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#402 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
レイが去ってしまった後の
中庭はひどく、
静かだった。
桂は空を見上げて
「俺だって……
平気じゃねえよ。」
と呟いた。
実際、麗羽がイギリスに行ってから
会える今日まで、
正直、寂しかったのだから。
:07/11/11 06:25
:W42H
:i31rTO6o
#403 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「このまま、
帰りたくねえよ。」
桂はまた、呟いた。
それに応えるかの
ように、
「帰る必要は
まだ、ない。」
鋼からして、
右、いつの間にか
横に立っていた
朱夏が言った。
:07/11/11 06:36
:W42H
:i31rTO6o
#404 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「朱夏?どういう意味だ?」
桂は
朱夏に訊いた。
「コレを見ろ。」
朱夏は
そう言い、桂の
顔にバシッと
紙を押し付けた。
桂はそれをまじまじと見た後、
「これは夢か?」
あっけにとられた
様子で呟いた。
:07/11/18 04:13
:W42H
:F.BbjgJ6
#405 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「夢ではない。
私が直々に園長に頼んだのだから。」
朱夏はムッとした表情で答えた。
「だって……
滞在期間延長って。」
そう、
桂が持っている紙に書かれていたのは、
桂がイギリスに滞在する期間を延長すると言う内容だったのだ。
:07/11/18 04:29
:W42H
:F.BbjgJ6
#406 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「だから、直々に頼んだって言っただろう。」
朱夏は
イラついた
物言いで言った。
「何で、朱夏が?」
桂は
紙と朱夏を交互に見て言った。
:07/12/02 02:16
:W42H
:GEOMEPlY
#407 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「麗羽の幸せのためだ。
私は、正直言って
私から麗羽を奪ったお前が嫌いだ。
だが……
麗羽の幸せには
絶対にお前が幸せなんだ。
その、お前と一緒に居た記憶を無くしたままでは
麗羽が幸せに成ることなんて
無い。
だから、期間を延ばしてもらった。」
朱夏は
桂の隣に腰を下ろし、目を背け、言った。
:07/12/02 02:29
:W42H
:GEOMEPlY
#408 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「朱夏……。」
「勘違いはするな。
麗羽の為だ
お前の為ではない。
とりあえず、早く寝ろ。」
朱夏は
変わらず、目を背けたまま、言った。
「あぁ。
ありがとう。
そんで、ごめんな。
じゃ、おやすみ。」
桂は
そう言い立ち上がると寮へと帰っていった。
:07/12/02 02:38
:W42H
:GEOMEPlY
#409 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「ふぅ……。」
朱夏は溜め息をつき、
月を見た。
ふいに
朱夏の目から
涙が流れ出た。
その涙は朱夏の頬をつたい
地面にシミをつくった……。
:07/12/02 02:44
:W42H
:GEOMEPlY
#410 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「世話のかかる奴らだ。」
朱夏は
ははっと笑いながら涙を拭った。
そんな朱夏のに
緋蓮は静かに
歩み寄り、
「よく、言ったわね。」そう言い、頭を撫でた。
:07/12/09 09:57
:W42H
:lxc97./Q
#411 [壁|ω`){すみ仔◆Alice.m.sE]
「緋蓮様……。」
「貴女も、寝なさい。」 緋蓮は
優しく微笑むと
もう一度、朱夏の頭を撫でた。
「はい。」
朱夏は
そう言って
消えた。
:07/12/09 10:01
:W42H
:lxc97./Q
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