしいんやんか…」

「え…もう言うてもたんやけど(勘違い発言まで)」

「えーーー!?」

あんなさんは顔を真っ赤にした。

まさか…まさか…

「……もしかしてあんなさんて…」

俺はもう感づいていた。
だが、決定打をうたれたくないのだ…。

「うん…あたしコウがすき」

⏰:07/04/04 01:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#437 []
あんなさんの放った
打撃は俺の脳天にヒットを放った。

あんなさん…
やってくれたよ……。

おれはふらふらと
コウとさきの元に戻った。

「何話してたんですか」

涼しい顔のコウ。

お前の話だよ!!

「別に…」

⏰:07/04/04 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#438 []
「そうですか。志乃くん、お腹すきませんか」

「朝からすいてる」

「あなた、朝ごはん食べないからですよ」

お前のせいでな!!

「いつもお世話になってるお詫びにおごりますよ」

…コウ…!!
お前以外といいトコあるんやな!!

⏰:07/04/04 01:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#439 []
俺たちは食堂へ向かった。

気付けばもう昼の時間だ。

食堂はたくさんの人で
混み合っている。

「…人混みは苦手です」

「俺も」

「…志乃くん頼みがあります」

「嫌です」

「まだ何も言ってません」

嫌な予感がビシビシ伝わってますから!

⏰:07/04/04 01:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#440 []
「志乃くん」

「…………」

「志乃くん」

「…………」

「志乃くん無視しないで下さい」

「…なんやねん」

「頼み聞いて下さい」

「…………」

「志乃くん」

⏰:07/04/04 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#441 []
ええいしつこい!

「ほなゆーてみ!?仮にゆーてみ!?」

「僕は廊下で待ってますから、志乃くん僕の分も買ってきて下さい」

「嫌や」

「…言ってみって言ったじゃないですか」

「仮に、と付けたはずや」

⏰:07/04/04 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#442 []
「志乃くんわがままです」

お前じゃ!!!

「おごるのは僕です。言う事聞いて下さい」

「嫌です」

「…お腹すきました……」

コウは悲しげな表情で
自分の腹をさする。

ええい!!

「わかったわ…」

なんて優しいんや俺は…

「では早く買ってきて下さいね」

礼くらい言わんかい!!

⏰:07/04/04 02:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#443 []
俺はしぶしぶ
食堂の長い列に並んだ。

俺…最近コウに
いいように使われてないか?

「…神谷先輩ですよね?」

俺の真後ろから
遠慮がちな女の声が聞こえた。

俺は振り返る。

「あ…やっぱり……」

⏰:07/04/04 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#444 []
間違いたー

「神谷先輩」×
「柏木先輩」〇

ですすんません

⏰:07/04/04 02:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#445 []
「…誰?」

俺の後ろには
多分一年生だろう、
幼い顔つきのかわいらしい女の子が立っていた。

「あ…わたし、ゆうみって言います…」

「…何か用?」

「…憧れてて…話してみたかったので…」

え!?俺に!?

「すみません…急に声かけてしまって…」

全然いいよ〜ん!
むしろ、声かけまくって!

⏰:07/04/04 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#446 []
「ゆうみちゃん一年生?」

「は…はい!」

う〜ん!この初々しさ、
たまらんね〜!

俺は鼻の下を伸ばしながらゆうみちゃんと話した。

背後に近づく
恐ろしい影の正体にも気付かずに……

「志乃くんまだですか」

⏰:07/04/04 02:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#447 []
「コウ!!」

俺はびっくりして
伸びていた鼻の下が縮こまった。

「遅すぎます。気になって来てみたら…あなた何ナンパしてるんですか」

「ナンパちゃうし」

「ナンパです。鼻の下まで伸ばして…」

伸びてるとこ見てたんか!

⏰:07/04/04 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#448 []
「こちらの方は」

「ゆうみちゃん」

「名前ではなく」

「一年生のゆうみちゃん」

「一年生…あなたロリコンですか」

一個しか違わんやん!!

「まぁ、いいでしょう。ゆうみさんはじめまして」

⏰:07/04/04 02:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#449 []
コウはゆうみちゃんをマジマジと見つめながら言った

いや、引いてる引いてる
コウくん、ゆうみちゃん引いてるから

「僕の事わかりますか?」

「えっ?」

ゆうみちゃんは
目をパチクリした。

お前の事なんかしらねーよ!しるはずないやろ!

⏰:07/04/04 02:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#450 []
「僕の事わかります?」

「あの…」

「知らんわ!お前の事なんか知るわけないやろ!」

「…志乃くんには聞いてません」

コウはムスッとしながら言った。

「……神谷…先輩ですよね?」

知ってたんかいー!!

⏰:07/04/04 02:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#451 []
「はいそうです」

コウは満足そうに
ニッコリ(ニヤリ?)と笑った。

「…有名…なのでわかります」

有名!?コウが?

「あの…変わってるって」

変わってるー!!

俺はケラケラ笑った。

「僕が…変わっている?」

⏰:07/04/04 02:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#452 []
コウは放心したように
呆然とした表情でゆうみちゃんを見ている。

「あ…すみません…!!変わってるってのは……」

「かまへんかまへん!変わってるのはほんまの事やしな〜!!」

俺はコウをバカにした目付きで言ってやった。

「ゆうみさん…」

⏰:07/04/04 02:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#453 []
コウはギロリと
ゆうみちゃんを睨んだ。

睨むな!!

「は…い……?」

ゆうみちゃんは
おどおどしながら答えた。

「僕が変わっている、と。あなたの言葉忘れません。覚悟しておいて下さい」

怖いから!!
覚悟てなんやねん!!

⏰:07/04/04 02:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#454 []
ゆうみちゃんが怯える中、俺の順番がきて
俺とコウは注文していた
ラーメンセットを受け取った。

俺はゆうみちゃんに

「気にすんなや」

と一言いい、テーブルへ向かった。

⏰:07/04/04 02:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#455 []
コウは

「僕が変わっていると有名だなんて…一体誰が言い出したんでしょうか」

と、ぶつぶつ言いながら

ラーメンの中にご飯を入れる、という
なんとも奇妙な食べ方をした。

いや、その食べ方がもう
変わってますけど。

⏰:07/04/04 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#456 []
俺はあえて
コウの食べ方に触れず、
もくもくとラーメンを食べた。

「志乃くん、メンマあげます」

「いらん」

「好き嫌いしてはいけませんよ」

ほな食えや!!

⏰:07/04/04 02:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#457 []
コウは俺の器の中に
メンマを入れた。

「お前な〜…」

「メンマを食べると強い子になります。先程のあなたのパンチ…全く効きませんでしたから」

やかましい!!

「もっとも…」

ニヤリとコウは俺を見た。

「あなたは女性のパンチで鼻血を出していましたが」

⏰:07/04/04 03:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#458 []
…人が気にしていた事を…

「油断したんや」

「……今なんて」

コウは期待混じりの表情で見つめてくる。

「油断したわケンシロウ」

コウの期待に応えるべく
俺は恥ずかしさに耐えた。

「…志乃くん何言ってるんですか。ウケません」

お前もさっきゆーたやん!

⏰:07/04/04 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#459 []
俺はコウを睨んだが
コウは必死にラーメンご飯(と名付ける)を食べていたため、俺も目線をラーメンに戻した。

「おい!聞いたか?」

俺の隣に座っている
男子グループの一人が
でかい声で言った。

「なにを〜?」

グループの一人がカレーを食いながら答えた。

「夜中のインターネットの噂やん!ほら…」

⏰:07/04/04 03:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#460 []
【第七章 都市伝説】

俺は隣の席の男の話に耳を傾けた。
コウは相変わらず必死にラーメンご飯を食っている。

「インターネットぉ?」

「そうそう!夜中の2時に、あるサイトに接続したら血だらけの女がでてきて、一週間後にそれを見た奴が殺されるんやって!」

⏰:07/04/04 03:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#461 []
「何やねんそれ〜!!」

「俺も冗談やと思ったんやけどな〜…俺の連れがみちまってさ〜」

「どうなったん?」

「いや、まだ見たのは昨日やから生きてるけど…ほんまに血だらけの女がうつったらしいで」

………都市伝説みたいなもんか?

⏰:07/04/04 03:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#462 []
俺は隣の席の男の話に夢中だったため、
俺のラーメンからチャーシューが取られたことに気付いてなかった。

「コウ!俺の…」
「チャーシューなんて取ってませんよ」

ほななんでチャーシューがなくなったと知ってる!

「かえせ」

「もう胃袋の中です」

⏰:07/04/04 03:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#463 []
「チャーシュー食べたい」

俺はコウのわがままの真似をしてスネてみせた。

「志乃くん…」

コウは呆れたように溜め息をついた。

「あなたは子供ですか。たかがチャーシューごときでスネるとは」

ほなチャーシュー取るな!

⏰:07/04/04 03:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#464 []
俺はコウに
チャーシューの魅力を熱弁し、コウは呆れた表情でラーメンご飯を食べ続けた。

そのうち、隣のグループは席を立って食堂をでていった。

「志乃くんどう思いますか」

グループが食堂を出た事を確認してからコウが言った

⏰:07/04/04 03:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#465 []
「なにが」

「今の話です」

「今の話って…俺のチャーシューの話か?」

「違いますよ。何が悲しくてあなたのチャーシューの話をほじくり返しますか」

俺はチャーシュー取られたから悲しいわい!

⏰:07/04/04 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#466 []
「ただの都市伝説…ですかね、僕はそうは思えませんが」

「ああ〜気にする事ないんちゃう?噂やし」

これ以上やっかいな事に首を突っ込みたくない!

「…そうですか」

そうですよ。

「では噂かどうか、試してみましょう」

⏰:07/04/04 03:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#467 []
「た…試す?」

「はい」

「試すとは…」

「夜中の2時に接続してみましょう、サイト名は先程の方に聞いて」

「……………」

まさか……

「今夜実行します」

やっぱりーー!!

⏰:07/04/04 03:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#468 []
睡魔がきたので
今日はここまで
明日は休みをもらったので予定が増えなければ
たくさん更新します

またコメントもらえたら
うれしいです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/04 03:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#469 []
「ちなみに…今夜実行ってことは…」

「志乃くんのご自宅にパソコンありますよね」

ありますけど…

「まさかびびってるんですか」

コウは鼻で笑いながら
俺をバカにした目付きで見た。

びびりませんけど!!

⏰:07/04/04 18:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#470 []
「では僕は先程の方に話を聞いてきますので」

そう言って、コウは席を立った。

「さきも行く〜!!」

コウのあとを追い、
さきも食堂を出ていった。
目の前には
コウの食べたラーメンの器

…俺が片付けるんかい!!

⏰:07/04/04 18:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#471 []
俺はイライラしながら教室へ戻る廊下を歩いた。

「志乃〜!」

こ…この声は!!

「お昼食べた?」

幸子が片手に弁当らしき物体を持っている。

「あ〜コウと食った」

「…神谷くんと……」

幸子はしょんぼりした。

⏰:07/04/04 18:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#472 []
「最近志乃、神谷くんとばっかりおるよね…」

「え…?」

あいつ俺に取り憑いてるからな…

「なんか神谷くんに志乃を取られちゃったみたい」

幸子はふにゃっと笑ってみせた。

こ…こいつはなんてかわいいんや〜!!

⏰:07/04/04 18:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#473 []
「バ〜カ!」

俺は幸子にデコピンをした

ほんまは抱きしめて
チューとかしてーけど!

「いたぁ〜い!!」

おでこを押さえプゥーっと頬を膨らませる幸子。

美奈子がやった時はむかついたが、幸子がやると
か わ い い!!

⏰:07/04/04 18:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#474 []
「でもそっか…お弁当作ってきたんやけど、食べちゃったならいらないよね〜」

幸子の手づくり!?

「いや、食」
「いただきます」

………このパターンは

「志乃くんは少食なのでかわりに僕がいただきます」

⏰:07/04/04 18:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#475 []
「え…でも………」

「僕が食べてはいけませんか?」

いけませんやろ!!
普通にあかんやろ!

「俺の弁当やから」

「あなたの小さな胃袋にはもう入りませんよ」

「入る!!」

「入りません」

⏰:07/04/04 18:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#476 []
幸子は俺とコウをハラハラした表情で見ている。

「わかった…これ、二人で食べて?」

………二人で…

ふ た り で ?

つまり………

「ありがとうございます」

こいつとか!!

⏰:07/04/04 18:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#477 []
幸子は俺たちに手をふってパタパタと教室に入っていった。

「志乃くん教室でいただきましょうか」

「お前にはやらん」

「なぜ」

「食わせたくない!!」

「………志乃くん」

「…………」

「あなたはかわいらしいですね」

⏰:07/04/04 18:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#478 []
…………はい?

かわいらしい?
俺が………?

「………は?」

クスクスと笑いながら
コウは弁当を持って廊下を歩く。

「おいかわいいって…」

「志乃くんは思った事がすぐに顔にでてます」

ほなお前をうっとーしいと思ってる事もわかるやろ!

⏰:07/04/04 18:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#479 []
教室へ戻り、
俺とコウは机を寄せ合い
幸子の弁当を開いた。

うまそ〜〜〜!!

「ほう…なかなか…」

コウはたまごやきを口に入れる。

「…幸子さん料理お上手ですね」

俺もたまごやきを食べる。

「うめ〜〜!!」

⏰:07/04/04 18:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#480 []
「志乃くん本題に入ってよろしいですか」

「なんの」

俺は弁当を食べ続けながら適当に答えた。

「先程の話です」

「………なに」

「夜中のインターネットの話です」

「ああ……」

コウはポケットから
一枚の紙切れを俺の目の前に差し出した。

⏰:07/04/04 18:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#481 []
その紙切れには
どこかのサイトのアドレスが書かれている。

「…汚い字」

「僕の字ですけど」

「汚い字やな」

「そんな事どうでもいいでしょう」

「…で?」

「これが例のサイトです」

やっぱり今夜実行するのか………

⏰:07/04/04 18:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#482 []
「このサイトのアドレス、何かおかしいと思いませんか?」

「字が汚くて読めません」

「いえ、字は関係ありません」

「ここ!!」

俺はある一部を指さした。

コウは俺の指す方向を覗き込んだ。

⏰:07/04/04 18:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#483 []
「どこですか?」

「ほら、ここ、aかdか区別がつかへん」

「…………これはaです」

「へ〜」

「そんな事を聞いてるんじゃありません」

「…で、何がおかしい?」

「別におかしいところがあるとは言ってません。おかしいと思いませんか、と聞いてるんです」

「……別にない」

「僕も思います」

ほな聞くな!!

⏰:07/04/04 19:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#484 []
少し休憩します

読んでくれてる方いるのかなと不安です

またコメントお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/04 19:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#485 []
俺は紙切れをジッと見つめた。

………ん?

mayumi…

「まゆみ?まゆみって誰」

「多分そのサイトの管理人です」

「管理人?管理人は生きてるんか?」

「…ですからそれを調べるんです」

⏰:07/04/04 23:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#486 []
「どうやって」

「サイトに接続し、血だらけの女性が映ればわかりますので」

「どうしてわかる」

「僕には何でもわかりますから」

ほな今でもわかるんちゃうん!!

「あぁ!!お前…」

気付くとコウは弁当を全てたいらげていた。

「ごちそうさまでした」

⏰:07/04/04 23:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#487 []
午後からの授業中、
俺はコウに向かって
憎しみビームを再度放った

「そのビーム好きですね」

コウは教科書に目を向けたまま淡々と話した。

「僕には無意味ですけど」

俺はコウに向かって消しクズを投げつけてやった。

「…それは反則です」

⏰:07/04/05 00:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#488 []
俺は消しクズをかき集めて再度コウに向かって投げつけようと構えた瞬間

「うおっ!!」

俺に向かってコウがシャーペンを投げつけてきた。

「危ないやんけ!!!」

「加減はしました」

そーゆー問題ちゃうやろ!

⏰:07/04/05 00:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#489 []
「お前俺を殺す気か!!」

「そんなつもりないです」

「シャーペンで人殺せるんやぞ!危ないもん投げつけるなや」

「先に投げてきたのは志乃くんです」

「俺は消しクズを投げただけやん!」

「同じ事です」

違いますけど!!!

⏰:07/04/05 00:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#490 []
「神谷!また独り言か!」

…いや、先生…
俺いるんですけど。

「すみません、続けて下さい」

お前も突っ込めや!!

コウは教科書に目を戻し、ノートをとる手を動かした

…ひまやな〜。

夢の中に…いざ!!

⏰:07/04/05 00:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#491 []
俺は眠りにつこうと
机に俯せた。

「志乃ひま〜?」

さきが俺の耳元で囁いた。

「志乃〜さきもひま!」

「…………」

「志乃聞いてる?」

聞いてますけど!!

「さきさん授業中は大人しくして下さい。志乃くんも授業聞きなさい」

⏰:07/04/05 00:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#492 []
コウが俺の椅子を
ガツンと蹴り、
俺はしぶしぶ顔をあげて
授業を聞いていた。

放課後になり、
俺はコウに気付かないふりをしてコッソリと教室からぬけだした。

コウは……

ついてきていない!!

コウを撒いてやった!!

⏰:07/04/05 00:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#493 []
俺はスキップをしながら
玄関へ向かった。

「遅かったですね」

「!?」

「どうしました?」

「なんでおんねん!さっきまで教室おったやん!」

「瞬間移動しました」

「………」

「冗談ですよ」

こいつならほんまに出来そうやな…

⏰:07/04/05 00:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#494 []
「では行きましょうか」

「…どこに」

「志乃くんの家に」

「………」

「今日もお邪魔しますと、言いましたよね?」

言ってましたけど…

「僕が行ってはいけませんか?」

「いけません」

「でも行きますけど」

ほな聞くな!!

⏰:07/04/05 00:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#495 []
家につき、
またもやコウは
俺の部屋で毎度のようにくつろいでいた。

「志乃くんわかってきたじゃないですか」

ニッコリと微笑み、
俺の手から
《野菜生活》を奪った。

「僕、実は赤の野菜生活の方が好きですが…まぁいいでしょう」

…絶対もうやらん!!

⏰:07/04/05 00:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#496 []
野菜生活にストローをさし一口飲んでから
コウがパソコンの前に移動した。

「まだ時間ありますが、少しパソコンいじっても構いませんか?」

だめやと言っても聞かんでしょ!!

コウはやはり俺の返事を聞かずにパソコンをカチカチといじりだした。

⏰:07/04/05 00:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#497 []
俺はテレビをつけ、
ボケーッと見ていた。

しばらくしてから
コウがパソコンを食い入ったように見つめ口を開いた

「…やられましたね」

俺はコウの隣に座り、
パソコンを覗いた。

「コウ…これは?」

⏰:07/04/05 00:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#498 []
パソコンの画面には

【GOD ROOM】

と書かれ、かわいらしい挿絵がしてあるページが開かれていた。

「GOD…神…」

GODROOM…
神の部屋……

神……神………

まさか

「僕のホームページです」

⏰:07/04/05 00:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#499 []
コウのホームページ!?

コウにホームページ!?

「お前…ホームページなんかもってたんか!?」

「はい」

「…知らんかった」

「言ってませんので」

いやしかし…
このかわいらしい挿絵…

【ようこそo(^-^)o】

などと顔文字までついている。

…似合わない……

⏰:07/04/05 00:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#500 []
「で…何がやられた…?」

コウはBBSと書かれた場所をクリックし、
開いてみせた。

「荒らされました」

画面には

【神キモい神キモい神キモい神キモい神キモい神キモい神キモい神キモい…】

ずらーっと永遠に続いている。

⏰:07/04/05 00:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#501 []
「荒らしか…」

俺は神キモいの文字にウケてしまった。

笑いをこらえる俺の隣で
コウは野菜生活のストローを噛みながら
眉間にしわを寄せた。

「僕の怖さを思い知らせてみせます」

⏰:07/04/05 00:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#502 []
「なにするん?」

俺はコウの隣から離れ、
ドスンとソファに座った。

「仕返しします」

「仕返し…?」

その瞬間、コウはパソコンのキーを目にも止まらぬ早さで打ち始めた。

カチカチカチカチカチカチカチカチ…

部屋にはコウがキーを叩く音が鳴り響く。

⏰:07/04/05 00:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#503 []
俺はパソコンの画面を覗いた。

「!!??」

画面には

【お前がキモいお前がキモいお前がキモいお前がキモいお前がキモいお前がキモいお前がキモい…】

永遠に続くコウのコメント(?)

「………なにを…」

「やられたらやり返します。それが僕のルールです」

知らんし!お前はガキか!

