きみを送るA
最新 最初 全 
#1 [
]
:07/04/26 03:28
:SH901iS
:☆☆☆
#2 [
]
:07/04/26 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#3 [
]
:07/04/26 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#4 [
]
【第16章 GOD ROOM】
俺はコウの家を出たあと
ずっとコウの言葉が頭の中で響いていた。
《一人は慣れてますから》
コウはずっと一人で生活していた。
:07/04/26 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#5 [
]
感情を表に出すのが
怖いと言ったコウ。
過去に何があったんや?
両親に捨てられ、
自分を人形として見ていた義理の父母も殺害され
コウは
俺が普通に生活していた
この17年間を
どんなふうに
どんな気持ちで
生きてきたのか…
:07/04/26 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#6 [
]
「ただいま…」
家についてからも
俺の頭はコウで支配されていた。
コウ…
コウ……
コウ………
って………
やめーい!!!
俺はコウの彼氏か!!
:07/04/26 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#7 [
]
「ど〜したの?」
俺が頭を抱えうなだれていた時、頭上から声が聞こえた。
「志乃〜?伊豆は楽しかった?」
ニコニコ顔で俺を見ている
「さき…俺の髪形を見ればわかるやろ」
「ちょーイカス!!」
イカス…?
お前は何時代のもんや!
:07/04/26 03:43
:SH901iS
:☆☆☆
#8 [
]
「ボウズ似合わねー!」
さきの隣でケラケラ笑う女
「やかましい」
「その頭どした?」
りえが俺の頭を見ながら
腹を抱えて笑っている。
「………燃えた」
俺の言葉にさきとりえはゲラゲラ笑い出した。
二人共消えやがれ!!
:07/04/26 03:46
:SH901iS
:☆☆☆
#9 [
]
「てかりえ久しぶりやな」
コウが家に来てから、
りえは俺の家にいる事はほとんどなくなっていた。
「てっきり成仏したかと思ってたわ」
「あたしは死んでねーつの!誰かさんと違って」
りえはさきをチラリと見る
:07/04/26 03:48
:SH901iS
:☆☆☆
#10 [
]
「りえうるさい〜!あたしはコウのペットだから下界にいてもいいんだもん」
頬をプーっと膨らますさき
いや、だめでしょ。
「志乃〜コウは〜?今日こないの?」
「……………」
「ね〜コウは?」
「お前に会いたくねーんだろ」
りえがさきに向かいぶっきらぼうに言った。
:07/04/26 03:51
:SH901iS
:☆☆☆
#11 [
]
「りえにでしょ!あたしはペットだもん!!」
「はいはいそーですか」
「りえむかつく〜」
「さきむかつく〜」
「二人共むかつく!!」
俺の言葉にさきとりえは
同時に俺を見た。
「悪いけど出てって」
:07/04/26 03:53
:SH901iS
:☆☆☆
#12 [
]
「志乃?ご機嫌ななめ?」
さきが俺の元へふわふわと近づいてきた。
ご機嫌ななめなわけちゃうけど。
「えーから一人にして」
俺は俯きながら呟くように言い、
りえとさきはお互い顔を見合わせ、ふわふわと窓から出て行った。
:07/04/26 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#13 [
]
「はあ…」
ため息をつき、
ベットに倒れこんだ時、携帯が鳴った。
《着信 コウ

》
怒りマーク…今はなんかかわいそうになるな…。
って……コウ!?
「もしもし!」
「…神谷です」
わかりますけど。
:07/04/26 18:12
:SH901iS
:☆☆☆
#14 [
]
「どしたん?」
「来客されました」
「は」
「来客されました」
「なにが」
「来客されました」
何回同じ事ゆーねん
「どこに」
「GODROOMです」
GODROOM…?
:07/04/26 18:13
:SH901iS
:☆☆☆
#15 [
]
「なんやっけそれ」
「僕のホームページです」
「そーやったな。んで、誰が」
「誰が、とは愚問です。誰かはわかりませんが…」
「また荒らしか?」
「…違いますよ」
:07/04/26 18:15
:SH901iS
:☆☆☆
#16 [
]
「とにかくホームページ見て下さい」
コウはホームページのアドレスを伝え、電話を切った
「……………」
…長い!!
コウくんアドレス長すぎやから!!
俺は長すぎるホームページのアドレスをパソコンに打ち込んだ。
:07/04/26 18:17
:SH901iS
:☆☆☆
#17 [
]
カチッとクリックすると
以前見た画面が現れた。
《GOD ROOM》
《ようこそo(^-^)o》
「……………」
これコウが打ち込んだんやんな………。
かわいすぎる顔文字…。
俺はBBSをクリックしようとした。が、
《プロフィール》
と書かれた場所が気になった
:07/04/26 20:01
:SH901iS
:☆☆☆
#18 [
]
コウの事、何かわかるかもしれない。
俺はプロフィールをクリックした。
「………」
見るだけ無駄だ、と俺は思った。
画面には
《僕は神です》
と 一言書かれただけだった。
:07/04/26 20:03
:SH901iS
:☆☆☆
#19 [
]
「…くだらん」
俺はプロフィールを閉じ、BBSを開いた。
新しくメッセージが書き込まれていた。
たった
たった一言だけだった。
《助けて下さい。》
俺はコウに電話をかけた。
:07/04/26 20:50
:SH901iS
:☆☆☆
#20 [
]
「…はい神谷です」
知ってます!
「俺やけど!!」
「はい、どうしました」
「今ホームページ見た」
「GODROOM、と」
ええい!どっちでもえーやろ!
「GODROOM見た」
「はい、それで?」
「助けてって…何を?」
:07/04/26 20:52
:SH901iS
:☆☆☆
#21 [
]
「それを今から調べます」
「誰が書いたかわかるんか!?」
「いえ…ですからそれを調べます」
「いたずらの可能性は?」
「ありません」
「なんで言い切れる」
「先日の僕と荒らしとのやりとりを見て、僕に喧嘩を売るような人はいません」
喧嘩!?
:07/04/26 20:54
:SH901iS
:☆☆☆
#22 [
]
「なんでそう思う?」
「僕と荒らしとのやりとりを見て、僕がどれだけ怖いかわかったでしょう?」
怖いっちゅーより
アホらしかったんやけど。
「…まぁな」
「ですからこれはいたずらの可能性はありません」
ほんまか?
俺は少し疑った。
:07/04/26 20:57
:SH901iS
:☆☆☆
#23 [
]
「今から志乃くんのご自宅へ行ってもいいですか」
「…………」
「では後ほど」
俺何も言ってないよね?
電話が切れ、再度俺はホームペー…GODROOMを見た。
「…こんなんいたずらに決まりやんけ……」
:07/04/26 21:25
:SH901iS
:☆☆☆
#24 [
]
俺はゴロンとベットに倒れ込んだ。
なーんかコウの事といい、最近俺、変な事に巻き込まれてるよなー
あーあ。前までは
ただ霊が見えるだけで
平凡な毎日やったのにー
《ピンポーン》
「早っ!!!」
:07/04/26 21:27
:SH901iS
:☆☆☆
#25 [
]
誰も読んでないんですかね

あとからまた更新できたらします

:07/04/26 21:28
:SH901iS
:☆☆☆
#26 [ま
]
初かきです

読んでるんで書いてください(・ω・`)
:07/04/26 22:21
:N902iS
:/eoPzyEY
#27 [
]
:07/04/26 23:38
:SH901iS
:☆☆☆
#28 [
]
《ガチャ》
「お久しぶりです」
さっきまで一緒やったろ
「久しぶり」
「何言ってるんです。先程まで一緒だったじゃないですか」
お前がゆーたからやん!!
「お邪魔します」
:07/04/26 23:41
:SH901iS
:☆☆☆
#29 [
]
コウは慣れたように
玄関を上がり俺の部屋へ入っていった。
「この部屋も相変わらず汚いですね」
やかましい。
「志乃くん飲み物いただけますか」
「はいはい野菜ジュースね」
「いえ…味覚が変わりましたから…」
はい?味覚が変わっただと
:07/04/26 23:43
:SH901iS
:☆☆☆
#30 [
]
「そうですね…オレンジジュース下さい」
「……………」
オレンジジュースなんか家にあったっけ?
「…ありますよね?」
「ちょっと待ってて」
俺は部屋を出た。
って!!俺何言いなりになっとんねん!!
:07/04/26 23:45
:SH901iS
:☆☆☆
#31 [
]
台所へ行き、冷蔵庫をあけるとオレンジジュースが運よく入っていた。
俺はコップに注ぎ、部屋へ戻った。
「どーぞ」
「ありがとうございます」
コウは俺の手からコップを受けとると、ぐびっと一口飲み、コップを眺めた。
:07/04/26 23:47
:SH901iS
:☆☆☆
#32 [
]
「どした?」
「志乃くんこれ何ですか」
「は?オレンジジュースやけど」
「これ…果汁30パーセントですよね」
知らんけど
「僕100パーセントじゃないと受け付けません」
知るか!!!
:07/04/26 23:49
:SH901iS
:☆☆☆
#33 [
]
「30でも100でも同じオレンジジュースやろ!!」
コウはムスッとし、
違いますと言いながらオレンジジュースを口に運んだ
てか100パーセントじゃないと受け付けへんのちゃうんかい
「やはり薄いです」
:07/04/26 23:50
:SH901iS
:☆☆☆
#34 [
]
「そりゃーすんませんね」
俺はコウに向かい嫌みったらしく言ってやった。
コウは目をまんまるにして俺を見た。
「…なに」
「いえ、すみません…薄いのはジュースの事ですよ…志乃くんの髪の毛の事ではありませんから」
わかっとるわい!!
つーかなぜ俺の髪の毛に繋がるのか意味不明なんですけど!
:07/04/26 23:53
:SH901iS
:☆☆☆
#35 [
]
「つーかGODROOMの事でなんかあるから家きたんやろ」
「ああ、そうでしたね。忘れてました」
お前は何しに来たんじゃい
コウはパソコンの前に移動し、GODROOMを開いた。
「おや…また新しく書き込まれてます」
:07/04/26 23:58
:SH901iS
:☆☆☆
#36 [
]
俺はコウの隣に座り、パソコンの画面を覗き込んだ。
「…同じやん」
新しく書き込まれていたのは、さっきと全く同じ
《助けて下さい》
の一言だった。
コウは画面をじっと見つめ口を開いた。
「助けてあげましょうか」
なにを!?
:07/04/27 00:02
:SH901iS
:☆☆☆
#37 [
]
「なにを?」
「それはわかりません」
「…………」
「ですが僕に助けを求めています」
「誰が?」
「ですからわかりません」
「ほんなら、どーやって」
「…はかせてみせます」
尋問!?
:07/04/27 03:01
:SH901iS
:☆☆☆
#38 [
]
コウはパソコンのキーをカチカチと叩いた。
俺はオレンジジュースを飲みながらじっと見ていた。
画面には
《神です。書き込みありがとうございます。助けてあげたいのですが具体的な内容を書いてくれないとこちらも動けませんので。ではまたの書き込みお待ちしています。》
:07/04/27 03:04
:SH901iS
:☆☆☆
#39 [
]
「いかがですか」
コウはくるりと振り返り、俺を見た。
いかがですかとゆわれましても…
「なにが」
「僕の書き込みです」
別に何も思わんけど…?
あえて言うなれば
《神です》
というところだが。
「別に何も思わん」
:07/04/27 03:06
:SH901iS
:☆☆☆
#40 [
]
「そうですか。返事きますかね?」
俺なら自分を《神》と名乗るやつとは絶対かかわりたくない。
だが相手は
《神》だと知りながらも書き込んできた。
「多分くるんちゃう」
「そうですか」
俺の返事にコウは気を良くしたのかニッコリと笑った
:07/04/27 03:10
:SH901iS
:☆☆☆
#41 [
]
「ところで志乃くん」
「はい?」
「最近さきさんや…りえさんをみましたか?」
「あ〜さっきまでおったんやけど追い出した」
「……………」
「どうかしたん?」
「いえ…別に」
コウはパソコンに向き直り、親指を噛んだ。
:07/04/27 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#42 [
]
「さきがコウに会いたそうやったけどな〜」
「…ほう。…りえさんは」
「りえ?」
「りえさんは僕の事何か言ってましたか」
「ん〜別になんも」
「…そうですか」
「なんで?」
「…いえ、何も」
:07/04/27 03:19
:SH901iS
:☆☆☆
#43 [
]
「お前りえと知り合い?」
「…なぜ」
「初めてお前が家来た時りえの様子変やったから」
「…そうでしたか?」
「ん〜ま、気のせいかもしらんけど」
「…気のせいですよ」
コウはガリッと音を立て、親指の爪を噛んだ。
:07/04/27 03:22
:SH901iS
:☆☆☆
#44 [
]
しばらくたってから
ホームページに書き込みが入ってきた。
「きました」
俺は画面を覗き込んだ。
「な…なんじゃこりゃ〜」
「また荒らしですか」
また荒らしだ!
画面には
《神キモい》
永遠に続く…。
:07/04/28 00:39
:SH901iS
:☆☆☆
#45 [
]
コウはため息をつき、
たばこをくわえた。
「またやりますか」
「なにを」
まさか
「ここまで僕を侮辱するとは、ただじゃおきません」
コウはまたもや目にも止まらぬ早さでキーを叩いた。
例のごとく
《お前がキモい》と。
:07/04/28 01:28
:SH901iS
:☆☆☆
#46 [
]
「…またそれやるん…?」
「当然です」
「でもそれの間にさっきの子の返事きたら?」
「志乃くん」
コウはキーを叩きながら横目で俺を睨んだ。
なにさ。
「僕が見逃すとでも?」
「……………」
:07/04/28 01:30
:SH901iS
:☆☆☆
#47 [
]
「あっ!!」
俺の急の叫びに、コウはビクッとし、手を止めた。
「今!なんか書いてあった!!さっきの子の!」
コウは
本当ですか?と言い、カーソルを下までおろした。
「……………」
「……………」
「神キモいしか見当たりませんけど」
「すまん見間違えた」
:07/04/28 01:33
:SH901iS
:☆☆☆
#48 [
]
「志乃くん」
またもやコウは俺をギロリと睨んだ。
「ほんますまん…」
「志乃くんは黙ってて下さい。言いたくないけど邪魔しないで下さい」
言ってるやん!!
てかここ俺んちやよね?
わかりましたか?
と言い、コウは再度キーを叩いた。
:07/04/28 01:36
:SH901iS
:☆☆☆
#49 [
]
「……………」
「……………」
はあ…くだらん…
相変わらずくだらん…
つーか、荒らしに対抗したら逆に相手を煽るんちゃうんか?
「おいコウ…」
「志乃くんは黙っていて下さい」
すんませんね!
:07/04/28 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#50 [
]
俺はコウに背を向け、テレビをつけた。
嫌みたらしくボリュームを最大に近くしてやったが
コウはチラリと横目で見ただけで何も言わなかった。
俺は鼓膜が破れそうになりボリュームを下げた。
「志乃くんの行動は僕には理解しかねます」
こちらの台詞ですけど!
:07/04/28 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#51 [
]
チャンネルをいじっていたら、たまたま俺の好きなお笑い番組がやっていた。
俺はコウを忘れ
1時間近くテレビに夢中になっていた。
「あ〜おもろかっ…てか!お前まだ荒らしと対決しとんかい!!」
コウは俺がテレビに夢中になっていた1時間近く
荒らしと対決していた。
:07/04/28 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#52 [
]
「この荒らし、今回はしつこいです」
キーを未だに打ち続けながらコウがため息まじりで言った。
「ほっとけば?」
「だめです」
即答!?
「こういった方には態度でわからせるしか他にありません」
態度見えてへんよな?
:07/04/28 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#53 [
]
ん?
「おい、ちょっ…」
「志乃くんは口出さないで下さい」
「でも…」
「静かにしなさい」
命令すんな!!
「今…」
「黙りなさい」
むかぴーーー!!!
「今書き込み見えた!!」
:07/04/28 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#54 [
]
コウは
また見間違いですか
と呟き、キーを打つ手を止めなかった。
「いや、まじにまじに。今はまじに見えたって!」
「ありえません」
ありえます!!
《神キモい》と
《お前がキモい》
の間に、一つだけ違う文字が見えた。
:07/04/28 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#55 [
]
「コウ!まじやって!」
「見間違いです」
「ほんまやって」
「僕が見逃すはずありません」
「見逃しとんねん!」
「…見逃してません」
「えーから!!騙された思って見てみ!」
「志乃くんは本当に騙すつもりです」
「騙しません!!」
:07/04/28 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#56 [
]
コウはやれやれといった表情で手を止め、
カーソルを下におろした。
「見間違えてたら、ただじゃすみませんよ」
怖いから!
「見間違えてへん」
カーソルをしばらく下げたところで
コウは手を止めた。
そこには
《私、呪われているの》
と書かれた文字があった。
:07/04/28 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#57 [
]
「…志乃くん」
「ほら!見間違えてへんかったやろ!」
「ええ…」
ほめろ!俺をほめろ!
「志乃くん」
「なに」
ありがとうございますとか言うつもりか?
俺はニヤニヤしてコウを見た。
「なぜもっと早く言わないんですか役立たずですね」
逆ギレ!?予想外の言葉!
:07/04/28 02:45
:SH901iS
:☆☆☆
#58 [
]
「ゆーたやん!」
「遅いんです」
「お前が疑ったからやん」
「志乃くんがふざけた顔で言うからです」
別に普通の顔で言ったけど
「ああ…すみません。ふざけてるのは髪形でしたね」
ええい!いつまで髪形ネタひきずっとんねん!!
:07/04/28 02:48
:SH901iS
:☆☆☆
#59 [
]
「さて…どうしましょう」
「なにが」
「彼女、呪われているみたいです」
「呪いとかないんやろ」
「話を聞いてみないとわかりません」
こないだ呪いなんかないゆーとったやん!!
:07/04/28 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#60 [
]
「彼女は助けてあげます…が、その前に…」
コウはパソコンの画面を睨みつけた。
……なんや?
「何かあるん?」
「荒らしとの勝負がまだついていません」
再びコウはキーを叩いた。
コウくん。それ別にどーでもいい事だよね?
:07/04/28 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#61 [
]
読者さま方に少しアンケートとりたいので
感想版でアンケートの答えもらえたらうれしいです

読んでくれてる方がコメントなりくれたらとてもうれしいので…

今日の更新はここまでにします

:07/04/28 03:24
:SH901iS
:☆☆☆
#62 [我輩は匿名である]
:07/04/28 09:04
:W31K
:DVU10h7c
#63 [
]
アンカーありがとうございます

いちおアンカーしてありますが、100単位は接続しにくいですかね

:07/04/29 01:17
:SH901iS
:☆☆☆
#64 [
]
「コウ〜」
「なんですか」
「それ今やらなあかん事なん?」
「当たり前です」
「荒らしよりも大事な事あるやろ!!」
「荒らしに勝つ事が今何よりも大事です」
大事ちゃうやろ!!
:07/04/29 01:19
:SH901iS
:☆☆☆
#65 [
]
「しかし妙ですね…」
コウはキーを打ちながら
眉間にしわをよせ
パソコンの画面を見た。
妙?
この相談(?)がか?
まぁ
《私、呪われているの》
やら、
俺にしたら
《神》に相談する事時点で妙やけど。
「なにが妙なん?」
「この荒らし、今回は本当にしつこいです」
荒らしの事かい!!
つーか荒らしもうどーでもえーやん!!
:07/04/29 01:23
:SH901iS
:☆☆☆
#66 [
]
「荒らしとかもーいい」
「よくありません」
「いいやん!!」
「だめです。今止めなくてはこの荒らしの方はいずれ自分のした事を悔やむ事になりますから」
別に悔やまんと思うけど。
「僕がその前に救ってあげます」
明らか救う必要ないやろ!
:07/04/29 01:27
:SH901iS
:☆☆☆
#67 [
]
つーか救う、救わんの前に
この人たち
《神キモい》と
《お前がキモい》しか
打ってないんですけど。
「なぁ〜」
「志乃くんすみませんが集中したいので静かにしていて下さい」
何回も言うけど
ここ俺んちだよね!?
:07/04/29 02:51
:SH901iS
:☆☆☆
#68 [
]
俺はコウに向かい舌打ちをし、再度テレビをつけた。
「あ」
「今度は何ですか」
コウは俺を睨みつけた。
「このはがうつっとる」
コウは手を止め、くるりとテレビに向かい直った。
「…本当にアイドルだったんですね…」
本当はモデルでしょ?
:07/04/29 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#69 [
]
「おや?」
コウはテレビに近づき
人差し指をくわえ、テレビをじいーっと見つめた。
「どうしたん」
「……………」
まさかまた霊がついてるんか?俺には見えないが…
「このはさんの隣の女性僕のタイプにぴったりです」
どーでもえーから!!
:07/04/29 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#70 [
]
「お前な〜…」
「このはさんこの方と仲良いですかね」
「繋がりたいんか!?」
「ぜひ…」
コウは人差し指をくわえたままうすら笑いを浮かべている。
こいつ…前から思ってはいたが…女好きか?
:07/04/29 03:20
:SH901iS
:☆☆☆
#71 [
]
「おいコウ」
「本当にタイプです…」
コウは俺を無視し、
テレビにかじりついている
コウがタイプと言った女
俺はテレビを見る。が…
「こいつが?」
俺はコウの趣味を疑った。その女はアイドルには似つかわしくない、むしろ芸人か?といった容姿である
「彼女、僕の天使です」
:07/04/29 03:25
:SH901iS
:☆☆☆
#72 [
]
て…て…天使!?
「こいつが!?」
「志乃くんには見えませんか」
「なにが」
「彼女の背には天使の羽がついています」
ついてませんけど。
コウは漫画で例えるならば目がハートになっている、といった表情をした。
「このはさんに連絡して下さい」
:07/04/29 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#73 [
]
「は?」
「このはさんに今すぐ連絡して下さい」
「なぜ」
「天使と会いたいです」
「連絡先知らんけど」
「…………」
コウはチッと舌打ちし、
本当に役に立ちませんねと言った。
俺が悪いんかい!!
:07/04/29 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#74 [
]
「もういいです…」
諦めるん早っ!!
コウはくるりとパソコンに向き直り、荒らし対決を再開した。
そこへ
「ただいま〜………」
りえが戻ってきた。
「……コウきてたのか」
「久しぶりですね」
:07/04/29 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#75 [
]
【第17章 りえ】
りえはコウを見たとたん
顔を歪ませた。
「邪魔したな。あたし出てくわ」
りえは再度窓に向かった。が、
「いえ、少し話がありますのでここにいて下さい」
コウが横目でりえを見ながら言った。
:07/04/29 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#76 [
]
「……何の話」
りえはコウをギロリと睨みつけ、コウから離れたところに腰かけた。
「そんなに急かさないで待ってて下さい」
コウは未だに荒らし対決をしている。
「コウ…それ絶対長引くよな…ってかいつ終わるん」
「荒らしが諦めたら終わります」
いつやねーん!!
:07/04/29 03:40
:SH901iS
:☆☆☆
#77 [
]
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……
「……………」
「……………」
「……………」
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……
ええい!!!
「もーやめーーい!!」
「あ」
「なんじゃ!!」
コウは俺の顔を振り返りニヤリと笑った。
「この勝負、またも僕の勝利です」
どっちが勝とうがどーでもえー!
:07/04/29 13:30
:SH901iS
:☆☆☆
#78 [
]
「さて、では依頼人の件を解決しましょうか」
依頼人!?解決!?
「なにそれ」
「GODROOMの来客の方ですよ」
依頼人やったんかい!!
つーか、りえに話あるんちゃうんけ!?
「コウ、あたしに話あるんじゃねーの?ないなら出てくし」
:07/04/29 13:33
:SH901iS
:☆☆☆
#79 [
]
りえはふわふわと窓に近づいた。
「まぁ、座ってて下さい」
コウはパソコンを眺めながら言った。
「話すんなら早くしろよ」
イライラした口調でりえが言う。
「……………」
コウはたばこを手に取り、くるくると指で回した。
:07/04/29 13:35
:SH901iS
:☆☆☆
#80 [
]
「志乃くん、最近世間では呪いと称する事件がはやっているのをご存知ですか」
「は?」
呪いと称する事件?
なにそれ
「知らん」
「そうですか、この依頼人の方もその被害者の一人だと僕は思っています」
:07/04/29 13:39
:SH901iS
:☆☆☆
#81 [
]
「意味わからんねんけど」
コウはたばこに火をつけ、一口吸って煙をはいた。
「そうですね…簡単に説明すると、最近人間の身体に乗り移る霊が多発しています。ただ移るだけならいいです…が、借り物の身体である事件を起こしているんです」
「ある事件て?」
「殺人…未遂を」
:07/04/29 13:45
:SH901iS
:☆☆☆
#82 [
]
「殺人未遂〜?」
「はい。つまり身体の持ち主に罪を犯させる、といった事です。殺人まではしません。なぜなら…」
「なぜなら?」
「襲われた被害者は皆右足がなくなっているんです。おかしいと思いませんか」
「おかしいけど…」
:07/04/29 13:50
:SH901iS
:☆☆☆
#83 [
]
「狙いは殺人よりも右足です。右足のない人間を増やしたいという考えでしょう。この事件の霊は。」
「なにしに?」
「おそらく…自分も亡くなった時に右足がなくなったんでしょう。同じ人間を増やしたいという幼稚な考えですね…」
:07/04/29 13:53
:SH901iS
:☆☆☆
#84 [
]
コウはカチカチと
あるサイトを開いた。
「こちらに被害者の写真が載っています。右足がなくなっているでしょう」
「ほ…ほんまや…」
写真は高校生くらいの男だった。右足がひざ上10センチくらいの所からなくなっている。
「…ひでぇ……」
:07/04/29 13:57
:SH901iS
:☆☆☆
#85 [
]
「霊は…自分では生きている人間を傷つける事はできない…そこで乗り移りを実行し、借り物の身体で人間を傷つける…」
コウはパソコンに目を向けたまま。表情はわからないが怒っているような口調だ
「今回はうまい事考えましたね、りえさん」
:07/04/29 14:02
:SH901iS
:☆☆☆
#86 [
]
りえ……?
って…、え………?
「え……コウ……?りえ……って……」
「はい、りえさんが犯人です」
り…えが……?
「はあ!?何意味わかんねー事言ってんだよ!!」
りえはコウに向かい怒鳴り散らした。
「なぜわからないんですか、自分のした事でしょう」
:07/04/30 01:44
:SH901iS
:☆☆☆
#87 [
]
「ちょ…ちょっと待て…。お前犯人の霊は亡くなったつったよな?りえは…」
「亡くなってますよ」
「は?」
「りえさんは亡くなってます」
「いや…でもりえは…」
「すでに亡くなってます」
:07/04/30 01:48
:SH901iS
:☆☆☆
#88 [
]
コウはくるりと振り返り、りえを眺めた。
「あたしは死んでねーよ」
りえはコウから目線をそらしながらボソッと言った。
「コウ…りえは…だって」
「なくした右足を探しているんでしょう?」
:07/04/30 01:51
:SH901iS
:☆☆☆
#89 [
]
コウの言葉にりえは目を見開いた。
「他人の右足を奪っても、あなたの右足の代わりにはなりませんよ」
「………………」
「…話が……」
話がわからん……。
じっと睨み合う二人の間で俺は一人うろたえていた。
「説明いりますか?」
めんどくさそうにコウが俺に向かって言った。
:07/04/30 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#90 [
]
「…頼む」
はぁーっとため息をつき、コウがパソコンに向き直った。
カチカチと何やら打ち込んでいる。
「この事件、最近有名ですけど志乃くんニュース全く見てないんですね」
………すみませんね!
:07/04/30 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#91 [
]
カチッという音と共に
パソコンの画面に
《右足切断呪い事件》
と書かれた文字が映った
「見ればわかりますが…」
コウは画面をじいっと見つめ、口を止めた。
「…どしたん?」
「説明するの面倒なので自分で読んで下さい」
説明いるか聞いたんお前ちゃうんかい!!
:07/04/30 02:14
:SH901iS
:☆☆☆
#92 [
]
俺は画面に書かれた説明文を見た。
「読めへん」
「なにが」
「文読めへん」
「…それは漢字がですか」
「……………」
「あなたは小学生ですか」
「……………」
「どの漢字が読めないんですか」
「全部」
「………………」
「全部読めへんの!!」
:07/04/30 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#93 [
]
「志乃くんつかぬ事をお聞きしますが…」
「なに」
「期末テストの順位は」
「ケツから三番目」
「……………」
「……………」
「…そうですか…僕は一番でした」
別に聞いてませんけど
:07/04/30 02:47
:SH901iS
:☆☆☆
#94 [
]
「まぁいいでしょう。志乃くんの頭が悪いのはよくわかりました」
別にわかってくれんくてもえーけど!!
「…あ、すみません…」
「別に謝らんくていい」
「いえ、髪形の事が悪いと言ったわけではありませんよ。能の方ですから」
わかっとるわい!!
:07/04/30 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#95 [
]
「お前しつこい」
「何がですか」
「髪形ネタ」
「し…志乃くん……!」
コウは目を見開き、あからさまにわざとらしく口をパクパクさせた。
「なんやねん」
「ネタとは…そこまで思いつめなくて大丈夫ですよ」
お前がそうさせてるんやろが!!
:07/04/30 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#96 [
]
「もう髪形の話はえーから説明して」
「なんのですか」
「事件についてやろ!」
「そうでしたね、忘れてました」
今日忘れすぎ。
「説明します。準備はいいかな?」
また笑っていいとも?
「……いいとも」
「では説明します」
:07/04/30 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#97 [あや]
:07/04/30 03:11
:SH903i
:Cb5ZOVxU
#98 [
]
あやさん

すみませんテレビに夢中でした

少ししてからまた更新しますよ

ありがとうございます

めっちゃやる気でました

:07/04/30 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
#99 [
]
「この事件…普通ならば単独犯として片付けられる事件です。右足だけを奪う、まぁ…言うなれば愉快犯ですね。ですが犯人は皆違う人物です。犯人同士の関わりもなく…普通の方から見れば奇妙な事件でしょう」
…普通に奇妙やな…
「ですからちまたの噂ではこのように呪い事件と称じられているんです」
:07/04/30 04:27
:SH901iS
:☆☆☆
#100 [
]
「………………」
なるほど。
まぁ確かに呪い、と考えるのが普通か。
「ですが呪いではありません。犯人はりえさんなんですから」
「でも言うたらりえも霊やから呪いの一種ちゃうん」
「…志乃くん……」
コウは俺の顔を見てため息をついた。
:07/04/30 04:29
:SH901iS
:☆☆☆
#101 [
]
「なんやねん」
「呪い、とはそもそも何かわかってますか」
「……………」
「わからないでしょう?」
「………………」
「わからなくて当然です。呪いなどありませんから」
あるゆーたりないゆーたりコウのやつ矛盾しすぎやし
:07/04/30 04:31
:SH901iS
:☆☆☆
#102 [
]
「でも俺らには霊が見えるから呪いとかない思うかもしらんけど、並の人間にはやっぱ呪いって思うんが普通ちゃうん?」
「…それは一理ありますが…まぁ、どうでもいいんです呪いとかは」
……意味不!!!
どーでもえーならその話するなや!
:07/04/30 04:33
:SH901iS
:☆☆☆
#103 [
]
「犯人はりえさんで間違いありません」
コウはりえをギロリと睨みつけた。
りえはバツが悪そうな顔をして俯いた。
「なんでりえが?」
「りえさんの事、志乃くんは何と聞いてますか」
「…身体が行方不明…」
コウは俺の答えを聞き、鼻で笑った。
「今回は行方不明ですか」
:07/04/30 04:37
:SH901iS
:☆☆☆
#104 [
]
…今回?
今回って…?
「おい、今回って」
「りえさんの行方不明なのは右足だけでしょう」
コウはりえに向かい、自分の右足をぷらぷらと揺らした。
「今回ってどーゆー意味」
「言葉の通りです」
:07/04/30 04:39
:SH901iS
:☆☆☆
#105 [
]
「…意味わからんけど…」
「先程、志乃くんは僕にりえさんと知り合いか、と尋ねましたね」
「………ああ…」
「知り合い…ではありませんが…りえさんの事は知っています」
「は?」
「りえさんも、僕を知っているでしょう」
コウは口の端を釣り上げながら言った。
:07/04/30 04:42
:SH901iS
:☆☆☆
#106 [
]
りえは目線を下に向けたままだった。
「コウ、どーゆー事?」
「僕の義父母を殺害したのはりえさんです」
……………は?
「え…………?」
:07/04/30 04:46
:SH901iS
:☆☆☆
#107 [我輩は匿名である]
毎日見てます!頑張って(=°ω°)ノ
:07/04/30 18:50
:SH903i
:1ZAomeJo
#108 [
ミルキー
]
:07/04/30 19:16
:N701i
:yGqX4AJM
#109 [
]
匿名さん

