きみを送る
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#801 [
]
「早く異界に送れよ」
「まだ遊びたいです」
ええい!俺が…
俺はストーカー男の首に手をのばした。
「志乃くんやめなさい!志乃くんは参加してませんから触れる事はできません」
先に言えよ…。
俺の身体は男をすりぬけてなんとも情けない格好で倒れた。
:07/04/18 17:12
:SH901iS
:☆☆☆
#802 [
]
「こいつ馬鹿だな」
「ええ、馬鹿です」
ストーカー男とコウが
俺を哀れむような
馬鹿にしたような目でみてきた。
見るな!!!
「俺は中に戻る…」
「仕方ないですね、終わらせますよ」
コウはストーカー男の首の後ろに手を伸ばした。
:07/04/18 17:14
:SH901iS
:☆☆☆
#803 [
]
「ちょっ!!タンマタンマタンマタン……ああ〜」
俺の髪の毛を燃やしたストーカー男はあっけなく消えていった。
「てか最初から死者送りゲームして消したらよかったんちゃうんけ」
「志乃くん…」
コウは俯いたまま、
怒らないで聞いてくれますか、と続けた。
:07/04/18 17:16
:SH901iS
:☆☆☆
#804 [
]
絶対怒らせる事を言うつもりや!と俺は確信した。
「内容による」
「では…言えません…」
「怒る内容なんか!」
「心の広い方なら怒りません…」
まるで俺の心がせまいとでも言いたそうだな。
「ゆーてみ」
:07/04/18 17:18
:SH901iS
:☆☆☆
#805 [
]
「僕には最初から彼が見えていましたよね」
「多分ね」
「僕…彼を初めて見たときから確信していました」
「なにを」
コウは俺をチラリと見て、口の端をつりあげた。
ゾクリ…
「彼ならおもしろい事をやってくれる、と」
:07/04/18 17:20
:SH901iS
:☆☆☆
#806 [
]
「おもしろい事…?」
それって…つまり…
言わなくとも……
コウは笑いながら俺の頭を指さした。
「僕の予想以上に彼はやってくれましたよ」
「…………コウ」
「なんですか?」
《バキッ!!!》
:07/04/18 17:22
:SH901iS
:☆☆☆
#807 [
]
【第13章 恋愛ごっこ】
ストーカー男と決着がつき、俺たちは別荘の中へ戻った。
道中コウは俺の頭を見ながら、本当におもしろいですやら、ボウズにするんですかなどと俺を怒らせる言葉を発し続けた。
「志乃くん」
「なんじゃ」
「どちらがいいですか」
:07/04/18 17:27
:SH901iS
:☆☆☆
#808 [
]
「なにが?」
「このはさんとゆうみさんどちらがいいですか」
「…意味わからん」
「ストーカー男もいなくなったので、僕が見張る必要もなくなりました」
「あ、そー」
「ですから今夜は張り切ります」
:07/04/18 17:30
:SH901iS
:☆☆☆
#809 [
]
「……………」
聞きたくないけど
聞かなきゃだめか…?
いや……なにかはわかる…わかってしまった…
だがわずかな期待にかけてみるべきか……
「………なにを」
「夜の営みです」
夜の営みーーー!?
その言い方なんやねん!!てかやっぱり当たった…
:07/04/18 17:32
:SH901iS
:☆☆☆
#810 [
]
「俺幸子おるから」
「では僕の相手は二人ですか…やり甲斐ありますね」
コウは親指をペロリと舐めた。
「やる意味は!?」
「欲求を解消したいです」
「それだけ!?」
「そうですがなにか?」
最低!!こいつまじ最低!
:07/04/18 17:34
:SH901iS
:☆☆☆
#811 [
]
「冗談ですよ」
「…………」
「志乃くん冗談ですよ?」
「………………」
「志乃くん?」
こいつ何が本気か冗談か
区別がつかん!!
「……なまはげ…」
《バキッ!!!》
「…冗談ですよ」
今のはほんまや!!
:07/04/18 17:37
:SH901iS
:☆☆☆
#812 [
]
「なぁコウ」
「なんですか?」
「なんでこのはにチューしたん?」
「チューとは幼稚ですね」
やかましい
「ストーカー霊を煽るためですよ」
「でもチューまでする必要なかったんちゃう?」
:07/04/19 01:53
:SH901iS
:☆☆☆
#813 [
]
「…………」
「聞いてるんか」
コウは自分の唇を指でなぞった
「このはさんの唇、柔らかかったです」
誰が感想を求めましたか!
