きみを送るA
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#186 [
]
「ほななんでその右足のありかをお前が知ってんねん」
「僕はなんでも知ってますから」
「……………」
「……………」
「……………」
「なんですかそんな目で見るのやめて下さい」
:07/05/08 01:58
:SH901iS
:☆☆☆
#187 [
]
「なんかあっさり解決しすぎなんですけど」
「当たり前です」
「……………」
「志乃くん、下界にさまよう霊の未練は、案外しょうもないんですよ」
しょうもないて!!
「それに僕にはどうしても早く解決しなくてはいけない理由がありましたので」
:07/05/08 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#188 [
]
「……理由て?」
「今日、夕方から合コンがあるんですよ」
今、な ん て ?
「志乃くんも行きます?」
「……………」
「美女が揃ってますが」
「行きますけど!!」
その前にさぁ…
「お前の話聞かせて」
:07/05/08 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#189 [
]
「僕の?」
「お前の」
「僕の…」
「お前の!」
「…僕の……」
ええいしつこい!!
「お前の事聞かせえ!!」
「……………」
「……………」
:07/05/08 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#190 [
]
「僕の過去を、ですか」
「そーです」
「たいした事ないですよ」
「聞かせて」
「……………」
コウは俯き親指を噛み、しばらくしてから口を開いた
「僕は幼い頃、義弟を殺した。ただそれだけです」
:07/05/08 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#191 [
]
「……なんで」
「先程言った通りです。憎んでいたから、です」
「だからなんで」
「………………」
「………………」
「…なぜ…でしょうね」
コウは悲しげに微笑んだ。
:07/05/08 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#192 [
]
「僕が義父母にひきとられたのは僕が5歳の時でした。その時、義父母にも僕と同じ5歳の子供がいました。ただ、僕の方が二ヵ月ほど先に産まれたので僕が兄、と呼ばれていました」
「……………」
「義父母は僕を引き取ったすぐ何ヵ月かは、とても優しかった。弟も、僕を本当の兄のように慕ってくれていました。ですが」
:07/05/08 02:13
:SH901iS
:☆☆☆
#193 [
]
コウは眉間にしわを寄せ、たばこに火をつけた。
「だんだんと…義父母は僕を人形としか見なくなってしまった」
…言ってたな…。
「僕は産まれつき頭が良すぎました」
頭えーのって産まれつきとかなんか?
「その頭の良さが、義父母は気に入らなかったんでしょう」
:07/05/08 02:17
:SH901iS
:☆☆☆
#194 [
]
「弟は…産まれながら能に問題がありました」
「問題…?」
「はい、知的障害です。………志乃くん」
ふいにコウが煙を吐きながら俺を見た。
「志乃くんはどうします?我が子よりも養子にした子の方が優れていたならば」
:07/05/08 02:21
:SH901iS
:☆☆☆
#195 [
]
「……わからん」
「そうですか、僕ならば…憎むでしょうね…」
「誰を?」
「養子…いえ……我が子の運命を」
「……………」
「だから殺してあげたんです、僕が」
コウはニヤリと笑った。
:07/05/08 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
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