ありがとうございます

とてもうれしいです

ミルキーさん

アンカーありがとうございます

:07/05/01 04:19
:SH901iS
:☆☆☆
#110 [
]
今 なんて?
「僕の義父母が殺害されたと、いいましたよね」
「……え……あ…ああ」
「犯人はりえさんです」
「…………は?」
意味がわからんねんけど
「志乃くん、どの辺から説明してほしいですか」
「…最初から」
:07/05/01 04:23
:SH901iS
:☆☆☆
#111 [
]
「………最初とは」
「最初から全部」
コウは首をかしげたが、
いいでしょう、と言い
右手の親指を噛んだ。
「200X年、世界は核の炎につつまれました」
「は」
「人類は滅びたかに思えました。しかし…」
:07/05/01 04:29
:SH901iS
:☆☆☆
#112 [
]
「ちょ…何の話してん」
「僕の好きな」
「北斗の拳の話か」
「はい」
「なんで今その話を」
「最初から、と言いましたから」
「誰が北斗の最初からを聞きましたか」
「北斗の拳の最初からの話を言ってるわけではありません」
:07/05/01 04:31
:SH901iS
:☆☆☆
#113 [
]
「ほな何」
「僕の生い立ちの話を」
200X年とか明らかに北斗の拳の話やろ!!
「生い立ちとか飛ばして」
「なぜ」
「今必要ないやろ」
「……………」
「北斗の拳も必要ないし」
:07/05/01 04:33
:SH901iS
:☆☆☆
#114 [
]
「……………」
「りえの話から聞かせて」
「本当にいいんですか」
お前が説明するゆーたんちゃうんけ!!
「えーから早く」
「志乃くん…」
コウは再度パソコンに向き直り、俯いた。
「北斗の拳は、のちのちこの話に重要なんですよ」
:07/05/01 04:37
:SH901iS
:☆☆☆
#115 [
]
「……………」
北斗の拳が重要なコウの…いや、りえの過去って…
なに?
「ほな好きに説明して」
「僕は…北斗の拳が大好きな普通の小学生でした」
「……………」
「……………」
え!?今!?
今のとこが重要なん!?
:07/05/01 04:40
:SH901iS
:☆☆☆
#116 [
]
「僕はその日も普通に北斗の拳を見てました。アニメで」
アニメで、とか別につけ加えんでえーから。
「僕の部屋は、義父母のいる部屋からは少し離れた場所にあったので、義父母の話し声も、いつもは全く聞こえていませんでした」
「……………」
:07/05/01 04:43
:SH901iS
:☆☆☆
#117 [
]
「しかし、その日だけは違ったんです」
「なにが」
「義父母の部屋から、話声が聞こえてきました」
……てか
もう北斗の話終わったん?
「義父母が大声で話していたわけではないんです。本当に、普通の会話が聞こえてきたんです」
:07/05/01 04:46
:SH901iS
:☆☆☆
#118 [
]
「この日から…ぼくは…」
?
「なんやねん」
コウは親指をくわえたまま黙り込んだ。
:07/05/01 13:48
:SH901iS
:☆☆☆
#119 [
]
「すみません志乃くん、僕少しパニックになっていました」
いつ!?
全くいつものお前と同じやったけど!
「……………」
「りえさんの話をするはずがいつの間にか僕の話にかわってしまってました」
それも気になるけど…
コウの話より北斗の話に変わってましたが
:07/05/01 13:50
:SH901iS
:☆☆☆
#120 [
]
「すみません」
「いや、えーから」
「では話しま……動くな!!!!」
「!??」
急にコウがでかい声を出し、俺はビクッと飛び上がった。
「な…なんや…ねん」
「りえさん逃げないで下さいね」
横目で睨むコウの視線を追うと、りえが窓へ向かっている途中だった。
:07/05/01 13:56
:SH901iS
:☆☆☆
#121 [
]
「あたし関係ないじゃねーか!」
「何言ってるんです。今からあなたの話をするんですよ」
りえは俯き、下唇をキュッと噛んだ。
「その演技、いつまでするつもりですか」
コウはりえを見ながら、
馬鹿にしたようにニヤリと笑った。
:07/05/02 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#122 [
]
「志乃くん、りえさんはいつから下界にいると思います?」
「は?」
そんなんわかるわけないやん…
「りえさんは僕達が産まれる前から下界にさ迷う霊ですよ」
「………………」
………………は?
:07/05/02 02:25
:SH901iS
:☆☆☆
#123 [
]
「え…でも…」
「見た目は僕達と変わりませんが…それはりえさんが亡くなったのが僕達と同じ年齢だからです」
「………17歳…」
「ええ、17歳で亡くなっています」
「…なんで……?」
「事故…ですね」
:07/05/02 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#124 [
]
「事故…って…」
「志乃くん、僕達が産まれる前の年に、ある大きな事故が起きたのをご存知ないですか?」
「…………知らん…」
「では、こんな噂話を耳にした事ありませんか」
:07/05/02 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#125 [
]
コウが話したのは
こんな内容だった。
とある事故で
一人の少女が片足をなくし亡くなった。
その少女の噂話をした人はその日の夜、少女が夢に出てきて、
「片足を知らない?」
と言うそうだ。
「知らない」
と言えば彼女はこう答える
「じゃあ、あなたの片足をちょうだい」
:07/05/02 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#126 [
]
その夢を見た人は
朝目覚めると
片足がなくなっていて
夢に出てきた少女が
隣に立って言うそうだ。
「あなたの足は
わたしには合わない」
と。
「この噂話、聞いた事ありませんか?」
:07/05/02 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#127 [
]
「…いや……」
「そうですか…まぁこのような都市伝説まがいの噂話はごまんとありますから」
コウはゆらゆらと右足を揺らしながら、フッと笑った
「察しの通り、この噂話の少女は、りえさんです」
:07/05/02 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#128 [
]
「……そんな…」
そんな馬鹿な…
「そんな馬鹿な、と思ったでしょう」
人の心を読むな!!
「その事故…って…?」
「僕の義父が起こした事故です」
「……………え」
そんな偶然って……
「言うなれば事故ではありません。あれは義父が故意に起こした事ですから」
:07/05/02 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#129 [
]
「…………え?」
コウの言葉に、
今まで無言だったりえが
口を開いた。
「りえさんも知らなかったでしょう?あれは事故ではありませんよ」
「な…どういう事だよ!」
りえはコウに向かい、
怒鳴るように言った。
「落ち着きなさい」
:07/05/02 02:49
:SH901iS
:☆☆☆
#130 [
]
「は!?どーゆー事が聞いてんだよ!!答えろ!」
「りえさん落ち着きなさい」
「答えろよ!!答え…」
「落ち着け!!」
コウがりえに向かい怒鳴り、りえはビクッとした。
「落ち着きなさいと言っているのが聞こえませんか」
コウは眉間にしわをよせながらりえを睨んだ。
:07/05/02 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#131 [
]
「……う…そだ…ろ?」
りえが力なく呟き、
俺はりえを見た。
「…………りえ?」
りえは涙をながしながら
ガタガタと奮えている。
「…りえ………?」
「そ…んな……だって……尚人が…尚人がそんな事するわけ…」
尚人…?尚人って誰だ?
「…尚人って…?」
「僕の義父です」
:07/05/02 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#132 [我輩は匿名である]
見てますょ-
壁|≡サッ
:07/05/02 02:58
:SH903i
:mYWWdKWA
#133 [
]
匿名さん

リアルタイムで見てくれてたのに寝てしまいました

ごめんなさい

今日も飲み行くので
夜中更新できたらしますね


:07/05/02 18:50
:SH901iS
:☆☆☆
#134 [
ミルキー
]
:07/05/02 21:04
:N701i
:piiepvhI
#135 [ローズファン
]
ぁの……
感想版のが
ほしいです

針してくださぃ

:07/05/03 18:13
:P902i
:g/A/xFJA
#136 [
]
ミルキーさん

アンカーありがとうございます

ローズファンさん

感想版は
>>2に、貼ってあります

:07/05/04 03:20
:SH901iS
:☆☆☆
#137 [
]
義父…?
りえとコウの義父が…
「…知り合いなん?」
「ええ」
コウはガタガタと震えるりえを横目で見ながら、
たばこに火をつけた。
「りえさんと僕の義父は、深い仲にありました」
:07/05/04 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#138 [
]
深い仲…って…
「つまり…」
「恋人同士でした」
恋人同士…?
恋人同士やのに…
なんでりえを…
「志乃くん」
コウは煙をはきながら、
俺に顔を向けた。
「僕の義父は、完璧主義者でした。異常なほどの」
:07/05/04 03:27
:SH901iS
:☆☆☆
#139 [
]
「りえさんと義父が出会った時、すでに義母と結婚していました」
「…じゃあ…りえとは…」
「不倫です」
りえは奮えながら
俯いているため表情がわからない。が、時折ポタポタと涙が落ちている。
泣いてるんか…?
:07/05/04 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#140 [
]
「義父は完璧主義者ゆえ、りえさんとの関係を周囲にばれる事などありえませんでした。しかし…その義父が…あろうことか過ちをおかしてしまった…」
「…過ちって……?」
コウはりえをチラリと見、俯いて言った。
「りえさんに子供が出来てしまったんです」
:07/05/04 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#141 [
]
「残念ながら、子供はすぐに流れてしまいました。が、義父はその一件から、りえさんの存在にだんだんと嫌気がさしてきた。そこで義父は、例の事故を起こしたんです」
…子供ができたから
嫌になった…だと…?
「…なんやねん…それ…」
「義父は完璧主義者だと言ったでしょう」
:07/05/04 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#142 [
]
「でも…だからって…なんで事故起こすん!?おかしないか!?」
「…おかしい事ではありません…誰でも……」
コウは唇をキュッと噛んだ
「人間誰でも自分にとって邪魔な人間は、消えてほしいと思うものです」
そう言ったコウの表情は
少し悲しげに見えた。
:07/05/04 03:42
:SH901iS
:☆☆☆
#143 [
]
だ…誰も読んでへんのかな

:07/05/04 22:11
:SH901iS
:☆☆☆
#144 [みさ]
読んでます

:07/05/04 22:13
:N903i
:d2MMhLAE
#145 [スゴイ
]
:07/05/04 22:13
:SH902i
:yxQNGXLI
#146 [
]
:07/05/04 23:33
:SH903i
:O0xTQAtE
#147 [ゅ江
初カキですx
ブクマしていつも見てますチ~
主サンの小説大好きなので
頑張って下さいッ(`Ov0pq)⌒**
:07/05/05 08:00
:W51S
:tCELSGWM
#148 [
]
みささん

スゴイ

さん


さん

ゆさん

ありがとうございますm(__)m昨日は急遽予定が入って更新できませんでした

ゆさんブクマとかまで…
ありがとうございます

:07/05/05 11:16
:SH901iS
:☆☆☆
#149 [
]
>>142から
「でも…」
「志乃くんは違うんですか?」
「………え?」
「自分にとって邪魔な人間は、消えてほしいと思いませんか」
「……………」
俺にとって
邪魔な人間………
:07/05/05 11:18
:SH901iS
:☆☆☆
#150 [
]
「俺…は………」
「はい」
「コウが…」
「…はい」
「邪魔やっ……た……」
「……はい」
「でもほんまに消えてほしいなんて思わへん!」
「………当たり前です。思っているならば僕が志乃くんを消しますよ」
ほんまにしそう…
:07/05/05 11:21
:SH901iS
:☆☆☆
#151 [
]
「でもさ、なんでりえはお前の義父母を殺したん?その前にりえって死んだんやろ?それにりえは事故やって思ってたんやないの?怨みとかちゃうよな?」
「…恋愛経験の浅い志乃くんにはわからないでしょうが愛情が憎しみに変わる事もあるんですよ。つまり」
「ちょい待てい」
:07/05/05 11:25
:SH901iS
:☆☆☆
#152 [
]
「なんですか」
「恋愛経験の浅い、というくだりは別にいらんのちゃうん」
「図星を当てられて悔しいんですか」
あー悔しいさ!!
「けっ」
「志乃くん話が進みませんのでしばらく黙ってて下さい」
どーもすんませんでした!
「どーぞ話して下さい」
:07/05/05 11:27
:SH901iS
:☆☆☆
#153 [
]
コウの説明したのは
こんな内容だった。
りえが16歳の時
尚人(コウの義父)と出会いりえは一目ぼれをしたが
尚人には妻がいた。
それでも関係ない、と
りえは不倫を選んだ。
17歳になり、りえは妊娠が発覚した。
「りえさん、なぜあなたは流産したのですか」
:07/05/05 16:02
:SH901iS
:☆☆☆
#154 [
]
「…………」
「答えたくないのなら僕が代わりに答えましょうか」
コウは俯くりえを横目で見、腕を組んだ。
「あなたは義父に暴行を受けていた。そうですね?」
「なっ……!!」
暴行!?
「僕の義父はすぐに手をあげますから」
:07/05/05 16:06
:SH901iS
:☆☆☆
#155 [
]
「見て下さい」
ふいにコウはティーシャツをぺろりとめくった。
おーおー
腹筋われてんな〜って…
「それって…」
「プールでは気付かなかったようですね」
コウはフッと笑い、お腹をさすった。
コウの右の脇腹にはたくさんの根性焼の痕があった
「義父にやられました」
:07/05/05 16:09
:SH901iS
:☆☆☆
#156 [
]
「……………」
…虐待…されてた…
って事か?
「僕の話は置いといて、りえさんの妊娠がわかった時義父はあなたに暴行を与えた。それで流産した。間違いありませんね?」
「……………」
りえは黙って涙を流した。
:07/05/05 16:13
:SH901iS
:☆☆☆
#157 [
]
「義父は妊娠の事から、りえさんの事がだんだんと邪魔になってきたんです。ちょうどその頃、義母も妊娠をしました」
「え!?じゃあ、その子供は?」
「…………」
コウは俺に背を向けた。
その後小さな、
本当に小さな声で呟いた
「僕が殺しました」
:07/05/05 16:18
:SH901iS
:☆☆☆
#158 [
]
【第18章 過去】
……今…なんて?
「コウ…?」
俺は震えた声でコウを呼び掛けた。
「弟でした。本当にかわいらしい…」
コウは背を向けながら
親指の爪を噛んだ。
「しかし僕は…弟を憎んで……」
「?」
コウはフッと笑ったような息をもらした。
「ああ、憎んでいたんですね僕は。彼を」
:07/05/05 16:24
:SH901iS
:☆☆☆
#159 [我輩は匿名である]
更新待ってます
:07/05/06 00:14
:SH903i
:ZYObUyyU
#160 [
]
匿名さん

ありがとうございます

:07/05/06 00:47
:SH901iS
:☆☆☆
#161 [
]
「憎んで…?」
「はい。その話はまた…」
「また今度とかはなし。今全部聞かして」
俺の強気な発言に
コウはびっくりしたように振り返り目をまんまるにした。
「俺はコウの事全部知りたい」
:07/05/06 00:48
:SH901iS
:☆☆☆
#162 [
]
「…全部…ですか」
「おー、全部」
「…………」
「…………」
「志乃くん…」
「なに」
「僕に惚れたとかはやめて下さいね」
誰が惚れますか!!
「惚れんから聞かして」
:07/05/06 00:50
:SH901iS
:☆☆☆
#163 [
]
コウは少し俯き、
少し考えてから
わかりました、と話した
「まずりえさんの話を解決してからにしたいのですがいいですか」
「…わかった」
俺の答えにコウはフッと笑みをもらし、りえを見た。
「今からりえさんも知らなかった過去を話します。覚悟はいいかな?」
また笑っていいとも!?
:07/05/06 00:53
:SH901iS
:☆☆☆
#164 [
]
「……………」
「りえさん」
「……………」
「りえさん覚悟は」
「…わかった」
「覚悟はいいかな?」
「……わかった」
「そんな答えでは話せません。覚悟はいいかな?」
「……………………」
りえは長い沈黙のあと、ようやく いいとも と答えた
「では話しましょう」
:07/05/06 00:55
:SH901iS
:☆☆☆
#165 [
]
「義母の妊娠がわかった時義父はとても喜びました。が、喜べないたったひとつの原因は、りえさん。あなたでした」
「…それって」
「はい、志乃くん?」
「喜べへんのは流産したりえに悪い…からか?」
「いえ、違います」
:07/05/06 00:58
:SH901iS
:☆☆☆
#166 [
]
コウはりえを凝視し、
りえは目線をそらした。
「りえさんの存在自体が、これから子を授かる義父にとって邪魔でしかなくなってしまったんです」
「…なんで…?」
「義父が今までりえさんに注いでいた愛情…仮に愛情があったとしたならば、ですが。それが全て我が子に注がれる。つまり」
:07/05/06 01:02
:SH901iS
:☆☆☆
#167 [
]
「りえへの愛情がなくなっ…た……?」
コウは俺を見て頷いた
「その通りです」
その後コウはオレンジジュースを口に含みながら淡々と話し続けた。
長いので略します。
:07/05/06 01:05
:SH901iS
:☆☆☆
#168 [
]
語り手は俺。柏木志乃。
りえに嫌気がさした尚人(コウの義父)は、りえとの連絡を一切とらなくなった。が、りえは尚人を愛していた故、一方的に連絡をしてきたり会いにきたりしていたらしい。
尚人は完璧主義者故、りえとの関わりは一切他人にばれていなかった。
「そこを、義父は利用したんです」
:07/05/06 01:10
:SH901iS
:☆☆☆
#169 [
]
再度語り手。柏木志乃。
尚人は事故に見せ掛け、
りえを殺そうと計画をした。それはもう念密に。
計画殺人よりも事故の方が罪が軽い。だが尚人には事故に見せ掛けなければならないもう一つの理由があった。
「…それは……?」
「義父にも僕達同様……いえ、僕同様に霊が見える能力がありましたから」
:07/05/06 01:17
:SH901iS
:☆☆☆
#170 [
]
「なんで言い直すん?」
「志乃くんより…僕の方が霊能力が高いです。志乃くんには見えなくとも僕に見えている霊は多々ありますから」
コウは目線を窓に向けた
「…何かおるん…?」
「いえ、何も」
ほな意味ありげに窓見るな!!!
:07/05/06 01:19
:SH901iS
:☆☆☆
#171 [
ミルキー
]
:07/05/06 10:11
:N701i
:dd03RjNM
#172 [まなと]
やった

追い付いた

むちゃくちゃおもしろいから友達にも教えるたし

:07/05/06 22:47
:910SH
:RHMz7gLM
#173 [まなと]
↑失敗ありH

:07/05/06 22:49
:910SH
:RHMz7gLM
#174 [
]
ミルキーさん

アンカーありがとうございます

まなとさん

ありがとうございます

友達にも教えてくれるとか…ありがたいです

:07/05/07 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#175 [
]
>>170から続き
「志乃くん、霊は人間の心理…人間の心の中までは覗く事ができませんよね」
「……………」
そんなん霊になった事ないからわからんけど。
「義父は霊能力があった。ですからりえさんの死後も義父はりえさんが霊になり自分の傍に憑く、とわかっていたんです」
:07/05/07 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#176 [
]
「だから事故に見せ掛ける必要があった…?」
「それもあります」
「それも?」
「義父の能力は特殊です。以前僕は志乃くんに、霊は人に手を出せない、そう言いましたよね」
「…言ってたけど」
「義父ほどの能力を持てば、それができるんです」
:07/05/07 03:21
:SH901iS
:☆☆☆
#177 [
]
「………………」
意味不明。
コウは俺のなんとも微妙な顔つきを見て、フッと微笑んだ。
「義父はりえさんとの交際中、ある実験をしていました」
「…実験?」
「ええ、…霊に人を殺せるのか、という実験です」
:07/05/07 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#178 [
]
「なんじゃそれ」
「僕にもその辺はわかりませんが、結局実験は何の成果も得られず…もしくは、義父自身が実験をしなかったのかもしれません。ですがその実験内容を、ある時りえさんは見てしまった」
「…じゃあ…まさか」
「はい、りえさんはその実験を試し、義父母を殺害したんです」
:07/05/07 03:26
:SH901iS
:☆☆☆
#179 [
]
「その実験内容って?」
「それは僕も知りません。りえさん教えてもらえますか」
「……………」
りえは俯き黙っていた。
「…まぁ、忘れてしまったんでしょう…もしくは」
コウはオレンジジュースを一口飲んだ。
「実験内容が、人に乗り移る方法だったのか」
:07/05/07 03:28
:SH901iS
:☆☆☆
#180 [
]
「いい加減にしやがれ!!てめぇは全部知ってんだろ!!あたしが尚人をどうやって…どんな気持ちで殺したのかを!!!」
突然りえがコウに向かってでかい声で怒鳴り、俺はびっくりして目を見開いた
「どんな気持ちか…そんな事知りません。僕は他人の気持ちなどわかりませんから」
:07/05/07 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#181 [
]
「…てめえ……」
「なんですか?また誰かに乗り移るつもりですか」
コウは椅子に乗りくるくる回りながらニヤリと笑って見せた。
「あなたはここに存在してはいけない者です。成仏して下さい。もちろん」
コウは一枚の紙切れをポケットから出した。
:07/05/07 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#182 [
]
コウはその紙切れを
りえの顔の前でぴらぴらと揺らした。
「……なんだ……?」
りえは怪訝な顔でその紙切れを見る。
俺も紙切れを覗きこんだ
「……伊豆…?」
紙切れはコウの別荘のある伊豆の地図だった。
ある部分に赤い丸がついている。
「こちらに探し物…あなたの右足があります」
:07/05/07 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#183 [
]
伊豆に……
コウの別荘の近くに…
りえの右足がある…?
りえはコウの手から地図をバッと奪った。
「本当か…?」
「はい、本当です。ですから思い残す事はないでしょう?成仏しなさい」
コウは腕を組み直し、微笑みながら言った。
:07/05/07 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#184 [
]
「ここに…あたしの右足が……」
りえは紙切れを見ながら
ぶつぶつと呟いている。
…こいつ大丈夫か?
「おいりえ」
「……くる……」
「え?なんて?」
「探してくる」
それだけ言い残し、りえは窓の外へ飛んでいった。
:07/05/08 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#185 [
]
「…さっぱりわからん…」
「わかりませんか」
「わかりません」
コウはため息をついた
「志乃くん、あなた結構馬鹿ですね」
馬鹿ですけど!?
「りえさんはただ右足を探したいがために下界に残っていただけです」
:07/05/08 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#186 [
]
「ほななんでその右足のありかをお前が知ってんねん」
「僕はなんでも知ってますから」
「……………」
「……………」
「……………」
「なんですかそんな目で見るのやめて下さい」
:07/05/08 01:58
:SH901iS
:☆☆☆
#187 [
]
「なんかあっさり解決しすぎなんですけど」
「当たり前です」
「……………」
「志乃くん、下界にさまよう霊の未練は、案外しょうもないんですよ」
しょうもないて!!
「それに僕にはどうしても早く解決しなくてはいけない理由がありましたので」
:07/05/08 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#188 [
]
「……理由て?」
「今日、夕方から合コンがあるんですよ」
今、な ん て ?
「志乃くんも行きます?」
「……………」
「美女が揃ってますが」
「行きますけど!!」
その前にさぁ…
「お前の話聞かせて」
:07/05/08 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#189 [
]
「僕の?」
「お前の」
「僕の…」
「お前の!」
「…僕の……」
ええいしつこい!!
「お前の事聞かせえ!!」
「……………」
「……………」
:07/05/08 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#190 [
]
「僕の過去を、ですか」
「そーです」
「たいした事ないですよ」
「聞かせて」
「……………」
コウは俯き親指を噛み、しばらくしてから口を開いた
「僕は幼い頃、義弟を殺した。ただそれだけです」
:07/05/08 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#191 [
]
「……なんで」
「先程言った通りです。憎んでいたから、です」
「だからなんで」
「………………」
「………………」
「…なぜ…でしょうね」
コウは悲しげに微笑んだ。
:07/05/08 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#192 [
]
「僕が義父母にひきとられたのは僕が5歳の時でした。その時、義父母にも僕と同じ5歳の子供がいました。ただ、僕の方が二ヵ月ほど先に産まれたので僕が兄、と呼ばれていました」
「……………」
「義父母は僕を引き取ったすぐ何ヵ月かは、とても優しかった。弟も、僕を本当の兄のように慕ってくれていました。ですが」
:07/05/08 02:13
:SH901iS
:☆☆☆
#193 [
]
コウは眉間にしわを寄せ、たばこに火をつけた。
「だんだんと…義父母は僕を人形としか見なくなってしまった」
…言ってたな…。
「僕は産まれつき頭が良すぎました」
頭えーのって産まれつきとかなんか?
「その頭の良さが、義父母は気に入らなかったんでしょう」
:07/05/08 02:17
:SH901iS
:☆☆☆
#194 [
]
「弟は…産まれながら能に問題がありました」
「問題…?」
「はい、知的障害です。………志乃くん」
ふいにコウが煙を吐きながら俺を見た。
「志乃くんはどうします?我が子よりも養子にした子の方が優れていたならば」
:07/05/08 02:21
:SH901iS
:☆☆☆
#195 [
]
「……わからん」
「そうですか、僕ならば…憎むでしょうね…」
「誰を?」
「養子…いえ……我が子の運命を」
「……………」
「だから殺してあげたんです、僕が」
コウはニヤリと笑った。
:07/05/08 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#196 [
]
「どうしました?」
コウは俺を見て、
震えていますよ、と続けた
俺は自分でもわかるくらい震えていた。
怖い
怖い…
怖い………?
……誰が?
「僕が怖いんですか」
:07/05/08 02:25
:SH901iS
:☆☆☆
#197 [
]
「……………」
「僕は弟が憎くてたまらなかった。義父母は、知的障害の弟より優れた、僕を憎んで…僕を人間として扱ってはくれなかった…だから僕は弟を殺した。弟がいなくなれば僕は愛されると」
「ちゃうやろ!!!」
:07/05/08 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#198 [
]
「お前は殺してへん…お前弟を殺してへんやろ!」
「……なぜです」
「………わかる」
「なぜ」
「お前憎くて殺したゆーたやろ?」
「はい、憎かったです」
「ほんならなんで…」
俺は目頭が熱くなった。
「何でお前泣いてるん…」
:07/05/08 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#199 [
]
コウは
涙を流していた。
「…なんで殺したとか嘘つくん……」
「…僕は………」
コウは窓を見つめた。
「やめ…て下さい……」
「…コウ?」
「そんな目で…見ないで下さい……」
「コウ!?」
:07/05/08 02:33
:SH901iS
:☆☆☆
#200 [
]
コウは窓に目を向けながら頭をかかえた。
「僕は…………」
「コウ?どしたん?」
俺はコウの目線を追い、窓の外を見た。
「……?」
何も見えない。が、
コウは明らかに何かを見ている。
「許して下さい……」
:07/05/08 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#201 [
]
「おい!どないしたん!」
俺はコウのそばへ寄り、
コウの肩を掴んだ。
「許して下さい…あなたを助けなかった僕を…」
コウは泣きながら
窓の外を見て震えている。
「…外に……弟がおるんか?」
俺の問いに、コウはコクリと頷いた。
:07/05/08 02:38
:SH901iS
:☆☆☆
#202 [
]
「俺には見えんけど…」
「見えないはずです」
「なんで?」
「…彼は僕に…僕にしか見えないんです」
「だからなんで」
「彼は…僕を憎んでいるからです」
:07/05/08 02:40
:SH901iS
:☆☆☆
#203 [
]
憎んでいる…?
だからコウにしか見えないだと…?
《バタンッ》
「!?」
でかい音が聞こえ、
俺は音の方に目を向けた
「コウ!?おいコウ!」
目線の先には倒れているコウがいた。
:07/05/08 02:44
:SH901iS
:☆☆☆
#204 [
]
「…………僕……」
「ああ、目さめたか?」
しばらくたったあと、コウは目をさました。
「僕は?」
「急に倒れたんやで」
「…そうですか…すみませんでした」
:07/05/08 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#205 [
]
コウは俯き、フゥーっとため息をついたあと、
俺の顔を見上げた。
「志乃くん、僕を助けてくれますか?」
「…………え?」
「僕は今まで、誰かを信頼したり、誰かを頼ったりする事ができませんでした」
……まぁ、今までのコウを見てたらだいたいわかってたけど
「ですが志乃くん、あなたは僕を助けてくれますか」
:07/05/08 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#206 [
]
「……………」
「志乃くん…」
「…当たり前やろ…友達やん!」
俺は顔がカァーっと赤くなった。
コウは驚いた表情で俺を見つめた。
「………………」
「…そうですね僕たち…友達…ですね…」
:07/05/08 03:01
:SH901iS
:☆☆☆
#207 [
]
心なしか、コウも少し嬉しそうな顔をした。
「…おう、友達や」
俺はコウに向かい、照れながらもニコッと笑った。
「…初めて友達ができました」
コウもニッコリと笑い、
俺を見つめた。
「では聞いて下さい」
:07/05/08 03:04
:SH901iS
:☆☆☆
#208 [
]
長いので略します。
語り手。おなじみ柏木志乃
コウが神谷家に引き取られたのはコウが5歳の時だった。
その時、神谷家には【旬】という名の5歳の子供がいた。
コウを引き取った
つまりコウの義父、尚人、義母、正子は
旬の遊び相手を探し、コウを養子にしたという。
:07/05/08 03:08
:SH901iS
:☆☆☆
#209 [
]
「のちのちわかった事ですが、義父母は知的障害の弟のかわりの後継ぎを探していたみたいですけどね」
コウが養子になり、神谷家に入った時
旬はとても喜んだらしい。コウをお兄ちゃん、と呼び本当の兄のように慕って、常にコウにつきまとっていた。
コウも旬を実の弟のようにかわいがっていた。
:07/05/08 03:11
:SH901iS
:☆☆☆
#210 [
]
コウの義父母も
それをにこやかに見ていた…最初の頃は。
そのうち、義父母は気付いてしまった。
コウの
ずば抜けた頭の良さに。
それはコウと旬を
幼稚園に迎えに行った時だった。
《コウくん、小学三年生の数学を簡単に解いたんですよ》
その保育士の一言だった。
:07/05/08 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
#211 [
]
義母は、その言葉を
義父に伝えた。
その日の夜、
《コウ、この問題を解いてみろ》
義父は小学四年生の問題集をコウに渡した。
コウは不思議に思いつつもすらすらと問題を解いてしまった。
《これは驚いた。コウは天才だ》
義父はその日から
コウの見る目を変えた。
そう、人間ではなく
人形として――
:07/05/08 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#212 [
]
「その頃から、僕は義父母にとっての人形だと気付きました。だから僕は感情を表に出せなくなった…」
「なんで気付いた?」
コウはフッと笑い、
ティーシャツの上から脇腹をさすった。
「出来ない問題があれば、暴行を受けましたから。小学五年生の問題を。僕が5歳なのにですよ?おかしな話でしょう?」
:07/05/08 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#213 [
]
「お前は出来ないのか、お前はなぜこんな問題も出来ないのか、と。出来ない問題があれば毎日のように暴行を受けました。僕、5歳だよ?などと口応えすると暴行は更にひどくなりました。僕が感情を抑えるのは当然でしょう」
「…ひでぇ……」
「それでも、僕は耐えなければいけなかった。僕には行く場所など他にはなかったんですから」
:07/05/08 03:28
:SH901iS
:☆☆☆
#214 [
]
コウが毎日毎日
自分の年齢よりはるかに上の勉強をしている中、
その事件は起きた。
「僕が小学校三年生の時でした」
夏休みになり、
義父母が伊豆の別荘に行こう、と言い出した。
「…あの別荘か?」
「はい、そうです」
:07/05/08 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#215 [
]
「庭にプールがあったのを、ご存知ですよね」
妖怪に会った事やし
忘れられません。
「僕と旬は二人でプールで遊んでいました」
その日は珍しく、
義父母はコウに何も言わなかったらしい。
思いっきり遊べ、としか。
:07/05/08 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#216 [
ミルキー
]
:07/05/08 21:01
:N701i
:WSokkI.s
#217 [
]
「僕達二人は、義父母から少し離れた場所で遊んでいました。義父母は、僕がついているから安心だ、と僕達を置いて家の中に入っていきました」
その時、僕は弟の本心を聞いてしまいました。と、コウは言った。
「彼は何て言ったと思いますか」
:07/05/09 01:52
:SH901iS
:☆☆☆
#218 [
]
「…なんて言ったん?」
コウは目線を下に向け、
フッと笑った。
「お兄ちゃんは馬鹿だね、と言ったんです」
「……………え?」
「この言葉の意味、わかりますか」
「…………いや……」
「弟は、僕や…義父母が考えている以上に頭が良かったんです。おそらく僕以上に」
:07/05/09 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#219 [
]
「…………知的障害ちゃうん…?」
俺の言葉に、
コウは顔をあげニッコリ微笑んだ。
「そのフリをしていたんです。知的障害のフリを」
「……………」
「なぜだか、もうわかりますよね」
「………まさか…」
「ええ、志乃くんの思っている通りです」
:07/05/09 01:57
:SH901iS
:☆☆☆
#220 [
]
コウの義弟は
ずっと知的障害のフリをしていた。
理由は
「頭が良いとわかれば、自分も僕と同じ目に合うと、彼はわかっていたんです」
「でも…コウが養子にくる前から、知的障害やったんちゃうん?」
「ええ…僕の来る前から、彼はそのフリをしていました。彼は義父の血を引いている。おかしくはないでしょう?あんな体質になっても」
:07/05/09 02:04
:SH901iS
:☆☆☆
#221 [
]
「あんな体質…って?」
「志乃くん、子供は母胎にいる頃から外の音が聞こえるという話、聞いた事ありませんか?」
「………さぁ…ある…かな……いや、ないかな…」
「弟は母胎にいる頃から、外の音を聞いていた。つまり義母のお腹にいた時から、義父の性格を知っていたという事になります」
:07/05/09 02:06
:SH901iS
:☆☆☆
#222 [
]
「……………」
「まぁ、頭の悪い志乃くんには縁のない話ですが」
やかましい
「特殊能力、ですね。弟は特殊能力を持っていました。だから知的障害のフリをしていた。義父の暴行、異常なまでの完璧主義ぶりを…弟はわからないフリをしながらも影では笑っていた。頭良いですよね」
:07/05/09 02:10
:SH901iS
:☆☆☆
#223 [
]
「しかし…」
コウはそれまでニッコリしていた顔を止めた。
眉間にしわを寄せている。
「……………」
俺のゴクリと緊張を飲み込む音だけが鳴り響く。
「その頭の良さ…完璧なほどの演技力が、弟を残酷な道に踏み込ませたんです」
:07/05/09 02:13
:SH901iS
:☆☆☆
#224 [
]
コウと旬が話していた時
義父が一人、プールに近づいてきた。
旬はすぐさまいつも通りの障害あるフリをし、プールではしゃいでいた。
《コウ、少し外してくれないか》
義父がコウに向かい、
ニッコリと微笑み言った。
:07/05/09 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#225 [
]
コウは義父には逆らわず、プールを出た。
《ああ、旬ものどが渇いただろう。コウ、ジュースをとってきてくれ》
義父の言う通り、
コウはジュースを取りに家の中に入ろうと、ドアに手を伸ばした。その時
:07/05/09 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#226 [
]
《バシャーンッ!!》
大きな水しぶきの音が聞こえ、コウはプールを振り返った。
「義父は………」
まさか…
「義父は旬を…」
まさか……
「義父は旬をプールに沈めたんです」
:07/05/09 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#227 [
]
「僕は足が動きませんでした。ただ…ただ呆然とし、その場に立ち尽くしていました」
コウは俯いたまま、
わずかだが震えていた。
「義父はバタバタとする旬の…義弟の頭を掴み…」
コウの顔から
涙がポタリと落ちた。
:07/05/09 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#228 [
]
「…義父が殺した……お前は殺してないやん!殺したんはお前ちゃうやん!!」
俺の言葉に
コウは俯きながら首を横にふった。
「あの時僕は確かに、旬の声が頭の中に響いた…旬ははっきりと言いました。お兄ちゃん助けて、と。僕は…僕は旬を助ける事ができませんでした」
:07/05/09 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#229 [
]
「あの時、助けようと思えば助けられたんです。なのに僕は……」
コウはポタポタと涙を流し続けている。
「お前が悪いわけちゃう」
俺はコウの肩をポンッと軽く叩いた。
コウはまた首を横に振った
「僕が悪いんです」
:07/05/09 03:46
:SH901iS
:☆☆☆
#230 [
]
コウは旬が沈められ、
バタバタと動かなくなるまで黙って見ているしかできなかったらしい。
旬の動きはだんだんと弱くなり、ついには動かなくなった。
さっきまで動いていた旬の手が、身体が、
水面にぷかっと浮いた時、義父は旬を見ながらニヤリと笑い口を開いた。
《出来損ないは神谷家には必要ない》と。
:07/05/09 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#231 [
]
コウはその時の義父の表情にとても怯え、一歩後退りをしてしまった。
《カラ…ン》
運悪く、コウの足元にはあき缶が落ちていて、コウの足にあたり義父はコウを見た。
《コウ、見てたのか》
:07/05/09 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#232 [
]
義父は震えるコウに近付き耳元で一言、こう言った。
《私が殺した。だが、黙って見ていたお前も同罪だ》
義父はニヤリと笑い、家の中へ入った。
残されたコウは
ゆっくりと旬がいるプールへと向かった。
:07/05/09 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#233 [
]
「志乃くん」
話の途中で
急にコウが俺を呼んだ。
「なんや?」
「志乃くんは悪夢を見た事がありますか?」
「……わからん……」
「そうですか…」
コウは俯いたまま、額に手を置いた。
「僕は毎晩夢に見てしまいます。あの時の義父の表情を…そして旬の……」
:07/05/09 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#234 [
]
「……………」
「……………」
「……旬の…なに?」
「……旬の悪夢を」
プールに浮かぶ旬を見たコウは驚いて腰を抜かしたという。
「旬は目を開けたまま、僕を見ていたんです。そして言った……《お兄ちゃん、どうして助けてくれなかったの?》と」
:07/05/09 04:01
:SH901iS
:☆☆☆
#235 [
ミルキー
]
:07/05/09 21:18
:N701i
:BfOYESTc
#236 [我輩は匿名である]
ミルキーて人うざい。主さんアンカーしてくれてるじゃん。せっかく楽しく読んでるのにアンカーのせいでだいなしだし
:07/05/09 21:48
:N900i
:☆☆☆
#237 [我輩は匿名である]
同感。感想ここに書いたりアンカーするのやめてもらいたい。
主さんが気を効かせて最初にアンカーしてるし感想板だって貼ってあるじゃん。
自分がよくても見てる周りは迷惑だよミルキーさん


