きみを送るA
最新 最初 全 
#1 [
]
:07/04/26 03:28
:SH901iS
:☆☆☆
#2 [
]
:07/04/26 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#3 [
]
:07/04/26 03:31
:SH901iS
:☆☆☆
#4 [
]
【第16章 GOD ROOM】
俺はコウの家を出たあと
ずっとコウの言葉が頭の中で響いていた。
《一人は慣れてますから》
コウはずっと一人で生活していた。
:07/04/26 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#5 [
]
感情を表に出すのが
怖いと言ったコウ。
過去に何があったんや?
両親に捨てられ、
自分を人形として見ていた義理の父母も殺害され
コウは
俺が普通に生活していた
この17年間を
どんなふうに
どんな気持ちで
生きてきたのか…
:07/04/26 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#6 [
]
「ただいま…」
家についてからも
俺の頭はコウで支配されていた。
コウ…
コウ……
コウ………
って………
やめーい!!!
俺はコウの彼氏か!!
:07/04/26 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#7 [
]
「ど〜したの?」
俺が頭を抱えうなだれていた時、頭上から声が聞こえた。
「志乃〜?伊豆は楽しかった?」
ニコニコ顔で俺を見ている
「さき…俺の髪形を見ればわかるやろ」
「ちょーイカス!!」
イカス…?
お前は何時代のもんや!
:07/04/26 03:43
:SH901iS
:☆☆☆
#8 [
]
「ボウズ似合わねー!」
さきの隣でケラケラ笑う女
「やかましい」
「その頭どした?」
りえが俺の頭を見ながら
腹を抱えて笑っている。
「………燃えた」
俺の言葉にさきとりえはゲラゲラ笑い出した。
二人共消えやがれ!!
:07/04/26 03:46
:SH901iS
:☆☆☆
#9 [
]
「てかりえ久しぶりやな」
コウが家に来てから、
りえは俺の家にいる事はほとんどなくなっていた。
「てっきり成仏したかと思ってたわ」
「あたしは死んでねーつの!誰かさんと違って」
りえはさきをチラリと見る
:07/04/26 03:48
:SH901iS
:☆☆☆
#10 [
]
「りえうるさい〜!あたしはコウのペットだから下界にいてもいいんだもん」
頬をプーっと膨らますさき
いや、だめでしょ。
「志乃〜コウは〜?今日こないの?」
「……………」
「ね〜コウは?」
「お前に会いたくねーんだろ」
りえがさきに向かいぶっきらぼうに言った。
:07/04/26 03:51
:SH901iS
:☆☆☆
#11 [
]
「りえにでしょ!あたしはペットだもん!!」
「はいはいそーですか」
「りえむかつく〜」
「さきむかつく〜」
「二人共むかつく!!」
俺の言葉にさきとりえは
同時に俺を見た。
「悪いけど出てって」
:07/04/26 03:53
:SH901iS
:☆☆☆
#12 [
]
「志乃?ご機嫌ななめ?」
さきが俺の元へふわふわと近づいてきた。
ご機嫌ななめなわけちゃうけど。
「えーから一人にして」
俺は俯きながら呟くように言い、
りえとさきはお互い顔を見合わせ、ふわふわと窓から出て行った。
:07/04/26 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#13 [
]
「はあ…」
ため息をつき、
ベットに倒れこんだ時、携帯が鳴った。
《着信 コウ

》
怒りマーク…今はなんかかわいそうになるな…。
って……コウ!?
「もしもし!」
「…神谷です」
わかりますけど。
:07/04/26 18:12
:SH901iS
:☆☆☆
#14 [
]
「どしたん?」
「来客されました」
「は」
「来客されました」
「なにが」
「来客されました」
何回同じ事ゆーねん
「どこに」
「GODROOMです」
GODROOM…?
:07/04/26 18:13
:SH901iS
:☆☆☆
#15 [
]
「なんやっけそれ」
「僕のホームページです」
「そーやったな。んで、誰が」
「誰が、とは愚問です。誰かはわかりませんが…」
「また荒らしか?」
「…違いますよ」
:07/04/26 18:15
:SH901iS
:☆☆☆
#16 [
]
「とにかくホームページ見て下さい」
コウはホームページのアドレスを伝え、電話を切った
「……………」
…長い!!
