きみを送る
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#50 []
俺とコウは
クラス中の痛い視線の中
教室を出た。

「…志乃くん」

先に口を開いたのはコウ。

「志乃くんの家に行きたいのですが。」

………は?

おい、待て待て。
俺はまだマイハニー幸子すら家に上げてへんのに
むさ苦しいお前をなぜ家に?

「そーだね!家おいでよ」

まみ、お前の家じゃないだろ。

⏰:07/03/29 02:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#51 []
「では、お邪魔させていただきます」

「なぜ勝手に決まってるのだ」

セリフが棒読みになってしまうくらい俺は放心状態に近かった。

「僕が決めた事は、必然です」

ただのわがままか!!

「では、行きましょうか」

⏰:07/03/29 02:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#52 []
俺の家につくまで
まみとコウは
ずっと話していた。

俺はイライラしながら
無言を突き通した。

時々コウに

「人間の感情は、言葉にださないと伝わりません。言いたい事は言って下さい」

と言われようと
俺は口を開かなかった。

言ったところで
お前は引き下がらないだろ!!

⏰:07/03/29 02:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#53 []
「ついたよ〜!」

まみがニコニコしながら
玄関のドアを開けずに中にスゥっと入ってゆく。

「お邪魔します」

ほんまに邪魔や!!

「…どーぞ……」

俺はドアを開け、
不本意ながらコウを招き入れた。

⏰:07/03/29 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#54 []
「早かったね!おかえ…」
「早いな!今日こそ身体を…」

さきとりえは
コウを見て固まった。

「ほう…志乃くんは日頃、霊達にハーレム状態なんですね」

さきとりえをまじまじと見ながらコウは呟いた。

いちいちうざいやつだ…。

俺の怒りのパラメータは
また一歩マックスに近付いた。

⏰:07/03/29 02:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#55 []
「この人誰?あたし達の事が見えるの?」

さきがコウを見ながら俺に聞いてきた。

「…そうみたいやな」

「へ〜!お前、名前は?」

りえはニヤリと笑いコウを見た。

「コウ、と呼んで下さい」

⏰:07/03/29 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#56 []
「…コウ……?」

ニヤリと笑ったりえの顔が一瞬固まった。

「はい。…どうかされましたか?」

「…いや、別に」

りえは一言放ち、
ふらりとどこかに消えてしまった。

なんだ……?

「今の子の名前は?」

「…りえ」

「…………」

いつもポーカーフェイスのコウの顔が歪む。

「…なるほど」

⏰:07/03/29 02:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#57 []
「どうしたの?」

さきが不思議そうな顔で俺とコウを見た。

「別に何もありません。部屋に行きましょうか」

…ここはコウの家だっけ?

「部屋に案内して下さい」

お前どんだけ生意気やねん!!

パラメータはマックスになったことを告げた。

⏰:07/03/29 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#58 []
「…コウ……」

俺は怒りでわなわなと震えた。

「どうしました?志乃くん震えてますよ?」

お前のせいじゃ!

俺は思いっ切り、
コウに向かって拳を振り上げた。

《ガツッ》

⏰:07/03/29 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#59 []
「!?」

「…危ないです」

俺の拳は見事にコウの掌におさまった。

「志乃くん…僕は空手をしています。並のパンチは効きませんよ」

………
先に言えよ!
空回りした可哀相な俺の拳はコウの掌からヒラリと落ちた。

「部屋に案内して下さい」

⏰:07/03/29 03:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#60 []
俺はしぶしぶコウを部屋に入れた。

「…………」

「…………」

「…結構汚いですね」

普通言わなくね?
思っても普通言わなくね?

「悪かったな」

「いえ、構いませんけど」

ほなゆーな!!

⏰:07/03/29 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#61 []
「まぁ、志乃くん座って下さい。話しましょう」

俺んちやし!
俺の部屋やし!!

俺の気持ちを知ってか知らずか
コウは俺の部屋にある
俺のお気に入りの一人掛けのソファに腰掛けた。

俺のソファやし!!

