きみを送る
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#801 [
]
「早く異界に送れよ」
「まだ遊びたいです」
ええい!俺が…
俺はストーカー男の首に手をのばした。
「志乃くんやめなさい!志乃くんは参加してませんから触れる事はできません」
先に言えよ…。
俺の身体は男をすりぬけてなんとも情けない格好で倒れた。
:07/04/18 17:12
:SH901iS
:☆☆☆
#802 [
]
「こいつ馬鹿だな」
「ええ、馬鹿です」
ストーカー男とコウが
俺を哀れむような
馬鹿にしたような目でみてきた。
見るな!!!
「俺は中に戻る…」
「仕方ないですね、終わらせますよ」
コウはストーカー男の首の後ろに手を伸ばした。
:07/04/18 17:14
:SH901iS
:☆☆☆
#803 [
]
「ちょっ!!タンマタンマタンマタン……ああ〜」
俺の髪の毛を燃やしたストーカー男はあっけなく消えていった。
「てか最初から死者送りゲームして消したらよかったんちゃうんけ」
「志乃くん…」
コウは俯いたまま、
怒らないで聞いてくれますか、と続けた。
:07/04/18 17:16
:SH901iS
:☆☆☆
#804 [
]
絶対怒らせる事を言うつもりや!と俺は確信した。
「内容による」
「では…言えません…」
「怒る内容なんか!」
「心の広い方なら怒りません…」
まるで俺の心がせまいとでも言いたそうだな。
「ゆーてみ」
:07/04/18 17:18
:SH901iS
:☆☆☆
#805 [
]
「僕には最初から彼が見えていましたよね」
「多分ね」
「僕…彼を初めて見たときから確信していました」
「なにを」
コウは俺をチラリと見て、口の端をつりあげた。
ゾクリ…
「彼ならおもしろい事をやってくれる、と」
:07/04/18 17:20
:SH901iS
:☆☆☆
#806 [
]
「おもしろい事…?」
それって…つまり…
言わなくとも……
コウは笑いながら俺の頭を指さした。
「僕の予想以上に彼はやってくれましたよ」
「…………コウ」
「なんですか?」
《バキッ!!!》
:07/04/18 17:22
:SH901iS
:☆☆☆
#807 [
]
【第13章 恋愛ごっこ】
ストーカー男と決着がつき、俺たちは別荘の中へ戻った。
道中コウは俺の頭を見ながら、本当におもしろいですやら、ボウズにするんですかなどと俺を怒らせる言葉を発し続けた。
「志乃くん」
「なんじゃ」
「どちらがいいですか」
:07/04/18 17:27
:SH901iS
:☆☆☆
#808 [
]
「なにが?」
「このはさんとゆうみさんどちらがいいですか」
「…意味わからん」
「ストーカー男もいなくなったので、僕が見張る必要もなくなりました」
「あ、そー」
「ですから今夜は張り切ります」
:07/04/18 17:30
:SH901iS
:☆☆☆
#809 [
]
「……………」
聞きたくないけど
聞かなきゃだめか…?
いや……なにかはわかる…わかってしまった…
だがわずかな期待にかけてみるべきか……
「………なにを」
「夜の営みです」
夜の営みーーー!?
その言い方なんやねん!!てかやっぱり当たった…
:07/04/18 17:32
:SH901iS
:☆☆☆
#810 [
]
「俺幸子おるから」
「では僕の相手は二人ですか…やり甲斐ありますね」
コウは親指をペロリと舐めた。
「やる意味は!?」
「欲求を解消したいです」
「それだけ!?」
「そうですがなにか?」
最低!!こいつまじ最低!
:07/04/18 17:34
:SH901iS
:☆☆☆
#811 [
]
「冗談ですよ」
「…………」
「志乃くん冗談ですよ?」
「………………」
「志乃くん?」
こいつ何が本気か冗談か
区別がつかん!!
「……なまはげ…」
《バキッ!!!》
「…冗談ですよ」
今のはほんまや!!
:07/04/18 17:37
:SH901iS
:☆☆☆
#812 [
]
「なぁコウ」
「なんですか?」
「なんでこのはにチューしたん?」
「チューとは幼稚ですね」
やかましい
「ストーカー霊を煽るためですよ」
「でもチューまでする必要なかったんちゃう?」
:07/04/19 01:53
:SH901iS
:☆☆☆
#813 [
]
「…………」
「聞いてるんか」
コウは自分の唇を指でなぞった
「このはさんの唇、柔らかかったです」
誰が感想を求めましたか!
