きみを送る
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#301 [
]
「神谷先輩〜?そんな見つめないで下さい!照れてまいます!!」
……うざい!!
幸子を見ると
幸子も固まっているようだ
「……そうですか。では見ません」
コウが淡々と言い、美奈子に背を向けた。
「待って下さい〜!照れるけど、見てほしいな〜なんちゃって!」
…コウもうざいが
こいつもうざい……
お似合いでは!?
:07/04/01 02:15
:SH901iS
:☆☆☆
#302 [
]
「コウよかったな〜彼女候補ができて」
俺はコウに向かってイヤミったらしく笑いながら言った。
コウは不機嫌さを全て顔に出し、俺をギロリと睨んだ
「僕のタイプではありませんので」
「お似合いやん」
:07/04/01 02:19
:SH901iS
:☆☆☆
#303 [
]
「志乃くん」
「なに〜?」
「殴りますよ」
「…………」
「志乃くん」
「……すまん」
情けねー俺!!
「わかればいいんですよ、わかれば」
「神谷先輩かっこい〜!」
うざい女(名前なんだっけ?)は、
コウの腕にくっついた。
:07/04/01 02:21
:SH901iS
:☆☆☆
#304 [
]
「…離れて下さい」
「え〜??」
「歩きにくいです」
「歩きやすいですよぉ」
「離して下さい」
コウは女の腕を振り払おうとした。
「きゃあ!!!」
突然その女が悲鳴を上げた
:07/04/01 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#305 [
]
「!?」
「コウ!何したん!?」
「…何も」
「何したんや!!」
「何もしてません」
美奈子(名前思い出した)はしゃがみ込んでいる。
「美奈子さん、どうされました?」
コウはめんどくさそうに美奈子の肩を掴んだ。
:07/04/01 02:26
:SH901iS
:☆☆☆
#306 [
]
美奈子は顔を上げ、
コウを潤んだ瞳で見つめた
…かわいくねーから。
「なぜ泣いてるんです」
「……びっくりして…」
「何がですか」
「急に神谷先輩に突き飛ばされたような…」
「僕にですか?」
コウは一瞬考えるような表情をした。
「振り払おうとしましたが、その前にあなたから離れましたよ」
:07/04/01 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#307 [
]
「………」
美奈子は何も答えずに
しゃくり上げて泣いている
……ほっとくわけに
いかへんよな〜…
めんどくせーけど…って
「おいコウ」
「なんです?」
「どこに行く」
「教室へ。そろそろチャイム鳴りますよ」
…こいつ…人並みの感情がないんか!?
:07/04/01 02:33
:SH901iS
:☆☆☆
#308 [
]
「この女は…?」
「興味ありません」
…いやいやいや。
泣いてますけどこの人。
「志乃くん、早く教室行かないと遅刻にされてしまいますよ」
飄々と、コウは階段を上がって行った。
…この女…どうしようか
:07/04/01 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#309 [
]
その場に取り残された
俺と幸子は黙って
美奈子を見ていた。
しばらくして
美奈子は立ち上がった
「…大丈夫…?」
幸子が美奈子を心配そうな表情で見る。
幸子はなんて優しいんや!俺は幸子を平成のナイチンゲールと心の中で呼んだ。
:07/04/01 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#310 [
]
「志乃……」
………ん?
こいつ……今、俺を呼び捨てにしたか?
美奈子は俺を見つめている
「うそみた〜い!」
………?
なんだこいつ
美奈子は自分の両手を
ニコニコしながら
じいっと見ている。
「成功したんだ〜!!」
…成功?
こいつやばい
頭いかれてる。
:07/04/01 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#311 [
]
俺は美奈子から離れた。
幸子は不思議そうな顔で
美奈子を見ていた。
「志乃?どこ行くの?」
…こいつまた呼び捨てしやがった!!
「……はあ?」
「あたしだよ!あたし!」
美奈子はニコニコしながら俺に近づいてくる。
あたしだよと言われても…美奈子という事は
さっき聞きましたけど?
:07/04/01 03:04
:SH901iS
:☆☆☆
#312 [
]
幸子は困惑気味な表情で
俺と美奈子を交互に見ている。
「さきだよ〜!!」
……は?
さき……?
さきって……
「さきぃ!!??」
俺はびっくりしすぎて
思わずでけー声で叫んでしまった。
「乗り移り成功したの!」
:07/04/01 03:06
:SH901iS
:☆☆☆
#313 [
]
いや…待て
待て待て待てや。
「落ち着けよさき…いや…美奈子…いやさき…いや」
「志乃が落ち着いてよ!」
俺は頭が混乱していた。
「さき…?ってなに?」
幸子が俺の顔を覗き込む。
:07/04/01 03:08
:SH901iS
:☆☆☆
#314 [
]
失敗しました

