きみを送る
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#151 []
後々わかったのは
まみは生前、
東京から大阪に引っ越してきた時、
同じ電車に乗っている恵司に一目ぼれをし、
当初付き合っていた男に
別れを告げたが、
男は許さずに
恵司を殺す、と言ってきた。まみは
「恵司を殺すくらいなら、あたしを殺せ」と言い、
男は気が動転し、
まみを殺害。

⏰:07/03/30 01:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#152 []
死後まみは、
恵司についての記憶をなくしていたが、
今日俺に着いてきて
偶然にも恵司を見て
記憶が戻った。
まみを下界に留まらせた理由は、
まみを殺害した男が
恵司にも手を下すかが心配だったということだ。

理解していただけたでしょうか?

⏰:07/03/30 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#153 []
まみの気配がなくなり、

俺はまみが成仏してくれたと思い込んでいた。

あれから一週間


「おはよ〜!」

俺は元気よく教室に入る。

「おはようございます」

コウがチラリと俺を見、
すぐさま教科書に目を戻す

⏰:07/03/30 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#154 []
「あれ〜また恵司休み?」

「みたいですね。やはり普通の人間はまれに霊を見る事がありませんのでショックから立ち直れていないのかと…」

「ふ〜ん」

俺はかばんを机に置いた。

⏰:07/03/30 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#155 []
「志乃!今日恵司んちいかへん?見舞いしに行こや」

携帯をピコピコ触りながらクラスメートの【雄太】が言った。

「そやな、行くか」

「僕も行きます」

なぜ?

「だめですか?」

「いや…ほな、神谷も!放課後な〜!」

⏰:07/03/30 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#156 []
放課後になり、
俺たちは恵司の家に向かった。

《ピンポーン》

チャイムを鳴らし、
玄関が開いた。

「恵司…お前」
「顔色やべーなあ!大丈夫か?」

雄太やその他のやつらは
顔色の悪い恵司を心配げに見ていた。

⏰:07/03/30 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#157 []
俺は恵司を見た瞬間
冷や汗が出た。

隣にいるコウを見る。

「最悪のパターンです」

コウは目をまるくしながら恵司を見つめた。

「しかし、手遅れです…残念ながら」

恵司の隣には
あのころと違う
憎悪をむきだしにしたような形相のまみの姿があった

⏰:07/03/30 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#158 []
「コウ…どういう事や?まみは成仏したんちゃうん」

「はい…そのはずでした…が……まみさんの田中くんに対する感情があまりにも強かったと言えます。僕がついていながら…」

コウが落ち込んだように俯いた。

「志乃…助けてくれ…」

それが
俺が恵司を見た最後だった

⏰:07/03/30 01:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#159 []
【第ニ章 さくら】


「はあ………」

まみが悪霊になり、
恵司に取り憑いてから
二週間がたった。

恵司は引っ越したみたいで消息は不明。

「僕の顔を見て溜め息をつかないでくれますか?不愉快です」

⏰:07/03/30 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#160 []
「別に見てません」

「明らかに見ているでしょう?嘘つかないで下さい。だから志乃くんはハッタリ君なんです」

俺の考えたネーミング
こいつはださいと言ったが案外気に入ってるんじゃねーのか?

「志乃くん、ジロジロ見ないで下さい」

⏰:07/03/30 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#161 []
「見てません」

「見てます。不愉快です」

俺はバチバチと音が出そうなくらいにコウに向かって憎しみビームを出した。

「変なビーム出しても無意味ですから」

涼しい顔で
コウは飄々と言い放った。

⏰:07/03/30 01:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#162 []
「おや…?さくらですか」

窓の外を眺め、コウが呟いた。

桜…?
この時期に?

今は初夏。
桜の季節は過ぎている。

俺は続いて窓の外を見た。

「!?」

⏰:07/03/30 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#163 []
「久しぶりやーん!コウ!会いたかった〜!?」

ふわふわと外からコウに向かって一直線に飛んでくる女の子。

「久しぶりですね。どうしました?」

「会いたかったから〜!」

「そうですか」

⏰:07/03/30 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#164 []
誰だ!?
なんだこの女は!?

俺はボケーとしながら
コウとその女を見つめた。

「志乃くん、顔、しまりないです」

コウは普段通りに話す。

「…この子…誰や?」

「あぁ、さくらです」

いや、誰!?

⏰:07/03/30 02:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#165 []
「なになに〜!?きみ、うちの事見えるんー?」

さくらと呼ばれる女は
俺の周りをくるくるまわりながら人差し指をくわえなから言った。

「…………」

「さくら、だめですよ。志乃くんは学校内では霊とは話しませんから」

⏰:07/03/30 02:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#166 []
「ふ〜ん!固い人やなぁーま、いいや!コウ〜今日はうちの相手してな〜!」

「…嫌です」

「なんでぇ!?」

「さくらは、寝かしてくれませんから」

寝かして…!?
お前は霊とナニをしとんねん!!