「キスなんて挨拶と同じですよ。外国では気軽にするでしょう?」
ここは日本ですけど
:07/04/19 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#814 [
]
「ただいま〜」
俺たちは別荘についた。
「あ、志乃…コウも…おかえり」
このはがコウの顔を見た瞬間少し顔を赤らめた。
「ゆうみさんは?」
コウは靴を脱ぎながら
このはに問い掛けた。
「…………」
「どうかされましたか?」
:07/04/19 02:03
:SH901iS
:☆☆☆
#815 [
]
「あ、ううん、大丈夫…」
「そうですか、では」
コウは玄関を上がり、
このはの横を通りすぎ部屋に入っていった。
「……………」
「どないしたん?」
俯きながら玄関に立ち止まっているこのはに俺は問いた。
:07/04/19 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#816 [
]
「…ゆうみが……」
「ゆうみちゃんが?どしたん?」
「……………」
「このは?」
「あたし…今日ゆうみと同じ部屋は無理…」
「え、なんで?」
このはは俺の服の裾を掴みながら顔を上げた。
「…志乃と一緒におっていい?」
:07/04/19 02:08
:SH901iS
:☆☆☆
#817 [
]
「え…俺と!?」
そりゃ無理でしょ!!
「お願い…話したい事あんねやん…」
なんやろ…
「まぁ話すくらいならえーよ。コウも一緒やけど」
「…志乃と二人で話したいんやけど……」
なにやら深刻な顔つきのこのはに、俺は嫌とは言えなかった。
「わかった」
:07/04/19 02:11
:SH901iS
:☆☆☆
#818 [
]
俺は事情を説明しようと
コウと同じ部屋に入った。
「コウ〜」
「どうしました?」
コウは窓をあけながら
すずしげに煙草を吸っていた。
「俺ちょっとこのはと一緒に隣の部屋に行ってえーか?」
「…なぜ?」
:07/04/19 02:13
:SH901iS
:☆☆☆
#819 [
]
「なんか話あるみたいやねやんか」
「…抜け駆けです」
ちゃうわい!!
「まぁいいですよ、どうぞ使って下さい」
「サンキューな」
俺はコウに礼を言って、
隣の部屋に入った。
「このは入るで〜?」
:07/04/19 02:16
:SH901iS
:☆☆☆
#820 [
]
部屋の中から
どうぞ、と聞こえて
俺は部屋のドアを開けた。
「ごめんな…」
力なく謝るこのはを見て、俺はただ事ではない!と思った。
「や、えーよ。どした?」
「うん…あのな……」
:07/04/19 02:19
:SH901iS
:☆☆☆
#821 [
]
このははベットに座りながら俯いた。
「どーした?」
「………コウってさ…」
「ん?」
「あたしの事好き…なんよなぁ?」
………………はい?
「今なんて」
「あたしにキスしてきたやん?あたしの事好きなんよな!?」
このはは俺の元へ近づき、俺の肩を掴んで興奮気味に言った。
:07/04/19 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#822 [
]
「……さぁ……?」
「絶対好きやって!!どないしよ〜…」
………なにが
「なにが」
「だってゆうみコウの事好きやねんで!?」
…………は?
「……ゆうみちゃんが?」
このはは、しまった!という顔をして口を押さえた。
:07/04/19 02:25
:SH901iS
:☆☆☆
#823 [
]
「今のなし!!きかんかった事にして!!」
いやいや、もう聞いたから
「なんでそう思った?」
「…だって……ゆうみ泣いてたから……」
「いつ」
「さっき走って行った時」
「……………」
なるほど。コウがこのはにチューしたからショックで泣いた、と?
:07/04/19 02:29
:SH901iS
:☆☆☆
#824 [
]
「思い込みすぎちゃう?」
「ちゃうよ!ゆうみの事はあたしがよくわかるもん」
「でもこないだゆうみちゃんコウの事変人ってゆーててんで?」
(噂で変わってるって聞いた…だったか?)
「でも好きなはずやで…」
:07/04/19 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#825 [
]
「……………」
「志乃〜どうしよう…」
「……なにが」
てかどーでもえーわ!!
そんな事話すために
俺呼ばれたんか!?
「あたしコウの事嫌いじゃないけど…ゆうみに悪いから…あ〜どうしよお〜」
このははベットに倒れ込み手足をバタバタさせた。
…コウがこいつを好きだとは思えないのは俺だけか?
