きみを送る
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#201 []
「パーティー用の服がないので、貸して下さい」

コウは俺に取り憑いてる。

間違いない。

…てかパーティー用の服て

………なに?

「ふだん着でえーんちゃうん?」

「だめですよ」

⏰:07/03/31 00:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#202 []
「なんで」

「パーティーですから、それなりに正装しなければ」

「……………」

こいつまさか
タキシードとか着るよーなパーティーと勘違いしてるんちゃうんか…?

「俺、タキシード持ってないで」

「誰がタキシードを着ると言いました?あなた馬鹿ですか」

⏰:07/03/31 00:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#203 []
「志乃くん、僕たち高校生ですよ?タキシードを着るようなパーティーなんて、出来るわけないでしょう」

馬鹿にした口調で言い続けるコウ。

……こいつマジしばくしばくしばく!!

「志乃くん…僕を殴ろうとしても無駄ですよ」

⏰:07/03/31 00:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#204 []
「あなたの弱々しい拳では蚊も殺せません」

コウはフッと鼻で笑い
歩き出した。

…むかつく!!
むかつくむかつく!!

俺はたった今、
ボクシングジムに通うことを決めた。

⏰:07/03/31 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#205 []
「コ〜〜ウ!!」

リング上でコウをKOしている俺の妄想を突き破って
女の声が響いた。

「先程ぶりですねさくら」

棒読みに近い状態で
コウが言った。

「今から実行!?」

キャピキャピしながら
さくらがコウの腕に自分の腕をまきつかせる。

「いえ、今日は中止です」

⏰:07/03/31 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#206 []
「え〜!なんで!?」

「今日はパーティーに行く事にしました。ですから明日、実行します」

「パーティー!?」

目をキラキラさせるさくら

…嫌〜な予感…

「うちも行く〜!!」

……的中。

⏰:07/03/31 00:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#207 []
「あかんっ…」
「そうですね、いいでしょう。一緒に行きましょう」

はーーー?

「やったー!!」

あんぐりと口を開ける俺をよそに、さくらは跳びはねて喜んだ。

「大丈夫ですよ。皆さんには、さくらは見えません」

…そーゆー問題ちゃうし!

⏰:07/03/31 00:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#208 []
「コウ…パーティー中は、さくらちゃんと話すなよ」

「なぜ」

あたりめーだろ!!

お前はただでさえクラスのやつらに変人って呼ばれてんのに
この上先輩にも…

「人と人との繋がりは、会話なしではできませんよ」

繋がりたくねー…

⏰:07/03/31 00:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#209 []
「それに……」

コウは少し考えたような顔つきで言った。

「今日さくらを連れて行けば、明日志乃くんは幸子さんと一緒にいれるかもしれませんよ」

「え!?なんで!?」

「僕の考えが正しければ、明日のゲームは今日のうちにできるはずですから」

⏰:07/03/31 01:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#210 []
ゲーム…
ゲームは嫌な予感がするが

明日幸子と………

「さくらちゃん!ついてきたまえ!!」

俺のテンションは上がりまくった。

「……単純ですね」

⏰:07/03/31 01:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#211 []
俺はコウを引き連れて
家についた。

「お邪魔します」

…ほんまにな。

「志乃くん、ジュー…」
「ありません。お茶しかありません」

コウはムスッとしながら

「じゃあ、お茶を」

と言った。

…相変わらず生意気…

⏰:07/03/31 01:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#212 []
お茶を取り、部屋に戻ると

この前のように
くつろいだ姿のコウが目に入った。

…イライラ

「志乃くん」

「なに」

「先日、僕ジュースが飲みたいと言いましたよね?」

「だから?」

「普通、ジュース用意しておきませんか?」

⏰:07/03/31 01:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#213 []
「なぜ」

「僕が飲みたい、と言ったからです」

…この世界はお前中心に回ってるのか?

「次からはジュース、用意して下さいね」

次もあるの…?

「何のジュースやねん」

「野菜生活を」

ジュースのうちに入るのか!?

⏰:07/03/31 01:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#214 []
「最近野菜不足でイライラしてしまいます」

俺は最近お前のせいでイライラしてます。

「そういえば…」

コウは部屋を見渡した。

「今日はさきさんと…りえさんいないんですか」

「知るか」

「冷たいですね」

お前に言われたないわ!

