きみを送る
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#56 [
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「…コウ……?」
ニヤリと笑ったりえの顔が一瞬固まった。
「はい。…どうかされましたか?」
「…いや、別に」
りえは一言放ち、
ふらりとどこかに消えてしまった。
なんだ……?
「今の子の名前は?」
「…りえ」
「…………」
いつもポーカーフェイスのコウの顔が歪む。
「…なるほど」
:07/03/29 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#57 [
]
「どうしたの?」
さきが不思議そうな顔で俺とコウを見た。
「別に何もありません。部屋に行きましょうか」
…ここはコウの家だっけ?
「部屋に案内して下さい」
お前どんだけ生意気やねん!!
パラメータはマックスになったことを告げた。
:07/03/29 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#58 [
]
「…コウ……」
俺は怒りでわなわなと震えた。
「どうしました?志乃くん震えてますよ?」
お前のせいじゃ!
俺は思いっ切り、
コウに向かって拳を振り上げた。
《ガツッ》
:07/03/29 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#59 [
]
「!?」
「…危ないです」
俺の拳は見事にコウの掌におさまった。
「志乃くん…僕は空手をしています。並のパンチは効きませんよ」
………
先に言えよ!
空回りした可哀相な俺の拳はコウの掌からヒラリと落ちた。
「部屋に案内して下さい」
:07/03/29 03:01
:SH901iS
:☆☆☆
#60 [
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俺はしぶしぶコウを部屋に入れた。
「…………」
「…………」
「…結構汚いですね」
普通言わなくね?
思っても普通言わなくね?
「悪かったな」
「いえ、構いませんけど」
ほなゆーな!!
:07/03/29 03:03
:SH901iS
:☆☆☆
#61 [
]
「まぁ、志乃くん座って下さい。話しましょう」
俺んちやし!
俺の部屋やし!!
俺の気持ちを知ってか知らずか
コウは俺の部屋にある
俺のお気に入りの一人掛けのソファに腰掛けた。
俺のソファやし!!
もう怒りよりも呆れてきた
俺はコウと対面するベットに腰掛けた。
:07/03/29 03:26
:SH901iS
:☆☆☆
#62 [
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「まみさん…」
俺と話すんちゃうんかい!
「先程まみさんは、志乃くんといたいから下界にいる、そう言いましたね?」
「うん、そうだよ〜」
「それはおかしいです。矛盾してますよ」
「…なにがぁ?」
:07/03/29 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#63 [
]
「では聞きますが、あなたは生前、志乃くんと知り合いでしたか?」
「………」
まみは困惑気味な表情をし、俯いた。
「志乃くん?志乃くんはまみさんの生前をご存知ですか?」
「知らない」
「…やはり」
:07/03/29 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#64 [
]
「まみさん、あなたは死後、霊になってから志乃くんと知り合った。それで間違いありませんよね?」
「……だったらなに?」
「この世に未練のない者は、下界をうろうろさ迷う事など決してありません」
……言い切っちゃったよこの人……。
:07/03/29 03:34
:SH901iS
:☆☆☆
#65 [
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「まみさん、あなたはどんな未練があるんですか?」
「…………」
「答えてくれなければ、あなたはずっと成仏できませんよ」
「…成仏なんてしなくていいもん……」
「…わがままですね」
お前が言うか?
俺から見たら
お前のほうがよっぽどわがままだよ
:07/03/29 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
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