からっぽの心
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#168 [みぃ]

その時だよ。

お姉ちゃんが二段ベッドの上から一緒に寝よう、って言ってくれたの。


短い階段登って、
お姉ちゃんの布団に潜り込んで。


お姉ちゃんが優しく何度も頭を撫でてくれた。

⏰:07/05/31 16:52 📱:SH903i 🆔:dT268xD.


#169 [みぃ]

親なんて、いらない。


お姉ちゃんさえずっと隣に居てくれたら、
それでいい。


心からそう思えたの。



お姉ちゃん、

昔みたいに優しく頭を撫でてよ。

⏰:07/05/31 16:54 📱:SH903i 🆔:dT268xD.


#170 [みぃ]

溢れそうになる気持ちを唇を噛み締めて抑え、
顔を上げて周りを見渡す。


ベッドの脇にある写真立てを手に取る。

それは、あたしとお姉ちゃんが笑顔で映った写真。


もう、お姉ちゃんは写真の中でしか笑えないの?

⏰:07/05/31 16:58 📱:SH903i 🆔:dT268xD.


#171 [みぃ]

ご飯食べて
「おいしいね。」
って笑うことも、


施設の子と喧嘩して泣くことも、


「早く起きなさい!」
って布団めくりながら怒ることも、



もうできない。

⏰:07/05/31 17:00 📱:SH903i 🆔:dT268xD.


#172 [みぃ]


写真の中でしか

みんなの記憶の中で生きることしかできない。


やだよ。


そんなのやだよ。



ねぇ、

お姉ちゃん返してよ。

⏰:07/06/03 00:53 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#173 [みぃ]


神様か仏様か知んないけど


誰でもいいから時間を戻してよ。



やだ。

まだ出てこないで。


お姉ちゃんが帰って来た時まで待って。

その時は2人で嬉し涙、流すから。

⏰:07/06/03 00:56 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#174 [みぃ]

お姉ちゃんの枕に顔を埋めた瞬間、
部屋の中に強い風が入り込んできた。

窓に一番近いお姉ちゃんの机の上の紙が飛ぶ。


けだるい身体を起こし、
床に散らばった紙を一枚ずつ拾い集めていく。


テストの答案用紙、ピアノの楽譜、宿題のプリント。

⏰:07/06/03 01:02 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#175 [みぃ]

その中に、一枚のメモ用紙を見つけた。

そこには、走り書きながらもお姉ちゃんの手で記入された字が浮かんでいた。


『・・・住所?』

(誰の・・・?)


何気なく目を紙の下の方へ走らせ、
入り込んできたもの。




『―――大原大志・・・!!』

⏰:07/06/03 01:09 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#176 [みぃ]





――――ドクンッ・・・




心臓が大きく波打つ。


身体の体温が一瞬で上昇する。



忘れかけていた感情が沸き上がってくる。

⏰:07/06/03 01:11 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#177 [みぃ]


近くにあったペンと紙をおもむろに取り、

一文字一文字心を込めて書く。


日も暮れ、すっかりと夜に包まれた室内に、

ペンが紙の上を走る音が響く。


紙が破れるんじゃないか、ってぐらいの筆圧。

⏰:07/06/07 21:55 📱:SH903i 🆔:ZyI0szvc


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