きみを送る
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#321 []
「席つけ〜!」

担任が教室に入ってきた。

「神谷、早く席つけ」

「いえ、少し抜けます」

「…どうして?」

「抜けたいので」

「…………」

「柏木くんも連れていきますので」

俺もかーーー!!

⏰:07/04/01 04:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#322 []
またもやクラス中の
痛い視線を浴びながら
俺はコウに手を引かれ教室を出た。

「…俺を巻き込むな…」

「何言ってるんですか。もともとはさきさんはあなたに憑いている霊ですよ?」

…そーですけど

「親身になって協力している僕に、少しは感謝してくれてもいいのでは?」

協力っちゅーか、
興味持ってるだけやろが!

⏰:07/04/01 04:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#323 []
一年の教室の前についた

「美奈子さんはどのクラスですかね?」

「俺が知るわけないやろ」

「Aから行きますか」

…行きますとは?

只今、どのクラスもHR中

なんか嫌な予感…

「失礼します」

⏰:07/04/01 04:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#324 []
コウは勢いよく
1―Aの扉を開けた。

当然ながら
クラスは静まり返る。

「こちらに美奈子さんという方は………志乃くん?何してるんです、あなたも入ってきなさい」

…恥や……

⏰:07/04/01 04:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#325 []
俺は俯きながら教室に入った。

「柏木先輩や…」

「かっこいい〜…」

ひそひそと声が聞こえてきた。

俺は一転

顔をあげ、堂々とした。

「志乃くん…あなたって人は……」

コウが呆れた表情をしているが、無視、だ。

⏰:07/04/01 04:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#326 []
「美奈子って子どのクラスか知らん〜?」

俺は一番前の席の
かわいらしい女に聞いた。

その子は顔を真っ赤にし、

「Dクラスです」

と答えた。

⏰:07/04/01 04:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#327 []
「Dですね、行きますよ」

俺たちはDクラスに向かった。が、

「おいコウ」

俺は足を止める。

「どうしました?」

「あれ美奈子ちゃうか?」

美奈子らしき女が
(美奈子の顔をうろ覚えのため)
まだげたばこの前で座っていた。

⏰:07/04/01 04:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#328 []
「美奈子さん」

コウが離れたところから声をかける。

「…………」

振り向かない。

「さきさん」

コウの言葉に、
美奈子(さき)はパッと振り向いた。

「やはり…乗り移ってるみたいですね」

⏰:07/04/01 04:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#329 []
「コウくん!?」

美奈子(さき)は顔を真っ赤にした。

「どうして…」

「志乃くんに先程聞きましたので、あなたを探していました」

「探して……あたしを?」

「はい、あなたを」

美奈子(さき)の顔がどんどん赤くなっていく。

⏰:07/04/01 04:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#330 []
「さきさん、顔赤いです」

「えっ…あ……」

「大丈夫ですか?美奈子さんの身体、合わないのでは?」

こいつ…なぜ落ち着いてる?

乗り移ったとか
普通はパニックになるもんやろ!

「さきさんなぜ、美奈子さんに乗り移ったんですか」

⏰:07/04/01 04:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#331 []
「…それは……」

もじもじしながら
下唇を噛み締めて俯くさき(美奈子の身体)

「それは?」

コウがさき(美奈子)に
ジリジリと詰め寄る。

「…………」

「言ってみなさい」

…てかさっきから
俺の存在感なくね?

⏰:07/04/01 04:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#332 []
「さきさん」

コウは溜め息をついた。

「理由なく、乗り移ったりしてはいけません。美奈子さんに迷惑です。美奈子さんから離れて下さい」

さきは顔を上げた。

みるみる涙が溢れてくる。

「泣いてもだめですよ」

⏰:07/04/01 04:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#333 []
「あのさあ!!」

「…なんですか志乃くん」

「さっきから俺の存在感なくね?」

「はい、ありませんね」

ハッキリゆーな!!
てか、俺なんで連れてこられたんや!?

⏰:07/04/01 04:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#334 [ゅぅり]
ぉもしろすぎます
まぢキャラとか好きです
頑張ってくださぃ

⏰:07/04/01 08:25 📱:P902i 🆔:vP..o4Fg


#335 []
ゆうりさん
ありがとうございます
キャラすきとか
ちなみにどのキャラが
長くなりますが
見て下さいね

⏰:07/04/02 00:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#336 []
「さきさん」

コウはさき(美奈子)の肩を掴み、さきの顔をじいっと見つめた。

「あなたはすでに亡くなっていますから、人間に乗り移るなどやってはいけない事なんです。早く美奈子さんの身体からぬけだして下さい」

⏰:07/04/02 00:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#337 []
「…………」

さきは黙り込んだまま。

「さきさん聞いてますか」

……は!!
まさか……

「おいコウ」

「なんですか」

「…ちょっと…」

俺はコウを近くに呼び寄せ、さきに聞こえないように小さな声で話した。

⏰:07/04/02 00:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#338 []
「お前朝ゆーてたやん、さきに好きなやつがおるって。そいつと…なんつーか…その……もごもご」

「……は?」

「だから!そいつと生身の身体で…触れ合いたいと言いますかですね!そーゆー事をしたくて…」

「…なるほど。さきさんはあなたと触れ合いたいがため、乗り移った、と?」

⏰:07/04/02 00:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#339 []
やっぱ俺なのか……

さきは…かわいいけど…

死んでるしな〜…

「では僕に提案があります」

「なに」

嫌な予感がする

「志乃くん、一度さきさんが乗り移った美奈子さんを抱きなさい」

はーーーー!?