⏰:07/04/05 00:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#504 []
それから数時間、
コウと荒らしの対決は続いた。

最後には荒らしが

【もうこねーよ(-_-)】

とコメントし、
コウに勝利の旗が挙げられた。

「勝ちました」

コウは得意げな表情でニヤリと笑った。

どーでもえーし!!

⏰:07/04/05 01:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#505 []
「志乃〜!ご飯やで!」

かーちゃんの俺を呼ぶ声が聞こえた。

「飯やって」

「行きましょうか」

コウはパソコンの電源を切り、立ち上がった。

俺とコウはリビングに入りテーブルに置かれた飯を見てびっくりした。

「ラーメンですか」

またラーメンだ!!

⏰:07/04/05 01:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#506 []
「いらっしゃい!遠慮せんとたくさん食べや〜」

かーちゃんはコウに向かって笑いかけた。

「はい、では遠慮なく」

いつも遠慮しないが、
今回はさらに遠慮しない、と俺は感づいた。

その感づきは
無駄にはならなかった。

「おかわりください」

⏰:07/04/05 01:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#507 []
「コウくんよー食べるなあ!見ててスッキリするわ」

かーちゃんはのんきに笑っている。

「志乃くんのお母様の料理、とてもおいしいです」

「コウくん上手い事言うわぁ〜」

満足げな表情のかーちゃんが台所へ戻ったのを見計らってコウが俺の器に
またもやメンマを入れてきた

⏰:07/04/05 01:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#508 []
「メンマ食えや!」

「あげます」

「いらん!!」

「どないしたん?」

俺がコウにメンマを返そうとした時、かーちゃんが戻ってきた。

「いえ、志乃くんがメンマを食べたい、と言ったので僕のメンマをあげました」

こいつ…

⏰:07/04/05 01:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#509 []
「コウくん優しい子やな〜志乃に見習わせたいわ〜」

見習いたくもない!!

「そんな事ないですよ」

そんな事ないですよ!
その通りですよ!!

「コウくんにはチャーシューもう一枚あげる!」

「ありがとうございます」

「かーちゃん俺には?」

「あんたにはメンマ!」

…メンマはもう食べ飽きました……

⏰:07/04/05 01:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#510 []
コウはまたもラーメンにご飯を入れる、という不気味な食事の仕方をしていた。

「…その食べ方…」

「なんですか?」

「…キモい……」

「そうですか?このほうが美味しいですよ」

絶対嘘。神キモい!

⏰:07/04/05 01:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#511 []
飯を食い終わり、
俺たちは部屋に戻った。

「今日はラーメン日和でしたね」

俺はメンマ日和じゃ!

「それよりさ〜」

俺は窓を開け、
たばこをくわえているコウに向かって話した。

「お前なんでホームページもってるん?サイトで友達作りか?」

⏰:07/04/05 01:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#512 []
イヤミったらしく聞いた俺をよそに
コウは涼しげな表情で煙を吐いた。

「いえ、霊についての悩みなど受け付けてます」

そんな事してたんか…

「で、訪問者は?」

「………荒らしが初の訪問者です」

ムスッとしながらコウが言った。

⏰:07/04/05 01:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#513 []
かわいそうな神!コウ!

「別に気にしてませんが」

いやいや
気にしてるやろ!
荒らしと対決してる時点で気にしてるやろ!!

「まだ時間ありますね。何しましょうか」

⏰:07/04/05 01:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#514 []
「2時になる前に、サイト確認したほうがえーんちゃう?2時になってからの違いとか調べるために」

「…なるほど。志乃くんにしては冴えてますね」

志乃くんに“しては”は
余計や

「僕も今、それを考えていたところです」

絶対便乗!!
お前は今GODROOMについてしか考えてなかったやろ!!

⏰:07/04/05 01:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#515 []
内容考えるので
ここまで
まだ更新できればします寝てしまったら
明日更新します

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/05 01:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#516 []
コウはポケットから
例の紙切れを取り出し、
汚い字で書かれている
ローマ字を打ち込んだ。

「志乃くんいいですか」

「なにが」

「覚悟はいいですか」

てかまだ2時になってへんやん!!

「いい」

⏰:07/04/06 00:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#517 []
コウはしばらく天井を見上げた。

「どしたん?」

「……………」

「コウ?」

「…のっていただけますか?」

「なにに」

「覚悟はいいかな?」

笑っていいとも!?

「…………」

「のって下さい…」

「…いいとも」

コウはサイトに接続した。

⏰:07/04/06 00:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#518 []
画面は

【まゆみの部屋】

と書かれた
ただの個人ホームページみたいだった。

「別に異常ありませんね」

コウは自己紹介文から
順に開いていった。

まゆみらしき人物の写真も貼られている。

「…………」

⏰:07/04/06 00:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#519 []
コウはまゆみの写真を見つめたまま固まった。

「どしたん?」

「…この女性…」

「知り合いか?」

「いえ…とても美しい」

どーでもえーやん!!

タイプそのものです、とコウは続けた。

「………あっそ」

⏰:07/04/06 00:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#520 []
「もうえーやん!次見ようや!」

俺の声も聞こえてないのかコウは食い入るようにまゆみの写真を見ている。

ほんまにタイプなのか…

「おいコウ!」

「すみません見とれてしまいました」

見とれすぎ。

⏰:07/04/06 00:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#521 []
自己紹介文の次に、コウは【アルバム集】
と書かれた場所をクリックした。

「ほう…これは見物です」

コウは一つの場所をクリックした。

「!?」

画面を見た俺は唖然とした

……はだか……

⏰:07/04/06 00:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#522 []
画面には
まゆみが上半身裸の写真が映っていた。

コウは人差し指をくわえ、またもや食い入るように見つめている。
心なしか微妙に笑みも浮かべているような…

「志乃くん」

「……なに」

「興奮しますね」

しません!!!

⏰:07/04/06 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#523 []
コウは次々に写真を開いてゆく。

もーやめてくれ…

「……これは?」

コウがある写真を見て険しい表情をした。

「どした?」

俺は画面に目をやる。

「……この写真以来更新してませんね」

⏰:07/04/06 00:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#524 []
最後の写真を見て
俺は吐き気がした。
その写真は

男が倒れている写真。

ただ倒れているんじゃない

切り刻まれ、
血まみれなのだ。

「う………」

俺は口を押さえ、写真から目を逸らした。

⏰:07/04/06 01:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#525 []
「志乃くん」

「…………」

「志乃くん見て下さい」

「無理…」

コウは写真をまじまじと見ている。

…こいつよく見れるな…

「この写真の男性の目が開いてます。そして」

コウは淡々と続ける。

「こちらを見ています」

⏰:07/04/06 01:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#526 []
【第八章 呪いサイト】

……こちらを見ていますだと……?

「僕とこの男性、今目が合ってます」

「…………」

「見つめあってます」

「…………」

「僕、男性と見つめ合う趣味はないのですが」

ほな目ーそらせ!!

⏰:07/04/06 01:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#527 []
「……おや?」

コウは写真をズームにしてじいっと見た。

ズームにするな……

「…ほう……、これは厄介な事になりました」

「なにが」

コウはくるりと俺の方を向き、顔色をかえずに言った

「僕、呪われるかもしれません」

⏰:07/04/06 01:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#528 []
「…………」

「どうしましょう」

どうしましょうと言われましても…

「志乃くんも一緒に呪われて下さい」

いやじゃ!!

「僕ひとり呪われるのは心外です」

俺も心外じゃ!!

⏰:07/04/06 01:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#529 []
「なんで呪われると思う」

「見て下さいこれ」

…見たくない…

「これを見なさい」

命令!?

俺はパソコンの画面に嫌々目を向けた。

「……俺?」

画面は男の目のズームだった。そして男の目には

俺の顔が映っていた

⏰:07/04/06 01:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#530 []
「な…なんやこれ」

「ありえないでしょう?」

「……ありえへん」

「そう、ありえないんです普通は」

「…………」

「しかし志乃くんは見てしまった」

「!?」

もしや…

「これで僕たちは一緒に呪われます」

いやだーー!!!

⏰:07/04/06 01:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#531 []
「コウお前…」

「僕ひとり呪われるのは嫌です、と言ったでしょう?………おや?志乃くん震えてますね、怖いですか?」

俺はコウに対する怒りで
またもや震えた。

「志乃くん怖がりですね」

怒ってんねん!!

⏰:07/04/06 01:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#532 []
「…………」

「志乃くん大丈夫ですか」

「…殴らせろ」

「はい?」

「殴らせろ」

「……嫌です」

コウは俺をチラリと見、窓際に歩きたばこをくわえた

「志乃くんは呪いなど信じてますか?」

⏰:07/04/06 01:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#533 []
「…………」

俺は何も答えずコウを睨みつけた。

コウはニヤリと不敵な笑みを浮かべ、煙を吐いた。

「僕は信じていません」

さっき呪われるゆーとったやないけ!!

「呪いは実際にはあるのかもしれません…が」

コウはまた一口たばこを吸った。

「僕には通用しません」

⏰:07/04/06 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#534 []
「……なんで」

「僕に勝てる者はいないからです」

…何この自信……

コウは相変わらず不敵な笑みを浮かべている。

「……あっ…そ」

「しかし志乃くんは呪いに勝てますか?」

てか呪い信じてないんちゃうんか!?矛盾しすぎ!

⏰:07/04/06 01:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#535 []
「てかさ…」

「はい」

「お前こないだまみが悪霊みたくなった時、何もでけへんかったやん」

「…………」

「お前まみに負けてるやんか」

「いえ」

コウは笑みを浮かべたまま

「あれで良かったんです」

⏰:07/04/06 01:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#536 []
……意味不明。

「どーゆー意味」

「その話はまた次の機会に話します」

「今言えや!」

「そんなひまありません。もうすぐ2時になります」

時計を見ると
1時58分をさしている。

「そろそろですね」

⏰:07/04/06 01:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#537 []
なんか意味不明になってきました
うまくまとまるか不安になってます…
頑張りますが

今日はここまで

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/06 01:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#538 []
怖いケド面白い
毎日楽しく読んでます
頑張って下さい

⏰:07/04/06 02:28 📱:SH902i 🆔:0qZvyj7Q


#539 []
さん
コメントあって気分あがりました
ありがとうございます
これからコメントはこちらに下さいhttp://bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/
怖いですか
怖いとゆってもらえてうれしいです
あとからまた書けたら更新します

⏰:07/04/06 02:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#540 []
コウはサイトに接続し直す準備をした。

「志乃くんびびってませんよね?」

「…………」

「志乃くん?」

…なんかもう……

俺ちょっと怖いんですけど

「志乃くん顔が真っ青ですよ?大丈夫ですか?」

⏰:07/04/06 03:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#541 []
「…やっぱり…」

「やめませんよ今更」

………やめたい…

呪われるとか嫌や…

「志乃くん怖いですか?」

「………」

「怖いならば…」

俺を巻き込まないのか!?

「…怖い……」

「そうですか、ですが時間です。接続しますよ」

何しに怖いか聞いたんや!!

⏰:07/04/06 04:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#542 []
時刻は2時ちょうど。

部屋には
コウがサイトに接続するべくキーをカチッと押す音だけが鳴り響いた。

「…………」

接続してしまった…。

俺は目を閉じ、
パソコンの画面を見ないように背を向けた。

⏰:07/04/06 04:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#543 []
「志乃くんやはり…」

コウにも背を向けているため、コウの表情も動きもわからない。

「志乃くん何してるんですか。見て下さい」

「無理…」

コウの溜め息が聞こえた。

「あなたは本当にへたれですね。今見ないとあなたを今後もやしと呼びますよ」

もらし関係なくね!?

⏰:07/04/06 04:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#544 []
もらし×
もやし〇
です
恥ずかしい間違いしました

⏰:07/04/06 04:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#545 []
「…見たくない」

「見てみなさい」

「…無理」

「………もやし」

俺はむかついて
思わずコウに振り返った。

「やっと見ましたね」

……見てしまった…

コウの肩越しに見えるパソコンの画面に
血だらけの女が大きく映り、俺をじっと見つめていた

⏰:07/04/06 04:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#546 []
「この女性、先程のまゆみさんと同じ人物で間違いなさそうです」

いつも通りポーカーフェイスで淡々と話すコウ。

「お前…怖くないんか」

「怖いです」

嘘つけ!!

「しかし」
「興味深いねやろ!」

「その通りです」

⏰:07/04/06 04:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#547 []
コウはニヤリと笑った後、クルリとパソコンに向き直った。

「まゆみさん聞こえてますか?」

パソコンに向かい話し掛けるコウ。

「まゆみさん」

「…………」

「どうやら聞こえないみたいです」

そりゃそーやろ!!

⏰:07/04/06 04:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#548 []
画面に映る女は
表情ひとつ変えず
ただただ血を流している。

「呪われますかね?僕達」

「呪いとか信じてないんちゃうん」

「この女性を見ていると信じてしまいそうになります」

………おい。

「いつまでこの画面が続くんでしょうね」

⏰:07/04/06 04:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#549 []
時計の針は2時5分をさしている。

未だに画面の女は動かない

「いつまで見つめ合えばいいんでしょうか。目がチカチカしてきました」

ほな見るなや!!

俺は画面から目を逸らそうとした。

「……あれ?」

⏰:07/04/06 04:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#550 []
「どうしました?」

コウは画面から目を逸らさずに俺に問い掛ける。

「…ここに何か映ってる」

「なにが」

「ほら、ここ…」

俺は気付いてしまった。

「こいつ…まゆみちゃう…違う奴や…」

画面の女の肩に
入れ墨が入っている事に。

⏰:07/04/06 04:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#551 []
「入れ墨…ですか」

「何て書いてある?」

「読めません」

「コウの字よりマシやろ」

「小さくて読めません。僕の字は関係ありません」

「……まゆみ?」

肩にはmayumiの文字が小さく彫られている。

「まゆみさんではないのにまゆみさんの名前が彫られている…?」

⏰:07/04/06 04:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#552 []
「なんで?」

「僕に聞かないで下さい」

「何でもわかるんちゃうんけ!?」

「僕にもわからない事だってあります」

ほな何でもわかるゆーな!

⏰:07/04/06 04:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#553 []
あかん-
ホラー絡ませたら頭悪いから意味不明になってきたごめんなさい

考えまとまってから
続き書きます

またコメントお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/06 04:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#554 []
「…………」

「…………」

沈黙……

「志乃くん…」

今度は何を言い出す…

「もうこの女性見飽きました」

…そうですか。

「だいたい血まみれの女性は僕の趣味じゃないです」

血まみれの女が趣味のやつなんかどこに存在するか!

⏰:07/04/07 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#555 []
「…………」

「おや?志乃くん今何かいいましたか?」

「なにも」

「何か聞こえませんか」

「え…?」

俺は耳をすましてみる

「…………」

パソコンの方から何か聞こえてくる。

⏰:07/04/07 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#556 []
「…かしわ…ぎ……」

「!?」

「のろ…ってや…る…」

「おい!!パソコンから何か聞こえたぞ!!」

「なんて」

「柏木呪ってやるて!」

「………」

「コウは聞こえたか!?」

「はい、僕が言いましたから」

ややこしい真似するな!!

⏰:07/04/07 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#557 []
俺はコウの頭をペシッと叩いた。

「かわいい冗談ですよ」

どこがじゃ!!

「こんな時にやめろ」

「すみません。おちゃめが過ぎました」

過ぎすぎ。

「…殺し…てや…る…」

「おい!もうやめろって」

「いえ僕は何も言っていません」

⏰:07/04/07 01:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#558 []
「え…じゃあ今のは…」

「パソコンから聞こえてきますね」

「…殺してやる……」

「殺してやる!?今殺してやるって聞こえたぞ!」

「はい。僕に向かっていい度胸してます」

度胸とかの問題か!?

⏰:07/04/07 01:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#559 []
俺は画面を見た。

「!!!」

画面に映る女は
先程とは表情が変わり、
ニヤリとしていた。

充血したその目は
俺を真っ直ぐ捕らえている

「………見…るな…」

「?志乃くんなにか?」

「俺を…見るな……」

⏰:07/04/07 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#560 []
「いえ、この女性は僕を見ています志乃くんではありません」

「違う…俺を……」

「いえ僕を」

「…………」

「僕を見ています」

コウはスネた口調で言った

張り合うとこちゃうやろ!

「僕に向かって殺す、と」

⏰:07/04/07 01:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#561 []
時計の針が2時10分をさした時、画面上の女は
急に甲高い声で笑い出し
プツリと画面が真っ暗になった。

「…………」

「消えましたね」

「…………」

俺は黙って画面を見ていた

しばらくして
真っ暗な画面に赤い文字が浮かび上がってきた。

【一週間後お前は死ぬ】

⏰:07/04/07 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#562 []
コウは溜め息をつき、
パソコンの電源を切って
クルリと俺の方に向き直った。

「どうですか」

「………なにが」

「怖いですか」

「……………」

「…………もやし」

「怖くない!!」

⏰:07/04/07 01:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#563 []
「そうですか僕は怖いです志乃くん助けて下さい」

「…………」

「冗談ですよ」

だろうな。

「さて検証しましょうか」

「検証?」

「はい」

「なにを?」

「このサイトを」

⏰:07/04/07 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#564 []
「サイト検証てどうやるん?」

「わかりません」

ほなゆーな!!

「もう一度接続します」

「…何しに」

「何かヒントがあるかもしれませんので」

「なんの」

「わかりませんよ僕に聞かないで下さい」

何でもわかるゆーたんはお前やろが!!

⏰:07/04/07 04:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#565 []
コウはまたパソコンに向き直り、サイトに接続した。

俺はもううんざりしてベットに倒れ込んだ。

「………これは…」

コウが口を開く。

俺は何も答えず、
倒れ込んだまま天井を見つめていた。

「志乃くん、これから楽しくなりそうですよ」

⏰:07/04/07 04:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#566 []
「…………」

「志乃くん聞いてます?」

「聞いてない」

「ではなぜ答えるんです?聞いているんでしょう?」

聞いてますけども!!

「何が楽しくなんねん」

「このサイト…素晴らしい出来です。この僕ですら一瞬呪いを信じたくらいに」

⏰:07/04/07 04:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#567 []
「見て下さいこれを」

「…………」

「志乃くん早く」

もー嫌。うんざり。
神うざい。

「見たくない…関わりたくないねん」

「関わらなければ死にますよ」

なんでやねん!!
てか、もとはと言えばお前がこんなサイトに興味もたんかったら関わらずに済んだんやろ!!
と、もやしボーイな俺は言えなかった。

⏰:07/04/07 04:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#568 []
「…なに」

俺はしぶしぶベットから腰をおろし、のそのそとコウの元へ向かった。

「先程、男性が映っていましたが…」

コウはある場所をクリックした。

「…これは……」

「はい。僕達です」

画面には
俺とコウが血だらけで倒れている姿が映し出された。

⏰:07/04/07 04:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#569 []
「なんやねんこれ!!」

「最悪でしょう?」

「…最悪……」

「よりによって、見て下さい。志乃くんと僕が寄り添って倒れています。どうせならキレイな女性の隣がよかったです」

コウは悔しそうな表情で
パソコンを睨みつけ親指の爪をギリッと噛んだ。

そーゆー問題ちゃうやん!

⏰:07/04/07 04:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#570 []
「…コウ……」

「はい」

「呪い…なんか?これは」

「どうでしょうか」

「呪われるんか?」

「さあ」

「答えろ!!呪われたら、俺はどーなる!!」

「一週間後に死ぬんじゃないですか?」

コウは涼しい顔をして答えた。

⏰:07/04/07 04:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#571 []
「ふざけんな…」

「ふざけてません」

…こーゆー時にこそふざけてると言ってくれよ

「第一、冗談で一週間後に死ぬなどと言う予測はできませんからね」

「じゃあ死ぬのか?」

「でしょうね、僕達呪われてますから」

呪い信じてないんやろ!!こいつの会話はわけがわからん!!

⏰:07/04/07 04:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#572 []
「まぁ、だいたいわかりました。今日はもう寝ましょうか」

「は?」

「おやすみなさい」

「ちょ…待てよ」

キムタクかよ!と俺は自分自身につっこんだ。が

「僕はもう寝ます」

コウはつっこんではくれず俺のベットに勝手にもぐりこんだ。

⏰:07/04/07 04:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#573 []
「俺のベットやねんけど」

「今日は僕のベットです」

「なぜ」

「僕が先に辿り着きましたから」

競争!?

