きみを送る
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#651 []
「発車しますよ行きましょう」

コウに手をひかれ、
俺達は電車に乗り込んだ

「席が空いてないですね」

電車はあいにく満員だ。

「しゃーないやんけ………って、おい、何を…」

コウは腹を押さえてしゃがみこんだ。

⏰:07/04/11 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#652 []
「お腹が…急に痛くなりました……立…っていられませ…ん……」

「…………」

俺はわざとらしいコウの演技に吐き気までした。

「あんた!大丈夫!?ここ座りや!!」

人の良さそうなおばさんがコウに席を譲った。

「す…すみません…」

⏰:07/04/11 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#653 []
こいつ……最低な野郎だ。

「おばちゃん、こいつ仮病やから大丈夫やで」

「…志乃くん僕は」
「ちょっと!!誰がおばちゃんやねん!!」

コウの言葉を遮り、
おばちゃんが物凄い剣幕で俺に近寄ってきた

「いや…その……」

「誰がおばちゃんやて?」

あなたですけど。

⏰:07/04/11 02:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#654 []
「志乃くん失礼ですよ謝りなさい」

こ…こいつ……
もとはといえばこいつのせいやのに……!!

「すんません」

「全く…今時の子は…」

それから伊豆に到着するまで俺はおばちゃんの説教を延々と聞くはめになった。

「出発早々災難でしたね」

お前のせいや!!

⏰:07/04/11 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#655 []
「気を取り直して行きましょう。僕の別荘はあちらです」

俺は重い足取りで
コウの後を着いて行った。

「向こうに見えるのが僕の………おや?」

コウが別荘の近くで足をとめた。

「柏木!?と…コウ!?」

嫌な予感がする。
頼む…間違いであってく…

「あれ、このはさんですよね?」

⏰:07/04/11 02:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#656 []
「やっぱり〜!!こんなとこで会うとかめっちゃ偶然やな〜!!」

「このはさんこんにちわ」

なぜいる………

「柏木?何険しい顔しとんねんっ!!」

「…なんでここに…」

「別荘貸し出しとってん!だから旅行きてんやん!」

⏰:07/04/11 02:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#657 []
…貸し出し?

「あぁ、忘れてました。この別荘は僕が来れない間、貸し出してたんでした」

は!?
つまり…

「ええー!?ここ、コウの別荘やったん!?」

「はい。ご利用ありがとうございます。僕達も今日はここに泊まりますので、ご一緒ですね」

やっぱりーー!!!

⏰:07/04/11 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#658 []
「このちゃん、誰と話して………」

俺がうなだれている時、
別荘の玄関が開き、
女の子がでてきた。

「あっ…柏木先輩…」

「ゆうみちゃん!?」

玄関からでてきたのは
以前食堂で会ったゆうみちゃんだった。

「あれ?柏木、ゆうみと知り合い〜?」

⏰:07/04/11 02:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#659 []
「……このはさんは?」

「あたしとゆうみはイトコやね〜ん!!」

イトコ…?
イトコ同士!?

「ほう…あなた以前僕のことを変わり者と言った方ですね」

コウはゆうみちゃんをギロリと睨みながら言った。

睨むなよ…。

⏰:07/04/11 02:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#660 []
「とりあえず中に入りましょうか」

コウの言葉で、俺達は別荘の中に入った。

「コウ?どしたん?」

玄関を上がった時
コウはふと足を止め、外に目を向け眉間にしわを寄せた。

「コウ?」

「いえ何でもありません」

さぁ入りましょう、と言ってコウはガチャンと玄関のカギをしめた。

⏰:07/04/11 02:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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