きみを送る
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#760 []
「では僕の手に触れて下さい」

「は?」

「僕の手に触れて念じて下さい」

「なにを」

「彼を見たい、と」

「そうしたら見れるんか」

「はい」

俺はコウの手に触れ、
俺の髪の毛を燃やした奴を見たい!!と念じた。

⏰:07/04/15 02:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#761 []
「行きましょうか」

コウは俺の手を離し、
玄関へ歩き出した。

「ほんまに見えるよーになるん!?」

「はい、見えますよ」

俺はコウのあとを追い、
庭に向かった。
頭にタオルを巻きながら。

⏰:07/04/15 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#762 []
「志乃大丈夫やった?」

このはとゆうみちゃんが心配そうに俺を見つめる。

「大丈夫ですよ。ただ髪の毛が燃えただけですから」

なぜお前が答える!?

「ほんまに大丈夫?」

心配そうに俺に駆け寄るこのはに応えようとした時

俺は目撃してしまった。

⏰:07/04/15 02:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#763 []
「あ…お前…が……」

このはの肩越しに、
真っ青な顔色の
背の高い男が立っていた。

「志乃?どしたん?」

「…………お…前が…」

俺はそいつの顔つきに何も言えなくなった。

男は恐ろしい目つきで
俺に向かって言った。

「お前…俺が見えるのか」

⏰:07/04/15 03:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#764 []
今日はここまでにします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2061/

⏰:07/04/15 03:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#765 []
【第12章 争奪戦(?)】

男はじとーっと
俺を見ている。

俺も男から
目をそらせない。

「志乃?どしたん?」

頭の奥から
このはの声が聞こえるみたいだ。

「志乃?おーい」

⏰:07/04/15 23:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#766 []
「見えたようですね」

コウの声で
俺はハッと我に返った。

「見える…!!」

「志乃?なにが〜?」

「霊が、です」

コウの言葉で、
このはとゆうみちゃんはピタリと固まった。

「…………ぷっ」

少しの沈黙から、
このははケラケラ笑い出した。

⏰:07/04/15 23:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#767 []
「何ゆーてんの?コウ?酔いすぎちゃう〜?」

コウの手からビールを奪い、プシュッと開けながらこのはが言った。

「僕は酔っていません」

「霊とか〜ないない!!」

「……………」

「志乃くん大丈夫ですか」

「……こいつ…が…」

「はい、この方があなたの髪の毛を燃やしました」

⏰:07/04/15 23:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#768 []
こいつが…
こいつが俺の……

「お前俺が見えるのか?」

「見えますよ」

俺の代わりにコウがビールを飲みながら淡々と答えた

「何者だお前は」

「人に質問する時はまず自分から名乗りなさい」

「…お前怖くないのか?」

「怖いです」

⏰:07/04/15 23:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#769 []
「そうだろ…怖いだろ…」

男はニヤリと笑い、
黒っぽく変色した歯をチラリと見せた。

「……………」

「俺が怖いだろ…」

「怖いと言っているでしょう。何回言えばいいんですか」

「クックック…そうか…」

男はジリジリとコウに向かって歩き出した。

⏰:07/04/15 23:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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