⏰:07/04/02 00:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#340 []
「なぜに!?」

「一度だけ触れ合えれば、さきさんも未練がなくなり成仏できると思います」

「……………」

「志乃くんどうでしょう」

どうでしょうと言われても

「嫌や」

「童貞を捨てるチャンスでもありますよ」

だまらっしゃい!!

⏰:07/04/02 00:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#341 []
「志乃くんは僕の言う通りにして下さい」

「なんで」

「僕の言う事に間違いはありませんから」

お前は何様じゃ!!

「さきさん」

コウは俺から離れ、
さき(美奈子)のそばにしゃがみこんだ。

誰か…俺を助けてくれ…

⏰:07/04/02 00:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#342 []
「さきさんには好きな人がいますよね?」

コウの言葉に
さき(美奈子)は顔をあげ
赤くなり、目を見開いた。

「どうです?その方と一度身体を重ね合う、その後あなたは美奈子さんに身体を返す、と」

…身体を重ね合うて…

その表現の仕方なんやねん!!

⏰:07/04/02 00:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#343 []
「え…いいの?」

さき(美奈子)は
遠慮がちにコウに聞いた。が、あきらかに顔が喜んでいる。

「はい。協力します」

俺は覚悟を決めた。

「さき俺…」

「うれしい!コウくんと触れ合いたかったの!!」

…………はい?

⏰:07/04/02 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#344 []
 
……今なんて?
聞き間違いか?
今“コウ”と聞こえた気がするが。

「…今なんて」

コウは目をまんまるにしてさき(美奈子)を見る。

「コウくんに触りたくて…触ってもらいたくて、乗り移ったの」

照れながらさきは言った。

……コウ……と?

⏰:07/04/02 00:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#345 []
コウは驚いた表情で
さきを見ている。

「………」

「…僕…ですか?」

「あたしコウくんの事好きになっちゃったの」

…好きになっちゃったの

好きになっちゃったの

好きになっちゃったの

…って……

なにーーーーー!!??

⏰:07/04/02 00:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#346 []
コウはまだ驚いた表情で
固まっている。

「…志乃くん」

「なに」

「どうしましょう」

「なにが」

「予想外な展開です」

そうでしょうね…。

「俺がコウに入れ代わっただけやん」

ニヤリと笑い、俺は言ってやった。

⏰:07/04/02 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#347 []
「コウくん?」

さき(美奈子)は赤らめた顔でコウを見つめる。

コウ…哀れなやつ…
本物の美奈子にも好かれ、その美奈子に乗り移ったさきにも好かれ…

お前は美奈子から
逃れられない!!!

「コウ、お前の言う事に間違いないんやろ?」

ざまーみろコウ!!

⏰:07/04/02 00:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#348 []
読んでくれてる人いるんですかね
もう少ししてから
また書きます

⏰:07/04/02 00:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#349 [那智]
 
読んでますッケ~
更新
待ってますよ-x
 

⏰:07/04/02 01:09 📱:W32SA 🆔:Jiiz3rXo


#350 [しょう]
マジおもしろいからw ブックマークしたww

⏰:07/04/02 02:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#351 [にゃぁ]
見てま-すッ+゚

昨日、壊れちゃって見れなかったけど今続き全部見ましたぁ

頑張って下さいネッ"

⏰:07/04/02 02:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#352 []
那智さん
ありがとうございます

しょうさん
ブックマークとか…
ほんまにありがたいです

にゃあさん
携帯大丈夫ですか?
毎回コメントありがとうございます
めっちゃうれしくなります

⏰:07/04/02 03:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#353 []
「ちょっと待って下さい」

コウは俯き、
さき(美奈子)の前に手をかざした。

「コウさ〜ん?お前が言い出した事やろ?」

俺は今、コウより上の立場にある!
そう確信していた。

⏰:07/04/02 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#354 []
「やはり無理です、やめましょう」

はーーー?

「お前が言い出したんちゃうんけ!!」

「それは志乃くんの場合です」

なにをぅ!?

「僕の場合は予想外でしたから…作戦は中止です」

作戦やったんか!?

⏰:07/04/02 03:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#355 []
「さきさん、身体を重ねても意味がありません」

…おいおい

「ですが美奈子さんの身体は返していただけないでしょうか」

「……やだ」

「…わがままですね」

お前にゆわれたらおしまいや

⏰:07/04/02 03:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#356 []
「今協力するって…言ったじゃん…」

さき、その通り!!

「言ってません」

言いましたやん!

「さきさん幻聴ですか?」

「俺も聞いた」

「…志乃くんは黙ってなさい」

命令すんな!!

⏰:07/04/02 03:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#357 []
「おい、コウさんよ」

俺はまた
手招きをして小声で話した

「さっきお前が俺に言ったみたく、一発やればえー話やん?」

「…一発とは下品ですよ」

「…一度身体を重ね合えばえーやん!」

「いやです」

即答!?

⏰:07/04/02 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#358 []
「なんでやねん!」

「タイプじゃないです」

「…………」

「僕のタイプはもう少し大人な女性です。年上で、品のある…」

誰がお前のタイプを聞いてますか!!

⏰:07/04/02 03:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#359 []
「さっきお前が俺に一発やればえー言うたやないか」

「そんな下品な発言してません」

「…一度身体重ね合え言うたやないけ」

「それは志乃くんの場合です。とにかく僕は嫌です」

なんちゅー自己中な!!

⏰:07/04/02 03:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#360 []
「さきさんが乗り移った美奈子さんの身体を抱くくらいなら、僕は別にさきさんが美奈子さんに乗り移ったままでも構いません」

…おい。

「それくらいに嫌です」

どれくらいかわからんわ!

「と言うわけで僕は授業に戻ります」

どーゆーわけやねん!!

⏰:07/04/02 03:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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