:07/05/10 03:03
:SH902iS
:2l49x2hI
#238 [
]
あわわわわ

喧嘩みたいのはかんにんして下さい

アンカー100単位なので重い方もいるかもしれません…すみません

更新はもう少しあとにちょっとだけできそうです

体調悪いんですみません

コメントなどは感想板に下さるとありがたいです

こちらにはなるべく本文だけにしたほうが読者さまに読みやすいと思われますので

:07/05/11 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#239 [
]
「…旬は…生きてたんか……?」
「いいえ」
「…ほななんで……」
「僕への怨みが、死後の旬を動かせた。ただそれだけの事です」
コウは俯き、
しばらくしたあと俺に向かいニッコリ微笑み、
ジュースもらえますか?と言った。
:07/05/11 04:42
:SH901iS
:☆☆☆
#240 [
]
「30パーセントのオレンジジュースしかないけど」
「いいですよそれで」
「……………」
「どうかされましたか」
「いや…ちょっと待っててな」
俺は立ち上がりリビングへ向かい30パーセントオレンジジュースをコップに注ぎ部屋へ戻った。
:07/05/11 04:44
:SH901iS
:☆☆☆
#241 [
]
部屋のドアを開け、
俺は愕然とした。
「…コウ…?」
「……………」
「おい!!コウ!!コウやめろ!!!」
俺はオレンジジュースのコップを手から落とした。
コウは
「コウ!!やめろ!!」
コウは窓から飛び降りようとしているところだった。
:07/05/11 04:46
:SH901iS
:☆☆☆
#242 [シン]
ガンバレ
:07/05/11 05:01
:P701iD
:/T2k2fXE
#243 [
]
シンさん

ありがとうございます

これからこっちのトピに書き込まれてもお返事書かないことにします

小説だけを書くことにします

読みやすくするためですのですみません

コメントなどは
>>2の感想板にください

:07/05/13 02:43
:SH901iS
:☆☆☆
#244 [
]
「コウ!!!」
俺は必死でコウの身体を引き寄せた。
「コウ!!やめろ!!」
「離して下さい」
コウは俺の腕を振り払おうとした。
「やめろ!!」
俺はコウの頬をバチンと叩いた。
:07/05/13 03:02
:SH901iS
:☆☆☆
#245 [
]
「……………」
「………コウ……」
コウは頬を押さえフラフラと床に座り込んだ。
「……僕は…何を…?」
「え?」
「…………僕は……」
コウは両手で頭を押さえ、俯いた。
「志乃くん…すみません」
:07/05/13 03:04
:SH901iS
:☆☆☆
#246 [
]
「志乃くん…本当に……すみません……」
コウの足元には
涙がポタッと落ちた。
俺はコウのそばにしゃがみコウの肩を組んだ。
「大丈夫、大丈夫やで」
「………すみません…」
いつものコウとは違い、弱々しく涙するコウの肩を
俺はずっと抱き寄せた。
「大丈夫やから、な?」
:07/05/13 03:07
:SH901iS
:☆☆☆
#247 [
]
しばらくコウの肩を抱いていると、
ふいにコウが顔をあげ俺の顔を覗き込んだ。
「ん?」
「…すみませんでした」
「いや…大丈夫か?」
「はい…」
俺はコウの肩から腕をおろし、大きく伸びをした。
「何も聞かないんですね」
:07/05/13 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#248 [
]
「え?」
「僕がなぜ飛び降りようとしたのか、志乃くんは聞かないんですね」
「……………」
黙って俯いていると
コウはフッと笑った。
「旬がいるんですよ」
:07/05/13 03:34
:SH901iS
:☆☆☆
#249 [
]
コウは窓の外を指しながら言った。
「ずっと…僕を見ているんですよ」
俺は窓の外を眺めた。
「…え……?」
窓の外には
青白い顔の少年がふわりと浮いてこっちを見ていた
「あの子が…?」
:07/05/13 03:36
:SH901iS
:☆☆☆
#250 [
]
「志乃くん見えるんですか?」
コウは驚いた表情で俺を見た。
「…見える…今見えた」
「………なぜ…」
コウは俺と旬を交互に見ながら目を見開いている。
「…あ!さっきお前の手に触れたからちゃう?」
「…いえ……見えるはずはないんです……」
:07/05/13 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#251 [
]
「でも見える…」
「………なぜ…」
俺はその少年から目がそらせなかった。
少年も俺をじっと見ている
「……………?」
俺は窓に手を置き、
身をのりだした。
:07/05/14 01:18
:SH901iS
:☆☆☆
#252 [
]
「志乃くん何してるんですか!」
今度はコウが俺の肩を掴んだ。
「死ぬ気ですか」
「いや…違う……」
俺はコウの腕をやんわりと振り払い、再び身を乗り出す。
《…………………》
え?何?何て言ってるんや?
少年は俺に向かい、何かを言いたそうに口を動かした
:07/05/14 01:20
:SH901iS
:☆☆☆
#253 [我輩は匿名である]
今日はもう書かないの

?
:07/05/14 01:42
:SH903i
:n5jMIq4E
#254 [
]
《………………》
「何?何て言うてるん?」
《………………で》
「?聞こえへん」
俺は更に身を乗り出した
「志乃くん!!」
コウは俺の腹に腕をまわした。
「志乃くん落ちてしまいますよ!」
俺はあと少しで窓から落ちるところだった。
:07/05/14 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#255 [
]
「あ…わりー……」
「いえ…」
「コウ、あの子何か言うてへんか?」
俺は少年に目を向けた。
「…旬が…ですか?僕には何も聞こえませんが」
コウは窓から離れ、ソファーに座り込んだ。
「そうか…俺には……あの子が何かを伝えたそうに見えるんやけど…」
:07/05/14 03:00
:SH901iS
:☆☆☆
#256 [
]
「志乃くんを殺そうとしているんですよ、きっと」
コウはソファーの上に両足を立て、親指の爪をガリガリと噛みながら呟いた。
「僕も…いずれは彼に殺されます」
「でも………」
なぜだ?
俺にはこの少年がそんな事をするとは思えない。
:07/05/14 03:02
:SH901iS
:☆☆☆
#257 [
]
旬と呼ばれる少年は
コウが時折見せる
少し悲しげに微笑む、
それに似た表情をしている
「…この子…旬君は俺に…何か言いたいんや…」
俺は少し身を乗り出し、
今度は落ちないようにしっかりと窓枠を握った。
:07/05/14 03:07
:SH901iS
:☆☆☆
#258 [
]
コウは一瞬ソファーから立ち上がろうとしたが
すぐにやめ、目を伏せた。
「…旬君…」
俺は少年に向かい手を差し延べた。
少年は俺をじいっと見つめすうっと俺に近づいてきた
「何を言いたい?旬君、言ってみ………え?おい、やめ………うわぁぁあ!!」
:07/05/14 03:10
:SH901iS
:☆☆☆
#259 [
]
「志乃くん!!」
俺……
「志乃くん!?」
コウ……?
「志乃くんしっかり!!」
コウの声が頭の奥から聞こえる。
「大丈夫ですか!?」
大丈夫…大丈夫やけど…
声がでない…
わりぃ…動けねー…
記憶が薄れる途中、
男の子の声が聞こえた。
「僕の記憶をあげる」
:07/05/14 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
#260 [
]
【第19章 記憶】
僕の……?
記憶を……あげる……?
目を覚ました俺は
ある一軒家の中にいた。
「ここは…コウの…?」
そこは、コウの家だった。
:07/05/14 03:22
:SH901iS
:☆☆☆
#261 [
]
「コウ………?」
俺は部屋の中を歩いた。
コウはいない。
「どうなってんねや…」
俺は階段を上がり、
部屋の一つ一つを見た
「…ここは……」
俺はあるドアの前で足を止めた。
ドアにはプレートがかかっている。そこに書かれた名前は
《しゅん》
:07/05/14 03:25
:SH901iS
:☆☆☆
#262 [
]
俺はドアを開けた。
《ガチャ…》
「コウ!!」
部屋の中にはコウが立って驚いた表情でドアを見た
「………コウ……」
俺が立っているドアを目を丸くして見つめ、しばらくしてからコウはフッと笑った。
「…旬……ですか?」
:07/05/14 03:27
:SH901iS
:☆☆☆
#263 [
]
「え……?」
コウはドアから目をそらし、部屋にある机を撫でながら呟いた。
「旬……僕を憎んでますよね……」
「おい、コウ?」
俺の呼びかけも聞こえないのか、コウは俯いたまま小さな声で言った。
「すみません…すみません……旬……」
:07/05/14 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#264 [
]
「コウ!!」
俺はコウの肩を掴もうと手を延ばした。
「うわっ!!」
………?
なにこれ……?
俺の身体はコウをすりぬけ俺は床に倒れ込んだ。
「…なんや?」
俺は自分の両手を見る。
「…透けてる……?」
:07/05/14 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#265 [
]
俺は窓ガラスを見た。
ない……
俺が……ガラスにうつっていない……
どうなってる……?
俺が窓ガラスを見ながら呆然としていた時、背後から声が聞こえた。
「兄は…」
「!?」
俺はびっくりして声の主を振り返る。
:07/05/14 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#266 [
]
「…きみは……」
背後には
あの時の少年
旬の姿があった。
「兄はずっと僕の幻影に怯えてるんだ」
「……幻影?」
俺の問いに、旬はコクリと頷いた。
「兄に僕の姿が見えるわけないんだ。僕は特殊能力があるから兄に僕の姿を見せない事ができる。でも…」
:07/05/14 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#267 [
]
旬は口を止め、コウをじっと見つめた。
「旬…すみません……」
コウは
旬がいる場所とは全く真逆の場所を見つめ、涙を流している。
「兄は《僕》という幻影を自ら造りだして苦しんでいる。兄を憎んでる《僕》っていう幻影をね」
:07/05/14 03:45
:SH901iS
:☆☆☆
#268 [
]
「…じゃあ……コウはきみの事…」
「本当の僕は見えてないよ。兄には偽物の…幻影の僕が見えてるんだよ」
旬は俯きながら
悲しそうな表情をした。
やっぱり…
「きみはコウを憎んでへんねやな…」
「……………」
:07/05/15 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#269 [
]
旬はコウをじいっと見つめた。
俺も視線をコウに向ける
「……………?」
あれ?
なんかこのコウ…
「…幼い……?」
「僕の記憶をあげるって言ったでしょ?今あなたが見てるのは僕の記憶。兄の中学時代なんだよ」
「……中学時代……」
「そう…兄が一番苦しんでいた時期…」
:07/05/15 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#270 [
]
「…コウが………」
苦しんでいた時期……
俺の知らないコウの
過去………
「志乃さん…」
ふいに旬が俺の名を呼んだ
「…なに……?」
「志乃さんは、いじめにあった事ある?」
:07/05/15 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#271 [
]
いじめ………
「いや…ない……」
「……………」
まさか
「もしかして…」
「うん。兄はいじめにあってた。中学生の時にね」
:07/05/15 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#272 [
]
「そんな………」
俺は言葉を失った。
コウの過去が
これほどまで悲惨だとは思っていなかった。
両親に捨てられ
弟も助けられず
義父母も殺害され
そのうえいじめだと…?
「志乃さん知ってた?兄が一度自殺未遂をした事を」
:07/05/15 03:42
:SH901iS
:☆☆☆
#273 [
]
自殺未遂…
「コウ…が……?」
「やっぱり知らないんだね。兄は中学の頃、自殺未遂をした。手首を切ったんだ。その傷見た事ない?」
「…いや……」
:07/05/15 03:45
:SH901iS
:☆☆☆
#274 [
]
そんな傷…
見た事ない…。
原因は…自殺未遂の原因…
「原因は?」
俺の問いに
旬は眉間にしわを寄せた。そして一言、悔しそうに
本当に悔しそうな表情で言った。
「僕の幻影」
:07/05/15 03:47
:SH901iS
:☆☆☆
#275 [
]
「…え……」
「もちろん僕には本当の原因はわかんないよ。僕は兄じゃないからね」
こーゆー言い方は
コウに似てるな。
「原因は色々とあったと思うよ。いじめだとか、父母の事だとか。でもね…」
旬は唇をキュッと結んだ
「でも…?」
「手首を切る直前に兄は言った。《旬、僕が死ねば許してくれますか》って」
:07/05/15 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#276 [
]
「兄は僕が死んでから毎日、毎日、僕に謝り続けてるんだ。今でも…」
「でもきみはコウを憎んでへんねやろ?」
俺の問いに旬は
ニッコリ微笑んだ。
「憎んでないよ。僕は兄が大好きだから」
「じゃあ…コウに姿を見せたら…」
「見えないんだよ」
:07/05/15 10:11
:SH901iS
:☆☆☆
#277 [
]
「え?」
「兄には見えないんだよ」
「なんで…?」
「志乃さん聞いたでしょ?僕が死んだ時兄は僕が《どうして助けてくれなかったの?》って言ってたって」
「うん」
「それは既に兄が造った僕の幻影だ」
:07/05/15 10:13
:SH901iS
:☆☆☆
#278 [
]
つまり
コウは幻影の方を旬だと思い込み
本当の旬を拒んでいる?
「……………」
「志乃さんには難しい話だったかな?」
旬は俺を見てフフッと笑った。
こ…この兄弟…
二人して俺を馬鹿にしてんのか!?
:07/05/15 10:16
:SH901iS
:☆☆☆
#279 [
]
「わかりますー」
いや、ほんまは頭ん中がぐちゃぐちゃやけど。
「無理しないでね」
こ…こやつ…
話し方はコウとは少し違うが生きていたら間違いなくコウ2号だ。
「兄の部屋に移動しよう」
:07/05/15 18:24
:SH901iS
:☆☆☆
#280 [
]
「コウは?」
旬はチラリと時計を見て、まだ時間はあるから
と言った。
「なんの時間よ?」
「時がくればわかる」
…か……かっこ…
「この台詞かっこよすぎたかな」
かっこよすぎ!!
きみ小学生のままだよね?
:07/05/15 18:27
:SH901iS
:☆☆☆
#281 [
]
「行こう」
コウを残し、
俺と旬はコウの部屋に入った。
「部屋綺麗にしてんな〜」
「志乃さんの部屋とは大違いだよね」
やかましい
「これ、見てよ」
旬は机に置かれた教科書を差し出した。
:07/05/15 18:29
:SH901iS
:☆☆☆
#282 [
]
パラパラと教科書をめくる
「すげ〜なぁ〜足し書きだらけやん!」
「志乃さんちゃんと見てよ!見る点が違うよ」
「は〜?」
「よく見てよ、ほら」
旬は教科書のある部分を指した。
「…死…ね……?死ね!?死ねって書いてある!」
教科書にはうっすらと
《死ね》の文字があった
:07/05/15 18:33
:SH901iS
:☆☆☆
#283 [
]
「これが兄の受けたいじめ。まだ可愛い方だけど」
よく見ると教科書はしわだらけになっている。
色んなページにうっすら書かれた《死ね》の文字は
コウが必死に消したことを示している。
「…ガキのいじめやん」
「中学生はまだガキだよ」
きみは小学生のままやけど!!
:07/05/15 18:37
:SH901iS
:☆☆☆
#284 [
]
「学校でのいじめはひどかったよ。兄の給食だけ異物を入れられたり、ね。殴られたりもしょっちゅうあった」
「いじめの原因って何?」
「………………」
「………なに?」
:07/05/15 18:39
:SH901iS
:☆☆☆
#285 [
]
「兄の性格…」
「…ああ」
なっとくするけど
いじめられるくらいの性格ちゃうのにな…
「兄の性格は人とは違って異常だから」
きみとそっくりなんですけど。
:07/05/15 18:42
:SH901iS
:☆☆☆
#286 [沢子]
ふあいと

:07/05/15 18:58
:P903i
:4QnGglN2
#287 [
]
「何?志乃さん」
「へ?」
「なにかいいたげな顔してる」
「…………」
「志乃さん、人間思った事を口にださないと伝わらないよ?」
ほら、こーゆーとこ
「コウにそっくり」
:07/05/16 11:57
:SH901iS
:☆☆☆
#288 [
]
「ほめてる?」
「……………まぁ」
「ほめてないね。沈黙長かったもん」
「………………」
「まぁいいや。そろそろ時間だよ。兄のところに戻ろう」
:07/05/16 12:02
:SH901iS
:☆☆☆
#289 [
]
「何か起きるん?」
「見てればわかるよ」
旬は時計を気にしながら早足でコウのいる部屋へ向かった。
部屋の前で旬は立ち止まり俺の顔を見て言った。
「今から起きる事、黙って見ててね。手は出せないから。それと、この出来事が終わったらあなたは目が覚める。そしたらあなたがするべき事はただひとつ」
:07/05/17 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#290 [
]
「…なに?」
「兄を救って下さい。兄には僕が見えないから…僕が兄を憎んではないって…いつも見守ってるって伝えて下さい」
「…わかった」
「ありがとう。じゃあ、入るよ」
旬はドアへ向かって歩き、すうっと中へ入った。
俺もあとを追う。
:07/05/17 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#291 [
]
俺もドアを擦り抜けれるんかな?
俺はドアへ向かって歩いた
「うわっ」
なんだこれ…
身体がドアを抜けるけど
なんとも気味が悪い感触だ
俺はドアを擦り抜け、
目の前の光景を見て呆然とした。
「コウ………?」
:07/05/17 01:58
:SH901iS
:☆☆☆
#292 [
]
目の前には
ナイフを手首に当てるコウの姿。
「コウ!!やめろ!!」
「志乃さん!手は出せないと言ったはずだよ!」
「でも…」
俺は押さえつける旬を振り払おうとした
「大丈夫!兄は死なない!さっき言ったでしょ?兄が自殺未遂をしたって!」
:07/05/17 02:01
:SH901iS
:☆☆☆
#293 [
]
「…それが…今日なんか」
「そうだよ」
「……わざわざ…それを見せるために……?」
「僕の記憶だ。僕が一番辛かった時の記憶なんだよ」
旬を見ると
旬は目に涙をためていた。
:07/05/17 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#294 [
]
「僕は許せない」
旬は唇を噛み締めた。
「いくら僕の幻影だからって…兄をここまで追い詰めるなんて……」
「…旬………」
「志乃さん、約束だからね。兄を救ってね」
「当たり前や」
:07/05/17 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#295 [
]
旬が俺に向かい
ありがとう、と言うや否やコウはボソッと呟いた。
「旬…僕が死ねば…許してくれますか?」
そう言って
ナイフで手首をザクッと切った。
「うっ………」
俺は口を押さえた。
ここまでひどいとは
思っていなかった。
コウの手首からは
血がドクドクと流れ出し
床は物凄い勢いで血の海となった。
:07/05/17 02:08
:SH901iS
:☆☆☆
#296 [
]
「これ…ほんまに大丈夫なんか!?」
俺は旬を見た。
「大丈夫…大丈夫だけど…何回見ても嫌な光景…」
旬はコウから目をそらした
「…旬…ごめんなさい…」
コウは一言言い、
ドサッと倒れた。
「コウ!!コウ!!コ………うわぁぁぁああ!!!」
:07/05/17 02:11
:SH901iS
:☆☆☆
#297 [
]
――――…‥
「………コウ…」
「志乃くん!」
「………………」
「志乃くん!?」
「…コウ……?」
俺が目覚めた時
目の前には心配した顔のコウの姿があった。
:07/05/17 02:12
:SH901iS
:☆☆☆
#298 [
]
「よかったです…志乃くんなかなか目が覚めなくて」
コウはガタガタと震えている。
そんな心配してたんや…
「…旬の記憶を見てた…」
俺の言葉に、コウは目を丸くした。
「…旬……の……?」
:07/05/17 02:16
:SH901iS
:☆☆☆
#299 [
]
「そう。旬の記憶」
「………………」
コウは眉間にしわを寄せた
「あ…あ〜あいつの性格お前ソックリやな」
「……僕と旬が…?」
全然似てませんよ、とコウは続けた。
「全く同じやったで」
:07/05/17 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#300 [
]
「……そうですか…」
コウは俯き黙り込んだ。
えーっと…
救えって言ってたけど
どうしたらいいんや…?
「……………」
「……………」
旬…旬は……
俺は周りをキョロキョロ見渡した。が、旬が見当たらない。
:07/05/18 03:46
:SH901iS
:☆☆☆
#301 [
]
「志乃くん」
ふいにコウが指をくるくると回しながら俺を呼んだ。
「旬の記憶…とは一体何ですか」
「あ〜…っと……」
コウの自殺未遂…
って言ってもいいんか?
わからん!!
俺にはコウの救い方がわからん!!どーすんだ俺!
:07/05/18 03:48
:SH901iS
:☆☆☆
#302 [
]
「志乃くん…」
俺を怪訝な顔つきで見つめるコウ。
やめろ…
そんな不審者を見るような目付きで見るな。
そんな目で俺を見るな!!
「……笑えない冗談はやめて下さい」
「ほんまやから!!」
:07/05/18 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#303 [
]
「…ただ…夢を見てただけじゃないんですか…」
「夢ちゃう!!」
多分…
「ではどんな記憶ですか」
「…………コウが…」
「僕が?」
「…自殺未遂をした日…」
:07/05/18 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#304 [
]
俺はチラリとコウを見た。
「……………」
コウは驚いた表情で俺を見ている。
「…手首…切ってた…」
「……………」
「原因は………旬か?」
俺の質問に
長い沈黙が流れた。
:07/05/18 03:56
:SH901iS
:☆☆☆
#305 [
]
「いや…いい。言いたくないならいいねんで、俺は」
「そうです。自殺する事が旬へのせめてもの償いだとあの頃は思っていました」
コウは悲しげな笑みを浮かべながら続けた。
「志乃くん、本当に記憶を見てきたみたいですね」
:07/05/18 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#306 [
]
「あ…う……おお!見てきた。全部見てきたで!」
コウはフッと笑いながら、そうですか、と言った。
「それでその記憶を見た意図は?」
意図…?
意図ってなんや?
「意図って…?」
「まさか意図もないのに記憶を見ただけですか」
「いや…意図の…」
「……まさか意図という単語の意味がわからないとでも」
:07/05/18 04:04
:SH901iS
:☆☆☆
#307 [
]
「……………」
「……………」
再び俺とコウの間には長い沈黙が流れる。
沈黙を破ったのはコウの大きなため息。
「志乃くんと話していると自分まで馬鹿になった気分になります」
すみません。
「意図とは簡単に言えば理由です。その記憶を見た理由は何ですか」
簡単に言えるなら最初から理由って言うてや!
:07/05/18 04:08
:SH901iS
:☆☆☆
#308 [
]
「お前に見えてるのは旬の幻影なんや!!」
「…………は?」
「お前が見て、罪悪感を感じてる相手はほんまの旬ちゃう!幻影やねんお前が作り出した!!」
「………………」
「それが理由!」
「志乃くんちょっと待って下さい…話がわかりませんけど……」
:07/05/18 04:11
:SH901iS
:☆☆☆
#309 [
]
「旬が俺に記憶を見せた理由は、お前を救ってほしいからやねん!」
「………僕を…」
「いつまでもうじうじ過去引きずって罪悪感にかられとるお前にほんまの旬も呆れとんねんて!」
「…呆れ……て…?」
いや、呆れてはなかったか
:07/05/18 04:23
:SH901iS
:☆☆☆
#310 [
]
「だから、お前に見えとる旬は幻影!偽者やねん!わかったか!?いい加減に幻影を捨てろ!」
ふうー…言った。
言ってやったぞ。
これでいいよな、旬!
「…志乃くん…」
:07/05/18 04:27
:SH901iS
:☆☆☆
#311 [
]
それまで呆気にとられていたコウが窓を見ながら呟いた。
「それが本当だとしたら…僕に見えている旬は幻影なんですよね?」
「そうやで!!」
「…ではなぜ…今も幻影の旬が見えるんですか?」
…え………
「どうしたら幻影の旬は僕の前から消えるんですか」
:07/05/18 04:29
:SH901iS
:☆☆☆
#312 [我輩は匿名である]
どうしたら消えるんですかー

