きみを送る
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#751 [
]
「で、なんですか?続けて下さ…」
コウはまたもや俯いて震えだした。
いつまでわろとんねん!!
「コウ…」
「すみません志乃くん、帽子か何かかぶっていただけませんか?あまりにもおもしろいので真面目に聞けません」
こ…こいつ……!!
:07/04/15 02:19
:SH901iS
:☆☆☆
#752 [
]
俺は仕方なく洗面所においてあったタオルを頭に巻いた。
「やっと真面目に聞けそうです」
タオル巻かな真面目に聞けへんのかい!!
「それで…何があったんですか?」
「急に燃えた」
「髪の毛がですか」
またもやコウは笑い出した
:07/04/15 02:21
:SH901iS
:☆☆☆
#753 [
]
「急に、というのはおかしいですね…まぁおかしいと言っても志乃くんの髪形ほどではありませんが」
どー考えても最後のくだりいらんやろ!!
「このはと話してたら急に燃えた」
「髪の毛がですか」
ええいしつこい!!何回も同じ事言うな!!
:07/04/15 02:24
:SH901iS
:☆☆☆
#754 [
]
「このはと話してただけやのに…急に火が飛んできたんやで!?俺の…」
「髪の毛にですか」
「何回ゆーねん!!」
「すみませんツッコミ待ってました」
むかつく!!!
「何の話をされてたんですか?」
「…それは……」
浮気の話なんて言えへん…
:07/04/15 02:38
:SH901iS
:☆☆☆
#755 [
]
「志乃くん、重要な事です。志乃くんの髪の毛より重要な事です」
そーか!?
俺には髪の毛の方が重要や
「このはが誘ってきて…」
「なにを」
「浮気しよ〜的な」
「誰に」
「俺に」
「……………」
「……………」
:07/04/15 02:40
:SH901iS
:☆☆☆
#756 [
]
「志乃くん……」
コウは溜め息をついた。
「誰が自慢しろと言いましたか」
自慢ちゃうやろ!!
「何話したか聞いたんお前やろ!!」
「そうですがうらやましいです志乃くん」
「なにが」
「このはさんとなら僕も浮気します」
お前彼女おらんやろ!!
:07/04/15 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#757 [
]
「今のは冗談ですが…」
お前ならやりかねん…
「なるほど。間違いなく彼の仕業です」
「なにが」
「志乃くんの頭を燃やしたのは彼です」
彼………
俺の髪の毛を燃やしたんは
「ストーカー霊の彼です」
そいつかーー!!
:07/04/15 02:45
:SH901iS
:☆☆☆
#758 [
]
俺は見えないそいつに
わなわなと怒りが込み上げてきた。
「……コウ……」
「どうしました?」
「なぜ俺に見えんのや」
「ですからストーカー霊だからです」
「見せろ」
「はい?」
「そいつを見せろ!!」
:07/04/15 02:47
:SH901iS
:☆☆☆
#759 [
]
「無理ですよ、あなたには見えないんでしょう?」
「前のまみんとき恵司にまみが見えとったやん!あれお前がやってんやろ!?」
「……………」
「もうわかっとんねん!」
「…ばれましたか」
カマかけただけやけど当たったんかい!!
:07/04/15 02:49
:SH901iS
:☆☆☆
#760 [
]
「では僕の手に触れて下さい」
「は?」
「僕の手に触れて念じて下さい」
「なにを」
「彼を見たい、と」
「そうしたら見れるんか」
「はい」
俺はコウの手に触れ、
俺の髪の毛を燃やした奴を見たい!!と念じた。
:07/04/15 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#761 [
]
「行きましょうか」
コウは俺の手を離し、
玄関へ歩き出した。
「ほんまに見えるよーになるん!?」
「はい、見えますよ」
俺はコウのあとを追い、
庭に向かった。
頭にタオルを巻きながら。
:07/04/15 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#762 [
]
「志乃大丈夫やった?」
このはとゆうみちゃんが心配そうに俺を見つめる。
「大丈夫ですよ。ただ髪の毛が燃えただけですから」
なぜお前が答える!?