コウくんアドレス長すぎやから!!
俺は長すぎるホームページのアドレスをパソコンに打ち込んだ。
:07/04/26 18:17
:SH901iS
:☆☆☆
#17 [
]
カチッとクリックすると
以前見た画面が現れた。
《GOD ROOM》
《ようこそo(^-^)o》
「……………」
これコウが打ち込んだんやんな………。
かわいすぎる顔文字…。
俺はBBSをクリックしようとした。が、
《プロフィール》
と書かれた場所が気になった
:07/04/26 20:01
:SH901iS
:☆☆☆
#18 [
]
コウの事、何かわかるかもしれない。
俺はプロフィールをクリックした。
「………」
見るだけ無駄だ、と俺は思った。
画面には
《僕は神です》
と 一言書かれただけだった。
:07/04/26 20:03
:SH901iS
:☆☆☆
#19 [
]
「…くだらん」
俺はプロフィールを閉じ、BBSを開いた。
新しくメッセージが書き込まれていた。
たった
たった一言だけだった。
《助けて下さい。》
俺はコウに電話をかけた。
:07/04/26 20:50
:SH901iS
:☆☆☆
#20 [
]
「…はい神谷です」
知ってます!
「俺やけど!!」
「はい、どうしました」
「今ホームページ見た」
「GODROOM、と」
ええい!どっちでもえーやろ!
「GODROOM見た」
「はい、それで?」
「助けてって…何を?」
:07/04/26 20:52
:SH901iS
:☆☆☆
#21 [
]
「それを今から調べます」
「誰が書いたかわかるんか!?」
「いえ…ですからそれを調べます」
「いたずらの可能性は?」
「ありません」
「なんで言い切れる」
「先日の僕と荒らしとのやりとりを見て、僕に喧嘩を売るような人はいません」
喧嘩!?
:07/04/26 20:54
:SH901iS
:☆☆☆
#22 [
]
「なんでそう思う?」
「僕と荒らしとのやりとりを見て、僕がどれだけ怖いかわかったでしょう?」
怖いっちゅーより
アホらしかったんやけど。
「…まぁな」
「ですからこれはいたずらの可能性はありません」
ほんまか?
俺は少し疑った。
:07/04/26 20:57
:SH901iS
:☆☆☆
#23 [
]
「今から志乃くんのご自宅へ行ってもいいですか」
「…………」
「では後ほど」
俺何も言ってないよね?
電話が切れ、再度俺はホームペー…GODROOMを見た。
「…こんなんいたずらに決まりやんけ……」
:07/04/26 21:25
:SH901iS
:☆☆☆
#24 [
]
俺はゴロンとベットに倒れ込んだ。
なーんかコウの事といい、最近俺、変な事に巻き込まれてるよなー
あーあ。前までは
ただ霊が見えるだけで
平凡な毎日やったのにー
《ピンポーン》
「早っ!!!」
:07/04/26 21:27
:SH901iS
:☆☆☆
#25 [
]
誰も読んでないんですかね

あとからまた更新できたらします

:07/04/26 21:28
:SH901iS
:☆☆☆
#26 [ま
]
初かきです

読んでるんで書いてください(・ω・`)
:07/04/26 22:21
:N902iS
:/eoPzyEY
#27 [
]
:07/04/26 23:38
:SH901iS
:☆☆☆
#28 [
]
《ガチャ》
「お久しぶりです」
さっきまで一緒やったろ
「久しぶり」
「何言ってるんです。先程まで一緒だったじゃないですか」
お前がゆーたからやん!!
