きみを送る
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#904 []
「気をつけるのじゃ…お前の近くにいる者…そやつが必ず災いを招く…」

妖怪とめちゃんはそれだけ言い残し、フッと消えた。

「とめちゃん消えましたね」

「コウ!!」

「なんですか」

「俺の前から消えろ!」

「何言ってるんですか無理です」

⏰:07/04/23 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#905 []
「お前のせいで俺に災難がふってくる!!」

「何ゆってるんです」

「今妖怪がゆーとったやん!お前が近くにおったら災いが起きるて!」

「僕の名前はでてないでしょう」

「お前しかおらんし!」

コウはハァーっと大きく溜め息をついた。

「僕の方が志乃くんのおかげで災難だらけですよ」

⏰:07/04/23 03:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#906 []
「はぁ?」

「僕の方が志乃くんのおかげで災難だらけですよ」

誰が二回言えと言いましたか

「明らかにお前が災難を招いてるやんけ!」

「どこが」

「全部!全て!!」

むしろお前自体が俺にふりかかる災難やから!!

⏰:07/04/23 03:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#907 []
「志乃くん…あなたは本当に子供ですね」

………は?
今なんつったこいつ

「はあー?」

「“はあー?”という単語は辞書にはのってません」

知るか!!

「今なんつった」

「“はあー?”という単語は辞書にはのってません」

「その前」

「あなたは子供だと言いました」

⏰:07/04/24 01:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#908 []
俺が…
俺が子供だと?

「俺が子供?」

「はい。考え方が幼稚です。自分の不幸を人のせいにしかできない、子供です」

「……………」

「ほら、何も反論できないでしょう」

呆れてるんですけど。

⏰:07/04/24 01:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#909 []
「言うなれば、世の中にはたくさん大人になりきれない人がいます。志乃くんだけが幼稚なわけではありません」

ほな俺だけにゆーな。

「自分に災難が起きれば、他人のせいにする…自分が一番不幸だと思ってしまう。それは人間当たり前の感情です」

「……コウ…どしたん?」

話しながらコウは
涙を流していた。

⏰:07/04/24 01:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#910 []
【第15章 コウ】

「コウ…泣いてるんか?」

「……………」

「おい……」

「目にゴミが入りました。すみません」

…古い言い訳やな。

コウは目を拭って部屋をでていった。

…なぜ泣いた?

俺は一人になり
コウの座っていた椅子をじっとながめていた。

⏰:07/04/24 01:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#911 []
 
そういえば俺

コウの事何も知らない。

以前さくらが出た時

あいつは冗談だと言ったが

《母が亡くなった時、お腹にいたのがさくらです》

あれは…あの言葉は…

コウの母親の死を意味している。

⏰:07/04/24 02:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#912 []
 
コウの母親は

亡くなっている……

父親は……?

いる…んだよな…?

別荘まであるんやから…

もし………

もし父親までもおらんかったらあいつは

あいつは一人で生活してる事になる。

いや、父親はいる。

父親は絶対いるはずや

⏰:07/04/24 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#913 []
《ガチャ》

俺が頭の中で
思いを巡らせていた時、
部屋のドアが開いた。

「先程はすみませんでした。そろそろ帰りましょうか?志乃くんも幸子さんに会いたいでしょうし」

「……………」

「どうかしましたか?」

俺はよほど変な顔でコウを見ていたのだろう、コウは俺を心配した表情で見ていた。

⏰:07/04/24 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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