きみを送る
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#316 []
「志乃?さきって何?」

階段を上っている最中も
幸子は俺に聞いてきた。

「…さぁ」

「浮気…じゃないよね?」

「ちゃうよ!!」

「…じゃあいいけど…」

浮気なんてしません!
あなた一筋ですから!!

俺は幸子とわかれ、
教室へ入った。

⏰:07/04/01 03:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#317 []
「志乃くんギリギリ間に合いましたね」

コウは平然と教科書を見ていた。

「さきや」

「…はい?」

「美奈子はさきや」

「…………」

「さきは美奈子や」

「意味わかりませんけど」
「さきに美奈子が…美奈子がさきに…さきが…」
「志乃くん落ち着きなさい」

⏰:07/04/01 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#318 []
「さきが…」

「さきさんがなにか?」

「美奈子がさきに…」

「はい」

「乗り移ったって…」

「さきさんが、美奈子さんに乗り移ったんですね」

「そんな事を言うてたよーな、言うてたよーな」

「言ってたんですね」

⏰:07/04/01 03:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#319 []
「なぜ乗り移ったと?」

「成功したから…」

「…………」

「成功したって…」

「そんな事は聞いてません。乗り移った意味を聞いているんです」

俺がしるか!!

「…知らん」

「……ふむ」

コウはパタンと教科書を閉じ、席を立った。

⏰:07/04/01 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#320 []
「どこ行くん?」

「さきさんに会いに」

「さき…って…?」

「美奈子さんに乗り移ってるさきさんに会いにです。いい加減落ち着きなさい」

落ち着けるかっちゅーの!

⏰:07/04/01 03:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#321 []
「席つけ〜!」

担任が教室に入ってきた。

「神谷、早く席つけ」

「いえ、少し抜けます」

「…どうして?」

「抜けたいので」

「…………」

「柏木くんも連れていきますので」

俺もかーーー!!

⏰:07/04/01 04:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#322 []
またもやクラス中の
痛い視線を浴びながら
俺はコウに手を引かれ教室を出た。

「…俺を巻き込むな…」

「何言ってるんですか。もともとはさきさんはあなたに憑いている霊ですよ?」

…そーですけど

「親身になって協力している僕に、少しは感謝してくれてもいいのでは?」

協力っちゅーか、
興味持ってるだけやろが!

⏰:07/04/01 04:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#323 []
一年の教室の前についた

「美奈子さんはどのクラスですかね?」

「俺が知るわけないやろ」

「Aから行きますか」

…行きますとは?

只今、どのクラスもHR中

なんか嫌な予感…

「失礼します」

⏰:07/04/01 04:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#324 []
コウは勢いよく
1―Aの扉を開けた。

当然ながら
クラスは静まり返る。

「こちらに美奈子さんという方は………志乃くん?何してるんです、あなたも入ってきなさい」

…恥や……

⏰:07/04/01 04:14 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#325 []
俺は俯きながら教室に入った。

「柏木先輩や…」

「かっこいい〜…」

ひそひそと声が聞こえてきた。

俺は一転

顔をあげ、堂々とした。

「志乃くん…あなたって人は……」

コウが呆れた表情をしているが、無視、だ。

⏰:07/04/01 04:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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