からっぽの心
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#311 [
みぃ
]
大きな手。
きっとお姉ちゃんと繋いだこともある手。
こんな時に、
昨日、豊に繋がれた手の温もりを思い出して複雑な気分になってみたり。
この人の考えていることが全くわからない。
人気のない体育館裏に着いたところで、
大原の足が止まった。
:07/10/09 09:12
:SH903i
:DhfKCPBE
#312 [
みぃ
]
『・・・なに?』
あたしの問いに大原は振り向く。
「ごめん、先生来るの見えたから。
あそこじゃちゃんと話せないし。」
『・・・あたしは話すことなんてないし。』
わざとらしくため息をついた時、
大原が吹き出した。
:07/10/09 09:14
:SH903i
:DhfKCPBE
#313 [
みぃ
]
「ははっ!
ほんっと頑固だね。」
『・・・はぁ?!』
「美優が言ってたまんま!!」
大原は何がそんなに面白いのか、ケラケラ笑っている。
なんか馬鹿にされてる?
「・・・オレ、夢芽ちゃんに会いたかった。」
急に真面目な顔して言うから、反応できない。
:07/10/09 09:17
:SH903i
:DhfKCPBE
#314 [
みぃ
]
「ずっと美優から話聞いてて、絶対会ったら仲良くなれる気がしたから。」
『・・・話す気ないってば。』
「・・・うん、独り言だと思っていーよ。」
そう言って体育館のドアの前の階段に腰を下ろす。
そんなこと言われたら、
ここに居なきゃあたしが逃げたみたいになるじゃん。
そんなのヤだ。
:07/10/09 09:21
:SH903i
:DhfKCPBE
#315 [
みぃ
]
『・・・・・・・・。』
しぶしぶ、少し離れたところに腰を下ろす。
そんなあたしを見て、
大原が嬉しそうに笑った。
「オレ、美優に会えて良かった。」
大原がふいに呟く。
:07/10/22 08:34
:SH903i
:zX/s5lQU
#316 [
みぃ
]
今、この状況で、
いきなりそんな言葉が出てくるなんて思ってもいなかったあたしは、
馬鹿みたいに口を開けて大原を見る。
「心からそう思う。」
『・・・よっく言うよ。
お姉ちゃんのこと・・・。』
「殺したよ。」
大原があたしの言葉を遮った声は落ち着いていて、
あたしの心を掻き乱した。
:07/10/22 08:40
:SH903i
:zX/s5lQU
#317 [
みぃ
]
心臓が大きく波打つ。
「美優はオレが殺した。」
―――ドクンッずっと認めさせたかった言葉。
:07/10/22 08:43
:SH903i
:zX/s5lQU
#318 [
みぃ
]
のうのうと生きながらえている彼に自責の念を感じてもらうために。
―――ドクンッなのに・・・。
どうして?
:07/10/22 08:44
:SH903i
:zX/s5lQU
#319 [
みぃ
]
大原の口からこんなにはっきりと肯定されると、
胸が苦しい。
心臓が自分のものじゃないみたいにドクドク言っているのが分かる。
うるさいよ。
今、動揺してる場合じゃないの。
せっかく憎い相手が目の前に居るのに。
心が押し潰されそうだ。
:07/10/22 08:48
:SH903i
:zX/s5lQU
#320 [
みぃ
]
「オレが殺したも同然なんだよ・・・。」
そうこぼした大原の声は消えてしまいそうな程か細いものだった。
『・・・どうゆう意味?』
独り言のはずだったのに、
大原に話しかけてしまっている自分がいることに気付いた。
「さっき由美が言ってた通りだよ。」
:07/10/23 18:31
:SH903i
:D4maMl0Q
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