きみを送る
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#701 [
]
「…気を付けて下さい」
「なにに」
「……………では後ほど」
「何に気ーつけんねん!」
俺の叫びを無視し、
コウは混浴場を後にした。
「わけわからん…」
「まぁえーやん!二人で混浴楽しもうや〜!」
……こいつとか……。
:07/04/13 03:12
:SH901iS
:☆☆☆
#702 [
]
俺は溜め息をつき、
あごまでお湯につかった。
「柏木!二人きりやで!」
そーですね。
「せっかくやし、背中ながしっこしよや!」
なぜお前と………
「早く〜!!」
「はいはい」
:07/04/13 03:14
:SH901iS
:☆☆☆
#703 [
]
俺は湯舟からでようと
岩に手をつき立ち上がろうとした。
「うわっ!!!」
「柏木!!??」
なにかに…
足を引っ張られ、俺は湯舟に沈んだ。
「ゲホッ!!」
一瞬だったから、俺はすぐに湯舟から顔を出した。
「どしたん!?」
:07/04/13 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
#704 [
]
「今…なにかに……」
そこまで言って、
俺は口を閉じた。
このはが心配そうに俺を見つめている。
「いや、足滑らしてな〜」
「アハハ!柏木ドジやなあ〜!!」
「うるせーよ」
…確かになにかに足を引っ張られた。だが、
このはにまで怖い思いはさせられない。
:07/04/13 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#705 [
]
「柏木早く〜!」
「おう!」
それからしばらく混浴でこのはとふざけ合っていたが特に何も起こらず、
俺たちは別荘へ戻った。
「楽しめましたか?」
別荘に入り、リビングについたときコウが煙草を吸いながら言った。
:07/04/13 03:22
:SH901iS
:☆☆☆
#706 [
]
「楽しかった〜!!ゆうみは?」
キョロキョロと周りを見渡すこのは。
「まだ寝てますよ」
「そっか、あたしちょっとゆうみ見てくる!」
パタパタとこのははリビングをでていった。
「志乃くんは楽しめましたか?」
:07/04/13 03:24
:SH901iS
:☆☆☆
#707 [
]
「俺は……」
「どうしました?」
「……………」
「志乃くん?」
コウは俯いている俺を覗き込み、灰皿に煙草を押し当て火を消した。
「何かあったんですね」
「……足…引っ張られた」
「僕はいつも志乃くんに足を引っ張られてますけど」
:07/04/13 03:26
:SH901iS
:☆☆☆
#708 [
]
そーゆー意味ちゃうし!
しかも足引っ張ってないやんけ!!
「そーゆー意味ちゃう…」
「冗談ですよ」
こいつ冗談大好きか?
「先程の霊ですね。あれはこのはさんについてます」
「なんで…」
「今別荘に入ってきたのは三名です。志乃くんとこのはさんと……彼と」
:07/04/13 03:28
:SH901iS
:☆☆☆
#709 [
]
入ってきた…?
「おい今入ってきたて…」
「はい、入ってきてしまいました。今ここを出て行ったのはこのはさんと彼の二名です」
「………なんで俺に見えへんねや?」
「あの霊は特殊ですから」
「特殊て?」
「ストーカー霊です」
:07/04/13 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#710 [
]
「ストーカー!?」
「はい」
「こ…このはの…?」
「そうなりますね」
「ストーカー霊て、俺には見えないんか!?」
「見えないんでしょう?」
「…見えへん」
「では見えないみたいです」
:07/04/13 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#711 [
]
「なんでや……」
「ストーカーというのは元々こっそりと相手の後をつけたりしますよね?それが霊になった、つまり霊になっても同じなんです。こっそり憑く。ですから志乃くんには見えないんです」
「でもコウにはなんで…」
「僕は天才だからです」
天才とか関係ねー!!!
:07/04/13 03:36
:SH901iS
:☆☆☆
#712 [
]
:07/04/13 03:44
:SH901iS
:☆☆☆
#713 [
]
「ゆうみ起きたよ〜!」
リビングにこのはが戻ってきて、俺とコウは口を止めた。
「なんの話してたん?」
「いや…別に…」
「今日皆さん一緒に寝ませんか?」
………はあ!!?
