きみを送るA
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#361 []
「あなたのお名前は?」

ニッコリとコウが聞く

「…あ…あたしは…花岡姫菜です」

「ブッ!!」

俺は口に含んだ水を勢いよく吹き出した。

似合わねーー!!姫菜?姫?芸人みたい顔しやがって姫だと?

「…志乃くん汚いです」

⏰:07/05/20 04:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#362 []
「あたしの名前で…笑ったんでしょ……?」

はい、そうです

「あたし…よく顔と名前が合ってないって言われるから……」

姫菜はまたもや俯き、唇を噛んだ。

「そんな事ないです。あなたは僕の天使…いえ、姫ですよ」

うっとりとした表情でコウは姫菜…いや、お姫さまを見つめた

⏰:07/05/20 04:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#363 []
「ちょっとぉ!!」

なにやらコウと姫がいい雰囲気の中、このはが口をはさんできた。

「姫!コウはあたしのやから手ぇ出したらあかんで〜?」

「え…そんな事…」

うろたえる姫。

「僕はこのはさんのものではありませんよ」

淡々と話すコウ。

⏰:07/05/20 04:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#364 []
「姫、あたしコウに惚れてんねやん、覚えといて」

このはが姫を見ながら言う

「……………」

醜い…女の嫉妬は醜い…

「あ…そうなんだ…このはちゃん、コウさんの事…」

「うん!だからコウにちょっかいだしたらあかんよ〜?」

⏰:07/05/20 04:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#365 []
「このはさん、僕は今姫菜さんと話してますので。あなたは志乃くんと話してて下さい」

「はい!?」

「志乃くん、このはさんの相手を」

俺は厄介者の世話係で呼ばれたんか!?

「え〜志乃と〜?やだ〜」

俺の台詞じゃ!!!

⏰:07/05/20 04:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#366 []
「俺…帰る……」

「だめです」

「なんでやねん!明らかにお前本意の合コンやん!」

「ええ、ですが」

お前本意は認めるんかい

「志乃くんにはやってほしい事がありますから」

それって…

「このはさんの相手を」

⏰:07/05/21 02:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#367 []
「え〜このはの〜…」

このはの相手なんか嫌や、と言おうとした時、
このはの携帯が鳴った。

「はい!…………え?今からですか?……はい…わかりました」

電話を切り、コウを見つめるこのは。

「どうされました?」

平然とコウは水を一口飲んだ。

⏰:07/05/21 02:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#368 []
「あたし仕事入っちゃった…すぐにマネージャーが迎えにくる…」

「やったーー!!!」

シン…と静まり、コウ、このは、お姫さまが俺を見た

やべ〜思わず歓喜の声がでちまった。

「志乃サイテーやし!」

「わり〜わり〜思わず…」

⏰:07/05/21 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#369 []
「志乃くんとても嬉しそうですね」

コウがニヤリと笑い俺を見ている。

コウのほうが嬉しそうだ

「志乃!志乃!!」

このはが席を立ち、俺を手招きした。

「なんやねん」

「ちょっとこっちきてや」

⏰:07/05/21 02:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#370 []
めんどくせ〜と思いつつも席を立ち上がる優しい男、柏木志乃。つまり俺。

「なんやねんな〜」

「志乃を男と見込んで頼みがあんねやんか!」

…男と見込んで…

「コウと姫の邪魔して!」

はい!?男と見込んで頼んだくせに…ちっちぇ〜!!

⏰:07/05/21 03:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#371 []
「嫌や」

「なんでよ〜!!」

「めんどい。興味ない。つか、俺に関係ない」

「関係あるやん〜!」

「なんの」

「あたしの頼みやん!」

この世はお前のために回ってるんか!?
やっぱコウとこのはは同類や…

「志乃おねが…」

「断る」

⏰:07/05/21 03:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#372 []
「志乃のあほ!!」

「はいはい」

好きにゆーてくれ。

このはがブーブー言うてる時、マネージャーが迎えにきた。
このはは最後に俺にむかって、頼んだからね!!と叫んだ。

俺?もちろん無視、だ。

「このはさんに何か頼まれたんですか?」

⏰:07/05/21 03:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#373 []
席に戻ると、すでに注文したのかフランス料理の前菜がテーブルに並べられていて、コウはワインを飲んでいた。

おいおい。未成年だよね

「ワインて…」

「ああ、志乃くんも飲みますか?」

そーゆー事ちゃうやろ!