もう怒りよりも呆れてきた

俺はコウと対面するベットに腰掛けた。

⏰:07/03/29 03:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#62 []
「まみさん…」


俺と話すんちゃうんかい!

「先程まみさんは、志乃くんといたいから下界にいる、そう言いましたね?」

「うん、そうだよ〜」

「それはおかしいです。矛盾してますよ」

「…なにがぁ?」

⏰:07/03/29 03:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#63 []
「では聞きますが、あなたは生前、志乃くんと知り合いでしたか?」

「………」

まみは困惑気味な表情をし、俯いた。

「志乃くん?志乃くんはまみさんの生前をご存知ですか?」

「知らない」

「…やはり」

⏰:07/03/29 03:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#64 []
「まみさん、あなたは死後、霊になってから志乃くんと知り合った。それで間違いありませんよね?」

「……だったらなに?」

「この世に未練のない者は、下界をうろうろさ迷う事など決してありません」

……言い切っちゃったよこの人……。

⏰:07/03/29 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#65 []
「まみさん、あなたはどんな未練があるんですか?」

「…………」

「答えてくれなければ、あなたはずっと成仏できませんよ」

「…成仏なんてしなくていいもん……」

「…わがままですね」

お前が言うか?
俺から見たら
お前のほうがよっぽどわがままだよ

⏰:07/03/29 03:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#66 []
「あなたはここに存在してはいけない者です。成仏しなさい」

うわー…
命令しちゃった…

「…………」

「できないのなら、わけを言いなさい」

また命令しやがった。

なんなんだこいつは…

⏰:07/03/29 03:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#67 []
「…コウには関係ないよ」

まみは俯きながら
震えた声で言った。

「関係あります。あなたがいては、生きている人間に迷惑がかかり得る事もありますので」

淡々と話し、
最後に

「ですからすべて話して下さい。力になります。あなたを成仏させてみせます」

と、優しい口調で言った。

⏰:07/03/29 03:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#68 []
読んでくれてる方いますかね?

⏰:07/03/29 14:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#69 [柚菜]
読んでる

⏰:07/03/29 16:53 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#70 [我輩は匿名である]
読んでるよ楽しい◎^∇^◎

⏰:07/03/29 17:17 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#71 [明]
ちょWWW
マジうけるってW
コウのキャラ好きだわW

⏰:07/03/29 17:29 📱:N900i 🆔:☆☆☆


#72 []
柚菜さん
匿名さん
明さん
ありがとうございます
更新は夜中が多くなりますがよろしくです

⏰:07/03/29 17:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#73 []
ん……?

成仏させる……?

「おい、コウさんよ」

「一緒に頑張りましょう」

俺もーーーー!?

まぁ、こいつ(ら)が
成仏してくれるに越したことはないけど

「頑張りましょうて、何するん?」

「わかりません」

ほなゆーな!!

⏰:07/03/29 17:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#74 []
「とりあえず、まみさんに生前の事を聞かせていただきたいのですが」

生前の事ね〜…

「志乃くんは何か聞いてますか?」

「男に殺された、としか知らんわ」

「なるほど。まみさんはその男を怨んで成仏できずにいる、間違いありません」

…そんなん誰もがわかるわ!!何得意げな顔でゆーとんねん!

⏰:07/03/29 17:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#75 []
「まみさん、その男の事を聞かせて下さい」

「…別に怨んでないよ?」

そう…
まみは別に殺害した犯人の男(付き合ってた男ね)を
怨んではいないのだ。

「なぜですか?」

「わかってたから」

「…なにをです?」

「自分が死ぬって事」

⏰:07/03/29 17:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#76 []
「殺害される、と、わかっていたんですか?」

「………」

「まみさん」

「だって…殺してって言ったのは、あたしだもん」

「なぜ」

こいつはよく顔色ひとつ変えずに淡々と話すなー

俺はこの話しを以前
(始めてまみにあった時)
聞いたときは驚きを隠せなかったぞ。

⏰:07/03/29 18:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#77 []
「お前…驚かへんのか?」

「驚いてます」

うそつけ!!