⏰:07/03/31 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#215 []
「…りえって…?」

さくらが口を開いた。

「コウ…りえって……」

コウはさくらをギロリと睨み、さくらは黙ってしまった。

「?」

りえが何だ?

「どうしたん?」

「何もないです」

⏰:07/03/31 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#216 []
「ところで、何を着ていきますか?」

「どこに」

「パーティーですよ」

こいつ…
楽しみにしすぎちゃうか?

「タキシード」

俺はイヤミたっぷりに言った。

「…志乃くん似合わなさそうですからやめた方がいいですよ」

⏰:07/03/31 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#217 []
…イライラ

「僕はスーツがいいです」

「ありません」

「では何を」

「Tシャツとジーパンでえーやろ!」

コウは目をまんまるに見開いた。

「…パーティーらしくないふだん着ですね」

お前はどんなパーティーを予想してるんや!

⏰:07/03/31 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#218 []
夕方になり、
俺とコウ(と、さくら)は
瑠美先輩の家に向かった。

「コウ…ここ…すごい!」

さくらは目をキラキラさせながら瑠美先輩の家を見つめる。

「はい。やりがいありそうですね」

心なしかコウの表情も明るい。

……なんや…?

⏰:07/03/31 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#219 []
「では、準備はよろしいですか?」

「万全です!」

「…………」

「志乃くん、掛け声を」

「なんの」

「準備万全の」

「だからなんの準備…」

「ではまいります」

何が始まるのだ!?

⏰:07/03/31 01:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#220 []
インターホンを鳴らし、
瑠美先輩がでてきた。

「いらっしゃい!入って」

ニコニコした瑠美先輩に
俺たちはリビングに通された。

…な……なんだこりゃ…

霊、霊、霊のオンパレード

むしろ霊と人間の区別がつかんほど人が溢れかえっている。

⏰:07/03/31 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#221 []
「やはり……」

ニヤリと口の端を上げながら言うコウ。

「うっわ〜!今日はすごいなぁ!予想以上!!」

キラキラさせた目を丸くしながら喜ぶさくら

「え…?え??」

「ゲームの始まりです」

⏰:07/03/31 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#222 []
【第三章 死者ゲーム】

「コウ?なんやねんこれ」

「霊です」

見てわかりますけど

「だから、ゲームって…」

「死者送りゲームです」

はーーー??

「なんやねんそれ」

「さくらとするゲームです」

「ですからゲームの意味を聞いてるんですけど!」

⏰:07/03/31 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#223 []
「言葉の通り、死者を異界に送るんです」

「…………」

「志乃くん」

「…なんのこっちゃ」

「あなたも既にゲームに参加してます」

「どういう意…ぐえっ!」

俺は背後から首を掴まれた

⏰:07/03/31 02:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#224 []
「さくら…志乃くんの準備がまだですよ」

「え!ごめ〜ん!もうスタートしちゃったよ」

「…しかたないですね」

コウは俺の首を絞めていた男の霊をペリッと引きはがし、その男の首の一部をグリッと押した。

その瞬間、男はキラキラと光をはなち、消えていった

⏰:07/03/31 02:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#225 []
「…なんやねん一体…」

「説明は省きます。負けないで下さいね。負けたら殺されますよ」

説明しろ!!

負けないでと言われても
どうやって勝つのかすらわからない。

「あれ!?死者ゲームちゃうん!?」

俺の背後から驚いた声が聞こえた。

⏰:07/03/31 02:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#226 []
振り返るとそこには

「なんで?誰が死者ゲーム始めたの?」

キョトンとした顔の
瑠美先輩がいた。

「え…?」

「柏木君がしてるん?」

「いや…てか瑠美先輩…見えるん!?」

「霊やろ?見えるよ〜!」

信じられない…
瑠美先輩も……
霊が見えるのか……

⏰:07/03/31 02:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#227 []
「せっかくのパーティーがぁ〜…」

うなだれる瑠美先輩の背後に、ニヤリとした男の霊が近づいた

「危ない!!」

俺はとっさに瑠美先輩の腕を掴み引き寄せた

男の霊は俺に向かって突進してきた。

「どうすんねんコレ〜!」

⏰:07/03/31 02:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#228 []
「志乃くん、負けないで下さい」

他の霊と絡まり合うコウが俺に向かって言った。

「どうやって勝つねん!」

「首の後ろを押すの!」

瑠美先輩が俺に向かって叫ぶ。

首の後ろ〜??

