きみを送る
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#501 [
]
「荒らしか…」
俺は神キモいの文字にウケてしまった。
笑いをこらえる俺の隣で
コウは野菜生活のストローを噛みながら
眉間にしわを寄せた。
「僕の怖さを思い知らせてみせます」
:07/04/05 00:52
:SH901iS
:☆☆☆
#502 [
]
「なにするん?」
俺はコウの隣から離れ、
ドスンとソファに座った。
「仕返しします」
「仕返し…?」
その瞬間、コウはパソコンのキーを目にも止まらぬ早さで打ち始めた。
カチカチカチカチカチカチカチカチ…
部屋にはコウがキーを叩く音が鳴り響く。
:07/04/05 00:55
:SH901iS
:☆☆☆
#503 [
]
俺はパソコンの画面を覗いた。
「!!??」
画面には
【お前がキモいお前がキモいお前がキモいお前がキモいお前がキモいお前がキモいお前がキモい…】
永遠に続くコウのコメント(?)
「………なにを…」
「やられたらやり返します。それが僕のルールです」
知らんし!お前はガキか!
:07/04/05 00:57
:SH901iS
:☆☆☆
#504 [
]
それから数時間、
コウと荒らしの対決は続いた。
最後には荒らしが
【もうこねーよ(-_-)】
とコメントし、
コウに勝利の旗が挙げられた。
「勝ちました」
コウは得意げな表情でニヤリと笑った。
どーでもえーし!!
:07/04/05 01:00
:SH901iS
:☆☆☆
#505 [
]
「志乃〜!ご飯やで!」
かーちゃんの俺を呼ぶ声が聞こえた。
「飯やって」
「行きましょうか」
コウはパソコンの電源を切り、立ち上がった。
俺とコウはリビングに入りテーブルに置かれた飯を見てびっくりした。
「ラーメンですか」
またラーメンだ!!
:07/04/05 01:02
:SH901iS
:☆☆☆
#506 [
]
「いらっしゃい!遠慮せんとたくさん食べや〜」
かーちゃんはコウに向かって笑いかけた。
「はい、では遠慮なく」
いつも遠慮しないが、
今回はさらに遠慮しない、と俺は感づいた。
その感づきは
無駄にはならなかった。
「おかわりください」
:07/04/05 01:05
:SH901iS
:☆☆☆
#507 [
]
「コウくんよー食べるなあ!見ててスッキリするわ」
かーちゃんはのんきに笑っている。
「志乃くんのお母様の料理、とてもおいしいです」
「コウくん上手い事言うわぁ〜」
満足げな表情のかーちゃんが台所へ戻ったのを見計らってコウが俺の器に
またもやメンマを入れてきた
:07/04/05 01:07
:SH901iS
:☆☆☆
#508 [
]
「メンマ食えや!」
「あげます」
「いらん!!」
「どないしたん?」
俺がコウにメンマを返そうとした時、かーちゃんが戻ってきた。
「いえ、志乃くんがメンマを食べたい、と言ったので僕のメンマをあげました」
こいつ…
:07/04/05 01:08
:SH901iS
:☆☆☆
#509 [
]
「コウくん優しい子やな〜志乃に見習わせたいわ〜」
見習いたくもない!!
「そんな事ないですよ」
そんな事ないですよ!
その通りですよ!!
「コウくんにはチャーシューもう一枚あげる!」
「ありがとうございます」
「かーちゃん俺には?」
「あんたにはメンマ!」
…メンマはもう食べ飽きました……
:07/04/05 01:10
:SH901iS
:☆☆☆
#510 [
]
コウはまたもラーメンにご飯を入れる、という不気味な食事の仕方をしていた。
「…その食べ方…」
「なんですか?」
「…キモい……」
「そうですか?このほうが美味しいですよ」
絶対嘘。神キモい!
:07/04/05 01:14
:SH901iS
:☆☆☆
#511 [
]
飯を食い終わり、
俺たちは部屋に戻った。
「今日はラーメン日和でしたね」
俺はメンマ日和じゃ!
「それよりさ〜」
俺は窓を開け、
たばこをくわえているコウに向かって話した。
「お前なんでホームページもってるん?サイトで友達作りか?」
:07/04/05 01:17