「ですが、興味深い」

…目が……

コウの目が輝いている!!
まぶしいっ!!

「なぜ殺してと、言ったのですか?」

⏰:07/03/29 18:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#78 []
「…………」

「まみさん?」

まみは少し顔を緩ませ
コウをチラリと見た。

「まみさん」

「あたし、好きなひとがいたの」

「………」

コウは目を丸くし、まみを見た。

それがどうした?とでも言いそうな表情だ。

「それがどうかしましたか?」

当たったーー!!

⏰:07/03/29 18:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#79 []
「コウは、付き合った事ないの?」

まみが微笑みながら言う。

ないない!
ねーよ
絶対ねーから!

俺はニヤリと笑いコウを見る。

「ありますけど?」

あるんかーー!!

⏰:07/03/29 18:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#80 []
俺はポカンと口をあけ、
目をまんまるにしてコウを見る。

「顔、しまりないですよ」

「だっ…だってお前…」

「なんですか?」

「絶対うそや!お前なんかと付き合えるやつおらんやろ!!」

「失礼ですね。僕も人並みに恋愛はしますから」

れ…恋愛……?
恋愛するのか…こいつが?

⏰:07/03/29 18:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#81 []
「僕の話しはいいでしょう?それよりまみさん、話しを戻しますが…」

コウはショックで放心状態の俺を横目で見、

「志乃くん、あなたは本当に失礼な人ですね」

と言った。

うそだ…うそだ…
ハッタリに決まっている。
俺はショックから逃れる為にこいつを
《嘘つきハッタリ君》と名付けた。

⏰:07/03/29 18:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#82 []
「まみさん、教えてください」

「…………」

「まみさん」

「…付き合った事があるなら、わかるでしょ?」

「?」

「恋人を独占したいって気持ち」

「いえ…理解しかねます」

絶対ハッタリ

「ハッタリくん。付き合ったことないやろ」

「…なんですかハッタリくんて」

「お前の名前」

⏰:07/03/29 19:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#83 []
「僕の名前はコウです」

「お前はこれから嘘つきハッタリ君や」

「…なんですかそのださいニックネームは。志乃くんセンスを疑います」

こいつ…殴っても許されん

まみはフッと笑い、

「彼氏がいるのに、他の人を好きになったあたしがだめなんだよ」

と言った。

⏰:07/03/29 19:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#84 []
「つまり…浮気したと…」

「違う」

「では何です?」

「浮気ちゃうやろ〜!まみは好きなやつができたから別れてほしいってゆーただけやん」

たまらず俺はコウに言った

「志乃くん…」

ギロリと睨んだように
俺を見るコウ

なんだよ…
びびらねーぞ俺は……

⏰:07/03/29 19:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#85 []
「先程あなた、男に殺害された、としか知らないと言いましたよね?」

「だから?」

「嘘つきハッタリ君はあなたです」


…むかつくー!!
俺の考えたネーミングを
いとも簡単に使いやがった

⏰:07/03/29 19:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#86 []
「そんなん言う必要…」
「あります。」

俺の言い分をあっさり遮り、コウはたばこを取り出した。

「たばこ吸うんか!?」

「…いけませんか?」

こいつがり勉のくせに…
悪びれもなくちゃっかり犯罪を犯している。

俺の思考をよそに
コウはたばこに火をつけた

⏰:07/03/29 19:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#87 []
「で…まみさん、好きな人とはどうなったんですか」

煙を吐き、コウが話す。

「何もないよ…」

コウの視線を反らし
まみは

「本当だよ」

と、付け加えた

⏰:07/03/29 20:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#88 []
「全く原状が掴めません」

コウは溜め息まじりに言い、俺をチラリと見た。

「志乃くん灰皿は」

「ありません」

「なぜ」

「吸わないから」

「…では灰は」

「知りません」

コウはゆらりと立ち上がり窓を開けて灰を落とした。

おい。ここ俺んちだよね?