⏰:07/03/31 02:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#229 []
俺はその男の首の後ろに手を回す。
が、俺の手は男の身体をすりぬける。

「無理やし!」

「一部分だけ、押せるところがあるの!」

一部分て!!

わかるかい!

俺は必死で男の首をまさぐる。

⏰:07/03/31 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#230 []
…あった!!

一部分だけ、
触れる部分があった。

俺はそこをグリッと押した。瞬間、
男から光が放たれ、消えた

「やっつけた!!」

俺はこの上ない達成感を味わった。

「よくできました。が、まだまだいますよ。頑張って下さい」

⏰:07/03/31 02:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#231 []
まだまだいるだと?

もう嫌だ。

てか………

俺は周りを見渡した。

周りの人間(生きている)は俺とコウと瑠美先輩を
不思議な顔つきで見ている

………最悪や

「志乃くん、ボケッとしないで下さい」

俺には霊が見えるが
はたから見ると
コウが一人で悶えているように見えるだろう。

…恥や………

⏰:07/03/31 02:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#232 []
「…俺はもう…戦わん…」

「…あなたはベジータですか」

(ドラゴンボール35巻125ページ参照)

「ぐえっ!!」

またもやふいをつかれ、
俺は霊に首を絞められた。

「…志乃くんは本当に世話がかかります」

⏰:07/03/31 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#233 []
苦しむ俺を見ながら
コウが淡々と話す

助けろや!

「志乃くん頑張ってや〜」

さくらがニッコリと笑い、
俺から霊を剥がして
死者送り(?)をしてくれた

「…ありがと」

「楽しんでる〜?」

「…まったく」

⏰:07/03/31 02:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#234 []
「そのうち楽しくなるで〜頑張ってな〜!」

そう言ってさくらは
ふわふわと他の霊のところに行った。

楽しくなる…?
んなわけねーやろ
俺たち白い目で見られてんねんで?
気付かんのかよ…

「もう帰りたい…」

「わがままいわないで下さい。早く帰りたいならば、早くゲームに勝つ事です」

⏰:07/03/31 02:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#235 []
それから1時間近く
俺たちは霊と戦った。

「全滅〜!楽しかった〜」

無邪気にはしゃぐさくら。

「今回は少し疲れました」

淡々と話すコウ。

「死者ゲーム久々やわ〜」

ニコニコ笑う瑠美先輩。

「…………」

⏰:07/03/31 02:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#236 []
「お疲れ様です志乃くん」

「…………」

「どうされました?」

部屋には
すでに俺達三人(四人)しか残っていなかった。

明日から俺達は
《変人トリオ》と呼ばれる

間違いなく

⏰:07/03/31 02:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#237 []
「なぁリーダー…」

「なんですかリーダーて」

「変人トリオのリーダー」

「誰が」

「お前が」

「………ほう」

「なんやねんな死者ゲームって…」

⏰:07/03/31 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#238 []
「先程説明しましたが」

してないやん!!

「志乃くんは頭が悪いんですね、いいでしょう説明します」

…イライラ

「死者ゲームとは、ゲームのようで神聖な儀式なのです。この世にさ迷う霊はたくさんいます。その霊達をゲームと称して、成仏させる儀式なんです」

⏰:07/03/31 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#239 []
「…………」

「霊達の中には、死者ゲームを嫌う者もいます。が、大概の霊達は好みます。楽しめてなお、成仏できる。一石二鳥のゲームです」

………あ、そう

「理解しましたか?」

「…なんとなく」

⏰:07/03/31 02:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#240 []
「死者ゲームを始める合図は、類い稀なる人しかできません。選ばれし者…」

「誰に」

「僕に」

「………」

「と言うのは冗談ですが」

…笑えない。

「さくらは選ばれた中のひとりです」

⏰:07/03/31 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#241 []
「さくらちゃんって…何者なん?」