「えっ!?」
「今日みなさんで一緒に寝ましょう」
:07/04/13 12:25
:SH901iS
:☆☆☆
#714 [
]
「ちょ…と…待てや」
「なんですか」
「そのみんなって…」
「ですから皆さんご一緒にです」
「無理や」
「なんか修学旅行みたいやね!みんなで寝るとか!」
俺の言葉を遮り、
このはがニコニコしながら言った。
修学旅行でも男女一緒に寝ーへんやろ…
:07/04/13 12:28
:SH901iS
:☆☆☆
#715 [
]
「あの…神谷先輩…」
俺たちが(俺とこのは)
ギャアギャアゆーてた時、リビングにゆうみちゃんが入ってきた。
「大丈夫ですか」
「はい。あ…あの…ありがとうございます」
「ゆうみちゃん大丈夫?」
「あ、はい…」
:07/04/13 13:03
:SH901iS
:☆☆☆
#716 [
]
「大丈夫なら良かったです。すみません僕も少しいじめすぎました」
「だい…じょぶです…」
ん?なんや?
なんやこの雰囲気。
ゆうみちゃんはコウをチラリと見て、顔を真っ赤にした。
……まさかな…。
うん、まさかだよな
:07/04/13 13:05
:SH901iS
:☆☆☆
#717 [
]
「ゆうみさんも起きましたし、どうです?今日は天気がいいので外でバーベキューでもしますか」
「バーベキュー!!」
俺とこのはは子供のように目を輝かせた。
「ゆうみさん食べられますか?」
「あ…はい!」
「では外に行きましょう」
:07/04/13 13:08
:SH901iS
:☆☆☆
#718 [
]
俺たちは別荘にある庭に行った。
「ここバーベキュー用の庭か!?」
「てかプールとかあるし!すごーい!!」
別荘の庭には
バーベキュー用のテーブル(?)があり、さらには
プールまでついている。
「お前金持ちなんやな〜」
「そうですか?普通です」
普通じゃねーから!!イヤミか!!
:07/04/14 01:35
:SH901iS
:☆☆☆
#719 [
]
「お腹すいちゃった!早く準備しよ〜!!」
「そやな!コウ、早く野菜切って」
「なぜ僕が」
「お前の別荘やん!」
「嫌です」
「あ…わたしやります…」
ゆうみちゃんがそう言って野菜を取りに再度別荘の中へ戻った。
:07/04/14 01:37
:SH901iS
:☆☆☆
#720 [
]
「…僕も行きます」
コウが別荘の方を険しい表情で見ながら言った。
「それなら最初からコウが取りに行けばよかったんやん…」
「志乃くん黙りなさい」
「命令すんな!!」
「まぁまぁ、うちらは肉焼こうや〜!」
このはが着々と肉を焼く準備をし、コウは別荘へ入っていった。
:07/04/14 01:40
:SH901iS
:☆☆☆
#721 [
]
《プルルルッ》
肉のパックに手をかけた時俺の携帯が鳴った。
「柏木電話鳴ってんで〜」
誰やろ?
ん!?幸子!!!
「あいよ〜っ!!」
マイハニー幸子からの電話で俺はさらにテンションがハイになった。
「志乃〜今何してるん?」
:07/04/14 01:42
:SH901iS
:☆☆☆
#722 [
]
「コウの別荘やで!今日から行くってゆーたよな?」
「あ、そっか!神谷くんとふたりなん?」
「…それがさ〜偶然…あいつ…ほらモデルのやつがおってな〜…」
「え…?このはさん?」
「そう。そいつ」
幸子が心配するといけないが、幸子にだけは俺は嘘をつきたくないから正直に言った。
:07/04/14 01:45
:SH901iS
:☆☆☆
#723 [
]
「…なんでぇ?一緒に行く約束してたん?」
「ちゃうよ!コウの別荘貸し出し中やって、それでたまたまやで!!」
「…ほんまに?」
あなたに嘘はつきません!
「ほんまやで」
「……………」
:07/04/14 01:46
:SH901iS
:☆☆☆
#724 [
]
「幸子?」
「…浮気…しないでね?」
「しません」
「ほんまにほんま?」
こいつ…かわいすぎるぜ!
「当たり前やん!俺は幸子一筋17年やから!!」
「……志乃のバカ…あたしもやで」
く〜!!たまらんばい!