「キスなんて挨拶と同じですよ。外国では気軽にするでしょう?」
ここは日本ですけど
:07/04/19 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#814 [
]
「ただいま〜」
俺たちは別荘についた。
「あ、志乃…コウも…おかえり」
このはがコウの顔を見た瞬間少し顔を赤らめた。
「ゆうみさんは?」
コウは靴を脱ぎながら
このはに問い掛けた。
「…………」
「どうかされましたか?」
:07/04/19 02:03
:SH901iS
:☆☆☆
#815 [
]
「あ、ううん、大丈夫…」
「そうですか、では」
コウは玄関を上がり、
このはの横を通りすぎ部屋に入っていった。
「……………」
「どないしたん?」
俯きながら玄関に立ち止まっているこのはに俺は問いた。
:07/04/19 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#816 [
]
「…ゆうみが……」
「ゆうみちゃんが?どしたん?」
「……………」
「このは?」
「あたし…今日ゆうみと同じ部屋は無理…」
「え、なんで?」
このはは俺の服の裾を掴みながら顔を上げた。
「…志乃と一緒におっていい?」
:07/04/19 02:08
:SH901iS
:☆☆☆
#817 [
]
「え…俺と!?」
そりゃ無理でしょ!!
「お願い…話したい事あんねやん…」
なんやろ…
「まぁ話すくらいならえーよ。コウも一緒やけど」
「…志乃と二人で話したいんやけど……」
なにやら深刻な顔つきのこのはに、俺は嫌とは言えなかった。
「わかった」
:07/04/19 02:11
:SH901iS
:☆☆☆
#818 [
]
俺は事情を説明しようと
コウと同じ部屋に入った。
「コウ〜」
「どうしました?」
コウは窓をあけながら
すずしげに煙草を吸っていた。
「俺ちょっとこのはと一緒に隣の部屋に行ってえーか?」
「…なぜ?」
:07/04/19 02:13
:SH901iS
:☆☆☆
#819 [
]
「なんか話あるみたいやねやんか」
「…抜け駆けです」
ちゃうわい!!
「まぁいいですよ、どうぞ使って下さい」
「サンキューな」
俺はコウに礼を言って、
隣の部屋に入った。
「このは入るで〜?」
:07/04/19 02:16
:SH901iS
:☆☆☆
#820 [
]
部屋の中から
どうぞ、と聞こえて
俺は部屋のドアを開けた。
「ごめんな…」
力なく謝るこのはを見て、俺はただ事ではない!と思った。
「や、えーよ。どした?」
「うん…あのな……」
:07/04/19 02:19
:SH901iS
:☆☆☆
#821 [
]
このははベットに座りながら俯いた。
「どーした?」
「………コウってさ…」
「ん?」
「あたしの事好き…なんよなぁ?」
………………はい?
「今なんて」
「あたしにキスしてきたやん?あたしの事好きなんよな!?」
このはは俺の元へ近づき、俺の肩を掴んで興奮気味に言った。
:07/04/19 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#822 [
]
「……さぁ……?」
「絶対好きやって!!どないしよ〜…」
………なにが
「なにが」
「だってゆうみコウの事好きやねんで!?」
…………は?
「……ゆうみちゃんが?」
このはは、しまった!という顔をして口を押さえた。
:07/04/19 02:25
:SH901iS
:☆☆☆
#823 [
]
「今のなし!!きかんかった事にして!!」
いやいや、もう聞いたから
「なんでそう思った?」
「…だって……ゆうみ泣いてたから……」
「いつ」
「さっき走って行った時」
「……………」
なるほど。コウがこのはにチューしたからショックで泣いた、と?
:07/04/19 02:29
:SH901iS
:☆☆☆
#824 [
]
「思い込みすぎちゃう?」
「ちゃうよ!ゆうみの事はあたしがよくわかるもん」
「でもこないだゆうみちゃんコウの事変人ってゆーててんで?」
(噂で変わってるって聞いた…だったか?)
「でも好きなはずやで…」
:07/04/19 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#825 [
]
「……………」
「志乃〜どうしよう…」
「……なにが」
てかどーでもえーわ!!
そんな事話すために
俺呼ばれたんか!?
