きみを送る
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#241 []
「さくらちゃんって…何者なん?」

「さくらは…」

コウが一瞬悲しい表情をした。

「さくらは僕の妹です」

「え!?」

「厳密には、妹だった」

「………?」

「さくらはこの世に生をもたずして、霊になったんです」

⏰:07/03/31 02:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#242 []
「つまり…」

「はい。僕の母が亡くなった時、お腹にいたのがさくらです」

「…お前………」

そんな辛い過去が…

「同情しないで下さい。造り話ですから」

「は?」

「さくらの話はいいでしょう?」

⏰:07/03/31 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#243 []
コウは飄々とした口ぶりでそう言い、
さくらと瑠美先輩のもとへ向かった。

コウは造り話、と言ったが

俺はその話は事実だと感じた。

さくらとコウは
どことなく似ている。

「…………」

「志乃くん、今日はあなたの家に泊まりますから」

同情なんてしねーよ!
こいつのわがままは
許せへんからな!!

⏰:07/03/31 03:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#244 []
 
「志乃くん…」

時刻は夜中の2時。

あれから俺たちは瑠美先輩の家を後にし、
帰路についた。

俺は結局コウのわがままを聞くはめになり、
コウを家に泊めた。

「志乃くん」

⏰:07/03/31 03:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#245 []
「志乃くん起きてますか」

「…………」

「志乃くん起きて下さい」

「…………」

「志乃くん」

ええい!!

「寝てる」

「ではなぜ答えるんですか。起きてるんでしょう?」

お前のせいでな!!

⏰:07/03/31 03:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#246 []
「……なんやねん」

「死者ゲーム始まります」

……は?

「……眠い」

「寝てたら死にます」

いやだ
いやだ
ねむい…

「志乃くん。始まります」

⏰:07/03/31 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#247 []
「きました」

きたって…

「なにが…ぐえっ!」

またこのパターンかよ…

「勘弁してくれ…」

俺は慣れた手つきで
霊の首の後ろを押す。

「さくらが勝手に始めてしまいました」

「…………」

「だって一回じゃ足りないも〜ん!!」

⏰:07/03/31 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#248 []
俺の部屋には
たくさんの霊。

なぜいる…

「さくらは死者ゲームを始めることができる、つまりゲームに参加したい霊を呼び寄せる事も可能です」

…いらん事を!!

⏰:07/03/31 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#249 []
俺たちは
再度死者ゲームをし、
またもやゲームに
1時間近く費やした。

「さくら…」

霊を全て死者送りした後、コウが口を開いた。

「今回はもう終わりにしましょう。さすがに僕も疲れましたので」

「え〜!!」

「僕の言う事が聞けないんですか」

⏰:07/03/31 03:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#250 []
「わかりました〜。じゃ、うちはこの辺で!」

さくらはニッコリ笑い、ふわふわと窓から外にでていった。

「コウ…」

「なんですか」

「さくらちゃんはお前の言う事を聞くのか?」

「当たり前です」

ほな最初からゲームしたくない言えや!!

⏰:07/03/31 03:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#251 []
「コウまさか…」

「はい」

「お前…ゲームしたかったのか」

「はい。たまには運動しないと、身体がなまりますからね」

こいつ…!!

俺はコウに向かってパンチを繰り出した。

⏰:07/03/31 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#252 []
またもや俺の拳は
コウの掌に捕まった。

「なまってしまっても、志乃くんの弱々しいパンチくらいは止められますけど」

そう言ってニヤリと笑い

コウは布団にもぐった。

「おやすみなさい」

永遠に眠れ!!

⏰:07/03/31 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#253 [にゃぁ]
凄くおもしろいです
一番好きかもッ

頑張って下さい

⏰:07/03/31 03:29 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#254 []
にゃあさん
こんな遅くまで読んでくれてありがとうございます一番すきなんて…
嬉しすぎます
頑張ります

⏰:07/03/31 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#255 []
「志乃くん眠れますか」

「…………」

「志乃くん」

「お前が話し掛けてけーへんかったらな」

「それは失礼しました」

…ほんまにな。

「…そういえば…」

まだ話すんかい!

「今日はさきさんとりえさん一度も見てませんね」

⏰:07/03/31 03:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#256 []
【第四章 さき】

《お前はもう死んでいる》
《お前はもう死んでいる》
《お前はもう死んでいる》
《お前はもう…》

…なんや!?

俺はガバッと跳び起きた。

「おはようございます」

「!?」

…ああ…昨日こいつ泊めたんだっけ……

⏰:07/03/31 03:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#257 []
……てか……


「なんや今の…」
「僕の携帯のアラーム音です」

ケンシロウーー!!

俺も北斗の拳はだいすき。意外な共通点やな。

「北斗の拳、好きなん?」

「いえ、別に」

ほなアラーム音にすんな!

⏰:07/03/31 03:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#258 []
「どちらかと言うと、僕はラオウが好きです」

ラオウも北斗の拳やから。

俺別にケンシロウが好きか、とは聞いてないよな?

「ラオウが死んだ時は、僕も泣きました…」

だからなんやねん

⏰:07/03/31 03:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#259 []
「僕もいつか死ぬ時は、ラオウのようなセリフを必ず言います。いえ、言ってみせます」

そこ、なんで言い直したん?別にどーでもいいから。

「我が生涯に、一片の悔いなし!!」

「………」

今死ぬのか?