「おやすみなさい」

俺はベットを蹴ったが、足の小指をぶつける、というなんとも古典的な事態が起こり、泣く泣くソファにもたれ込んだ。

⏰:07/04/07 04:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#574 []
今日は寝ます
今回いまいち…ですよねあまり触れないで下さいこの話失敗しました
でも頑張りますね

またコメント下さい

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/07 04:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#575 []
「う……うう……」

「志乃くん…」

「う〜……う〜ん…」

「志乃くんうるさいです」

「ハッ!!!」

俺はソファから跳び起きた

「うなされてたようですが大丈夫ですか」

⏰:07/04/07 16:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#576 []
「あ…ああ」

「うなされるほど怖い夢でも見たんですか?」

「…………」

「まさか先程のサイトの女性がでてきた…」

「やめろ!!」

「すみません冗談ですよ」

…釈だがコウの言う通りだった。
俺の夢にまで、あの女が血だらけで出演してしまったのだ

⏰:07/04/07 16:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#577 []
「志乃くんがまさかこれほどまで怖がりだとは思いませんでした」

…うるさい……

「うるさい」

「志乃くん」

「うるさい」

「助けてあげましょうか」

「…………」

⏰:07/04/07 16:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#578 []
「志乃くん」

「助けろ」

「嫌です」

ほなゆーな!!

「それが人に物を頼む言い方ですか」

言い方関係ないやん!

「助けて下さい、と言えば助けてあげますけど」

絶対言いたくない。

⏰:07/04/07 16:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#579 []
「まぁ、助かりたくないのならいいですが」

コウは布団に潜り込んだ。

「友達やろ…助けろよ」

「ですから助けて下さい、と言えば助けます」

「…………」

「いいですよ別に。僕もしばらく志乃くんの様子を見ていたいので」

は?様子を見る?

「意味不明」

⏰:07/04/07 17:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#580 []
コウはそのまま眠りにつき俺はその後眠れなかった。



「志乃くん最近顔色悪いですね」

あのサイトを見てから
四日がたった日、
登校してきた俺の顔をちらりと見てコウが言った。

⏰:07/04/07 17:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#581 []
「ちゃんと睡眠とってるんですか?」

「………いや…」

俺はあれから全く眠れなかった。
目をつむれば
パソコンに映しだされた血だらけの女の顔、
俺とコウの血だらけの写真が浮かんできて…

「やはり僕の考えていた通りでした」

⏰:07/04/07 17:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#582 []
コウは口の端をつりあげ、満足そうに微笑んだ。

「……なにが…」

「着いてきて下さい」

コウに手をひかれ、
俺は黙ってコウについていった。

「…パソコンルーム…?」

コウに連れられてきたのはパソコンルームだった。

⏰:07/04/07 17:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#583 []
「どうぞ掛けて下さい」

ここはお前んちか!!

というツッコミすら
今の俺にはできない。
それ程までに弱っている。

俺は黙って椅子に腰かけた

「今から助けてあげます」

ニヤリと笑い、コウはパソコンの電源をつけた。

⏰:07/04/07 17:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#584 []
カチカチとキーを叩きこむコウを
俺はボーッとしながら見ていた。

コウは文字を打ち込み、

「では解説します」

と言い、エンターキーを叩いた

またもや画面は

【まゆみの部屋】

⏰:07/04/07 17:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#585 []
「志乃くん」

「…………」

「大丈夫ですか?」

「……もう見たくない」

コウは一瞬俺を横目で見、
パソコンの画面に目を戻した。

「いえ見て下さい」

コウは前に俺とコウの血まみれの写真が載っていたアルバム集をクリックした。

⏰:07/04/07 20:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#586 []
俺はパソコンの画面を見れなかった。

「志乃くん見て下さい」

「…………」

コウは溜め息をつき、呆れた口調で続けた。

「あなたはいつまで怯えているんですか、霊などよく見ているでしょう」

「…そうやけど」

「だけど、何ですか」

⏰:07/04/07 21:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#587 []
「…………」

「これからは僕を納得させる言い訳が見付かってから反論して下さい」

「…………」

「志乃くん、大丈夫です。僕と志乃くんの写真はもうありませんから」

コウは俺に微笑み、
俺に画面を見るように
画面をさした。

⏰:07/04/07 21:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#588 []
恐る恐る俺はパソコンの画面に目をやった。

「……これ…誰や…?」


「おそらく次の犠牲者です………いえ、次の被害者です」

…なぜ……

「なんで言い直す?」

「犠牲にならないからです、自分を強く持っていれば犠牲にはなりません」

⏰:07/04/07 21:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#589 []
「どういう…」

「志乃くんいい加減にハッキリ話してくれませんか」

「…………」

「考えてもみなさい。僕と志乃くんは同時にあのサイトをみました。呪われているならば、僕も同時だと思いませんか」

「…………」

「ですが僕は呪われていません。なぜかわかりますか?」

⏰:07/04/07 21:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#590 []
コウは俺を真っ直ぐ見ている。

「僕は呪いなど信じていないからです」

「…………」

「志乃くん、まだわからないんですか」

「…わからん」

コウは再度溜め息をつき、ボソッと呟いた。

「馬鹿の相手は疲れます」

⏰:07/04/07 21:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#591 []
「今から志乃くんにわかるよう説明します」

いいですか、とコウは俺をチラリと横目で見て言った

俺はコクリと頷く。

「並の人間は、志乃くんみたくなるのが普通です、ですから志乃くんだけがおかしいわけではありません」

「…………」

「このサイトは…そういった人間の心理につけ込んでいます」

⏰:07/04/07 21:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#592 []
コウは一度パソコンの電源を切り、再度パソコンを起動させた。

「見ていて下さい」

カチカチと、コウは文字を打ち込む。

コウがエンターキーをたたくと、画面にあの日、2時ぴったりに現れた血まみれの女が移った。

「…え……なんで…」

「これは呪いではありません」

⏰:07/04/07 21:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#593 []
コウは画面上の女を睨みながら口を開いた。

「人間は…」

…人間は…?

「怖いと思い込めば、怖くなる。同じように自分が呪われると思えば、呪われている錯覚をおこします」

コウはパソコンの画面に軽く触れる。

「この女性はそういった人間の心理に付け入り、あたかも呪いがあると思わせることが得意のようです」

⏰:07/04/07 21:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#594 []
「なんで…今その女が映る……?」

「気持ちです」

「…気持ち?」

「はい。2時に接続したら現れる、というのはデタラメです。2時になれば見れるかも…という心理が、この画面を起動させます。ですから今僕は2時でなくともこの画面を見れる、と念じました。だから今、この画面が映っている」

「つまり…」

「そうです。すべては人間特有の心理状態がこの都市伝説の原因です」

⏰:07/04/07 21:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#595 []
「じゃあ…俺は…」

「はい。志乃くんはまんまと呪い、というデタラメに躍らされています」

「…………」

「現にあなたは睡眠もろくにとれず、あるはずのない呪いに怯え、衰弱しきっているでしょう?」

⏰:07/04/08 01:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#596 []
「でも…」

「でもはいりません。志乃くん…本当に呪いで人が亡くなった、というニュースは聞いた事ありますか?」

「………ない」

「そうでしょう?霊は存在しますが、生きている人間に手を出す事などできるわけありませんからね」

⏰:07/04/08 01:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#597 []
「…………」

「人間はずるい…」

「え…?」

「都合が悪くなると全て霊のせいにします。霊を見たから、自分は呪われている、と。ありもしない呪いに怯えている……志乃くんのようにです。そして自分の勘違いで衰弱してゆく…それを全て霊のせいにしてしまいます」

⏰:07/04/08 01:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#598 []
「でもお前こないだは…」

「なんですか?」

「恵司が取り殺されるとか…言うてたやんか…」

「それは例え話です」

「は…?じゃあ死者ゲームに負けたら殺されるってやつもデタラメか?」

「それは本当です」

……わけがわからない。

⏰:07/04/08 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#599 []
「死者ゲームは内部契約をして初めて参加できるゲームなので」

「契約って…?」

「契約内容はこれです」

コウはポケットから
一枚の紙切れを取り出した

こいつのポケットは
どら〇もんのポケットか?

⏰:07/04/08 01:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#600 []
紙切れには

【ゲーム中に死んでも恨みっこなしだよ〜ん☆】

と書かれている。

「…なんやこれは…」

「ですから契約内容です」

「ふざけすぎや!!!なんやねん“だよ〜ん”て!」

「おや、志乃くん元気になりましたね」

⏰:07/04/08 01:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#601 []
「ほんまや…ってそんなんどーでもえーねん!第一、俺契約してへんし!!」

「大丈夫です。代わりにしておきましたから」

「…誰が」

「僕が」

俺はコウに向かって拳を振りかざした。

⏰:07/04/08 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#602 []
《バキッ!!》

俺の拳はまたもやコウにヒット

「止めへんのか」

「ええ」

「なんで」

「別に当たっても何も感じませんので」

こいつまじしばくしばくしばく!!呪われろ!!

⏰:07/04/08 01:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#603 []
「さて志乃くんも元気になられたようですし話を本題に戻します」

「…本題て」

「ですからこのサイトの」

「呪いはデタラメ、で話終わったんちゃうん」

「何言ってるんですか、まゆみさんの消息を調べますよ」

「なぜ」

まさか…

「タイプですから」

⏰:07/04/08 01:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#604 []
パソコンに向き直り、
カチカチとキーを打ち込むコウに向かい、俺は声をかけた

「なあ」

「なんですか」

「もうどーでもいいやん」

「なぜです」

「俺らに関係ないやんか」

⏰:07/04/08 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#605 []
「志乃くんは冷たいです。あなたは冷酷人間です」

「お前だってそうやん」

「志乃くん今しがた僕に救われたじゃないですか」

そうですけど……ん?

《しばらく志乃くんのようすを見たいので》

あの日のコウの言葉が脳裏にフラッシュバックした

⏰:07/04/08 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#606 []
「ちょっと待て…」

「なんですか」

「お前こないだ俺の様子を見たい…って言ったよな」

「はい」

「それってつまり…」

「志乃くんがどのように弱っていくのか興味ありましたので」

《バキッ!!!》

その日のパソコンルームには俺の拳の音が何回も鳴り響いていた。

⏰:07/04/08 01:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#607 []
【第九章 アイドル】

まゆみサイトの噂も消えたころ
待ちに待った夏休みがやってきた!!

「あち〜〜!!」

「志乃おはよ〜!!」

「お〜幸子〜おはよ」

「明日から夏休みやね!志乃の予定は?」

⏰:07/04/08 02:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#608 []
そりゃ〜幸子と…おっと、顔がニヤけちまう

「幸子の予定は?」

「あたしは部活だらけ〜」

「ほな遊べへんのか!?」

「部活終わってからとかなら遊べるよ〜!」

部活終わってから…
つまり夜!?

「夜ならいつでも遊べるん?」

「遊べますよ」

⏰:07/04/08 02:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#609 []
「……………」

「……………」

「おはようございます志乃くん、幸子さん」

「神谷くんおはよ〜!」

「……………」

「志乃くん挨拶は」

「なぜいる」

「挨拶をしたら言います」

⏰:07/04/08 02:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#610 []
「おはようなぜいる」

俺は棒読みで言った。

「愚問ですね。学校だからいるに決まっているでしょう」

「俺の近くになぜいる!」

「勘違いしないで下さい。あなたが僕の近くにいるんです」

いつも俺の近くに湧いてくるやんけ!!

⏰:07/04/08 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#611 [ひな]
ホラーっぽいの苦手なんですが、とても読みやすく楽しめる小説ですね(*^-^)ノがんばってください♪

⏰:07/04/08 02:15 📱:D902iS 🆔:KN4tpwZg


#612 []
《キャーーー!!!》

「!!なんや?」

突然校門から黄色い声が聞こえてきた。

俺たちは視線を校門に向ける。

「…リムジン…?」

校門には高そうなリムジンが止まり、周りにはたくさんの生徒が群がっている。

⏰:07/04/08 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#613 []
ひなさん
ありがとうございます
ホラーはやっぱりうまく書けなくて断念しました

よかったらこれからは
こちらにコメントくれたらうれしいです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/08 02:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#614 []
「何事ですかね」

コウは鼻の頭をポリポリかきながらリムジンを見ている。

…その時!!

リムジンのドアが開き、
一人の女がおりてきた。

《このはさーん!!!》

周りに群がる女共はいっせいに叫びだした。

…このはって誰や?

⏰:07/04/08 02:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#615 []
「このはって誰…?あいつうちの学校のやつか?」

幸子は口に両手をあてて
なにやら感動とも近い表情で目をうるませた。

「幸子?どしたん?」

俺は幸子の肩に手をおく。

「志乃知らないん!?あの人三年生で、モデルしてんねんで!!」

「モデル…?」

⏰:07/04/08 02:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#616 []
「そう!最近テレビにもでてたり…志乃見た事ないん!?」

「…知らん」

「でも…今日終業式やから学校きたんや〜!!感激!めちゃめちゃキレイ〜!」

……そーか?
なーんかツーンと気取っててヤな感じ。

⏰:07/04/08 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#617 []
「あれ?コウは?」

気付くと、隣にいたはずのコウがいなくなっていた。

「幸子〜教室…」

幸子は俺の声も聞かず、このはという女に見とれている。

「幸子!俺先に教室行くから!!」

「わかった〜!」

俺に視線も向けずに幸子が言った。

…幸子を夢中にするとは…俺はこのはという女にイラつきを覚えた。

⏰:07/04/08 02:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#618 []
教室に入っても
窓に群がるやつら。

「すげ〜キレイやな〜」

「マジでこの学校やってんや〜!!」

「握手してもらいて〜!」

口々にクラスのやつらが言う。

…バカ共め。

⏰:07/04/08 02:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#619 []
…コウ…は……?

教室を見渡すが、
コウの姿が見あたらなかった。

「おい、コウしらねーか」

窓に群がっているクラスの男に聞いてみる。

「神谷?見てへんけど〜」

「そーか」

コウどこ行ったんやろ?
って…コウなんかどーでもえーやん!!

⏰:07/04/08 02:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#620 []
チャイムが鳴り、
みんなが席についても
コウは戻ってこなかった。

「ん?神谷は休みか?おい柏木、神谷しらんか?」

「知らん」

つか俺に聞くな!!

「すみません遅れました」

コウが教室に入ってきた。

⏰:07/04/08 02:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#621 []
「どこ行ってたん?」

「気にしないで下さい」

「便所か?」

「違いますよ」

「ほなどこに?」

「お手洗いに」

便所やんけ!!!

⏰:07/04/08 02:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#622 []
「長かったな」

「今朝食べた納豆が腐っていたようです」

「…………」

「納豆の賞味期限が過ぎていましたが、もともと納豆とは大豆を腐らせたものなので大丈夫だと思いました…が、やはりダメでした」

…別にそこまで聞いてないんやけど。

⏰:07/04/08 02:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#623 []
「志乃くんセイロガンいただけますか」

「持ってへん」

「なぜ」

「必要ないから」

「今必要ですよ」

「いつも必要ないやろ!」

「ですが今必要です」

ええいしつこい!!

「保健室にあるやろ!!」

⏰:07/04/08 02:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#624 []
「では持ってきて下さい」

「嫌です」

「………お腹が痛くて動けません」

コウは悲しい表情で腹をさすった。

…こ…この動きはこの前と同じ……

「志乃くん…」

「わかったわい!!」

保健室へ向かう廊下を歩いている時、今の俺はコウの奴隷だと気付いた。

⏰:07/04/08 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#625 []
寝ま-す

またコメントもらえたら
うれしいです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/08 02:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#626 []
「失礼しまーす」

ガラッと勢いよく
保健室の扉を開いた。

「…………あんた誰」

俺の目の前には
このはと呼ばれキャーキャーゆわれたた女。

「……柏木ですけど」

「ふ〜ん」

そんなリアクション薄いなら誰か聞くなや!!

⏰:07/04/09 00:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#627 []
「何しにきたん?」

「…セイロガンとりに」

「下痢なん!?」

このははウケるーといいながらゲラゲラ笑い出した。

「いや、友達が」

「恥ずかしがるなって!」

…なんだこいつ……

「下痢なんて誰でもするからさ〜」

………うぜぇかも

⏰:07/04/09 00:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#628 []
「柏木って何年?」

呼び捨てすんな

「二年ですけど」

「へ〜!あたしの事知ってる?」

「知りません」

今朝知りましたが。

「柏木って結構ウトイんやね〜」

ウトイ!?
お前はそんなに旬な女なのか!?

⏰:07/04/09 00:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#629 []
俺はこのはと関わりたくないから、
急いでセイロガンを取り、扉に手をかけた。

「あれ?もう戻っちゃうん?」

「はい…終業式始まりますよ」

「あ、そっか。ほな柏木、またね〜」

また?

「………さよなら」

⏰:07/04/09 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#630 []
 
「志乃くん遅いです」

教室へ戻り、セイロガンをコウに渡すと同時に
コウは不機嫌な顔で俺に文句を言ってきた。

「遅くないやん!」

「13分21秒かかりました」

時間はかるな!!
しかも細かい!!

⏰:07/04/09 00:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#631 []
「では飲ませて下さい」

「は?」

「飲ませて下さい」

「なにを」

「セイロガンを」

「誰に」

「僕に」

「……………」

「冗談ですよ」

本気でたまるかい!!

⏰:07/04/09 01:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#632 []
コウはセイロガンを飲み込み、ゴクンと喉を鳴らした

「水飲まんのか?」

「いりません」

「でも水で…」

「水で飲むと更に下痢がひどくなるんです…野菜…」

「野菜ジュースはない」

「…ひどいです志乃くん」

⏰:07/04/09 01:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#633 []
「は〜い!ほな、終業式始まるから体育館に集合!」

担任が廊下にでて、
クラスの奴らもだらだらと教室を出ていく。

「さて、志乃くん行きましょうか」

なぜお前と!?

「……おう」

⏰:07/04/09 01:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#634 []
俺らは体育館につき、
クラスごとに整列をした。

俺の隣でコウが下痢についてのうんちくを語っていた時、三年の女子グループが入ってきた。

「このはさんや〜!」

「すっげー美人!!」

またもや体育館内が
このはの名前で溢れかえった。

⏰:07/04/09 01:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#635 []
「柏木やん!!」

「……………」

嫌な予感……

「柏木〜!!無視すんなや〜!!あたしやで!」

いや、あなたやから無視してるんですけど。

「おや?志乃くん、三年生の方と知り合いですか?」

「いや…」

「柏木〜!振り向けよ!」

このははコウの次にうざい…
と、俺は思った。

⏰:07/04/09 01:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#636 []
「よっ!!柏木!」

このはは俺の側にきて、肩をポンッと叩いた。

「……どうも」

「なんで無視すんねん!」

「…気付きませんでした」

「柏木耳遠いんちゃう?」

キャハハと笑い出すこのは

…こいつコウと同じ人種か!?

⏰:07/04/09 01:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#637 []
「志乃くんこちらの方は」

「…三年生」

「知り合いですか?」

「いや…」

「柏木の友達〜?」

「いや…」

「はい、神谷コウです」

「コウって、漢字?」

「いえカタカナです」

おしゃれでしょう?と
言わんばかりの顔だ。

「おしゃれやな!!」

こいつが言うんかい!!

⏰:07/04/09 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#638 []
「あなたのお名前は?」

「ちょっと〜!コウもあたしの事知らんの〜?」

「はい」

「このはやで〜!」

「このはさんのお名前は有名なんですか」

「一応〜アイドルやし!」

モデルちゃうんかい!!

⏰:07/04/09 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#639 []
「アイドル…ですか」

「そ!覚えといてな!」

「はい大ファンになりました」

え!?今!?

「ぜひお友達になっていただきたいです」

「アハハ!ええよ!!」

えーんかい!!

⏰:07/04/09 01:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#640 []
「静かに〜!ちゃんと並びなさい!」

体育館に教頭の声が響き、このはは手を振って三年生の列に行った。

「おいコウ」

「なんですか」

「何を企んでる」

「失礼ですね何も企んでません」

「…………」

「純粋にお友達になりたいだけですよ」

⏰:07/04/09 01:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#641 []
「………ハッタ…」
「ハッタリではありません」

「本気で友達になりたいんか?あんな女と」

「はい、アイドルとお友達になれば他の有名な方とお近付きになれそうですし」

企んでるやん!!!

「…最低やなお前」

「僕は最高です」

どこがじゃ!!

⏰:07/04/09 01:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#642 []
「それに彼女には…」

「ん?」

「いえ何も…」

コウは黙って親指の爪を噛んだ。

……なんや?

