からっぽの心
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#206 [みぃ]

『無理なんてしてない!
 お姉ちゃんがいっつもどんな気持ちで食べてたか知りたかっただけ!』


暗闇に向かって叫ぶ。


「・・・だから、そーゆーのが不安定だって言ってるの。」


川口先生が目の上に乗っかったタオルを奪う。


『―――まぶし・・・。』

⏰:07/07/17 21:34 📱:SH903i 🆔:DsFKwV86


#207 [みぃ]


天井に吊された電気が容赦なく視界を襲う。


さっきと明るさは変わらないはずなのに、
ものすごく眩しい。


「暗い所に逃げるのは楽だけど、
 次出てくる時は前よりもしんどくなるよ。」


耳を塞いでしまいたかった。

⏰:07/07/17 21:37 📱:SH903i 🆔:DsFKwV86


#208 [みぃ]




川口先生の言葉が胸に突き刺さる。


先生の言ってる意味、
よく分かるよ。

分かってるよ?



でも、許せない。


あいつだけは、どうしても許せないんだもん。

⏰:07/07/17 21:40 📱:SH903i 🆔:DsFKwV86


#209 [みぃ]


その日は熱が体力を奪ってすぐに眠れたけど、
全然眠った気になれなかった。


「夢芽、大丈夫?」


既に学校へ行く準備の整った美輝が部屋のカーテンを開けながら言う。


『ん・・・。
 まだちょっと体はダルいけど、熱は下がったみたい。』


眩しい。

太陽の光が窓から差し、
今日の天気を示す。

⏰:07/07/17 21:45 📱:SH903i 🆔:DsFKwV86


#210 [みぃ]

「そ、良かった。
 じゃ、行ってくんね。」

『行ってらっしゃい。』


美輝は、膝上まで折ったスカートをなびかせながら、
足早に階段を降りて行った。


その様子をただ呆然と見守っていた。


熱が下がった反動なのか、
心が枯れているからなのかは分からないけど、

息をすることでさえ面倒臭い。

⏰:07/07/17 21:51 📱:SH903i 🆔:DsFKwV86


#211 [我輩は匿名である]
いっきに読みました

なんか、不思議な気持ちになります

更新待ってるんで、頑張って下さいね(・ε・)

⏰:07/07/20 02:04 📱:N702iD 🆔:z4V24LZI


#212 [みぃ]
匿名サン

コメありがとうございます

あたしの書いた小説で何か感じて頂けたら嬉しいです

更新します

⏰:07/07/22 22:30 📱:SH903i 🆔:GKuGWHgo


#213 [みぃ]

美輝は新しい高校で上手くいってるみたい。

毎日笑顔を絶やさずにいるところを見れば、
何も聞かなくても分かる。


みんな、ちゃんと新しい道を歩いてる。

大きな障害があっても、ちゃんと。


あたしだけが止まってる。

過去に捕われて、
過去を羨んで、

動けずにいる。


あたしだけ。

⏰:07/07/22 22:35 📱:SH903i 🆔:GKuGWHgo


#214 [みぃ]


「夢芽、用意できたー?」

『今行く。』


服を着替えて、車に乗り込む。


「今日行く病院の先生はね、三年くらい前に学会で認められた、すごい先生なんだって。
 それでね・・・。」


川口先生が運転しながら得意げにその先生のことを話してくれたけど、
まるで耳に入ってこなかった。

⏰:07/07/22 22:39 📱:SH903i 🆔:GKuGWHgo


#215 [みぃ]



流れる景色を見ているだけで、
何も考えていなかった。



着ぐるみを着てるみたい。


動いてるけど、
被ってるのは本当のあたしじゃない。

でも、中にいるのが本当のあたしなのか?
って聞かれると、答えられない。

⏰:07/07/22 22:43 📱:SH903i 🆔:GKuGWHgo


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