:07/04/19 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#826 [
]
「ね、どうしたらいい?」
「別にどうもせーへんくてえーんちゃう」
「なんでぇ!?だってさ…いとこの好きな人と付き合うとかマズない?」
付き合う!?
「付き合うって誰と誰が」
「あたしとコウやん!」
付き合うとか…考えすぎやから!!
:07/04/19 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#827 [
]
「このは…」
「なに!?なんかいいアイディア浮かんだん!?」
「コウに直接相談しいや」
「えっ………」
「俺関係ないし」
「冷たい〜!!」
このはは口を尖らせた。
「冷たくないし」
:07/04/19 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#828 [
]
「コウに相談って…どうやってさ〜?」
「普通に」
「普通って?」
ええい!うっとーしい!
「付き合うのはマズいってゆーたらえーんちゃう!」
勘違いして恥かけ!
「…あたし…別に付き合ってもいいんやけど…ゆうみに悪いしさ…」
心配せんでも付き合う事はないから!!(多分)
:07/04/19 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#829 [
]
《プルルルッ》
俺の携帯が鳴った。
さ ち こ や〜ん!!
「あ〜いよ!」
「起きてたぁ?」
「おう!どした?」
「声聞きたくなって」
「なんやそれ!ば〜か!」
めちゃくちゃかわえ〜!
:07/04/19 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#830 [
]
「志乃に会いたいな〜」
うそん!
俺だって今めちゃくちゃお前さんに会いたいぜ!
「明日帰るから」
「じゃ、明日会える?」
「おう!…っと…」
やばいやばい。
今俺の頭の状態をうっかり忘れるとこやった。
「どしたん?明日だめ?」
:07/04/19 04:00
:SH901iS
:☆☆☆
#831 [
]
「いや…てかさ、幸子ってボウズの男好き?」
「急にどしたん?」
「なんとなく」
「志乃ボウズにするん?」
「しよっかな〜なんて」
「なんで〜?」
「夏やし暑いし?」
燃えたなんて言えへん!
:07/04/19 04:02
:SH901iS
:☆☆☆
#832 [
]
「志乃にボウズは似合わへんって〜!」
で す よ ね 〜
「そーやんな…」
「ボウズはやめときや〜」
クスクス笑いながら幸子は言った。
「せやな」
でも仕方ないのよ。
この燃えたままの禿げ頭でも愛してくれるのかい?マイハニー
:07/04/19 04:04
:SH901iS
:☆☆☆
#833 [
]
:07/04/19 04:10
:SH901iS
:☆☆☆
#834 [
]
幸子との電話を切った途端このはが口を開いた。
「彼女から?」
「そーやけど」
「…どんな子なん?」
「なにが」
「志乃の彼女」
「かわいい〜子」
「絶対うそやん!」
はい!?
うそやん…の前に絶対をつける必要あるんかい!?
:07/04/20 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#835 [
]
「まじでかわいいから」
「あたしより〜?」
「もちろん」
くらべもんにならんわ!
「絶対うそやわ〜」
このははケラケラ笑いながら言った。
絶対ほんまやから!!
:07/04/20 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#836 [
]
「もう俺戻るで」
「どこに?」
「部屋に」
「え?ここで寝るんちゃうの?」
「誰と」
「あたしと!!」
「…誰が」
「志乃が!!」
絶対に…
「嫌じゃ」
:07/04/20 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#837 [
]
俺は部屋を出ようとドアノブに手をかけた。
《ガチャ!》
「おわっ!!」
「ああ、すみません」
「コウどしたん?」
俺がドアを開く前にコウがドアを開いた。
「このはさんに謝りにきました」
「え…あたしに?」
:07/04/20 02:38
:SH901iS
:☆☆☆
#838 [
]
「はい。先程はすみませんでした」
「…なにが…?」
「急にキスしてしまってすみません」
このはは顔を真っ赤にした
「……あ……別に……」
「忘れて下さい」
「え?」
「忘れて下さい」
:07/04/20 02:40
:SH901iS
:☆☆☆
#839 [
]
「なにを…?」
「キスした事を」
このはは困惑な表情でコウを見た。
「弾みですから」
「は…弾み!?って…?」
「先程このはさん、あなたに霊がついていました」
コウは簡単にストーカー霊の話を説明した。
「ですから煽るためにしただけですので忘れて下さい、犬に噛まれたとでも思っ…このはさん?」
:07/04/20 02:43
:SH901iS
:☆☆☆
#840 [
]
コウの話を聞きながら
このはは俯いて泣き出してしまった。
「このはさんどうされました?」
「………んな」
「すみません聞こえませんでした」
「ふざけんな!!」
このははコウに向かって拳をふりかざした。
修羅場!?
