からっぽの心
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#318 [
みぃ
]
のうのうと生きながらえている彼に自責の念を感じてもらうために。
―――ドクンッなのに・・・。
どうして?
:07/10/22 08:44
:SH903i
:zX/s5lQU
#319 [
みぃ
]
大原の口からこんなにはっきりと肯定されると、
胸が苦しい。
心臓が自分のものじゃないみたいにドクドク言っているのが分かる。
うるさいよ。
今、動揺してる場合じゃないの。
せっかく憎い相手が目の前に居るのに。
心が押し潰されそうだ。
:07/10/22 08:48
:SH903i
:zX/s5lQU
#320 [
みぃ
]
「オレが殺したも同然なんだよ・・・。」
そうこぼした大原の声は消えてしまいそうな程か細いものだった。
『・・・どうゆう意味?』
独り言のはずだったのに、
大原に話しかけてしまっている自分がいることに気付いた。
「さっき由美が言ってた通りだよ。」
:07/10/23 18:31
:SH903i
:D4maMl0Q
#321 [
みぃ
]
“自分を犠牲にして
突き飛ばした”
由美の言っていた言葉が頭の中で響く。
「―――あの日・・・
美優が死んだ日・・・
オレの誕生日だったんだ。」
3月27日
知ってる。
:07/10/23 21:31
:SH903i
:D4maMl0Q
#322 [
みぃ
]
知ってるよ。
お姉ちゃん、
一ヶ月も前から張り切ってたから。
決められたおこづかいをやりくりして
プレゼント買って
施設長に外出時間の延長説き伏せて
朝早くに起きてオシャレして。
:07/10/23 21:33
:SH903i
:D4maMl0Q
#323 [
みぃ
]
「いってきます」
そう言って笑顔で出て行った。
「あの日、
朝から遊んで飯食って、
美優を送ってる帰り道だったんだ。」
あたしは何も言わずに大原の言葉を待つ。
いや、何も言えなかっただけなのかもしれない。
:07/10/23 21:36
:SH903i
:D4maMl0Q
#324 [
みぃ
]
「そん時、信号待ちで・・・
まさかトラックが突っ込んでくるなんて全然考えてなくて・・・。」
大原の声はどんどん小さくなっていき、
少し震えているようにも聞こえる。
「トラックが突っ込んで来た時・・・
頭ん中が真っ白になった。
動けなかった。
・・・守らなきゃいけないものを・・・
守れなかった・・・。」
:07/10/23 21:41
:SH903i
:D4maMl0Q
#325 [
みぃ
]
そこまで言うと、
大原は頭を抱えて俯いてしまった。
・・・地面に水滴が落ちて、
一カ所だけコンクリートの色が変わる。
誰の涙?
・・・・・・・・・あたしだ。
:07/10/27 02:47
:SH903i
:XMpnRYFs
#326 [
みぃ
]
大原が唇を噛み締め、
思い出なんて言葉じゃ軽すぎるくらいの苦い記憶を吐き出す。
大原が笑顔で軽快に発していた言葉とは比べものになんないくらい
小さくて
下手な言葉で
情けなく震えてたけど、
今までのどの言葉よりもあたしの心に響いてた。
:07/10/27 02:51
:SH903i
:XMpnRYFs
#327 [
みぃ
]
あんなに頑なだった心が不思議と大原の次の言葉を待ってる。
真実を知りたいって。
「モロにはぶつからなかったけど・・・。
出血がひどくて・・・。
病院に着く前にはダメだった。」
俯きながらも大原は話すことを止めない。
まるでそれが義務であるかのように。
:07/10/27 02:56
:SH903i
:XMpnRYFs
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