「さくらは…」

コウが一瞬悲しい表情をした。

「さくらは僕の妹です」

「え!?」

「厳密には、妹だった」

「………?」

「さくらはこの世に生をもたずして、霊になったんです」

⏰:07/03/31 02:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#242 []
「つまり…」

「はい。僕の母が亡くなった時、お腹にいたのがさくらです」

「…お前………」

そんな辛い過去が…

「同情しないで下さい。造り話ですから」

「は?」

「さくらの話はいいでしょう?」

⏰:07/03/31 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#243 []
コウは飄々とした口ぶりでそう言い、
さくらと瑠美先輩のもとへ向かった。

コウは造り話、と言ったが

俺はその話は事実だと感じた。

さくらとコウは
どことなく似ている。

「…………」

「志乃くん、今日はあなたの家に泊まりますから」

同情なんてしねーよ!
こいつのわがままは
許せへんからな!!

⏰:07/03/31 03:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#244 []
 
「志乃くん…」

時刻は夜中の2時。

あれから俺たちは瑠美先輩の家を後にし、
帰路についた。

俺は結局コウのわがままを聞くはめになり、
コウを家に泊めた。

「志乃くん」

⏰:07/03/31 03:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#245 []
「志乃くん起きてますか」

「…………」

「志乃くん起きて下さい」

「…………」

「志乃くん」

ええい!!

「寝てる」

「ではなぜ答えるんですか。起きてるんでしょう?」

お前のせいでな!!

⏰:07/03/31 03:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#246 []
「……なんやねん」

「死者ゲーム始まります」

……は?

「……眠い」

「寝てたら死にます」

いやだ
いやだ
ねむい…

「志乃くん。始まります」

⏰:07/03/31 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#247 []
「きました」

きたって…

「なにが…ぐえっ!」

またこのパターンかよ…

「勘弁してくれ…」

俺は慣れた手つきで
霊の首の後ろを押す。

「さくらが勝手に始めてしまいました」

「…………」

「だって一回じゃ足りないも〜ん!!」

⏰:07/03/31 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#248 []
俺の部屋には
たくさんの霊。

なぜいる…

「さくらは死者ゲームを始めることができる、つまりゲームに参加したい霊を呼び寄せる事も可能です」

…いらん事を!!

⏰:07/03/31 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#249 []
俺たちは
再度死者ゲームをし、
またもやゲームに
1時間近く費やした。

「さくら…」

霊を全て死者送りした後、コウが口を開いた。

「今回はもう終わりにしましょう。さすがに僕も疲れましたので」

「え〜!!」

「僕の言う事が聞けないんですか」

⏰:07/03/31 03:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#250 []
「わかりました〜。じゃ、うちはこの辺で!」

さくらはニッコリ笑い、ふわふわと窓から外にでていった。

「コウ…」

「なんですか」

「さくらちゃんはお前の言う事を聞くのか?」

「当たり前です」

ほな最初からゲームしたくない言えや!!

⏰:07/03/31 03:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#251 []
「コウまさか…」

「はい」

「お前…ゲームしたかったのか」

「はい。たまには運動しないと、身体がなまりますからね」

こいつ…!!

俺はコウに向かってパンチを繰り出した。

⏰:07/03/31 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#252 []
またもや俺の拳は
コウの掌に捕まった。

「なまってしまっても、志乃くんの弱々しいパンチくらいは止められますけど」

そう言ってニヤリと笑い

コウは布団にもぐった。

「おやすみなさい」

永遠に眠れ!!

⏰:07/03/31 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#253 [にゃぁ]
凄くおもしろいです
一番好きかもッ

頑張って下さい

⏰:07/03/31 03:29 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#254 []
にゃあさん
こんな遅くまで読んでくれてありがとうございます一番すきなんて…
嬉しすぎます
頑張ります

⏰:07/03/31 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#255 []
「志乃くん眠れますか」

「…………」

「志乃くん」

「お前が話し掛けてけーへんかったらな」

「それは失礼しました」

…ほんまにな。

「…そういえば…」

まだ話すんかい!