⏰:07/03/30 02:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#167 []
「いいやん!コウだってやりたいやろ〜?」

ヤリたい!?

「そうですね…では一度だけですよ」

いつも何回やんねん!!

コウはいかがわしい想像をする俺をチラリと見た。

「志乃くん…あなたの頭の中はいやらしい事しか考えられないのですか」

⏰:07/03/30 02:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#168 []
「志乃くんも、よかったら一緒にやりますか?」

さ…サンピー!?

「きみも一緒にやろ〜!」

さくらはかわいい。
くりくりの金髪に
クリンとした大きな目。
肌は透き通るくらい
(霊だから透き通っているが)白い。

「やります!」

⏰:07/03/30 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#169 []
「ほな、夜またな〜!」

俺とコウに手をふり、
さくらは消えていった。

「さくらってお前の知り合いか?」

「まあ…そうですね」

「いつから?」

「いつでもいいじゃないですか別に」

「俺とお前の仲やん!」

「…気持ち悪いですよ志乃くん」

⏰:07/03/30 02:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#170 []
気持ち悪い…?
俺が……
気持ち悪いだと…?

「お前にゆわれたない!」

「そうですかすみません」

サラっと言い、コウは教科書に目を向けた。

⏰:07/03/30 02:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#171 [失礼します]
>>50-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300

⏰:07/03/30 10:16 📱:W44T 🆔:f0NigLVQ


#172 [失礼します]
>>1-40
>>41-80
>>81-120
>>121-160
>>161-200
>>241-280
>>281-320
>>321-360
>>361-400
>>401-440
>>441-480
>>481-520
>>521-560
>>561-600

⏰:07/03/30 10:54 📱:W44T 🆔:f0NigLVQ


#173 []
失礼しますさん
アンカーありがとうございます

⏰:07/03/30 12:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#174 []
「やるって…ナニを?」

興味津々の俺を横目で見てコウは溜め息をついた。

「お前な〜!お前が人の顔見て溜め息ついてんやん!不愉快や!!」

「僕はいいんです」

…なぜ

「志乃くん、僕たちがやるのは…いわばゲームみたいなものです」

⏰:07/03/30 12:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#175 []
「ゲーム?」

「はい。さくらと僕でゲームをするんです」

「どんな」

「それは後ほど」

そう言ったコウの顔が
一瞬いじわるく笑ったのを俺は見逃さなかった。

…嫌な予感がする…。

「コウくん…やっぱり…」「だめです。約束したでしょう?」

⏰:07/03/30 12:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#176 []
俺は溜め息をつきながら
ふらふらと教室を出た。

「柏木く〜ん!」

名前を呼ばれ、俺は顔をあげた。

「やっぱり柏木くんや!」「やばいめっちゃかわいい〜!!」
「かーわーいーいー!」

俺を見て口々に言うのは
三年の先輩方…

て…照れるッス!

⏰:07/03/30 12:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#177 []
「ねぇ、柏木くん!今日ひま〜?あたしんちでパーティーあんねんけど〜!こーへん?」

そう言って上目使いで
俺を見るのは
【冴島瑠美】
三年で1番美人だ。
けど遊び人らしい…。

「今日ですか〜…」

どうすっかな〜。
コウとの約束…
やぶったら殺されちまう…

⏰:07/03/30 12:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#178 []
「だめ〜?」

うーん…

「今日は友達と…」

「友達って男〜?」

「はい」

「じゃぁ、友達も一緒においでや〜!」

……まじッスカ!?

友達て…
コウなんですけど。

先輩…コウ知ってます?
パーティーもりさがりますよ?

「でも…」
「行かせていただきます」

⏰:07/03/30 12:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#179 []
俺の背後からコウの声が聞こえ、俺はビクッとした。

「パーティー…ですか。興味ありますね」

「きみが柏木くんの友達なん〜?」

「はい。コウ、と呼んで下さい。今日はお邪魔させていただきます」

…ほんまに邪魔やわ!

こいつはなぜ俺の近くに
急に湧いてくる…?

「じゃ、柏木くん、コウくん、夜にね!」

⏰:07/03/30 13:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#180 []
先輩達は手を軽くふって、階段を上がっていった。

パンツ見えそ〜…って

「おい」

「なんです?」

「何露骨に覗いてんねん」

「ピンクのレースでした。ぼくの好みは黒のレースなのですが」

知るか!!!

⏰:07/03/30 13:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#181 []
「どーすんねん?さくらちゃんとの約束は」

「大丈夫です。さくらは聞き分けがいい子なので」

「つまり断るのか?」

「明日に延ばしていただきます。が…」

コウはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

ゾクッ…

「そうなると一度ではすまされません。明日は覚悟しといて下さいね」

⏰:07/03/30 13:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#182 []
「…何をする気やねん」

「ですからそれは明日になればわかります」

「今言えや」

「…志乃くん」

コウはまた溜め息をつく。

しあわせ逃げるぞ?

