恋愛喫茶店
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#328 [向日葵]
―――……
店の奥の使ってるロッカーに行って帰る準備をする。
まだ真辺君の言葉が耳に残ってて、なんだか耳の奥が熱い。
エプロンをロッカーに置いてカバンを持ち、その場をあとにした。
音子「マスター。お疲れ様でしたー!」
マスター「音子さんもお疲れ様でした。2人で気をつけて帰ってくださいね。」
『2人?』
カランカラン
:07/04/29 17:25
:SO903i
:BF66sgT.
#329 [向日葵]
外へ出るとさっき帰ったハズの真辺君がいた。
新市「よっ。お疲れ。」
音子「真辺君!どうしてっ。」
新市「暗くなるし危ないから送ろうかなと思って。」
そんな為にわざわざ戻って来たんだ…。
なんだか胸の奥が熱くなる。
音子「ありがとっ。帰ろっか。」
:07/04/29 18:52
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:BF66sgT.
#330 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・
新市「いつからあそこでバイトしてるの?」
音子「去年かなぁ。なんか惹かれて。」
他愛の無い話をしながら私達は私の家へと向かう。
真辺君は一つ一つの反応が子供みたいで、でも発言は大人だった。
音子「真辺君は、どうして前合コン来てたの?」
真辺君は顔をあちこちに向けて何から話そうか考えてた。
ようやく動きが止まって私の方に向く。
:07/04/29 19:03
:SO903i
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#331 [向日葵]
新市「言ったよね?確か。幼なじみが死んだって。俺もしばらくは誰も好きになれなかったんだ。」
真辺君の幼なじみは、交通事故で亡くなったらしい。
亡くなった当時はただ何もやる気がなく、大学もほとんど休んで過ごしていたらしい。
そんな時出会ったのが、あのマスターだ。
新市「マスターに言われたんだ。」
マスター[置いていかれる方だけが寂しいんじゃないんです。だからせめて見送る方は笑顔でいましょうよ。]
:07/04/29 19:24
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#332 [向日葵]
新市「って。だから俺なりにアイツの分までって……。…!生田さん?!」
いつの間にか私の目からは涙が溢れていた。
なんの涙かよくわからなかった。
色んな感情が入っていた気がする。
マスターの言葉の意味とか、真辺君の前向きさとか、自分の情けなさとか……。
私はまだ会おうと思えば会えるのに、真辺君はもう会えないんだって思うと
切なくて仕方なかった。
:07/04/29 19:39
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#333 [向日葵]
音子「ゴメ……なんか、色々混ざっちゃって……」
口許を手で抑えながら、鳴咽が漏れそうになるのを防ぐ。
音子「私、しっかりしなくちゃ…いけないね……。」
涙が止まらなかった。
あとからあとからボロボロ出てきて、最近泣いてないから余計に出てきたのかとかをぼんなり考えていた。
:07/04/29 19:55
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#334 [向日葵]
すいません

ミスりました

○ぼんやり
×ぼんなり
############
音子「ゴメンッ……泣きやむからっ……」
必死に手で涙を拭くのに、涙が溢れだす。
それでもなお擦る。
するとその手を真辺君は止めた。
新市「そんなに擦ったら後で目が痛くなるよ。……それに、……泣きたい時は泣いたらいい。」
:07/04/29 20:06
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#335 [向日葵]
真辺君はポケットやらカバンからに何かを探していた。
新市「あー…。ゴメン。汗臭かったら言って。」
そう言って服の裾で涙を拭いてくれた。
しかもゴシゴシとするんじゃなくて、水分を透いとるようにトントンと優しく拭いてくれた。
服からは洗剤の良い香りがして、私はそれにすらなんだか泣けてしまった。
:07/04/29 20:18
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#336 [向日葵]
しばらくそこで立ち止まって涙が治まるまで真辺君は待ってくれた。
音子「ズビッ!ゴメン。……もぅ大丈夫だから。」
新市「そう?…じゃあ帰ろっか。」
と言ってふんわり私の手を握った。
あの合コンの時とは違う気持ちで私は握られていた。
太智と比べていた自分が情けない。
全然違うじゃない…。
:07/04/29 20:49
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#337 [向日葵]
天国にいる幼なじみさん。
私は、真辺 新市君を、好きになってもいいですか……?
―――……
今日は日曜日。
バイトも今日はお休み。
久々に良く寝て、携帯の時計を見れば12時を指していた。
少し目が腫れぼったいのはきっと昨日いっぱい泣いたからだろう。
:07/04/29 20:56
:SO903i
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