きみを送る
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#401 [
]
こいつ…
結構かっこいいかも。
俺はコウを穴があくくらいに見つめた。
色白だが、
目は切れ長で鼻筋は通っている。ほどよく筋肉質で…
目の下にあるナキボクロがなんとも色っぽい。
って……おぇ。
俺何考えてんやー!?
「志乃くんあまり見つめないで下さい」
:07/04/03 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#402 [
]
「わりー…」
「僕に見とれていたんでしょう?」
「…………」
「冗談ですよ。そんな気持ち悪い事、僕も考えたくありません」
…俺も考えたくありません
さっき思ったのは
まぼろしや!!
:07/04/03 03:03
:SH901iS
:☆☆☆
#403 [
]
俺たちは教室についた。
「あ!コウく〜ん!」
「!?」
クラスでは1番キレイと言われる(学校一は幸子だが)【えみ】が声をかけてきた
…こいつコウと仲良かったっけ?てか話してるとこ見た事ないけど
「なんですか」
:07/04/03 03:06
:SH901iS
:☆☆☆
#404 [
]
「さきだよ〜!」
……さき…
……さき…
「さきぃ!!??」
またもや俺はパニックになりかけたが、
コウが俺の口を手で押さえたので、俺はもごもごとし呼吸困難に陥ったため、
パニック状態を他のやつらに悟られずに済んだ。
「さきさん…なぜ」
:07/04/03 03:09
:SH901iS
:☆☆☆
#405 [
]
「この人、コウくんのタイプにぴったりな容姿だったから!」
「…………」
「…だめ〜?」
だめでしょ!!
「いえ…、まぁ容姿はタイプですが……」
タイプなんかい!!
てかさき、よくぞタイプがわかったな。
「さきさん…僕はあなたに恋愛感情が芽生える事はありませんので」
:07/04/03 03:11
:SH901iS
:☆☆☆
#406 [
]
「なんでぇ…?」
さき(えみ)は泣きそうな表情でコウを見る。
「あなたはこの世に存在しないものなので」
…てかさ〜!!
「モゴ!!」
俺はコウに口を塞がれているためにまぬけな声をだした。
「ああ、すみません志乃くん」
:07/04/03 03:13
:SH901iS
:☆☆☆
#407 [
]
コウが俺の口からパッと
手を離した。
「恋愛感情が芽生えるとかどーでもえー話やん!!さきは、お前と一発やれたらいいゆーてるんやし!」
「…一発……ですか」
コウは腕を組んで
なにやら不満げな表情だ。
「えみの顔がタイプなら、もーええやんけ!えみとやれや!!」
:07/04/03 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
#408 [
]
「…………」
「…………」
嫌ですとかいいそう…
絶対言いそう…
「…わかりました」
…えーーーー!!?
「え…コウく…」
「わかりました。抱いてあげます」
なぜ上から物を言う?
てか抱くのかー!?
:07/04/03 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#409 [
]
さき(えみ)は
みるみるうちに
顔が真っ赤になっていく。
「今から実行します」
………今から……?
「そうですね…保健室行きましょうか」
今からかーー!!
:07/04/03 03:20
:SH901iS
:☆☆☆
#410 [
]
コウはさき(えみ)の手を引き、教室を出ていく。
俺はその場に呆然と立ち尽くした。
…そ…そんな簡単に…
「志乃くん」
「はひ!?」
急に呼ばれ、驚いた俺は情けない声を出した。
「保健室、着いてきてもらえますか」
「なんで?」
「見張りをして下さい」
俺はお前の家来ですか!!
:07/04/03 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#411 [
]
:07/04/03 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#412 [
]
コウとさき(えみ)と一緒に俺は保健室に向かった。
…なにが悲しくて
人の…しかもコウの
エッチ現場を見張らなあかんねん…
「コウ!?」
保健室の前についたところでまたもや現世の天使
あんなさんの声がした。
「何してるの?授業は?」
:07/04/03 12:52
:SH901iS
:☆☆☆
#413 [
]
あんなさんが
俺たちの元へ駆け寄る。
「授業中やろ?」
「そうですね」
「……保健室…?体調悪いの?」
「いえ、今からセックスをするところです」
はーーー!?
おいおい…そんな事、ズバッと言っちゃうのか?