「あなたは聞き分けが悪い子ですね。何回も言わせないで下さい。明日になればわかりますから」

⏰:07/03/30 13:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#183 []
こ…こいつは…

「むかつく奴…」

「それはこちらのセリフです」

コウはポケットに手を入れ教室に戻っていった。

俺は廊下の壁を思い切り蹴った。

「…いて〜」

「…馬鹿ですね」

教室の扉にもたれながら
コウが呆れた顔で俺を見ていた。

⏰:07/03/30 13:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#184 []
放課後になり、
俺は一旦家に帰ろうと教室を出た。

「志乃〜!」

この声は…っ!!

振り返る俺

「幸子!」

マイハニー幸子ですやん!

「もう帰っちゃうん?」

⏰:07/03/30 13:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#185 []
「おう。幸子は?」

「あたしは部活〜!」

「そか。頑張ってな」

「志乃今日何するん?」

…えーと……
先輩んちでパーティー…
とか言ったらやばいかな…

「夜、会えへんかな?」

えーーー!?
なぜ今日はこんなに誘いが多いんや!?

⏰:07/03/30 13:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#186 []
「今日はちょっと…」

「じゃ、明日は?」

明日…ねえ……。

お願い、と言う幸子は
もはや俺のいかがわしい妄想をかきたてた。

「明日幸子んち行く」

「ほんま〜!?やった!」

ニッコリ笑う幸子。

許せよコウ…
俺はやっぱり
お前より幸子を選ぶ。
(当たり前だが)

⏰:07/03/30 13:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#187 []
「じゃ、明日!!」

スキップしながら部活に行く幸子を
俺はにこやかに見ていた。

なんてかわいいんや〜…

「志乃くん」

…………

嫌〜な予感……

⏰:07/03/30 13:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#188 []
「志乃くん」

やめろ…頼む…
俺の近くに沸かないでくれ

「志乃くん」

……………

「何回呼べば振り向くんですか?志乃くん耳遠いんですか」

「…耳はいいけど…」

お前やから振り向きたくない俺の心理を読み取れ!!

⏰:07/03/30 13:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#189 []
「あなたという人は…明日の約束を忘れたんですか」

「いや〜…」

いや、忘れたと言っておけば……

「忘れてた〜!わりー!」

「では今すぐ幸子さんに断って下さい」

幸子のほうを!?

「当然でしょう?先に約束したのはこちらですから」

⏰:07/03/30 13:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#190 []
「でも幸子は彼女やし…」

「だから何です」

「最近構ってやれへんかったから…頼む!明日は勘弁してく」
「だめです」

……こいつ

「約束はなんのためにあるのですか?守るためでしょう?」

確かに正論ですけどぉ!!

⏰:07/03/30 13:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#191 []
ん…?でも…

「お前今日の約束は破るんやろ?なんで…」

「今日はパーティーに行くと僕が判断しましたし、明日に延期したので別に問題はありません」

…要するにこいつはパーティーに行きたい、と…

なんてわがままな野郎や!

⏰:07/03/30 13:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#192 []
「志乃くん…」

コウは腕をバキバキと鳴らしながら俺に近付いてくる

「どちらと先に約束しましたか?」

…………

「わかった!わかりましたよ!幸子には断っとくよ」

「そうですか。志乃くんはやはり約束を守ると思っていましたよ僕は」

お前が強引にやろが!!

⏰:07/03/30 13:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#193 []
また夜中に更新します
コメントもらえたらうれしいです

⏰:07/03/30 13:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#194 [我輩は匿名である]
ちょおもしろい

⏰:07/03/30 14:04 📱:SH902i 🆔:a9l5CX4c


#195 [しゅん]
お…おもしろすぎる なんだこの小説w コウww

⏰:07/03/30 15:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#196 [我輩は匿名である]
これいいねっ(・∀・)タノシス(゚∀・ノ)ノ

⏰:07/03/30 20:48 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#197 []
わあ-お!!
ありがとうございますおもろいッスカ
めっちゃ下手くそで…
でも頑張って書きます

⏰:07/03/31 00:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#198 []
俺はしぶしぶ幸子の携帯に

【明日予定あったの忘れてたごめんな

とメールした。

幸子より優先しなきゃあかん予定が
コウだなんて…

俺は世界一不幸かもしれない

⏰:07/03/31 00:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#199 []
俺はどんよりとした表情で帰路につく。

途中、すれ違う人が

「何かに取り憑かれとんちゃう!?」

とか言っているくらい

俺の顔色は悪いのだろう。

…………ん?

⏰:07/03/31 00:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#200 []
俺は足を止めた。

……何かいる。

……俺の後ろに

何かがいる。

ほんまに憑いてんのか!?

俺は恐る恐る振り返った。

…………

「……何で着いてきた」

⏰:07/03/31 00:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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