きみを送る
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#940 [
]
「………え……」
なんとなく
予想はしてたけど
直接聞くと
やっぱり俺はショックだった。
「…お前…一人で生活してるんか…?」
「はい」
「…いつから」
「もう、ずっとです」
:07/04/25 04:02
:SH901iS
:☆☆☆
#941 [
]
…ずっと?
「…なんで……か…聞いたらまずいか…?」
「……………」
「……………」
しばらく沈黙が続き、
コウは力なくフッと笑った
「今から話す事に、同情はしないで下さいね」
「………わか…った」
:07/04/25 04:04
:SH901iS
:☆☆☆
#942 [
]
「捨てられたんです僕」
……捨てられた?
「…誰に……」
「両親にです」
「え…でも……」
さくらは?
さくらは妹なんちゃうん?
「僕は幼いころ、両親に捨てられました」
「………さ…さくらちゃんは?」
「さくらは妹です。が」
:07/04/25 04:06
:SH901iS
:☆☆☆
#943 [
]
コウは居間にある写真たてをチラリと見た。
そこには
コウの母親だろう
女の人の写真が飾られていた。
「さくらが妹だという事は、さくらが霊になってから知りました」
「……………」
「母の死も、僕はさくらが現れるまで知りませんでしたから」
:07/04/25 04:09
:SH901iS
:☆☆☆
#944 [
]
「僕は幼いころ両親に捨てられ、施設で育ちました。幸い僕は裕福な家庭…つまり今のこの家に引き取られました」
「…ほな、今家族おるんやろ?」
コウは俺の言葉に少し微笑みながら
首を横に振った。
「いいえ、義父母は殺害されてしまいましたから」
:07/04/25 04:13
:SH901iS
:☆☆☆
#945 [
]
「……………」
俺は言葉を失った。
何も言えなかった。
「僕は義父母が殺害された時、何もできなかったんです。…最低です僕は……」
「……なんで……」
「僕、義父母が殺害された時ホッとしたんです」
…………え?
今…なんて……?
:07/04/25 04:18
:SH901iS
:☆☆☆
#946 [
]
「最低でしょう」
「……………」
ホッと……した?
殺害された時
ホッとした……だと?
「志乃くん震えてますよ。僕が怖いですか?」
コウは…
コウも…
震えながら俺に微笑んだ。
:07/04/25 04:21
:SH901iS
:☆☆☆
#947 [
]
「どうして……」
声が震える。
怖いとかじゃない。
ただ、コウが本当に
本当に悲しく微笑むから
俺は泣きそうになった。
「どうしてホッとした?」
「…僕は…義父母の人形でしかなかったんです。ただ言いなりになるしかない…僕は義父母に人間として見られていませんでした」
:07/04/25 04:25
:SH901iS
:☆☆☆
#948 [
]
「志乃くん…僕は義父母に引き取られてから感情を表に出すのが苦手になりました」
……なるほど。苦手か…。
「いえ…苦手というよりも……」
「いうよりも?」
「……怖いんです」
「怖い?」
「はい。僕は…」
:07/04/25 09:29
:SH901iS
:☆☆☆
#949 [
]
「…コウ?」
コウは話すのを止め、
じっと窓の外を眺めた。
「…コウ!!」
「志乃くん静かに…」
…?なんや?
「……やはり……」
「?どしたん?」
「すみません志乃くん今日は帰ってもらえますか?」
:07/04/25 09:32
:SH901iS
:☆☆☆
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