:SH901iS
:☆☆☆
#512 [
]
イヤミったらしく聞いた俺をよそに
コウは涼しげな表情で煙を吐いた。
「いえ、霊についての悩みなど受け付けてます」
そんな事してたんか…
「で、訪問者は?」
「………荒らしが初の訪問者です」
ムスッとしながらコウが言った。
:07/04/05 01:19
:SH901iS
:☆☆☆
#513 [
]
かわいそうな神!コウ!
「別に気にしてませんが」
いやいや
気にしてるやろ!
荒らしと対決してる時点で気にしてるやろ!!
「まだ時間ありますね。何しましょうか」
:07/04/05 01:21
:SH901iS
:☆☆☆
#514 [
]
「2時になる前に、サイト確認したほうがえーんちゃう?2時になってからの違いとか調べるために」
「…なるほど。志乃くんにしては冴えてますね」
志乃くんに“しては”は
余計や
「僕も今、それを考えていたところです」
絶対便乗!!
お前は今GODROOMについてしか考えてなかったやろ!!
:07/04/05 01:24
:SH901iS
:☆☆☆
#515 [
]
:07/04/05 01:26
:SH901iS
:☆☆☆
#516 [
]
コウはポケットから
例の紙切れを取り出し、
汚い字で書かれている
ローマ字を打ち込んだ。
「志乃くんいいですか」
「なにが」
「覚悟はいいですか」
てかまだ2時になってへんやん!!
「いい」
:07/04/06 00:24
:SH901iS
:☆☆☆
#517 [
]
コウはしばらく天井を見上げた。
「どしたん?」
「……………」
「コウ?」
「…のっていただけますか?」
「なにに」
「覚悟はいいかな?」
笑っていいとも!?
「…………」
「のって下さい…」
「…いいとも」
コウはサイトに接続した。
:07/04/06 00:26
:SH901iS
:☆☆☆
#518 [
]
画面は
【まゆみの部屋】
と書かれた
ただの個人ホームページみたいだった。
「別に異常ありませんね」
コウは自己紹介文から
順に開いていった。
まゆみらしき人物の写真も貼られている。
「…………」
:07/04/06 00:29
:SH901iS
:☆☆☆
#519 [
]
コウはまゆみの写真を見つめたまま固まった。
「どしたん?」
「…この女性…」
「知り合いか?」
「いえ…とても美しい」
どーでもえーやん!!
タイプそのものです、とコウは続けた。
「………あっそ」
:07/04/06 00:31
:SH901iS
:☆☆☆
#520 [
]
「もうえーやん!次見ようや!」
俺の声も聞こえてないのかコウは食い入るようにまゆみの写真を見ている。
ほんまにタイプなのか…
「おいコウ!」
「すみません見とれてしまいました」
見とれすぎ。
:07/04/06 00:33
:SH901iS
:☆☆☆
#521 [
]
自己紹介文の次に、コウは【アルバム集】
と書かれた場所をクリックした。
「ほう…これは見物です」
コウは一つの場所をクリックした。
「!?」
画面を見た俺は唖然とした
……はだか……
:07/04/06 00:35
:SH901iS
:☆☆☆
#522 [
]
画面には
まゆみが上半身裸の写真が映っていた。
コウは人差し指をくわえ、またもや食い入るように見つめている。
心なしか微妙に笑みも浮かべているような…
「志乃くん」
「……なに」
「興奮しますね」
しません!!!
:07/04/06 00:37
:SH901iS
:☆☆☆
#523 [
]
コウは次々に写真を開いてゆく。
もーやめてくれ…
「……これは?」
コウがある写真を見て険しい表情をした。
「どした?」
俺は画面に目をやる。
「……この写真以来更新してませんね」
:07/04/06 00:40
:SH901iS
:☆☆☆
#524 [
]
最後の写真を見て
俺は吐き気がした。
その写真は
男が倒れている写真。
ただ倒れているんじゃない
切り刻まれ、
血まみれなのだ。
「う………」
俺は口を押さえ、写真から目を逸らした。
:07/04/06 01:11
:SH901iS
:☆☆☆
#525 [
]
