からっぽの心
最新 最初 🆕
#155 [みぃ]


追突・・・。


「トラックの運転手が居眠り運転でね・・・。
 それが偶然君のお姉さん達の場所に・・・。」


歩道には、生々しい血痕が飛び散っている。


「それで、お姉さんにだけ・・・。」

『・・・大志くんは・・・。
 彼氏はどこですか!?』

⏰:07/05/24 16:18 📱:SH903i 🆔:4QW/7sIY


#156 [みぃ]

「え?あぁ・・・。
 一緒に救急車に乗って行ったから、病院じゃないかな・・・。」


病院・・・。

霊安室に居たのかな・・・。


『ありがとう・・・ございました・・・。』


ふらつく足を引きずる様にして、警察官から離れる。

⏰:07/05/26 23:10 📱:SH903i 🆔:.Cl4W36g


#157 [みぃ]


「大丈夫?」


抜け殻の様になったあたしに、
警察官が心配そうな顔で問い掛ける。


『大丈夫・・・。』


自分に言い聞かせるように呟き、人込みを抜ける。

⏰:07/05/26 23:16 📱:SH903i 🆔:.Cl4W36g


#158 [みぃ]


野次馬の好奇の目が突き刺さる。



何笑ってんだよ・・・。


人が一人死んでんのに。


見せ物じゃねぇんだよ。



群がる野次馬を睨みながら歩いた時だった。

⏰:07/05/26 23:21 📱:SH903i 🆔:.Cl4W36g


#159 [みぃ]


「ひどいよね、彼氏も。」


小さく囁いたその会話を聞き逃さなかった。


『それッ・・・!
 どーゆー意味ですか?!』


いきなり話に入ってきたあたしに驚きながらも、
その女の人は答えてくれた。

⏰:07/05/26 23:25 📱:SH903i 🆔:.Cl4W36g


#160 [みぃ]


「えッ・・・。
 何かねー、トラックが突っ込んで来た時、
 彼氏が彼女置いて逃げたらしいよ。」



『――――は?』



「あたしが見てた訳じゃないんだけど、
 反対側の歩道から見てた人がいるらしいよ!!」


頭の中が真っ白になる。

⏰:07/05/29 16:09 📱:SH903i 🆔:.J7yiuPU


#161 [みぃ]


「トラックが突っ込んで、
 瞬間的に彼氏が避けて、彼女だけがひかれちゃったんだって!!」


『―――それ・・・。
 本当ですか?』

「本当じゃないのー?
 実際2人で並んで歩いてたのに、
 彼女だけひかれるなんて、有り得なくない?」



大志くんが・・・?

⏰:07/05/29 16:17 📱:SH903i 🆔:.J7yiuPU


#162 [みぃ]

「男なら女の前に立ちはだかって、
 守れってモンだよねぇ。」

『ありがとう・・・ございました・・・。』


まだ愚痴を続けようとする女の人を残し、
トボトボと家へ帰った。



信じられない。

大志くんはお姉ちゃんを裏切ったんだ・・・。


お姉ちゃんは、アイツに殺されたんだ・・・。

⏰:07/05/29 16:24 📱:SH903i 🆔:.J7yiuPU


#163 [みぃ]

━━━━━------・・・・


施設に戻ると、暗い雰囲気が皆を包んでいた。


ここには、毎週のように親が面会に来る子もいれば、
入所したっきり一度も会いに来ない親もいる。


ここにしか家族がいない子がたくさん居る。



あたしもその一人。

⏰:07/05/29 16:30 📱:SH903i 🆔:.J7yiuPU


#164 [みぃ]

どれだけお姉ちゃんがみんなに好かれているか、
この状態を見れば分かる。



部屋に入り、お姉ちゃんのベッドに寝転ぶ。


ベッドからお姉ちゃんの匂い。

甘くて大好きな香り。


あたしの大好きな匂い。

⏰:07/05/29 16:33 📱:SH903i 🆔:.J7yiuPU


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194