「あたしコウの事嫌いじゃないけど…ゆうみに悪いから…あ〜どうしよお〜」
このははベットに倒れ込み手足をバタバタさせた。
…コウがこいつを好きだとは思えないのは俺だけか?
:07/04/19 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#826 [
]
「ね、どうしたらいい?」
「別にどうもせーへんくてえーんちゃう」
「なんでぇ!?だってさ…いとこの好きな人と付き合うとかマズない?」
付き合う!?
「付き合うって誰と誰が」
「あたしとコウやん!」
付き合うとか…考えすぎやから!!
:07/04/19 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#827 [
]
「このは…」
「なに!?なんかいいアイディア浮かんだん!?」
「コウに直接相談しいや」
「えっ………」
「俺関係ないし」
「冷たい〜!!」
このはは口を尖らせた。
「冷たくないし」
:07/04/19 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#828 [
]
「コウに相談って…どうやってさ〜?」
「普通に」
「普通って?」
ええい!うっとーしい!
「付き合うのはマズいってゆーたらえーんちゃう!」
勘違いして恥かけ!
「…あたし…別に付き合ってもいいんやけど…ゆうみに悪いしさ…」
心配せんでも付き合う事はないから!!(多分)
:07/04/19 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#829 [
]
《プルルルッ》
俺の携帯が鳴った。
さ ち こ や〜ん!!
「あ〜いよ!」
「起きてたぁ?」
「おう!どした?」
「声聞きたくなって」
「なんやそれ!ば〜か!」
めちゃくちゃかわえ〜!
:07/04/19 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#830 [
]
「志乃に会いたいな〜」
うそん!
俺だって今めちゃくちゃお前さんに会いたいぜ!
「明日帰るから」
「じゃ、明日会える?」
「おう!…っと…」
やばいやばい。
今俺の頭の状態をうっかり忘れるとこやった。
「どしたん?明日だめ?」
:07/04/19 04:00
:SH901iS
:☆☆☆
#831 [
]
「いや…てかさ、幸子ってボウズの男好き?」
「急にどしたん?」
「なんとなく」
「志乃ボウズにするん?」
「しよっかな〜なんて」
「なんで〜?」
「夏やし暑いし?」
燃えたなんて言えへん!
:07/04/19 04:02
:SH901iS
:☆☆☆
#832 [
]
「志乃にボウズは似合わへんって〜!」
で す よ ね 〜
「そーやんな…」
「ボウズはやめときや〜」
クスクス笑いながら幸子は言った。
「せやな」
でも仕方ないのよ。
この燃えたままの禿げ頭でも愛してくれるのかい?マイハニー
:07/04/19 04:04
:SH901iS
:☆☆☆
#833 [
]
:07/04/19 04:10
:SH901iS
:☆☆☆
#834 [
]
幸子との電話を切った途端このはが口を開いた。
「彼女から?」
「そーやけど」
「…どんな子なん?」
「なにが」
「志乃の彼女」
「かわいい〜子」
「絶対うそやん!」
はい!?
うそやん…の前に絶対をつける必要あるんかい!?
:07/04/20 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#835 [
]
「まじでかわいいから」
「あたしより〜?」
「もちろん」
くらべもんにならんわ!
「絶対うそやわ〜」
このははケラケラ笑いながら言った。
絶対ほんまやから!!
:07/04/20 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#836 [
]
「もう俺戻るで」
「どこに?」
「部屋に」
「え?ここで寝るんちゃうの?」
「誰と」
「あたしと!!」
「…誰が」
「志乃が!!」
絶対に…
「嫌じゃ」
:07/04/20 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#837 [
]
俺は部屋を出ようとドアノブに手をかけた。
《ガチャ!》
「おわっ!!」
「ああ、すみません」
「コウどしたん?」
俺がドアを開く前にコウがドアを開いた。
「このはさんに謝りにきました」
「え…あたしに?」
:07/04/20 02:38
:SH901iS
:☆☆☆
#838 [
]
「はい。先程はすみませんでした」
「…なにが…?」
「急にキスしてしまってすみません」
このはは顔を真っ赤にした
「……あ……別に……」
「忘れて下さい」
「え?」
「忘れて下さい」
:07/04/20 02:40
:SH901iS
:☆☆☆
#839 [
]
「なにを…?」
「キスした事を」
このはは困惑な表情でコウを見た。
「弾みですから」
「は…弾み!?って…?」
「先程このはさん、あなたに霊がついていました」
コウは簡単にストーカー霊の話を説明した。
「ですから煽るためにしただけですので忘れて下さい、犬に噛まれたとでも思っ…このはさん?」
:07/04/20 02:43
:SH901iS
:☆☆☆
#840 [
]
コウの話を聞きながら
このはは俯いて泣き出してしまった。
「このはさんどうされました?」
「………んな」
「すみません聞こえませんでした」
「ふざけんな!!」
このははコウに向かって拳をふりかざした。
修羅場!?
