きみを送る
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#81 []
「僕の話しはいいでしょう?それよりまみさん、話しを戻しますが…」

コウはショックで放心状態の俺を横目で見、

「志乃くん、あなたは本当に失礼な人ですね」

と言った。

うそだ…うそだ…
ハッタリに決まっている。
俺はショックから逃れる為にこいつを
《嘘つきハッタリ君》と名付けた。

⏰:07/03/29 18:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#82 []
「まみさん、教えてください」

「…………」

「まみさん」

「…付き合った事があるなら、わかるでしょ?」

「?」

「恋人を独占したいって気持ち」

「いえ…理解しかねます」

絶対ハッタリ

「ハッタリくん。付き合ったことないやろ」

「…なんですかハッタリくんて」

「お前の名前」

⏰:07/03/29 19:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#83 []
「僕の名前はコウです」

「お前はこれから嘘つきハッタリ君や」

「…なんですかそのださいニックネームは。志乃くんセンスを疑います」

こいつ…殴っても許されん

まみはフッと笑い、

「彼氏がいるのに、他の人を好きになったあたしがだめなんだよ」

と言った。

⏰:07/03/29 19:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#84 []
「つまり…浮気したと…」

「違う」

「では何です?」

「浮気ちゃうやろ〜!まみは好きなやつができたから別れてほしいってゆーただけやん」

たまらず俺はコウに言った

「志乃くん…」

ギロリと睨んだように
俺を見るコウ

なんだよ…
びびらねーぞ俺は……

⏰:07/03/29 19:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#85 []
「先程あなた、男に殺害された、としか知らないと言いましたよね?」

「だから?」

「嘘つきハッタリ君はあなたです」


…むかつくー!!
俺の考えたネーミングを
いとも簡単に使いやがった

⏰:07/03/29 19:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#86 []
「そんなん言う必要…」
「あります。」

俺の言い分をあっさり遮り、コウはたばこを取り出した。

「たばこ吸うんか!?」

「…いけませんか?」

こいつがり勉のくせに…
悪びれもなくちゃっかり犯罪を犯している。

俺の思考をよそに
コウはたばこに火をつけた

⏰:07/03/29 19:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#87 []
「で…まみさん、好きな人とはどうなったんですか」

煙を吐き、コウが話す。

「何もないよ…」

コウの視線を反らし
まみは

「本当だよ」

と、付け加えた

⏰:07/03/29 20:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#88 []
「全く原状が掴めません」

コウは溜め息まじりに言い、俺をチラリと見た。

「志乃くん灰皿は」

「ありません」

「なぜ」

「吸わないから」

「…では灰は」

「知りません」

コウはゆらりと立ち上がり窓を開けて灰を落とした。

おい。ここ俺んちだよね?

⏰:07/03/29 20:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#89 []
「まみさんは…」

たばこを一口吸い

「好きな人の事が気になって下界をさ迷っているといったところですね」

涼しい顔でコウが言った。

「…………」

「おそらく相手の名は…」

コウはチラリと窓の外を見つめ言った。

「田中恵司。間違いありません」

⏰:07/03/29 20:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#90 []
な…
恵司……?

「まみさんは学校で田中君をずっと見ていました。気付きませんでしたか?」

確かに見てた…気がする…けど……

あの恵司が?

まみと知り合いなのか?

「恵司…が……?」

まみはバツが悪そうな顔をして黙っている。

⏰:07/03/29 20:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#91 []
「まみさん、違いますか」

コウはたばこを窓の外に投げ、まみに近付いた。

ポイ捨て禁止やから!!

まみは俯いたまま
口を開かない。

「まぁ、いいでしょう。今日はこの辺で失礼します」

コウはカバンを手に取り、ドアノブに手をかけた。

「またお邪魔します。では明日学校で」

…またくるのかー!!

⏰:07/03/29 20:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#92 []
コウが帰ったあと
俺とまみはだんまりだった

さきは心配そうにチラチラ見ていたが、
俺もまみも顔を上げなかった。

りえは一向に戻ってくる気配はなかった。

「まみ…」

空気がたえれず
俺は口を開いた

⏰:07/03/29 20:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#93 []
「さっきの話しやけど…」

一瞬まみは身体をビクッと動かした。

「恵司と…知り合いなのか?」

まみは俯いたまま、
顔を横にふった。

「知り合いじゃない…」

だよな。
大体まみは関西弁ではない

関西に住んでいる恵司と知り合いのわけがない。

⏰:07/03/29 20:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#94 []
「はぁ〜コウのデタラメか〜あいつ、明日しばいてやる!」

半分以上が本音である。

俺は空手をしていると言ったあいつをギャフンと言わせるべく、パンチの素振りをした。

その時俺の携帯が鳴った。

《着信 幸子

⏰:07/03/29 20:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#95 []
マイハニー幸子ですやんっ!!