「なんかあるん?」

「…………」

コウは黙ったまま、
わずかに眉間にしわを寄せた。

俺はこのはをチラリと見ると、このはは俺に気付き、笑いながら手を振った。

⏰:07/04/09 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#643 []
【第十章 ストーカー】

終業式が終わり、生徒達はバラバラと教室へ向かった

「志乃くん夏休み、何されるんですか」

「幸子と遊ぶ」

「幸子さんは部活でしょう?」

「部活の後で」

「そうですか…志乃くん、僕の別荘へきませんか」

べ…別荘!!??

⏰:07/04/09 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#644 []
「お前!別荘なんかもってるんか!?」

「そんな驚く事ですか」

当たり前やんけ!!

「伊豆に別荘がありますので、行きましょう」

伊豆ー!!!
ビバ!伊豆!!

「志乃くんどうですか」

「行きます!!」

⏰:07/04/09 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#645 []
内容考えるので
今日はここまでにします
更新少なくてすみません

またコメントお待ちしてます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/09 02:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#646 [茉未夏]
あげちゃうッ
頑張ッてくださいッ

⏰:07/04/10 17:16 📱:P902i 🆔:☆☆☆


#647 [e汰]

まぢウケるっ~ぷ
楽し〜け
あげッx因ケ!
主ちヤんy
頑張ッてえ‐_

⏰:07/04/11 00:07 📱:W44T 🆔:Njh8tuiU


#648 []
 
次の日、俺は伊豆へ行くべく駅についた。

…おそい………。


……おそすぎる。

「志乃くんおはようございます」

「遅い!!何時間待たせんねん!!」

「二時間です」

悪びれもなくゆーな!!

⏰:07/04/11 02:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#649 []
「つーかさ、他の奴らは」

「僕と志乃くんだけです」

…は?

僕と志乃くんだけですとか聞こえたが。
…気のせいやんな?

「他の奴らまだなん?」

「僕と志乃くんの二人ですけど」

⏰:07/04/11 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#650 []
「はあ!?」

「ですから僕と」
「他の奴ら誰も誘ってへんのか!?」

「はい」

……そんな………
せっかくの伊豆が…

「僕と二人きりでは不満ですか」

不満ですとも!!
なぜ夏休みの伊豆旅行を
お前と二人きりで過ごさなあかんねん!!

⏰:07/04/11 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#651 []
「発車しますよ行きましょう」

コウに手をひかれ、
俺達は電車に乗り込んだ

「席が空いてないですね」

電車はあいにく満員だ。

「しゃーないやんけ………って、おい、何を…」

コウは腹を押さえてしゃがみこんだ。

⏰:07/04/11 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#652 []
「お腹が…急に痛くなりました……立…っていられませ…ん……」

「…………」

俺はわざとらしいコウの演技に吐き気までした。

「あんた!大丈夫!?ここ座りや!!」

人の良さそうなおばさんがコウに席を譲った。

「す…すみません…」

⏰:07/04/11 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#653 []
こいつ……最低な野郎だ。

「おばちゃん、こいつ仮病やから大丈夫やで」

「…志乃くん僕は」
「ちょっと!!誰がおばちゃんやねん!!」

コウの言葉を遮り、
おばちゃんが物凄い剣幕で俺に近寄ってきた

「いや…その……」

「誰がおばちゃんやて?」

あなたですけど。

⏰:07/04/11 02:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#654 []
「志乃くん失礼ですよ謝りなさい」

こ…こいつ……
もとはといえばこいつのせいやのに……!!

「すんません」

「全く…今時の子は…」

それから伊豆に到着するまで俺はおばちゃんの説教を延々と聞くはめになった。

「出発早々災難でしたね」

お前のせいや!!

⏰:07/04/11 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#655 []
「気を取り直して行きましょう。僕の別荘はあちらです」

俺は重い足取りで
コウの後を着いて行った。

「向こうに見えるのが僕の………おや?」

コウが別荘の近くで足をとめた。

「柏木!?と…コウ!?」

嫌な予感がする。
頼む…間違いであってく…

「あれ、このはさんですよね?」

⏰:07/04/11 02:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#656 []
「やっぱり〜!!こんなとこで会うとかめっちゃ偶然やな〜!!」

「このはさんこんにちわ」

なぜいる………

「柏木?何険しい顔しとんねんっ!!」

「…なんでここに…」

「別荘貸し出しとってん!だから旅行きてんやん!」

⏰:07/04/11 02:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#657 []
…貸し出し?

「あぁ、忘れてました。この別荘は僕が来れない間、貸し出してたんでした」

は!?
つまり…

「ええー!?ここ、コウの別荘やったん!?」

「はい。ご利用ありがとうございます。僕達も今日はここに泊まりますので、ご一緒ですね」

やっぱりーー!!!

⏰:07/04/11 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#658 []
「このちゃん、誰と話して………」

俺がうなだれている時、
別荘の玄関が開き、
女の子がでてきた。

「あっ…柏木先輩…」

「ゆうみちゃん!?」

玄関からでてきたのは
以前食堂で会ったゆうみちゃんだった。

「あれ?柏木、ゆうみと知り合い〜?」

⏰:07/04/11 02:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#659 []
「……このはさんは?」

「あたしとゆうみはイトコやね〜ん!!」

イトコ…?
イトコ同士!?

「ほう…あなた以前僕のことを変わり者と言った方ですね」

コウはゆうみちゃんをギロリと睨みながら言った。

睨むなよ…。

⏰:07/04/11 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#660 []
「とりあえず中に入りましょうか」

コウの言葉で、俺達は別荘の中に入った。

「コウ?どしたん?」

玄関を上がった時
コウはふと足を止め、外に目を向け眉間にしわを寄せた。

「コウ?」

「いえ何でもありません」

さぁ入りましょう、と言ってコウはガチャンと玄関のカギをしめた。

⏰:07/04/11 02:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#661 []
 
「へ〜なんやコテージみたいやなぁ」

別荘の中は結構広く、
部屋もいくつかあった。

コテージみたい、と俺は思った。

「そうですか、志乃くん気にいりましたか?」

「まぁな…」

一緒におるのが…

「こんな別荘持ってるなんてコウってボンボン!?」

こいつじゃなかったらな…

⏰:07/04/11 03:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#662 []
このはは目を輝かせながら次々に部屋を開け、物色している。

こいつ気取ってそうと思ったけど案外……
なんつーか……

「柏木一緒の部屋で寝る〜?キャハハ!!」

うざいかも…。

「ではゆうみさんは僕と一緒の部屋にしましょうか」

引いてる引いてる!!
コウくん、ゆうみちゃん引いてるから。

⏰:07/04/11 03:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#663 []
「冗談ですよ。顔赤いですね何想像してるんですか」

お前なー……

「心配しなくても僕は志乃くんと同じ部屋ですから」

は!?

「俺とお前が…?」

「はい一緒の部屋です」

「部屋あまってるやん!」

「淋しい事言わないで下さいよ」

いやいや淋しいとか関係ないから!!

⏰:07/04/11 03:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#664 []
「俺は一人がいい」

「だめです」

「部屋まだあるやんけ」

「淋しいです」

「俺は淋しくない」

「僕は淋しいです」

「俺は」
「僕は淋しいといってるんです」

俺は迷惑じゃ!!!

⏰:07/04/11 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#665 []
「部屋割りは、僕と志乃くん、このはさんとゆうみさんでよろしいですね」

「よろしいで〜す!!」

「はい…大丈夫です」

「俺は嫌や」

「…志乃くんわがまま言わないで下さい」

「コウと同じくらいなら俺は廊下で寝る」

「では志乃くんは廊下で」

なにーー!?
普通別々にするやろ!!

⏰:07/04/11 03:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#666 []
俺はしぶしぶコウと同じ部屋に荷物を置いた。

コウは椅子に座り、窓を少し開け煙草に火をつけた。

「志乃くん少し黙って聞いてくれますか」

いつ俺がしゃべりましたか!?

「なに」

「志乃くん気付いてますか?」

「なにに」

⏰:07/04/11 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#667 []
コウは窓の外をチラリと見、俺に向き直った。

「ついてきてます」

「は?」

「あちらの男性…ずっとついてきてます」

コウは目線だけを窓の外に向けた。

俺はコウの目線の先を追った。

「誰や…?」

「志乃くんあれは霊です。かなり特殊な…」

⏰:07/04/11 03:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#668 []
なんか今日うまく文章が書けないのでここまでにします

?汰さんへのお返事はこちらにしました

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/11 03:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#669 []
霊……?

「どこに」

「あちらにいるじゃないですか」

「だからどこに」

「あの木の…もしかして…見えてないんですか?」

「見えてへん」

⏰:07/04/11 16:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#670 []
コウが指した木の周りを何度も見るが
やはり誰もいない。

「まさかあの霊は…」

「なに」

「…………」

「なんやねん」

⏰:07/04/11 16:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#671 []
「……………」

「……………」

コウは黙ったまま
俺の顔を見ている。

「なんやねんな!!」

「志乃くん落ち着いて聞いて下さいね」

なんやっちゅーねん…

⏰:07/04/11 16:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#672 []
「あの霊は…」

またもやコウは俺の顔をチラリと見、困った表情をして黙ってしまった。

「はよゆえや」

「……志乃くんを怖がらせるつもりはないのですが…あの霊はあなたを憎んでいます」

あきらかに怖がらせるためやろ!

⏰:07/04/11 16:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#673 []
「俺を…なんで…」

「さぁ…」

「おい!冗談やめろや!」

「おや?ばれましたか」

「は?」

ば れ ま し た か?

「志乃くん僕の冗談見破れるようになったんですね」

⏰:07/04/11 17:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#674 []
「はあ?」

「冗談ですよ安心して下さい」

「……………」

「志乃くん?」

俺はコウの胸倉を掴んだ。

「なにが冗談じゃ」

「落ち着いて聞いて下さいと言ったじゃないですか」

落ち着けるかい!!

⏰:07/04/11 17:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#675 []
ん?まてよ

「おいコウ」

「なんですか」

「さっき言葉を渋ってたんはなんでや…」

「冗談が思いつかなかったので」

「……ほな困った顔してたんは……」

「冗談を考えてました」

《バキッ!!!》

「相変わらず効きません」

⏰:07/04/11 17:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#676 []
「お前ってほんま最低」

「いえ僕は最高ですが…志乃くん本当に見えないんですか」

「なにが」

「あちらの男性の霊が」

それはほんまなんかい!

「見えん」

「………なるほど」

コウは灰皿に煙草を押し付け、火を消した。

⏰:07/04/11 21:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#677 []
《バターン!!》

勢いよくドアが開き、
俺はびっくりして飛び上がった。

「温泉行こうや!!」

「お…温泉……?」

「いいですね行きましょうか」

「温泉て?」

「ここの近くに温泉があります」

温泉ーー!!!
癒されにいざ温泉へ!!

⏰:07/04/11 21:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#678 []
俺はウキウキしながら
荷物を持って温泉への道のりを歩いた。

「志乃くん」

「なに〜?」

「うれしいですね」

「?なにが?」

温泉があるからか?

「あちらの温泉は混浴があるそうです」

なっにぃ〜〜!!??
俺は想像しただけで鼻血を出してしまった。

⏰:07/04/11 21:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#679 []
「…志乃くんあなた変態ですね……」

「やかましい」

このはは性格がちょっとアレだが、スタイル抜群。さすがモデル!
ゆうみちゃんは幼い顔から想像がつかないが…なにげに巨乳だったり……
などと俺の妄想は膨らんでいった。

「つきました」

⏰:07/04/11 21:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#680 []
「混浴あるやん!!」

このはは、混浴でみんな一緒に入ろう〜とハシャギ、ゆうみちゃんは顔を赤らめ、もじもじとした。

この恥じらい!!かわいすぎる〜!!

「では混浴にしましょうか。脱衣所は残念ながら別なので後ほど」

残念!!めずらしくコウの発言に同意し、俺とコウは脱衣所へ向かった。

⏰:07/04/11 21:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#681 []
「志乃くんまだ気付かないですか?」

脱衣所で服を脱いでいる俺に向かいコウは口を開いた

「なにが」

「彼、僕達についてきています」

彼とは………

「さっきゆーてたやつ?」

「はい。今はいませんが」

⏰:07/04/11 21:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#682 []
「まさか温泉までついてきてるんか?」

「はい。先程までいましたが…おそらく男性の裸には興味ないのでしょう脱衣所にはついてきてません」

男の裸に興味ある男なんかゲイじゃない限りおらんやろ!!

⏰:07/04/11 21:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#683 []
「せっかくの混浴もあの男性がいたら楽しめません」

コウは俯きながら話し、腰にタオルを巻いた。

「とりあえず行きましょうか」

俺はコウの後を追い、
脱衣所を出た。

「あ〜!やっときたぁ!」

すでにこのはとゆうみちゃんは湯舟につかっていた。

⏰:07/04/11 21:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#684 []
「お待たせしました」

「遅いよ〜!!」

このはは俺達に向かって水でっぽうならぬお湯でっぽうを繰り出してきた。

「バッ…おい!やめれ」

「このはさんやめて下さい。目にお湯が入ります」

はしゃぐこのはの隣で
ゆうみちゃんは真っ赤になり、岩の影に隠れた。

⏰:07/04/11 21:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#685 []
俺とコウは湯舟につかり、はぁ〜と極楽な気分にひたった。(俺だけか?)

「このお湯、にごってますね。全く透けてません」

温泉のお湯はにごり湯で、肩までつかっている俺たちは肩から下が見えなくなっていた。

「このはさん湯舟から出てみて下さい」

何を言い出すんじゃこいつは!!

⏰:07/04/11 21:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#686 [ローズファン]
ゅぅみって
ぃぅ名前再び
使ってくれて
ぁりがとぅござぃますまぢ感動です


てか
ぉもしろく
なってきましたネ
チョット怖ぃケド
そこもまた
ぉもしろぃです
頑張ってくださぃ

⏰:07/04/11 21:58 📱:P902i 🆔:glWKgO4k


#687 []
「コウのエッチ〜!!」

手で胸を隠す仕草をしているこのは。

「はい、男ですから。裸のお付き合いしましょう」

こ…こいつは……
顔つき一つ変えずに淡々と…つーか、こいつ充分楽しんでね?

⏰:07/04/11 22:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#688 []
「コウ…お前も変態や」

「男ですから」

「お前な〜…」
「は〜い!!」

ザブンッという音とともにこのはは湯舟から勢いよく立ち上がった。

「……………」

「…期待して損しました」

「残念やったね〜!!」

このははキャハハと笑い出した。

………俺も残念。

このはは水着を身につけていた。

⏰:07/04/11 22:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#689 []
「しかしこのはさん、さすがですね。スタイル抜群です」

コウは水着姿のこのはをマジマジと見つめている。

…こいつ……こいつこそ変態や!!

「コウ!!そんなに見んといてや〜!!」

「すみません、ゆうみさんはどのような水着なんですか」

岩に隠れているゆうみをチラリと見て、コウは話した

⏰:07/04/11 22:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#690 []
「あ…わたしは……」

ゆうみちゃんは真っ赤になり、俯いた。

「見せて下さい」

「……………」

「ゆうみさん見せてく…」「コウ!ゆうみちゃん嫌がってるやん!やめとけ」

「だめです」

なぜや!!

「僕は変わり者の変態です。水着姿見せてくれないとどうなるかわかりません」

どーなんねん!!

⏰:07/04/11 22:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#691 []
ちょっと休憩します

ローズファンさんのお返事はこちらにかきます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/11 22:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#692 []
「ゆうみさん」

岩影にいるゆうみちゃんに徐々に近づくコウ。

「ゆうみさん見せてみなさい」

「…………」

「ゆうみさん」

「コウ!!」

「なんですか」

「お前キモいで!!」

⏰:07/04/13 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#693 []
「なんとでも言ってくれて結構です」

「なぜ」

「水着姿見たいからです」

そ…それほどまでに……

「さぁ、ゆうみさん」

俺はコウの決意(?)に完敗した。

コウよ…思う存分変態を発揮しろ。

⏰:07/04/13 02:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#694 []
「………めて……さい」

「?」

「すみません聞こえませんでした。もう一度お願いします」

「やめて…く…ださい…」

顔を真っ赤にし、涙を浮かべるゆうみちゃん。

「コウやっぱやめろ。嫌がってるやんけ」

「無理です」

⏰:07/04/13 02:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#695 []
「なんでじゃ!!」

「嫌がられると余計見たくなります」

「あたしの見れたら充分や〜ん!!」

「いえ、このはさんは見飽きました」

たった一瞬だけで!?

ムカつく〜と暴れるこのはをよそに、コウはゆうみちゃんに近づいていく。

そして………

⏰:07/04/13 02:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#696 []
「捕まえました。もう逃げられませんよ」

ゆうみちゃんを岩に押し付け、コウはニヤリと笑った

…き……きもい……

神キモい!!!!

「見せてくれなければ、力づくでも見ます」

どんだけ見たいねん!この変態め!!

⏰:07/04/13 03:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#697 []
「わ……わたし……このちゃんみたいに…スタイルよく…ないから…恥…ずかしくて…」

「構いません」

「……………」

「顔、真っ赤ですよ。このままではのぼせてしま…」

コウが話終える前に
ゆうみちゃんはフラリと倒れてしまった。

「ゆうみちゃん!!」

⏰:07/04/13 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#698 []
「ゆうみ!大丈夫!?」

俺とこのははゆうみちゃんに駆け寄った。

「全く…しょうがないですね…」

コウはゆうみちゃんを抱え、湯舟から上がった。

「ほう…スタイルいいじゃないですか」

ボソッとコウが呟いたが、俺とこのははパニック状態だったので気付かなかった

⏰:07/04/13 03:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#699 []
「志乃くんとこのはさんは、まだ温泉を楽しんでくれてて構いませんよ。僕は先に別荘へ戻ります」

「でも…」

「大丈夫です。あの別荘は僕の方が使い慣れてますので」

「じゃ〜、コウ頼んだ!」

このははニコニコしながら言った。

「任せて下さい」

⏰:07/04/13 03:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#700 []
「ちょ…コウ待て」

「なんですか」

俺は先程からのコウの様子を見て、気を失っているゆうみちゃんにコウがよからぬ事をするんじゃないか…と考えた。

「心配しないで下さい。むしろ、僕は志乃くんが心配です」

「なんでやねん!!」

⏰:07/04/13 03:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#701 []
「…気を付けて下さい」

「なにに」

「……………では後ほど」

「何に気ーつけんねん!」

俺の叫びを無視し、
コウは混浴場を後にした。

「わけわからん…」

「まぁえーやん!二人で混浴楽しもうや〜!」

……こいつとか……。

⏰:07/04/13 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#702 []
俺は溜め息をつき、
あごまでお湯につかった。

「柏木!二人きりやで!」

そーですね。

「せっかくやし、背中ながしっこしよや!」

なぜお前と………

「早く〜!!」

「はいはい」

⏰:07/04/13 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#703 []
俺は湯舟からでようと
岩に手をつき立ち上がろうとした。

「うわっ!!!」

「柏木!!??」

なにかに…
足を引っ張られ、俺は湯舟に沈んだ。

「ゲホッ!!」

一瞬だったから、俺はすぐに湯舟から顔を出した。

「どしたん!?」

⏰:07/04/13 03:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#704 []
「今…なにかに……」

そこまで言って、
俺は口を閉じた。

このはが心配そうに俺を見つめている。

「いや、足滑らしてな〜」

「アハハ!柏木ドジやなあ〜!!」

「うるせーよ」

…確かになにかに足を引っ張られた。だが、
このはにまで怖い思いはさせられない。

⏰:07/04/13 03:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#705 []
「柏木早く〜!」

「おう!」

それからしばらく混浴でこのはとふざけ合っていたが特に何も起こらず、
俺たちは別荘へ戻った。

「楽しめましたか?」

別荘に入り、リビングについたときコウが煙草を吸いながら言った。

⏰:07/04/13 03:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#706 []
「楽しかった〜!!ゆうみは?」

キョロキョロと周りを見渡すこのは。

「まだ寝てますよ」

「そっか、あたしちょっとゆうみ見てくる!」

パタパタとこのははリビングをでていった。

「志乃くんは楽しめましたか?」

⏰:07/04/13 03:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#707 []
「俺は……」

「どうしました?」

「……………」

「志乃くん?」

コウは俯いている俺を覗き込み、灰皿に煙草を押し当て火を消した。

「何かあったんですね」

「……足…引っ張られた」

「僕はいつも志乃くんに足を引っ張られてますけど」

⏰:07/04/13 03:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#708 []
そーゆー意味ちゃうし!
しかも足引っ張ってないやんけ!!

「そーゆー意味ちゃう…」

「冗談ですよ」

こいつ冗談大好きか?

