きみを送る
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#41 [
]
「えー?あたしの事が見えんのー!?」
キョトンとした顔で
ふわふわとまみはコウのそばにきた。
「はい。見えてます」
「…神谷…?独り言か?」
担任が恐る恐るコウに近づく。
「気にしないで授業、続けてください」
気にするっちゅーねん!!
:07/03/29 00:29
:SH901iS
:☆☆☆
#42 [
]
「なんであたしの事見えるの?てか、志乃以外にも見える人がいて嬉し〜い!」
無邪気に手を叩きながら笑い出すまみ。
「嬉しいなら、良かったです」
…………
明日からこいつは
間違いなく
《変人》と呼ばれると
俺は確信した。
:07/03/29 00:33
:SH901iS
:☆☆☆
#43 [
]
「神谷…大丈夫か……?」
「きみ、お名前は〜?」
「コウ、と呼んで下さい」
「コウ!!」
「…なんですか先生」
コウ、と呼んだのは
まみではなく担任だった。
「独り言…するくらい俺の授業はつまらんか……」
先生落ち込んじゃった!
:07/03/29 00:37
:SH901iS
:☆☆☆
#44 [
]
「いえ、先生の授業はとても為になっています。ですが、今の僕は先生の授業より興味深いものと遭遇しました。」
…なんだこいつは
「ですから、僕の事は気にせずに授業続けて下さい」
ですから気にするっちゅーねん!!
:07/03/29 01:19
:SH901iS
:☆☆☆
#45 [
]
「…そうか…わかった」
…え!?わかった!?
気にせえや!!
「まみさん、あなたはなぜ下界をさ迷っているのですか?」
クラスのやつらがチラチラ見る中で、
コウは淡々と話す。
「志乃のそばにいたいからだよっ!」
……俺の名前は出さないでくれ…
:07/03/29 01:22
:SH901iS
:☆☆☆
#46 [
]
「…なるほど。」
……頼む!コウ!
「志乃くんのそばにいたいから、下界にいる、と…」
コウの言葉で
クラスの注目は
いっせいに俺に注がれた。
こいつ……
女子共が俺をチラ見しながらヒソヒソ話している。
俺は変人2号にはなりたくない!!
:07/03/29 01:25
:SH901iS
:☆☆☆
#47 [
]
「え?俺がどうかした?」
とぼけて見せる俺。
コウ…頭のいいお前なら
俺の心理を読みとれるだろう?
「何とぼけてるんですか?まみさんが、あなたのそばにいたい、と言ってるんですよ?」
…ハッピーバースデー俺!変人2号の誕生だ。
:07/03/29 01:29
:SH901iS
:☆☆☆
#48 [
]
「コウってば!あたし学校で志乃に声かけちゃだめなんだよ!」
ナイスまみ。
だが遅い…
クラス中のやつが
俺を白い目で見ている。
「…そうなんですか。志乃くん失礼しました」
遅いっちゅーねん!
:07/03/29 02:31
:SH901iS
:☆☆☆
#49 [
]
「すみません、先生。僕と志乃くん体調悪いので早退させてもらえませんか?」
なぜ俺まで…
体調はよろしくてよ。
「あ…ああ…わかった」
わかるんかい!!
てゆーかコウさん?
俺を巻き添えにしないでいただきたい。
:07/03/29 02:33
:SH901iS
:☆☆☆
#50 [
]
俺とコウは
クラス中の痛い視線の中
教室を出た。
「…志乃くん」
先に口を開いたのはコウ。
「志乃くんの家に行きたいのですが。」
………は?
おい、待て待て。
俺はまだマイハニー幸子すら家に上げてへんのに
むさ苦しいお前をなぜ家に?
「そーだね!家おいでよ」
まみ、お前の家じゃないだろ。
:07/03/29 02:36
:SH901iS
:☆☆☆
#51 [
]
「では、お邪魔させていただきます」
「なぜ勝手に決まってるのだ」
セリフが棒読みになってしまうくらい俺は放心状態に近かった。
「僕が決めた事は、必然です」
ただのわがままか!!
「では、行きましょうか」
:07/03/29 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#52 [
]
俺の家につくまで
まみとコウは
ずっと話していた。
俺はイライラしながら
無言を突き通した。
時々コウに
「人間の感情は、言葉にださないと伝わりません。言いたい事は言って下さい」
と言われようと
俺は口を開かなかった。
言ったところで
お前は引き下がらないだろ!!
:07/03/29 02:43
:SH901iS
:☆☆☆
#53 [
]
「ついたよ〜!」
まみがニコニコしながら
玄関のドアを開けずに中にスゥっと入ってゆく。
「お邪魔します」
ほんまに邪魔や!!
「…どーぞ……」
俺はドアを開け、
不本意ながらコウを招き入れた。
:07/03/29 02:45
:SH901iS
:☆☆☆
#54 [
]
「早かったね!おかえ…」
「早いな!今日こそ身体を…」
さきとりえは
コウを見て固まった。
「ほう…志乃くんは日頃、霊達にハーレム状態なんですね」
さきとりえをまじまじと見ながらコウは呟いた。
いちいちうざいやつだ…。
俺の怒りのパラメータは
また一歩マックスに近付いた。
:07/03/29 02:48
