からっぽの心
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#306 [みぃ]


みんなして土足で入ってこないでよ。


あたしの心の中に入ってこないで。




由美は一瞬フラついたけど、すぐに態勢を取り戻して、続ける。


「―――そうだよ。
 関係ないよ。
 でも、大志を傷つけるのは許さない!!」

⏰:07/10/08 22:59 📱:SH903i 🆔:jx76hIaE


#307 [みぃ]



その瞳は、真っ直ぐだった。


大原も豊も持ってるのに、
あたしは持ってない真っ直ぐな眼差し。

あたしはこの目に弱い。




今、気付いた。

この女、
大原のことが好きなんだ。

⏰:07/10/08 23:02 📱:SH903i 🆔:jx76hIaE


#308 [みぃ]


「由美、もういいから。」


しばらく黙って話を聞いていた大原が口を開いた。


「―――でも・・・。」

「ありがと。
 もう授業戻って?」


名残惜しそうな表情を見せながらも、
由美は三年生の校舎へ歩いていった。

⏰:07/10/08 23:05 📱:SH903i 🆔:jx76hIaE


#309 [みぃ]

「大丈夫?」


大原があたしの頬を触れようと伸ばす手を、弾く。


『・・・触んないで・・・。』


力なく呟いた言葉に、
大原が微笑む。


「はは・・・二回目・・・。」

『―――二回目・・・?』


大原の声が今までと違うように聞こえて、
その言葉が気になった。

⏰:07/10/08 23:09 📱:SH903i 🆔:jx76hIaE


#310 [みぃ]

「あ、ちょ、こっち!」


大原は素早くあたしの手をとって、
体育館の方へと駆け出す。


『ちょ・・・やだ!何?!』


慌てて離そうとするけど、
思った以上に強い力だった。

⏰:07/10/09 09:09 📱:SH903i 🆔:DhfKCPBE


#311 [みぃ]

大きな手。

きっとお姉ちゃんと繋いだこともある手。


こんな時に、
昨日、豊に繋がれた手の温もりを思い出して複雑な気分になってみたり。


この人の考えていることが全くわからない。


人気のない体育館裏に着いたところで、
大原の足が止まった。

⏰:07/10/09 09:12 📱:SH903i 🆔:DhfKCPBE


#312 [みぃ]


『・・・なに?』


あたしの問いに大原は振り向く。


「ごめん、先生来るの見えたから。
 あそこじゃちゃんと話せないし。」

『・・・あたしは話すことなんてないし。』


わざとらしくため息をついた時、
大原が吹き出した。

⏰:07/10/09 09:14 📱:SH903i 🆔:DhfKCPBE


#313 [みぃ]

「ははっ!
 ほんっと頑固だね。」

『・・・はぁ?!』

「美優が言ってたまんま!!」


大原は何がそんなに面白いのか、ケラケラ笑っている。

なんか馬鹿にされてる?


「・・・オレ、夢芽ちゃんに会いたかった。」


急に真面目な顔して言うから、反応できない。

⏰:07/10/09 09:17 📱:SH903i 🆔:DhfKCPBE


#314 [みぃ]

「ずっと美優から話聞いてて、絶対会ったら仲良くなれる気がしたから。」

『・・・話す気ないってば。』

「・・・うん、独り言だと思っていーよ。」


そう言って体育館のドアの前の階段に腰を下ろす。


そんなこと言われたら、
ここに居なきゃあたしが逃げたみたいになるじゃん。

そんなのヤだ。

⏰:07/10/09 09:21 📱:SH903i 🆔:DhfKCPBE


#315 [みぃ]

『・・・・・・・・。』


しぶしぶ、少し離れたところに腰を下ろす。

そんなあたしを見て、
大原が嬉しそうに笑った。


「オレ、美優に会えて良かった。」


大原がふいに呟く。

⏰:07/10/22 08:34 📱:SH903i 🆔:zX/s5lQU


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