「お邪魔します」
:07/04/26 23:41
:SH901iS
:☆☆☆
#29 [
]
コウは慣れたように
玄関を上がり俺の部屋へ入っていった。
「この部屋も相変わらず汚いですね」
やかましい。
「志乃くん飲み物いただけますか」
「はいはい野菜ジュースね」
「いえ…味覚が変わりましたから…」
はい?味覚が変わっただと
:07/04/26 23:43
:SH901iS
:☆☆☆
#30 [
]
「そうですね…オレンジジュース下さい」
「……………」
オレンジジュースなんか家にあったっけ?
「…ありますよね?」
「ちょっと待ってて」
俺は部屋を出た。
って!!俺何言いなりになっとんねん!!
:07/04/26 23:45
:SH901iS
:☆☆☆
#31 [
]
台所へ行き、冷蔵庫をあけるとオレンジジュースが運よく入っていた。
俺はコップに注ぎ、部屋へ戻った。
「どーぞ」
「ありがとうございます」
コウは俺の手からコップを受けとると、ぐびっと一口飲み、コップを眺めた。
:07/04/26 23:47
:SH901iS
:☆☆☆
#32 [
]
「どした?」
「志乃くんこれ何ですか」
「は?オレンジジュースやけど」
「これ…果汁30パーセントですよね」
知らんけど
「僕100パーセントじゃないと受け付けません」
知るか!!!
:07/04/26 23:49
:SH901iS
:☆☆☆
#33 [
]
「30でも100でも同じオレンジジュースやろ!!」
コウはムスッとし、
違いますと言いながらオレンジジュースを口に運んだ
てか100パーセントじゃないと受け付けへんのちゃうんかい
「やはり薄いです」
:07/04/26 23:50
:SH901iS
:☆☆☆
#34 [
]
「そりゃーすんませんね」
俺はコウに向かい嫌みったらしく言ってやった。
コウは目をまんまるにして俺を見た。
「…なに」
「いえ、すみません…薄いのはジュースの事ですよ…志乃くんの髪の毛の事ではありませんから」
わかっとるわい!!
つーかなぜ俺の髪の毛に繋がるのか意味不明なんですけど!
:07/04/26 23:53
:SH901iS
:☆☆☆
#35 [
]
「つーかGODROOMの事でなんかあるから家きたんやろ」
「ああ、そうでしたね。忘れてました」
お前は何しに来たんじゃい
コウはパソコンの前に移動し、GODROOMを開いた。
「おや…また新しく書き込まれてます」
:07/04/26 23:58
:SH901iS
:☆☆☆
#36 [
]
俺はコウの隣に座り、パソコンの画面を覗き込んだ。
「…同じやん」
新しく書き込まれていたのは、さっきと全く同じ
《助けて下さい》
の一言だった。
コウは画面をじっと見つめ口を開いた。
「助けてあげましょうか」
なにを!?
:07/04/27 00:02
:SH901iS
:☆☆☆
#37 [
]
「なにを?」
「それはわかりません」
「…………」
「ですが僕に助けを求めています」
「誰が?」
「ですからわかりません」
「ほんなら、どーやって」
「…はかせてみせます」
尋問!?
:07/04/27 03:01
:SH901iS
:☆☆☆
#38 [
]
コウはパソコンのキーをカチカチと叩いた。
俺はオレンジジュースを飲みながらじっと見ていた。
画面には
《神です。書き込みありがとうございます。助けてあげたいのですが具体的な内容を書いてくれないとこちらも動けませんので。ではまたの書き込みお待ちしています。》
:07/04/27 03:04
:SH901iS
:☆☆☆
#39 [
]
「いかがですか」
コウはくるりと振り返り、俺を見た。
いかがですかとゆわれましても…
「なにが」
「僕の書き込みです」
別に何も思わんけど…?