:07/04/20 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#841 [
]
「あたしのファーストキス返せや!!」
………?
「今なんと」
「ファーストキスやったのに!!」
ファーストキス…?
初めての…キスゥゥ!?
「初めてだったんですか」
「当たり前やん!!あたしはほんまに好きになった人の為にファーストキスはとっといてんで!!」
このはは泣きながらコウの胸板を叩き続けた。
:07/04/20 02:49
:SH901iS
:☆☆☆
#842 [
]
「それは…すみませんでした」
コウは本当に申し訳なさそうにこのはに謝った。
「…………」
このはは何も答えず、ただ泣きながらコウの胸板を叩いている。
「このはさん痛いです」
「……………」
「痛いです」
「……………」
:07/04/20 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#843 [
]
「しょうがないですね」
コウはこのはの両腕をガシッと掴んだ。
このははビクッとし、
顔を上げてコウを見た。
「では好きになって下さい」
………はい?
このははキョトンとしてコウを見ている。
「え…?今……」
「好きになって下さい、と言いました」
:07/04/20 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#844 [
]
好きになって下さい…?
好きになって下さいだと?
なんやそれ…
なんやねんそれ…
「なんやねんそれ!!」
「志乃くんうるさいです」
「好きになって下さいて…なんやねんそれ!!」
「そのままの意味ですが」
:07/04/20 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#845 [
]
「付き合うんか!?」
「なぜですか、僕は好きになって下さいと言っただけですけど」
「お前は好きにならんのか!?」
「どうですかね」
「ほななんで好きになって下さいとかゆーねん!?」
「このはさんはファーストキスは好きな人としたい、と言ったので僕を好きになれば同じ事になるでしょう?」
ほんまにそーか!?
:07/04/20 02:57
:SH901iS
:☆☆☆
#846 [
]
「…好きに……」
俺とコウが言い合っていた時、黙っていたこのはが口を開いた。
「好きになっていいん?」
「構いませんよ」
「……コウは…好きになってくれる?」
「それはわかりません」
「…好きになる」
「そうですか、わかりました」
って…なんやねんそれ!!好きになる!?
好きになってと言われて好きになるんか!?意味不明
:07/04/20 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#847 [
]
《ガチャ…》
「志乃くんどこへ」
「邪魔した悪いから俺は先に寝る…」
「では僕も戻ります」
「え!やだ!コウは一緒におって!!」
「わがままですね」
「お願い……」
「お願いします、と言えば一緒にいてあげます」
「…お願いします…」
「素直ですね、でも今日はやめときますよ」
ほなゆーな!!どんだけドエスやねんこいつ!!
:07/04/20 03:03
:SH901iS
:☆☆☆
#848 [
]
「なんで…?今お願いしますってゆーたらいいってゆったやん……」
このはは眉を下げながら上目使いで言った。
こ…この表情は…!!
やばい!やばいぞ!
コウ!やばいぞこれは!!
「このはさんだめですよ」
「なにがぁ?」
やばい!!かわいい…
こりゃやばい!!
:07/04/20 03:11
:SH901iS
:☆☆☆
#849 [
]
「このはさん初体験もまだでしょう?」
「!!」
このはは真っ赤になり
下唇を噛んだ。
俺も真っ赤になった。
こいつは何を言い出すんじゃ!!
「僕も男ですから今夜一緒にいては危険ですよ」
コウはフッと笑い、このはの頭を撫でた。
「今夜は我慢して下さい」
:07/04/20 03:13
:SH901iS
:☆☆☆
#850 [
]
このはは真っ赤なまま、コクンと頷いた。
「いい子ですね。ではおやすみなさい」
そう言ってコウは部屋をでていった。
慣れてる…
あいつ…女に慣れている!
俺は悔しい気持ちのまま
部屋をあとにした。
:07/04/20 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
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