⏰:07/03/29 20:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#89 []
「まみさんは…」

たばこを一口吸い

「好きな人の事が気になって下界をさ迷っているといったところですね」

涼しい顔でコウが言った。

「…………」

「おそらく相手の名は…」

コウはチラリと窓の外を見つめ言った。

「田中恵司。間違いありません」

⏰:07/03/29 20:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#90 []
な…
恵司……?

「まみさんは学校で田中君をずっと見ていました。気付きませんでしたか?」

確かに見てた…気がする…けど……

あの恵司が?

まみと知り合いなのか?

「恵司…が……?」

まみはバツが悪そうな顔をして黙っている。

⏰:07/03/29 20:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#91 []
「まみさん、違いますか」

コウはたばこを窓の外に投げ、まみに近付いた。

ポイ捨て禁止やから!!

まみは俯いたまま
口を開かない。

「まぁ、いいでしょう。今日はこの辺で失礼します」

コウはカバンを手に取り、ドアノブに手をかけた。

「またお邪魔します。では明日学校で」

…またくるのかー!!

⏰:07/03/29 20:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#92 []
コウが帰ったあと
俺とまみはだんまりだった

さきは心配そうにチラチラ見ていたが、
俺もまみも顔を上げなかった。

りえは一向に戻ってくる気配はなかった。

「まみ…」

空気がたえれず
俺は口を開いた

⏰:07/03/29 20:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#93 []
「さっきの話しやけど…」

一瞬まみは身体をビクッと動かした。

「恵司と…知り合いなのか?」

まみは俯いたまま、
顔を横にふった。

「知り合いじゃない…」

だよな。
大体まみは関西弁ではない

関西に住んでいる恵司と知り合いのわけがない。

⏰:07/03/29 20:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#94 []
「はぁ〜コウのデタラメか〜あいつ、明日しばいてやる!」

半分以上が本音である。

俺は空手をしていると言ったあいつをギャフンと言わせるべく、パンチの素振りをした。

その時俺の携帯が鳴った。

《着信 幸子

⏰:07/03/29 20:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#95 []
マイハニー幸子ですやんっ!!

俺のテンションはマックスにヒートアップした。

「あいよっ!」

「志乃〜?なんで早退してるん?意味わからへん」

あらら?
随分ご立腹なようで…

⏰:07/03/29 21:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#96 []
「いや〜俺も早退したくなかってんけどな…コウが」

「コウって?神谷くん?」

「そうそう」

「神谷くんがなに?」

「…帰ろ〜って…」

「なんで?志乃と神谷くん仲良かったっけ?」

「いや…」

「なんで?」

⏰:07/03/29 21:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#97 []
「…………」

「今日…あたし家行きたいってゆったやん……」

心なしか幸子は涙声で話した。

かーわーいーいー!!

「今からこいよ」

「えっ?ほんま??」

……言っちゃった……

今まで我慢してたセリフをついに言っちゃった。

「じゃ、今から行くね!」

⏰:07/03/29 21:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#98 []
涙声から一転、
幸子の声は明るくなり
電話が切れた。

やべー
やべーよ!!
どうすんだ俺!!

俺はチラリと
まみとさきを見た。

「まみちゃん…?さきちゃん…?」

ニッコリと笑い俺は言った

「彼女くるから、君達どこかに行っててくれへんかなーなんて」

「やだ!!」

⏰:07/03/29 21:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#99 []
「どっか行け!!」

「やーだー!!」

「お前らなぁー…」

「志乃くんは、さきのだもん!!」

さきが泣き出した。

う…うざすぎる……

だいたい
お前はもう死んでいる
(北〇の拳)
興味ねーっての!

「1時間でいいから…」

「絶対にいや!」

地獄に落ちろ!!

⏰:07/03/29 21:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#100 []
ああ…どうしよう
どうしよう……

俺は落ち着かないように
部屋中をぐるぐると徘徊した。
今の俺を警官が見たら
俺は間違いなく不審者で捕まるだろう。

「何でもしてやるから、今日だけはどっか行っててくれ!!」

そうや!

俺はピーンときた。

「コウんとこ行けや!あいつなら、お前らに興味あるしお前らの事も見えてるし!!」

⏰:07/03/29 21:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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