からっぽの心
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#74 [
みぃ
]
彼の言葉を最後まで聞かずに下駄箱へと走った。
大原の周りの女の先輩たちは、
「何あれ。」
「助けてもらってお礼なし?」
「大志、気にしない方がいいよ。」
とか、文句たれてた。
「夢芽!待てよ!」
:07/04/11 13:47
:SH903i
:STB6Toao
#75 [
みぃ
]
後ろから豊が追いかけてきて、
下駄箱に着いた所で追い付かれた。
「はぁ・・・はぁ・・・。
ちょっと落ち着けよ。」
落ち着ける訳がない。
『・・・何も言えなかった。』
やっと見つけたのに。
:07/04/11 13:52
:SH903i
:STB6Toao
#76 [
みぃ
]
あの日からずっとずうっと憎んでいた相手が目の前に現れたのに。
言ってやりたい事がいっぱいあったのに・・・。
『何で、あんな平気そうなんだよ・・・。』
「夢芽・・・。」
『もうお姉ちゃんは笑えないのに・・・。
何で笑えんの・・・!』
:07/04/11 13:57
:SH903i
:STB6Toao
#77 [
みぃ
]
悔しい。
悔しい。
「だから、もう何もすんなって。
お前が傷つくだけだろ?」
じゃあ、どこにぶつければ消えんの?
この行き場のない感情は。
どうすればいいの?
誰か教えてよ。
:07/04/11 14:00
:SH903i
:STB6Toao
#78 [
みぃ
]
施設に帰ると、みんな既に帰っていた。
今日入学式だった子も
新学期でクラス替えだった子も、
みんな楽しそうに今日の感想を語っていた。
みんな、こうやって忘れてくの?
お姉ちゃんを過去の人にしちゃうの?
:07/04/13 20:58
:SH903i
:Sj9s1Nt6
#79 [
みぃ
]
「あ、夢芽、おかえりー。」
「どうだった?城北。」
『別に、普通。』
談話室でくつろいでいる子たちを適当にあしらい、
自分の部屋に入る。
微かにお姉ちゃんの匂いがする。
ぽっかり空いた胸にしっとりと染み込む。
:07/04/13 21:05
:SH903i
:Sj9s1Nt6
#80 [
みぃ
]
最近は、この部屋に入ることすら胸が痛む。
ここは、お姉ちゃんとの思い出が多すぎる。
思い出にするには、早すぎるよ。
机に座り、紙とペンを取る。
大原 大志様
人殺し。
:07/04/13 21:08
:SH903i
:Sj9s1Nt6
#81 [
みぃ
]
それだけ書き終えて、
ベッドへと倒れ込む。
布団に吸い込まれていくみたいに、身体が重いや。
「夢芽、おやつだって。」
気がつくと、美輝が部屋の入口に立っていた。
『・・・いらない。』
美輝はため息をついて部屋を出て行った。
:07/04/13 21:12
:SH903i
:Sj9s1Nt6
#82 [
みぃ
]
お腹が空かない。
のどが渇かない。
眠たくない。
何もする気になれない。
あたしは人間じゃなくなっちゃったのかな。
だって、生きてる気がしない。
ただ毎日が過ぎていくのを色の映らない目で見てる、
生きた屍だよ。
あたしは何の為に生きてるの・・・?
:07/04/13 21:17
:SH903i
:Sj9s1Nt6
#83 [
みぃ
]
――――――――――――
あれから二ヶ月。
何だかんだで生きてる。
人間は水と食料さえあれば生きていける。
心が死んでいても。
「夢芽、そろそろ起きないと遅れるよ。」
:07/04/14 13:29
:SH903i
:/ch1Di52
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