さきは志乃を志乃くんって呼んでたはずなのに
呼び捨てにしてしまいました

このまま呼び捨てでいきます

:07/04/01 03:10
:SH901iS
:☆☆☆
#315 [
]
「いや…何も…」
俺はパニック状態だが、
幸子の前では男らしくありたいので
落ち着いた風を装った。
「とりあえず教室行くか」
「あたしは〜?」
「…一年の教室やろ?」
俺はさき(美奈子)を睨み、幸子と階段を上がった。
:07/04/01 03:12
:SH901iS
:☆☆☆
#316 [
]
「志乃?さきって何?」
階段を上っている最中も
幸子は俺に聞いてきた。
「…さぁ」
「浮気…じゃないよね?」
「ちゃうよ!!」
「…じゃあいいけど…」
浮気なんてしません!
あなた一筋ですから!!
俺は幸子とわかれ、
教室へ入った。
:07/04/01 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#317 [
]
「志乃くんギリギリ間に合いましたね」
コウは平然と教科書を見ていた。
「さきや」
「…はい?」
「美奈子はさきや」
「…………」
「さきは美奈子や」
「意味わかりませんけど」
「さきに美奈子が…美奈子がさきに…さきが…」
「志乃くん落ち着きなさい」
:07/04/01 03:17
:SH901iS
:☆☆☆
#318 [
]
「さきが…」
「さきさんがなにか?」
「美奈子がさきに…」
「はい」
「乗り移ったって…」
「さきさんが、美奈子さんに乗り移ったんですね」
「そんな事を言うてたよーな、言うてたよーな」
「言ってたんですね」
:07/04/01 03:20
:SH901iS
:☆☆☆
#319 [
]
「なぜ乗り移ったと?」
「成功したから…」
「…………」
「成功したって…」
「そんな事は聞いてません。乗り移った意味を聞いているんです」
俺がしるか!!
「…知らん」
「……ふむ」
コウはパタンと教科書を閉じ、席を立った。
:07/04/01 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#320 [
]
「どこ行くん?」
「さきさんに会いに」
「さき…って…?」
「美奈子さんに乗り移ってるさきさんに会いにです。いい加減落ち着きなさい」
落ち着けるかっちゅーの!
:07/04/01 03:24
:SH901iS
:☆☆☆
#321 [
]
「席つけ〜!」
担任が教室に入ってきた。
「神谷、早く席つけ」
「いえ、少し抜けます」
「…どうして?」
「抜けたいので」
「…………」
「柏木くんも連れていきますので」
俺もかーーー!!
:07/04/01 04:05
:SH901iS
:☆☆☆
#322 [
]
またもやクラス中の
痛い視線を浴びながら
俺はコウに手を引かれ教室を出た。
「…俺を巻き込むな…」
「何言ってるんですか。もともとはさきさんはあなたに憑いている霊ですよ?」
…そーですけど
「親身になって協力している僕に、少しは感謝してくれてもいいのでは?」
協力っちゅーか、
興味持ってるだけやろが!
:07/04/01 04:09
:SH901iS
:☆☆☆
#323 [
]
一年の教室の前についた
「美奈子さんはどのクラスですかね?」
「俺が知るわけないやろ」
「Aから行きますか」
…行きますとは?
只今、どのクラスもHR中