「ほんまに大丈夫?」
心配そうに俺に駆け寄るこのはに応えようとした時
俺は目撃してしまった。
:07/04/15 02:58
:SH901iS
:☆☆☆
#763 [
]
「あ…お前…が……」
このはの肩越しに、
真っ青な顔色の
背の高い男が立っていた。
「志乃?どしたん?」
「…………お…前が…」
俺はそいつの顔つきに何も言えなくなった。
男は恐ろしい目つきで
俺に向かって言った。
「お前…俺が見えるのか」
:07/04/15 03:01
:SH901iS
:☆☆☆
#764 [
]
:07/04/15 03:02
:SH901iS
:☆☆☆
#765 [
]
【第12章 争奪戦(?)】
男はじとーっと
俺を見ている。
俺も男から
目をそらせない。
「志乃?どしたん?」
頭の奥から
このはの声が聞こえるみたいだ。
「志乃?おーい」
:07/04/15 23:15
:SH901iS
:☆☆☆
#766 [
]
「見えたようですね」
コウの声で
俺はハッと我に返った。
「見える…!!」
「志乃?なにが〜?」
「霊が、です」
コウの言葉で、
このはとゆうみちゃんはピタリと固まった。
「…………ぷっ」
少しの沈黙から、
このははケラケラ笑い出した。
:07/04/15 23:18
:SH901iS
:☆☆☆
#767 [
]
「何ゆーてんの?コウ?酔いすぎちゃう〜?」
コウの手からビールを奪い、プシュッと開けながらこのはが言った。
「僕は酔っていません」
「霊とか〜ないない!!」
「……………」
「志乃くん大丈夫ですか」
「……こいつ…が…」
「はい、この方があなたの髪の毛を燃やしました」
:07/04/15 23:21
:SH901iS
:☆☆☆
#768 [
]
こいつが…
こいつが俺の……
「お前俺が見えるのか?」
「見えますよ」
俺の代わりにコウがビールを飲みながら淡々と答えた
「何者だお前は」
「人に質問する時はまず自分から名乗りなさい」
「…お前怖くないのか?」
「怖いです」
:07/04/15 23:24
:SH901iS
:☆☆☆
#769 [
]
「そうだろ…怖いだろ…」
男はニヤリと笑い、
黒っぽく変色した歯をチラリと見せた。
「……………」
「俺が怖いだろ…」
「怖いと言っているでしょう。何回言えばいいんですか」
「クックック…そうか…」
男はジリジリとコウに向かって歩き出した。
:07/04/15 23:27
:SH901iS
:☆☆☆
#770 [
]
「すみませんがそれ以上近付かないで下さい」
「怖いのか…?」
「いえ、汚いです」
男はコウの言葉を聞き、
足を止めた。
「…汚い……?」
「はい。怖いという以前に汚いですから近付かないで下さい。すみません」
:07/04/15 23:30
:SH901iS
:☆☆☆
#771 [
]
「コウ?独り言?」
このはがコウの肩に手をおいた。
「触るな!!!」
瞬間、その男が叫び、
コウに向かって突進してきた。
「俺のこのはに触るな!」
「僕が触ったわけじゃありませんけど」
:07/04/15 23:32
:SH901iS
:☆☆☆
#772 [
]
コウはやれやれ、という表情をし、突進してきた男をひらりとかわした。
「お前…よくも……」
男はコウをギロリと睨んでいる。
「あなたは霊ですから、このようにこのはさんには触れる事はできません」
男を挑発するかのように
コウはこのはの腰に手をおき、グイッと引き寄せた。
:07/04/15 23:35
:SH901iS
:☆☆☆
#773 [
]
「ちょっ!コウ!?」
このはは困ったような
照れているような表情で
コウから離れようとした。
「このはさんすみません、少し大人しくしていて下さい」
「え…?」
コウはこのはの腰にあてた手に力を入れた。
:07/04/15 23:38
:SH901iS
:☆☆☆
#774 [
]
「僕はこのはさんの彼氏です。ですからあなたには消えていただきたい」