「先程の霊ですね。あれはこのはさんについてます」

「なんで…」

「今別荘に入ってきたのは三名です。志乃くんとこのはさんと……彼と」

⏰:07/04/13 03:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#709 []
入ってきた…?

「おい今入ってきたて…」

「はい、入ってきてしまいました。今ここを出て行ったのはこのはさんと彼の二名です」

「………なんで俺に見えへんねや?」

「あの霊は特殊ですから」

「特殊て?」

「ストーカー霊です」

⏰:07/04/13 03:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#710 []
「ストーカー!?」

「はい」

「こ…このはの…?」

「そうなりますね」

「ストーカー霊て、俺には見えないんか!?」

「見えないんでしょう?」

「…見えへん」

「では見えないみたいです」

⏰:07/04/13 03:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#711 []
「なんでや……」

「ストーカーというのは元々こっそりと相手の後をつけたりしますよね?それが霊になった、つまり霊になっても同じなんです。こっそり憑く。ですから志乃くんには見えないんです」

「でもコウにはなんで…」

「僕は天才だからです」

天才とか関係ねー!!!

⏰:07/04/13 03:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#712 []
ここまでにします

またコメントくれたらうれしいです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/13 03:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#713 []
「ゆうみ起きたよ〜!」

リビングにこのはが戻ってきて、俺とコウは口を止めた。

「なんの話してたん?」

「いや…別に…」

「今日皆さん一緒に寝ませんか?」

………はあ!!?

「えっ!?」

「今日みなさんで一緒に寝ましょう」

⏰:07/04/13 12:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#714 []
「ちょ…と…待てや」

「なんですか」

「そのみんなって…」

「ですから皆さんご一緒にです」

「無理や」
「なんか修学旅行みたいやね!みんなで寝るとか!」

俺の言葉を遮り、
このはがニコニコしながら言った。

修学旅行でも男女一緒に寝ーへんやろ…

⏰:07/04/13 12:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#715 []
「あの…神谷先輩…」

俺たちが(俺とこのは)
ギャアギャアゆーてた時、リビングにゆうみちゃんが入ってきた。

「大丈夫ですか」

「はい。あ…あの…ありがとうございます」

「ゆうみちゃん大丈夫?」

「あ、はい…」

⏰:07/04/13 13:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#716 []
「大丈夫なら良かったです。すみません僕も少しいじめすぎました」

「だい…じょぶです…」

ん?なんや?
なんやこの雰囲気。

ゆうみちゃんはコウをチラリと見て、顔を真っ赤にした。

……まさかな…。
うん、まさかだよな

⏰:07/04/13 13:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#717 []
「ゆうみさんも起きましたし、どうです?今日は天気がいいので外でバーベキューでもしますか」

「バーベキュー!!」

俺とこのはは子供のように目を輝かせた。

「ゆうみさん食べられますか?」

「あ…はい!」

「では外に行きましょう」

⏰:07/04/13 13:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#718 []
俺たちは別荘にある庭に行った。

「ここバーベキュー用の庭か!?」

「てかプールとかあるし!すごーい!!」

別荘の庭には
バーベキュー用のテーブル(?)があり、さらには
プールまでついている。

「お前金持ちなんやな〜」

「そうですか?普通です」

普通じゃねーから!!イヤミか!!

⏰:07/04/14 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#719 []
「お腹すいちゃった!早く準備しよ〜!!」

「そやな!コウ、早く野菜切って」

「なぜ僕が」

「お前の別荘やん!」

「嫌です」

「あ…わたしやります…」

ゆうみちゃんがそう言って野菜を取りに再度別荘の中へ戻った。

⏰:07/04/14 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#720 []
「…僕も行きます」

コウが別荘の方を険しい表情で見ながら言った。

「それなら最初からコウが取りに行けばよかったんやん…」

「志乃くん黙りなさい」

「命令すんな!!」

「まぁまぁ、うちらは肉焼こうや〜!」

このはが着々と肉を焼く準備をし、コウは別荘へ入っていった。

⏰:07/04/14 01:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#721 []
《プルルルッ》

肉のパックに手をかけた時俺の携帯が鳴った。

「柏木電話鳴ってんで〜」

誰やろ?
ん!?幸子!!!

「あいよ〜っ!!」

マイハニー幸子からの電話で俺はさらにテンションがハイになった。

「志乃〜今何してるん?」

⏰:07/04/14 01:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#722 []
「コウの別荘やで!今日から行くってゆーたよな?」

「あ、そっか!神谷くんとふたりなん?」

「…それがさ〜偶然…あいつ…ほらモデルのやつがおってな〜…」

「え…?このはさん?」

「そう。そいつ」

幸子が心配するといけないが、幸子にだけは俺は嘘をつきたくないから正直に言った。

⏰:07/04/14 01:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#723 []
「…なんでぇ?一緒に行く約束してたん?」

「ちゃうよ!コウの別荘貸し出し中やって、それでたまたまやで!!」

「…ほんまに?」

あなたに嘘はつきません!

「ほんまやで」

「……………」

⏰:07/04/14 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#724 []
「幸子?」

「…浮気…しないでね?」

「しません」

「ほんまにほんま?」

こいつ…かわいすぎるぜ!

「当たり前やん!俺は幸子一筋17年やから!!」

「……志乃のバカ…あたしもやで」

く〜!!たまらんばい!
(思わずエセ方言がでた)

⏰:07/04/14 01:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#725 []
俺は幸子のかわいさを再確認したところで電話を切った。

「彼女から〜?」

ニヤニヤしながらこのはが俺の顔を覗きこんだ。

「まぁな」

「ラブラブやん!」

「当たり前!俺らの愛に、太陽も嫉妬しちまうくらいやで!!」

「………きっしょ〜!」

「やかましい」

さすがに言った俺も自分でキモいと思ったが。

⏰:07/04/14 01:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#726 []
「野菜取ってきました」

俺とこのはがまたしても
ギャアギャアと言い合いをしていたところに、
コウとゆうみちゃんが戻ってきた。

「ほなバーベキュースタートしますか〜!!」

俺の掛け声でバーベキューはスタートした。

「別に掛け声いりません」

「やかましい!!」

⏰:07/04/14 01:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#727 []
【第11章 BBQ恐怖症】

「…この肉…なんや?」

「……なにこれ……」

「おいしくないですか?」

「うますぎ!!!」

俺とこのはは肉を頬張り、涙を流す勢いでハモった。

「そうですか、それは良かったです」

「こんなうまい肉初めて食うた!!」

「あたしも!!」

⏰:07/04/14 02:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#728 []
ガツガツと肉をむさぼり食う俺とこのは。

「そんなにガッつかなくても肉は逃げませんよ…」

逃げなくとも
このはに取られる!!

俺とこのはの肉争奪戦の横で、コウとゆうみちゃんは野菜を食べ続けていた。

「ゆうみさんは肉嫌いなんですか」

「え…そうゆうわけじゃないんですけど……」

⏰:07/04/14 02:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#729 []
「志乃くん、肉下さい」

「自分でとれ」

「取って下さい」

「自分でとれや!」

「ゆうみさんに肉取ってあげて下さい」

「はいよ〜!!」

俺はゆうみちゃんの皿に肉を取ってあげた。

「志乃くん僕にも」
「自分でとれや!!」

「…ひどいです志乃くん」

⏰:07/04/14 02:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#730 []
「あ〜!!肉もうないで!柏木!肉焼いて!!」

「このはが焼けや!」

「え〜!てか、いつの間に呼び捨てしてるん!!」

「えーやんどーでも!つか肉焼け!」

「嫌や!コウ!肉焼いて」

「コウ!肉焼け…って、おいお前何しとんねん!!」

⏰:07/04/14 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#731 []
「なにがですか」

「お前未成年やろ!!」

コウは涼しげな顔で、ちゃっかりビールを飲んでいた

「志乃くんも飲みますか」

「俺!?」

俺酒弱いからな〜…

「お酒弱いんですか?」

「飲みます!!」

⏰:07/04/14 02:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#732 []
「お、いいねぇ!コウ、あたしにもビールちょーだいや!」

「わかりました。ゆうみさんは飲みますか?」

「…わたしは……」

「ゆうみも飲もうよ!」

「あ…じゃあ……」

結局みんなで再度乾杯をし酒を飲んだ。

⏰:07/04/14 02:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#733 []
「あの………」

ゆうみちゃんが
ビールをごくごくと飲むコウに向かって口を開いた。

「神谷先輩って…お酒強いんですか…?」

「どうでしょうね」

「コウって酔うたらどーなるん?」

このはがコウの背中をバンバン叩きながら言った。

こいつもう酔うとんちゃうか?

⏰:07/04/14 02:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#734 []
「どうなるかはわかりません。試してみますか?」

「試すって〜?」

「僕を潰してみて下さい。そのかわり、責任持って介抱して下さいね」

「アハハ!!介抱は志乃にさせるわ〜!」

「嫌じゃ!!」

「僕も志乃くんは嫌です」

お前に言われんでも介抱なんかせーへんわい!!

⏰:07/04/14 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#735 []
このはが志乃って呼んじゃった
また間違いましたが…
このまま志乃でいきます

⏰:07/04/14 02:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#736 []
すみません…
眠気がマックスに達したので今日はこの辺で終わります

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/14 02:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#737 []
「コウ!ビールなくなった〜!取ってきて〜!」

「このはさん飲みすぎですよ。大丈夫ですか?」

「へーきやし!!はよ持ってこいや!」

……酒乱!?

このはは、コウのケツをバシッと叩きながら
早くビール!!と急かした

「僕エムではありません」

どーでもえーから!!

⏰:07/04/15 01:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#738 []
コウがビールを取りに別荘の中へ入っていった。

「ゆうみちゃん大丈夫?」

ビールを片手に、顔を真っ赤にして椅子に座るゆうみちゃんに、俺は尋ねた。

「あ…すみません…わたしお酒弱くて……」

「無理したあかんで?残りの分、俺飲もか?」

「だ…いじょぶです…」

⏰:07/04/15 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#739 []
「ゆうみの顔が赤いのは別の理由やんな〜!!」

「ちょ…このちゃん!!」

……別の理由?

「別の理由って?」

「なんでもないです…」

「志乃気になるん〜?」

「…………」

まさか……
まさか……まさか……

「いや別に」

⏰:07/04/15 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#740 []
「ま、え〜か。とりあえず飲もう!コウ遅いね〜!」

「このははもう飲まんほうが…」

「なんやて?」

「いや別に…」

目が…目がすわってる!!

「志乃って〜浮気とかできる人〜?」

俺の腕に触りながら、このはが聞いてきた。

⏰:07/04/15 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#741 []
「どしたん急に」

「聞きたくなって〜」

「浮気はせーへん」

「なんで〜?」

「幸子以外興味ないから」

嘘。興味はあるけど
幸子を悲しませたくないのだ。

「相手があたしでも?」

そうそうお前でも…
って…

「はぁぁ!?」

⏰:07/04/15 01:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#742 []
「いいい今なんて!?」

思わずどもってしまった。この場にコウがいたら
間違いなく志乃くん情けないです、とか言うだろう。

俺はこのはをまじまじと見る。

このはは上目使いで俺を見上げている。

やめろ…やめろよ…
俺だってアルコールが入ってる…理性が…

「あたしじゃあかん?」

⏰:07/04/15 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#743 []
このははモデルをしているだけあって、スタイル抜群そのうえルックスもかなりいい。
そんな女に見つめられて
この台詞を言われたら
誰だって落ちるやろ?
俺が悪いわけちゃうよな?

「あ…えーと……」

俺はこのはから目線をそらし、頭をかいた。

どうしよ〜幸子…すまん!

と思ったその時だった。

⏰:07/04/15 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#744 []
「うわぁぁあ!!」

「志乃!!!」

「柏木先輩!!!」

………………


「志乃大丈夫!?」

「柏木先輩!!??」

………何が起きた?

…何が起きたんや?

⏰:07/04/15 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#745 []
俺は放心状態だった。

俺を放心状態から救ったのはコウだった。

「志乃くん髪の毛が…」

髪の毛……?

髪の毛がなんや?

俺は自分の髪に手をやる


……………?

「志乃くん髪の毛燃えてますけど」

⏰:07/04/15 01:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#746 []
「うわぁぁあ!!」

俺の…

「志乃しっかり!!」

俺の…

「柏木先輩!!」

俺の髪の毛が…

「志乃くん大丈夫ですか」

    燃えた。

⏰:07/04/15 02:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#747 []
俺は頭を押さえ
走って別荘の洗面所へ向かった。

「ぎゃあ!!」

鏡を見た俺は
まるで金魚のように口をパクパクさせた。

「志乃くん禿げた人みたいですね」

いつの間にかあとを追ってきたコウが笑いをこらえながら後ろに立っていた。

俺の髪の毛の前髪から後頭部までが

燃え尽きていた。

⏰:07/04/15 02:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#748 []
「なんで…なんで……」

「燃えたものはしかたないです」

やかましい!!

「なぜ燃えた」

「火があったからです」

「火が急に俺目掛けて飛んできたぞ」

「志乃くん…火は野球じゃありませんよ」

知っとるわい!!

⏰:07/04/15 02:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#749 []
「ああ〜俺の髪の毛が…」

「落ち込まないで下さい」

お前は燃えてへんからそんなことゆえんねやろ!!

「ですが大変な事が起きました」

「なんや!?」

「志乃くんボウズ似合うんでしょうかね」

そんなん関係ないやろ!!

⏰:07/04/15 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#750 []
「なんで急に火が…」

「…………」

「コウ?」

「すみません……」

コウは俯いて震えている。

「コウ!!」

「すみません…おかしくてつい……」

コウの目線は俺の頭だった

こいつまじしばくしばくしばく!!!

⏰:07/04/15 02:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#751 []
「で、なんですか?続けて下さ…」

コウはまたもや俯いて震えだした。

いつまでわろとんねん!!

「コウ…」

「すみません志乃くん、帽子か何かかぶっていただけませんか?あまりにもおもしろいので真面目に聞けません」

こ…こいつ……!!

⏰:07/04/15 02:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#752 []
俺は仕方なく洗面所においてあったタオルを頭に巻いた。

「やっと真面目に聞けそうです」

タオル巻かな真面目に聞けへんのかい!!

「それで…何があったんですか?」

「急に燃えた」

「髪の毛がですか」

またもやコウは笑い出した

⏰:07/04/15 02:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#753 []
「急に、というのはおかしいですね…まぁおかしいと言っても志乃くんの髪形ほどではありませんが」

どー考えても最後のくだりいらんやろ!!

「このはと話してたら急に燃えた」

「髪の毛がですか」

ええいしつこい!!何回も同じ事言うな!!

⏰:07/04/15 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#754 []
「このはと話してただけやのに…急に火が飛んできたんやで!?俺の…」

「髪の毛にですか」

「何回ゆーねん!!」

「すみませんツッコミ待ってました」

むかつく!!!

「何の話をされてたんですか?」

「…それは……」

浮気の話なんて言えへん…

⏰:07/04/15 02:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#755 []
「志乃くん、重要な事です。志乃くんの髪の毛より重要な事です」

そーか!?
俺には髪の毛の方が重要や

「このはが誘ってきて…」

「なにを」

「浮気しよ〜的な」

「誰に」

「俺に」

「……………」

「……………」

⏰:07/04/15 02:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#756 []
「志乃くん……」

コウは溜め息をついた。

「誰が自慢しろと言いましたか」

自慢ちゃうやろ!!

「何話したか聞いたんお前やろ!!」

「そうですがうらやましいです志乃くん」

「なにが」

「このはさんとなら僕も浮気します」

お前彼女おらんやろ!!

⏰:07/04/15 02:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#757 []
「今のは冗談ですが…」

お前ならやりかねん…

「なるほど。間違いなく彼の仕業です」

「なにが」

「志乃くんの頭を燃やしたのは彼です」

彼………

俺の髪の毛を燃やしたんは

「ストーカー霊の彼です」

そいつかーー!!

⏰:07/04/15 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#758 []
俺は見えないそいつに
わなわなと怒りが込み上げてきた。

「……コウ……」

「どうしました?」

「なぜ俺に見えんのや」

「ですからストーカー霊だからです」

「見せろ」

「はい?」

「そいつを見せろ!!」

⏰:07/04/15 02:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#759 []
「無理ですよ、あなたには見えないんでしょう?」

「前のまみんとき恵司にまみが見えとったやん!あれお前がやってんやろ!?」

「……………」

「もうわかっとんねん!」

「…ばれましたか」

カマかけただけやけど当たったんかい!!

⏰:07/04/15 02:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#760 []
「では僕の手に触れて下さい」

「は?」

「僕の手に触れて念じて下さい」

「なにを」

「彼を見たい、と」

「そうしたら見れるんか」

「はい」

俺はコウの手に触れ、
俺の髪の毛を燃やした奴を見たい!!と念じた。

⏰:07/04/15 02:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#761 []
「行きましょうか」

コウは俺の手を離し、
玄関へ歩き出した。

「ほんまに見えるよーになるん!?」

「はい、見えますよ」

俺はコウのあとを追い、
庭に向かった。
頭にタオルを巻きながら。

⏰:07/04/15 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#762 []
「志乃大丈夫やった?」

このはとゆうみちゃんが心配そうに俺を見つめる。

「大丈夫ですよ。ただ髪の毛が燃えただけですから」

なぜお前が答える!?

「ほんまに大丈夫?」

心配そうに俺に駆け寄るこのはに応えようとした時

俺は目撃してしまった。

⏰:07/04/15 02:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#763 []
「あ…お前…が……」

このはの肩越しに、
真っ青な顔色の
背の高い男が立っていた。

「志乃?どしたん?」

「…………お…前が…」

俺はそいつの顔つきに何も言えなくなった。

男は恐ろしい目つきで
俺に向かって言った。

「お前…俺が見えるのか」

⏰:07/04/15 03:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#764 []
今日はここまでにします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/15 03:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#765 []
【第12章 争奪戦(?)】

男はじとーっと
俺を見ている。

俺も男から
目をそらせない。

「志乃?どしたん?」

頭の奥から
このはの声が聞こえるみたいだ。

「志乃?おーい」

⏰:07/04/15 23:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#766 []
「見えたようですね」

コウの声で
俺はハッと我に返った。

「見える…!!」

「志乃?なにが〜?」

「霊が、です」

コウの言葉で、
このはとゆうみちゃんはピタリと固まった。

「…………ぷっ」

少しの沈黙から、
このははケラケラ笑い出した。

⏰:07/04/15 23:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#767 []
「何ゆーてんの?コウ?酔いすぎちゃう〜?」

コウの手からビールを奪い、プシュッと開けながらこのはが言った。

「僕は酔っていません」

「霊とか〜ないない!!」

「……………」

「志乃くん大丈夫ですか」

「……こいつ…が…」

「はい、この方があなたの髪の毛を燃やしました」

⏰:07/04/15 23:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#768 []
こいつが…
こいつが俺の……

「お前俺が見えるのか?」

「見えますよ」

俺の代わりにコウがビールを飲みながら淡々と答えた

「何者だお前は」

「人に質問する時はまず自分から名乗りなさい」

「…お前怖くないのか?」

「怖いです」

⏰:07/04/15 23:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#769 []
「そうだろ…怖いだろ…」

男はニヤリと笑い、
黒っぽく変色した歯をチラリと見せた。

「……………」

「俺が怖いだろ…」

「怖いと言っているでしょう。何回言えばいいんですか」

「クックック…そうか…」

男はジリジリとコウに向かって歩き出した。

⏰:07/04/15 23:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#770 []
「すみませんがそれ以上近付かないで下さい」

「怖いのか…?」

「いえ、汚いです」


男はコウの言葉を聞き、
足を止めた。

「…汚い……?」

「はい。怖いという以前に汚いですから近付かないで下さい。すみません」

⏰:07/04/15 23:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#771 []
「コウ?独り言?」

このはがコウの肩に手をおいた。

「触るな!!!」

瞬間、その男が叫び、
コウに向かって突進してきた。

「俺のこのはに触るな!」

「僕が触ったわけじゃありませんけど」

⏰:07/04/15 23:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#772 []
コウはやれやれ、という表情をし、突進してきた男をひらりとかわした。

「お前…よくも……」

男はコウをギロリと睨んでいる。

「あなたは霊ですから、このようにこのはさんには触れる事はできません」

男を挑発するかのように
コウはこのはの腰に手をおき、グイッと引き寄せた。

⏰:07/04/15 23:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#773 []
「ちょっ!コウ!?」

このはは困ったような
照れているような表情で
コウから離れようとした。

「このはさんすみません、少し大人しくしていて下さい」

「え…?」

コウはこのはの腰にあてた手に力を入れた。

⏰:07/04/15 23:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#774 []
「僕はこのはさんの彼氏です。ですからあなたには消えていただきたい」

「はーーー!??」

コウの言葉に
俺とこのはと……
ストーカー霊の声がハモった。

「ちょっ!!でたらめゆわんといてや!!」

このはが真っ赤な顔になりコウの胸板をグイッと押した。

⏰:07/04/15 23:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#775 []
「彼氏なんか嘘だ!嘘だ!嘘だ!!!」

ストーカー霊は狂ったように叫び続けた。

コウは男に聞こえないようこのはの耳元で小さな声で話した。

「このはさんアイドルですよね?ドラマ経験は」

「え…まだやけど…」

「では練習だと思って下さい」

「なんの……っ!!」

「!!!?!??」

⏰:07/04/15 23:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#776 []
 
「うわぁぁぁぁああ!!」

一瞬固まったストーカー霊が叫びだした。

「やめろ!離れろ!!」

俺の目の前には

キスする二人。
コウとこのは。

「離れろ!!!」

暴れるストーカー霊。

「…………」

固まるゆうみちゃん。

⏰:07/04/15 23:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#777 []
「コ……コウ……」

俺の言葉で
コウとこのはの唇が離れ、コウはぺろりと自分の唇を舐めた。

「この通り、嘘ではありません。ですからあなたは消えて下さい」

ストーカー霊を見て、
コウは得意げな表情でニヤリと笑った。

コウ…それ……
逆効果なんじゃ……

⏰:07/04/15 23:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#778 []
「……よくも……」

男はぷるぷると震え出した

「よくも……よくも……」

「よくも、は聞き飽きました早く続き言って下さい」

「よくも」
「俺のこのはにー」

男が話しきる前に
棒読みでコウが言った。

「このはさんは僕のものです、諦めて下さい」

⏰:07/04/16 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#779 []
「ちょっとタンマ!!」

「…なんですか志乃くん」

「展開が早過ぎて話がわけわからんくなっとる!!」

「……………」

「……………」

「話についていけん」

「ついてきて下さい」

無理やろ!!!