(思わずエセ方言がでた)
:07/04/14 01:49
:SH901iS
:☆☆☆
#725 [
]
俺は幸子のかわいさを再確認したところで電話を切った。
「彼女から〜?」
ニヤニヤしながらこのはが俺の顔を覗きこんだ。
「まぁな」
「ラブラブやん!」
「当たり前!俺らの愛に、太陽も嫉妬しちまうくらいやで!!」
「………きっしょ〜!」
「やかましい」
さすがに言った俺も自分でキモいと思ったが。
:07/04/14 01:52
:SH901iS
:☆☆☆
#726 [
]
「野菜取ってきました」
俺とこのはがまたしても
ギャアギャアと言い合いをしていたところに、
コウとゆうみちゃんが戻ってきた。
「ほなバーベキュースタートしますか〜!!」
俺の掛け声でバーベキューはスタートした。
「別に掛け声いりません」
「やかましい!!」
:07/04/14 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#727 [
]
【第11章 BBQ恐怖症】
「…この肉…なんや?」
「……なにこれ……」
「おいしくないですか?」
「うますぎ!!!」
俺とこのはは肉を頬張り、涙を流す勢いでハモった。
「そうですか、それは良かったです」
「こんなうまい肉初めて食うた!!」
「あたしも!!」
:07/04/14 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#728 [
]
ガツガツと肉をむさぼり食う俺とこのは。
「そんなにガッつかなくても肉は逃げませんよ…」
逃げなくとも
このはに取られる!!
俺とこのはの肉争奪戦の横で、コウとゆうみちゃんは野菜を食べ続けていた。
「ゆうみさんは肉嫌いなんですか」
「え…そうゆうわけじゃないんですけど……」
:07/04/14 02:08
:SH901iS
:☆☆☆
#729 [
]
「志乃くん、肉下さい」
「自分でとれ」
「取って下さい」
「自分でとれや!」
「ゆうみさんに肉取ってあげて下さい」
「はいよ〜!!」
俺はゆうみちゃんの皿に肉を取ってあげた。
「志乃くん僕にも」
「自分でとれや!!」
「…ひどいです志乃くん」
:07/04/14 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#730 [
]
「あ〜!!肉もうないで!柏木!肉焼いて!!」
「このはが焼けや!」
「え〜!てか、いつの間に呼び捨てしてるん!!」
「えーやんどーでも!つか肉焼け!」
「嫌や!コウ!肉焼いて」
「コウ!肉焼け…って、おいお前何しとんねん!!」
:07/04/14 02:12
:SH901iS
:☆☆☆
#731 [
]
「なにがですか」
「お前未成年やろ!!」
コウは涼しげな顔で、ちゃっかりビールを飲んでいた
「志乃くんも飲みますか」
「俺!?」
俺酒弱いからな〜…
「お酒弱いんですか?」
「飲みます!!」
:07/04/14 02:14
:SH901iS
:☆☆☆
#732 [
]
「お、いいねぇ!コウ、あたしにもビールちょーだいや!」
「わかりました。ゆうみさんは飲みますか?」
「…わたしは……」
「ゆうみも飲もうよ!」
「あ…じゃあ……」
結局みんなで再度乾杯をし酒を飲んだ。
:07/04/14 02:22
:SH901iS
:☆☆☆
#733 [
]
「あの………」
ゆうみちゃんが
ビールをごくごくと飲むコウに向かって口を開いた。
「神谷先輩って…お酒強いんですか…?」
「どうでしょうね」
「コウって酔うたらどーなるん?」
このはがコウの背中をバンバン叩きながら言った。
こいつもう酔うとんちゃうか?
:07/04/14 02:25
:SH901iS
:☆☆☆
#734 [
]
「どうなるかはわかりません。試してみますか?」
「試すって〜?」
「僕を潰してみて下さい。そのかわり、責任持って介抱して下さいね」
「アハハ!!介抱は志乃にさせるわ〜!」
「嫌じゃ!!」
「僕も志乃くんは嫌です」
お前に言われんでも介抱なんかせーへんわい!!
:07/04/14 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#735 [
]
このはが志乃って呼んじゃった

また間違いましたが…
このまま志乃でいきます

:07/04/14 02:29
:SH901iS
:☆☆☆
#736 [
]
:07/04/14 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#737 [
]
「コウ!ビールなくなった〜!取ってきて〜!」
「このはさん飲みすぎですよ。大丈夫ですか?」
「へーきやし!!はよ持ってこいや!」
……酒乱!?
このはは、コウのケツをバシッと叩きながら
早くビール!!と急かした
「僕エムではありません」
どーでもえーから!!