:SH901iS
:☆☆☆
#55 [
]
「この人誰?あたし達の事が見えるの?」
さきがコウを見ながら俺に聞いてきた。
「…そうみたいやな」
「へ〜!お前、名前は?」
りえはニヤリと笑いコウを見た。
「コウ、と呼んで下さい」
:07/03/29 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#56 [
]
「…コウ……?」
ニヤリと笑ったりえの顔が一瞬固まった。
「はい。…どうかされましたか?」
「…いや、別に」
りえは一言放ち、
ふらりとどこかに消えてしまった。
なんだ……?
「今の子の名前は?」
「…りえ」
「…………」
いつもポーカーフェイスのコウの顔が歪む。
「…なるほど」
:07/03/29 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#57 [
]
「どうしたの?」
さきが不思議そうな顔で俺とコウを見た。
「別に何もありません。部屋に行きましょうか」
…ここはコウの家だっけ?
「部屋に案内して下さい」
お前どんだけ生意気やねん!!
パラメータはマックスになったことを告げた。
:07/03/29 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#58 [
]
「…コウ……」
俺は怒りでわなわなと震えた。
「どうしました?志乃くん震えてますよ?」
お前のせいじゃ!
俺は思いっ切り、
コウに向かって拳を振り上げた。
《ガツッ》
:07/03/29 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#59 [
]
「!?」
「…危ないです」
俺の拳は見事にコウの掌におさまった。
「志乃くん…僕は空手をしています。並のパンチは効きませんよ」
………
先に言えよ!
空回りした可哀相な俺の拳はコウの掌からヒラリと落ちた。
「部屋に案内して下さい」
:07/03/29 03:01
:SH901iS
:☆☆☆
#60 [
]
俺はしぶしぶコウを部屋に入れた。
「…………」
「…………」
「…結構汚いですね」
普通言わなくね?
思っても普通言わなくね?
「悪かったな」
「いえ、構いませんけど」
ほなゆーな!!
:07/03/29 03:03
:SH901iS
:☆☆☆
#61 [
]
「まぁ、志乃くん座って下さい。話しましょう」
俺んちやし!
俺の部屋やし!!
俺の気持ちを知ってか知らずか
コウは俺の部屋にある
俺のお気に入りの一人掛けのソファに腰掛けた。
俺のソファやし!!
もう怒りよりも呆れてきた
俺はコウと対面するベットに腰掛けた。
:07/03/29 03:26
:SH901iS
:☆☆☆
#62 [
]
「まみさん…」
俺と話すんちゃうんかい!
「先程まみさんは、志乃くんといたいから下界にいる、そう言いましたね?」
「うん、そうだよ〜」
「それはおかしいです。矛盾してますよ」
「…なにがぁ?」
:07/03/29 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#63 [
]
「では聞きますが、あなたは生前、志乃くんと知り合いでしたか?」
「………」
まみは困惑気味な表情をし、俯いた。
「志乃くん?志乃くんはまみさんの生前をご存知ですか?」
「知らない」
「…やはり」
:07/03/29 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#64 [
]
「まみさん、あなたは死後、霊になってから志乃くんと知り合った。それで間違いありませんよね?」
「……だったらなに?」
「この世に未練のない者は、下界をうろうろさ迷う事など決してありません」
……言い切っちゃったよこの人……。
:07/03/29 03:34
:SH901iS
:☆☆☆
#65 [
]
「まみさん、あなたはどんな未練があるんですか?」
「…………」
「答えてくれなければ、あなたはずっと成仏できませんよ」
「…成仏なんてしなくていいもん……」
「…わがままですね」
お前が言うか?
俺から見たら
お前のほうがよっぽどわがままだよ
:07/03/29 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#66 [
]
「あなたはここに存在してはいけない者です。成仏しなさい」
うわー…
命令しちゃった…
「…………」
「できないのなら、わけを言いなさい」
また命令しやがった。
なんなんだこいつは…
:07/03/29 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#67 [
]
「…コウには関係ないよ」
まみは俯きながら
震えた声で言った。
「関係あります。あなたがいては、生きている人間に迷惑がかかり得る事もありますので」
淡々と話し、
最後に
「ですからすべて話して下さい。力になります。あなたを成仏させてみせます」
と、優しい口調で言った。
:07/03/29 03:43
:SH901iS
:☆☆☆
#68 [
]
読んでくれてる方いますかね?

