からっぽの心
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#218 [みぃ]

「着いたよ。」


外の景色と同時に車の動きが止まり、
小さな建物の中へ入る。


住宅街の一角。

想像してた様な大きな病院じゃない。


「おいで、夢芽。」

⏰:07/07/25 21:40 📱:SH903i 🆔:EdRT1epg


#219 [みぃ]


自動ドアを抜け、
ホワイトで統一された壁の待合室が現れた。

平日だからか、午前中だからかは分からないけど、
他に患者はいなかった。


「ちょっと、座って待ってて。」


川口先生はそう告げると 受け付けへ行き、
先に診察室へと入って行った。


待合室のソファに座って窓の外を見てみた。

⏰:07/07/25 21:47 📱:SH903i 🆔:EdRT1epg


#220 [みぃ]


. ゚ 。

゚ ゜ 。

. 。

. ゜

゜ 。


空白の時間。

外からはうざったい程の春の日差し。

⏰:07/07/25 21:52 📱:SH903i 🆔:EdRT1epg


#221 [みぃ]




今日も太陽は頑張って こんなにもみんなを照らしているのに、

あたしの心は淀んでる。



誰も照らせない。




きっと、

これからもずっと。

⏰:07/07/25 21:57 📱:SH903i 🆔:EdRT1epg


#222 [みぃ]



「夢芽。」


何分経った頃かな。


診察室から出てきた川口先生があたしを呼ぶ。


「先生、外で待ってるから行っといで。」


重い気持ちを抱えて、
診察室へと向かう。

⏰:07/07/25 22:01 📱:SH903i 🆔:EdRT1epg


#223 [みぃ]


正直、誰かに話してどうにかなるんだれうか。

あたしの気持ちはあたしにか分からない。


どうせ、事務的な対処されるだけ。

それで、終わり。



――――コンコン・・・


「どうぞ。」

⏰:07/08/03 22:06 📱:SH903i 🆔:jzIdGWE.


#224 [みぃ]

声に応えるようにドアを開けると、
50代くらいの女の先生が笑顔で迎えてくれた。


「こんにちは、
 夢芽さん・・・ね?」

『あッ・・・はい。』

「そう。
 じゃあ、ここに座ってくれるかしら?」


言われるがままイスに座り、
先生と向き合う。

⏰:07/08/03 22:12 📱:SH903i 🆔:jzIdGWE.


#225 [みぃ]

診察室からは“病院”というものが全然感じられなくて、
“子どもの部屋”って感じ。

窓ガラスにはピンクや黄色のステンドグラス。


「眠れる?」

『えッ!?』


部屋を見渡していたあたしは、
先生の一言で現実へと戻される。

⏰:07/08/03 22:16 📱:SH903i 🆔:jzIdGWE.


#226 [みぃ]

「夜。
 見た感じ、快眠そうには見えないけど。」


―――あ・・・。くま。


『―――あんまり・・・。』


さっきまで頑なだった心も、
不思議と和らいでいた。


この部屋がそうさせるのか、先生の声がそうさせるのかは分かんないけど。

⏰:07/08/03 22:19 📱:SH903i 🆔:jzIdGWE.


#227 [みぃ]


「川口先生から全部聞いたわよ。
 ・・・大変だったわねぇ。」



別に同情して欲しかった訳じゃない。

ただ、先生の声が本当に心のこもった声で、

優しくて、

あたしを包んでくれてるみたいで・・・。


自然と涙がこぼれたの。

⏰:07/08/03 22:23 📱:SH903i 🆔:jzIdGWE.


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