「いや…俺はいい」

⏰:07/05/21 03:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#374 []
「あ、志乃くん帰るんでしたっけ?」

はーー!?
さっきアカンゆーてたやん!邪魔者(このは)がいなくなった途端帰れ、ですか?

「いや、帰らん」

意地でも帰ったらんわ!

「…………」

コウは無言で帰れビームを出している。

「ビーム出しても帰らんから」

⏰:07/05/21 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#375 []
コウは小さくチッと舌打ちした。

聞こえてますからー!!

「姫さん何か飲みます?」

コウは姫にむかって笑顔で聞いた。

「…じゃあ…ワイン…」

「姫菜っていくつ?」

「志乃くん何呼び捨てにしてるんですか」

⏰:07/05/21 03:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#376 []
「えーやん別に」

「だめです」

「いいよ、あたしは20歳だよ。年上だけど…」

「構いませんよ」

へ〜ハタチなんや。
ぶ◯◯くやからか?
幼く見えた。

「乾杯しましょう。僕達の出会いに」

おいおい!俺の存在は!?

⏰:07/05/21 04:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#377 []
存在を無視された俺は
前菜をガツガツと食った。

「うっめえ〜!!」

フランス料理初めて食ったけど、こりゃうまい!

俺は夢中で食べ続けた。

「…志乃くん食べ方が下品です……」

⏰:07/05/21 13:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#378 []
「うるさい!あ、コウ食べへんの?食べへんねやったらちょーだい!」

コウはまるでコジキを見るような目で俺を見ながら前菜をそっと差し出した。

「サンキュー」

食べ続ける俺をよそに、
コウは姫に熱烈アピールを開始した。

⏰:07/05/21 13:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#379 []
「姫菜さんは僕の天使です。初めて見た時、僕はあなたに心奪われました」

「…え……そんな……」

「あなたはとても美しい」

コウは姫の髪にそっと触れた。

うげっ…。くさすぎ。
てか俺の前でそーゆー事しないでくれたまえ。

⏰:07/05/21 13:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#380 []
姫の髪に触れたコウは
そのままゆっくりと髪に口付けを落とす。

「やめーーい!!!」

俺は立ち上がり叫んだ。

「………………」

やばい。やばいやばい。

俺は周りを見渡す。

店内の人々がみんなポカンとした表情で俺を見ている

⏰:07/05/21 13:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#381 []
「…志乃くん座りなさい」

コウはため息まじりで俺の腕を引っ張った。

「すみませんでした」

コウは俺のかわりに立ち上がり店内の人々に頭を下げた。

「全くあなたという人は…先程言いましたよね?ここは騒ぐような店ではありません、と」

⏰:07/05/21 13:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#382 []
「…すまん」

「姫菜さんにもあやまりなさい」

「あたしは全然いいよ…。ふふ…なんか志乃くんって面白い子だね!」

そーですか?

「…そりゃどーも……」

…………ん?
なんや?なんやこの熱い視線は…!!!
俺…姫に見つめられとる!

⏰:07/05/21 13:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#383 []
俺はチラリと姫の顔を見た

姫は俺と目が合うと
顔を赤らめながらもニコッと微笑んだ。

「あ…あは……」

俺は顔をひきつらせたが
姫は俺を見てニコニコしている。

「志乃くん何にやけてるんですか気持ち悪いです」

ひきつっただけですが。

⏰:07/05/21 13:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#384 []
俺たちの席にメインディッシュが届き、またも俺は皿に食らえついた。

「……おいしいですか志乃くん」

「うまい!!俺フランス料理食った事ないからさ〜」

「知ってます」

「コウ食わんのか?」

「…食べてもいいですよ」

⏰:07/05/22 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#385 []
「フランス料理嫌いなん?」