⏰:07/04/16 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#780 []
「第一、この男は何者なんや!?」

「ストーカー霊だと何回言えばいいんですか」

「それはわかるけど!!なんでストーカーになったか興味ある!!」

「…そうですか?」

僕は別に興味ありません…とか言いそう。
絶対言いそう。

⏰:07/04/16 01:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#781 []
「僕はなぜ彼が志乃くんの髪の毛を燃やしたのか…そちらの方が興味あります」

忘れとった!!

「ほんまや!お前なんで俺の髪の毛燃やしてん!?」

「俺のこのはと浮気しようとしたからだ」

確かにそーですけど…

⏰:07/04/16 01:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#782 []
「髪の毛燃やすことはないんちゃうか!?」

「そうですよ、志乃くんにボウズは似合いませんし」

そーゆー問題ちゃうやろ!

「確かに似合わなそうだ」

お前も納得すんなや!

⏰:07/04/16 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#783 []
「おい、お前…このはと俺が浮気しようとしたから髪の毛燃やしたゆーたよな」

「そうだが?」

「俺はせーへん。でもこのはの彼氏がここにおるぞ?俺よりこいつの髪の毛燃やした方がえーんちゃうか?」

「志乃くん何を言い出すんですか」

⏰:07/04/16 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#784 []
「こいつは無理だ」

「なんで?」

「こいつにはもう俺が見えているからだ」

「は?」

「俺は、俺が見えないやつにしか手は出せない」

「さっき手ぇ出そうとしてたやんけ!!」

「あれはただの脅しだ」

よ…よぇぇ…
こんなやつに俺はびびってたのか……

⏰:07/04/16 01:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#785 []
「あの…志乃?コウ?」

このはが遠慮がちに
話に割ってきた。

「…誰と……しゃべってるん?」

しまった!!!
夢中になりすぎて
このはとゆうみちゃんに
こいつが見えないってのを忘れてた。

「え…えーっと…」

「ですから霊と話してます」

⏰:07/04/16 01:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#786 []
「…霊と……」

このはは苦笑いを浮かべた

「はい霊とです」

コウがこのはをじいっと見つめて答え、このははコウを見て顔を赤らめた。

「…なんで…キスしたん」

コウから目を逸らし、
頬を紅潮させてこのはが言った。

⏰:07/04/16 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#787 []
「したかったからです」

「え…?」

「急にしたくなったからです」

「急にって…誰でもよかったん?」

「このはさん少し黙っててもらえますか?話がややこしくなりま」
「ゆうみ!!??」

コウが話している最中に
急にゆうみちゃんが走って別荘の中へ入って行った。

⏰:07/04/16 01:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#788 []
「ゆうみ!!」

このはも慌ててゆうみちゃんを追い、別荘の中に入っていった。

「…男だけになりました」

そーですね。

「俺もこのはに…」
「あなたは中に入ってはいけません」

このはを追い、中に入ろうとしたストーカー霊に
コウはぴしゃりと言った。

⏰:07/04/16 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#789 []
ちょっとほんま書いてて
わけわからん状態なんで
今日はこのへんで…

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/16 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#790 []
「どうしてだ!!」

ストーカー男(霊)は
ギロリとコウを睨んだ。

「僕の彼女につきまとうのはやめて下さい」

「うるさい!!このはは…このはは俺の」
「ものではありません」

コウは男の言葉を遮った。

⏰:07/04/18 02:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#791 []
「あなたは霊ですからこのはさんに触れませんし、このはさんからもあなたは見えません。諦めて下さい」

「………嫌だ」

「わがままですね。誰かそっくりです」

コウは俺をチラリと見た。

俺かい!!!

⏰:07/04/18 02:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#792 []
「あなたはなぜこのはさんのストーカーに?」

「……………」

「言えないんですか」

「……………」

「いいでしょう」

諦めるのか?

「言えないのならば無理矢理にでも言わせます」

ニヤリと笑い、コウは男に近寄った。

なにをする気や!?

⏰:07/04/18 02:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#793 []
「……一目惚れだ…」

コウがあと一歩で男辿り着きそうになった時、
男は口を開いた。

「ほう。一目惚れですか。普通の理由ですね」

普通か!?
普通一目惚れでストーカーになるもんか!?

「このはは俺の天使だ…」

⏰:07/04/18 02:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#794 []
うっとりした表情で男は言った。

て ん し ?

誰が……?

「天使…ではないですよね。彼女人間ですから…」

突っ込むとこそこちゃうやろ!!

「このはのどこが天使やねん!?お前ずっとストーカーしてんねやったらあいつの性格わかるやろ!?」

⏰:07/04/18 02:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#795 []
「顔だ」

男はキッパリ言った。

顔…?顔……?

「顔だけですか」

「そうだ」

顔だけかーーい!!

「俺は性格より顔重視だ」

そんなん聞いてないから。てか顔重視なんかい!

⏰:07/04/18 02:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#796 []
「初めてこのはを見たとき…俺は天使がこの世に舞い降りた…と思った」

「あなたはあの世の人間ですけどね」

「そうだ…が。俺には天使が舞い降りたと思った…」

「実際は人間ですけどね」

「そうだ…が。俺は彼女の虜になった…」

「正確には彼女の顔の、ですよね」

⏰:07/04/18 02:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#797 []
……くだらん…。

いつまでこのくだらんやりとりが続くんや?

俺はだんだんとストーカー男がどーでもよくなってきた。
髪の毛を燃やされたことはむかつくが…
燃えたもんは仕方ない。

とまで思えてきている。

俺って天使みたいやろ?

⏰:07/04/18 02:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#798 []
「わかりました。では僕とゲームをしましょう」

「ゲームだと?」

「はいゲームを」

…まさかそのゲームて…

「死者送りゲームです」

やっぱりかーー!!!

⏰:07/04/18 17:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#799 []
「死者送りゲーム…負けたら異界に送られるゲームだな?」

「わかってるじゃないですか」

「……いいだろう勝負だ」

コウはニヤリと笑った。

「今回は特別に一対一勝負です。手加減はしてあげますが」

「手加減なんかいらない」

「では始めましょうか」

⏰:07/04/18 17:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#800 []
えー…っと…

何がどうなって
今この状況にいるのだ?

俺の目の前には
必死にパンチやらなんやら繰り出す男。と
それを涼しい顔で避ける男。その名は神谷コウ。

……………。

「おいコウ」

「なんですか?」

「遊んでる場合か」

「遊んでる場合です」

⏰:07/04/18 17:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#801 []
「早く異界に送れよ」

「まだ遊びたいです」

ええい!俺が…

俺はストーカー男の首に手をのばした。

「志乃くんやめなさい!志乃くんは参加してませんから触れる事はできません」

先に言えよ…。

俺の身体は男をすりぬけてなんとも情けない格好で倒れた。

⏰:07/04/18 17:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#802 []
「こいつ馬鹿だな」

「ええ、馬鹿です」

ストーカー男とコウが
俺を哀れむような
馬鹿にしたような目でみてきた。

見るな!!!

「俺は中に戻る…」

「仕方ないですね、終わらせますよ」

コウはストーカー男の首の後ろに手を伸ばした。

⏰:07/04/18 17:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#803 []
「ちょっ!!タンマタンマタンマタン……ああ〜」

俺の髪の毛を燃やしたストーカー男はあっけなく消えていった。

「てか最初から死者送りゲームして消したらよかったんちゃうんけ」

「志乃くん…」

コウは俯いたまま、
怒らないで聞いてくれますか、と続けた。

⏰:07/04/18 17:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#804 []
絶対怒らせる事を言うつもりや!と俺は確信した。

「内容による」

「では…言えません…」

「怒る内容なんか!」

「心の広い方なら怒りません…」

まるで俺の心がせまいとでも言いたそうだな。

「ゆーてみ」

⏰:07/04/18 17:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#805 []
「僕には最初から彼が見えていましたよね」

「多分ね」

「僕…彼を初めて見たときから確信していました」

「なにを」

コウは俺をチラリと見て、口の端をつりあげた。

ゾクリ…

「彼ならおもしろい事をやってくれる、と」

⏰:07/04/18 17:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#806 []
「おもしろい事…?」

それって…つまり…
言わなくとも……


コウは笑いながら俺の頭を指さした。

「僕の予想以上に彼はやってくれましたよ」

「…………コウ」

「なんですか?」

《バキッ!!!》

⏰:07/04/18 17:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#807 []
【第13章 恋愛ごっこ】

ストーカー男と決着がつき、俺たちは別荘の中へ戻った。

道中コウは俺の頭を見ながら、本当におもしろいですやら、ボウズにするんですかなどと俺を怒らせる言葉を発し続けた。

「志乃くん」

「なんじゃ」

「どちらがいいですか」

⏰:07/04/18 17:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#808 []
「なにが?」

「このはさんとゆうみさんどちらがいいですか」

「…意味わからん」

「ストーカー男もいなくなったので、僕が見張る必要もなくなりました」

「あ、そー」

「ですから今夜は張り切ります」

⏰:07/04/18 17:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#809 []
「……………」

聞きたくないけど
聞かなきゃだめか…?

いや……なにかはわかる…わかってしまった…

だがわずかな期待にかけてみるべきか……

「………なにを」

「夜の営みです」

夜の営みーーー!?
その言い方なんやねん!!てかやっぱり当たった…

⏰:07/04/18 17:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#810 []
「俺幸子おるから」

「では僕の相手は二人ですか…やり甲斐ありますね」

コウは親指をペロリと舐めた。

「やる意味は!?」

「欲求を解消したいです」

「それだけ!?」

「そうですがなにか?」

最低!!こいつまじ最低!

⏰:07/04/18 17:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#811 []
「冗談ですよ」

「…………」

「志乃くん冗談ですよ?」

「………………」

「志乃くん?」

こいつ何が本気か冗談か
区別がつかん!!

「……なまはげ…」

《バキッ!!!》

「…冗談ですよ」

今のはほんまや!!

⏰:07/04/18 17:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#812 []
「なぁコウ」

「なんですか?」

「なんでこのはにチューしたん?」

「チューとは幼稚ですね」

やかましい

「ストーカー霊を煽るためですよ」

「でもチューまでする必要なかったんちゃう?」

⏰:07/04/19 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#813 []
「…………」

「聞いてるんか」

コウは自分の唇を指でなぞった

「このはさんの唇、柔らかかったです」

誰が感想を求めましたか!

「キスなんて挨拶と同じですよ。外国では気軽にするでしょう?」

ここは日本ですけど

⏰:07/04/19 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#814 []
 
「ただいま〜」

俺たちは別荘についた。

「あ、志乃…コウも…おかえり」

このはがコウの顔を見た瞬間少し顔を赤らめた。

「ゆうみさんは?」

コウは靴を脱ぎながら
このはに問い掛けた。

「…………」

「どうかされましたか?」

⏰:07/04/19 02:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#815 []
「あ、ううん、大丈夫…」

「そうですか、では」

コウは玄関を上がり、
このはの横を通りすぎ部屋に入っていった。

「……………」

「どないしたん?」

俯きながら玄関に立ち止まっているこのはに俺は問いた。

⏰:07/04/19 02:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#816 []
「…ゆうみが……」

「ゆうみちゃんが?どしたん?」

「……………」

「このは?」

「あたし…今日ゆうみと同じ部屋は無理…」

「え、なんで?」

このはは俺の服の裾を掴みながら顔を上げた。

「…志乃と一緒におっていい?」

⏰:07/04/19 02:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#817 []
「え…俺と!?」

そりゃ無理でしょ!!

「お願い…話したい事あんねやん…」

なんやろ…

「まぁ話すくらいならえーよ。コウも一緒やけど」

「…志乃と二人で話したいんやけど……」

なにやら深刻な顔つきのこのはに、俺は嫌とは言えなかった。

「わかった」

⏰:07/04/19 02:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#818 []
俺は事情を説明しようと
コウと同じ部屋に入った。

「コウ〜」

「どうしました?」

コウは窓をあけながら
すずしげに煙草を吸っていた。

「俺ちょっとこのはと一緒に隣の部屋に行ってえーか?」

「…なぜ?」

⏰:07/04/19 02:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#819 []
「なんか話あるみたいやねやんか」

「…抜け駆けです」

ちゃうわい!!

「まぁいいですよ、どうぞ使って下さい」

「サンキューな」

俺はコウに礼を言って、
隣の部屋に入った。

「このは入るで〜?」

⏰:07/04/19 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#820 []
部屋の中から
どうぞ、と聞こえて
俺は部屋のドアを開けた。

「ごめんな…」

力なく謝るこのはを見て、俺はただ事ではない!と思った。

「や、えーよ。どした?」

「うん…あのな……」

⏰:07/04/19 02:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#821 []
このははベットに座りながら俯いた。

「どーした?」

「………コウってさ…」

「ん?」

「あたしの事好き…なんよなぁ?」

………………はい?

「今なんて」

「あたしにキスしてきたやん?あたしの事好きなんよな!?」

このはは俺の元へ近づき、俺の肩を掴んで興奮気味に言った。

⏰:07/04/19 02:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#822 []
「……さぁ……?」

「絶対好きやって!!どないしよ〜…」

………なにが

「なにが」

「だってゆうみコウの事好きやねんで!?」

…………は?

「……ゆうみちゃんが?」

このはは、しまった!という顔をして口を押さえた。

⏰:07/04/19 02:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#823 []
「今のなし!!きかんかった事にして!!」

いやいや、もう聞いたから

「なんでそう思った?」

「…だって……ゆうみ泣いてたから……」

「いつ」

「さっき走って行った時」

「……………」

なるほど。コウがこのはにチューしたからショックで泣いた、と?

⏰:07/04/19 02:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#824 []
「思い込みすぎちゃう?」

「ちゃうよ!ゆうみの事はあたしがよくわかるもん」

「でもこないだゆうみちゃんコウの事変人ってゆーててんで?」

(噂で変わってるって聞いた…だったか?)

「でも好きなはずやで…」

⏰:07/04/19 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#825 []
「……………」

「志乃〜どうしよう…」

「……なにが」

てかどーでもえーわ!!
そんな事話すために
俺呼ばれたんか!?

「あたしコウの事嫌いじゃないけど…ゆうみに悪いから…あ〜どうしよお〜」

このははベットに倒れ込み手足をバタバタさせた。

…コウがこいつを好きだとは思えないのは俺だけか?

⏰:07/04/19 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#826 []
「ね、どうしたらいい?」

「別にどうもせーへんくてえーんちゃう」

「なんでぇ!?だってさ…いとこの好きな人と付き合うとかマズない?」

付き合う!?

「付き合うって誰と誰が」

「あたしとコウやん!」

付き合うとか…考えすぎやから!!

⏰:07/04/19 03:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#827 []
「このは…」

「なに!?なんかいいアイディア浮かんだん!?」

「コウに直接相談しいや」

「えっ………」

「俺関係ないし」

「冷たい〜!!」

このはは口を尖らせた。

「冷たくないし」

⏰:07/04/19 03:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#828 []
「コウに相談って…どうやってさ〜?」

「普通に」

「普通って?」

ええい!うっとーしい!

「付き合うのはマズいってゆーたらえーんちゃう!」

勘違いして恥かけ!

「…あたし…別に付き合ってもいいんやけど…ゆうみに悪いしさ…」

心配せんでも付き合う事はないから!!(多分)

⏰:07/04/19 03:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#829 []
《プルルルッ》

俺の携帯が鳴った。

さ ち こ や〜ん!!

「あ〜いよ!」

「起きてたぁ?」

「おう!どした?」

「声聞きたくなって」

「なんやそれ!ば〜か!」

めちゃくちゃかわえ〜!

⏰:07/04/19 03:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#830 []
「志乃に会いたいな〜」

うそん!
俺だって今めちゃくちゃお前さんに会いたいぜ!

「明日帰るから」

「じゃ、明日会える?」

「おう!…っと…」

やばいやばい。
今俺の頭の状態をうっかり忘れるとこやった。

「どしたん?明日だめ?」

⏰:07/04/19 04:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#831 []
「いや…てかさ、幸子ってボウズの男好き?」

「急にどしたん?」

「なんとなく」

「志乃ボウズにするん?」

「しよっかな〜なんて」

「なんで〜?」

「夏やし暑いし?」

燃えたなんて言えへん!

⏰:07/04/19 04:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#832 []
「志乃にボウズは似合わへんって〜!」

で す よ ね 〜

「そーやんな…」

「ボウズはやめときや〜」

クスクス笑いながら幸子は言った。

「せやな」

でも仕方ないのよ。
この燃えたままの禿げ頭でも愛してくれるのかい?マイハニー

⏰:07/04/19 04:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#833 []
今日はこのへんにします

感想、指摘などくれたら
参考にさせていただきますお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/19 04:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#834 []
幸子との電話を切った途端このはが口を開いた。

「彼女から?」

「そーやけど」

「…どんな子なん?」

「なにが」

「志乃の彼女」

「かわいい〜子」

「絶対うそやん!」

はい!?
うそやん…の前に絶対をつける必要あるんかい!?

⏰:07/04/20 02:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#835 []
「まじでかわいいから」

「あたしより〜?」

「もちろん」

くらべもんにならんわ!

「絶対うそやわ〜」

このははケラケラ笑いながら言った。

絶対ほんまやから!!

⏰:07/04/20 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#836 []
「もう俺戻るで」

「どこに?」

「部屋に」

「え?ここで寝るんちゃうの?」

「誰と」

「あたしと!!」

「…誰が」

「志乃が!!」

絶対に…

「嫌じゃ」

⏰:07/04/20 02:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#837 []
俺は部屋を出ようとドアノブに手をかけた。

《ガチャ!》

「おわっ!!」

「ああ、すみません」

「コウどしたん?」

俺がドアを開く前にコウがドアを開いた。

「このはさんに謝りにきました」

「え…あたしに?」

⏰:07/04/20 02:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#838 []
「はい。先程はすみませんでした」

「…なにが…?」

「急にキスしてしまってすみません」

このはは顔を真っ赤にした

「……あ……別に……」

「忘れて下さい」

「え?」

「忘れて下さい」

⏰:07/04/20 02:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#839 []
「なにを…?」

「キスした事を」

このはは困惑な表情でコウを見た。

「弾みですから」

「は…弾み!?って…?」

「先程このはさん、あなたに霊がついていました」

コウは簡単にストーカー霊の話を説明した。

「ですから煽るためにしただけですので忘れて下さい、犬に噛まれたとでも思っ…このはさん?」

⏰:07/04/20 02:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#840 []
コウの話を聞きながら
このはは俯いて泣き出してしまった。

「このはさんどうされました?」

「………んな」

「すみません聞こえませんでした」

「ふざけんな!!」

このははコウに向かって拳をふりかざした。

修羅場!?