気になるぅ

:07/05/18 05:13
:SH903i
:tLQYOMRI
#313 [我輩は匿名である]
上の人感想ここに書かないで。主さんもここに小説しか書かないって言ってるじゃん。主さんが読みやすくするためにって言ってるのに守れないの?迷惑です。私も書き込みすみません。
:07/05/18 13:27
:N900i
:☆☆☆
#314 [我輩は匿名である]
すみません

もう書かないです

どうしても謝りたかったから今書いちゃいましたけどもう絶対書かないです

すみませんでした


:07/05/19 02:55
:SH903i
:bLA4hg3k
#315 [
]
感想などはうれしいです

ただ、読んで下さる方が感想がある事で読みにくくなるので、感想などは
>>2の方にくれるとありがたいです

注意ありがとうございます

感想くれた匿名さんもありがとうございます


:07/05/19 03:05
:SH901iS
:☆☆☆
#316 [
]
どうしたら消えるか…?
「……………」
わからん…
コウが幻影って認めたら見えへんくなるんちゃうんか?わからん…俺にはわからん!!
「志乃くん」
「…わからん…」
:07/05/19 03:08
:SH901iS
:☆☆☆
#317 [
]
「……………」
「……………」
またも流れる長い沈黙。
「…では聞いて下さい」
「は?」
「旬に聞いて下さい」
「……おらん」
「は」
「今俺には旬が見えん」
:07/05/19 03:09
:SH901iS
:☆☆☆
#318 [
]
「……………」
「……認め……いや……うーん……」
「はい?」
「なんつーか…俺の予想…やけど……あ〜でも…」
「志乃くん何を伝えたいんですか。言葉が全く理解できませんが」
歯切れの悪い俺の言葉にコウはいらついたように爪をガリッと噛みながら言った
:07/05/19 03:12
:SH901iS
:☆☆☆
#319 [
]
「多分…お前が幻影って認めたら…見えなく…なる…よーな気がするんやけど」
「ような気がする、ですか。それは志乃くんの判断でしょう?」
「……はい」
そうですけど……
「僕は幻影だと理解しました。ですが僕の目には旬の姿があります」
:07/05/19 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#320 [
]
「心ん中で認めてへんのちゃう?」
「……認めました」
「でも未だに?」
「見えてます」
「……………」
どうしたものか……
「この旬は、本来の旬ではない…が、僕には見えている……志乃くん、僕なんだかよくわからなくなりました」
僕もですよコウくん。
:07/05/19 03:17
:SH901iS
:☆☆☆
#321 [
]
「あ!!」
閃いた!!
「なんですか急に大きな声出さないで下さい」
大声を出した俺を怪訝な顔つきで見ながらコウは言った。
「閃いた!!」
「……………」
「閃いたで!!!」
:07/05/19 03:20
:SH901iS
:☆☆☆
#322 [
]
「却下します」
「なんでやねん!!」
「志乃くんの閃きはろくな事じゃないと僕は思っています」
思ってるだけにしろ!!なんで思ってる事を口に出すねん!!
「ろくな事やから!!あのな、」
「だめです」
:07/05/19 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#323 [
]
「まだ何もゆーてへん」
「何も言わないで下さい」
こいつ…助けたらへんぞ!
「黙って聞け!!」
「……………」
コウはおくちにチャックした。
「よし、それでよし」
:07/05/19 03:24
:SH901iS
:☆☆☆
#324 [
]
「お前、幻影の旬に今まで何かされた事あるか?」
「……………」
「答えろ」
「……………」
コウは無言で紙と鉛筆を手にとった。
「なにするん?」
コウは紙にすらすらと文字を書く。
:07/05/19 03:27
:SH901iS
:☆☆☆
#325 [
]
書き終えるとコウは俺の目の前に紙を差し出した。
【ありません】
「口で言えや!!」
「…………」
またもや紙に文字を書くコウ。
「しゃべれや」
:07/05/19 03:28
:SH901iS
:☆☆☆
#326 [
]
【黙って聞けと言いましたから僕はお口にチャックをしています】
ええい!!!
「チャック外して」
コウは口に手を当て、チャックを外すそぶりをした
お前はガキか!!
「やっと息が出来ました」
きみ、鼻で息できないの?
:07/05/19 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#327 [
]
「で、なんですか?」
「ああ、そう。幻影は別にお前に害はあたえへんねやろ?」
「ええ、まあ」
「ほんなら別に見えてもえーんちゃう?」
「………はい?」
:07/05/19 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#328 [
]
「だから、別に害ないんやったら見えとってもいいやん。お前は幻影って理解してるわけやし、そもそも幻影って事は原形がないもんやん?つまりお前が見とる幻影の旬は存在しないもんやから、気にせんかったらいいだけの事やん。幻影って理解してんねやったらそのうち消えるやろ」
我ながら素晴らしい判断や
:07/05/19 03:36
:SH901iS
:☆☆☆
#329 [
]
「…それが閃きですか一休さん」
一休さん…?
俺の事か!?
「そんな幼稚な考え、誰でも出来ますよ」
確かにそうやけど…
俺にはこれしか…
「しかし…」
:07/05/19 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#330 [
]
コウは俺を見てニッコリ微笑んだ。
「その幼稚な考え、いいですね」
「………まじ?」
「ええ。幼稚すぎるため僕には考えつかなかったです。現状維持ですね、つまりなるようになる、と。世の中そんなもんです。時の流れに身を任せましょうか」
テレサテン!?
:07/05/19 03:43
:SH901iS
:☆☆☆
#331 [
]
「ただ問題が…」
コウは親指をくわえ、しかめた顔をした。
「なに?」
「志乃くんは僕の過去を見たんですよね…」
「おー…」
「僕、一人でいるといつも考えるんです」
「なにを?」
「自殺未遂した日と同じ…僕が死ねば旬は許してくれるんじゃないかと…」
:07/05/19 03:47
:SH901iS
:☆☆☆
#332 [
]
「それは…」
まさか
「今でも…か?」
「はい、今でもずっと」
「…でも今旬は幻影ってわかったから大丈夫やろ?」
コウは俯きながらフッと微笑んだ。
「だといいんですけどね」
:07/05/19 03:48
:SH901iS
:☆☆☆
#333 [
]
「それって信じてないんやん!結局、お前は幻影の旬の方を信じてるって事やんか!そんなんやったらいつまでたっても消えへん!」
「志乃くんにはわかりませんよ」
「はあ!?………コウ?」
コウは
震えていた。
:07/05/19 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#334 [
]
「幻影でも…この旬が幻影で、僕の作り出したものでも……この旬は…旬なんです…同じ顔で、同じ声で……」
「…………違う…」
「旬なんです……」
「ちゃうわ!!目え覚ませや!!旬じゃない!そいつは旬とちゃうねん!」
「志乃くんにはわからないですよ!!」
:07/05/19 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#335 [
]
「僕は…助けてあげられなかったんですよ……旬を……いえ、助けなかったんです……その罪悪感は…時が立っても消えません」
そんな………
「ですから旬の幻影はずっと僕の前から消えません」
これはコウの心の問題だ
コウが自分を許さない限り旬の幻影はコウの前から消える事はない。
:07/05/19 04:01
:SH901iS
:☆☆☆
#336 [
]
「……………」
俺は
どうしたらいい?
何も思いつかない。
悪い…旬…
俺だけじゃ前のアニキを救えへん…
ん……?
「おい、今一人でおったら、って言うたか?」
「…はい」
:07/05/19 04:45
:SH901iS
:☆☆☆
#337 [
]
なーんや、簡単な事やん!
「コウ!!」
「…なんですか」
俺がお前を救ったる!
「今日からうちに住め!」
「……はい?」
「一人でおったら考えてまうんやろ?ほな、俺と一緒におったらえーやん!」
:07/05/19 04:47
:SH901iS
:☆☆☆
#338 [
]
>>336訂正

俺だけじゃお前のアニキを…
です

「お」が抜けてました

:07/05/19 04:48
:SH901iS
:☆☆☆
#339 [
]
「…志乃くんと…?」
「おう!俺んちに住め!帰っても一人やねやろ?ちょーど夏休みやし、な?夏休みの間だけでも」
「…迷惑…じゃないですか?」
迷惑?あーはん?
「迷惑やけど旬と約束したからな!お前を救うって」
:07/05/19 04:51
:SH901iS
:☆☆☆
#340 [
]
「…本当にいいんですか」
「いいともー!!」
コウは俺を見てニッコリ笑った。
「ありがとうございます志乃くん」
どーいたしまして!
「ですが僕がいたのでは夏休みの間幸子さんと会えませんよ?」
「…………え?」
幸子ーーーー!!!
:07/05/19 04:53
:SH901iS
:☆☆☆
#341 [
]
【第20章 天使】
「志乃くん?」
幸子………
「志乃くーん」
幸子と………
「志乃くーーん?」
幸子と会えない…
「志乃くん返事を」
「幸子ーーーー!!!」
:07/05/19 04:56
:SH901iS
:☆☆☆
#342 [
]
俺の叫びにコウは耳を塞いだ。
「鼓膜破れます…」
「ああ…幸子……」
「…やはりやめますか?幸子さんに会えないのは辛いでしょう?」
辛いけど…
「いや、いい…。俺は約束は破らへん男やから…」
:07/05/19 04:59
:SH901iS
:☆☆☆
#343 [
]
「…童貞…夏休み中に捨てれませんね…」
泣きたい。
「…ほっといて」
「志乃くんがここまで僕想いだとは…感激しました」
テンションの低い俺に対し、コウはさっきまでの覇気のなさに比べニコニコしている。
コウが元気なら…
俺は…俺はじゅうぶんや!
:07/05/19 05:02
:SH901iS
:☆☆☆
#344 [
]
「さっそくですが」
「……なんですか」
「今日は合コンがある、と言いましたよね?」
言ってましたね
「行きましょう。美女に癒されに行きましょう」
「……………」
こいつ…ほんまは旬の事あんまり気にしてないんちゃうか?
:07/05/19 05:04
:SH901iS
:☆☆☆
#345 [
]
「志乃くん?」
「…合コン……ねぇ…」
さすがに合コンはマズイよな…幸子に悪いし…
「美女が揃ってますよ?行きましょうよ」
「…う〜ん……」
「そういえば、志乃くんのすきな芸能人に似ている人がくるみたいです」
「行きましょう!!!」
:07/05/19 05:13
:SH901iS
:☆☆☆
#346 [
]
俺たちは準備をし、
合コンが開かれる会場へ向かった。
「…ここ…どこ…」
着いた先は何やらお洒落な店。いわゆる…
「フランス料理のお店ですよ」
フレンチー!?
俺には縁のない場所や!
:07/05/19 05:17
:SH901iS
:☆☆☆
#347 [
]
「こここここんな店初めてききき…」
「初めてきたんですよね、志乃くんの様子を見てたらわかります」
「こ…ここって高いんちゃうん…」
「知りません」
知ってて下さい!!
俺財布の中身三千円なんですけど…
:07/05/19 05:20
:SH901iS
:☆☆☆
#348 [
]
「中に入りましょう」
コウは颯爽と中に入って行った。
俺もあとにつづく。
「……………」
ま…まぶしい!!
きらびやかなドレスを身に纏う女性達。スーツを着こなす男性陣。
おいおい俺たち完ぺきに
「志乃くん場違いですね」
俺だけかい!!
:07/05/19 05:23
:SH901iS
:☆☆☆
#349 [
]
「あ、コウ!!こっちこっち!」
コウを呼ぶ女の声…
ん………?
なんか…この声……
俺は声の主を振り返る。
勘違いであってくれ
たのむ…頼むから…
「志乃〜!こっちやで〜」
こ の は や〜!!!
:07/05/19 05:27
:SH901iS
:☆☆☆
#350 [
]
「おい」
俺はコウの肩を掴む。
「なんですか」
「なんですかじゃないやろ!なんでこのはがおんねん!!」
「合コンですから」
合コンですから?
つまりこのはと合コン?
「はーーー!!?」
:07/05/20 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#351 [
]
「志乃くん静かにして下さい。目立ってしまいますよ」
いやいやとっくに目立ってますから!
「なんでこのはと合コンやねん!!」
「…それは……」
コウは横目でこのはのいる席を見た。
俺も目線をそっちに向ける
:07/05/20 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#352 [
]
「!!!」
あいつは…
このはの横に座ってるあいつは確か……
「僕の天使です」
テレビにうつっとったお笑い芸人みたいなアイドルやーー!!!
…………あれ?
「おいコウ」
「なんですか」
:07/05/20 03:43
:SH901iS
:☆☆☆
#353 [
]
どう見てもこのはと芸人しかおらんよな…?
「俺のすきな芸能人似って…?」
「それはデタラメです。第一、僕は志乃くんの好きな芸能人など知りません」
確かに!!!
言ったことなかった!!
「嘘ついたんか!!」
「嘘も方便です。早く行きましょう」
:07/05/20 03:47
:SH901iS
:☆☆☆
#354 [
]
こいつ……
「何が方便やねん!」
「嘘も、です」
ええい!
「俺が言いたいのは…」
「志乃くん静かにして下さい。ここは騒ぐような場所ではありませんよ」
それは承知ですけど…
「先に行きますよ」
:07/05/20 03:49
:SH901iS
:☆☆☆
#355 [
]
コウは俺を無視し、颯爽とこのは達の席へ歩いて行った。
泣く泣く俺も着いていく。
「お待たせしました」
「待ってました!」
このはがニコニコしてコウの腕をとる。
「とりあえず座って!」
俺とコウは席についた。
:07/05/20 03:54
:SH901iS
:☆☆☆
#356 [
]
「つーか、このはさんよ」
「なに?」
「お前ら伊豆にあと一泊するんやなかったん?」
「あ〜中止なってん!」
「なんで?」
このははチラッとコウの顔を見た。
「コウが会いたいって言ったからやで〜!」
:07/05/20 03:56
:SH901iS
:☆☆☆
#357 [
]
俺もコウを見る。
「なんですか?」
「お前…このはの連絡先知ってたんか」
「ええ、まぁ」
「お前さっき俺に連絡取れゆーてたやないけ!!」
「それは単に自分で連絡するのが面倒だったからです」
はーー!?俺はお前の召し使いですか!!
:07/05/20 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#358 [
]
「まぁまぁ、とりあえず自己紹介からしよ〜や」
このはがワインを片手に俺達に言った。
おい、未成年だよね?
「では僕から」
コウは芸人の顔をまじまじと見ながら話し出した。
「神谷コウといいます。歳は17歳です。好きなタイプはあなたです」
:07/05/20 04:02
:SH901iS
:☆☆☆
#359 [
]
はーー!?
俺とこのはは固まった。
芸人は真っ赤な顔になる
「えっ…あたし?」
「はい。あなたがタイプです」
コウは照れる様子もなく
芸人をじいっと見つめながら言った。
おいおいおいおい。
:07/05/20 04:04
:SH901iS
:☆☆☆
#360 [
]
「…あたしが……」
芸人は恥ずかしそうに俯いた。
「顔をあげて下さい。あなたの顔が見たいです」
コウは芸人の顔に手を伸ばし、あごをクイッとあげた
こいつは何や!?
よくぞこんなクサイ台詞&仕草ができるな…
:07/05/20 04:06
:SH901iS
:☆☆☆
#361 [
]
「あなたのお名前は?」
ニッコリとコウが聞く
「…あ…あたしは…花岡姫菜です」
「ブッ!!」
俺は口に含んだ水を勢いよく吹き出した。
似合わねーー!!姫菜?姫?芸人みたい顔しやがって姫だと?
「…志乃くん汚いです」
:07/05/20 04:10
:SH901iS
:☆☆☆
#362 [
]
「あたしの名前で…笑ったんでしょ……?」
はい、そうです
「あたし…よく顔と名前が合ってないって言われるから……」
姫菜はまたもや俯き、唇を噛んだ。
「そんな事ないです。あなたは僕の天使…いえ、姫ですよ」
うっとりとした表情でコウは姫菜…いや、お姫さまを見つめた
:07/05/20 04:13
:SH901iS
:☆☆☆
#363 [
]
「ちょっとぉ!!」
なにやらコウと姫がいい雰囲気の中、このはが口をはさんできた。
「姫!コウはあたしのやから手ぇ出したらあかんで〜?」
「え…そんな事…」
うろたえる姫。
「僕はこのはさんのものではありませんよ」
淡々と話すコウ。
:07/05/20 04:16
:SH901iS
:☆☆☆
#364 [
]
「姫、あたしコウに惚れてんねやん、覚えといて」
このはが姫を見ながら言う
「……………」
醜い…女の嫉妬は醜い…
「あ…そうなんだ…このはちゃん、コウさんの事…」
「うん!だからコウにちょっかいだしたらあかんよ〜?」
:07/05/20 04:19
:SH901iS
:☆☆☆
#365 [
]
「このはさん、僕は今姫菜さんと話してますので。あなたは志乃くんと話してて下さい」
「はい!?」
「志乃くん、このはさんの相手を」
俺は厄介者の世話係で呼ばれたんか!?
「え〜志乃と〜?やだ〜」
俺の台詞じゃ!!!
:07/05/20 04:21
:SH901iS
:☆☆☆
#366 [
]
「俺…帰る……」
「だめです」
「なんでやねん!明らかにお前本意の合コンやん!」
「ええ、ですが」
お前本意は認めるんかい
「志乃くんにはやってほしい事がありますから」
それって…
「このはさんの相手を」
:07/05/21 02:21
:SH901iS
:☆☆☆
#367 [
]
「え〜このはの〜…」
このはの相手なんか嫌や、と言おうとした時、
このはの携帯が鳴った。
「はい!…………え?今からですか?……はい…わかりました」
電話を切り、コウを見つめるこのは。
「どうされました?」
平然とコウは水を一口飲んだ。
:07/05/21 02:31
:SH901iS
:☆☆☆
#368 [
]
「あたし仕事入っちゃった…すぐにマネージャーが迎えにくる…」
「やったーー!!!」
シン…と静まり、コウ、このは、お姫さまが俺を見た
やべ〜思わず歓喜の声がでちまった。
「志乃サイテーやし!」
「わり〜わり〜思わず…」
:07/05/21 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#369 [
]
「志乃くんとても嬉しそうですね」
コウがニヤリと笑い俺を見ている。
コウのほうが嬉しそうだ
「志乃!志乃!!」
このはが席を立ち、俺を手招きした。
「なんやねん」
「ちょっとこっちきてや」
:07/05/21 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#370 [
]
めんどくせ〜と思いつつも席を立ち上がる優しい男、柏木志乃。つまり俺。
「なんやねんな〜」
「志乃を男と見込んで頼みがあんねやんか!」
…男と見込んで…
「コウと姫の邪魔して!」
はい!?男と見込んで頼んだくせに…ちっちぇ〜!!
:07/05/21 03:00
:SH901iS
:☆☆☆
#371 [
]
「嫌や」
「なんでよ〜!!」
「めんどい。興味ない。つか、俺に関係ない」
「関係あるやん〜!」
「なんの」
「あたしの頼みやん!」
この世はお前のために回ってるんか!?
やっぱコウとこのはは同類や…
「志乃おねが…」
「断る」
:07/05/21 03:02
:SH901iS
:☆☆☆
#372 [
]
「志乃のあほ!!」
「はいはい」
好きにゆーてくれ。
このはがブーブー言うてる時、マネージャーが迎えにきた。
このはは最後に俺にむかって、頼んだからね!!と叫んだ。
俺?もちろん無視、だ。
「このはさんに何か頼まれたんですか?」
:07/05/21 03:07
:SH901iS
:☆☆☆
#373 [
]
席に戻ると、すでに注文したのかフランス料理の前菜がテーブルに並べられていて、コウはワインを飲んでいた。
おいおい。未成年だよね
「ワインて…」
「ああ、志乃くんも飲みますか?」
そーゆー事ちゃうやろ!
「いや…俺はいい」
:07/05/21 03:10
:SH901iS
:☆☆☆
#374 [
]
「あ、志乃くん帰るんでしたっけ?」
はーー!?
さっきアカンゆーてたやん!邪魔者(このは)がいなくなった途端帰れ、ですか?
「いや、帰らん」
意地でも帰ったらんわ!
「…………」
コウは無言で帰れビームを出している。
「ビーム出しても帰らんから」
:07/05/21 03:17
:SH901iS
:☆☆☆
#375 [
]
コウは小さくチッと舌打ちした。
聞こえてますからー!!
「姫さん何か飲みます?」
コウは姫にむかって笑顔で聞いた。
「…じゃあ…ワイン…」
「姫菜っていくつ?」
「志乃くん何呼び捨てにしてるんですか」
:07/05/21 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#376 [
]
「えーやん別に」
「だめです」
「いいよ、あたしは20歳だよ。年上だけど…」
「構いませんよ」
へ〜ハタチなんや。
ぶ◯◯くやからか?
幼く見えた。
「乾杯しましょう。僕達の出会いに」
おいおい!俺の存在は!?
:07/05/21 04:03
:SH901iS
:☆☆☆
#377 [
]
存在を無視された俺は
前菜をガツガツと食った。
「うっめえ〜!!」
フランス料理初めて食ったけど、こりゃうまい!
俺は夢中で食べ続けた。
「…志乃くん食べ方が下品です……」
:07/05/21 13:15
:SH901iS
:☆☆☆
#378 [
]
「うるさい!あ、コウ食べへんの?食べへんねやったらちょーだい!」
コウはまるでコジキを見るような目で俺を見ながら前菜をそっと差し出した。
「サンキュー」
食べ続ける俺をよそに、
コウは姫に熱烈アピールを開始した。
:07/05/21 13:17
:SH901iS
:☆☆☆
#379 [
]
「姫菜さんは僕の天使です。初めて見た時、僕はあなたに心奪われました」
「…え……そんな……」
「あなたはとても美しい」
コウは姫の髪にそっと触れた。
うげっ…。くさすぎ。
てか俺の前でそーゆー事しないでくれたまえ。
:07/05/21 13:22
:SH901iS
:☆☆☆
#380 [
]
姫の髪に触れたコウは
そのままゆっくりと髪に口付けを落とす。
「やめーーい!!!」
俺は立ち上がり叫んだ。
「………………」
やばい。やばいやばい。
俺は周りを見渡す。
店内の人々がみんなポカンとした表情で俺を見ている
:07/05/21 13:26
:SH901iS
:☆☆☆
#381 [
]
「…志乃くん座りなさい」
コウはため息まじりで俺の腕を引っ張った。
「すみませんでした」
コウは俺のかわりに立ち上がり店内の人々に頭を下げた。
「全くあなたという人は…先程言いましたよね?ここは騒ぐような店ではありません、と」
:07/05/21 13:29
:SH901iS
:☆☆☆
#382 [
]
「…すまん」
「姫菜さんにもあやまりなさい」
「あたしは全然いいよ…。ふふ…なんか志乃くんって面白い子だね!」
そーですか?
「…そりゃどーも……」
…………ん?
なんや?なんやこの熱い視線は…!!!
俺…姫に見つめられとる!
:07/05/21 13:34
:SH901iS
:☆☆☆
#383 [
]
俺はチラリと姫の顔を見た
姫は俺と目が合うと
顔を赤らめながらもニコッと微笑んだ。
「あ…あは……」
俺は顔をひきつらせたが
姫は俺を見てニコニコしている。
「志乃くん何にやけてるんですか気持ち悪いです」
ひきつっただけですが。
:07/05/21 13:37
:SH901iS
:☆☆☆
#384 [
]
俺たちの席にメインディッシュが届き、またも俺は皿に食らえついた。
「……おいしいですか志乃くん」
「うまい!!俺フランス料理食った事ないからさ〜」
「知ってます」
「コウ食わんのか?」
「…食べてもいいですよ」
:07/05/22 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#385 [
]
「フランス料理嫌いなん?」
「そういうわけではありませんが…」
コウはチラリと俺の顔を見て眉間にしわを寄せワインをぐいっと飲んだ。
「志乃くんの食べ方を見ていると…食欲がなくなりました…」
それってどーゆー意…
「食べ方が下品すぎます」
:07/05/22 03:25
:SH901iS
:☆☆☆
#386 [
]
カッチーーン
「ほんならどうやって食えっちゅーねん!!食い方がどーでも腹ん中入れば全部同じや!」
「違います。あなたはマナーというものを知らないんですか」
「高校生の俺にマナーなんか求める方がおかしいやろ!!だいたいお前が…」
「すみませんがお客様…」
:07/05/22 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#387 [
]
俺がコウへの反撃の言葉を言い終える前に店員が俺の言葉を阻止した。
「先程から少々騒ぎすぎかと…申し訳ございませんが当店はお騒ぎする場所ではございませんので…」
あらまー。
追い出されちゃった。
「…志乃くんのせいです」
:07/05/22 03:34
:SH901iS
:☆☆☆
#388 [
]
店から出るなり
コウが俺を睨みつけた。
「もーしわけございませんでしたー」
「…それで謝ってるつもりですか」
「まぁまぁ、コウくんいいじゃない?あたし、フランス料理店とか苦手だったから…ね?」
姫はそう言って俺にウインクをしてきた。
:07/05/22 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#389 [
]
えーーー!?
ウインクて…
どうしたらいいかわからない俺は姫にウインクを返してみた。
姫は顔を赤らめ俯いた。
「………………」
俺だって鈍感ではない。
こいつ……
こいつ俺に惚れそう…?
:07/05/22 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#390 [
]
「姫菜さんがそう言うならいいですが…」
やべーやべーー!!
ラブトライアングル!?
避けたい…
面倒な事は避けた…
「神谷先輩…?」
「!!??」
:07/05/22 03:49
:SH901iS
:☆☆☆
#391 [
]
「あ…柏木先輩も……」
「ゆうみちゃん!?」
「…こんばんは…何してるんですか……?」
「ゆうみさんこんばんは。僕達は合コン中です」
「えっ…………」
戸惑うゆうみちゃん。
面倒な事は
避けたい……。
:07/05/22 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#392 [
]
さがってる(・ω・)
:07/05/23 16:52
:SH901iS
:iFDVo97A
#393 [我輩は匿名である]
まだ…