俺のテンションはマックスにヒートアップした。

「あいよっ!」

「志乃〜?なんで早退してるん?意味わからへん」

あらら?
随分ご立腹なようで…

⏰:07/03/29 21:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#96 []
「いや〜俺も早退したくなかってんけどな…コウが」

「コウって?神谷くん?」

「そうそう」

「神谷くんがなに?」

「…帰ろ〜って…」

「なんで?志乃と神谷くん仲良かったっけ?」

「いや…」

「なんで?」

⏰:07/03/29 21:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#97 []
「…………」

「今日…あたし家行きたいってゆったやん……」

心なしか幸子は涙声で話した。

かーわーいーいー!!

「今からこいよ」

「えっ?ほんま??」

……言っちゃった……

今まで我慢してたセリフをついに言っちゃった。

「じゃ、今から行くね!」

⏰:07/03/29 21:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#98 []
涙声から一転、
幸子の声は明るくなり
電話が切れた。

やべー
やべーよ!!
どうすんだ俺!!

俺はチラリと
まみとさきを見た。

「まみちゃん…?さきちゃん…?」

ニッコリと笑い俺は言った

「彼女くるから、君達どこかに行っててくれへんかなーなんて」

「やだ!!」

⏰:07/03/29 21:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#99 []
「どっか行け!!」

「やーだー!!」

「お前らなぁー…」

「志乃くんは、さきのだもん!!」

さきが泣き出した。

う…うざすぎる……

だいたい
お前はもう死んでいる
(北〇の拳)
興味ねーっての!

「1時間でいいから…」

「絶対にいや!」

地獄に落ちろ!!

⏰:07/03/29 21:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#100 []
ああ…どうしよう
どうしよう……

俺は落ち着かないように
部屋中をぐるぐると徘徊した。
今の俺を警官が見たら
俺は間違いなく不審者で捕まるだろう。

「何でもしてやるから、今日だけはどっか行っててくれ!!」

そうや!

俺はピーンときた。

「コウんとこ行けや!あいつなら、お前らに興味あるしお前らの事も見えてるし!!」

⏰:07/03/29 21:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#101 []
まみは明らかに嫌そうな顔をしている。

当然だろう。

男の俺が見ても嫌な奴だ。

「わかった!コウくんとこ行く〜!でも1時間したら戻るからね!」

さきが口を尖らせながら言った。

「まみも行くやろ?」

「……わかったよー…」

よしっ!!
俺は今日こそ幸子と…
頑張れ俺!!

⏰:07/03/29 21:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#102 []
《ピンポーン》

家のチャイムが鳴った。

きた!!

俺はハイテンションで玄関を開けたが
すぐにテンションが下がる

「…何でおんねん…」

「偶然会っちゃって!」

「おっじゃましま〜す!」

幸子の隣には
まんべんの笑みをした恵司がいた。

⏰:07/03/29 21:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#103 []
「うっわ〜!ロコツに嫌な顔すんなや〜!!」

ケラケラ笑いながら
恵司は俺を小突く。

「邪魔や…。」

嫌な顔をする俺に
恵司はニヤニヤしながら小声で

「残念やな、脱童貞できへんくて」

と言った。

なぜ俺の貞操事情を知っている?

⏰:07/03/29 21:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#104 []
「悪いと思うなら帰れ」

「思いませ〜ん!!」

今日の俺は生理か?
イライラが止まらない。

「志乃、ごめん…ね?」

上目使いで俺を見上げる幸子。

かわいすぎる……

許すしかないやんけ

「かまわんよ」

心の広い男を演じた。

⏰:07/03/29 21:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#105 []
「でも…あたし残念やな」

舌をペロッと出して
へらっと笑う幸子を見て
俺は恵司の腕を掴んだ。

「やっぱ帰れ」

「えー!!そりゃないぜアニキ…」

誰がアニキや。

「帰れよ弟」

恵司はぶつぶつ言いながら玄関を開けた。

「あ、そうそう。今日お前が譫言で言ってたまみってもしかして草野まみ?」

⏰:07/03/29 21:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#106 []
「え…?」

草野…?
知らない。
まみの苗字は
俺は知らない。

「いや、なんもな〜い!じゃーな!」

そう言い残し、恵司は帰って行った。

草野…まみ……?
まみの名前か……?