「志乃くん」
「…………」
「志乃くん見て下さい」
「無理…」
コウは写真をまじまじと見ている。
…こいつよく見れるな…
「この写真の男性の目が開いてます。そして」
コウは淡々と続ける。
「こちらを見ています」
:07/04/06 01:13
:SH901iS
:☆☆☆
#526 [
]
【第八章 呪いサイト】
……こちらを見ていますだと……?
「僕とこの男性、今目が合ってます」
「…………」
「見つめあってます」
「…………」
「僕、男性と見つめ合う趣味はないのですが」
ほな目ーそらせ!!
:07/04/06 01:17
:SH901iS
:☆☆☆
#527 [
]
「……おや?」
コウは写真をズームにしてじいっと見た。
ズームにするな……
「…ほう……、これは厄介な事になりました」
「なにが」
コウはくるりと俺の方を向き、顔色をかえずに言った
「僕、呪われるかもしれません」
:07/04/06 01:20
:SH901iS
:☆☆☆
#528 [
]
「…………」
「どうしましょう」
どうしましょうと言われましても…
「志乃くんも一緒に呪われて下さい」
いやじゃ!!
「僕ひとり呪われるのは心外です」
俺も心外じゃ!!
:07/04/06 01:21
:SH901iS
:☆☆☆
#529 [
]
「なんで呪われると思う」
「見て下さいこれ」
…見たくない…
「これを見なさい」
命令!?
俺はパソコンの画面に嫌々目を向けた。
「……俺?」
画面は男の目のズームだった。そして男の目には
俺の顔が映っていた
:07/04/06 01:24
:SH901iS
:☆☆☆
#530 [
]
「な…なんやこれ」
「ありえないでしょう?」
「……ありえへん」
「そう、ありえないんです普通は」
「…………」
「しかし志乃くんは見てしまった」
「!?」
もしや…
「これで僕たちは一緒に呪われます」
いやだーー!!!
:07/04/06 01:25
:SH901iS
:☆☆☆
#531 [
]
「コウお前…」
「僕ひとり呪われるのは嫌です、と言ったでしょう?………おや?志乃くん震えてますね、怖いですか?」
俺はコウに対する怒りで
またもや震えた。
「志乃くん怖がりですね」
怒ってんねん!!
:07/04/06 01:29
:SH901iS
:☆☆☆
#532 [
]
「…………」
「志乃くん大丈夫ですか」
「…殴らせろ」
「はい?」
「殴らせろ」
「……嫌です」
コウは俺をチラリと見、窓際に歩きたばこをくわえた
「志乃くんは呪いなど信じてますか?」
:07/04/06 01:32
:SH901iS
:☆☆☆
#533 [
]
「…………」
俺は何も答えずコウを睨みつけた。
コウはニヤリと不敵な笑みを浮かべ、煙を吐いた。
「僕は信じていません」
さっき呪われるゆーとったやないけ!!
「呪いは実際にはあるのかもしれません…が」
コウはまた一口たばこを吸った。
「僕には通用しません」
:07/04/06 01:39
:SH901iS
:☆☆☆
#534 [
]
「……なんで」
「僕に勝てる者はいないからです」
…何この自信……
コウは相変わらず不敵な笑みを浮かべている。
「……あっ…そ」
「しかし志乃くんは呪いに勝てますか?」
てか呪い信じてないんちゃうんか!?矛盾しすぎ!
:07/04/06 01:42
:SH901iS
:☆☆☆
#535 [
]
「てかさ…」
「はい」
「お前こないだまみが悪霊みたくなった時、何もでけへんかったやん」
「…………」
「お前まみに負けてるやんか」
「いえ」
コウは笑みを浮かべたまま
「あれで良かったんです」
:07/04/06 01:48
:SH901iS
:☆☆☆
#536 [
]
……意味不明。
「どーゆー意味」
「その話はまた次の機会に話します」
「今言えや!」
「そんなひまありません。もうすぐ2時になります」
時計を見ると
1時58分をさしている。
「そろそろですね」
:07/04/06 01:50
:SH901iS
:☆☆☆
#537 [
]
:07/04/06 01:51
:SH901iS
:☆☆☆
#538 [
]
怖いケド面白い