:07/04/20 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#841 [
]
「あたしのファーストキス返せや!!」
………?
「今なんと」
「ファーストキスやったのに!!」
ファーストキス…?
初めての…キスゥゥ!?
「初めてだったんですか」
「当たり前やん!!あたしはほんまに好きになった人の為にファーストキスはとっといてんで!!」
このはは泣きながらコウの胸板を叩き続けた。
:07/04/20 02:49
:SH901iS
:☆☆☆
#842 [
]
「それは…すみませんでした」
コウは本当に申し訳なさそうにこのはに謝った。
「…………」
このはは何も答えず、ただ泣きながらコウの胸板を叩いている。
「このはさん痛いです」
「……………」
「痛いです」
「……………」
:07/04/20 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#843 [
]
「しょうがないですね」
コウはこのはの両腕をガシッと掴んだ。
このははビクッとし、
顔を上げてコウを見た。
「では好きになって下さい」
………はい?
このははキョトンとしてコウを見ている。
「え…?今……」
「好きになって下さい、と言いました」
:07/04/20 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#844 [
]
好きになって下さい…?
好きになって下さいだと?
なんやそれ…
なんやねんそれ…
「なんやねんそれ!!」
「志乃くんうるさいです」
「好きになって下さいて…なんやねんそれ!!」
「そのままの意味ですが」
:07/04/20 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#845 [
]
「付き合うんか!?」
「なぜですか、僕は好きになって下さいと言っただけですけど」
「お前は好きにならんのか!?」
「どうですかね」
「ほななんで好きになって下さいとかゆーねん!?」
「このはさんはファーストキスは好きな人としたい、と言ったので僕を好きになれば同じ事になるでしょう?」
ほんまにそーか!?
:07/04/20 02:57
:SH901iS
:☆☆☆
#846 [
]
「…好きに……」
俺とコウが言い合っていた時、黙っていたこのはが口を開いた。
「好きになっていいん?」
「構いませんよ」
「……コウは…好きになってくれる?」
「それはわかりません」
「…好きになる」
「そうですか、わかりました」
って…なんやねんそれ!!好きになる!?
好きになってと言われて好きになるんか!?意味不明
:07/04/20 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#847 [
]
《ガチャ…》
「志乃くんどこへ」
「邪魔した悪いから俺は先に寝る…」
「では僕も戻ります」
「え!やだ!コウは一緒におって!!」
「わがままですね」
「お願い……」
「お願いします、と言えば一緒にいてあげます」
「…お願いします…」
「素直ですね、でも今日はやめときますよ」
ほなゆーな!!どんだけドエスやねんこいつ!!
:07/04/20 03:03
:SH901iS
:☆☆☆
#848 [
]
「なんで…?今お願いしますってゆーたらいいってゆったやん……」
このはは眉を下げながら上目使いで言った。
こ…この表情は…!!
やばい!やばいぞ!
コウ!やばいぞこれは!!
「このはさんだめですよ」
「なにがぁ?」
やばい!!かわいい…
こりゃやばい!!
:07/04/20 03:11
:SH901iS
:☆☆☆
#849 [
]
「このはさん初体験もまだでしょう?」
「!!」
このはは真っ赤になり
下唇を噛んだ。
俺も真っ赤になった。
こいつは何を言い出すんじゃ!!
「僕も男ですから今夜一緒にいては危険ですよ」
コウはフッと笑い、このはの頭を撫でた。
「今夜は我慢して下さい」
:07/04/20 03:13
:SH901iS
:☆☆☆
#850 [
]
このはは真っ赤なまま、コクンと頷いた。
「いい子ですね。ではおやすみなさい」
そう言ってコウは部屋をでていった。
慣れてる…
あいつ…女に慣れている!