なんか嫌な予感…
「失礼します」
:07/04/01 04:11
:SH901iS
:☆☆☆
#324 [
]
コウは勢いよく
1―Aの扉を開けた。
当然ながら
クラスは静まり返る。
「こちらに美奈子さんという方は………志乃くん?何してるんです、あなたも入ってきなさい」
…恥や……
:07/04/01 04:14
:SH901iS
:☆☆☆
#325 [
]
俺は俯きながら教室に入った。
「柏木先輩や…」
「かっこいい〜…」
ひそひそと声が聞こえてきた。
俺は一転
顔をあげ、堂々とした。
「志乃くん…あなたって人は……」
コウが呆れた表情をしているが、無視、だ。
:07/04/01 04:16
:SH901iS
:☆☆☆
#326 [
]
「美奈子って子どのクラスか知らん〜?」
俺は一番前の席の
かわいらしい女に聞いた。
その子は顔を真っ赤にし、
「Dクラスです」
と答えた。
:07/04/01 04:18
:SH901iS
:☆☆☆
#327 [
]
「Dですね、行きますよ」
俺たちはDクラスに向かった。が、
「おいコウ」
俺は足を止める。
「どうしました?」
「あれ美奈子ちゃうか?」
美奈子らしき女が
(美奈子の顔をうろ覚えのため)
まだげたばこの前で座っていた。
:07/04/01 04:21
:SH901iS
:☆☆☆
#328 [
]
「美奈子さん」
コウが離れたところから声をかける。
「…………」
振り向かない。
「さきさん」
コウの言葉に、
美奈子(さき)はパッと振り向いた。
「やはり…乗り移ってるみたいですね」
:07/04/01 04:23
:SH901iS
:☆☆☆
#329 [
]
「コウくん!?」
美奈子(さき)は顔を真っ赤にした。
「どうして…」
「志乃くんに先程聞きましたので、あなたを探していました」
「探して……あたしを?」
「はい、あなたを」
美奈子(さき)の顔がどんどん赤くなっていく。
:07/04/01 04:25
:SH901iS
:☆☆☆
#330 [
]
「さきさん、顔赤いです」
「えっ…あ……」
「大丈夫ですか?美奈子さんの身体、合わないのでは?」
こいつ…なぜ落ち着いてる?
乗り移ったとか
普通はパニックになるもんやろ!
「さきさんなぜ、美奈子さんに乗り移ったんですか」
:07/04/01 04:28
:SH901iS
:☆☆☆
#331 [
]
「…それは……」
もじもじしながら
下唇を噛み締めて俯くさき(美奈子の身体)
「それは?」
コウがさき(美奈子)に
ジリジリと詰め寄る。
「…………」
「言ってみなさい」
…てかさっきから
俺の存在感なくね?
:07/04/01 04:31
:SH901iS
:☆☆☆
#332 [
]
「さきさん」
コウは溜め息をついた。
「理由なく、乗り移ったりしてはいけません。美奈子さんに迷惑です。美奈子さんから離れて下さい」
さきは顔を上げた。
みるみる涙が溢れてくる。
「泣いてもだめですよ」
:07/04/01 04:33
:SH901iS
:☆☆☆
#333 [
]
「あのさあ!!」
「…なんですか志乃くん」
「さっきから俺の存在感なくね?」
「はい、ありませんね」
ハッキリゆーな!!
てか、俺なんで連れてこられたんや!?
:07/04/01 04:35
:SH901iS
:☆☆☆
#334 [ゅぅり]
ぉもしろすぎます