「はーーー!??」
コウの言葉に
俺とこのはと……
ストーカー霊の声がハモった。
「ちょっ!!でたらめゆわんといてや!!」
このはが真っ赤な顔になりコウの胸板をグイッと押した。
:07/04/15 23:40
:SH901iS
:☆☆☆
#775 [
]
「彼氏なんか嘘だ!嘘だ!嘘だ!!!」
ストーカー霊は狂ったように叫び続けた。
コウは男に聞こえないようこのはの耳元で小さな声で話した。
「このはさんアイドルですよね?ドラマ経験は」
「え…まだやけど…」
「では練習だと思って下さい」
「なんの……っ!!」
「!!!?!??」
:07/04/15 23:45
:SH901iS
:☆☆☆
#776 [
]
「うわぁぁぁぁああ!!」
一瞬固まったストーカー霊が叫びだした。
「やめろ!離れろ!!」
俺の目の前には
キスする二人。
コウとこのは。
「離れろ!!!」
暴れるストーカー霊。
「…………」
固まるゆうみちゃん。
:07/04/15 23:49
:SH901iS
:☆☆☆
#777 [
]
「コ……コウ……」
俺の言葉で
コウとこのはの唇が離れ、コウはぺろりと自分の唇を舐めた。
「この通り、嘘ではありません。ですからあなたは消えて下さい」
ストーカー霊を見て、
コウは得意げな表情でニヤリと笑った。
コウ…それ……
逆効果なんじゃ……
:07/04/15 23:53
:SH901iS
:☆☆☆
#778 [
]
「……よくも……」
男はぷるぷると震え出した
「よくも……よくも……」
「よくも、は聞き飽きました早く続き言って下さい」
「よくも」
「俺のこのはにー」
男が話しきる前に
棒読みでコウが言った。
「このはさんは僕のものです、諦めて下さい」
:07/04/16 01:35
:SH901iS
:☆☆☆
#779 [
]
「ちょっとタンマ!!」
「…なんですか志乃くん」
「展開が早過ぎて話がわけわからんくなっとる!!」
「……………」
「……………」
「話についていけん」
「ついてきて下さい」
無理やろ!!!
:07/04/16 01:37
:SH901iS
:☆☆☆
#780 [
]
「第一、この男は何者なんや!?」
「ストーカー霊だと何回言えばいいんですか」
「それはわかるけど!!なんでストーカーになったか興味ある!!」
「…そうですか?」
僕は別に興味ありません…とか言いそう。
絶対言いそう。
:07/04/16 01:40
:SH901iS
:☆☆☆
#781 [
]
「僕はなぜ彼が志乃くんの髪の毛を燃やしたのか…そちらの方が興味あります」
忘れとった!!
「ほんまや!お前なんで俺の髪の毛燃やしてん!?」
「俺のこのはと浮気しようとしたからだ」
確かにそーですけど…
:07/04/16 01:42
:SH901iS
:☆☆☆
#782 [
]
「髪の毛燃やすことはないんちゃうか!?」
「そうですよ、志乃くんにボウズは似合いませんし」
そーゆー問題ちゃうやろ!
「確かに似合わなそうだ」
お前も納得すんなや!
:07/04/16 01:44
:SH901iS
:☆☆☆
#783 [
]
「おい、お前…このはと俺が浮気しようとしたから髪の毛燃やしたゆーたよな」
「そうだが?」
「俺はせーへん。でもこのはの彼氏がここにおるぞ?俺よりこいつの髪の毛燃やした方がえーんちゃうか?」
「志乃くん何を言い出すんですか」
:07/04/16 01:47
:SH901iS
:☆☆☆
#784 [
]
「こいつは無理だ」
「なんで?」
「こいつにはもう俺が見えているからだ」
「は?」
「俺は、俺が見えないやつにしか手は出せない」
「さっき手ぇ出そうとしてたやんけ!!」
「あれはただの脅しだ」
よ…よぇぇ…
こんなやつに俺はびびってたのか……
:07/04/16 01:49
:SH901iS
:☆☆☆
#785 [
]
「あの…志乃?コウ?」
このはが遠慮がちに
話に割ってきた。
「…誰と……しゃべってるん?」
しまった!!!