俺は悔しい気持ちのまま
部屋をあとにした。
:07/04/20 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
#851 [
]
このはのいる部屋をでて、隣のコウと俺の部屋に入ろうとした時、背後から小さな声で俺の名前を呼ばれた
「柏木先輩…」
「ゆうみちゃん、どしたん?」
俺の後ろに、ゆうみちゃんがモジモジしながら立っていた。
「…相談…あるんです…」
なんやろ?今日はやけに相談役やな…。
:07/04/20 03:19
:SH901iS
:☆☆☆
#852 [
]
「ええよ、中入るか?」
「あ…柏木先輩だけに…話したいんです……」
「俺だけ?」
嫌な予感がするんですけど
こりゃ絶対に…
あの相談やな…
俺は確信した。
「わかった…ほな部屋入ってえーか?」
:07/04/20 03:21
:SH901iS
:☆☆☆
#853 [
]
ゆうみちゃんはコクンと頷き、部屋のドアを開けた。
俺はソファに座り、
さっそく本題にはいる。
「コウの相談か?」
ゆうみちゃんは顔を上げ、真っ赤になった。
…やっぱりか〜……
:07/04/20 03:22
:SH901iS
:☆☆☆
#854 [
]
「で、コウの何の相談?」
「…神谷先輩って…好きな人とか…いるんですか?」
俺が知るか!!
「おらんのちゃう?」
「ほんまですか!?」
ゆうみちゃんは急に目をキラキラ輝かせた。
ま…まぶしい!!
ゆうみちゃんの目がまぶしい!!!
:07/04/20 03:24
:SH901iS
:☆☆☆
#855 [
]
「でも…さっき神谷先輩…このちゃんに………」
ゆうみちゃんは目をうるうるさせ、俯いた。
泣く!?泣くか!?
勘弁してくれ!!
「あれは弾みらしいで!」
「弾み……?」
「そう!だから好きとか感情ないから!あんま気にすんなや?」
あ〜俺ってほんま優しいわ…ストーカー男よ、もう一度でてきて、俺を天使と呼んでくれ!!
:07/04/20 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#856 [
]
ゆうみちゃんは
ニッコリ笑い、
「ありがとうございます」
と言った。
どういたしまして。
俺はゆうみちゃんにおやすみを言って、コウの部屋に戻った。
「遅かったですね、お手洗い行ってたんですか?」
:07/04/20 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#857 [
]
こいつは…
こいつが全部の原因やのに
「それとも髪の毛を整えていたんですか」
コウは俺の頭を見ながら笑った。
「しばくぞ」
「いいですね、志乃くんが僕をしばけるのなら」
むかつく!!!
「携帯、鳴ってましたよ」
:07/04/20 03:36
:SH901iS
:☆☆☆
#858 [
]
「え?携帯…」
ポケットに入れとったはずやのに…
「このはさんの部屋に置いたままでしたから、取ってきてあげました」
「あ…サンキュー…」
って…コウの方が先に部屋でたよな?
俺は疑問符を浮かばせながら携帯を開いた。
:07/04/20 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#859 [
]
【新着メールあり】
幸子やん!!
俺はさっそくメールを開いた。
【え〜

なんで

大丈夫なん

それはボウズにするしかないよね

でも髪形で志乃を好きなわけちゃうから

志乃のボウズ早く見たいな

】
…………??
なにこのメール…
:07/04/20 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#860 [
]
俺は送信画面を開いた。
【髪の毛燃えた…】
………………
「おい」
「なんですか」
「何勝手にメール送ってんねん」
「ああ、ばれました?」
ばれるっちゅーねん
ばれるっちゅーねん!!
「志乃くん自分では言えなさそうですから変わりに言っておきました」
普通に犯罪やから!!
:07/04/20 03:43
:SH901iS
:☆☆☆
#861 [
]
:07/04/20 03:49
:SH901iS
:☆☆☆
#862 [
]
俺はコウの頭をペチッと叩いてベットにもぐりこんだ
「志乃くん寝るんですか」
寝るからベットに入ったんやけど
「髪の毛、切ってあげましょうか?」
「結構です」
「僕、結構うまいですよ」
絶対うそやし
:07/04/21 02:24
:SH901iS
:☆☆☆
#863 [
]
「結構です」
「切りたいです」
「嫌です」
「ボウズにするだけですよ?簡単じゃないですか」
「…………」
「第一、その頭で美容院に行くのは恥ずかしいでしょう」
確かにそうかも…
「ですから僕が」
「……ほな頼む」
:07/04/21 02:26
:SH901iS
:☆☆☆
#864 [
]
「任せて下さい」
コウはニッコリ笑い、
バリカンをとってきた。
「ではやりますよ」
ゴクリ
「頼むで…」
ジョリ……
俺の頭はコウにより
バリカンでどんどん剃られていった
:07/04/21 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#865 [
]
5分後…
「志乃くん出来ました」
「…………」
「どうです?」
「どうって」
「いい出来でしょう」
俺の頭は落ち武者になっていた。
つまり真ん中だけがない状態。前髪から後頭部にかけて燃えた状態を、綺麗に丸く剃られただけの状態だ。
:07/04/21 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#866 [
]
「おい」
「はい」
「全部剃れ」
「…いいんですか?」
この状態よりマシやろ!!
