からっぽの心
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#171 [みぃ]

ご飯食べて
「おいしいね。」
って笑うことも、


施設の子と喧嘩して泣くことも、


「早く起きなさい!」
って布団めくりながら怒ることも、



もうできない。

⏰:07/05/31 17:00 📱:SH903i 🆔:dT268xD.


#172 [みぃ]


写真の中でしか

みんなの記憶の中で生きることしかできない。


やだよ。


そんなのやだよ。



ねぇ、

お姉ちゃん返してよ。

⏰:07/06/03 00:53 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#173 [みぃ]


神様か仏様か知んないけど


誰でもいいから時間を戻してよ。



やだ。

まだ出てこないで。


お姉ちゃんが帰って来た時まで待って。

その時は2人で嬉し涙、流すから。

⏰:07/06/03 00:56 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#174 [みぃ]

お姉ちゃんの枕に顔を埋めた瞬間、
部屋の中に強い風が入り込んできた。

窓に一番近いお姉ちゃんの机の上の紙が飛ぶ。


けだるい身体を起こし、
床に散らばった紙を一枚ずつ拾い集めていく。


テストの答案用紙、ピアノの楽譜、宿題のプリント。

⏰:07/06/03 01:02 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#175 [みぃ]

その中に、一枚のメモ用紙を見つけた。

そこには、走り書きながらもお姉ちゃんの手で記入された字が浮かんでいた。


『・・・住所?』

(誰の・・・?)


何気なく目を紙の下の方へ走らせ、
入り込んできたもの。




『―――大原大志・・・!!』

⏰:07/06/03 01:09 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#176 [みぃ]





――――ドクンッ・・・




心臓が大きく波打つ。


身体の体温が一瞬で上昇する。



忘れかけていた感情が沸き上がってくる。

⏰:07/06/03 01:11 📱:SH903i 🆔:ETPWO7I2


#177 [みぃ]


近くにあったペンと紙をおもむろに取り、

一文字一文字心を込めて書く。


日も暮れ、すっかりと夜に包まれた室内に、

ペンが紙の上を走る音が響く。


紙が破れるんじゃないか、ってぐらいの筆圧。

⏰:07/06/07 21:55 📱:SH903i 🆔:ZyI0szvc


#178 [みぃ]


大原大志様



一生 笑わないで下さい。

自分の罪を償い、幸せにならないで下さい。


私はあなたを一生恨みます。



どうか、笑わないで下さい。

⏰:07/06/07 21:56 📱:SH903i 🆔:ZyI0szvc


#179 [みぃ]

――――――――――――

差出人の名前は書かず、
切手を貼ってポストに出す。

彼の家へ送ったのは、
これが最初で最後。


後は、入学してからずっと下駄箱へ。


自分で汚い女だって分かってる。

こんなことしたって何も変わらないのも分かってる。
もう、お姉ちゃんは死んでしまったのだから。

⏰:07/06/07 21:59 📱:SH903i 🆔:ZyI0szvc


#180 [みぃ]

――――――----・・・


外はあっという間に暗闇に包まれる。


何の頼りもなく駅の周りの街を歩いているうちに、
すっかり夜になっていた。

時間を確かめる為に携帯を開くと、
すごい着信履歴の数だった。


『―――あ・・・。
 マナーモード・・・。』

⏰:07/06/07 22:04 📱:SH903i 🆔:ZyI0szvc


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