:07/04/03 12:55
:SH901iS
:☆☆☆
#414 [
]
「え……?」
あんなさんはびっくりした表情をした。
そりゃびっくりするわ…
「コウくんてば…恥ずかしい…」
さき(えみ)は
真っ赤になりもじもじしている。
…お前が望んだ事やろ!!
「恥ずかしい事ではありません」
:07/04/03 12:58
:SH901iS
:☆☆☆
#415 [
]
「行きますよ」
コウがさき(えみ)の手を引き、保健室の扉を開いた。
取り残された俺は
現世の天使、あんなさんをちらっと見た。
!!??
「…あんなさん?どうしたん…?」
あんなさんのキレイな瞳からは、一筋の涙が流れていた。
:07/04/03 13:01
:SH901iS
:☆☆☆
#416 [
]
「あんなさん?」
俺は遠慮がちに
あんなさんの肩を掴んだ。
「あ…ごめん…大丈夫」
………
俺は理解した。
理解してしまった。
「コウ!!」
ガラッと勢いよく
俺は保健室の扉を開けた。
:07/04/03 13:03
:SH901iS
:☆☆☆
#417 [
]
俺の目に入ってきたのは…
「…何してるん……?」
「それはこちらのセリフです。何しに来たんですか」
目の前には
ベットの上で目をつむっているさき(えみ)。
さき(えみ)に馬乗りになっているコウ。
一見、今からやっちゃう風景だが……
「そのロープは…?」
:07/04/03 13:08
:SH901iS
:☆☆☆
#418 [
]
コウの手には
赤い色をしたロープのようなもの。
「縛るんです。志乃くん手伝いますか?」
縛るってーー!?
こいつにSMの趣味があったとは…!!
つか、ノリノリやん!
「コウ!!」
俺はコウに向かい怒鳴った
「なんですか大きな声出さないで下さい」
:07/04/03 13:10
:SH901iS
:☆☆☆
#419 [
]
「…あんなさんはお前の元カノか…」
「……………」
「あんなさんが泣いてる」
「……………」
「まだ…お前のことが…好きみたいや」
「………なぜ」
「お前がセックス宣言したあと泣いてたから!」
:07/04/03 13:13
:SH901iS
:☆☆☆
#420 [
]
「…………ほう」
コウは手に持っているロープをくるくると回しながら天井を見上げた。
「その推理…」
……推理!?
「残念ですが外れてます」
……え?
「あんなと僕は付き合った事などありません」
:07/04/03 13:16
:SH901iS
:☆☆☆
#421 [
]
なんだと!?
ほな俺の推理は…
「志乃くんの思考回路は単純すぎます」
ニヤリと笑い、コウはさき(えみ)の髪に自分の指を絡ませた。
「志乃くん、見て行きますか」
「…なにを」
「僕たちの行為を」
俺はピシャリと扉を閉めた
:07/04/03 13:19
:SH901iS
:☆☆☆
#422 [
]
保健室の前の廊下には
まだあんなさんが立っていた。
「…コウ…は?」
「中におるけど…」
「そう……」
「……………」
「……………」
沈黙。
き…きまずい……
:07/04/03 13:22
:SH901iS
:☆☆☆
#423 [
]
「あんなさんは…」
沈黙にたえれず、
俺は口を開いた。
「コウとどんな関係なんですか…?」
俺の問いに
あんなさんは顔を歪ませた
「コウとわたしは…」
コウとわたしは…?
ゴクリ
:07/04/03 13:24
:SH901iS
:☆☆☆
#424 [
]
《ガシャーーン!!》
「!?」
保健室から
物凄いでかい音で
何かが割れる音がした。
「なんやあ!?」
コウのやつ…
激しすぎやろ…!!
俺の思考をよそに
あんなさんは溜め息をついた。
「…やっぱり…霊なのね」
………はい?
:07/04/03 13:27
:SH901iS
:☆☆☆
#425 [
]
「え…?今なんて?」
「霊が…いるんでしょ?コウと一緒に」
………いますけど
「なんでわかるん!?」
「わたしとコウは、幼なじみなの」
お…幼なじみ?