「えーから全部」
「…………」
「早く」
「……この方がおもしろいです」
お前の楽しみなんかどーでもえーし!!
:07/04/21 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#867 [
]
10分後、俺の頭はボウズになった。
「髪の毛なくなりました」
「…………」
「思ったよりボウズ似合うじゃないですか」
明らかに笑いこらえとるやん!!!
「そりゃどーも」
「冗談ですよ」
今冗談いらんし!!
:07/04/21 02:36
:SH901iS
:☆☆☆
#868 [
]
「もー寝る!!」
「そうですね、寝ましょうか。明日は泳ぎましょう」
「は?」
「明日はプールで泳ぎましょう」
「明日帰るんちゃうん」
「帰るんですか?」
「当たり前やん!」
「なぜ」
「幸子に会いたいから!」
:07/04/21 02:38
:SH901iS
:☆☆☆
#869 [
]
「…………」
コウは黙ったまま
俺のニューヘアを見つめた
「志乃くん…」
「なに」
「その髪形で幸子さんに会って大丈夫ですか」
いかにもボウズの俺は幸子に振られる…と言いたげな顔でコウが見ている。
「振られたりしませんかね」
当たったー!!!
:07/04/21 02:41
:SH901iS
:☆☆☆
#870 [
]
「幸子は髪形で選んだりせーへんし」
「本当ですか」
「本当です」
「…それならいいですが」
明らかにつまらん…といった表情でコウが唇を尖らせた。
……むかつく奴…
「ではおやすみなさい」
ふてくされたままコウは布団をかぶった。
:07/04/21 02:43
:SH901iS
:☆☆☆
#871 [
]
【第14章 占いババァ】
《恋とゆう字を〜辞書でひいた〜ぞ〜!!あ〜なたの名前〜そこにたしておいた〜ぞ》
「なんや!!!」
「あぁ、起きましたか、おはようございます」
「今のなんや…」
「プッチモニです」
いやいやいやいやいや…
プッチモニて
:07/04/21 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#872 [
]
「目覚まし音かえたんか」
「はい」
「プッチモニて」
「いけませんか」
いけませんってか…
「古い…」
「そうですか、僕好きなんですよプッチモニ」
おたくや!!こいつ完璧おたくや!!!
:07/04/21 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#873 [
]
「北斗でよかったのに…」
「僕もそう思います」
「ほななんで変えてん!」
「気分で」
プッチモニ気分てどんなんやねん
「今日は目覚めが最高ですよね」
横にお前がおる時点で最低ですけど
:07/04/21 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#874 [
]
「お腹すきましたね」
「朝飯なんなん?」
「ありません」
「は?」
「用意してません」
「え…ほなどっかで食うん?」
「この近く店ありません」
「ほんなら朝飯は?」
「志乃くんにお任せしますよ」
…お任せ?
:07/04/21 02:57
:SH901iS
:☆☆☆
#875 [
]
「僕はなんでも結構ですから」
なんでも結構…?
こいつは何をゆーてるんや
「何してるんですか?早く作って下さい」
俺が!!??
「俺がか!?」
「当たり前じゃないですか。早くして下さい」
俺一応客やんな!?
:07/04/21 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#876 [
]
「志乃くん早く…」
コウはまたもや腹をさすりながら悲しい表情をした。
またこのパターン!!
「お腹すきました…」
「嫌」
「お腹が…す…いて…」
コウはふらりとベットに倒れ込み、腹を押さえている
ええい!!
「わかったわい!!」
:07/04/21 03:02
:SH901iS
:☆☆☆
#877 [
]
「ぼ…くは…炒飯が食…べた…いで…す」
「演技大袈裟やねん」
「ばれましたか?」
ばれるっちゅーねん!!
ばればれやっちゅーねん!