?
:07/05/24 03:06
:SH903i
:bWJLOafk
#394 [にゃぁ]
あげ

:07/05/25 01:53
:D902iS
:fz9NETMM
#395 [
]
「ゆうみさんもご一緒しますか?」
「え…?」
おいおい。こいつはまた何を言い出すんじゃ。
「あたしは…いいです」
「そうですか残念です」
全然残念そうに見えへんねやけど!!
:07/05/25 18:21
:SH901iS
:☆☆☆
#396 [
]
「あたしも…今日は帰ろうかな…」
突然姫菜が呟いた。
「あなたはだめです姫菜さんはまだ帰らせません」
「…でも……」
「でも、ではありません。今夜は帰しません」
えーーーーーー!!!
「おい……って…え!?ゆうみちゃん!?」
ゆうみちゃんはコウの言葉を聞き、走り去った。
:07/05/25 18:24
:SH901iS
:☆☆☆
#397 [
]
「ゆうみちゃん!!」
俺は追い掛けようとした。が、
「ゆうみさんどうしたんでしょうか?急いで行かなければならない用事でもあったんですかね」
しれっとしながら言い放つコウ。
こいつ…鈍い?
:07/05/25 18:26
:SH901iS
:☆☆☆
#398 [
]
「やっぱりあたしも帰るね。また今度!」
姫菜はコウの肩をポンッと叩き、言った。
「…そうですか……残念です……」
今度はほんまに残念そう!
「志乃くんもまたね」
また?
「…さいなら」
:07/05/25 18:39
:SH901iS
:☆☆☆
#399 [
]
帰り際、姫菜は俺の手に何かを渡してきた。
「じゃーまたねー!」
姫菜が去り、俺はうなだれるコウと距離を置き姫菜が渡してきた何かを見た。
「………………」
名刺だ。
裏には携帯番号とアドレスが書いてある。
:07/05/25 18:42
:SH901iS
:☆☆☆
#400 [
]
「…コウ…姫菜の携帯番号聞いたか?」
俺の質問に
コウは俺をギロリと睨んだ
「聞いてません」
「……そっか……」
俺だけ携帯番号聞いたなんて言えないなー。
は〜めんどくせ〜…。
:07/05/25 18:45
:SH901iS
:☆☆☆
#401 [
]
俺は名刺をポケットに入れ、コウと並んで帰路についた。
「はあ…」
コウが悩ましげにため息をつく。
旬の事で…
こいつもまいってるんかな
「やはり姫菜さんは天使のような方でした」
その事かい!!
:07/05/27 03:25
:SH901iS
:☆☆☆
#402 [
]
「どこが天使かわからん」
「どこが、ではなく彼女は全てが天使なんです」
ニコニコしながらコウが言った。
天使とは真逆なんですけど
「天使とは真逆なんですけど」
「…悪魔とでも言うんですか」
いやいや
「そこまではゆってない」
:07/05/27 03:27
:SH901iS
:☆☆☆
#403 [
]
「小悪魔、ですかね」
小悪魔…?
「誰が」
「彼女が」
「彼女とは」
「姫菜さんが」
ないないないない
「ありえへん」
「でしょう?ならばやはり天使です」
あーりーえーねー!!
:07/05/27 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#404 [
]
【第21章 悪魔記念日】
「志乃くん今日は飲みましょう」
家につくなり、コウが冷蔵庫からビールを取り出し言った。
おいおい
俺んちですよね
「今日はやけ酒です」
さいでっか〜。
「今日くらいいっか」
俺達は部屋に入りビールを開けた。
:07/05/27 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#405 [
]
「かんぱ〜い」
缶ビールの鈍い音で乾杯し、俺達はグイッとビールを飲んだ。
「っく〜っ!!夏はビールうまいな〜」
「あなたは親父ですか」
「枝豆食いたない?」
「いいですね、持ってきて下さい」
「え?家にないで」
「………………」
:07/05/27 03:34
:SH901iS
:☆☆☆
#406 [
]
「………………」
「ではなぜ言ったんです」
「食いたいと思ったから」
「でもないんでしょう」
「…ないけど……」
「………………」
「………………」
:07/05/27 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#407 [
]
沈黙のあと、コウはビールを見つめた。
「志乃くん、夏のビールには何でしょう」
「は」
「夏のビールには」
「……………」
「枝豆ですよね」
多分
「そーやと思う」
「では買ってきて下さい」
:07/05/27 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#408 [
]
「俺が!?」
「当たり前です。先に言ったのは志乃くんです」
「…そーやけど……」
「でも、はいりません。買ってきて下さい」
「……………」
「志乃くん僕は…えだま…め……が………」
またこのパターンかい!
コウは腹を押さえ倒れた。
:07/05/27 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#409 [
]
ええい!!
「わかりました!!買ってきたらえーんやろ!!」
「ありがとうございます」
コウは起き上がり飄々としながらビールを飲んだ。
「何見てるんですか早く買ってきなさい」
命令すんな!!
「…いってきます」
「早くして下さいね」
:07/05/27 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#410 [
]
俺は枝豆を買いにスーパーへ向かった。
「枝豆〜枝豆〜……あ、すんません。枝豆ってどこにありますか」
「枝豆ですか?」
うわっお〜!!
声をかけた店員は驚くほどべっぴんさんだ。
「え…枝豆っす!!」
:07/05/28 01:28
:SH901iS
:☆☆☆
#411 [
]
「こちらですよ」
ニッコリとべっぴんの姉ちゃんが俺を案内してくれた
目的地…枝豆のもとへ。
「こちらにありますよ」
「ありがとうございます」
俺はあまりのきれいさに
目がハートになった。
:07/05/28 01:29
:SH901iS
:☆☆☆
#412 [
]
「あの…?なにか…?」
はっ!!
「すんません!!何もないっす」
思わず見とれてしまった
姉ちゃんはクスクスと笑い俺に枝豆を渡してきた。
「あたしのオススメはこの枝豆なんですよ」
:07/05/28 01:32
:SH901iS
:☆☆☆
#413 [
]
姉ちゃんが渡してきたのは数ある枝豆の中でも
最も高い枝豆。
まさにキングオブ枝豆。
「……高い…っすね」
「そうですか?でも枝豆の中でもこれが一番なんですよ。あたしこの枝豆大好きなんです」
そんなかわいらしい笑顔で言われたら…
:07/05/28 01:34
:SH901iS
:☆☆☆
#414 [
]
「じゃ〜これもろとくわ」
「ありがとうございます」
買うしかないではないか!
「また来て下さいね」
「は〜い!」
俺はニヤニヤしながら
キングオブ枝豆を片手に帰路についた。
「おかえりなさい」
:07/05/28 01:35
:SH901iS
:☆☆☆
#415 [
]
部屋に入るなり
コウは二本目のビールを片手にくつろいでいるところだった。
「枝豆」
俺はコウにキングオブ枝豆を差し出した。
「……茹でて下さいよ」
コウが枝豆を睨みつけて言った。
「お前が茹でろ!居候のくせに!!」
:07/05/28 01:37
:SH901iS
:☆☆☆
#416 [
]
「志乃くんが茹でて下さい。僕は志乃くんの茹でた枝豆が食べたいです」
「お前が茹でろや!!ただで居座ってんなや!しばくぞ!!」
……あれ?
俺なんでこんなキレてんねやろ……。
「……すみません…」
コウは驚いた表情で
俺の手からキングオブ枝豆を取って部屋を出て行った
:07/05/28 01:40
:SH901iS
:☆☆☆
#417 [
]
う〜ん……
コウが部屋を去り、一人になった俺はソファーに腰かけた。
「……………」
なんであんなキレ気味に言うてしまったんやろ…
ただで居候とか…
俺からコウを呼んだわけやし、そんなん思ってへんのに………
:07/05/28 01:42
:SH901iS
:☆☆☆
#418 [
]
「う〜ん………」
俺がうなだれていると
コウが枝豆を茹でて戻ってきた。
「どうぞ」
コウは大人しげに俺に枝豆を差し出した。
「…サンキュー」
「……………」
コウは何も答えずに床にしゃがみ込んだ。
:07/05/28 01:47
:SH901iS
:☆☆☆
#419 [
]
普段のコウなら
《僕が茹でた枝豆ですから普通の枝豆よりも格別においしいですよ》
などとニヤリとした表情で言いそうなものなのだが。
俺がキレたからか?
「コウ……」
「なんですか。枝豆食べないんですか」
:07/05/28 01:49
:SH901iS
:☆☆☆
#420 [
]
茹でた枝豆をじろっと見ながらコウは冷たく言い放った。
「…食うけど……」
「どうぞ」
コウは俯いたままビールの缶の飲み口を指でなぞっている。
「コウは食わんのか」
「いいから、どうぞ」
:07/05/28 01:50
:SH901iS
:☆☆☆
#421 [
]
「…いただきます」
俺はキングオブ枝豆を口に運んだ。
枝豆が口に付いた瞬間チラリとコウを見る。
お…俺を見ている。
コウは睨んでいるような
哀れんでいるような
なんとも微妙な顔つきで俺を見ていた。
:07/05/28 01:53
:SH901iS
:☆☆☆
#422 [
]
「…なんやねん」
「いえ、別に」
俺と目が合うと
コウはフイッと視線を逸らした。
へんなやつ。
俺は枝豆を口に入れた。
「…ん!!」
「どうしました」
コウは目をまんまるにして俺を覗き込んだ。
:07/05/28 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#423 [
]
まさにこれは
「キングオブ枝豆!!」
「…なんですかそれは」
「枝豆の中のキングや!」
「……………」
「味の宝石箱や〜」
「……そうですか」
「なんやねんその薄い反応は!!」
:07/05/28 01:57
:SH901iS
:☆☆☆
#424 [
]
「反応の仕方に困ります。それに薄いのはあなたの頭です」
ええい!!
「やかましい。好きで禿げたわけちゃうわ」
「そうですか?」
そーですよ
「好きで禿げたのかと思いました」
お前禿げた理由知ってるやんけ!!
:07/05/28 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#425 [
]
「…もうええわい」
もくもくと枝豆を食べる俺を見て、コウはニッコリ微笑んだ。
「よかったです。先程の志乃くんが別人のようだったので僕少し困りました」
「へ?」
「僕に枝豆を茹でろと言った時の志乃くん…まるで別人の目でした」
:07/05/28 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#426 [
]
「…そうか……?」
確かに
さっきの俺、自分じゃないみたいやった…
なんつーか…口が勝手に動いたというか…
「いえ、僕の気のせいだと思います…」
コウはちらっと俺を見て
わずかに微笑んだ。
「ビール取ってくるわ」
:07/05/28 02:41
:SH901iS
:☆☆☆
#427 [
]
「お願いします」
俺は勢いよく立ち上がった
「?志乃くん何か落ちましたよ」
「え?なに………あ!!」
「……………」
コウは無言で俺のポケットから落ちた例のブツを持ち上げた。
:07/05/28 02:43
:SH901iS
:☆☆☆
#428 [
]
「いや…あの……コウ……それは……え〜と…」
「…なんですかこれは」
コウはまじまじと例の名刺を見ている。
み…眉間にしわが!!
「…いや…なんつ〜か…」
「志乃くん僕の天使と連絡とってるんですか」
:07/05/28 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#429 [
]
「いや…」
「ではこれはなんですか」
コウは俺の目の前に
名刺をずいッと差し出した
「…帰り際に渡された」
「………………」
コウは長い沈黙のあと
それはそれは長い、重いため息をついた。
:07/05/28 02:48
:SH901iS
:☆☆☆
#430 [
]
「彼女は僕の天使ではなく志乃くんの天使だったというんですか…」
はい!?
「いやいやいやいやちょっと待ちたまえコウくん」
「……なんですか」
「まず第一に、姫菜は天使ちゃうから」
「…天使以外の何と」
人間以外の何者でもないんですけど。
:07/05/28 02:51
:SH901iS
:☆☆☆
#431 [
]
「…いいですよ…姫菜さんは志乃くんに譲ります」
はいぃ!?
「別にいらんねやけど」
「いらない、とは失礼ですね。彼女は物ではありませんよ」
お前から譲るやらゆーたやん!
「俺には幸子おるから」
「そういえばいましたね」
おい!!
:07/05/28 04:25
:SH901iS
:☆☆☆
#432 [
]
「幸子さんは元気なんですか」
「まぁな」
「会わないんですか」
「……………」
「ああ、僕がいるから会えないんでしたね。すみません。志乃くんは幸子さんよりもこの僕を選んだんでしたね」
コウは今まで見たことがないくらいの笑顔で言った。
:07/05/28 04:28
:SH901iS
:☆☆☆
#433 [
]
「そんなにうれしいか」
「はい?」
「いや…めっちゃ嬉しそうやから」
「はい。僕は今まで友達と呼べる方がいませんでしたから」
コウは俺を見てニコッと笑った。
「いいものですね、友達って」
:07/05/28 04:30
:SH901iS
:☆☆☆
#434 [
]
「……………」
「志乃くん?」
「もー寝るわ!」
俺はベッドに潜り込んだ
「照れてるんですか」
「やかましい!!」
アルコールのせいもあるが俺は顔から火がでるくらい真っ赤になった。
:07/05/28 04:32
:SH901iS
:☆☆☆
#435 [
]
コウはクスクスと笑いながらソファーに横になった。
「志乃くん…」
「…………なに」
「志乃くんは僕の親友です。だから何があっても僕はあなたを裏切りません。困った時は助けます」
コウに目を向けると
コウは天井を見ながら目を細めていた。
「そりゃ…どうも」
:07/05/28 04:35
:SH901iS
:☆☆☆
#436 [
]
コウは天井を見たまま
フッと笑い
「お礼はいいです」
と言った。
俺は何だか
あったかい気持ちになった
ああ…俺も今まで
こんな風に言ってくれる友達っておらんかったな…
「…サンキューな……」
:07/05/28 04:43
:SH901iS
:☆☆☆
#437 [
]
ボソッと呟いた俺の言葉はコウには届かなかったのか、コウは目をまるくして
「何か言いましたか?」
と言った。
「別に〜!おやすみ!」
「おやすみなさい」
俺達は眠りについた。
まさか俺が
コウを裏切る日がくるなんて、この時の俺は想像もしていなかった。
:07/05/28 04:49
:SH901iS
:☆☆☆
#438 [すず
]
おはよう


