からっぽの心
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#46 [みぃ]


「ふぅーん・・・?
 じゃあ、何で携帯持ったんだよ。」


あたしの気持ちを探る様にあたしの顔を見た後、
豊は言った。


『・・・あたしだって別に要らなかったけど・・・。』

「けど?」

『施設長が・・・。
 何するか分かんないから持っとけって。』


つまり、この携帯は監視役。

⏰:07/04/03 01:00 📱:SH902i 🆔:Je2I7T7I


#47 [みぃ]

「ははッ!
 確かにおまえ、今にも死にそーな顔してんもんなッ!!」


豊を横目で睨む。


「冗談だろーが!
 ってか、オレもおまえと同じ理由!」

『・・・何が。』

「何するか分かんねーから持っとけって!ははッ!」

『・・・納得。』

⏰:07/04/03 01:04 📱:SH902i 🆔:Je2I7T7I


#48 [みぃ]

豊は、いわゆる悪ガキ。

普段はヘラヘラしてて腹立つけど、キレたら半端なく恐い。

小学校でも中学校でも、
目立つ存在だった。


悪戯とかやんちゃが大好きで、よく先生の手を焼かせてたっけ。


「・・・そーいえば、城北って大志くん居るよな。」

⏰:07/04/04 08:24 📱:SH902i 🆔:AA0V1HLM


#49 [みぃ]


動きが止まる。


「オレ、顔見たことないから分かんねー。
 夢芽、見たことあんの?」

『・・・ないよ。』




そうだ。


アイツが居るんだ。

⏰:07/04/04 08:27 📱:SH902i 🆔:AA0V1HLM


#50 [みぃ]


「・・・おまえ・・・。
 変なことすんなよ?」


豊はあたしの心を見透かしてる。


やっぱり、苦手だ。


『・・・着いたよ。』


豊の忠告をかわす様にバスから下り、
学校までの少しの距離を歩く。

⏰:07/04/04 08:31 📱:SH902i 🆔:AA0V1HLM


#51 [みぃ]

頭の中は、入学式とかクラス編成のことじゃなくて、

アイツのことでいっぱいだった。


「夢芽、たぶんあそこ。」


豊の指した先には体育館。


体育館の前で胸ポケットに花をつけてもらって、
張り出した紙のクラス編成を見る。


「夢芽ぇー、
 何組だった?」

⏰:07/04/04 08:35 📱:SH902i 🆔:AA0V1HLM


#52 [みぃ]

『5組。豊は?』

「あー、オレ1組。
 離れちったな。」


とりあえず、解放。


『じゃ、あたし向こうだから。』

「えッ、夢芽!」


早々と豊に別れを告げ、5組らしき列へ向かう。

名前の書かれたパイプ椅子に座り、式が始まるのを
ぼんやりと待っていた。

⏰:07/04/04 08:39 📱:SH902i 🆔:AA0V1HLM


#53 [みぃ]

「あのー・・・。」


左を向くと、同じ真新しい制服に包まれた女の子が立っていた。


「そこの席なの?」

『・・・うん。』


だから座ってんだよ、
って思いつつも、とりあえず返事をする。

⏰:07/04/05 02:13 📱:SH902i 🆔:NdmUDT5c


#54 [みぃ]

「そぉなんだぁ!
 あたし、隣の席だぁ!
 あたし、西岡中の吉平 遥(ヨシヒラ ハルカ)って言うの!
 よろしくねぇ!」

『・・・よろしく。』


そう呟き、再び前を見る。


「――えッ・・・。
 ねぇ、あなたは何て名前?」


(めんどくさい・・・。)

⏰:07/04/05 02:17 📱:SH902i 🆔:NdmUDT5c


#55 [みぃ]

これだから新学期って嫌いなんだよ。

余計な気使うばっかで、
無駄に疲れる。


気なんて使う気、さらさら無いけど。


『朝原中の安幡 夢芽。』

⏰:07/04/05 02:20 📱:SH902i 🆔:NdmUDT5c


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