「今日はさきさんとりえさん一度も見てませんね」

⏰:07/03/31 03:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#256 []
【第四章 さき】

《お前はもう死んでいる》
《お前はもう死んでいる》
《お前はもう死んでいる》
《お前はもう…》

…なんや!?

俺はガバッと跳び起きた。

「おはようございます」

「!?」

…ああ…昨日こいつ泊めたんだっけ……

⏰:07/03/31 03:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#257 []
……てか……


「なんや今の…」
「僕の携帯のアラーム音です」

ケンシロウーー!!

俺も北斗の拳はだいすき。意外な共通点やな。

「北斗の拳、好きなん?」

「いえ、別に」

ほなアラーム音にすんな!

⏰:07/03/31 03:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#258 []
「どちらかと言うと、僕はラオウが好きです」

ラオウも北斗の拳やから。

俺別にケンシロウが好きか、とは聞いてないよな?

「ラオウが死んだ時は、僕も泣きました…」

だからなんやねん

⏰:07/03/31 03:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#259 []
「僕もいつか死ぬ時は、ラオウのようなセリフを必ず言います。いえ、言ってみせます」

そこ、なんで言い直したん?別にどーでもいいから。

「我が生涯に、一片の悔いなし!!」

「………」

今死ぬのか?

「…つっこんで下さいよ」

心の中でつっこみました

⏰:07/03/31 03:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#260 []
「志乃くんはノリが悪いですね」

お前がゆーな!!

「貴様には地獄すらなまぬるい」

北斗の拳すきやん!
めっちゃすきやん!
セリフ知り尽くしてるやん!!

「嘘つきハッタリ…」

「まだそんなダサいネーミングを使ってるんですか」

お前も昨日使ったやろ!

⏰:07/03/31 03:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#261 []
朝から俺のイラつきは
マックスに達しそうだ。

「志乃くん」

…今度は何や

「お腹すきました」

…イライラ

「朝ごはん…」
「はいはい!!」

俺はリビングへ向かった。

⏰:07/03/31 03:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#262 []
「かあちゃん朝飯は〜?」

「今日パンやで〜!友達おんねやろ?サンドイッチにしといたから、持っていきや〜」

俺はサンドイッチと
《野菜生活》を持って
部屋に向かった。

⏰:07/03/31 03:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#263 []
「…………」

「…………」

コウはサンドイッチを見つめたまま無言。

…なんか……
わがまま言いそうな予感が

「僕、朝は和食派なのですが」

的中したーーー!!

⏰:07/03/31 03:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#264 []
「俺はパン派」

「洋食派、と普通言いますよね」

言わんわ!

「俺は洋食派」

「まぁ、野菜生活があるので今日は我慢します」

我慢するくらいなら食うな!!

「いただきます」

⏰:07/03/31 04:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#265 []
コウはちゃっかり
俺の分のサンドイッチまでぺろりとたいらげた。

「志乃くん朝は少食なんですね」

お前が俺の分まで食ったからやろ!!

「朝ごはんは一日の源ですよ。しっかり食べないとだめです」

ほな俺の分残せや!

⏰:07/03/31 04:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#266 []
今日はここまで
明日また更新します
感想いただけたら
うれしいです

⏰:07/03/31 04:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#267 [にゃぁ]
お疲れ様で-す

本当に大好きですよ
コウのキャラ面白い
また明日も
絶対見に来ますッ+・゚

⏰:07/03/31 04:14 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#268 []
にゃあさん
ありがとうございます
コウのキャラ
書きやすいので
どんどんだします
今日も夜中に更新になります

⏰:07/03/31 13:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#269 [しょう]
おもしろすぎるw

⏰:07/03/31 21:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#270 []
しょうさん
ありがとうございます
おもしろいとゆわれると
やる気がでます

⏰:07/04/01 00:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#271 []
コウの相手をしてると
イライラしてまう…

俺は携帯を開いた。

【受信メールあり】

メールきてた〜

【送信者 幸子

マイハニー幸子ですやん!

俺はウキウキしながらメールを開いた

⏰:07/04/01 00:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#272 []
【そっかあ残念じゃ、あたし今日は友達と遊ぶわ

………?

えーっと……

なんの返事や…?