「…つっこんで下さいよ」

心の中でつっこみました

⏰:07/03/31 03:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#260 []
「志乃くんはノリが悪いですね」

お前がゆーな!!

「貴様には地獄すらなまぬるい」

北斗の拳すきやん!
めっちゃすきやん!
セリフ知り尽くしてるやん!!

「嘘つきハッタリ…」

「まだそんなダサいネーミングを使ってるんですか」

お前も昨日使ったやろ!

⏰:07/03/31 03:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#261 []
朝から俺のイラつきは
マックスに達しそうだ。

「志乃くん」

…今度は何や

「お腹すきました」

…イライラ

「朝ごはん…」
「はいはい!!」

俺はリビングへ向かった。

⏰:07/03/31 03:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#262 []
「かあちゃん朝飯は〜?」

「今日パンやで〜!友達おんねやろ?サンドイッチにしといたから、持っていきや〜」

俺はサンドイッチと
《野菜生活》を持って
部屋に向かった。

⏰:07/03/31 03:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#263 []
「…………」

「…………」

コウはサンドイッチを見つめたまま無言。

…なんか……
わがまま言いそうな予感が

「僕、朝は和食派なのですが」

的中したーーー!!

⏰:07/03/31 03:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#264 []
「俺はパン派」

「洋食派、と普通言いますよね」

言わんわ!

「俺は洋食派」

「まぁ、野菜生活があるので今日は我慢します」

我慢するくらいなら食うな!!

「いただきます」

⏰:07/03/31 04:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#265 []
コウはちゃっかり
俺の分のサンドイッチまでぺろりとたいらげた。

「志乃くん朝は少食なんですね」

お前が俺の分まで食ったからやろ!!

「朝ごはんは一日の源ですよ。しっかり食べないとだめです」

ほな俺の分残せや!

⏰:07/03/31 04:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#266 []
今日はここまで
明日また更新します
感想いただけたら
うれしいです

⏰:07/03/31 04:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#267 [にゃぁ]
お疲れ様で-す

本当に大好きですよ
コウのキャラ面白い
また明日も
絶対見に来ますッ+・゚

⏰:07/03/31 04:14 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#268 []
にゃあさん
ありがとうございます
コウのキャラ
書きやすいので
どんどんだします
今日も夜中に更新になります

⏰:07/03/31 13:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#269 [しょう]
おもしろすぎるw

⏰:07/03/31 21:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#270 []
しょうさん
ありがとうございます
おもしろいとゆわれると
やる気がでます

⏰:07/04/01 00:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#271 []
コウの相手をしてると
イライラしてまう…

俺は携帯を開いた。

【受信メールあり】

メールきてた〜

【送信者 幸子

マイハニー幸子ですやん!

俺はウキウキしながらメールを開いた

⏰:07/04/01 00:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#272 []
【そっかあ残念じゃ、あたし今日は友達と遊ぶわ

………?

えーっと……

なんの返事や…?

俺は昨日の記憶をたどる。

⏰:07/04/01 00:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#273 []
「志乃くん野菜生活もう少しもらえますか」

………

「志乃くん聞いてます?」

こいつのせいや!!

昨日こいつに言われて
幸子との遊びを断ったんやった!!

「志乃くん」

「もうないわ!!」

⏰:07/04/01 00:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#274 []
「何イライラしてるんですか」

「うるせー!」

「……八つ当たりです」


お前にイライラしとんじゃい!!

「ああ、志乃くん。昨日のうちにさくらとの約束は果たした事ですし、今日は幸子さんと遊んでもいいですよ」

…もう遅いわ!

⏰:07/04/01 00:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#275 []
「……………」

「どうしました?」

「……………」

「志乃くん?」

「……………」

「…ああ、振られたんですか」

お前のおかげでな!!

コウはニヤニヤしながら俺の顔を見ている

⏰:07/04/01 00:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#276 []
な…殴りてえ……

だが、またコウにパンチを止められたら
俺はもう立ち直れない。

「おや?さきさんじゃないですか?」

コウは窓の外を見ながら呟いた。

「さきさんですよね、あれ」

⏰:07/04/01 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#277 []
「何してるんでしょうか」

俺はコウの隣に立ち、
窓の外を眺めた。

「……?」

あいつ何しとんや?

さきは、道に貼られているポスターをじいっと眺めていた。

⏰:07/04/01 00:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#278 []
「…ポスター?」

「を、見てますね。なぜ」

俺に聞くな。

「何のポスターですかね」

「…化粧品……?」

さきの眺めているポスターは、べっぴんなモデルがでっかく映った、化粧品のポスターだった。

⏰:07/04/01 00:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#279 []
「化粧品…化粧に興味があるんでしょうか?」

知るかい!!

「知らん」

「さきさんは自分の死を受け入れてないんですよね」

まぁ…そうやけど

「…なるほど」

⏰:07/04/01 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#280 []
なっとくしたように
コウは窓から離れ
たばこを取り出した。

「さきさんは恋してます」

「は?」

「さきさんは恋してます」

「誰に」

「僕に」

⏰:07/04/01 00:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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