ほんまに…知り合いなのか……?

⏰:07/03/29 21:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#107 []
「志乃?どしたん?」

幸子が呆然とする俺の顔をのぞきこむ。

「や…別に……」

俺には関係ない。
俺に関係あるのは
今からの幸子との…

《ピンポーン》

⏰:07/03/29 23:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#108 []
誰だ?

俺は玄関のドアを開けた。

なんてこったい…。

「相手を確認せずにドアを開けるのは危険ですよ志乃くん」

「…コウ…何しに来た」

「何言ってるんですか。まみさんとさきさんをお返ししにきました」

⏰:07/03/29 23:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#109 []
「志乃?誰…」

「こんにちわ」

「…神谷くん……?」

幸子は不思議そうな顔でコウを見る。

「やはり間近で見るとかわいらしいですね」

コウは幸子をジロジロといやらしい目で見ている。

「やめーーい!近付くな」

⏰:07/03/29 23:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#110 []
俺は幸子の前に仁王立ちになった。

「なんですか志乃くん」

「やらしい目で俺の彼女を見るな」

「そんな目で見てません」

このっ………
嘘つきハッタリ君め!!

「志乃くん、少し話しがあるのですが」

さっき話したじゃないの!

⏰:07/03/29 23:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#111 []
「俺はない」

「僕はあります。幸子さん志乃くんを少しかります」

いやだーーー!!

「えっ…じゃ…あたし帰ろうかな…」

幸子は困った表情で俺とコウを見た。

「いや、コウを帰らせる」

「僕は帰りません」

なんて傲慢なやつだ!

⏰:07/03/29 23:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#112 []
幸子は俺に微笑み、

「今度また来るから」

と言い、軽くコウに会釈して帰っていった。

玄関に残されたのは
俺とコウの
むさ苦しい男ふたり。
(まみとさきもいるが)

「話しってなんやねん」

俺はイライラした口調で話した。

⏰:07/03/29 23:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#113 []
「イライラしないで下さい。脱童貞をする日が少し延びただけじゃないですか」

…なぜ童貞だと知ってる?

てかお前に関係ねーし!

「まみさんとさきさんも、少し外してもらえますか」

コウの言葉に、まみとさきはお互い顔を見合わせて
再度コウを見た。

⏰:07/03/29 23:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#114 []
「外して下さいと言ってるんです。聞こえませんか」

コウはギロリと二人を見た

まみとさきは
脅えるような表情をし、
ふわりとどこかに消えた。

…こいつは何者だ!?

妖術使いか!?

「志乃くん、部屋に」

⏰:07/03/29 23:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#115 []
こいつのわがままも
慣れ始めてきたな。

俺はコウを上がらせ
階段を上ろうとした。

「のどが渇きました。志乃くん、飲み物下さい」

………

前言撤回する。
慣れる事はない。
こいつのわがままは
予測不可能レベルだ。

⏰:07/03/29 23:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#116 []
「…………」

「志乃くん」

「…はいはい」

俺はリビングへ向かおうとした。

「何がのみたいか、聞かないのですか?」

聞くかーー!!

出来れば何も飲ませたくねーよ!

⏰:07/03/29 23:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#117 []
「お茶しかない」

「……まぁ、いいです」

何その偉そうな口調!

ほんまはジュースがのみたいとか言いそうな口ぶりやな。

「ジュースが飲みたかったのですが」

言ったーー!!!

「まぁ、お茶でもいいですけどね」

……むかつく

⏰:07/03/29 23:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#118 []
俺はリビングに向かい、
お茶をとり、
部屋に向かった。

部屋のドアを開けると
涼しげな表情で窓を空け
たばこを吸っているコウがいた。

「ありがとうございます。そこに置いといて下さい」

何くつろいとんねん!!

俺はこめかみに青すじが立った事を予感した。

⏰:07/03/29 23:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#119 []
「…で?話しって?」

俺はベットにドスンと腰掛けて言った。

「ああ、先程田中くんをみました。やはり…」

窓の外を眺めながら
コウが眉間にしわを寄せた

「まみさんは田中くんと知り合いです。間違いありません」

⏰:07/03/29 23:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#120 []
「…なぜそう思う」

「田中くんを見た時の、まみさんの態度は異常です」

俺はさっきの恵司の言葉をコウに言うか迷った。

「彼女、もう一年近く下界にいるでしょう?」

「え…ああ」

「危険です」

「まみがか?」

コウは溜め息をつき言った

「いえ、田中くんが」

⏰:07/03/29 23:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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