からっぽの心
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#410 [
みぃ
]
「―――そだね。
でも、俺はわかんなくもないかな。」
大志くんはそう言って笑うけど、
あたしには理解できそうもない感情。
あたしがまだ子どもなのかな。
「俺はそういう経験ないから分かんないけど、
傷つけるのが怖くて離れるっていう理屈は分かんなくもないかな。」
:08/01/12 16:06
:SH903i
:r3EjIchk
#411 [
みぃ
]
墓石に止まった蝶々を見つめながら大志くんは言う。
確かに筋は通っているかもしれない。
―――――でも・・・。
『――でも、
置いてかれた方は・・・
そんな風に考えらんないよ。』
:08/01/12 16:10
:SH903i
:r3EjIchk
#412 [
みぃ
]
大志くんが蝶々からあたしへと視線を動かす。
『あたしのことが嫌いだから・・・
あたしが悪い子だから・・・
どうしても、そう考えちゃうよ。』
あたしの母親は現れない。
生きているのかさえも分からない。
:08/01/12 16:13
:SH903i
:r3EjIchk
#413 [
みぃ
]
あたしからしてみれば、
10何年かも一緒に居ない人がいきなり現れても、
【母親】だ、なんて思えやしない。
『―――って、思うんじゃないかな?
普通の人はッ!!』
あたしが慌てて付け足した言葉を聞いて、
大志くんの手があたしの頭に触れる。
「大丈夫だよ。
夢芽ちゃんには、ちゃんとした【家族】がいるじゃん。」
:08/01/12 16:17
:SH903i
:r3EjIchk
#414 [
みぃ
]
大志くんの手は温かい。
「ちゃんと愛されて育ってるよ。
だから、そんな顔すんなって!
夢芽ちゃんにせわな顔させたら、俺が美優に怒られるよ。」
な?と言って、
あたしの頭を軽く叩く。
『別に・・・
あたしの話じゃないってば・・・』
あたし、どんな顔してたんだろう。
:08/01/19 02:13
:SH903i
:1tnVlLZQ
#415 [
みぃ
]
大志くんの優しさに涙が溢れそうになる。
下唇を噛みしめて堪えることに必死だった。
『ね、大志くんの大学って遠いの?』
「んー・・・。
片道二時間くらいかなぁ・・・。
今んとこは。」
『今のとこ?』
:08/01/19 02:17
:SH903i
:1tnVlLZQ
#416 [
みぃ
]
大志くんが“やばい。”という顔をしたのを、
見逃さなかった。
大志くんの意味深な発言と表情につい、
話の腰を折ってしまう。
「んー・・・。」
『どうゆう意味?』
「ん?」
大志くんが必死にはぐらかそうと考えているのが尖った口から読み取れた。
大志くんの癖。
:08/01/19 02:21
:SH903i
:1tnVlLZQ
#417 [
みぃ
]
『なに?!
なんか隠し事あんでしょっ?!』
「んー・・・。
だって夢芽ちゃんすぐ怒るからなぁ・・・。」
そう呟き、あたしの方をチラリと見る。
『―――怒んないよ!!』
「怒ってんじゃん!
ははっ!」
:08/01/19 02:24
:SH903i
:1tnVlLZQ
#418 [
みぃ
]
余裕な表情で笑う大志くんを見て、
自分がこんなに必死なのが馬鹿みたいに思えてくる。
でも、
なんか胸騒ぎがするんだもん。
悪いことが起こりそうな予感がして、
嫌なんだもん。
「一人暮らししようと思って。」
:08/01/19 02:26
:SH903i
:1tnVlLZQ
#419 [
みぃ
]
>>414せわな顔
じゃなくて
そんな顔です
いつの間に打ち間違えたんや


更新します

:08/01/24 16:35
:SH903i
:KoC3LOaI
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