「昔からコウには霊が見えてたけど…やっぱり…」
:07/04/03 13:30
:SH901iS
:☆☆☆
#426 [
]
あんなさんは
保健室の扉を開いた。
俺も後に続き、
保健室に入る。
「!?…な……何をやってるんや……」
ベットの上には
えみが寝そべっている。
そして…
「え〜〜ん!志乃〜!助けてよお〜!!」
「暴れないで下さい」
目の前には
ロープで縛られたさき。
:07/04/03 13:34
:SH901iS
:☆☆☆
#427 [
]
「………なんやこれは?」
「さきさんを縛りました。これで乗り移る事はできません」
…いやいや…
なぜ縛れる?
「このロープは特殊です。普通の人には見えません」
……意味不明
「そのロープ…うちの…」
あんなさんが口を開いた。
:07/04/03 13:38
:SH901iS
:☆☆☆
#428 [
]
「はい、あんなの実家から買い取った物です」
通販で、とコウは付け加えた。
通販とか付け加える必要ないやろ!!てか…
まさか……
「あんなさんって…」
「はい、あんなにも霊は見えてます。あんなの実家はお寺です」
:07/04/03 13:43
:SH901iS
:☆☆☆
#429 [
]
「…寺……?」
「うん、まぁ、主に厄払いとかやけどね!」
厄払い…ですか…
「ではさきさんを払いましょうか」
「!?嫌だぁ〜!ごめんなさい!もう乗り移ったりしないから!!」
「冗談です。あなたはこれから僕が飼います」
…飼います?
「ぼくの事好きでしょう?」
:07/04/03 13:45
:SH901iS
:☆☆☆
#430 [
]
コウはニヤリと笑った
「飼いますとは!?」
「これからはさきさんを僕のペットにします。」
……はーー!?
つまり……
「今日も志乃くんの家に泊まります」
あんなさん、
こいつを払ってくれよ。
:07/04/03 13:48
:SH901iS
:☆☆☆
#431 [
]
:07/04/03 13:49
:SH901iS
:☆☆☆
#432 [
]
俺とコウは
縛られたさきを連れて
保健室を出た。
「コウとあんなさんって幼なじみやってんな〜」
「はい」
「え〜なぁ〜あんな美人の幼なじみがおって!」
「志乃くん浮気ですか」
「ちゃうわ!俺は幸子一筋やし!!」
「別に聞いてませんけど」
:07/04/04 01:34
:SH901iS
:☆☆☆
#433 [
]
「あたしはコウくん一筋だよ〜!!」
縛られたまま
さきは笑顔で言った。
「…そうですか」
コウはチラリと俺を見る。なにやら勝ち誇ったような顔つきだ。
「…なんやねん」
「いえ、初めはさきさん、志乃くんの事すきだったはずなんですけどね」
:07/04/04 01:37
:SH901iS
:☆☆☆
#434 [
]
「…せいせいするわ!」
「負け惜しみですか」
コウは鼻で笑いながら言った。
むかつく!!
「志乃くん!!」
背後からまたもや
現世の天使、あんなさんの声がした。
天使が…
俺を呼んでいる!!
:07/04/04 01:39
:SH901iS
:☆☆☆
#435 [
]
「なに?」
俺はあんなさんの方に
振り返った。
「ちょっと…」
あんなさんは手招きをして俺を呼んだ。
俺はコウをちらっと見たがコウはさきと話していたため、あさっての方向を見ていた。
俺はあんなさんに駆け寄る
「どしたん?」
:07/04/04 01:41
:SH901iS
:☆☆☆
#436 [
]
「あのさ…さっきあたし泣いちゃったやん?コウに…その…言わないでほしいんやんか…」
「え…もう言うてもたんやけど(勘違い発言まで)」
「えーーー!?」
あんなさんは顔を真っ赤にした。
まさか…まさか…
「……もしかしてあんなさんて…」
俺はもう感づいていた。
だが、決定打をうたれたくないのだ…。
「うん…あたしコウがすき」
:07/04/04 01:45
:SH901iS
:☆☆☆
#437 [
]
あんなさんの放った
打撃は俺の脳天にヒットを放った。
あんなさん…
やってくれたよ……。
おれはふらふらと
コウとさきの元に戻った。
「何話してたんですか」
涼しい顔のコウ。
お前の話だよ!!
「別に…」
:07/04/04 01:47
:SH901iS
:☆☆☆
#438 [
]
「そうですか。志乃くん、お腹すきませんか」
「朝からすいてる」
「あなた、朝ごはん食べないからですよ」
お前のせいでな!!
