きみを送る
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#7 [
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「いってきます…」
呟くように
玄関から、リビングにいるかあちゃんに放つ。
多分聞こえてない。
うちのかあちゃんは
耳が遠い。
「いってらっしゃーい!」
聞こえてたか…。
耳、よくなったみたいだ。
:07/03/28 02:45
:SH901iS
:☆☆☆
#8 [
]
「いってらっしゃ〜い!浮気しちゃだめだぞ!」
「早く帰ってきて…。」
「学校よりも、身体探せよな!」
………
はあ……うざい……
なんで俺に憑くかなあ…
:07/03/28 02:47
:SH901iS
:☆☆☆
#9 [
]
「志乃おはよ!」
………
「志乃ー?」
「あぁ、幸子。おはよ」
「どしたん?ボーっとしてるー!」
クスクス笑う女。
幸子は俺の彼女。
学校のマドンナと呼ばれるやつ。納得。美人の自慢な彼女だ。
「…別に。」
「一緒に学校いこ〜!」
無邪気に俺の手を握り、
笑いかけてくる。
俺の至福の一時だ。
:07/03/28 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#10 [
]
「ね〜!今日こそ志乃の家行っていいやろ?」
……
「志乃と付き合ってもう三ヶ月やで?一回も家に連れてってくれへんやん。」
いやいや…
俺だって健全な17歳。
そりゃー幸子と
なんちゃらかんちゃら…
したいさ!
したいけど……
:07/03/28 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#11 [
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「あたしを差し置いて…」
そうそう…
こいつを差し置いて…
「まみ!!??」
「えっ?どしたん!?志乃??」
「あ…なんでもない…」
なんでいる…?
俺の横には
ムスッとしたまみが…
「志乃の浮気ものー」
ぶつぶつ言うまみを睨み、《チッ》と舌打ちをする。
浮気もなにも、
幸子は俺の彼女だし。
:07/03/28 02:57
:SH901iS
:☆☆☆
#12 [
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【第一章 まみ】
「まみ…何でついてきた」
学校に着くなり、
俺は人気のない裏庭のベンチに腰掛け、
まみに話し掛けた。
「家にいてもつまんないもーん」
……
じゃあ、とっとと成仏してくれ…。
:07/03/28 03:07
:SH901iS
:☆☆☆
#13 [
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「お前さ、何で成仏しないわけ?」
「ひどーい!あたし、志乃と一緒にいたいんだもん」
「いや、真面目に、真面目に。」
「………」
まみの顔が一瞬曇る。
「真面目に志乃といたいんだよっ!!」
そう言ってニッコリ笑った。
:07/03/28 03:10
:SH901iS
:☆☆☆
#14 [
]
「ふーん。ま、しゃーないかー。でももう学校にはくんなよ?お前は俺にしか見えへんねんから…外で会話できひんし。」
「えー!なんでぇ?」
…こいつ……
俺がお前と話してたら
俺は明日から
《きちがい》と呼ばれるだろう。
周りから見たら独り言を話してると思われるから。
「とにかくくるな。」
:07/03/28 03:13
:SH901iS
:☆☆☆
#15 [
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「わかったよー。でも今日はもう来ちゃったから、志乃に着いてていいよね?」
「…今日だけな」
「やったー!!」
跳びはねてクルクル周りながら手を叩いて喜ぶまみを見て、俺も笑った。
「あほか…」
:07/03/28 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#16 [
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チャイムが鳴り、
俺はまみと一緒に教室に向かった。
「いいか?絶対話し掛けるなや。話し掛けても、俺は何も答えへんから。」
「がってんだい!!」
…お前はどこぞのおっさんや。
:07/03/28 03:17
:SH901iS
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