きみを送るA
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#121 []
「あたし関係ないじゃねーか!」

「何言ってるんです。今からあなたの話をするんですよ」

りえは俯き、下唇をキュッと噛んだ。

「その演技、いつまでするつもりですか」

コウはりえを見ながら、
馬鹿にしたようにニヤリと笑った。

⏰:07/05/02 02:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#122 []
「志乃くん、りえさんはいつから下界にいると思います?」

「は?」

そんなんわかるわけないやん…

「りえさんは僕達が産まれる前から下界にさ迷う霊ですよ」

「………………」

………………は?

⏰:07/05/02 02:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#123 []
「え…でも…」

「見た目は僕達と変わりませんが…それはりえさんが亡くなったのが僕達と同じ年齢だからです」

「………17歳…」

「ええ、17歳で亡くなっています」

「…なんで……?」

「事故…ですね」

⏰:07/05/02 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#124 []
「事故…って…」

「志乃くん、僕達が産まれる前の年に、ある大きな事故が起きたのをご存知ないですか?」

「…………知らん…」

「では、こんな噂話を耳にした事ありませんか」

⏰:07/05/02 02:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#125 []
コウが話したのは
こんな内容だった。

とある事故で
一人の少女が片足をなくし亡くなった。
その少女の噂話をした人はその日の夜、少女が夢に出てきて、

「片足を知らない?」

と言うそうだ。

「知らない」

と言えば彼女はこう答える

「じゃあ、あなたの片足をちょうだい」

⏰:07/05/02 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#126 []
その夢を見た人は
朝目覚めると
片足がなくなっていて

夢に出てきた少女が
隣に立って言うそうだ。

「あなたの足は
 わたしには合わない」

と。

「この噂話、聞いた事ありませんか?」

⏰:07/05/02 02:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#127 []
「…いや……」

「そうですか…まぁこのような都市伝説まがいの噂話はごまんとありますから」

コウはゆらゆらと右足を揺らしながら、フッと笑った

「察しの通り、この噂話の少女は、りえさんです」

⏰:07/05/02 02:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#128 []
「……そんな…」

そんな馬鹿な…

「そんな馬鹿な、と思ったでしょう」

人の心を読むな!!

「その事故…って…?」

「僕の義父が起こした事故です」

「……………え」

そんな偶然って……

「言うなれば事故ではありません。あれは義父が故意に起こした事ですから」

⏰:07/05/02 02:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#129 []
「…………え?」

コウの言葉に、
今まで無言だったりえが
口を開いた。

「りえさんも知らなかったでしょう?あれは事故ではありませんよ」

「な…どういう事だよ!」

りえはコウに向かい、
怒鳴るように言った。

「落ち着きなさい」

⏰:07/05/02 02:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#130 []
「は!?どーゆー事が聞いてんだよ!!答えろ!」

「りえさん落ち着きなさい」

「答えろよ!!答え…」
「落ち着け!!」

コウがりえに向かい怒鳴り、りえはビクッとした。

「落ち着きなさいと言っているのが聞こえませんか」

コウは眉間にしわをよせながらりえを睨んだ。

⏰:07/05/02 02:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#131 []
「……う…そだ…ろ?」

りえが力なく呟き、
俺はりえを見た。

「…………りえ?」

りえは涙をながしながら
ガタガタと奮えている。

「…りえ………?」

「そ…んな……だって……尚人が…尚人がそんな事するわけ…」

尚人…?尚人って誰だ?

「…尚人って…?」

「僕の義父です」

⏰:07/05/02 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#132 [我輩は匿名である]
見てますょ-
壁|≡サッ

⏰:07/05/02 02:58 📱:SH903i 🆔:mYWWdKWA


#133 []
匿名さん
リアルタイムで見てくれてたのに寝てしまいましたごめんなさい
今日も飲み行くので
夜中更新できたらしますね

⏰:07/05/02 18:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#134 [ミルキー]
>>108-200                    おもろい

⏰:07/05/02 21:04 📱:N701i 🆔:piiepvhI


#135 [ローズファン]
ぁの……
感想版のが
ほしいです
針してくださぃ

⏰:07/05/03 18:13 📱:P902i 🆔:g/A/xFJA


#136 []
ミルキーさん
アンカーありがとうございます

ローズファンさん
感想版は
>>2
に、貼ってあります

⏰:07/05/04 03:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#137 []
義父…?

りえとコウの義父が…

「…知り合いなん?」

「ええ」

コウはガタガタと震えるりえを横目で見ながら、
たばこに火をつけた。

「りえさんと僕の義父は、深い仲にありました」

⏰:07/05/04 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#138 []
深い仲…って…

「つまり…」

「恋人同士でした」

恋人同士…?

恋人同士やのに…
なんでりえを…

「志乃くん」

コウは煙をはきながら、
俺に顔を向けた。

「僕の義父は、完璧主義者でした。異常なほどの」

⏰:07/05/04 03:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#139 []
「りえさんと義父が出会った時、すでに義母と結婚していました」

「…じゃあ…りえとは…」

「不倫です」

りえは奮えながら
俯いているため表情がわからない。が、時折ポタポタと涙が落ちている。

泣いてるんか…?