:07/04/15 01:36
:SH901iS
:☆☆☆
#738 [
]
コウがビールを取りに別荘の中へ入っていった。
「ゆうみちゃん大丈夫?」
ビールを片手に、顔を真っ赤にして椅子に座るゆうみちゃんに、俺は尋ねた。
「あ…すみません…わたしお酒弱くて……」
「無理したあかんで?残りの分、俺飲もか?」
「だ…いじょぶです…」
:07/04/15 01:39
:SH901iS
:☆☆☆
#739 [
]
「ゆうみの顔が赤いのは別の理由やんな〜!!」
「ちょ…このちゃん!!」
……別の理由?
「別の理由って?」
「なんでもないです…」
「志乃気になるん〜?」
「…………」
まさか……
まさか……まさか……
「いや別に」
:07/04/15 01:44
:SH901iS
:☆☆☆
#740 [
]
「ま、え〜か。とりあえず飲もう!コウ遅いね〜!」
「このははもう飲まんほうが…」
「なんやて?」
「いや別に…」
目が…目がすわってる!!
「志乃って〜浮気とかできる人〜?」
俺の腕に触りながら、このはが聞いてきた。
:07/04/15 01:47
:SH901iS
:☆☆☆
#741 [
]
「どしたん急に」
「聞きたくなって〜」
「浮気はせーへん」
「なんで〜?」
「幸子以外興味ないから」
嘘。興味はあるけど
幸子を悲しませたくないのだ。
「相手があたしでも?」
そうそうお前でも…
って…
「はぁぁ!?」
:07/04/15 01:49
:SH901iS
:☆☆☆
#742 [
]
「いいい今なんて!?」
思わずどもってしまった。この場にコウがいたら
間違いなく志乃くん情けないです、とか言うだろう。
俺はこのはをまじまじと見る。
このはは上目使いで俺を見上げている。
やめろ…やめろよ…
俺だってアルコールが入ってる…理性が…
「あたしじゃあかん?」
:07/04/15 01:53
:SH901iS
:☆☆☆
#743 [
]
このははモデルをしているだけあって、スタイル抜群そのうえルックスもかなりいい。
そんな女に見つめられて
この台詞を言われたら
誰だって落ちるやろ?
俺が悪いわけちゃうよな?
「あ…えーと……」
俺はこのはから目線をそらし、頭をかいた。
どうしよ〜幸子…すまん!
と思ったその時だった。
:07/04/15 01:55
:SH901iS
:☆☆☆
#744 [
]
「うわぁぁあ!!」
「志乃!!!」
「柏木先輩!!!」
………………
「志乃大丈夫!?」
「柏木先輩!!??」
………何が起きた?
…何が起きたんや?
:07/04/15 01:57
:SH901iS
:☆☆☆
#745 [
]
俺は放心状態だった。
俺を放心状態から救ったのはコウだった。
「志乃くん髪の毛が…」
髪の毛……?
髪の毛がなんや?
俺は自分の髪に手をやる
……………?
「志乃くん髪の毛燃えてますけど」
:07/04/15 01:59
:SH901iS
:☆☆☆
#746 [
]
「うわぁぁあ!!」
俺の…
「志乃しっかり!!」
俺の…
「柏木先輩!!」
俺の髪の毛が…
「志乃くん大丈夫ですか」
燃えた。
:07/04/15 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#747 [
]
俺は頭を押さえ
走って別荘の洗面所へ向かった。
「ぎゃあ!!」
鏡を見た俺は
まるで金魚のように口をパクパクさせた。
「志乃くん禿げた人みたいですね」
いつの間にかあとを追ってきたコウが笑いをこらえながら後ろに立っていた。
俺の髪の毛の前髪から後頭部までが
燃え尽きていた。
:07/04/15 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#748 [
]
「なんで…なんで……」
「燃えたものはしかたないです」
やかましい!!
「なぜ燃えた」
「火があったからです」
「火が急に俺目掛けて飛んできたぞ」
「志乃くん…火は野球じゃありませんよ」
知っとるわい!!
:07/04/15 02:10
:SH901iS
:☆☆☆
#749 [
]
「ああ〜俺の髪の毛が…」
「落ち込まないで下さい」
お前は燃えてへんからそんなことゆえんねやろ!!
「ですが大変な事が起きました」
「なんや!?」
「志乃くんボウズ似合うんでしょうかね」
そんなん関係ないやろ!!
:07/04/15 02:12
:SH901iS
:☆☆☆
#750 [
]
「なんで急に火が…」
「…………」
「コウ?」
「すみません……」
コウは俯いて震えている。
「コウ!!」
「すみません…おかしくてつい……」
コウの目線は俺の頭だった
こいつまじしばくしばくしばく!!!
:07/04/15 02:17
:SH901iS
:☆☆☆
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