夢中になりすぎて
このはとゆうみちゃんに
こいつが見えないってのを忘れてた。
「え…えーっと…」
「ですから霊と話してます」
:07/04/16 01:52
:SH901iS
:☆☆☆
#786 [
]
「…霊と……」
このはは苦笑いを浮かべた
「はい霊とです」
コウがこのはをじいっと見つめて答え、このははコウを見て顔を赤らめた。
「…なんで…キスしたん」
コウから目を逸らし、
頬を紅潮させてこのはが言った。
:07/04/16 01:55
:SH901iS
:☆☆☆
#787 [
]
「したかったからです」
「え…?」
「急にしたくなったからです」
「急にって…誰でもよかったん?」
「このはさん少し黙っててもらえますか?話がややこしくなりま」
「ゆうみ!!??」
コウが話している最中に
急にゆうみちゃんが走って別荘の中へ入って行った。
:07/04/16 01:58
:SH901iS
:☆☆☆
#788 [
]
「ゆうみ!!」
このはも慌ててゆうみちゃんを追い、別荘の中に入っていった。
「…男だけになりました」
そーですね。
「俺もこのはに…」
「あなたは中に入ってはいけません」
このはを追い、中に入ろうとしたストーカー霊に
コウはぴしゃりと言った。
:07/04/16 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#789 [
]
:07/04/16 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#790 [
]
「どうしてだ!!」
ストーカー男(霊)は
ギロリとコウを睨んだ。
「僕の彼女につきまとうのはやめて下さい」
「うるさい!!このはは…このはは俺の」
「ものではありません」
コウは男の言葉を遮った。
:07/04/18 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#791 [
]
「あなたは霊ですからこのはさんに触れませんし、このはさんからもあなたは見えません。諦めて下さい」
「………嫌だ」
「わがままですね。誰かそっくりです」
コウは俺をチラリと見た。
俺かい!!!
:07/04/18 02:38
:SH901iS
:☆☆☆
#792 [
]
「あなたはなぜこのはさんのストーカーに?」
「……………」
「言えないんですか」
「……………」
「いいでしょう」
諦めるのか?
「言えないのならば無理矢理にでも言わせます」
ニヤリと笑い、コウは男に近寄った。
なにをする気や!?
:07/04/18 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#793 [
]
「……一目惚れだ…」
コウがあと一歩で男辿り着きそうになった時、
男は口を開いた。
「ほう。一目惚れですか。普通の理由ですね」
普通か!?
普通一目惚れでストーカーになるもんか!?
「このはは俺の天使だ…」
:07/04/18 02:44
:SH901iS
:☆☆☆
#794 [
]
うっとりした表情で男は言った。
て ん し ?
誰が……?
「天使…ではないですよね。彼女人間ですから…」
突っ込むとこそこちゃうやろ!!
「このはのどこが天使やねん!?お前ずっとストーカーしてんねやったらあいつの性格わかるやろ!?」
:07/04/18 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#795 [
]
「顔だ」
男はキッパリ言った。
顔…?顔……?
「顔だけですか」
「そうだ」
顔だけかーーい!!
「俺は性格より顔重視だ」
そんなん聞いてないから。てか顔重視なんかい!
:07/04/18 02:48
:SH901iS
:☆☆☆
#796 [
]
「初めてこのはを見たとき…俺は天使がこの世に舞い降りた…と思った」
「あなたはあの世の人間ですけどね」
「そうだ…が。俺には天使が舞い降りたと思った…」
「実際は人間ですけどね」
「そうだ…が。俺は彼女の虜になった…」
「正確には彼女の顔の、ですよね」
:07/04/18 02:51
:SH901iS
:☆☆☆
#797 [
]
……くだらん…。
いつまでこのくだらんやりとりが続くんや?
俺はだんだんとストーカー男がどーでもよくなってきた。
髪の毛を燃やされたことはむかつくが…
燃えたもんは仕方ない。
とまで思えてきている。
俺って天使みたいやろ?
:07/04/18 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#798 [
]
「わかりました。では僕とゲームをしましょう」
「ゲームだと?」
「はいゲームを」
…まさかそのゲームて…
「死者送りゲームです」
やっぱりかーー!!!
:07/04/18 17:04
:SH901iS
:☆☆☆
#799 [
]
「死者送りゲーム…負けたら異界に送られるゲームだな?」
「わかってるじゃないですか」
「……いいだろう勝負だ」
コウはニヤリと笑った。
「今回は特別に一対一勝負です。手加減はしてあげますが」
「手加減なんかいらない」
「では始めましょうか」
:07/04/18 17:06
:SH901iS
:☆☆☆
#800 [
]
えー…っと…
何がどうなって
今この状況にいるのだ?
俺の目の前には
必死にパンチやらなんやら繰り出す男。と
それを涼しい顔で避ける男。その名は神谷コウ。
……………。
「おいコウ」
「なんですか?」
「遊んでる場合か」
「遊んでる場合です」
:07/04/18 17:09
:SH901iS
:☆☆☆
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