俺は昨日の記憶をたどる。

⏰:07/04/01 00:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#273 []
「志乃くん野菜生活もう少しもらえますか」

………

「志乃くん聞いてます?」

こいつのせいや!!

昨日こいつに言われて
幸子との遊びを断ったんやった!!

「志乃くん」

「もうないわ!!」

⏰:07/04/01 00:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#274 []
「何イライラしてるんですか」

「うるせー!」

「……八つ当たりです」


お前にイライラしとんじゃい!!

「ああ、志乃くん。昨日のうちにさくらとの約束は果たした事ですし、今日は幸子さんと遊んでもいいですよ」

…もう遅いわ!

⏰:07/04/01 00:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#275 []
「……………」

「どうしました?」

「……………」

「志乃くん?」

「……………」

「…ああ、振られたんですか」

お前のおかげでな!!

コウはニヤニヤしながら俺の顔を見ている

⏰:07/04/01 00:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#276 []
な…殴りてえ……

だが、またコウにパンチを止められたら
俺はもう立ち直れない。

「おや?さきさんじゃないですか?」

コウは窓の外を見ながら呟いた。

「さきさんですよね、あれ」

⏰:07/04/01 00:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#277 []
「何してるんでしょうか」

俺はコウの隣に立ち、
窓の外を眺めた。

「……?」

あいつ何しとんや?

さきは、道に貼られているポスターをじいっと眺めていた。

⏰:07/04/01 00:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#278 []
「…ポスター?」

「を、見てますね。なぜ」

俺に聞くな。

「何のポスターですかね」

「…化粧品……?」

さきの眺めているポスターは、べっぴんなモデルがでっかく映った、化粧品のポスターだった。

⏰:07/04/01 00:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#279 []
「化粧品…化粧に興味があるんでしょうか?」

知るかい!!

「知らん」

「さきさんは自分の死を受け入れてないんですよね」

まぁ…そうやけど

「…なるほど」

⏰:07/04/01 00:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#280 []
なっとくしたように
コウは窓から離れ
たばこを取り出した。

「さきさんは恋してます」

「は?」

「さきさんは恋してます」

「誰に」

「僕に」

⏰:07/04/01 00:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#281 []
「…………」

「…つっこんで下さいよ」

つっこむ以前に…

「ありえへんやろ」

「それはわかりません」

「わかります」

「…まぁ、冗談ですが」

ほなゆーな!

⏰:07/04/01 00:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#282 []
「見て下さい、さきさんの顔を」

俺は目を細めてさきを見る。が

「表情まで見えへん」

「志乃くん目、悪いんですか?」

俺から見えるさきは、
後ろ姿だけ。

見えるはずねーやろ!

⏰:07/04/01 00:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#283 []
「間違いない、彼女、恋をしてます」

「誰に」

「…わかりませんが」

コウはちらりと俺を見て

「まぁ、志乃くんが妥当でしょう」

と言った。

……マジかい

⏰:07/04/01 00:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#284 []
「てか、ただ単に化粧品のポスター見てるだけやん」

「さきさん今まで化粧に興味を持っていましたか?」

「…わからん」

「わかって下さい」

「持ってへんのちゃう!」

「…やはり」

興味持とうがどーでもえーやろ!

⏰:07/04/01 00:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#285 []
「女性が急に化粧に興味を持つ、ということは、恋です。恋以外の何でもありません」

…ほんまかい。

「なぜ言い切れる」

コウは俺の言葉にニヤリとした。

「志乃くんより、僕の方が女性について詳しいですから」

⏰:07/04/01 00:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#286 []
こいつ…
俺が童貞やからって…

って……ん?

「…コウ」

「はい」

「お前…何が詳しいんや」

「ですから女性について」

「女性の何を」

「身体も心も」

…身体も…?

身体!!??

⏰:07/04/01 01:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#287 []
……まさか……

まさか…
まさか…

信じたくない…

「僕は経験済みですよ、志乃くんと違って」

コウは口の端をつりあげた

経験済みーー!?
うそだ
うそだ

って…

《志乃くんと違って》

今俺を馬鹿にしたか?

⏰:07/04/01 01:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#288 []
「いつ!?」

「いつでもいいでしょう」

「誰と!!」

「答える必要ありません」

「なぜ!!」

「…………」

はあ〜、とコウは溜め息をついた。

「あなたは子供ですか。だからいつまでたっても童貞なんですよ」

……人が気にしてる事を!