お久しぶり

最近は全然来られなくてゴメンネ

今一気に更新分見たよぉ


志乃くんのこれからが気になる〜

コウを裏切るって一体何が

あの姫とどおにかなっちゃうの〜

とか、気になることは山ほどだけど、私は気長に待ってるからゆっくり更新してね


:07/05/28 07:44
:SH903i
:☆☆☆
#439 [
]
俺はその夜
夢を見た。
――――――………
《……のくん……》
《……志乃くん…》
コウ……?
『コウ!!お前…』
《志乃くん……》
コウが
血まみれになって
俺を呼んでいる。
:07/05/29 04:35
:SH901iS
:☆☆☆
#440 [
]
『コウ!!』
俺はコウに駆け寄ろうと立ち上がった。
《だめです…あなたは…》
コウは唇を噛み締め
苦痛に歪んだ表情をした。
『何言って…コウ!!』
俺はコウの元へ走ろうとした…が
……足が……。
:07/05/29 04:37
:SH901iS
:☆☆☆
#441 [
]
足が動かない。
『コウ……っ…』
俺はコウに向かって手を伸ばす。
『コウ…!!』
届かない。それどころか
コウはどんどん離れていく
《僕は…あなたを……》
:07/05/29 04:40
:SH901iS
:☆☆☆
#442 [
]
苦痛に耐える表情をしながら
コウは俺に向かい微笑んだ
《…僕は………》
え?なに?
《志乃くん…僕は……》
何て言ってるんや…?
《僕は…あなたを…守れま………し…た……》
:07/05/29 04:43
:SH901iS
:☆☆☆
#443 [
]
―――………
「コウ!!!!」
俺はガバッと跳び起きた。
体中が汗でべとべとしている。
「…な…んや…夢…か」
変な夢を見たせいか
俺は呼吸が荒くなっていた
「…おはようございます」
:07/05/29 04:46
:SH901iS
:☆☆☆
#444 [
]
「あ…おはよ…」
ムクリとだるそうにコウが起き上がり、時計を片手にとった。
「…まだ5時ですが…何の用ですか」
「は?」
コウはあきらかに不機嫌な表情で俺をじろっと見た。
:07/05/29 04:48
:SH901iS
:☆☆☆
#445 [
]
「僕の名前を呼んだでしょう?……まさか…」
コウの目がギロリと光った
「寝言で僕の名前を呼んだんですか」
「…う………」
「…図星ですか」
「……まぁ…」
コウは朝っぱらから深いため息をついた。
「まさか僕の夢を見たなんて気持ち悪い事言いませんよね」
:07/05/29 04:51
:SH901iS
:☆☆☆
#446 [
]
「……………」
ん?
俺なんの夢見てたっけ。
コウの名前を叫んだ事は覚えてる。だが
夢の内容は……
「出演料いただきます」
「…いくらよ」
「そうですね、僕最近バイクの免許がほしいです」
払えるかい!!
:07/05/29 04:54
:SH901iS
:☆☆☆
#447 [
]
「ケタがちゃうやろ」
「…ではマンションを」
「ケタがちゃうわ!ケタが!!」
「わかりました。野菜生活でいいですよ」
あら、味覚戻ったん?
「それで、どのような夢を?」
:07/05/29 04:55
:SH901iS
:☆☆☆
#448 [
]
「…忘れた」
「と、言いますと?」
「覚えてへん」
「こんなに朝早くに僕を起こすような夢を見たくせに覚えてない、ですか」
「……おー」
ほんまに何の夢やっけ…
「…志乃くんは記憶力がないんですね…髪がないから頭の中身も抜けていくんでしょうか」
:07/05/29 04:58
:SH901iS
:☆☆☆
#449 [
]
「頭は関係ないやろ」
「関係あります」
コウは布団に潜り込んだ
「もう少し寝ます。おやすみなさい」
「…おやすみ」
俺は額から流れる汗をぬぐい、再び眠りについた。
:07/05/29 05:02
:SH901iS
:☆☆☆
#450 [
]
【第22章 幕開け】
《時間です》
《起きて下さい》
《時間です》
「…う〜……ん」
《起きて下さい》
「……うるせ〜…」
って………
「なんや!?」
:07/05/30 03:26
:SH901iS
:☆☆☆
#451 [
]
「ああ、おはようございます志乃くん」
「…今のって…」
何?
「目覚ましです」
なんか…コウの声に聞こえたんやけど……
「僕の着ボイスです」
えーーー!!?何それ!
:07/05/30 03:27
:SH901iS
:☆☆☆
#452 [
]
「おまっ……えっ?…なに…着……?」
「志乃くん何を伝えたいんですか。しっかり話して下さい」
自分の着ボイスを目覚まし音にするとは…
いやいや
それ以前に自分の着ボイスを保存するやつなんか初めてみたぞ。
:07/05/30 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#453 [
]
「自分の声で目が覚めるとは、なんだか不思議な感じですね」
ほなやめろ。
「今日はとても目覚めがいいです」
コウはニコニコしながら
大きく伸びをした。
こいつ
自分大好き人間か!?
:07/05/30 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#454 [
]
「お腹すきましたね。朝ごはんいただけますか」
「…ちょっと待って」
「プレイバック」
!!?
「……プレイバック…」
「いいですね、待ちましょう」
ノッてもーた…。
俺はため息をつきながらリビングへ向かった
:07/05/30 03:36
:SH901iS
:☆☆☆
#455 [
]
「かーちゃん飯は…」
リビングはシーンとしていた。テーブルの上には紙切れと二千円が置かれている
《朝飯なし。朝マックでも買うて食べなさい》
朝マック…ねぇ…。
俺はいいけど
コウが何て言うか……
:07/05/30 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#456 [
]
「いいですね行きましょうか」
部屋に戻りコウに伝えると意外にもコウはニッコリとして立ち上がった。
「お前マクド食った事あるんか?」
「いいえ」
やっぱり…
「未知の食べ物ですのでぜひ食してみたいです」
:07/05/30 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#457 [
]
未知て…
マクドが未知て…
あの有名なファーストフードマクドナルドが未知!?
「なぜ関西ではマクドと言うのに朝マックだけは朝マックなんですかね?朝マクドでいいじゃないですか」
そんなん俺に言われても!
:07/05/30 16:40
:SH901iS
:☆☆☆
#458 [
]
「まぁいいでしょう。急がないと朝マックを食べる予定が普通のマクドを食べる事になりますよ」
普通のマクドて?
朝マックは普通ちゃうんか?てかややこしい言い方すんな!!
「別にどっちゃでもええやんけ」
「だめです」
:07/05/30 16:42
:SH901iS
:☆☆☆
#459 [
]
「なんで!!」
「志乃くんのお母様の命令でしょう?朝マック食べなさいと」
「……そーですね」
「そうですよ」
行きましょう、とコウは部屋をでていった。
この日
これから起きるマクド店内での出来事が
俺を狂わせる事になる…。
:07/05/30 16:45
:SH901iS
:☆☆☆
#460 [
]
「いらっしゃいませ〜」
マクドへつき
店員がスマイルぜろ円をくれた。
「俺は…何にしよかな」
「僕は志乃くんと同じものにします」
うーん…
「じゃあ〇〇セットふたつ」
「ありがとうございます少々お待ち下さい」
:07/05/30 17:26
:SH901iS
:☆☆☆
#461 [
]
俺達は空いている席に腰かけた。
「学生がたくさんいますね。たまり場でしょうか」
「マクドでオールとかよくやるわな〜」
俺は頬杖をついて
店内をぐるっと見渡した。
「…あれ?」
:07/05/30 17:28
:SH901iS
:☆☆☆
#462 [
]
一人の女性が
小説を片手にコーヒーを飲んでいる。
あの美しい…
あの美しいオーラは!!
「スーパーの店員や!」
俺は目を輝かせた。
コウは俺の目線を追い、美女店員にたどり着いた。
「知り合いですか?」
:07/05/30 17:30
:SH901iS
:☆☆☆
#463 [
]
「いや…昨日枝豆買いに行ったスーパーの…」
「スーパー枝豆の店員ですか」
スーパー枝豆!?
「そんな店名やったんか」
そりゃ枝豆豊富やわな
「いえ、言ってみただけですが」
勝手に名付けるな!!
:07/05/30 17:32
:SH901iS
:☆☆☆
#464 [
]
「ほう……」
コウは美女店員を上から下まで舐めるように見た。
「美しい方ですね」
「めっちゃ美女やわ〜」
「そうですね」
コウは対して興味なさそうに美女から視線を逸らした
こいつもしや
女の趣味悪いんか?
:07/05/30 17:35
:SH901iS
:☆☆☆
#465 [
]
「志乃くん目がハートになってますよ」
「えっ…あ〜ははは」
「何笑ってるんですか。あなたまさかあの方に…」
「ちゃうちゃう!!俺には幸子がおるんやから!」
「……それならいいですけどね…」
そうですとも。
俺には愛しい幸子がおるんやから。
:07/05/30 17:38
:SH901iS
:☆☆☆
#466 [
]
「お待たせしました」
俺達の席に
〇〇セットが届いた。
「いっただきま〜す」
俺はハンバーガーに食らいついた。
「……食わんのか?」
コウは黙ったまま
トレイを擬視している。
「……志乃くん…」
:07/05/31 02:14
:SH901iS
:☆☆☆
#467 [
]
まさか食えないとか言うんちゃうやろな〜…
「…なに」
「少ないです」
「は?」
「たったこれだけではお腹が膨れません」
えー!?
こいつどんだけ食う気やねん
「僕もう1セット買ってきます」
:07/05/31 02:15
:SH901iS
:☆☆☆
#468 [
]
「食うてからにしろ」
「いやです」
「食うてからにしなさい」
「……………」
「黙って早く食べなさい。わかったか?」
俺はコウの親か!!
「……わかりません」
わかってくれ息子よ。
:07/05/31 02:18
:SH901iS
:☆☆☆
#469 [
]
「買ってきます!」
コウは千円札を握りしめ
席をたった。
あいつはガキか…。
俺は黙々とハンバーガーを食った。
「あれー!?」
:07/05/31 02:19
:SH901iS
:☆☆☆
#470 [
]
「昨日の…」
俺は顔をあげた。
「あっ…」
べっぴん店員さんが俺を見て微笑んでいる。
「おはようございます。昨日はどーもありがとう」
「覚えてたん!?」
「きみ、カッコイイから」
えー!!照れますやん!
:07/05/31 02:21
:SH901iS
:☆☆☆
#471 [
]
「一人?」
「あ〜今連れときてる」
「そうなんだ〜」
「一人なんスか?」
「うん、これから仕事」
「頑張ってくださ…」
え…!?何この熱い視線
べっぴん店員は
俺をじいーっと見つめている。
:07/05/31 02:26
:SH901iS
:☆☆☆
#472 [
]
「あ…の……」
「なぁに?」
う…やばい…。
何これ……なんか…
この人の目に
吸い込まれそうな…。
「志乃くん?」
コウが戻って俺の名を呼んだ。
俺はハッとした。
「どうしたんですか?」
:07/05/31 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#473 [
]
「いや…別に」
「あ、じゃーあたし仕事だから。また来て下さいね」
べっぴん店員は
俺とコウに軽くお辞儀をし店を後にした。
「何話されてたんですか」
「…別に……」
そうですか、とコウは言いハンバーガーをガブッと食べた。
:07/05/31 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#474 [
]
「…なるほど。案外おいしいですね」
コウは一個めのハンバーガーをたった三口でたいらげた。
「おい」
「はい?」
「もっと噛みなさい」
「いやです」
「噛め」
「いやです」
「噛めや!!」
:07/05/31 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#475 [
]
「何怒ってるんですか」
コウは二個目のハンバーガーを開きながら
鼻でフッと笑った。
「もっと噛めや!!俺の言う事が聞けへんのか!」
「………………」
俺の怒鳴り声で店内の客が俺に注目した。
「志乃くんどうしたんですか?」
:07/05/31 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#476 [
]
コウが心配したような
困ったような表情で俺を見た。
「…あ……わりぃ…」
またや……
また口が勝手に…。
「昨日と同じです」
「え?」
コウがジュースを一口飲んで言った。
「今怒鳴った時の目、昨日の志乃くんと同じでした」
:07/05/31 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#477 [
]
「……………」
「何かあったんですか?」
心配そうな顔で
コウは俺の顔を覗き込んできた。
「…なんもない」
「……そうですか…」
コウは俯いて
今度は一口一口ハンバーガーを噛みしめた。
俺…なんか変や…。
:07/05/31 02:45
:SH901iS
:☆☆☆
#478 [
]
その後俺は食欲がなくなり残ったハンバーガーをコウにあげた。
「志乃くんは本当に少食ですね」
「…やかましい」
なんやろ……。
頭がズキズキする…
頭の中が……。
:07/05/31 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#479 [
]
「志乃くん顔色悪いですよ?大丈夫ですか?」
顔色…?
ただの風邪か?
「大丈夫だいじょ…」
俺は自分の顔に手を当て、ゾッとした。
冷たい…
ただの冷たさじゃない。
まるで氷を触ってるみたいや。
「志乃くん?」
:07/05/31 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#480 [
]
「…いや…なんもない」
「本当ですか?真っ青ですが…」
「大丈夫やから…」
俺はコウから目線を逸らし窓を眺めた。
「…っ……!?」
なんだこれは………
窓にうっすらと映る俺は
俺じゃなかった。
まるで悪魔のような
真っ青な顔をし、ニヤリと笑っている俺が映っていた
:07/05/31 03:03
:SH901iS
:☆☆☆
#481 [
]
俺…
俺は……
今俺はこんな顔をしているのか……?
俺は自分の顔を手で覆った
「志乃くん?本当にどうしたんですか?」
「……るな……」
「はい?」
「見るな!!!」
「志乃くん?」
「俺を見るな!!!」
:07/05/31 03:05
:SH901iS
:☆☆☆
#482 [
]
「志乃くん落ち着いて下さい、どうしたんです?」
コウは俺をなだめながら
俺の手を握った。
「見るな!!」
「志乃くん落ち着きなさい」
コウが俺の顔を
いや、手の上から
俺をひっぱたき、俺は冷静になった。
「どうしたんですか」
:07/05/31 03:08
:SH901iS
:☆☆☆
#483 [
]
恐る恐る顔から手を退け
再度窓ガラスに目をむける
…いつもの俺や…。
そこに映る俺は
先程とは違った情けない表情をした
まぎれもなく俺だった。
「家に戻りましょう。帰りますよ」
コウは俺の腕を掴み、
足早に店内を後にした。
:07/05/31 03:12
:SH901iS
:☆☆☆
#484 [
]
店の外に出た瞬間、
コウは俺の手を握りながらじっと俺の目を見た。
「ああ…良かったです…いつもの志乃くんの目です」
「……………」
「帰りましょうね」
コウはそれ以上何も言わずにスタスタと歩いた。
俺も俯いたまま
コウの後ろを歩いた。
:07/05/31 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#485 [
]
さっきの俺…
一体なんやったんや?
俺が
俺じゃなかった。
さっきの表情は…
コウは
あの悪魔のような俺を見たのか…?
あんな表情を…
もし見られていたら……
《コロセ》
「え!?」
:07/05/31 03:57
:SH901iS
:☆☆☆
#486 [
]
「どうしました?」
俺の声にコウは足を止め
振り返った。
「いや…何も」
「…………」
コウは怪訝な顔つきで俺をじろっと見、親指の爪をガリッと噛み再び歩き出した
今の声…何や?
コロセ……って?
:07/05/31 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#487 [
]
「ただいま帰りました」
家のドアを開け、
コウが玄関に上がった。
お前んちか!!
「…ただいま」
「部屋に行きましょう」
コウは元気のない俺をチラッと見て階段をのぼった。
:07/06/01 00:46
:SH901iS
:☆☆☆
#488 [
]
部屋に入るなり
コウはたばこをとりだし火をつけた。
「大丈夫ですか」
煙を吐きながら
コウは俺を見る。
「……ん、大丈夫…」
「だめですね、どうしたんですか昨日から」
「………別に」
:07/06/01 00:47
:SH901iS
:☆☆☆
#489 [
]
部屋にいても
俺は自分の顔が気になった
鏡…鏡……
俺は机にある小さな鏡を手にとった。
「髪形を気にしてるんですか?大丈夫ですよ髪形は。髪がないんですから」
やかましい。
俺は自分の顔を映し、ホッとした。
いつもの俺や…。
:07/06/01 00:50
:SH901iS
:☆☆☆
#490 [
]
「目を気にしてるんですか」
「え?」
コウは右手にもった煙草からでてくる煙を眺めながら優しい口調で言った。
「なぜ鏡を見てるんです?目を気にしているんでしょう?」
「……………」
:07/06/01 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#491 [
]
そういえば
コウは俺の目が違ったと言ってたな…
その時の俺は…
さっきのような表情をしていたのか?
「大丈夫ですよ。今はいつもの志乃くんと同じです」
「………っき…は?」
「?すみません聞こえませんでした」
:07/06/01 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#492 [
]
「さっきの俺は!?」
「…………」
「どんな表情してたんや!!答えろ!!」
「…そんな必死になって…どうしたんですか」
「………………」
「とりあえず落ち着いて下さい。表情は…わかりませんが目だけが違っていました」
:07/06/01 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#493 [
]
「…どんな風に…」
コウは力なく問い掛ける俺に一瞬目を向け、
フイッとそっぽを向いた
「…僕を憎むような…いえ、全てを憎むような…そんな目をしていました」
全てを…憎むような…
「…そ……っか……」
:07/06/01 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#494 [
]
俺はガクッと肩を落とした
頭が重い…。
コウは俺の隣に座り、
俺の肩を抱き寄せた。
「志乃くんすみません。不安にさせましたか?」
「……………」
「大丈夫ですよ。きっと僕の見間違いです」
:07/06/01 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#495 [
]
頭が重い…
頭が……。
俺は頭を抱え込んだ。
コウは俺をなだめるように肩をポンポンと叩いた。
「大丈夫ですよ」
優しい口調で俺をあやすコウに
俺は涙が出そうになった
一体俺は
どうしたんや…?
:07/06/01 02:47
:SH901iS
:☆☆☆
#496 [
]
【第23章 異変】
その日以来
俺は特に何も変わらず
相変わらずの日々を過ごしていた。
「志乃くん今日はやけに嬉しそうですね」
俺の身体に異変があった日から一週間がたった。
「今日は幸子が家にくるねん!コウ邪魔せんといてな〜?」
俺はすっかり忘れてしまっていた。
俺の身体に異変が起きていた事なんて
:07/06/01 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#497 [
]
「邪魔しないでと言われても…僕は一緒に住んでいるんですから…」
「頼む!ほんの2時間…いや、1時間でえーから散歩でもしてきてくれへん?」
「長い散歩ですね」
「頼む!!!」
「………わかりました。では2時間、外してあげますよ」
:07/06/01 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#498 [
]
「サンキュー!!」
俺はコウに抱き着いた。
「やめて下さい…気持ち悪いです…」
「お前にチューしたい気分やわ!」
「…したら殴ります」
「冗談やんっ!!」
俺達はふざけあいながら
幸子を迎えに駅まで歩いた
:07/06/01 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#499 [
]
「偶然だね!」
駅までもうすぐのところで俺達の背後から声が聞こえた。
振り返ると
「あれ?スーパーの…」
スーパー枝豆(仮名)のべっぴんな店員がいた。
「覚えててくれたの?」
店員さんはニコニコしながら俺達に駆け寄った。
:07/06/01 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#500 [
]
「そりゃ〜べっぴんは忘れへんわ〜」
俺は少し照れながら頭をかいた。
「本当〜?嬉しいな〜」
「マジっス!!」
照れる俺の隣で
コウは涼しい顔をして空を見上げている。
「きれいですね」
:07/06/01 03:01
:SH901iS
:☆☆☆
#501 [
]
「え…あたしが?あなた達友達〜?」
店員さんはコウをニコニコした表情で見ている。
「いえ、空がきれいだと言いました」
おい!!!!
固まる俺と店員さんをよそに
コウは目を細めながら空を見上げている。
:07/06/01 03:04
:SH901iS
:☆☆☆
#502 [
]
「あ〜ハハハ…こいつ連れやけど、変なやつでさ〜」
苦笑いする俺。
「そっ…か〜あはは」
苦笑いする店員さん。
「……………」
清々しい表情で空を見上げ無言のコウ。
こいつはしゃあしゃあと……
フォローしなあかんの俺なんですけど!!
:07/06/01 03:06
:SH901iS
:☆☆☆
#503 [
]
「ねぇ、名前教えてもらってもいいかな?」
「俺っスか!?」
「うん。だめ?あたしはアコっていうの」
アコ!!
かわいい名前〜。
「俺は志乃。こっちはコウやで〜!」
「志乃くんとコウくんね、わかった〜!!」
:07/06/01 03:12
:SH901iS
:☆☆☆
#504 [
]
「志乃くん早く行きましょうよ。幸子さんが待ってますよ」
「あーっ!ほんまや!アコさんまたね!!」
「あっ…志乃くん…」
歩きだそうとした俺を
アコさんが呼び止めた。
「何スか?」
「顔に何かついてるよ」
:07/06/01 03:14
:SH901iS
:☆☆☆
#505 [
]
アコさんはそう言うと
俺の顔にすっと手を伸ばしてきた。
ぎゃーー!!!
やばい!ハズイ!!
俺は固まってアコさんのされるがままになっていた。
「ほら、ここに…」
アコさんは
俺の目をじっと見つめた。
:07/06/01 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
#506 [
]
「………………」
またや……
また……
頭がぼーっとしてくる…
頭が重い……。
なんやこれは……
「とれたよっ」
アコさんの言葉で
俺はハッとした。
「あ、ありがと!ほな、またね〜!!」
「また店に来てね」
:07/06/01 03:19
:SH901iS
:☆☆☆
#507 [
]
「おう!また枝豆買いに行くわ〜!」
俺はアコさんに手を振り、駅に向かって歩いた。
コウも振り返りアコさんに軽く会釈をして歩き出した
スタスタと足早に歩くコウの背中越しに、
《ガリッ》と爪を噛む音が聞こえたような気がした。
:07/06/01 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#508 [
]
「志〜乃〜!!」
駅につくと
ちょうど幸子が改札を通るところだった。
「さっちこ〜!!」
俺は改札口に駆け寄った。
「ふふ。久しぶり」
かわいい笑顔で俺の手を握る幸子。
俺は幸せ者や〜。
:07/06/02 01:28
:SH901iS
:☆☆☆
#509 [
]
「幸子さんこんにちは」
「あれ〜神谷くん。どうしたん?」
「ああ、実はですね…」
「今コウと住んでんねん」
「えっ…?そうなん?」
幸子は驚いたように
目を見開いた。
「うん、でも今日は…」
:07/06/02 01:30
:SH901iS
:☆☆☆
#510 [
]
「今日は?」
なんつーか…その……
「今日僕は少し予定があるので」
コウは幸子を見て微笑んだ
「そーなんや。じゃあ志乃と二人なん?」
「お…おう!二人きりやで!!」
:07/06/02 01:32
:SH901iS
:☆☆☆
#511 [
]
今日こそは脱童貞!!と意気込む俺と
それを感じとり顔を赤らめる幸子を
コウはニコニコしながら見ていた。
「では僕はこれで」
「神谷くんまたねっ」
「はい。志乃くん…」
コウは俺の耳元で
「2時間したら戻りますからそれまでに」
と言った。
:07/06/02 01:34
:SH901iS
:☆☆☆
#512 [
]
「サンキューな」
俺はコウに感謝し、
幸子と二人で家に向かった
「見ない間に少しやせたんちゃう?」
幸子が俺をまじまじと見ながら言った。
「そーか?わからへん」
「絶対やせたよ。ちゃんと食べてる?」
「食べてるで」
:07/06/02 01:36
:SH901iS
:☆☆☆
#513 [
]
「ほんまかな〜?」
「ほんまやって」
幸子はうーんと唸り、
閃いたような表情をした。
「あたし料理作るよ!あのスーパー寄っていい?」
幸子が指さしたのは
スーパー枝豆だった。
:07/06/02 01:58
:SH901iS
:☆☆☆
#514 [
]
「料理とかえ〜って…」
それよりお前と甘い時間を過ごしたいんやけど
「お願い。志乃に元気になってほしいねん」
幸子は困った表情で俺にお願いをする。
かわいすぎる!!
幸子お前を俺のハート泥棒として逮捕する。
「わかった。ほな作って」
:07/06/02 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#515 [
]
幸子はニッコリと笑い、
スーパーに入っていった。
「何食べたい〜?」
「幸子の得意なやつ」
「え〜何にしよっかな」
ニコニコしながら食材を見る幸子をみて、俺は自然に笑みがこぼれた。
「ねーねー」
ふいに幸子が俺を呼ぶ。
:07/06/02 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#516 [
]
「どした?」
「ふふふ」
俺の問いに幸子は俯きながら笑い出し、答えない。
「なんやねんな?」
「なーんかさ〜こうして二人で買い物とか…夫婦みたいやね!」
言ったあと幸子は顔を真っ赤にして足早にカートを押し、俺から離れた。
:07/06/02 02:10
:SH901iS
:☆☆☆
#517 [
]
「ふ……ばーか」
「何か言った〜!?」
「いや、別に」
あ〜なんちゅーかわいいやつやねん幸子って。
俺は照れる幸子をからかうように幸子にくっついて歩いた。
レジに向かうと、そこにはアコさんがいた
:07/06/02 02:13
:SH901iS
:☆☆☆
#518 [
]
「志乃くん!さっそくきてくれたんだねっ」
「どーも〜」
俺はアコさんに軽く会釈した。
「隣の子は彼女かな?」
「そうです〜」
俺は照れながらもアコさんに幸子を紹介した。
「志乃くん彼女いたんだね〜」
:07/06/02 02:29
:SH901iS
:☆☆☆
#519 [
]
「そりゃ、まぁ…」
「カッコイイもんね!あたしも志乃くんタイプだし」
おいおい。
何を言い出すんやこの人。しかもマイハニー幸子の前で。
「またまた〜冗談やめてくださいよ〜」
「冗談じゃないよ」
:07/06/02 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#520 [
]
からかうようにしていたアコさんの顔から
一瞬笑顔が消えた。
「幸子ちゃん、油断してたら奪っちゃうからね」
冗談とも本気ともわからない口ぶりで
アコさんが幸子に言った。
幸子は困ったような表情をしている。
:07/06/02 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#521 [
]
ちょっと…
いくらべっぴんでも
幸子を困らせるのはいただけん。
「俺の女困らせんといて」
俺はアコさんに向かい
冷たく言い放った。
「ごめ〜ん!冗談だから!怒んないでよっ。幸子ちゃんもごめんね?」
:07/06/02 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#522 [
]
幸子は悲しそうな表情をしていたが、
アコさんに向かい笑顔を見せて
「志乃は誰にも渡しません。あたしの彼氏やから」
と言った。
アコさんはその言葉を聞きほんの一瞬、
幸子を物凄い目付きで睨んだ。
それはほんの一瞬すぎて
俺はその表情が見間違いだと思ってしまった。
:07/06/02 02:38
:SH901iS
:☆☆☆
#523 [
]
「ありがとう。またきてね!」
レジが終わり、アコさんは笑顔で俺達に向かい言った。が、俺は何も答えなかった。
幸子を悲しい表情にさせた、俺はアコさんが許せなかった。
もう二度とスーパー枝豆には行かない、と俺は思った
:07/06/02 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#524 [
]
食材を袋につめ、
俺達は家へ向かい歩いた。
「…さっきの店員さん…知り合い?」
幸子が遠慮がちな表情で俺に問いかけた。
「少し話すくらいやで」
「………………」
「ほんまやで」
:07/06/02 02:44
:SH901iS
:☆☆☆
#525 [
]
「でも…あの人志乃のこと名前で呼んでた」
「まぁ…さっき名前聞かれたからな〜…」
「……やだ……」
「え?」
立ち止まり俺の服の裾を掴む幸子の目には
うっすらと涙がたまっていた
「えっ…どしたん?」
:07/06/02 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#526 [
]
「やだよ……」
「幸子?何泣いてん?」
焦る俺。
「あの人…志乃の事…奪うとか言ってた…」
幸子の大きな目からは
涙がぽたぽたと落ちた。
「俺にはお前がおるやん」
「…でもぉ……」
泣き続ける幸子。
:07/06/02 02:49
:SH901iS
:☆☆☆
#527 [
]
不謹慎か?
俺はやきもちで泣いている幸子を見て、
おもしろくなってきた。
「…ぷっ」
思わず吹き出してしまった俺を、幸子は怪訝な表情で見上げた。
やべーやべー。
「何…笑ってるん……」
:07/06/02 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#528 [
]
「笑ってへん」
「笑ってるやん!!」
「笑ってないって」
幸子は俺の胸板をぽかぽかと叩く。
かわいすぎる…。
なんでこんなかわいい生き物が生まれんねやろ。
「ごめんって。早く家行くで。幸子の料理食いたい」
:07/06/02 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#529 [
]
俺の言葉に幸子はハッとして歩きだした。
「今日はスタミナ丼を作りま〜す!いっそげ〜!」
「…スタミナ丼…か」
俺はフッと笑みが漏れ、
幸子のあとをついて歩いた
これから
あんな出来事が起きるとも知らずに…。
:07/06/02 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#530 [
]
家につき、幸子はさっそく台所にたった。
「出来たら呼ぶから志乃はテレビでも見ててな!」
「手伝うわ」
「だめ!志乃が手伝ったらマズなるやんっ」
「…ふざけろ」
「はいはい!あっち行ってて〜!」
幸子に背中を押され、俺は台所から追い出された。
:07/06/03 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#531 [
]
「おもろいテレビなんてしてねーっての…」
……って、テレビ見てる場合か!
今日こそは脱童貞や!
俺は振り返り台所に立つ幸子を見つめた。
フンフンと鼻歌を歌いながら食材を切っている幸子に俺は欲情してきた。
:07/06/03 03:54
:SH901iS
:☆☆☆
#532 [
]
「なぁ……」
俺は幸子の背後に立ち、腰に手を回す。
「志〜乃〜!今料理中やから邪魔しやんといて!」
幸子は俺からスルリと抜け、俺に背を向けた。
幸子の耳が赤い。
再度俺は幸子を抱きしめる
:07/06/03 03:56
:SH901iS
:☆☆☆
#533 [
]
「…照れてんの?」
幸子の耳元で囁くように俺は言う。
「も〜!何言って…」
振り返り俺を見る幸子の表情が一瞬固まった。
「お前が欲しい」
「……志…乃……?」
:07/06/03 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#534 [
]
幸子は俺の顔を見ながら
どんどん後退りする。
「幸子…」
「…や……だ……来ないで……」
幸子?
「…志乃…じゃない…」
幸子?
「やめ…て……」
幸子の表情は
今まで見たことがないくらい脅えていた。
:07/06/03 04:01
:SH901iS
:☆☆☆
#535 [
]
「やめて…志乃……怖い……やだ……」
……怖い?
俺が怖い?
「ふざけんな!!!」
「きゃあ!!!」
幸子の悲鳴と共に
ガツッと鈍い音がした。
俺の右手には違和感。
…………え……?
:07/06/03 04:06
:SH901iS
:☆☆☆
#536 [
]
ハッとした時には
遅かった。
「さち…こ……?」
俺の目には
頬を押さえながら俯き震える幸子が映った。
う…そだろ……?
俺が……
「志乃…なんで……?」
俺が幸子を殴った……
:07/06/03 04:08
:SH901iS
:☆☆☆
#537 [
]
身体中から血の気が引くのがわかった。
俺はガクッとひざをつく。
俺は……
最愛の女を
この手で殴ってしまった。
「……幸子……」
幸子の頬に手を伸ばすと
幸子はビクッと震え、俺から離れた。
「…ごめん…幸子ごめん」
:07/06/03 04:11
:SH901iS
:☆☆☆
#538 [
]
幸子は何も答えなかった。
ただただ俯いて泣きながら震えている。
どのくらい時間が立ったのだろう。
ふと、玄関が開く音がした
「ただいま戻りました」
コウの声が玄関から聞こえてきた。
:07/06/03 04:14
:SH901iS
:☆☆☆
#539 [
]
「志乃くん?戻りましたよ。志乃くーん」
だんだんとコウの声が近付いてくる。
ガチャッとリビングのドアが開くと同時に
驚いた表情のコウが叫んだ
「どうしたんですか!?」
:07/06/03 04:15
:SH901iS
:☆☆☆
#540 [
]
コウは俺達の元にかけより幸子と俺を交互に見た。
「何があったんです!?幸子さん大丈夫ですか!?」
コウは幸子の顔を心配そうに覗き込んだ。
「志乃くん…」
幸子の肩を優しく掴みながらコウは俺を見上げる。
「…志乃くん……何があったんですか……」
:07/06/03 04:20
:SH901iS
:☆☆☆
#541 [
]
俺は何も答えられなかった
俺が幸子を殴ったなんて
何かの間違いや…。
でも確かに俺の右手には
人を殴ったとき特有の痺れがある。
……どうして俺が…
「話はあとから聞きます。僕は幸子さんを送りますので」
:07/06/03 04:23
:SH901iS
:☆☆☆
#542 [
]
コウはヨロッと立ち上がる幸子の肩を抱き、リビングのドアを開けた。
俺は呆然とその場にひざをついたままだ。
リビングから出る幸子が
ゆっくりと俺に振り返った
「…あたし大丈夫やから…気にしやんでな……?」
無理矢理笑ってみせる幸子の頬は痛々しい程赤くて
俺は涙が流れた。
「…ご…めん………」
:07/06/03 04:28
:SH901iS
:☆☆☆
#543 [
]
【第24章 侵蝕】
コウと幸子が家を出たあとも俺は動けなかった。
幸子が切った食材だけが虚しく台所に散らばっている
「やっほーー!!」
シンと静まっていたリビングに明るい声が響いた。
「志乃〜!久しぶり!さきが戻ってきましたぁ!」
:07/06/03 04:38
:SH901iS
:☆☆☆
#544 [
]
「…さ……き……?」
そういえばいたね、そんな人(霊)も。
「どうしたの〜?暗いなぁ〜。ねっ、コウは!?」
さきは嬉しそうに俺の周りをピョンピョンと飛び回った。
……やめろ。
頭がズキズキする。
:07/06/03 04:40
:SH901iS
:☆☆☆
#545 [
]
「志乃くーん?マジで元気ないね〜!どしたの?」
うるさい…
頼む。黙ってくれ…
「さきの元気わけてあげるよ〜!!」
頼むから出てってくれ…
「は〜い!志乃に元気を…きゃああ!!!」
:07/06/03 04:42
:SH901iS
:☆☆☆
#546 [
]
リビングには
甲高いさきの悲鳴。
そして俺の手は
「…志……乃……」
さきの心臓へ食い込んでいた。
ニヤリと口角があがるのがわかる。
「霊なら痛みも感じないだろ?」
俺の声ではない低い声で
俺は冷たく言い放った。
:07/06/03 04:47
:SH901iS
:☆☆☆
#547 [
]
「志乃…なん…で…?」
さきが俺の腕を掴みながら苦しそうな表情をする。
「へぇ?苦しいのか?お前ら霊は痛みも何も感じないんだろ?」
ニヤニヤと笑う俺の腕は
さきの心臓に食い込んだままだ。
何だこれは…
俺の腕には冷たいけどぬるっとした感触。
:07/06/03 17:04
:SH901iS
:☆☆☆
#548 [
]
「志乃…やめて…」
やめたい
やめたいけど
俺の身体が勝手に…
「お前はなぜ下界にいるんだ?」
冷静な口調で俺は問う。
「なぜさ迷っている?」
不敵な笑みを
浮かべたままで
:07/06/03 17:06
:SH901iS
:☆☆☆
#549 [
]
「あ…志乃……やめ…」
さきのか細い声は
ある人物により掻き消された。
「志乃くん!!何やってるんですか!!」
コウは俺の元へ駆け寄る。
「チッ…邪魔が入った」
俺はそれだけ呟くと
目の前が真っ暗になった
:07/06/03 18:32
:SH901iS
:☆☆☆
#550 [
]
「志乃くん!!」
頭の奥から
コウが俺を呼ぶ声が聞こえてくる。
「志乃くんしっかり!!」
わりぃ…
身体が動かない…
「志乃くん!!」
俺は深い眠りについた。
:07/06/03 18:34
:SH901iS
:☆☆☆
#551 [
]
―――――……‥‥
《誰……?》
《誰なの……?》
俺は夢を見ていた。
《やめて………》
脅える声の主は……?
《お願い…やめ…て…》
……このは?
:07/06/03 18:37
:SH901iS
:☆☆☆
#552 [
]
このはが
脅えた表情でしゃがみ込んでいる。
〈このは!!〉
俺はこのはの名前を叫ぶが
声がでない。
《お願い…やめ……きゃぁああああ!!》
甲高い悲鳴と共に
このはの身体から
大量の血が噴き出した。
:07/06/03 18:40
:SH901iS
:☆☆☆
#553 [
]
《今回はこのくらいにしてやるよ》
俺の背後から
低い声が聞こえる。
誰だ……?
俺は振り返ろうとする
が……
―――――…‥‥
「志乃くん!!」
コウの叫ぶ声で
俺は夢から覚めた。
:07/06/03 18:43
:SH901iS
:☆☆☆
#554 [
]
「…………俺……」
頭がボーッとする。
「大丈夫ですか?」
心配そうにコウが俺の顔を覗き込み、ホッとした表情をした。
「さきさん、今は大丈夫ですよ」
コウはドアの外に呼び掛けるように言った。
:07/06/04 07:51
:SH901iS
:☆☆☆
#555 [
]
さきがドアから遠慮がちに部屋に入ってくる。
「…さき…俺……」
そこで口が止まった。
何を言い訳するつもりや?
俺はさきにした事を
鮮明に覚えている。
「………ごめんな…」
:07/06/04 07:53
:SH901iS
:☆☆☆
#556 [
]
「…何かに……取り憑かれたの……?」
「………え?」
なんで?
「志乃の顔…なんか違う人みたくなってた」
「……………」
取り憑かれた……?
俺が?いつ?
なぜ……?
:07/06/04 07:55
:SH901iS
:☆☆☆
#557 [
]
「…わからへん」
「……ねぇ…嫌な予感がするの……」
さきが困った表情で
俺の顔からコウの顔へと目を向ける。
俺もコウに目を向けた。
「………………」
コウは何も答えずに
一点を見つめながら眉間にしわを寄せ
ガリガリと親指の爪を噛んだ。
:07/06/04 07:59
:SH901iS
:☆☆☆
#558 [
]
「…幸子さんが…」
しばらくしてから
コウが変わらず一点を見つめながら口を開いた。
「幸子がどうした…?」
幸子、という名前を聞き
俺はまた幸子にした俺の行動を思い出す。
「いえ…幸子さんもやはりさきさんと同じ事を言っていました」
:07/06/04 13:37
:SH901iS
:☆☆☆
#559 [
]
コウは俺に目を向けた。
「志乃くんが何かに憑かれているのでは、と」
何かに憑かれている…
……何に?
「僕もそう思います」
「一体…何……に…?」
コウはたばこを一本取出し天井を見上げながら
指先でくるくると回し始めた。
:07/06/04 13:40
:SH901iS
:☆☆☆
#560 [
]
「以前、聞いた事があります。人間は誰でもどこかに悪の部分を持っている。そこに入り込み、悪を引き出す力を持つ者がいる」
「……何それ…」
「姿形は人間ですが…彼女は悪魔だと…聞いた話ではその者に憑かれるとまるで人格が変わり、やがて根っからの悪魔に変わり果てると言います」
:07/06/04 13:46
:SH901iS
:☆☆☆
#561 [
]
「そしてその者に憑かれた方の周囲では…いくつかの悲惨な出来事が起きています。その者の仕業だと…」
「ちょっ…そいつって…」
俺は混乱していた。
が、コウの言葉を
聞き逃さなかった。
コウは確かに言った。
《彼女》だと
「ええ、アコさんです」
:07/06/04 13:50
:SH901iS
:☆☆☆
#562 [
]
「アコ…さんが……?」
「彼女の名前はアコと呼びます。おそらく漢字は…」
コウは紙とペンを持ち、すらすらと文字を書いた。
【亜心】
「つなげると悪です」
「でも…それって何か無理矢理的な…」
「そういうものです」
:07/06/04 13:54
:SH901iS
:☆☆☆
#563 [
]
「でも………」
「でも、だって、だけど…は、いりません。僕はアコさんだと確信しています」
「………………」
「実際アコさんに出会ってから志乃くんは変わりましたよね」
確かにそーかもしれない
スーパー枝豆に行ったあの日から、俺は変わった。
:07/06/05 00:41
:SH901iS
:☆☆☆
#564 [
]
「じゃーアコさんに会…」
「会ってはいけません」
コウは俺をギロリと睨んだ
「志乃くんはこれから誰にも会ってはいけません」
「なんで!?」
「危険です。先程言いましたよね?以前聞いた話を…。危険なんです周りの方も、それに…」
:07/06/05 00:44
:SH901iS
:☆☆☆
#565 [
]
コウはたばこに火をつけ
煙を吐いた。
「あなたも」
「…俺……も…?」
「ええ、聞いた話によると取り憑かれた人間は最終的に……」
コウは目線を床に落とした
「魂を持っていかれます」
:07/06/05 00:46
:SH901iS
:☆☆☆
#566 [
]
魂を…持って……
「大丈夫です。今から言う事を落ち着いて聞いて下さい」
コウは俺の肩を掴み
正面から俺を見据えた。
「今のあなたは…他人と接する事により悪の心が芽生え初めている。いいですか?僕は今日から自分の家に戻ります。ですから」
:07/06/05 01:49
:SH901iS
:☆☆☆
#567 [
]
コウは横目でさきを見た
「ああ…、念のためさきさんも僕の自宅に連れて行きます」
その言葉でさきはパッと笑顔になった。
「いいですか?必ず誰とも会っては行けません。ご家族との交流も控えて下さい」
:07/06/05 01:51
:SH901iS
:☆☆☆
#568 [
]
家族とも……
でも…それって…
「いつまで……?」
「大丈夫です。僕個人でなんとか解決法を考えます。僕にはとめちゃんもついているので」
「…とめちゃ…ん…?」
あの役立たずの占い師か!?
俺は頭がズキンとした。
「志乃くんダメです落ち着いて下さい」
:07/06/05 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#569 [
]
コウは俺の目元に手をかざした。
「落ち着いて深呼吸して下さい。目が変わり始めています」
またか…?
また俺はあの悪魔の表情を……?
俺は深く深呼吸をした。
「大丈夫ですか?」
:07/06/05 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#570 [
]
俺がコクリと頷くと
コウはゆっくりと手を離した。
「まだ症状は軽いですね、いいでしょう。志乃くん必ず僕の言い付けを守ること。約束できますか?」
「……わかった」
この時
コウも俺も想像していなかった。
この判断が間違いだった事を。そして
想像よりはるかに
アコさんの力が強かった事を。
:07/06/05 02:01
:SH901iS
:☆☆☆
#571 [
]
その日
コウは荷物を持って自宅へ帰っていった。
部屋には俺一人。
「……………はぁ…」
小さくため息をつき
俺はベッドへ倒れ込む。
まさか自分が取り憑かれるなんてな……
:07/06/06 04:01
:SH901iS
:☆☆☆
#572 [
]
ベッドで横になると
だんだん眠気が襲ってきた
「志乃〜!!ご飯やで!」
母ちゃんの声がリビングから響いてくる。
「いらんわ〜!!」
俺が叫ぶとリビングから小さく文句を言う母ちゃんの声が聞こえてきた。
俺は静かに瞼を閉じた。
:07/06/06 06:58
:SH901iS
:☆☆☆
#573 [
]
――――……‥‥
《や…めて……》
?
《誰…で…すか…?》
ゆうみちゃん?
《お願…きゃあああ!!》
まただ。
泣き叫ぶゆうみちゃんの身体からは
このはの時と同じ
大量の血が噴き出した。
:07/06/06 07:00
:SH901iS
:☆☆☆
#574 [
]
《くっくっくっ…》
冷酷な笑い声―‥
誰だ?
《恐怖に脅えている表情…ん〜たまらないね》
楽しそうに
声の主は言った。
誰……だ…?
俺は後ろを振り返る
―――――…‥
《プルルルルッ》
:07/06/06 07:05
:SH901iS
:☆☆☆
#575 [
]
大きな機械音で
目が覚めた。
「…ヤな夢……」
俺は額から滴る汗を拭い
携帯を開いた。
【着信 コウ

】
「…はい」
「…寝てました?」
多分寝起きだろう
コウがかすれた声で言った
:07/06/06 07:09
:SH901iS
:☆☆☆
#576 [
]
「…ん…今何時?」
「6時です」
6時…ああ…
あのまま朝まで寝てもーたんか。
「朝っぱらからどないしてん?」
「このはさんが…」
コウの声が僅かに小さくなった
「このはさんが怪我を…」
:07/06/06 07:10
:SH901iS
:☆☆☆
#577 [
]
「えっ………」
俺はこのはから
大量の血が噴き出した夢を思い出した。
「怪我って…どんな…」
「大丈夫です。出血はありましたが、命に別状はありません」
「良かった…」
「ええ、しかし…」
コウは低い声で言った。
「このはさんは何者かに腕を切り付けられました。犯人はわかっていません」
:07/06/06 07:14
:SH901iS
:☆☆☆
#578 [
]
「……まさか……」
「はい。僕も同じ考えです。犯人はおそらく彼女でしょう」
彼女…アコさん…
「僕は後ほどスーパー枝豆へ行ってアコさんに会ってきます」
「え…危険ちゃうか?」
俺の問いに
コウはフッと笑った
「僕を誰だと?」
:07/06/06 07:18
:SH901iS
:☆☆☆
#579 [
]
僕を誰だと…って…
「…神谷さん」
「……………」
「神谷コウくん」
「…そうですが…」
コウはハーッとため息をついた。
「普通の返ししないで下さい。返答に困ります」
:07/06/07 02:06
:SH901iS
:☆☆☆
#580 [
]
「すまんすまん、てかお前このはに会ったん?」
「いえ。先程電話がかかったので…僕は今から病院に行こうと…その後スーパーへ向かいます」
俺も…
と言おうとしたが
コウが先に言い放った。
「志乃くんは家に。また後ほど連絡しますので」
プツッと電話は切れてしまった。
:07/06/07 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#581 [
]
俺は携帯を片手に呆然としていた。
寝起きってのもある。
だけど…
「このはが怪我…」
あの夢を見た次の日だ。
俺の夢は
予知夢なのか…?
それとも……
:07/06/07 02:12
:SH901iS
:☆☆☆
#582 [
]
【第25章 悪夢】
俺はコウに夢の話をしようかとコウの携帯番号を画面に出した。
いや…でも…
単なる夢やし…
コウならきっと
《ただの夢ですよ。気にしないほうが》
とか言いそうやな。
やめとこう。
:07/06/07 02:16
:SH901iS
:☆☆☆
#583 [
]
携帯をベッドにコロンと投げ、俺はリビングへ向かった。
昨日から何も食ってない俺の腹はペコペコだった。
「母ちゃん飯〜」
「適当に食べやー母ちゃん仕事行くで、出掛けるなら戸締まりちゃんとしーや」
「…今日は家おるわ」
:07/06/07 02:19
:SH901iS
:☆☆☆
#584 [
]
俺の言葉に母ちゃんは目を丸くした。が、その後まるで汚いものを見る目付きで俺を見た。
「引きこもり?嫌やわ〜息子が根暗とか…」
やかましい。
俺だって出掛けたいけど
コウに止められてんの。
「まぁ、出掛けるなら戸締まりだけはしときや」
:07/06/07 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#585 [
]
「はいはい」
母ちゃんに適当に返事をし俺は冷蔵庫に向かった。
「…ろくなもんないな」
仕方なく朝っぱらから
カップラーメンをすすることにした。
「それにしてもひまや…」
:07/06/07 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#586 [
]
ラーメンを食った後、
俺はやる事がなく
意味もなく携帯をいじっていた。
電話帳を順に見ていく。
ある名前のところで
俺は手を止めた。
《

幸子

》
…幸子……
あれから連絡してへんし
幸子からも連絡はない。
:07/06/07 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#587 [
]
連絡…してみっか。
俺は幸子にメールを送った
【昨日はごめん】
それしか書けなかった。
例え取り憑かれていたとしても
俺が手を上げた事にかわりはない。
幸子にしてみたら
俺が怖くてたまらないはずだ。
:07/06/07 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#588 [
]
《プルルルッ》
メールを送って一分もたたないうちに
幸子から返事が返ってきた
【平気やで

志乃の方こそ大丈夫?】
「…幸子……」
こんな俺を
お前は嫌うどころか
心配してくれるのか?
俺はギュッと胸がしめつけられた。
:07/06/07 02:44
:SH901iS
:☆☆☆
#589 [
]
【俺は大丈夫。ほんまにごめんな】
【大丈夫やって

でもおわびに今度何か買うてな

】
【わかった

】
【約束やで

指輪希望

安物でいーから

】
「指輪…か…」
俺は幸子の優しさに笑みがこぼれた。
:07/06/07 02:48
:SH901iS
:☆☆☆
#590 [
]
幸子とメールを続け、
穏やかな時間は過ぎていき
俺は自分が取り憑かれていることを忘れかけていた。
《プルルルッ》
昼も過ぎ、夕方にさしかかったころ、携帯が鳴った。
《着信 コウ

》
:07/06/07 02:51
:SH901iS
:☆☆☆
#591 [
]
「おう」
「神谷です」
知ってます
「…このはは?」
「ああ、元気でしたよ。怪我も軽いので明日には退院です」
「…良かった…」
「…志乃くん今日は変わりありましたか?」
:07/06/07 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#592 [
]
コウが心配そうに聞いてきた。
「いや、特にない」
「そうですか、それは良かったです。実は先程僕スーパーへ行ったのですが…」
「…アコさんは…?」
「…………いませんでした。というよりも…」
コウは低い声で言った
「元々あのスーパーにアコという方はいないそうです」
:07/06/07 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#593 [
]
え……?
じゃあ……
「俺が見たのは…?」
「……………」
幽霊……なのか?
いや、違う。
だって幸子にも会ったはずやから。
「…わけわからん…」
「記憶を消したんです」
「え?」
「スーパーの方達の記憶を消したんですよ」
:07/06/07 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#594 [
]
記憶を…?
「…まぁ、運がよければアコさんはもうこの地にいません。志乃くんも今日は変わりないと言っていましたし、あまり心配する必要はなさそうですね」
「…そうか…?でもこのはの怪我は……」
「偶然です。僕達はアコさんの仕業と決めつけていましたが単に偶然だっただけかもしれません」
:07/06/07 03:02
:SH901iS
:☆☆☆
#595 [
]
なんだか腑に落ちないが
コウは多分俺を混乱させるまいと気を遣って言ってくれているんだろう。
俺は何も言わなかった。
「二、三日はまだ様子を見ましょう。その間、変わりなければ志乃くんは大丈夫でしょう」
:07/06/07 03:07
:SH901iS
:☆☆☆
#596 [
]
「ほんまか!?」
「ええ…でも油断はしないで下さいね」
「わかった!」
コウが大丈夫、と言うと
なんだか大丈夫な気がしてきた。おかしなもんや。
俺は気にしないようにした。あの不吉な夢を。
だが、そんな俺を
彼女は嘲笑っていたなんて
:07/06/07 03:12
:SH901iS
:☆☆☆
#597 [
]
――――……‥‥
あれ?ここは…
ああ、また俺は夢を?
いつの間にか寝てしまっていたのか。
遠くに人影が見える。
俺はその人影に駆け寄る
あれは……
コウ―…?
:07/06/07 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#598 [
]
《コウッ…》
俺の呼び掛けは
コウには聞こえないみたいだ。
《コウ…》
俺がコウの肩を掴もうとしたとき
コウの身体から
血が噴き出した。
《…あな…た…が…》
苦しそうな表情でコウが呟く。
:07/06/07 03:25
:SH901iS
:☆☆☆
#599 [
]
ふらりとその場に倒れるコウ。
《おい!コウ!!コウ!》
俺はコウに駆け寄った。
《クックックッ…》
まただ―‥
またあの笑い声が…
:07/06/07 03:27
:SH901iS
:☆☆☆
#600 [
]
これは
やっぱりただの夢じゃない
このはに怪我を負わせたのは
この声の主…
誰だ…?
この声
聞き覚えがある
俺は後ろを振り返った。
《…お前…は……》
:07/06/07 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#601 [
]
――――…‥
《バタンッ!!!》
勢いよく部屋のドアがあき
俺は目を覚ました。
「志乃くん!!」
ドアの前には
息切れをしたコウが立っている。
「志乃くん勝手に上がってすみません」
肩で息をしながら
コウが汗をたらしながら言った。
:07/06/07 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#602 [
]
「いいけど…どうした?」
「実は昨日ゆうみさんが…」
コウの言葉を最後まで聞かなくてもわかる。
「怪我したんやろ」
俺の言葉にコウは目を見開いた。
「なぜ知ってるんです?」
:07/06/07 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#603 [
]
「夢で見た」
「…夢を?」
「…このはが怪我する前の日も、このはの夢を見た。昨日はゆうみちゃんの夢を。だから」
「…なるほど。どのような内容の夢を?」
「このはとゆうみちゃんが叫んで、身体から血を噴き出して…俺の後から声が」
:07/06/07 03:36
:SH901iS
:☆☆☆
#604 [あちゅ]
頑張って