まぢキャラとか好きです

頑張ってくださぃ

:07/04/01 08:25
:P902i
:vP..o4Fg
#335 [
]
ゆうりさん

ありがとうございます

キャラすきとか

ちなみにどのキャラが

長くなりますが
見て下さいね

:07/04/02 00:00
:SH901iS
:☆☆☆
#336 [
]
「さきさん」
コウはさき(美奈子)の肩を掴み、さきの顔をじいっと見つめた。
「あなたはすでに亡くなっていますから、人間に乗り移るなどやってはいけない事なんです。早く美奈子さんの身体からぬけだして下さい」
:07/04/02 00:20
:SH901iS
:☆☆☆
#337 [
]
「…………」
さきは黙り込んだまま。
「さきさん聞いてますか」
……は!!
まさか……
「おいコウ」
「なんですか」
「…ちょっと…」
俺はコウを近くに呼び寄せ、さきに聞こえないように小さな声で話した。
:07/04/02 00:23
:SH901iS
:☆☆☆
#338 [
]
「お前朝ゆーてたやん、さきに好きなやつがおるって。そいつと…なんつーか…その……もごもご」
「……は?」
「だから!そいつと生身の身体で…触れ合いたいと言いますかですね!そーゆー事をしたくて…」
「…なるほど。さきさんはあなたと触れ合いたいがため、乗り移った、と?」
:07/04/02 00:25
:SH901iS
:☆☆☆
#339 [
]
やっぱ俺なのか……
さきは…かわいいけど…
死んでるしな〜…
「では僕に提案があります」
「なに」
嫌な予感がする
「志乃くん、一度さきさんが乗り移った美奈子さんを抱きなさい」
はーーーー!?
:07/04/02 00:27
:SH901iS
:☆☆☆
#340 [
]
「なぜに!?」
「一度だけ触れ合えれば、さきさんも未練がなくなり成仏できると思います」
「……………」
「志乃くんどうでしょう」
どうでしょうと言われても
「嫌や」
「童貞を捨てるチャンスでもありますよ」
だまらっしゃい!!
:07/04/02 00:29
:SH901iS
:☆☆☆
#341 [
]
「志乃くんは僕の言う通りにして下さい」
「なんで」
「僕の言う事に間違いはありませんから」
お前は何様じゃ!!
「さきさん」
コウは俺から離れ、
さき(美奈子)のそばにしゃがみこんだ。
誰か…俺を助けてくれ…
:07/04/02 00:33
:SH901iS
:☆☆☆
#342 [
]
「さきさんには好きな人がいますよね?」
コウの言葉に
さき(美奈子)は顔をあげ
赤くなり、目を見開いた。
「どうです?その方と一度身体を重ね合う、その後あなたは美奈子さんに身体を返す、と」
…身体を重ね合うて…
その表現の仕方なんやねん!!
:07/04/02 00:35
:SH901iS
:☆☆☆
#343 [
]
「え…いいの?」
さき(美奈子)は
遠慮がちにコウに聞いた。が、あきらかに顔が喜んでいる。
「はい。協力します」
俺は覚悟を決めた。
「さき俺…」
「うれしい!コウくんと触れ合いたかったの!!」
…………はい?
:07/04/02 00:37
:SH901iS
:☆☆☆
#344 [
]
……今なんて?
聞き間違いか?
今“コウ”と聞こえた気がするが。
「…今なんて」
コウは目をまんまるにしてさき(美奈子)を見る。
「コウくんに触りたくて…触ってもらいたくて、乗り移ったの」
照れながらさきは言った。
……コウ……と?
:07/04/02 00:39
:SH901iS
:☆☆☆
#345 [
]
コウは驚いた表情で
さきを見ている。
「………」
「…僕…ですか?」
「あたしコウくんの事好きになっちゃったの」
…好きになっちゃったの
好きになっちゃったの
好きになっちゃったの
…って……
なにーーーーー!!??
:07/04/02 00:42
:SH901iS
:☆☆☆
#346 [
]
コウはまだ驚いた表情で
固まっている。
「…志乃くん」
「なに」
「どうしましょう」
「なにが」
「予想外な展開です」
そうでしょうね…。
「俺がコウに入れ代わっただけやん」
ニヤリと笑い、俺は言ってやった。
:07/04/02 00:44
:SH901iS
:☆☆☆
#347 [
]
「コウくん?」
さき(美奈子)は赤らめた顔でコウを見つめる。
コウ…哀れなやつ…
本物の美奈子にも好かれ、その美奈子に乗り移ったさきにも好かれ…
お前は美奈子から
逃れられない!!!
「コウ、お前の言う事に間違いないんやろ?」
ざまーみろコウ!!
:07/04/02 00:47
:SH901iS
:☆☆☆
#348 [
]
:07/04/02 00:56
:SH901iS
:☆☆☆
#349 [那智]
読んでますッケ~
更新
待ってますよ-x
:07/04/02 01:09
:W32SA
:Jiiz3rXo
#350 [しょう]
マジおもしろいからw ブックマークしたww
:07/04/02 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
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