「いつもお世話になってるお詫びにおごりますよ」
…コウ…!!
お前以外といいトコあるんやな!!
:07/04/04 01:50
:SH901iS
:☆☆☆
#439 [
]
俺たちは食堂へ向かった。
気付けばもう昼の時間だ。
食堂はたくさんの人で
混み合っている。
「…人混みは苦手です」
「俺も」
「…志乃くん頼みがあります」
「嫌です」
「まだ何も言ってません」
嫌な予感がビシビシ伝わってますから!
:07/04/04 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#440 [
]
「志乃くん」
「…………」
「志乃くん」
「…………」
「志乃くん無視しないで下さい」
「…なんやねん」
「頼み聞いて下さい」
「…………」
「志乃くん」
:07/04/04 01:55
:SH901iS
:☆☆☆
#441 [
]
ええいしつこい!
「ほなゆーてみ!?仮にゆーてみ!?」
「僕は廊下で待ってますから、志乃くん僕の分も買ってきて下さい」
「嫌や」
「…言ってみって言ったじゃないですか」
「仮に、と付けたはずや」
:07/04/04 01:57
:SH901iS
:☆☆☆
#442 [
]
「志乃くんわがままです」
お前じゃ!!!
「おごるのは僕です。言う事聞いて下さい」
「嫌です」
「…お腹すきました……」
コウは悲しげな表情で
自分の腹をさする。
ええい!!
「わかったわ…」
なんて優しいんや俺は…
「では早く買ってきて下さいね」
礼くらい言わんかい!!
:07/04/04 02:01
:SH901iS
:☆☆☆
#443 [
]
俺はしぶしぶ
食堂の長い列に並んだ。
俺…最近コウに
いいように使われてないか?
「…神谷先輩ですよね?」
俺の真後ろから
遠慮がちな女の声が聞こえた。
俺は振り返る。
「あ…やっぱり……」
:07/04/04 02:04
:SH901iS
:☆☆☆
#444 [
]
間違いたー

「神谷先輩」×
「柏木先輩」〇
です

すんません

:07/04/04 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#445 [
]
「…誰?」
俺の後ろには
多分一年生だろう、
幼い顔つきのかわいらしい女の子が立っていた。
「あ…わたし、ゆうみって言います…」
「…何か用?」
「…憧れてて…話してみたかったので…」
え!?俺に!?
「すみません…急に声かけてしまって…」
全然いいよ〜ん!
むしろ、声かけまくって!
:07/04/04 02:12
:SH901iS
:☆☆☆
#446 [
]
「ゆうみちゃん一年生?」
「は…はい!」
う〜ん!この初々しさ、
たまらんね〜!
俺は鼻の下を伸ばしながらゆうみちゃんと話した。
背後に近づく
恐ろしい影の正体にも気付かずに……
「志乃くんまだですか」
:07/04/04 02:14
:SH901iS
:☆☆☆
#447 [
]
「コウ!!」
俺はびっくりして
伸びていた鼻の下が縮こまった。
「遅すぎます。気になって来てみたら…あなた何ナンパしてるんですか」
「ナンパちゃうし」
「ナンパです。鼻の下まで伸ばして…」
伸びてるとこ見てたんか!
:07/04/04 02:16
:SH901iS
:☆☆☆
#448 [
]
「こちらの方は」
「ゆうみちゃん」
「名前ではなく」
「一年生のゆうみちゃん」
「一年生…あなたロリコンですか」
一個しか違わんやん!!
「まぁ、いいでしょう。ゆうみさんはじめまして」
:07/04/04 02:17
:SH901iS
:☆☆☆
#449 [
]
コウはゆうみちゃんをマジマジと見つめながら言った
いや、引いてる引いてる
コウくん、ゆうみちゃん引いてるから
「僕の事わかりますか?」
「えっ?」
ゆうみちゃんは
目をパチクリした。
お前の事なんかしらねーよ!しるはずないやろ!
:07/04/04 02:19
:SH901iS
:☆☆☆
#450 [
]
「僕の事わかります?」
「あの…」
「知らんわ!お前の事なんか知るわけないやろ!」
「…志乃くんには聞いてません」
コウはムスッとしながら言った。
「……神谷…先輩ですよね?」
知ってたんかいー!!
:07/04/04 02:21
:SH901iS
:☆☆☆
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