:07/06/07 03:36
:F902iS
:thAL88kg
#605 [
]
「声、とは?」
「…犯人の…」
「ほう。それで志乃くんは犯人を見たんですか?」
「いや…」
「…なるほど。見る必要もありません犯人はやはりアコさんです」
「…それよりゆうみちゃんの怪我って…?」
:07/06/07 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#606 [
]
「ああ、大丈夫です。今回は足を切られましたが…軽い怪我でした」
「…そっか」
「それで志乃くん、今日は夢を見たんですか?」
「…見た」
「次は誰が?」
コウが険しい表情をしながら俺を見つめる。
:07/06/07 03:40
:SH901iS
:☆☆☆
#607 [
]
「実は…」
「はい」
「今日の夢で、俺は犯人の顔を見た…」
「本当ですか?誰です?一体誰が誰を?」
「……が………を……」
「すみません聞こえませんでした。もう一度お願いします」
:07/06/07 03:42
:SH901iS
:☆☆☆
#608 [
]
コウは俺の声を聞きとろうと俺のもとへ歩み寄った
次の瞬間…
《グサッ…》
コウの腹部に
ナイフが刺さる
「……志乃…く…」
コウがふらりと倒れ込む
「俺がお前を殺すんだよ」
ニヤリと笑う俺の手には
血だらけのナイフが握られていた。
:07/06/07 03:46
:SH901iS
:☆☆☆
#609 [
]
「…あな…た…が……」
コウは腹部を押さえながらひざをついた。
「クックックッ…」
俺の口から笑いがこぼれる
「苦しいか?」
:07/06/08 01:26
:SH901iS
:☆☆☆
#610 [
]
「志乃…く…ん…」
コウが苦しそうな表情で俺の名前を呼ぶ。
「苦しいだろ?」
ニヤリと笑いながら
俺はコウの元へ歩み寄る
コウを見下ろしながら
俺は頭上にナイフをかかげた。
「苦しいなら、さっさと死ねよ」
:07/06/08 01:29
:SH901iS
:☆☆☆
#611 [
]
コウに向かい
ナイフを勢いよく下ろした時だった。
「すみません…」
コウが涙を流し
弱々しく謝った。
その姿に
俺は手を止める。
「すみません…僕は…あなたを…助けられませんでした……」
:07/06/08 01:31
:SH901iS
:☆☆☆
#612 [
]
弱々しく微笑むコウ。
「……あ………」
これは
あの日の夢だ。
俺の手からナイフが落ちる
「……俺…は………」
気付いた時には
血まみれのコウが倒れていた。
「…コ…ウ……?」
:07/06/08 01:33
:SH901iS
:☆☆☆
#613 [
]
「コウ!!おい!コウ!」
コウの身体を軽くゆさぶると
コウは目を開け俺を見て微笑んだ。
「…大丈夫で…すか?」
何が…何が大丈夫ですか、だ。
大丈夫じゃないのはお前の方だろ。
「コウ…ッ……」
:07/06/08 01:35
:SH901iS
:☆☆☆
#614 [
]
俺は携帯をとり
救急車を呼ぼうとした
「だめです…」
ダイヤルを押す俺の手を
コウは阻止した。
「なんで…っ!!」
「救急車を呼べば…あなたは捕まってしまいま…す」
:07/06/08 01:37
:SH901iS
:☆☆☆
#615 [
]
「でも……」
「あなたが捕まれば…たくさんの方が悲しみ…ます」
「でも…!!」
話しているうちにも
コウの腹部からは
どんどん血がでている。
「僕は大丈夫ですから」
苦しそうにも微笑むコウはゆっくりと立ち上がった。
:07/06/08 01:39
:SH901iS
:☆☆☆
#616 [
]
落ちているナイフを拾い、コウは部屋を出ていこうとドアノブに手をかけた。
「どこに行くんや!?」
「…自宅へ…。大丈夫ですから。ナイフも僕が処分します」
「だめや!!!」
俺はコウの腕を掴んだ。
「!!!!」
:07/06/08 01:41
:SH901iS
:☆☆☆
#617 [
]
腕を掴んだ瞬間
俺の脳裏にコウの思考が流れた。
俺はコウの腕を振り払うと携帯をとり
素早く電話をかけた。
「救急車一台至急お願いします」
「志乃くん!?」
俺の行動に
コウは困惑した表情をみせた。
:07/06/08 01:47
:SH901iS
:☆☆☆
#618 [
]
「なぜ…!?志乃くんが捕まってしまいます!」
焦ったようにコウが言う
「それでいい。俺がやった事やから。このはもゆうみちゃんも…俺が…」
俺の脳裏に流れたのは
自宅へ戻ったコウが
ナイフから俺の指紋を拭き取り自分の指紋をつけ
自殺に見せ掛けるというものだった。
:07/06/08 01:52
:SH901iS
:☆☆☆
#619 [
]
「それに俺が普通に生活しても…周りに被害が及ぶ…だから俺は捕まった方がえーねん」
「でも志乃くんは…」
話の途中で
コウは倒れてしまった。
「コウ!!」
「……………」
「おい!!コウしっかりしろ!!コウ!!」
:07/06/08 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#620 [
]
【第26章 黒幕】
コウが倒れしばらくしてから救急車が着いた。
覚えてないが
俺は救急車員の胸倉を掴み殴り掛かったらしい。
「あの時のきみは、ものすごい剣幕やったらしいよ。それほど大切な友人やったんやね」
「はい…とても」
:07/06/08 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#621 [
]
目の前には優しそうな
中年の男性。
「じゃあなぜ、きみは神谷くんを刺したんや?」
俺は今
鑑別院の中にいる。
そう、あの事件の日
俺は捕まった。
「…今から話す事…信じてくれますか…?」
:07/06/08 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#622 [
]
―――…‥‥
「コウ!!コウ!!」
救急車の中で
俺は何度も何度も
コウの名前を叫んだ。
「落ち着きなさい!すぐ病院に着きますから!」
救急隊員が俺を静止する声も俺の耳には全く入らなかった。
:07/06/08 03:48
:SH901iS
:☆☆☆
#623 [
]
病院へ着き、
集中治療室と書かれた部屋へコウはつれて行かれた。
しばらくして
看護婦さんが俺のもとへ走ってきた。
「誰か身内の方は!?」
治療室の前のソファーには俺しかいない。
看護婦さんは焦ったように周りをキョロキョロ見渡した。
:07/06/08 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#624 [
]
「身内は…おらん」
俺の言葉に
看護婦さんは
まさか、という表情をしたが、すぐさま
「輸血する血液が足りません!!彼と同じ血液の方を…」
と言った。
:07/06/08 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#625 [
]
血液が…
コウは確か俺と同じ…
「俺、同じや!俺の血使ってくれ!!」
「わかりました!早くこちらへ」
俺は看護婦さんの後を追い治療室の中へ入った。
「…コウ……」
そこには
真っ青なコウがベッドに横たわっていた。
:07/06/08 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#626 [
]
「彼一人か!?」
突然執刀医だろう男が
さっきの看護婦に向かい叫んだ。
「はい。身内はおられないそうなんです…」
医者が困ったように俺を見る。
「まいったな…さすがに彼だけでは…彼の方が危なくなる危険がある…」
:07/06/08 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#627 [
]
「大丈夫や!!俺の血を…全部使ってもえーから!コウを助けてくれ!!」
俺は狂ったように
医者につめよった。
「…いいのか?」
「構わんから!早く!」
医者は困惑気味だったが
俺の必死な表情を見て
わかった、と言った。
:07/06/08 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#628 [
]
コウの隣にベッドが用意され、俺はそこに横になる
「楽にして下さいね」
看護婦さんが
優しい口調で言った。
俺はコウの手を握り
目を閉じた。
あの悪夢の結末が
まさかこんな形になるなんて――‥‥‥
:07/06/09 23:58
:SH901iS
:☆☆☆
#629 [
]
――――‥‥‥
気付くと俺は
真っ暗闇の中に立っていた
「ここは…?」
辺りをキョロキョロ見渡すが、闇が続くだけで何も見えない。
「…志乃さん」
背後から急に名前を呼ばれ俺はギヨッとした。
気配のない背後にいる声の主を振り返るとそこには
:07/06/10 01:09
:SH901iS
:☆☆☆
#630 [
]
「…旬…?」
目を細めながら
立っている…いや、
浮かんでいるといったほうが正しいだろう。
コウの弟、旬がボウッと光っていた。
明らかにムスッとした表情をしている。
「あなたは一体何をしてるの?」
:07/06/10 01:12
:SH901iS
:☆☆☆
#631 [
]
「え…何って…」
「僕との約束、全然守ってないでしょ?あげくには悪魔なんかに取り憑かれちゃったりしてさ〜」
「……………」
うう…、耳が痛い…
「本当に志乃さんは頼りにならないなぁ!兄の事刺しちゃうし…」
:07/06/10 01:15
:SH901iS
:☆☆☆
#632 [
]
「コウは!?大丈夫なんか!?」
俺は旬につめよったが
旬は素早く俺から離れた
「知らないよ」
「なんで!!お前も役に立たん奴やなぁ〜!」
「志乃さんに言われたくないよ」
:07/06/10 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#633 [
]
「だいたい、志乃さんが兄を刺すのが悪いんでしょ」
唇を尖らせながら
旬は何かをくるくる回しながら言った。
「何それ」
「え?…あっ……別になんでもないよ」
俺の視線に気付き、旬は慌てて【それ】をポケットに隠した。
:07/06/10 02:47
:SH901iS
:☆☆☆
#634 [
]
「志乃さん」
旬が俺に近付き、
俺の顔を覗き込む。
「なに」
「なんで冷静なの?」
「なにが」
「志乃さんの事だからパニックになると思ってた。急にこっち側にきちゃったんだから」
:07/06/10 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#635 [
]
「こっち側って?」
「知らないで来たの?」
旬は信じられない、という目で俺を見た。
「だから何が」
「……知らないから冷静なんだ…そっか…」
「だから何がやねん」
「ここは悪魔の住む場所だよ。志乃さんに憑いた悪魔もいるはずだよ」
:07/06/10 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#636 [
]
悪魔の住み処!?
「え……っ…」
「おっと。今更パニックにならないでね面倒だから」
こいつ…
「それと、こっち側に来たのは多分悪魔が志乃さんを呼び寄せたのもあるけど、志乃さんの身体が危険ってのもあるから気をつけてね」
:07/06/10 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#637 [
]
「どーゆー意味?」
てか悪魔って…
アコさんやよな…
アコさんが
俺を呼び寄せたのか?
「志乃さんの身体は今血液低下で危険な状態なんだよ。だからあなたの身体、僕と同じように透けてるでしょ?」
:07/06/10 02:58
:SH901iS
:☆☆☆
#638 [
]
俺は自分の手を眺めた。
…透けてる……
俺が両手を眺めながら黙っていると
旬が横目で一瞬俺を見た
「…ねぇ、この場所にきちゃったからには悪魔を倒さないと元には戻れないんだよ」
つまり…それって……
「相手に倒されたら、あなたは死んでしまう」
:07/06/11 02:45
:SH901iS
:☆☆☆
#639 [
]
「…死…ぬ…?」
俺が…
死 ぬ だ と ?
「そんな…助かる方法ないんか!?」
「僕の話聞いてた?相手を倒せばあなたは元に戻る。でも反対に倒されたら死ぬって事!だから倒せばいいだけの話。わかった?」
倒せばいいだけって…
:07/06/11 02:47
:SH901iS
:☆☆☆
#640 [
]
「そんな…ゲームちゃうんやから…」
倒すとか倒されるとか…
「ゲームみたいもんだよ」
「え?」
「人生なんてゲームみたいものだよ。ただ、違うのはゲームみたいにリセットできない事だね」
:07/06/11 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#641 [
]
つまり
「死んだらクリアできへんゲーム?」
「そう。だから僕達がゲームをクリアするんだ。ラスボスを倒して」
ラスボスて…
「ラスボスは誰?」
「………まずはアコさんを倒さなきゃ」
:07/06/11 02:51
:SH901iS
:☆☆☆
#642 [
]
「アコさんはどこに?」
「…………」
旬は目を閉じ、
しばらくしてから指をさした
「あっちだ」
俺は旬の後を追いかけた。
しばらくすると暗闇にポツンと赤い光が見えた。
「覚悟はいい?」
:07/06/11 02:57
:SH901iS
:☆☆☆
#643 [
]
覚悟…
ってか…
「ちょっと待って!」
「…なに」
「倒すってどうやって倒すん!?」
俺の発言に旬は目をパチクリさせた。
「ああ…忘れてた。志乃さんは丸腰だったね」
丸腰て
「これを」
旬は俺に小さな赤いボールを手渡した。
:07/06/11 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#644 [
]
「なにこれ」
俺は赤いボールをまじまじと見つめる。
まさかこの小さいボールをアコさんにぶつけて倒すって意味か?
そんなくだらん倒し方か?
「それ、何に見える?」
:07/06/11 03:05
:SH901iS
:☆☆☆
#645 [
]
「何って…赤いボール…」
俺の答えを聞き
旬は満足そうにニヤリと笑った。
「うん、じゃあ行くよ」
「えっ…このボールどうすんねん…」
俺を無視し、旬は赤い光の中へ消えて行った。
「…旬!!」
慌てて俺も中へ入る。
:07/06/11 03:07
:SH901iS
:☆☆☆
#646 [
]
赤い赤い煙の中を抜けると
そこにはアコさんが高そうなソファーの上に
足を組みながら座っていた
「やっぱり来たんだ…」
ニヤニヤ笑いながら
アコさんは足を揺らす。
「…アコさん…ほんまにあなたが俺に取り憑いて…」
:07/06/11 03:10
:SH901iS
:☆☆☆
#647 [
]
「手に何を持っている!」
俺が話終わる前に
アコさんがすごい形相で叫んだ。
「え?」
「お前…手に何を持っているんだ!それをどこで…」
手に…?
俺の手には赤い小さなボール。
これがどうかしたのか?
:07/06/11 03:12
:SH901iS
:☆☆☆
#648 [
]
「お前…それをどこで…」
アコさんは怯えるような目で赤いボールを見ている
「これは………」
俺は旬に目を向ける。
旬は腕を組みながらニヤニヤとしながらアコさんに近づいた。
「僕があげたの。あなたには、あれが何に見える?」
:07/06/11 03:14
:SH901iS
:☆☆☆
#649 [
]
「……………」
アコさんは何も答えない。
ボールから目を離さずガタガタと震えている。
「くっくっ…」
突然旬が笑いだし、
俺はなぜか怖くなった。
「あはははははは!!」
大声で狂ったように笑う旬は不気味という表現以外に当て嵌まるものがなかった
:07/06/11 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#650 [
]
「旬…?どした…?」
恐る恐る旬に近寄り肩を掴むと
旬はくるりと振り返った
「さ〜問題です。僕は誰でしょう」
「………は?」
意味がわからない。
「どういう意……」
「僕は一体誰でしょう」
:07/06/11 03:22
:SH901iS
:☆☆☆
#651 [
]
「誰って…?え?」
戸惑う俺を見ながら
旬はニヤニヤしている。
「旬?どーしたん?」
「旬?あはは〜残念!外れだよ志乃さん」
「……え?」
「僕は幻影の方さ。つまり神谷が…兄が作り出したほうのね。」
…意味がわからない。
:07/06/11 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#652 [
]
「意味わかんないでしょ、馬鹿だから」
「……………」
さっきまでの旬と
全然違う。
どーいう意味だ?
さっきまでのは演技なのか?
「ふふ。違うよ」
「!!?」
「さっきは本物。あの光の中で入れ代わったのさ」
:07/06/11 09:19
:SH901iS
:☆☆☆
#653 [
]
こいつ…
俺の心が読めるのか?
てゆーか
入れ代わった…?
「本物…は…?」
俺はよほど怯えた表情なのだろう。旬の幻影は俺を見ながらクスクス笑っている
「いるよ」
幻影は赤いボールを指す
「その中にね」
:07/06/11 09:27
:SH901iS
:☆☆☆
#654 [
]
俺は赤いボールを見つめる
この中に…
旬が……?
戸惑う俺を見ながら
旬の幻影はフッと鼻で笑った。
「旬と一緒にラスボスを倒すんだろ?」
「……………」
幻影はニヤニヤしながら俺に近寄り、赤いボールを奪った。
「ラスボスはこの俺だ」
:07/06/12 00:45
:SH901iS
:☆☆☆
#655 [
]
【第27章 旬】
「え………?」
意味がわからない
ラスボス……?
幻影がラスボス…?
「志乃くんは〜俺が神谷が勝手に作り出した幻影だと思ってるんでしょ〜う?」
馬鹿にしたような話し方で赤いボールを指でくるくる回しながら幻影が言った
「旬は死んだあと、この俺と約束をしたんだよ」
:07/06/12 00:50
:SH901iS
:☆☆☆
#656 [
]
「約束…?」
「そう。旬ほどの霊力を持つ人間は死んだら魂は残らない。だが旬は兄貴が心配だからって霊として残りたいって言ったんだ。だから契約したのさ、この俺とね」
「…お前は一体……」
「俺か?俺は悪魔さ」
そう言って幻影は
赤いボールを投げつけた。
:07/06/12 02:01
:SH901iS
:☆☆☆
#657 [
]
コロコロと赤いボールは転がりアコさんの足元へ落ちた。
「ひっ…!!」
アコさんは小さな悲鳴をあげ、ソファーから立ち上がった。
それを見て幻影の旬はクックッと不気味に笑う。
「アコは怖がりだな〜」
:07/06/12 02:04
:SH901iS
:☆☆☆
#658 [
]
「ちょ…待てや」
「何〜?」
「その玉ん中に旬が入ってんねやろ」
「そうだよ〜」
「じゃあなんでアコさんがそれを怖がるん」
俺の問いもすぐさま幻影の笑い声に掻き消される。
「俺が悪魔なら、旬は神だ」
…………
………………は?
:07/06/12 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#659 [
]
「なぜ、旬と俺が同じ姿なのか、お前はわからないのか?」
…わからん
わかりたくもない
きょーみない
「興味持て」
「……………」
「まぁいい。教えてやるよ。元々俺達は一つだった」
:07/06/12 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#660 [
]
「一つって…?」
「俺と旬は一卵性双生児だった」
え…………?
そんな話聞いた事…
「ないはずだ。俺は産まれてきていないんだからね」
「……………」
「俺は生を持たずに消えた。神は残酷だ。なぁ人間は母胎にいる時から意思を持ってる事を知ってるか?」
:07/06/12 02:36
:SH901iS
:☆☆☆
#661 [
]
「俺は自分が母胎の中で死ぬ時、意思があった。神はわかっていたんだよ。俺が悪魔だって事をね」
…そんな馬鹿な…
神とか悪魔とか
非現実的だ。
理解できない。
したくもない。
「理解できなくてもこれが現実なんだよ。ねぇ?志乃さん?」
:07/06/12 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#662 [
]
「俺は神を怨んだ。怨んだが、俺のその怨みは見事に届いた。俺は悪魔として魂だけは残ったんだ。普通は胎児は魂は残らない。だが俺だけが残った。俺は感謝したよ」
幻影はニヤリと笑った。
「感謝したよ、神様にね」
:07/06/12 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#663 [
]
幻影はアコさんの足元に転がる赤いボールを踏み付けるとニヤリ笑いを止め、眉間にしわを寄せた。
「このボールは、魂を封じこめるボールだ。俺は長い間こいつに……旬に封じ込められていた」
「え!?でもお前ずっとコウのそばに……」
「それは抜け殻さ。魂じゃない。だから神谷に手出しはできなかったんだ」
:07/06/12 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#664 [
]
「…じゃあ…今…は…」
旬の幻影はニヤリと笑う
「今なら殺せる。長年待っていた神谷を…今なら簡単にな」
そんな……
コウを殺すなんて
「やめてくれ…」
「安心しな。神谷は…」
幻影は口角をあげる。
「お前を殺した後からだ」
:07/06/12 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#665 [
]
「し…旬……は?」
「さぁね。俺だって片割れを消すのは心が痛むよ」
言葉とは裏腹に
幻影は赤いボールを踏み付けている。
「…お前の名前は…?」
「さあ?母は決めてたみたいだけどね。翔って」
:07/06/12 03:17
:SH901iS
:☆☆☆
#666 [
]
「…翔……俺を…殺すのか…?」
「悪いけど殺すよ。邪魔だからね」
邪魔って…
「俺はずっとこの日を待っていた。旬がこの場にきて俺を解き放つ日を…。あの日からずっと……」
翔は過去を思い出しているのだろう、悔しそうな表情で唇を噛み締めた。
:07/06/12 03:22
:SH901iS
:☆☆☆
#667 [
]
「どうして…」
「あんたにはわかんないだろーね。平凡な家庭に産まれて平凡に育って…わからないよ一生………まぁその一生も今終わるけどね」
「……………」
「あんたに怨みはないが、あんたの能力は俺からしたら邪魔だ。悪いが殺させてもらうよ」
:07/06/12 04:14
:SH901iS
:☆☆☆
#668 [
]
翔はそう言うとニヤリと不気味な笑みを浮かべ
俺のもとへ近づいてきた
足が動かない…
足が……
「!?」
俺は自分の足元を見てゾッとした。
俺の足がきえかけている
「あぁ今頃現実のあんたは死にかけているだろうね」
俺の足元を見ながら
翔が笑いながら言った。
:07/06/14 01:44
:SH901iS
:☆☆☆
#669 [
]
翔が近づくたびに
俺の足は徐々に消えていく
…あぁ…
翔が俺にたどり着く時
俺は死ぬんだ。
不思議と怖いという感情はなかった。
死ぬってこんな気分なのか?
穏やかなような…
悲しいような…
……………?
…悲しい………?
:07/06/14 01:46
:SH901iS
:☆☆☆
#670 [
]
《志乃くん》
《志乃〜》
《志乃さん》
俺の頭の中に
コウの声や
幸子…旬……
関わった全ての人間の声が響いてきた。
《志乃くんがいなくなればみんなが悲しみます》
……コウ………
《志乃くんは僕の親友です》
:07/06/14 01:49
:SH901iS
:☆☆☆
#671 [
]
…コウ………
《志乃くんは僕が守ってみせます》
…コウ…
《僕は…あなたを…助けられませんでした…》
コウ!!
ああ……俺は……
俺が死ぬという事は
コウが死ぬという事だ。
俺はまだ…
「俺はまだ死ねへん!」
:07/06/14 01:51
:SH901iS
:☆☆☆
#672 [
]
俺は翔をキッと睨んだ。
翔は足を止め
まんまるな目で俺を見た
「…ふっ……」
再び翔の口元に笑みが浮かぶ。
「睨むだけじゃ俺は倒せないよ」
クックッと笑いながら
翔は足を動かした。
その時
「やめなよ!!」
:07/06/14 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#673 [
]
叫び声に翔は足を止め振り返る。
その先には
「アコ…どうした?」
「もうやめな!もう無理だよ…翔……」
「なにがだ」
「…見て……?」
アコさんは震えながら
赤いボールに視線を落とした。
「…………?」
:07/06/14 01:59
:SH901iS
:☆☆☆
#674 [
]
視線の先のボールに
俺も目をむける。
「楽しそうですね」
「コウ!?」
「こんな場所があるとは」
赤いボールから煙が出て
その影には
コウの姿があった。
「神谷…なんで…っ」
翔がビックリした表情でコウを見ている。
「なぜお前がこの場に…」
:07/06/14 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#675 [
]
コウは驚く俺達をよそに
しれっとした表情で翔の顔を覗き込んだ。
「あなたは誰ですか」
「…なっ……!?」
「旬…あなたにそっくりですね」
「僕の弟だよ」
コウの後ろからは
旬がひょこっと顔を出した
「!!??」
:07/06/14 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#676 [
]
「ほう…なるほど」
「……………」
「志乃くんどうも」
全く状況が理解できない俺に、コウはニッコリと笑いかけた。
「コウ…なんで……」
「志乃くんに刺されて僕もどうやら危険な状態みたいです。気付くとこちらに来ていました」
:07/06/14 02:08
:SH901iS
:☆☆☆
#677 [
]
「コウ…すまん…」
「気にしないで下さい」
気にしないでと言われても………
「志乃くんに殺されるなら僕は本望ですよ」
ニッコリ笑い
コウは言った。
「……………」
「おや?キモい、とは言わないんですか?」
:07/06/14 03:04
:SH901iS
:☆☆☆
#678 [
]
キモいけど…
「言えへん…」
「なぜですか。あなたは取り憑かれていただけですよ。志乃くんが悪いわけではありません」
「そうそう!悪いのはこいつ!!」
コウの後ろからぴょんと飛び出し、旬は翔を指さした
:07/06/14 03:05
:SH901iS
:☆☆☆
#679 [
]
翔には先程までの余裕の笑みがなくなり
目を見開いたまま固まっているみたいだ。
「旬…お前なんで…」
俺は旬が普通に話しているのが理解出来ずにいた。
「お前あの赤い玉ん中に入ってたんちゃん…?」
:07/06/14 03:08
:SH901iS
:☆☆☆
#680 [
]
「入ってたよ」
「なんで…え…意味わからん……お前翔と契約…悪魔と……」
「志乃さんちょっと落ち着いたら?」
「志乃くん落ち着きなさい。あなたはこんな場所に来てまでパニックですか」
こんな場所だからこそパニックなんですけど。
:07/06/14 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#681 [
]
「しかたないよ。志乃さんは僕達と違って馬鹿なんだから」
「旬、馬鹿とは失礼ですよ。頭が悪いと言いなさい」
おい。
「あ〜そっか。じゃぁ簡単に説明しとくよ」
旬は面倒くさそうに頭をポリポリと掻いた。
:07/06/14 03:46
:SH901iS
:☆☆☆
#682 [
]
「確かに僕は翔と契約したよ。でもそれは翔が悪魔だって知らなかったから。契約した後で知って、僕は後悔した。でも契約したからって僕自身の能力が衰えるってのはなかったんだ」
旬は固まる翔をチラッと見て、唇の端をつりあげた
「だから翔を閉じ込めておいたんだ。このボールに」
:07/06/14 03:49
:SH901iS
:☆☆☆
#683 [我輩は匿名である]
はよかけ
:07/06/15 00:26
:D901i
:☆☆☆
#684 [
]
うおっ