「僕の演技を見抜くとは…なかなかやりますね」
誰でも見抜けるから
:07/04/21 03:08
:SH901iS
:☆☆☆
#878 [
]
俺はしぶしぶ朝飯を作り、コウは
「志乃くん料理人になれますよ」
などと大袈裟な褒め方をした。
飯を食ったあとに
コウがプールで泳ぎたいと言い、俺たちは水着に着替えた。
:07/04/22 01:21
:SH901iS
:☆☆☆
#879 [
]
「ゆうみって結構おっぱい大きいよね〜!」
プールに入り、足をばたつかせながらこのはが言った
「やだ…このちゃん…」
ゆうみちゃんは真っ赤になって両手で胸を隠す仕草をした。
……なんかもう…
俺にはこいつらがかわいいとさえ思わない。
(だってコウの虜やもん!)
:07/04/22 01:24
:SH901iS
:☆☆☆
#880 [
]
「いい眺めですね」
コウがプールわきで片腕をついて寝そべりながら言った。
「お前プール入らんのか」
「ええ」
「お前が泳ぎたいゆーたんちゃうんけ!」
「そうですが…」
ははーん
「カナヅチか」
俺はニヤリと笑った。
:07/04/22 01:28
:SH901iS
:☆☆☆
#881 [
]
「違いますよ」
「いやいや、コウ君えーよ。恥かきたくないやんな?カナヅチなんて恥ずかしいもんな」
「ですから違います」
「いーや、大丈夫大丈夫。人間誰だって出来ん事のひとつやふたつ…」
「違いますと言っているでしょう」
コウはムスッとし、立ち上がった。
:07/04/22 01:30
:SH901iS
:☆☆☆
#882 [
]
「な…なんやねん」
コウは俺の真上で
上からギロリと睨んだ。
やる気か!?
俺はとっさにファイティングポーズを構えた…が
《バッシャーン!!》
「おわ!!」
コウは俺の頭上から勢いよくプールに飛び込み、水中で俺の足を掴み俺は溺れてしまった。
:07/04/22 01:37
:SH901iS
:☆☆☆
#883 [
]
「ゲホッ!!…お前っ!何すんねん!!!」
「僕を馬鹿にしたからです。僕は馬鹿にされるのが大嫌いです」
知るか!!
「足掴むとか反則やろ!」
「反則もくそもありません。志乃くんが悪いです」
コウは俺を見ながらニヤリと笑った。
「勝負しましょうか」
:07/04/22 01:41
:SH901iS
:☆☆☆
#884 [
]
「勝負?なんの」
「そうですね…このプールは25メートルもありませんので…潜水勝負にしましょう」
「潜水勝負?」
「はい。どのくらい潜っていられるか勝負です」
「楽しそうやな!あたしもやる〜!!」
このはがコウの腰に腕を巻き付かせながら言った。
:07/04/22 01:44
:SH901iS
:☆☆☆
#885 [
]
「いいですよ。ではみんなで勝負です。負けた人は勝った人の言う事を聞く、と言う事にしましょう」
「さんせ〜!!」
「ゆうみさんもいいですか?」
「はい…わかりました…」
「志乃くんは」
「やったろーやん!!」
「ではいきますよ。よーい…スタート!」
俺たちはいっせいに潜った
:07/04/22 01:46
:SH901iS
:☆☆☆
#886 [
]
一分後…
「ギブギブ〜!!」
最初に根をあげたのはこのはだった。
次にゆうみちゃん。
残るは俺とコウ。
俺はコウをちらりと見た。
「!!??」
《バッシャーン!!》
「ゲホッ!ゲホッ!!」
俺はあまりの衝撃に勢いよくプールから出てしまった
:07/04/22 01:52
:SH901iS
:☆☆☆
#887 [
]
「コウの勝ちやね〜!」
このはは俺を見るなり手を叩いてはしゃいだ。
「…………」
「志乃?どしたん?」
「…………」
「志乃?おーい」
このはの呼び掛けにも
俺は答えることが出来なかった。
「コウまだ上がってこないね〜。コウ〜?もう勝ったから上がってえーよ〜?」
:07/04/22 01:55
:SH901iS
:☆☆☆
#888 [
]
このはが俺の腕を掴み、
「コウまだ上がってけーへんよ〜大丈夫なん?」
と言った。
「……………」
多分大丈夫やけど…
いや、だめか?
俺は見てしまった。
水の中で目を閉じて潜るコウの横に
しわしわの変なババァが立っているのを。
:07/04/22 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#889 [
]
「志乃潜ってコウ上がらせてや〜もう10分くらいたつで?」
このはとゆうみちゃんが心配そうにしている。
自分でやれや!!