「そういうわけではありませんが…」

コウはチラリと俺の顔を見て眉間にしわを寄せワインをぐいっと飲んだ。

「志乃くんの食べ方を見ていると…食欲がなくなりました…」

それってどーゆー意…

「食べ方が下品すぎます」

⏰:07/05/22 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#386 []
カッチーーン

「ほんならどうやって食えっちゅーねん!!食い方がどーでも腹ん中入れば全部同じや!」

「違います。あなたはマナーというものを知らないんですか」

「高校生の俺にマナーなんか求める方がおかしいやろ!!だいたいお前が…」

「すみませんがお客様…」

⏰:07/05/22 03:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#387 []
俺がコウへの反撃の言葉を言い終える前に店員が俺の言葉を阻止した。

「先程から少々騒ぎすぎかと…申し訳ございませんが当店はお騒ぎする場所ではございませんので…」

あらまー。
追い出されちゃった。

「…志乃くんのせいです」

⏰:07/05/22 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#388 []
店から出るなり
コウが俺を睨みつけた。

「もーしわけございませんでしたー」

「…それで謝ってるつもりですか」

「まぁまぁ、コウくんいいじゃない?あたし、フランス料理店とか苦手だったから…ね?」

姫はそう言って俺にウインクをしてきた。

⏰:07/05/22 03:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#389 []
えーーー!?
ウインクて…

どうしたらいいかわからない俺は姫にウインクを返してみた。

姫は顔を赤らめ俯いた。

「………………」

俺だって鈍感ではない。
こいつ……
こいつ俺に惚れそう…?

⏰:07/05/22 03:38 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#390 []
「姫菜さんがそう言うならいいですが…」

やべーやべーー!!
ラブトライアングル!?
避けたい…
面倒な事は避けた…

「神谷先輩…?」

「!!??」

⏰:07/05/22 03:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#391 []
「あ…柏木先輩も……」

「ゆうみちゃん!?」

「…こんばんは…何してるんですか……?」

「ゆうみさんこんばんは。僕達は合コン中です」

「えっ…………」

戸惑うゆうみちゃん。

面倒な事は
避けたい……。

⏰:07/05/22 03:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#392 []
さがってる(・ω・)

⏰:07/05/23 16:52 📱:SH901iS 🆔:iFDVo97A


#393 [我輩は匿名である]
まだ…

⏰:07/05/24 03:06 📱:SH903i 🆔:bWJLOafk


#394 [にゃぁ]
あげ

⏰:07/05/25 01:53 📱:D902iS 🆔:fz9NETMM


#395 []
「ゆうみさんもご一緒しますか?」

「え…?」

おいおい。こいつはまた何を言い出すんじゃ。

「あたしは…いいです」

「そうですか残念です」

全然残念そうに見えへんねやけど!!

⏰:07/05/25 18:21 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#396 []
「あたしも…今日は帰ろうかな…」

突然姫菜が呟いた。

「あなたはだめです姫菜さんはまだ帰らせません」

「…でも……」

「でも、ではありません。今夜は帰しません」

えーーーーーー!!!

「おい……って…え!?ゆうみちゃん!?」

ゆうみちゃんはコウの言葉を聞き、走り去った。

⏰:07/05/25 18:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#397 []
「ゆうみちゃん!!」

俺は追い掛けようとした。が、

「ゆうみさんどうしたんでしょうか?急いで行かなければならない用事でもあったんですかね」

しれっとしながら言い放つコウ。

こいつ…鈍い?

⏰:07/05/25 18:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#398 []
「やっぱりあたしも帰るね。また今度!」

姫菜はコウの肩をポンッと叩き、言った。

「…そうですか……残念です……」

今度はほんまに残念そう!

「志乃くんもまたね」

また?

「…さいなら」

⏰:07/05/25 18:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#399 []
帰り際、姫菜は俺の手に何かを渡してきた。

「じゃーまたねー!」

姫菜が去り、俺はうなだれるコウと距離を置き姫菜が渡してきた何かを見た。

「………………」

名刺だ。
裏には携帯番号とアドレスが書いてある。

⏰:07/05/25 18:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#400 []
「…コウ…姫菜の携帯番号聞いたか?」

俺の質問に
コウは俺をギロリと睨んだ

「聞いてません」

「……そっか……」

俺だけ携帯番号聞いたなんて言えないなー。

は〜めんどくせ〜…。

⏰:07/05/25 18:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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