すんません

今仕事終わったのでもう少ししたら書きますね

:07/06/15 00:45
:SH901iS
:☆☆☆
#685 [
]
ボールに
閉じ込めた……?
「でもお前…」
俺の言わんとしている事を旬は悟ったように先に口を開いた。
「さっきは悪かったよ…僕が閉じ込められてたって思ったでしょ?」
「うん」
「翔に閉じ込められる程僕は馬鹿じゃないよ。兄を迎えにいくのに時間がかかっちゃったんだ」
:07/06/15 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#686 [
]
「迎えって?」
「いわばここは生と死の間。志乃さんみたいに能力がある人はここに来るんだよ。そして翔と戦う事になる」
………なんだそれ漫画みてぇ。
「漫画みたいって思ってるでしょ」
……………
「で、なんで時間かかったん?」
:07/06/15 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#687 [
]
「それがさ〜…」
「精神と時の部屋に迷い込んでいました」
「……………」
「あちらの一分はこちらでは確か…」
「もう!ただ迷子になってただけでしょ!」
「……そうともいいます」
そうとしか言わんやろ!
:07/06/15 03:00
:SH901iS
:☆☆☆
#688 [
]
「てゆーか…さ……」
「なんですか?」
いや…なんですかって…
「俺ら…翔と戦わなあかんねやろ?」
俺の言葉にコウと旬は揃って翔に目を向ける。
「ああ…忘れてました」
俺の足元は
消えかけているままだ。
:07/06/15 03:03
:SH901iS
:☆☆☆
#689 [
]
【最終章 きみを送る】
「志乃くんあなた足が…」
コウが気付き
目をまんまるにして俺の足元を見た。
「さっきから消えかけてんねやけど」
「…マズイね…」
旬が俺を見ながら眉間にしわを寄せ親指を噛んだ。
やっぱコウに似てるな…
って…
マズイって何が?
:07/06/15 03:06
:SH901iS
:☆☆☆
#690 [
]
「マズイって…?」
旬は困ったようにチラッとコウを見た。
「どうかしましたか」
コウはこの機会に、といわんばかりに自分の身体をふわふわと浮かべ遊んでいる
ガキか。
「志乃さんが消えかけているのは翔のせいじゃない…」
:07/06/15 03:08
:SH901iS
:☆☆☆
#691 [
]
「え?」
旬は目線を下に落とし
心なしかその目にはうっすら涙がたまっている。
「…現実の志乃さんの身体がもう…もたないかもしれない…」
……………え?
「どういう事ですか?」
ふわふわ浮くのをやめ
コウは旬につめよった。
:07/06/15 03:11
:SH901iS
:☆☆☆
#692 [
]
「翔のせいで死ぬならば…身体が消えるなんて事にはならないはずなんだ。身体が消えかけているのは…現実の志乃さんの体力が…」
……そんな………
俺………死ぬのか…?
「あなたって人は…っ」
放心状態の俺の肩を
コウがガシッと掴んだ。
:07/06/15 03:14
:SH901iS
:☆☆☆
#693 [
]
「…本当に弱い人です…本当に……」
やかましい
「いえ…そんな事を言いたいんじゃありません…」
言ったやん!!
あれ?
「…コウ……?」
コウは
泣いていた。
「僕なんかを…あなたは…僕なんかを助けるために……あなたって人は……なんて馬鹿なんですか」
:07/06/15 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#694 [
]
「コウ……」
俺に抱き着き、静かに涙を流すコウを
俺はそっと抱き寄せた。
「お前のためにしねるなら本望や」
「…何言ってるんですか…キモいです……」
「キモいゆーな」
でもほんまに
そう思ってる。
俺はコウのためならしねる
:07/06/15 03:20
:SH901iS
:☆☆☆
#695 [
]
「助けてやろーか…」
背後でボソッと声が聞こえ俺たちは顔をあげた。
声の主は
今まで固まっていたと思っていた翔だった。
「助けてやろーか?」
ニヤリと笑いながら
翔は俺たちに近づいてくる
:07/06/15 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#696 [
]
「…助けて下さい…」
助けを望んだのは
俺ではなく
「志乃くんを助けて下さい。お願いします」
コウだった。
「コウ…何ゆーてんねん」
「お願いします…変わりに僕を……」
:07/06/15 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#697 [
]
翔はコウを見ながら
困ったように唇を尖らせた
「なぜだ?」
「なぜとは…?」
「なぜ自分よりもそいつを助けたいんだ?」
翔は全く理解出来ない、といった表情でコウを見ている。
コウはふっと微笑んだ。
「親友だからです」
:07/06/15 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#698 [
]
「親友…?」
「ええ、僕達は親友です」
「お前、怨んでないのか?お前はこいつに刺されて死にそうなんだぞ?」
「別に怨んでません」
「なぜだ」
「ですから…親友だからです。何度も言わせないで下さい」
:07/06/15 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#699 [
]
「…そうか……」
翔はコウの言葉を聞き、
俯きながらフッと力なく笑った。
「俺は…生を持つ前に死んだんだ」
「はい」
「だから親友とかわからない」
「そうですか。では生まれ変わったら是非味わってみて下さい」
:07/06/15 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#700 [
]
「なに……?」
コウの言葉に
翔は驚いた表情でコウを見上げる。
「生まれ変わったらいいじゃないですか」
「…………はっ…」
翔は呆れたように笑った
「俺は生まれ変われねーよ!生まれ持っての悪魔だからな!」
:07/06/15 03:40
:SH901iS
:☆☆☆
#701 [
]
「誰が決めたんです?」
「はあ?」
「あなたの来世も悪魔だと、誰が決めたんですか」
「……………」
「やってみないとわからないでしょう?」
「………………」
「来世はあなたは悪魔にはなりません」
:07/06/15 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#702 [
]
「…なぜそう思う…?」
コウは翔の顔をじっと見つめ、微笑んだ。
「あなたは悪魔ではありませんよ」
「…………え?」
「ただ、悪魔だと思い込んでしまっただけです」
:07/06/15 03:44
:SH901iS
:☆☆☆
#703 [
]
「え…でも……」
そこへずっと黙って話を聞いていたアコさんが割って入った。
「ああ…あなたも悪魔ではないですね。あなたはもう用はないので消えてもらって結構ですよ」
「えっ!?」
コウの発言に
俺、翔、アコさんの声がハモった。
:07/06/15 03:47
:SH901iS
:☆☆☆
#704 [
]
「僕…女性には甘いですがあなたは嫌です。志乃くんに取り憑いたタチの悪い女性ですから」
「お前…アコさんの事悪魔やゆーてたやん」
「言っただけです。彼女は悪魔気取りの馬鹿女以外の何者でもありません」
ひどい言われようやな…
俺に取り憑いてたやつとはいえ、なんかかわいそうになってきたぞ…
:07/06/15 03:51
:SH901iS
:☆☆☆
#705 [
]
「旬、送ってあげなさい」
は?旬?
送る………?
「わかりました」
そう言うと旬は
ポケットから白いボールを取り出し、アコさんに向かって何かを呟き投げつけた
瞬間、アコさんの身体は煙に包まれ消えてしまった。
:07/06/15 03:54
:SH901iS
:☆☆☆
#706 [けえ]
:07/06/15 03:56
:SH903i
:HeUlQ0S.
#707 [
]
「…なにしたん…?」
「魂を閉じ込めたんだよ」
「…は」
「白いボールは魂を閉じ込めて再生させられるんだ。つまり彼女は魂を洗われてまた生まれ変わる」
「…お前…なんでそんな事ができるんや…?」
「僕は天使だから」
:07/06/15 03:56
:SH901iS
:☆☆☆
#708 [
]
て ん し ?
「冗談だよ。でも僕は何でもできる」
あらそ。
なんかよくわからんけど
「あ…お前身体が…」
突然翔が俺の身体を指さした。
「…あ………」
俺の身体はもう
腰のあたりまで消えかけている。
:07/06/15 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#709 [
]
「志乃くん!」
コウが俺にかけより
俺の腰のあたりを掴んだ。
「ああ…そんな……」
「…もう死にそうなんやな…俺」
俺はもう
死ぬのは怖くはなかった。悲しくもない。
最後にこうして
コウに会えたから。
「我が生涯に…一片の悔いなし!!!」
:07/06/15 04:01
:SH901iS
:☆☆☆
#710 [
]
「………………」
「………………」
「…なんか反応してよ」
せっかくコウのすきな台詞言うたのに
「…………やっぱり…」
長い沈黙のあと、
旬が口を開いた。
:07/06/15 04:03
:SH901iS
:☆☆☆
#711 [
]
「?」
俺とコウと翔は
不思議な表情で旬を見る。
旬は顔をあげ
ニッコリと笑った。
「やっぱりこれしかない」
「…なにが?」
「志乃さんを助ける方法」
:07/06/15 04:04
:SH901iS
:☆☆☆
#712 [
]
え?
俺を助ける方法?
「なんですか!?」
興奮気味にコウが旬へかけよる。
旬はまたもポケットからボールを取り出した。
今度の色は
きれいな水色だ。
「兄ちゃんの手で、僕たちを送ってよ」
………僕たち?
:07/06/15 04:06
:SH901iS
:☆☆☆
#713 [
]
「…僕たちとは…?」
「翔と僕」
「え………?」
翔と旬を…送る?
「…なぜ……?」
「このボールは特別なんだ。このボールで僕…本当は翔を救うつもりだったんだ。兄ちゃんは翔は悪魔じゃないって言ったけど、…翔は……生まれ変わる事ができない………」
:07/06/15 04:12
:SH901iS
:☆☆☆
#714 [
]
旬の言葉に翔はぴくっと動いた。
「…なぜです?」
「僕と翔はもともとひとつだった。だから…僕と翔はずっとひとつなんだよ。わかる?」
わからん。
「魂が交ざり合わなければ僕たちは絶対に生まれ変わる事ができない。翔も…それに……僕も」
:07/06/15 04:15
:SH901iS
:☆☆☆
#715 [
]
「だからこのボールで僕は翔だけを生まれ変わらせるつもりだった。このボールは何でも叶えてくれるから。でも…僕は志乃さんに使いたい……悪い…翔…」
そんな大事なボールを…
「俺はいい!翔に使え!」
俺はもう
そのキモチだけで充分だ
:07/06/15 04:17
:SH901iS
:☆☆☆
#716 [
]
「いいよ」
背後から
翔が口を開く。
「………翔…」
振り返り翔を見ると
俺を見て微笑んだ。
翔のこんな表情は初めて見た。
「旬がそんな事考えてたなんて知らなかった。俺、今すごい嬉しかった」
:07/06/15 04:20
:SH901iS
:☆☆☆
#717 [
]
「翔…ごめんね」
「いいよ。それより時間がない。志乃の身体が…」
俺の身体は
もう胸のあたりまで消えていた。
「兄ちゃん!早く!これを僕たちに投げて!!」
「わかりました。旬、翔、ありがとうございます」
:07/06/15 04:22
:SH901iS
:☆☆☆
#718 [
]
コウはボールを手にとり、旬と翔に向かい勢いよく投げ付けた。
「ありがとう!」
俺は二人の姿が消える瞬間叫んだ。
二人は
最後の瞬間まで
微笑んだままだった。
:07/06/15 04:23
:SH901iS
:☆☆☆
#719 [
]
「…見事だ…弟よ……」
コウは涙を流しながら
ラオウの台詞を呟き
身体から光をはなち消えてしまった。
「コウ!?コウ…うわぁぁぁあああ!!!」
眩しい光につつまれ、
俺は気を失った。
《俺…生まれたかったんだ……》
気を失う直前
翔の本当の気持ちが
聞こえた気がした。
:07/06/15 04:26
:SH901iS
:☆☆☆
#720 [
]
―――――…‥
「それで、きみは目が覚めたんだね?」
「はい…信じてもらえないと思いますが…」
目の前の中年の男は
少し俯き、うーん…と喉を鳴らした。
「よしわかった。今日のところはこれまでにしよう」
:07/06/15 04:28
:SH901iS
:☆☆☆
#721 [
]
「やっぱり…信じられませんよね……」
「んー…私は信じるよ」
「え?」
「以前、神谷くんが面会にきた時も同じ話を言っていたからね」
コウ…が……?
「彼、大事そうに持っていたよ。水色のボールをね」
:07/06/15 04:33
:SH901iS
:☆☆☆
#722 [
]
俺は幸い、鑑別だけですみ二ヶ月間ででてこれた。
「お世話になりました」
院長にお辞儀をし、
建物の門を開く。
「おかえりなさい」
そこには
「コウ!!幸子!!」
コウと幸子がニコニコして立っていた。
:07/06/15 04:37
:SH901iS
:☆☆☆
#723 [
]
「迎えにきてくれたん?」
「うん!おかえりー!」
「ただいま!」
「待っていましたよ」
コウがニコニコしながら言った。
「ん?そんな言い方でえーんか?」
「…………あぁ」
コウはフッと笑い言った
「待っていたぞ、ケンシロウ!」
―きみを送る【完】―
:07/06/15 04:41
:SH901iS
:☆☆☆
#724 [
]
完結しました

今まで読んで下さった皆様ありがとうございました

未熟な小説に長い間お付き合いしていただいて感謝です

本当にありがとうございました


けえさん、コメントありがとうございました

:07/06/15 04:46
:SH901iS
:☆☆☆
#725 [あや]
お疲れさまです

この小説を主さんがはじめた時からずっと見ていました

長い長い話しで書き続けるの大変だったと思います
こんなに内容深い、楽しいお話しをありがとうございます
:07/06/15 08:29
:N902i
:1BvltBJY
#726 [
]
あやさん

コメントありがとうございます

書き始めから…って…
長い間本当にありがとうございました


とってもうれしいです

:07/06/15 11:32
:SH901iS
:☆☆☆
#727 [のの]
あたしも最初から
読んでました

すごくおもしろかったです


次書く時も
頑張って下さいね


お疲れ様でしたっ


:07/06/15 12:44
:SH901iS
:.aEWAWNM
#728 [ま
]
最初からずッと読んできました


完結して毎日更新する
楽しみが減るのは
淋しいですけど
お疲れ様でした

また新しい小説書いて下さい

:07/06/15 14:36
:N902iS
:bg0yEAE6
#729 [
]
:07/06/15 16:37
:SH901iS
:☆☆☆
#730 [みぃ
]
:07/06/15 18:46
:P902iS
:mbBoifp2
#731 [
]

サン
完結おめでとう

そしてお疲れさまでした

毎日の更新がホントに楽しみでした

次も頑張ってね


ずっと応援してるょ

:07/06/15 20:28
:SH903i
:4VB6eKCI
#732 [すず
]
:07/06/15 22:17
:SH903i
:☆☆☆
#733 [沢子]
ナイスふあいと!!
お疲れ様でした

:07/06/15 22:54
:P903i
:HpLAhz6.
#734 [ローズファン
]
:07/06/15 22:59
:P902i
:NXpgocAY
#735 [
]
みぃさん


さん

すずさん

沢子さん

ローズファンさん

ありがとうございます


新しいほうもよろしくおねがいします

:07/06/18 00:30
:SH901iS
:☆☆☆
#736 [
]

サン
すでに毎日チェックしてます

前回に引き続き頑張ってね


新しい方の感想はどこへカキコミしたらいいの

:07/06/18 01:02
:SH903i
:JapnqG2M
#737 [
]
:07/06/18 01:33
:SH901iS
:☆☆☆
#738 [
]
こっちもあげる

:07/08/21 16:39
:SH901iS
:☆☆☆
#739 [ニャ
]
誰かアンカ-して

??
しかた分からない

:07/08/23 01:30
:N702iD
:☆☆☆
#740 [我輩は匿名である]
:07/08/23 01:31
:P702iD
:☆☆☆
#741 [ニャ
]
あッた

あリがとうございました

:07/08/23 01:33
:N702iD
:☆☆☆
#742 [T]
:07/09/27 23:02
:W43H
:VEhmKIyk
#743 [
]
こっちもあげ

:08/01/26 06:12
:P904i
:☆☆☆
#744 [我輩は匿名である]
:08/04/13 14:04
:F705i
:☆☆☆
#745 [
]
こっちもあげる
:08/10/03 05:26
:P904i
:☆☆☆
#746 [霞草]
:08/10/06 19:46
:D905i
:/IZ9Rljw
#747 [
]
こっちもあげとく

:08/11/06 02:53
:P904i
:☆☆☆
#748 [
]
:10/01/20 14:20
:SH01B
:xMOgTSXU
#749 [しろ]
あげ\(^O^)/
:10/01/30 17:17
:N706i
:GZNQ7tpw
#750 [☆]
めちャおもしろかったあ!
授業そっちのけで読んじゃいました\(^^)/烈
:10/02/05 16:35
:W63CA
:GfeSKNEk
#751 [
]
今さらながら別の所でやり直すため、あげます

気にしないでください

:10/03/12 01:57
:P904i
:☆☆☆
#752 [&◆JJNmA2e1As]
👨💻👩🌾👨🎤👩🏫👨🏫👩🏭👨🏭👩💻🥺😭😭😭
:22/10/01 17:35
:Android
:rYsbLV12
#753 [&◆JJNmA2e1As]
[完]👷👨👩🦱👨🦱👂🦻🧠👱♀️👨🦰😻👩🦰👄
:22/10/01 17:56
:Android
:rYsbLV12
#754 [&◆JJNmA2e1As]
[完]👷👨👩🦱👨🦱👂🦻🧠👱♀️👨🦰😻👩🦰
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#755 [&◆JJNmA2e1As]
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#756 [&◆JJNmA2e1As]
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#762 [&◆JJNmA2e1As]
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#763 [&◆JJNmA2e1As]
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#764 [&◆JJNmA2e1As]
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#765 [&◆JJNmA2e1As]
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#766 [&◆JJNmA2e1As]
👏✨✨👐🤗👏✨✨👐🤗
👏✨✨👐🤗👏✨✨👐🤗
👏✨✨👐🤗👏✨✨👐🤗
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#767 [&◆JJNmA2e1As]
ウナ発見ッ!
ふぁぼを投下する!
_
⋀⋀ / |
_/(・ω・)/☆ |
!/ .} ̄ ̄ ̄ /
i\_}/ ̄|__/≡=
` ̄ ̄~☆
〜☆
〜☆
〜☆
〜☆
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#768 [&◆JJNmA2e1As]
👏💖゜*:.。.:*👏🤗👏゜*:.。.:*👏💖
👏💖゜*:.。.:*👏🤗👏゜*:.。.:*👏💖
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#769 [&◆JJNmA2e1As]
💗💖💞💗💗💖💞💗
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#770 [&◆JJNmA2e1As]
🌹 ゚🥀 ゜゚ 🌹£+:。.。:+£🌹 ゚🥀 ゜゚ £+:。.。
🌹 ゚🥀 ゜゚ 🌹£+:。.。:+£🌹 ゚🥀 ゜゚ £+:。.。
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#771 [&◆JJNmA2e1As]
ナイス ♫*ナイス ♫* ¸
♫* ·̩͙. ᘏ▸◂ᘏ .·̩͙ ♫*
♫* ꒰ ɞ̴̶̷ ·̮ ɞ̴̶̷ ꒱ **¸¸♬
♫* *ଘ_(")(") ₊♫*
🌼🌿’🌼🌿’🌼🌿
.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬
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#772 [&◆JJNmA2e1As]
👑🌙🌟🍯🥂🧁🍋👑🌙🌟🍯🥂🧁🍋
👑🌙🌟🍯🥂🧁🍋👑🌙🌟🍯🥂🧁🍋
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#773 [&◆JJNmA2e1As]
🌸・ 。
🌸∴。 *
✨・゚*。🌸・
💖 ・ 🌸 ✨
°*.* 💖
・ ゚*。・゚✿。
🌸 🌸 ・✨°*.
。·*・。゚ *.。🌸。 ✿
* 。・゚*.。
* 💖 ゚・✨🌸 * 。
・゚ 。🌸
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#774 [&◆JJNmA2e1As]
@oshiete_nizm
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#775 [&◆JJNmA2e1As]
@gungr1515
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#776 [&◆JJNmA2e1As]
😍✨👏🤗✨👏😍✨👏🤗✨👏😍✨👏
😍✨👏🤗✨👏😍✨👏🤗✨👏😍✨👏
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#777 [&◆JJNmA2e1As]
✨わっしょい❄☃✨わっしょい❄☃✨
✨わっしょい❄☃✨わっしょい❄☃✨
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#778 [&◆JJNmA2e1As]
♡⍢⃝♡♡⍢⃝♡♡⍢⃝♡
♡⍢⃝♡♡⍢⃝♡♡⍢⃝♡
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#779 [&◆JJNmA2e1As]
*:._.:*£ονё γου*:._.:*£ονё γου*:._.:*
*:._.:*£ονё γου*:._.:*£ονё γου*:._.:*
:22/10/01 19:08
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#780 [&◆JJNmA2e1As]
🌧
。
∴。
💧゚・。
💨💧。
💧 💧
💧 ・゚°
💨💧💧*
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・゚💧°* 💧
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💧.*。゚💧
*.💧*。・💧💧*.*。・
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#781 [&◆JJNmA2e1As]
┻┳| 閉めますよ |┳┻
┳┻|_∧ ∧_|┻┳
┻┳|・ω・) (•ω•|┳┻
┳┻|⊂ノ \つ|┻┳
┻┳|∪ し|┳┻
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#782 [&◆JJNmA2e1As]
。 ☆ ゚。
* 。* + * ・ 。☆͙
☆ * * 。
゚・ 。゚・ ☆゚
. ∩∩
(。・-・) Good nighty ☆
━OuuO━┓
:22/10/01 19:10
:Android
:rYsbLV12
#783 [&◆JJNmA2e1As]
\\ 🌟わっしょい🌟 🌟わっしょい🌟 //
\\ 🌟わっしょい🌟 //
∩_∩. ∩_∩. ∩_∩
( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡
:22/10/01 19:11
:Android
:rYsbLV12
#784 [&◆JJNmA2e1As]
∩_∩
いいね✨ (๑ŐωŐ๑) ✨いいね
💖+。⌒Y⌒∪⌒∪⌒Y⌒。+💖
:22/10/01 19:11
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:rYsbLV12
#785 [&◆JJNmA2e1As]
?
/ ̄ ̄\
< ´・ \
| 3 丶
< 、・ \
\__/∪ _ ∪)
U U
:22/10/01 19:11
:Android
:rYsbLV12
#786 [&◆JJNmA2e1As]
__________
| ( ^o^)ノ おやすみー
|\⌒⌒⌒ \
\|⌒⌒⌒⌒|
:22/10/01 19:11
:Android
:rYsbLV12
#787 [&◆JJNmA2e1As]
/◆
頑張れ〜♡/◆◆◆
.∧,,∧ / ◆◆◆
(*^∇^)つ ◆
┏ O┳┳━┳┳┳━━┓
┃━┫┃┏┫ ┣┓┏┛
┃┏┫┃┗┃ ┃┃┃
┗┛┗┻━┻┻┛┗┛
:22/10/01 19:11
:Android
:rYsbLV12
#788 [&◆JJNmA2e1As]
◤◢◤ ◢◤ 待 機◢◤◢◤◢
◤◢◤ ◢◤ 待 機◢◤◢◤◢
◤◢◤ ◢◤ 待 機◢◤◢◤◢
◤◢◤ ◢◤ 待 機◢◤◢◤◢
◤◢◤ ◢◤ 待 機◢◤◢◤◢
:22/10/01 19:11
:Android
:rYsbLV12
#789 [&◆JJNmA2e1As]
エイッ!!
∧,,∧
☆二 ⊂(・ω・`)
-ヽ と)
`u-u'
:22/10/01 19:12
:Android
:rYsbLV12
#790 [&◆JJNmA2e1As]
みんな、しあわせにな〜れ
∧_∧
(。・ω・。)つ━☆・*。
⊂ ノ ・゜+.
しーJ °。+ *´¨)
.· ´¸.·*´¨) ¸.·*¨)
(¸.·´ (¸.·'* ☆
:22/10/01 19:13
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#791 [&◆JJNmA2e1As]
A____A
|・ㅅ・ |
|っ c|
| か |
| た |
| じ |
| け |
| な |
| い |
| ! |
| |
U ̄ ̄U
:22/10/01 19:13
:Android
:rYsbLV12
#792 [&◆JJNmA2e1As]
、 。*:☆☆*。 ☆彡
。*☆:☆:☆:*。 ・.
*☆:☆:☆:☆* ・.
´゚*☆:☆*☆:*゚・. .・
.・ ゚:☆*☆:゚・.・.★・.
.・※・. ) ・..・ ‖・.
.・‖・. ( .・※・. ‖
‖ † ・.・.
† /\ ・†☆彡
∧ |[]| ∧
|| /\/\ ||
/\ |田||田|/\/\
|田| |//||//||田||田|
|∩|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄|
| ̄|田‡田‡田‡田 |
|∩|‡∩‡∩‡∩‡ |
//////////
:22/10/01 19:14
:Android
:rYsbLV12
#793 [&◆JJNmA2e1As]
ちょっと休憩しよっと
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
;;(´・ω・)
_旦_(っ(,,■)__
|l ̄l|| ̄じじ ̄|i
:22/10/01 19:14
:Android
:rYsbLV12
#794 [&◆JJNmA2e1As]
💟😘(っ'-')╮=͟͟͞͞♡💕好き♡😳💕💟
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:Android
:rYsbLV12
#795 [&◆JJNmA2e1As]
✨✨(☆ω☆*)✨✨キッラキラ!!😻😻
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:Android
:rYsbLV12
#796 [&◆JJNmA2e1As]
🎼・ 。
*・。🔶∴。
🎶 🔶🔶・゚⭐。
・゚⭐🔶 🎶🔶
・ ゚🔶。・゚⭐🔶。
🎶。·🔶⭐*・。
🔷🔷・。 🔷・。
💎🎶。🔷💎
・゚🔷💎°🔷・゚
*・。 🔷 ゚・。 🎶 。
💎 ゚🎶 🔷
🔷*・。
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:22/10/01 19:15
:Android
:rYsbLV12
#797 [&◆JJNmA2e1As]
[完]👷👨👩🦱👨🦱👂🦻🧠👱♀️👨🦰😻👩🦰👄
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:Android
:rYsbLV12
#798 [&◆JJNmA2e1As]
[完]👷👨👩🦱👨🦱👂🦻🧠👱♀️👨🦰😻
:22/10/01 19:16
:Android
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#799 [&◆JJNmA2e1As]
1-100
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#800 [&◆JJNmA2e1As]
001-100
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#801 [&◆JJNmA2e1As]
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#802 [&◆JJNmA2e1As]
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#803 [&◆JJNmA2e1As]
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#804 [&◆JJNmA2e1As]
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#805 [&◆JJNmA2e1As]
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#806 [&◆JJNmA2e1As]
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#807 [&◆JJNmA2e1As]
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#808 [&◆JJNmA2e1As]
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#809 [&◆JJNmA2e1As]
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#810 [&◆JJNmA2e1As]
🌸・ 。
🌸∴。 *
✨・゚*。🌸・
💖 ・ 🌸 ✨
°*.* 💖
・ ゚*。・゚✿。
🌸 🌸 ・✨°*.
。·*・。゚ *.。🌸。 ✿
* 。・゚*.。
* 💖 ゚・✨🌸 * 。
・゚ 。🌸
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#811 [&◆JJNmA2e1As]
┈╱▔▔▔▔▔▔▔▔╲┈♥┈♥
╱▔▔▔▔▔▔▔▔╲╱▏┈♥┈
▏┳╱╭╮┓┏┏┓▕╱▔▔╲┈
▏┃╱┃┃┃┃┣▏▕▔▔╲╱▏
▏┻┛╰╯╰╯┗┛▕▕▉▕╱╲
▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▔▔▔╲▕
▇▇╱▔╲▇▇▇▇▇╱▔╲▕╱
┈┈╲▂╱┈┈┈┈┈╲▂╱▔┈
♥♥♥アイシテルヨー!!♥♥♥
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#812 [&◆JJNmA2e1As]
🎼・ 。
*・。🔶∴。
🎶 🔶🔶・゚⭐。
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・ ゚🔶。・゚⭐🔶。
🎶。·🔶⭐*・。
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🔷*・。
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#813 [&◆JJNmA2e1As]
おめでとう━━!!
⋀⋀ / |
_/(・ω・)/●. |
!/ .} ̄ ̄ ̄ /
i\_}/ ̄|__/≡=
` ̄ ̄~❤
〜❤
〜❤
〜❤
〜❤
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#814 [&◆JJNmA2e1As]
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#815 [&◆JJNmA2e1As]
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#816 [&◆JJNmA2e1As]
🎼・ 。
*・。🔶∴。
🎶 🔶🔶・゚⭐。
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#817 [&◆JJNmA2e1As]
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#818 [&◆JJNmA2e1As]
🌹 ゚🥀 ゜゚ 🌹£+:。.。:+£🌹 ゚🥀 ゜゚ £+:。.。
🌹 ゚🥀 ゜゚ 🌹£+:。.。:+£🌹 ゚🥀 ゜゚ £+:。.。
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#819 [&◆JJNmA2e1As]
⬜️⬜️⬜️⬜️⬜️⬜️⬜️⬜️⬜️⬜️⬜️
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#820 [&◆JJNmA2e1As]
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🟥🟥⬜⬜⬜⬜🟥🟥
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#821 [&◆JJNmA2e1As]
💜💜💜💜◣ ◢💜💜💜💜
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#822 [&◆JJNmA2e1As]
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💜 💜 BTS 💜💜
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#823 [&◆JJNmA2e1As]
┏┓ OK!
┃┣━┓
┛┣━┃
┣━┃
┓┣━┃
┗┻━┛
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#824 [&◆JJNmA2e1As]
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#825 [&◆JJNmA2e1As]
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#826 [&◆JJNmA2e1As]
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#827 [&◆JJNmA2e1As]
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#828 [&◆JJNmA2e1As]
😽🍓💕😽🍓💞😽🍓💓😽🍓💗😽🍓💖😽🍓💘😽🍓💝😽🍓❤️😽🍓🧡😽🍓💛😽🍓
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#829 [&◆JJNmA2e1As]
🇿🇼🇿🇲🇾🇪🇪🇭🇼🇫🇻🇳🏴🇺🇸🇺🇾🇺🇿🇻🇺🇻🇦🇻🇪🏴🏴🇬🇧🇦🇪🇺🇦🇺🇬🇻🇮🇹🇴🇹🇹🇹🇳🇹🇷🇹🇲🇹🇨🇹🇻🇹🇰🇹🇬🇹🇱🇹🇭🇹🇿🇹🇯🇹🇼🇻🇨🇸🇩🇸🇷🇸🇿🇸🇪🇨🇭🇸🇾🇵🇲🇱🇨🇰🇳🇸🇭🇧🇱🇱🇰🇪🇸🇸🇮🇬🇸🇸🇧🇸🇴🇸🇬🇸🇱🇸🇨🇷🇸🇸🇳🇷🇴
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:Android
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#830 [&◆JJNmA2e1As]
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#831 [&◆JJNmA2e1As]
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#832 [&◆JJNmA2e1As]
🧠👱♀️👨🦰😻👩🦰👄💋😹💄🧙👨🦲👲😿👵🇿🇼🇿🇲🇾🇪🇪🇭🇼🇫
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#833 [&◆JJNmA2e1As]
[完]🟠🟡🟢🟣🟤🔺🔴⚫⚪🔘☑️™️✔️➿➰〰️🔜🔝🔛🔙🔚👁️🗨️®️©️💱💲✖️➗➖➕🎶🎵🔃🔄
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#834 [&◆JJNmA2e1As]
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#835 [&◆JJNmA2e1As]
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#836 [&◆JJNmA2e1As]
🆖🔠🔡🔤ℹ️🔣🈁📶🎦💤🌀Ⓜ️💠🌐❎✳️❇️💹🈯️✅♻️⚜️🔱⚠️〽️🔆🔅📛⛔🛑💯⚛️♾️
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#837 [&◆JJNmA2e1As]
[完]↔️↕️↖️↙️↘️↗️⬇️⏬◀️🔼🔽➡️⬅️
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#838 [&◆JJNmA2e1As]
🏳🏴🏁🚩🏴☠️🏳️🌈🇺🇳🇦🇫🇦🇽🇦🇱🇩🇿🇦🇸🇦🇩🇦🇴❤️🧡💛💚💙💜🤍🤎❣️💕💞💓💗💖💘💝💟
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#839 [&◆JJNmA2e1As]
[完]⏮️⏭️⏺⏹⏯️⏸💠🌐❇️🔆🔅📛⛔🛑💯
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#840 [&◆JJNmA2e1As]
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#841 [&◆JJNmA2e1As]
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#842 [&◆JJNmA2e1As]
ネヨウ
∧_∧___
/(*゜−゜) /\
/| ̄〇〇 ̄|\/
|____|/
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#843 [&◆JJNmA2e1As]
もう寝るお
バタンキュー
〃∩ ∧_∧
⊂⌒つ〃-ω-)つ
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#844 [&◆JJNmA2e1As]
∧∧ おやすみ・・・
(*・ω・)
_| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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#845 [&◆JJNmA2e1As]
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#846 [&◆JJNmA2e1As]
Congratulations!
Congratulations!
+ *
∧∧ . ∧∞∧ *
* ヽ(=´ω`)人(´ω`*)ノ
.〜( O x.) ( O)〜 +
。* ∪ ∪
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#847 [&◆JJNmA2e1As]
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#848 [&◆JJNmA2e1As]
:22/10/01 19:52
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#849 [&◆JJNmA2e1As]
🌸・ 。
🌸∴。 *
✨・゚*。🌸・
💖 ・ 🌸 ✨
°*.* 💖
・ ゚*。・゚✿。
🌸 🌸 ・✨°*.
。·*・。゚ *.。🌸。 ✿
* 。・゚*.。
* 💖 ゚・✨🌸 * 。
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もう寝るお
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もう寝るお
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| ( ^o^)ノ おやすみー
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もう寝るお
バタンキュー
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∧∧ おやすみ・・・
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ネヨウ
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○○❤️@🐈👑 𝓟𝓢推し❦
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💟😘(っ'-')╮=͟͟͞͞♡💕好き♡😳💕💟
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#960 [&◆JJNmA2e1As]
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#961 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#962 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#963 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#964 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#965 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#966 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#967 [○○&◆.x/9qDRof2]
💟😘(っ'-')╮=͟͟͞͞♡💕好き♡😳💕💟
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#968 [○○&◆.x/9qDRof2]
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| ( ^o^)ノ おやすみー
|\⌒⌒⌒ \
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#969 [○○&◆.x/9qDRof2]
もう寝るお
バタンキュー
〃∩ ∧_∧
⊂⌒つ〃-ω-)つ
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#970 [○○&◆.x/9qDRof2]
∧∧ おやすみ・・・
(*・ω・)
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#971 [○○&◆.x/9qDRof2]
ネヨウ
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/(*゜−゜) /\
/| ̄〇〇 ̄|\/
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#972 [○○&◆.x/9qDRof2]
∩_∩
いいね✨ (๑ŐωŐ๑) ✨いいね
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#973 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#974 [○○&◆.x/9qDRof2]
🥺ྀིʚ🥺ɞ🥺ྀིʚ🥺ɞ🥺ྀིʚ🥺ɞ🥺ྀིʚ🥺ɞ
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#975 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#977 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#979 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#980 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#982 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#985 [○○&◆.x/9qDRof2]
💟😘(っ'-')╮=͟͟͞͞♡💕好き♡😳💕💟
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#986 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#987 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#988 [○○&◆.x/9qDRof2]
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| ( ^o^)ノ おやすみー
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#989 [○○&◆.x/9qDRof2]
もう寝るお
バタンキュー
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#990 [○○&◆.x/9qDRof2]
∧∧ おやすみ・・・
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#991 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#999 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#1000 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/01 22:13
:Android
:rYsbLV12
#1001 [我輩は匿名である]
このスレッドは 1000 を超えました。
もう書けないので新しいスレッドを建ててください。
:22/10/01 22:13
:
:Thread}
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