「志乃お願い〜」
「……………」
「志乃お願…」
《ザバッ!!》
俺がこのはの腕を払おうとした時コウが勢いよく水から上がってきた。
:07/04/22 03:12
:SH901iS
:☆☆☆
#890 [
]
「僕が余裕の優勝ですね」
いつも通りのポーカーフェイスでコウが俺らを見ながら言った。
「コウさっき水中で…」
俺はコウに近寄った時、またしても目撃してしまった
「どうしました?」
「妖怪が…」
「はい?」
「妖怪がおる!!!」
:07/04/22 03:14
:SH901iS
:☆☆☆
#891 [
]
俺はそれだけ叫び、
プールからはい上がった。
コウとこのはとゆうみちゃんは唖然とした表情で俺を見ている。
「プールの中に妖怪がおる!コウの足元に!!」
三人はいっせいにコウの足元を見る。
このはとゆうみちゃんは頭にクエスチョンを浮かべたような表情だ。
:07/04/22 03:21
:SH901iS
:☆☆☆
#892 [
]
「ああ、久しぶりですね。いつからここに?」
コウは足元の妖怪(ババァ)にニッコリ笑いかけた。
「…はい?…ええ…」
コウは妖怪の顔に耳を近付けながら何やら話し出した
「彼ですか?志乃くんですよ」
俺の名前…?
コウが俺の名前を妖怪に教えている。
:07/04/22 03:25
:SH901iS
:☆☆☆
#893 [
]
「妖怪に俺の名前を教えるな!!!」
「誰が妖怪じゃ!わしは占い師じゃ」
妖怪がコウの元から俺の元へ飛んできた。
ひぃぃぃ!!!
妖怪と俺の距離5センチ
「妖怪やぁぁ!!!!」
:07/04/22 03:27
:SH901iS
:☆☆☆
#894 [
]
俺は妖怪の顔に驚きのあまり腰を抜かした。
「失礼な奴じゃの。わしは妖怪ではなく占い師じゃ」
占い師…?
つーか霊やろ!!
占い師より妖怪やろ!!
「妖怪にしか見えん…」
「志乃くん女性に向かって失礼ですよ」
女性つーか…ババァやん!
:07/04/22 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#895 [
]
腰を抜かす俺に
容赦なく妖怪は近付いてくる。
近い!!
妖怪の顔が近い!!
近……
「志乃くん?」
「志乃??」
「柏木先輩??」
俺はあまりのショックから失神してしまった。
:07/04/23 01:53
:SH901iS
:☆☆☆
#896 [
]
――…………
……
「……ここは?」
「気がついたようじゃの」
「ぎゃあ!!!」
別荘のベットで目を覚ました俺の目の前にまたしても妖怪の顔があった。
「いちいち驚くでない。失礼なやつめ」
いちいち驚かせんで下さい
:07/04/23 01:55
:SH901iS
:☆☆☆
#897 [
]
「志乃くん気分はどうですか」
ベットの横でコウが座りながらたばこを吸っていた。
「……最悪」
「なぜでしょう」
お前と
「妖怪がおるから」
「妖怪ではない!!」
「妖怪じゃ!!」
「志乃くん妖怪ではなく、彼女はとめちゃんです」
とめ“ちゃん”??
:07/04/23 01:58
:SH901iS
:☆☆☆
#898 [
]
「“ちゃん”?」
「はい、とめちゃんです」
「なにそれ」
「ですから彼女の名前…」
「名前はわかるがなんで“ちゃん”付けやねん」
「そう呼べと」
「妖怪でえーやん」
「妖怪ではない!!!」
はいはい妖怪とめちゃん
:07/04/23 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#899 [
]
「で?これ何者?」
「これとは失礼ですよ。彼女は妖怪…ではなく占い師です。妖怪に見えるかもしれませんが妖怪ではありません」
妖怪妖怪てこいつも何回ゆーねん!
てか妖怪に見えるんやんけ
「占い師がなんでおるん」
「志乃くんを占いたいそうですよ」
いらんお世話じゃ!
:07/04/23 02:03
:SH901iS
:☆☆☆
#900 [
]
「俺のなにを」
「おぬし…最近おかしな事が起きなかったか」
おかしな事…?
そりゃ起きまくっとるけど
「…別に」
「うそをつくな!!」
近い!!
とめちゃん顔近いから!
:07/04/23 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
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