⏰:07/04/01 01:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#289 []
「それに…」

コウは勝ち誇ったような笑みで俺を見た。

…ゾクリ

「僕は結構モテます」

はーーーー!?
あーりーえーねーー!!

「なぜわかる」

「毎日僕を見て女性達がひそひそ話してますから」

それは悪口ゆーとんねん!

⏰:07/04/01 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#290 []
コウ…お前は
とてつもなくポジティブ精神なんやな、うらやましいよ。

「…お前がうらやましい」

「志乃くんも、僕程まではいきませんがモテてますよ、大丈夫です」

…それって……

「志乃くんを見てひそひそ話してる子達もいますし」

俺も悪口ゆわれてるー!!

⏰:07/04/01 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#291 []
聞かなきゃよかった…と
俺は思った。

聞きたくなかった…

俺はコウみたく
ポジティブにはなれなかった。

…気が重い…

「学校行きたくない…」

「わがまま言わないで下さい。行きますよ」

コウに腕を掴まれ、
俺達は学校へ向かった。

⏰:07/04/01 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#292 []
「またですか…」

玄関に入り、
げたばこを開いて
コウが呆れたように呟いた

「どしたん?」

コウは自分のげたばこを指さした。

俺は目線をコウのげたばこに向けた。

「はーーー!?」

⏰:07/04/01 01:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#293 []
げたばこの中には
たくさんの手紙

中にはプレゼントらしき物体まである。

「なんやねんコレ…いやがらせか?」

いやがらせだよな?
頼む、俺にこれ以上ショックを受けさせないでくれ

「何言ってるんですか、ラブレターですよ」

……ショック……

「ま、いつもの事ですが」

⏰:07/04/01 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#294 []
いつもの事…?

「お前いつもこんないやがらせ受けてんのか?」

俺はいやがらせだと
自分に言い聞かせてみた。

「ですからいやがらせではありません」

いやがらせ以外のなんやねん!!

「もてすぎるのもつらいですよ」

俺を見下したように
コウは笑った。

⏰:07/04/01 01:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#295 []
…むかつく……

俺は空っぽの自分のげたばこを眺めた。

「志乃くんにはないんですか、ラブレター」

………やかましい。

「今日はないみたい」

強がる俺。

「いつもでしょう?」

鼻で笑いながら
たくさんのラブレターをかばんにつめながらコウが言った。

⏰:07/04/01 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#296 []
「志乃おはよう!」

イライラしている俺に
天使のような声が響いた。

「幸子…」

「元気ないん?」

「…別に」

俺は幸子がおれば充分や!

「幸子さんおはようございます」

「え?あ、神谷くんおはよ〜!」

「今日もかわいいですね」

馴れ馴れしく幸子に話し掛けるな!!

⏰:07/04/01 01:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#297 []
「幸子と話すな」

「なぜです」

「なぜでも」

「…やきもちですか」

…やきもちですけど!

「男のやきもちはみっともないです」

やかましい!!

「え〜!志乃がやきもちとかめっちゃ嬉しい〜!」

幸子。お前は天使や!

⏰:07/04/01 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#298 []
「志乃くん愛されてますね」

うらやましいやろ!

「僕も恋人がほしくなりました」

「コウならすぐできるやろ。なんせモテますから」

イヤミたっぷりに言ってやった。

「僕は自分から好きにならないと付き合いませんから」

……あっそ。

⏰:07/04/01 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#299 []
「…神谷先輩彼女ほしいんや〜」

俺達の背後から
かわいらしい
アニメのような声が聞こえた。

「…………」

誰だ!!?

「おはようございます!神谷先輩!柏木先輩!幸子先輩!」

……いや、誰ですか

⏰:07/04/01 02:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#300 []
「…誰ですかあなた」

コウがその女をまじまじと見る。

「一年の美奈子って言います!神谷先輩の彼女に立候補しちゃいま〜す!」

……うぜ〜…
なんだこの女…
まじうぜえ。

コウをちらっと見ると
目をまんまるにして
固まって(いるように)見えた。

⏰:07/04/01 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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