:07/03/29 14:59
:SH901iS
:☆☆☆
#69 [柚菜]
読んでる


:07/03/29 16:53
:P902iS
:☆☆☆
#70 [我輩は匿名である]
読んでるよ


楽しい◎^∇^◎
:07/03/29 17:17
:SH903i
:☆☆☆
#71 [明]
ちょWWW
マジうけるってW
コウのキャラ好きだわW
:07/03/29 17:29
:N900i
:☆☆☆
#72 [
]
柚菜さん

匿名さん

明さん

ありがとうございます

更新は夜中が多くなりますがよろしくです

:07/03/29 17:51
:SH901iS
:☆☆☆
#73 [
]
ん……?
成仏させる……?
「おい、コウさんよ」
「一緒に頑張りましょう」
俺もーーーー!?
まぁ、こいつ(ら)が
成仏してくれるに越したことはないけど
「頑張りましょうて、何するん?」
「わかりません」
ほなゆーな!!
:07/03/29 17:54
:SH901iS
:☆☆☆
#74 [
]
「とりあえず、まみさんに生前の事を聞かせていただきたいのですが」
生前の事ね〜…
「志乃くんは何か聞いてますか?」
「男に殺された、としか知らんわ」
「なるほど。まみさんはその男を怨んで成仏できずにいる、間違いありません」
…そんなん誰もがわかるわ!!何得意げな顔でゆーとんねん!
:07/03/29 17:57
:SH901iS
:☆☆☆
#75 [
]
「まみさん、その男の事を聞かせて下さい」
「…別に怨んでないよ?」
そう…
まみは別に殺害した犯人の男(付き合ってた男ね)を
怨んではいないのだ。
「なぜですか?」
「わかってたから」
「…なにをです?」
「自分が死ぬって事」
:07/03/29 17:59
:SH901iS
:☆☆☆
#76 [
]
「殺害される、と、わかっていたんですか?」
「………」
「まみさん」
「だって…殺してって言ったのは、あたしだもん」
「なぜ」
こいつはよく顔色ひとつ変えずに淡々と話すなー
俺はこの話しを以前
(始めてまみにあった時)
聞いたときは驚きを隠せなかったぞ。
:07/03/29 18:03
:SH901iS
:☆☆☆
#77 [
]
「お前…驚かへんのか?」
「驚いてます」
うそつけ!!
「ですが、興味深い」
…目が……
コウの目が輝いている!!
まぶしいっ!!
「なぜ殺してと、言ったのですか?」
:07/03/29 18:06
:SH901iS
:☆☆☆
#78 [
]
「…………」
「まみさん?」
まみは少し顔を緩ませ
コウをチラリと見た。
「まみさん」
「あたし、好きなひとがいたの」
「………」
コウは目を丸くし、まみを見た。
それがどうした?とでも言いそうな表情だ。
「それがどうかしましたか?」
当たったーー!!
:07/03/29 18:09
:SH901iS
:☆☆☆
#79 [
]
「コウは、付き合った事ないの?」
まみが微笑みながら言う。
ないない!
ねーよ
絶対ねーから!
俺はニヤリと笑いコウを見る。
「ありますけど?」
あるんかーー!!
:07/03/29 18:12
:SH901iS
:☆☆☆
#80 [
]
俺はポカンと口をあけ、
目をまんまるにしてコウを見る。
「顔、しまりないですよ」
「だっ…だってお前…」
「なんですか?」
「絶対うそや!お前なんかと付き合えるやつおらんやろ!!」
「失礼ですね。僕も人並みに恋愛はしますから」
れ…恋愛……?
恋愛するのか…こいつが?
:07/03/29 18:14
:SH901iS
:☆☆☆
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