毎日楽しく読んでます


頑張って下さい


゛
:07/04/06 02:28
:SH902i
:0qZvyj7Q
#539 [
]

さん

コメントあって気分あがりました


ありがとうございます

これからコメントはこちらに下さい

http://bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/
怖いですか

怖いとゆってもらえてうれしいです

あとからまた書けたら更新します

:07/04/06 02:36
:SH901iS
:☆☆☆
#540 [
]
コウはサイトに接続し直す準備をした。
「志乃くんびびってませんよね?」
「…………」
「志乃くん?」
…なんかもう……
俺ちょっと怖いんですけど
「志乃くん顔が真っ青ですよ?大丈夫ですか?」
:07/04/06 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#541 [
]
「…やっぱり…」
「やめませんよ今更」
………やめたい…
呪われるとか嫌や…
「志乃くん怖いですか?」
「………」
「怖いならば…」
俺を巻き込まないのか!?
「…怖い……」
「そうですか、ですが時間です。接続しますよ」
何しに怖いか聞いたんや!!
:07/04/06 04:02
:SH901iS
:☆☆☆
#542 [
]
時刻は2時ちょうど。
部屋には
コウがサイトに接続するべくキーをカチッと押す音だけが鳴り響いた。
「…………」
接続してしまった…。
俺は目を閉じ、
パソコンの画面を見ないように背を向けた。
:07/04/06 04:04
:SH901iS
:☆☆☆
#543 [
]
「志乃くんやはり…」
コウにも背を向けているため、コウの表情も動きもわからない。
「志乃くん何してるんですか。見て下さい」
「無理…」
コウの溜め息が聞こえた。
「あなたは本当にへたれですね。今見ないとあなたを今後もやしと呼びますよ」
もらし関係なくね!?
:07/04/06 04:07
:SH901iS
:☆☆☆
#544 [
]
:07/04/06 04:08
:SH901iS
:☆☆☆
#545 [
]
「…見たくない」
「見てみなさい」
「…無理」
「………もやし」
俺はむかついて
思わずコウに振り返った。
「やっと見ましたね」
……見てしまった…
コウの肩越しに見えるパソコンの画面に
血だらけの女が大きく映り、俺をじっと見つめていた
:07/04/06 04:12
:SH901iS
:☆☆☆
#546 [
]
「この女性、先程のまゆみさんと同じ人物で間違いなさそうです」
いつも通りポーカーフェイスで淡々と話すコウ。
「お前…怖くないんか」
「怖いです」
嘘つけ!!
「しかし」
「興味深いねやろ!」
「その通りです」
:07/04/06 04:14
:SH901iS
:☆☆☆
#547 [
]
コウはニヤリと笑った後、クルリとパソコンに向き直った。
「まゆみさん聞こえてますか?」
パソコンに向かい話し掛けるコウ。
「まゆみさん」
「…………」
「どうやら聞こえないみたいです」
そりゃそーやろ!!
:07/04/06 04:16
:SH901iS
:☆☆☆
#548 [
]
画面に映る女は
表情ひとつ変えず
ただただ血を流している。
「呪われますかね?僕達」
「呪いとか信じてないんちゃうん」
「この女性を見ていると信じてしまいそうになります」
………おい。
「いつまでこの画面が続くんでしょうね」
:07/04/06 04:19
:SH901iS
:☆☆☆
#549 [
]
時計の針は2時5分をさしている。
未だに画面の女は動かない
「いつまで見つめ合えばいいんでしょうか。目がチカチカしてきました」
ほな見るなや!!
俺は画面から目を逸らそうとした。
「……あれ?」
:07/04/06 04:22
:SH901iS
:☆☆☆
#550 [
]
「どうしました?」
コウは画面から目を逸らさずに俺に問い掛ける。
「…ここに何か映ってる」
「なにが」
「ほら、ここ…」
俺は気付いてしまった。
「こいつ…まゆみちゃう…違う奴や…」
画面の女の肩に
入れ墨が入っている事に。
:07/04/06 04:26
:SH901iS
:☆☆☆
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