⏰:07/04/20 02:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#841 []
「あたしのファーストキス返せや!!」

………?

「今なんと」

「ファーストキスやったのに!!」

ファーストキス…?
初めての…キスゥゥ!?

「初めてだったんですか」

「当たり前やん!!あたしはほんまに好きになった人の為にファーストキスはとっといてんで!!」

このはは泣きながらコウの胸板を叩き続けた。

⏰:07/04/20 02:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#842 []
「それは…すみませんでした」

コウは本当に申し訳なさそうにこのはに謝った。

「…………」

このはは何も答えず、ただ泣きながらコウの胸板を叩いている。

「このはさん痛いです」

「……………」

「痛いです」

「……………」

⏰:07/04/20 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#843 []
「しょうがないですね」

コウはこのはの両腕をガシッと掴んだ。

このははビクッとし、
顔を上げてコウを見た。

「では好きになって下さい」

………はい?

このははキョトンとしてコウを見ている。

「え…?今……」

「好きになって下さい、と言いました」

⏰:07/04/20 02:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#844 []
好きになって下さい…?

好きになって下さいだと?

なんやそれ…

なんやねんそれ…

「なんやねんそれ!!」

「志乃くんうるさいです」

「好きになって下さいて…なんやねんそれ!!」

「そのままの意味ですが」

⏰:07/04/20 02:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#845 []
「付き合うんか!?」

「なぜですか、僕は好きになって下さいと言っただけですけど」

「お前は好きにならんのか!?」

「どうですかね」

「ほななんで好きになって下さいとかゆーねん!?」

「このはさんはファーストキスは好きな人としたい、と言ったので僕を好きになれば同じ事になるでしょう?」

ほんまにそーか!?

⏰:07/04/20 02:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#846 []
「…好きに……」

俺とコウが言い合っていた時、黙っていたこのはが口を開いた。

「好きになっていいん?」

「構いませんよ」

「……コウは…好きになってくれる?」

「それはわかりません」

「…好きになる」

「そうですか、わかりました」

って…なんやねんそれ!!好きになる!?
好きになってと言われて好きになるんか!?意味不明

⏰:07/04/20 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#847 []
《ガチャ…》

「志乃くんどこへ」

「邪魔した悪いから俺は先に寝る…」

「では僕も戻ります」

「え!やだ!コウは一緒におって!!」

「わがままですね」

「お願い……」

「お願いします、と言えば一緒にいてあげます」

「…お願いします…」

「素直ですね、でも今日はやめときますよ」

ほなゆーな!!どんだけドエスやねんこいつ!!

⏰:07/04/20 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#848 []
「なんで…?今お願いしますってゆーたらいいってゆったやん……」

このはは眉を下げながら上目使いで言った。

こ…この表情は…!!
やばい!やばいぞ!
コウ!やばいぞこれは!!

「このはさんだめですよ」

「なにがぁ?」

やばい!!かわいい…
こりゃやばい!!

⏰:07/04/20 03:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#849 []
「このはさん初体験もまだでしょう?」

「!!」

このはは真っ赤になり
下唇を噛んだ。

俺も真っ赤になった。

こいつは何を言い出すんじゃ!!

「僕も男ですから今夜一緒にいては危険ですよ」

コウはフッと笑い、このはの頭を撫でた。

「今夜は我慢して下さい」

⏰:07/04/20 03:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#850 []
このはは真っ赤なまま、コクンと頷いた。

「いい子ですね。ではおやすみなさい」

そう言ってコウは部屋をでていった。

慣れてる…
あいつ…女に慣れている!

俺は悔しい気持ちのまま
部屋をあとにした。

⏰:07/04/20 03:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#851 []
このはのいる部屋をでて、隣のコウと俺の部屋に入ろうとした時、背後から小さな声で俺の名前を呼ばれた

「柏木先輩…」

「ゆうみちゃん、どしたん?」

俺の後ろに、ゆうみちゃんがモジモジしながら立っていた。

「…相談…あるんです…」

なんやろ?今日はやけに相談役やな…。

⏰:07/04/20 03:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#852 []
「ええよ、中入るか?」

「あ…柏木先輩だけに…話したいんです……」

「俺だけ?」

嫌な予感がするんですけど

こりゃ絶対に…
あの相談やな…

俺は確信した。

「わかった…ほな部屋入ってえーか?」

⏰:07/04/20 03:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#853 []
ゆうみちゃんはコクンと頷き、部屋のドアを開けた。

俺はソファに座り、
さっそく本題にはいる。

「コウの相談か?」

ゆうみちゃんは顔を上げ、真っ赤になった。

…やっぱりか〜……

⏰:07/04/20 03:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#854 []
「で、コウの何の相談?」

「…神谷先輩って…好きな人とか…いるんですか?」

俺が知るか!!

「おらんのちゃう?」

「ほんまですか!?」

ゆうみちゃんは急に目をキラキラ輝かせた。

ま…まぶしい!!
ゆうみちゃんの目がまぶしい!!!

⏰:07/04/20 03:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#855 []
「でも…さっき神谷先輩…このちゃんに………」

ゆうみちゃんは目をうるうるさせ、俯いた。

泣く!?泣くか!?
勘弁してくれ!!

「あれは弾みらしいで!」

「弾み……?」

「そう!だから好きとか感情ないから!あんま気にすんなや?」

あ〜俺ってほんま優しいわ…ストーカー男よ、もう一度でてきて、俺を天使と呼んでくれ!!

⏰:07/04/20 03:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#856 []
ゆうみちゃんは
ニッコリ笑い、

「ありがとうございます」

と言った。


どういたしまして。


俺はゆうみちゃんにおやすみを言って、コウの部屋に戻った。

「遅かったですね、お手洗い行ってたんですか?」

⏰:07/04/20 03:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#857 []
こいつは…
こいつが全部の原因やのに

「それとも髪の毛を整えていたんですか」

コウは俺の頭を見ながら笑った。

「しばくぞ」

「いいですね、志乃くんが僕をしばけるのなら」

むかつく!!!

「携帯、鳴ってましたよ」

⏰:07/04/20 03:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#858 []
「え?携帯…」

ポケットに入れとったはずやのに…

「このはさんの部屋に置いたままでしたから、取ってきてあげました」

「あ…サンキュー…」

って…コウの方が先に部屋でたよな?

俺は疑問符を浮かばせながら携帯を開いた。

⏰:07/04/20 03:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#859 []
【新着メールあり】

幸子やん!!

俺はさっそくメールを開いた。

【え〜なんで大丈夫なんそれはボウズにするしかないよねでも髪形で志乃を好きなわけちゃうから志乃のボウズ早く見たいな

…………??
なにこのメール…

⏰:07/04/20 03:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#860 []
俺は送信画面を開いた。

【髪の毛燃えた…】

………………


「おい」

「なんですか」

「何勝手にメール送ってんねん」

「ああ、ばれました?」

ばれるっちゅーねん
ばれるっちゅーねん!!

「志乃くん自分では言えなさそうですから変わりに言っておきました」

普通に犯罪やから!!

⏰:07/04/20 03:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#861 []
今日はここまでにします

恋愛絡ませたら
結構むつかしいですね

読みにくいと思ったら、
言って下さいね

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/20 03:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#862 []
俺はコウの頭をペチッと叩いてベットにもぐりこんだ

「志乃くん寝るんですか」

寝るからベットに入ったんやけど

「髪の毛、切ってあげましょうか?」

「結構です」

「僕、結構うまいですよ」

絶対うそやし

⏰:07/04/21 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#863 []
「結構です」

「切りたいです」

「嫌です」

「ボウズにするだけですよ?簡単じゃないですか」

「…………」

「第一、その頭で美容院に行くのは恥ずかしいでしょう」

確かにそうかも…

「ですから僕が」

「……ほな頼む」

⏰:07/04/21 02:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#864 []
「任せて下さい」

コウはニッコリ笑い、
バリカンをとってきた。

「ではやりますよ」

ゴクリ

「頼むで…」


ジョリ……

俺の頭はコウにより
バリカンでどんどん剃られていった

⏰:07/04/21 02:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#865 []
5分後…

「志乃くん出来ました」

「…………」

「どうです?」

「どうって」

「いい出来でしょう」

俺の頭は落ち武者になっていた。

つまり真ん中だけがない状態。前髪から後頭部にかけて燃えた状態を、綺麗に丸く剃られただけの状態だ。

⏰:07/04/21 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#866 []
「おい」

「はい」

「全部剃れ」

「…いいんですか?」

この状態よりマシやろ!!

「えーから全部」

「…………」

「早く」

「……この方がおもしろいです」

お前の楽しみなんかどーでもえーし!!

⏰:07/04/21 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#867 []
10分後、俺の頭はボウズになった。

「髪の毛なくなりました」

「…………」

「思ったよりボウズ似合うじゃないですか」

明らかに笑いこらえとるやん!!!

「そりゃどーも」

「冗談ですよ」

今冗談いらんし!!

⏰:07/04/21 02:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#868 []
「もー寝る!!」

「そうですね、寝ましょうか。明日は泳ぎましょう」

「は?」

「明日はプールで泳ぎましょう」

「明日帰るんちゃうん」

「帰るんですか?」

「当たり前やん!」

「なぜ」

「幸子に会いたいから!」

⏰:07/04/21 02:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#869 []
「…………」

コウは黙ったまま
俺のニューヘアを見つめた

「志乃くん…」

「なに」

「その髪形で幸子さんに会って大丈夫ですか」

いかにもボウズの俺は幸子に振られる…と言いたげな顔でコウが見ている。

「振られたりしませんかね」

当たったー!!!

⏰:07/04/21 02:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#870 []
「幸子は髪形で選んだりせーへんし」

「本当ですか」

「本当です」

「…それならいいですが」

明らかにつまらん…といった表情でコウが唇を尖らせた。

……むかつく奴…

「ではおやすみなさい」

ふてくされたままコウは布団をかぶった。

⏰:07/04/21 02:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#871 []
【第14章 占いババァ】

《恋とゆう字を〜辞書でひいた〜ぞ〜!!あ〜なたの名前〜そこにたしておいた〜ぞ》

「なんや!!!」

「あぁ、起きましたか、おはようございます」

「今のなんや…」

「プッチモニです」

いやいやいやいやいや…
プッチモニて

⏰:07/04/21 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#872 []
「目覚まし音かえたんか」

「はい」

「プッチモニて」

「いけませんか」

いけませんってか…

「古い…」

「そうですか、僕好きなんですよプッチモニ」

おたくや!!こいつ完璧おたくや!!!

⏰:07/04/21 02:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#873 []
「北斗でよかったのに…」

「僕もそう思います」

「ほななんで変えてん!」

「気分で」

プッチモニ気分てどんなんやねん

「今日は目覚めが最高ですよね」

横にお前がおる時点で最低ですけど

⏰:07/04/21 02:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#874 []
「お腹すきましたね」

「朝飯なんなん?」

「ありません」

「は?」

「用意してません」

「え…ほなどっかで食うん?」

「この近く店ありません」

「ほんなら朝飯は?」

「志乃くんにお任せしますよ」

…お任せ?

⏰:07/04/21 02:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#875 []
「僕はなんでも結構ですから」

なんでも結構…?

こいつは何をゆーてるんや

「何してるんですか?早く作って下さい」

俺が!!??

「俺がか!?」

「当たり前じゃないですか。早くして下さい」

俺一応客やんな!?

⏰:07/04/21 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#876 []
「志乃くん早く…」

コウはまたもや腹をさすりながら悲しい表情をした。

またこのパターン!!

「お腹すきました…」

「嫌」

「お腹が…す…いて…」

コウはふらりとベットに倒れ込み、腹を押さえている

ええい!!

「わかったわい!!」

⏰:07/04/21 03:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#877 []
「ぼ…くは…炒飯が食…べた…いで…す」

「演技大袈裟やねん」

「ばれましたか?」

ばれるっちゅーねん!!
ばればれやっちゅーねん!

「僕の演技を見抜くとは…なかなかやりますね」

誰でも見抜けるから

⏰:07/04/21 03:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#878 []
俺はしぶしぶ朝飯を作り、コウは

「志乃くん料理人になれますよ」

などと大袈裟な褒め方をした。

飯を食ったあとに
コウがプールで泳ぎたいと言い、俺たちは水着に着替えた。

⏰:07/04/22 01:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#879 []
「ゆうみって結構おっぱい大きいよね〜!」

プールに入り、足をばたつかせながらこのはが言った

「やだ…このちゃん…」

ゆうみちゃんは真っ赤になって両手で胸を隠す仕草をした。

……なんかもう…
俺にはこいつらがかわいいとさえ思わない。
(だってコウの虜やもん!)

⏰:07/04/22 01:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#880 []
「いい眺めですね」

コウがプールわきで片腕をついて寝そべりながら言った。

「お前プール入らんのか」

「ええ」

「お前が泳ぎたいゆーたんちゃうんけ!」

「そうですが…」

ははーん

「カナヅチか」

俺はニヤリと笑った。

⏰:07/04/22 01:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#881 []
「違いますよ」

「いやいや、コウ君えーよ。恥かきたくないやんな?カナヅチなんて恥ずかしいもんな」

「ですから違います」

「いーや、大丈夫大丈夫。人間誰だって出来ん事のひとつやふたつ…」
「違いますと言っているでしょう」

コウはムスッとし、立ち上がった。

⏰:07/04/22 01:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#882 []
「な…なんやねん」

コウは俺の真上で
上からギロリと睨んだ。

やる気か!?

俺はとっさにファイティングポーズを構えた…が

《バッシャーン!!》

「おわ!!」

コウは俺の頭上から勢いよくプールに飛び込み、水中で俺の足を掴み俺は溺れてしまった。

⏰:07/04/22 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#883 []
「ゲホッ!!…お前っ!何すんねん!!!」

「僕を馬鹿にしたからです。僕は馬鹿にされるのが大嫌いです」

知るか!!

「足掴むとか反則やろ!」

「反則もくそもありません。志乃くんが悪いです」

コウは俺を見ながらニヤリと笑った。

「勝負しましょうか」

⏰:07/04/22 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#884 []
「勝負?なんの」

「そうですね…このプールは25メートルもありませんので…潜水勝負にしましょう」

「潜水勝負?」

「はい。どのくらい潜っていられるか勝負です」

「楽しそうやな!あたしもやる〜!!」

このはがコウの腰に腕を巻き付かせながら言った。

⏰:07/04/22 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#885 []
「いいですよ。ではみんなで勝負です。負けた人は勝った人の言う事を聞く、と言う事にしましょう」

「さんせ〜!!」

「ゆうみさんもいいですか?」

「はい…わかりました…」

「志乃くんは」

「やったろーやん!!」

「ではいきますよ。よーい…スタート!」

俺たちはいっせいに潜った

⏰:07/04/22 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#886 []
一分後…

「ギブギブ〜!!」

最初に根をあげたのはこのはだった。

次にゆうみちゃん。

残るは俺とコウ。

俺はコウをちらりと見た。

「!!??」

《バッシャーン!!》

「ゲホッ!ゲホッ!!」

俺はあまりの衝撃に勢いよくプールから出てしまった

⏰:07/04/22 01:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#887 []
「コウの勝ちやね〜!」

このはは俺を見るなり手を叩いてはしゃいだ。

「…………」

「志乃?どしたん?」

「…………」

「志乃?おーい」

このはの呼び掛けにも
俺は答えることが出来なかった。

「コウまだ上がってこないね〜。コウ〜?もう勝ったから上がってえーよ〜?」

⏰:07/04/22 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#888 []
このはが俺の腕を掴み、

「コウまだ上がってけーへんよ〜大丈夫なん?」

と言った。

「……………」

多分大丈夫やけど…
いや、だめか?

俺は見てしまった。

水の中で目を閉じて潜るコウの横に

しわしわの変なババァが立っているのを。

⏰:07/04/22 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#889 []
「志乃潜ってコウ上がらせてや〜もう10分くらいたつで?」

このはとゆうみちゃんが心配そうにしている。

自分でやれや!!

「志乃お願い〜」

「……………」

「志乃お願…」

《ザバッ!!》

俺がこのはの腕を払おうとした時コウが勢いよく水から上がってきた。

⏰:07/04/22 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#890 []
「僕が余裕の優勝ですね」

いつも通りのポーカーフェイスでコウが俺らを見ながら言った。

「コウさっき水中で…」

俺はコウに近寄った時、またしても目撃してしまった

「どうしました?」

「妖怪が…」

「はい?」

「妖怪がおる!!!」

⏰:07/04/22 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#891 []
俺はそれだけ叫び、
プールからはい上がった。

コウとこのはとゆうみちゃんは唖然とした表情で俺を見ている。

「プールの中に妖怪がおる!コウの足元に!!」

三人はいっせいにコウの足元を見る。

このはとゆうみちゃんは頭にクエスチョンを浮かべたような表情だ。

⏰:07/04/22 03:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#892 []
「ああ、久しぶりですね。いつからここに?」

コウは足元の妖怪(ババァ)にニッコリ笑いかけた。

「…はい?…ええ…」

コウは妖怪の顔に耳を近付けながら何やら話し出した

「彼ですか?志乃くんですよ」

俺の名前…?
コウが俺の名前を妖怪に教えている。

⏰:07/04/22 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#893 []
「妖怪に俺の名前を教えるな!!!」

「誰が妖怪じゃ!わしは占い師じゃ」

妖怪がコウの元から俺の元へ飛んできた。

ひぃぃぃ!!!

妖怪と俺の距離5センチ

「妖怪やぁぁ!!!!」

⏰:07/04/22 03:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#894 []
俺は妖怪の顔に驚きのあまり腰を抜かした。

「失礼な奴じゃの。わしは妖怪ではなく占い師じゃ」

占い師…?
つーか霊やろ!!
占い師より妖怪やろ!!

「妖怪にしか見えん…」

「志乃くん女性に向かって失礼ですよ」

女性つーか…ババァやん!

⏰:07/04/22 03:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#895 []
腰を抜かす俺に
容赦なく妖怪は近付いてくる。

近い!!
妖怪の顔が近い!!
近……

「志乃くん?」

「志乃??」

「柏木先輩??」

俺はあまりのショックから失神してしまった。

⏰:07/04/23 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#896 []
 
――…………

……

「……ここは?」

「気がついたようじゃの」

「ぎゃあ!!!」

別荘のベットで目を覚ました俺の目の前にまたしても妖怪の顔があった。

「いちいち驚くでない。失礼なやつめ」

いちいち驚かせんで下さい

⏰:07/04/23 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#897 []
「志乃くん気分はどうですか」

ベットの横でコウが座りながらたばこを吸っていた。

「……最悪」

「なぜでしょう」

お前と

「妖怪がおるから」

「妖怪ではない!!」

「妖怪じゃ!!」

「志乃くん妖怪ではなく、彼女はとめちゃんです」

とめ“ちゃん”??

⏰:07/04/23 01:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#898 []
「“ちゃん”?」

「はい、とめちゃんです」

「なにそれ」

「ですから彼女の名前…」

「名前はわかるがなんで“ちゃん”付けやねん」

「そう呼べと」

「妖怪でえーやん」

「妖怪ではない!!!」

はいはい妖怪とめちゃん

⏰:07/04/23 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#899 []
「で?これ何者?」

「これとは失礼ですよ。彼女は妖怪…ではなく占い師です。妖怪に見えるかもしれませんが妖怪ではありません」

妖怪妖怪てこいつも何回ゆーねん!
てか妖怪に見えるんやんけ

「占い師がなんでおるん」

「志乃くんを占いたいそうですよ」

いらんお世話じゃ!

⏰:07/04/23 02:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#900 []
「俺のなにを」

「おぬし…最近おかしな事が起きなかったか」

おかしな事…?
そりゃ起きまくっとるけど

「…別に」

「うそをつくな!!」

近い!!
とめちゃん顔近いから!

⏰:07/04/23 02:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#901 []
「起きまくっとるけど!」

「そうじゃろ…例えば?」

「は?」

「例えばなんじゃ?」

占い師ならわかるんちゃうんけ!

「今この現状」

「…………」

「今しがた目の前にとめちゃんと名乗る妖怪が現れたんですよ」

「それはおかしな事ではない」

明らかおかしいやろ!