⏰:07/05/04 03:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#140 []
「義父は完璧主義者ゆえ、りえさんとの関係を周囲にばれる事などありえませんでした。しかし…その義父が…あろうことか過ちをおかしてしまった…」

「…過ちって……?」

コウはりえをチラリと見、俯いて言った。

「りえさんに子供が出来てしまったんです」

⏰:07/05/04 03:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#141 []
「残念ながら、子供はすぐに流れてしまいました。が、義父はその一件から、りえさんの存在にだんだんと嫌気がさしてきた。そこで義父は、例の事故を起こしたんです」

…子供ができたから

嫌になった…だと…?

「…なんやねん…それ…」

「義父は完璧主義者だと言ったでしょう」

⏰:07/05/04 03:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#142 []
「でも…だからって…なんで事故起こすん!?おかしないか!?」

「…おかしい事ではありません…誰でも……」

コウは唇をキュッと噛んだ

「人間誰でも自分にとって邪魔な人間は、消えてほしいと思うものです」

そう言ったコウの表情は
少し悲しげに見えた。

⏰:07/05/04 03:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#143 []
だ…誰も読んでへんのかな

⏰:07/05/04 22:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#144 [みさ]
読んでます

⏰:07/05/04 22:13 📱:N903i 🆔:d2MMhLAE


#145 [スゴイ]
見させて頂いてマス
毎日楽しみにしてマス
頑張って下さい

⏰:07/05/04 22:13 📱:SH902i 🆔:yxQNGXLI


#146 []
読んでるょ
感想板も行ったょ

⏰:07/05/04 23:33 📱:SH903i 🆔:O0xTQAtE


#147 [ゅ江
初カキですx
ブクマしていつも見てますチ~
主サンの小説大好きなので
頑張って下さいッ(`Ov0pq)⌒**

⏰:07/05/05 08:00 📱:W51S 🆔:tCELSGWM


#148 []
みささん
スゴイさん
さん
ゆさん
ありがとうございますm(__)m昨日は急遽予定が入って更新できませんでした
ゆさんブクマとかまで…
ありがとうございます

⏰:07/05/05 11:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#149 []
>>142から

「でも…」

「志乃くんは違うんですか?」

「………え?」

「自分にとって邪魔な人間は、消えてほしいと思いませんか」

「……………」

俺にとって

邪魔な人間………

⏰:07/05/05 11:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#150 []
「俺…は………」

「はい」

「コウが…」

「…はい」

「邪魔やっ……た……」

「……はい」

「でもほんまに消えてほしいなんて思わへん!」

「………当たり前です。思っているならば僕が志乃くんを消しますよ」

ほんまにしそう…

⏰:07/05/05 11:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#151 []
「でもさ、なんでりえはお前の義父母を殺したん?その前にりえって死んだんやろ?それにりえは事故やって思ってたんやないの?怨みとかちゃうよな?」

「…恋愛経験の浅い志乃くんにはわからないでしょうが愛情が憎しみに変わる事もあるんですよ。つまり」

「ちょい待てい」

⏰:07/05/05 11:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#152 []
「なんですか」

「恋愛経験の浅い、というくだりは別にいらんのちゃうん」

「図星を当てられて悔しいんですか」

あー悔しいさ!!

「けっ」

「志乃くん話が進みませんのでしばらく黙ってて下さい」

どーもすんませんでした!

「どーぞ話して下さい」

⏰:07/05/05 11:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#153 []
コウの説明したのは
こんな内容だった。

りえが16歳の時
尚人(コウの義父)と出会いりえは一目ぼれをしたが
尚人には妻がいた。
それでも関係ない、と
りえは不倫を選んだ。
17歳になり、りえは妊娠が発覚した。

「りえさん、なぜあなたは流産したのですか」

⏰:07/05/05 16:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#154 []
「…………」

「答えたくないのなら僕が代わりに答えましょうか」

コウは俯くりえを横目で見、腕を組んだ。

「あなたは義父に暴行を受けていた。そうですね?」

「なっ……!!」

暴行!?

「僕の義父はすぐに手をあげますから」

⏰:07/05/05 16:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#155 []
「見て下さい」

ふいにコウはティーシャツをぺろりとめくった。

おーおー
腹筋われてんな〜って…

「それって…」

「プールでは気付かなかったようですね」

コウはフッと笑い、お腹をさすった。

コウの右の脇腹にはたくさんの根性焼の痕があった

「義父にやられました」

⏰:07/05/05 16:09 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#156 []
「……………」

…虐待…されてた…
って事か?

「僕の話は置いといて、りえさんの妊娠がわかった時義父はあなたに暴行を与えた。それで流産した。間違いありませんね?」

「……………」

りえは黙って涙を流した。

⏰:07/05/05 16:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#157 []
「義父は妊娠の事から、りえさんの事がだんだんと邪魔になってきたんです。ちょうどその頃、義母も妊娠をしました」

「え!?じゃあ、その子供は?」

「…………」

コウは俺に背を向けた。

その後小さな、
本当に小さな声で呟いた

「僕が殺しました」

⏰:07/05/05 16:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#158 []
【第18章 過去】

……今…なんて?

「コウ…?」

俺は震えた声でコウを呼び掛けた。

「弟でした。本当にかわいらしい…」

コウは背を向けながら
親指の爪を噛んだ。

「しかし僕は…弟を憎んで……」

「?」

コウはフッと笑ったような息をもらした。

「ああ、憎んでいたんですね僕は。彼を」

⏰:07/05/05 16:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#159 [我輩は匿名である]
更新待ってます

⏰:07/05/06 00:14 📱:SH903i 🆔:ZYObUyyU


#160 []
匿名さん
ありがとうございます

⏰:07/05/06 00:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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