⏰:07/04/23 02:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#902 []
「おぬし…近々災いが起きるであろう」

もう起きてますけど

「おぬしの近くにいる者…そやつが元凶じゃ」

「まさか…」

俺はコウをチラリと見た。

「なんですか志乃くん」

「お前か…」

「なにが」

「災いの元凶はお前か」

「まさか」

コウは鼻で笑った。

⏰:07/04/23 03:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#903 []
「おぬし心当たりはあるのか?」

俺は再度コウを見た。

「なんですかさっきから」

「コウしかおらん」

「なにがですか」

「災いの元凶やゆーとるやん!!」

「僕のわけないです」

お前以外に心当たりないんですけど

⏰:07/04/23 03:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#904 []
「気をつけるのじゃ…お前の近くにいる者…そやつが必ず災いを招く…」

妖怪とめちゃんはそれだけ言い残し、フッと消えた。

「とめちゃん消えましたね」

「コウ!!」

「なんですか」

「俺の前から消えろ!」

「何言ってるんですか無理です」

⏰:07/04/23 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#905 []
「お前のせいで俺に災難がふってくる!!」

「何ゆってるんです」

「今妖怪がゆーとったやん!お前が近くにおったら災いが起きるて!」

「僕の名前はでてないでしょう」

「お前しかおらんし!」

コウはハァーっと大きく溜め息をついた。

「僕の方が志乃くんのおかげで災難だらけですよ」

⏰:07/04/23 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#906 []
「はぁ?」

「僕の方が志乃くんのおかげで災難だらけですよ」

誰が二回言えと言いましたか

「明らかにお前が災難を招いてるやんけ!」

「どこが」

「全部!全て!!」

むしろお前自体が俺にふりかかる災難やから!!

⏰:07/04/23 03:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#907 []
「志乃くん…あなたは本当に子供ですね」

………は?
今なんつったこいつ

「はあー?」

「“はあー?”という単語は辞書にはのってません」

知るか!!

「今なんつった」

「“はあー?”という単語は辞書にはのってません」

「その前」

「あなたは子供だと言いました」

⏰:07/04/24 01:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#908 []
俺が…
俺が子供だと?

「俺が子供?」

「はい。考え方が幼稚です。自分の不幸を人のせいにしかできない、子供です」

「……………」

「ほら、何も反論できないでしょう」

呆れてるんですけど。

⏰:07/04/24 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#909 []
「言うなれば、世の中にはたくさん大人になりきれない人がいます。志乃くんだけが幼稚なわけではありません」

ほな俺だけにゆーな。

「自分に災難が起きれば、他人のせいにする…自分が一番不幸だと思ってしまう。それは人間当たり前の感情です」

「……コウ…どしたん?」

話しながらコウは
涙を流していた。

⏰:07/04/24 01:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#910 []
【第15章 コウ】

「コウ…泣いてるんか?」

「……………」

「おい……」

「目にゴミが入りました。すみません」

…古い言い訳やな。

コウは目を拭って部屋をでていった。

…なぜ泣いた?

俺は一人になり
コウの座っていた椅子をじっとながめていた。

⏰:07/04/24 01:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#911 []
 
そういえば俺

コウの事何も知らない。

以前さくらが出た時

あいつは冗談だと言ったが

《母が亡くなった時、お腹にいたのがさくらです》

あれは…あの言葉は…

コウの母親の死を意味している。

⏰:07/04/24 02:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#912 []
 
コウの母親は

亡くなっている……

父親は……?

いる…んだよな…?

別荘まであるんやから…

もし………

もし父親までもおらんかったらあいつは

あいつは一人で生活してる事になる。

いや、父親はいる。

父親は絶対いるはずや

⏰:07/04/24 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#913 []
《ガチャ》

俺が頭の中で
思いを巡らせていた時、
部屋のドアが開いた。

「先程はすみませんでした。そろそろ帰りましょうか?志乃くんも幸子さんに会いたいでしょうし」

「……………」

「どうかしましたか?」

俺はよほど変な顔でコウを見ていたのだろう、コウは俺を心配した表情で見ていた。

⏰:07/04/24 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#914 []
……聞くべきか?

なぜ泣いていたかを。

でも俺には

そんな勇気はなかった。

もし………

《お前の親父は?》

と聞いたとして

《いませんよ》

などと言われたら

俺は…

俺は何も言えなくなる。

「帰る準備するわ」

⏰:07/04/24 02:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#915 []
「そうですね、このはさん達は、あと一泊するそうです」

「お前は?」

「志乃くんと帰りますよ」

不本意ですが…とコウは続けた。

「なんで」

「志乃くん一人では迷子になりそうで心配ですから」

「……………」

「どうしました?突っ込まないんですか」

⏰:07/04/24 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#916 []
「……いや…悪い…」

「なぜ謝るんですか」

「……………」

「志乃くん?」

「……………」

「……マルハゲ…」

「ちゃうわ!」

「そこは否定するんですね」

コウは俺を見てニッコリ笑った。

⏰:07/04/24 02:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#917 []
 
聞かない方がいいのかも知れない。

泣いていた事を

見なかった事にした方がいいのかも知れない。

目にゴミが入ったと言い訳したコウは

母親の死を造り話と言ったコウは

コウは隠したいのかも知れない。

………なにを?

⏰:07/04/24 02:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#918 []
「志乃くん早く準備して下さいよ」

いつも敬語を使い

あまり感情を表に出さないコウ。

コウは…

コウは何を隠している?

何を…

何を考えている?

コウの敬語に隠された本心は…?

⏰:07/04/24 02:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#919 []
「志乃くん!」

「えっ…」

急にコウがでかい声を出して、俺は身体をびくつかせた。

「何考えてるんですか。早く準備して下さいよ」

「あ…悪い…」

「どうかされました?志乃くん変ですよ?」

「……いや……」

「まぁ、髪形が一番変ですけど」

「やかましい」

⏰:07/04/24 02:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#920 []
俺は荷物をまとめ、
コウと一緒に別荘をあとにした。

「志乃くん楽しめましたか?」

駅へ向かう道中、コウは俺に向かって聞いてきた。

「まぁまぁ」

「それは予想外です」

「なんで?」

「いえ、僕なら髪の毛が燃えたらショックで楽しかったなどという言葉は言えませんから」

そりゃもうかなりショックですけどね!

⏰:07/04/24 03:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#921 []
「俺にはもっとショックな事がある」

「なんですか?」

俺はコウをじっと見た。

「なんですかそんなに見つめて」

コウはフッと笑った。

俺は意を決して口を開いた

「お前なんで泣いた?」

コウは俺の言葉に足を止め、
俺の顔をじっと見た。

⏰:07/04/24 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#922 []
「……………」

「目ーにゴミ入ったとか…古いねん言い訳が」

「……………」

「なぁ、なんで泣いたん」

「…泣いてませんよ」

「泣いてたやん!」

「泣いていたとしても志乃くんに話すような事ではありませんから」

「ほんなら俺の前で泣くなや!心配するやんけ!」

「…心配…ですか」

⏰:07/04/24 03:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#923 []
コウは驚いた表情で
俺を見ている。

なぜ驚く…

「心配する。つーか今も心配しとる」

「……………」

コウは少し微笑み、
俺から目を伏せた。

「心配…ですか……初めてされましたよ」

⏰:07/04/24 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#924 []
もうすぐ1000

区切りよく終われるといいですが…

寝ます

コメントいただけたら
うれしいです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/24 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#925 []
「そりゃ…な…心配するやろ普通に」

俺は悲しそうな表情で微笑むコウに対し、
どうしていいかわからず
少しぶっきらぼうに言った

「ありがとうございます。ですが心配は不要です」

「…………」

「僕、大丈夫ですよ」

コウはニッコリとし、歩きだした。

⏰:07/04/25 01:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#926 []
何も聞くな、と言われているようで
俺はそれ以上コウに何も言えなかった。

電車に乗った途端、
コウはすぐに寝てしまった

俺と話すのが気まずいのか?

考えすぎか?

俺は俯いてコウの足元をずっと見ていた。

⏰:07/04/25 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#927 []
 
「……くん…」

 …乃くん……

 ……志乃くん!」

……?

ああ、俺も寝てたのか。

「着きましたよ」

コウが荷物を持って
早く降りないと、と言った

⏰:07/04/25 01:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#928 []
駅につき、ホームに幸子が立っているのが見えた。

「志乃くんお迎えきてますよ」

「……あ、おう…」

「羨ましいです」

「……………」

「ではまた」

コウはそれだけ言い、足早に帰って行った。

「志乃〜!おかえり!」

⏰:07/04/25 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#929 []
幸子が俺に向かって走ってきた。

「ただいま」

「ボウズ!!」

「似合わんやろ〜?」

幸子はクスクス笑い、俺のボウズ頭を触った。

「似合わん!!」

わかってますけど…

「うっせ〜よ!」

「アハハ!いいやん!伊豆は楽しかった〜?」

⏰:07/04/25 01:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#930 []
「…………」

「どしたん?」

「…ん〜…まぁまぁ」

「そっか。今度はあたしも連れてってね〜」

「そりゃもちろん」

幸子はニッコリ笑い、俺の手を握った。

「帰ろ〜!今日志乃んち行っていいやろ?」

⏰:07/04/25 01:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#931 []
「……………」

「志乃?」

いつもの俺なら
幸子が家に来る、となればテンションはマックスになるのだが

「……悪い…ちょっと…」

「え?だめなん?」

幸子は悲しそうな表情をした。

「ごめん…」

俺はコウが気になって仕方なかった。

⏰:07/04/25 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#932 []
「…志乃どうかしたん?元気なくない?」

「………ちょっと気になる事あってな…」

「………そっか」

幸子は俺に何も聞かなかった。幸子は優しい。
俺の顔を見て、
自分が聞く事じゃない、と思い詮索はしなかったんやろう。

「じゃ、今日は帰るよ。そのかわり今度は家行かせてな〜!!」

⏰:07/04/25 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#933 []
「悪いな…」

「毎度の事やんっ!」

そんなに毎度か?

「ごめん」

「気にしやんといて!ほなまた連絡する〜!!」

幸子は俺に手を降り、元きた道を歩いて行った。

⏰:07/04/25 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#934 []
「…どうすっかな……」

遠くにコウの後ろ姿が見える。

「……………」

俺コウの家行った事ないな

俺はこっそりコウのあとを着けた。

ストーカーみたくて嫌なんやけど

俺はどうしてもコウの家に行ってみたかった。

⏰:07/04/25 02:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#935 []
しばらく歩くと

コウはでかい家の前で立ち止まり、門を開けた。

なんじゃこのでけー家は…って……そんな事今はいい

「コウ!!」

俺の呼び掛けに、コウはくるりと振り返り
驚いた表情で目を丸くした

「志乃くん…どうしたんですか」

⏰:07/04/25 02:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#936 []
 
どうしたかと言われても…

俺は何も考えずに
コウを呼び止めたが…

「……………」

うろたえる俺を見て、コウは少し困惑気味な表情をしたが、

「上がっていかれますか」

と、俺に向かって言った。

⏰:07/04/25 02:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#937 []
「お邪魔します…」

俺は少し遠慮がちに玄関を上がった。

で…でけ〜!!

なんじゃこの家は。

「お前…金持ちやな…」

「そうですか普通です」

だから普通は俺んちみたいな事を言うんですけど!

「でけーよ」

⏰:07/04/25 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#938 []
俺はコウに連れられ、
居間に通された。

シンと静まりかえる部屋。

「何か飲みますか?」

「…や、いい…」

「そうですか。何もありませんが」

ほな聞くな。

「家の人留守なん?」

「僕一人ですから」

…………はい?

⏰:07/04/25 02:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#939 []
「え…一人て?」

「僕一人です」

「今日は一人って意味?」

「いえ、いつも一人です」

「……………」

いつも……?

いつも一人……?

「僕に家族はいませんので」

⏰:07/04/25 02:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#940 []
「………え……」

なんとなく

予想はしてたけど

直接聞くと

やっぱり俺はショックだった。

「…お前…一人で生活してるんか…?」

「はい」

「…いつから」

「もう、ずっとです」

⏰:07/04/25 04:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#941 []
…ずっと?

「…なんで……か…聞いたらまずいか…?」

「……………」

「……………」

しばらく沈黙が続き、
コウは力なくフッと笑った

「今から話す事に、同情はしないで下さいね」

「………わか…った」

⏰:07/04/25 04:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#942 []
「捨てられたんです僕」


……捨てられた?

「…誰に……」

「両親にです」

「え…でも……」

さくらは?

さくらは妹なんちゃうん?

「僕は幼いころ、両親に捨てられました」

「………さ…さくらちゃんは?」

「さくらは妹です。が」

⏰:07/04/25 04:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#943 []
コウは居間にある写真たてをチラリと見た。

そこには
コウの母親だろう
女の人の写真が飾られていた。

「さくらが妹だという事は、さくらが霊になってから知りました」

「……………」

「母の死も、僕はさくらが現れるまで知りませんでしたから」

⏰:07/04/25 04:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#944 []
「僕は幼いころ両親に捨てられ、施設で育ちました。幸い僕は裕福な家庭…つまり今のこの家に引き取られました」

「…ほな、今家族おるんやろ?」

コウは俺の言葉に少し微笑みながら
首を横に振った。

「いいえ、義父母は殺害されてしまいましたから」

⏰:07/04/25 04:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#945 []
「……………」

俺は言葉を失った。

何も言えなかった。

「僕は義父母が殺害された時、何もできなかったんです。…最低です僕は……」

「……なんで……」

「僕、義父母が殺害された時ホッとしたんです」

…………え?

今…なんて……?

⏰:07/04/25 04:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#946 []
「最低でしょう」

「……………」

ホッと……した?

殺害された時

ホッとした……だと?

「志乃くん震えてますよ。僕が怖いですか?」

コウは…

コウも…

震えながら俺に微笑んだ。

⏰:07/04/25 04:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#947 []
「どうして……」

声が震える。

怖いとかじゃない。

ただ、コウが本当に

本当に悲しく微笑むから
俺は泣きそうになった。

「どうしてホッとした?」

「…僕は…義父母の人形でしかなかったんです。ただ言いなりになるしかない…僕は義父母に人間として見られていませんでした」

⏰:07/04/25 04:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#948 []
「志乃くん…僕は義父母に引き取られてから感情を表に出すのが苦手になりました」

……なるほど。苦手か…。

「いえ…苦手というよりも……」

「いうよりも?」

「……怖いんです」

「怖い?」

「はい。僕は…」

⏰:07/04/25 09:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#949 []
 

「…コウ?」

コウは話すのを止め、
じっと窓の外を眺めた。

「…コウ!!」

「志乃くん静かに…」

…?なんや?

「……やはり……」

「?どしたん?」

「すみません志乃くん今日は帰ってもらえますか?」

⏰:07/04/25 09:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#950 []
「え…でも」

「本当にすみません」

「……わかった」

俺は玄関を開け、振り返りコウを見た。

コウはやはり悲しげに微笑み、また連絡します、と言った。

⏰:07/04/25 09:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#951 []
俺は

聞かずにはいられなかった

「コウ…」

「なんです?」

「……一人は…さみしくないか?」

俺の言葉に

コウは一瞬目を丸くしたが

すぐにフッと微笑み言った

「一人は慣れてますから」

⏰:07/04/25 09:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#952 []
 --

コウの話も区切りがついたので950超したし
次のとぴに移動しようと
思います

今まで読んでくださった皆様ありがとうございます

新しいとぴ作ったらURL貼付けますので
そちらもよろしくお願いします

本当にありがとうございました

⏰:07/04/25 09:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#953 []
とぴできました

この小説の続きになります

なるべく頑張って早く更新しますのでよろしくです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/4173/

⏰:07/04/27 03:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#954 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

⏰:07/04/28 02:05 📱:W51S 🆔:/HEOlfdA


#955 []
匿名さん

アンカーありがとうございます
今見たらアンカーしてあってすごく嬉しくなりましたこっちはもう読んでくれてる方いないと思っていたので…ほんまにありがとうございます

⏰:07/04/28 03:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#956 [我輩は匿名である]
>>750

⏰:07/04/28 08:34 📱:W31K 🆔:DVU10h7c


#957 [我輩は匿名である]
>>840

⏰:07/04/28 08:34 📱:W31K 🆔:DVU10h7c


#958 [主◆M21AkfQGck]
あげええい

⏰:07/05/30 02:04 📱:D902i 🆔:mGuQVjog


#959 [ぁぃュ]
>>443

⏰:07/06/05 18:02 📱:W43S 🆔:SDQIR8k.


#960 [我輩は匿名である]
>>381-400

⏰:07/06/06 20:00 📱:P902i 🆔:69/Ms/M.


#961 []
あげてみる

⏰:07/08/21 16:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#962 [我輩は匿名である]
>>246

⏰:07/08/30 11:57 📱:W51CA 🆔:OgBlS34Y


#963 [ちゃむ]
読んでほしいからあげ

⏰:07/09/26 01:17 📱:SH903i 🆔:Nl9CKqV6


#964 [マイカル]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:07/09/30 17:35 📱:P904i 🆔:4pj9dhwI


#965 []
あげてくれたり、アンカーしてくれたり、ありがとうございますm(__)m
未だに読んでくださる方がいてくれてほんまに嬉しいですありがとうございます!!続編も遅いですが更新中なのでまたお願いします

⏰:07/10/01 06:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#966 []
あげてみます

⏰:08/01/26 06:11 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#967 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:08/02/28 19:47 📱:SH902iSL 🆔:qyetLj9M


#968 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/04/13 10:14 📱:F705i 🆔:☆☆☆


#969 []
久々思い出したからあげ読んでほしい

⏰:08/10/03 05:26 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#970 [我輩は匿名である]
ちょーおもしろかったです

⏰:08/10/05 17:46 📱:SH906i 🆔:G9ja279E


#971 []
内容消えたら困るのであげとく

⏰:08/11/06 02:52 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#972 [我輩は匿名である]
 

 

⏰:08/11/06 08:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#973 [我輩は匿名である]
 




 










 

⏰:08/11/06 08:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#974 [我輩は匿名である]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  



 

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#975 [我輩は匿名である]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

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#976 [我輩は匿名である]
 
 
 
                            
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

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#977 [我輩は匿名である]
 





 




 




 


 

⏰:08/11/06 08:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#978 [我輩は匿名である]
                                               
                                               
    
           
        







 

⏰:08/11/06 08:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#979 [我輩は匿名である]
 
 
 
 
 
 
 















 
 
 
崖落ちしろ 
 
 
 
 

⏰:08/11/06 08:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#980 [我輩は匿名である]
 


























 






そそらとしのおとが〜出な〜い

⏰:08/11/06 08:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#981 [我輩は匿名である]
 
















 
 
 
 
 
 
そとらとしのおとが〜でな〜い

⏰:08/11/06 08:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#982 [我輩は匿名である]
 

 
 
                         












 
 
 
 
ちゃんちゃたちゃららららら〜ら〜ら〜

⏰:08/11/06 08:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#983 [我輩は匿名である]
 































 
こんな糞小説いらないから満トピにしちゃおう

⏰:08/11/06 08:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#984 [我輩は匿名である]
 





























 
 
 
 
 
 
 
 

⏰:08/11/06 08:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#985 [我輩は匿名である]
 







 











 









 
 
 
 
 
 
 

⏰:08/11/06 08:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#986 [我輩は匿名である]
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

⏰:08/11/06 08:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#987 [我輩は匿名である]
 


























 
 
 
たんたんたんたんたんたんめん

⏰:08/11/06 08:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#988 [我輩は匿名である]
 


























どとれとみのおとが〜でない

⏰:08/11/06 08:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#989 [我輩は匿名である]
 























あひぃん//ぃっ・・・あぁ・・・ぁはん

⏰:08/11/06 08:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#990 [我輩は匿名である]
 


















 
 
 
 

⏰:08/11/06 08:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#991 [我輩は匿名である]
 



















あぃっひぃっぁはん//あふっ・・・あぁぁああぁん

⏰:08/11/06 08:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#992 [我輩は匿名である]
 



































 

⏰:08/11/06 08:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#993 [我輩は匿名である]
 















 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

⏰:08/11/06 08:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#994 [我輩は匿名である]
 




















 
 
 

⏰:08/11/06 08:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#995 [我輩は匿名である]
 











 
 
 
 
 
 
 
 
avex

⏰:08/11/06 08:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#996 [我輩は匿名である]
 





















 

⏰:08/11/06 08:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#997 [我輩は匿名である]
 


























 

⏰:08/11/06 08:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#998 [我輩は匿名である]
 





























 

⏰:08/11/06 08:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#999 [我輩は匿名である]
 





















 

⏰:08/11/06 08:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#1000 [我輩は匿名である]
 

























冷静に
かつ
慎重に

ゲト
いえあ

⏰:08/11/06 08:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#1001 [我輩は匿名である]
このスレッドは 1000 を超えました。
もう書けないので新しいスレッドを建ててください。

⏰:08/11/06 08:44 📱: 🆔:Thread}


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