あえて言うなれば
《神です》
というところだが。
「別に何も思わん」
:07/04/27 03:06
:SH901iS
:☆☆☆
#40 [
]
「そうですか。返事きますかね?」
俺なら自分を《神》と名乗るやつとは絶対かかわりたくない。
だが相手は
《神》だと知りながらも書き込んできた。
「多分くるんちゃう」
「そうですか」
俺の返事にコウは気を良くしたのかニッコリと笑った
:07/04/27 03:10
:SH901iS
:☆☆☆
#41 [
]
「ところで志乃くん」
「はい?」
「最近さきさんや…りえさんをみましたか?」
「あ〜さっきまでおったんやけど追い出した」
「……………」
「どうかしたん?」
「いえ…別に」
コウはパソコンに向き直り、親指を噛んだ。
:07/04/27 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#42 [
]
「さきがコウに会いたそうやったけどな〜」
「…ほう。…りえさんは」
「りえ?」
「りえさんは僕の事何か言ってましたか」
「ん〜別になんも」
「…そうですか」
「なんで?」
「…いえ、何も」
:07/04/27 03:19
:SH901iS
:☆☆☆
#43 [
]
「お前りえと知り合い?」
「…なぜ」
「初めてお前が家来た時りえの様子変やったから」
「…そうでしたか?」
「ん〜ま、気のせいかもしらんけど」
「…気のせいですよ」
コウはガリッと音を立て、親指の爪を噛んだ。
:07/04/27 03:22
:SH901iS
:☆☆☆
#44 [
]
しばらくたってから
ホームページに書き込みが入ってきた。
「きました」
俺は画面を覗き込んだ。
「な…なんじゃこりゃ〜」
「また荒らしですか」
また荒らしだ!
画面には
《神キモい》
永遠に続く…。
:07/04/28 00:39
:SH901iS
:☆☆☆
#45 [
]
コウはため息をつき、
たばこをくわえた。
「またやりますか」
「なにを」
まさか
「ここまで僕を侮辱するとは、ただじゃおきません」
コウはまたもや目にも止まらぬ早さでキーを叩いた。
例のごとく
《お前がキモい》と。
:07/04/28 01:28
:SH901iS
:☆☆☆
#46 [
]
「…またそれやるん…?」
「当然です」
「でもそれの間にさっきの子の返事きたら?」
「志乃くん」
コウはキーを叩きながら横目で俺を睨んだ。
なにさ。
「僕が見逃すとでも?」
「……………」
:07/04/28 01:30
:SH901iS
:☆☆☆
#47 [
]
「あっ!!」
俺の急の叫びに、コウはビクッとし、手を止めた。
「今!なんか書いてあった!!さっきの子の!」
コウは
本当ですか?と言い、カーソルを下までおろした。
「……………」
「……………」
「神キモいしか見当たりませんけど」
「すまん見間違えた」
:07/04/28 01:33
:SH901iS
:☆☆☆
#48 [
]
「志乃くん」
またもやコウは俺をギロリと睨んだ。
「ほんますまん…」
「志乃くんは黙ってて下さい。言いたくないけど邪魔しないで下さい」
言ってるやん!!
てかここ俺んちやよね?
わかりましたか?
と言い、コウは再度キーを叩いた。
:07/04/28 01:36
:SH901iS
:☆☆☆
#49 [
]
「……………」
「……………」
はあ…くだらん…
相変わらずくだらん…
つーか、荒らしに対抗したら逆に相手を煽るんちゃうんか?
「おいコウ…」
「志乃くんは黙っていて下さい」
すんませんね!
:07/04/28 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#50 [
]
俺はコウに背を向け、テレビをつけた。
嫌みたらしくボリュームを最大に近くしてやったが
コウはチラリと横目で見ただけで何も言わなかった。
俺は鼓膜が破れそうになりボリュームを下げた。
「志乃くんの行動は僕には理解しかねます」
こちらの台詞ですけど!
:07/04/28 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#51 [
]
チャンネルをいじっていたら、たまたま俺の好きなお笑い番組がやっていた。
俺はコウを忘れ
1時間近くテレビに夢中になっていた。
「あ〜おもろかっ…てか!お前まだ荒らしと対決しとんかい!!」
コウは俺がテレビに夢中になっていた1時間近く
荒らしと対決していた。
:07/04/28 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#52 [
]
「この荒らし、今回はしつこいです」
キーを未だに打ち続けながらコウがため息まじりで言った。
「ほっとけば?」
「だめです」
即答!?
「こういった方には態度でわからせるしか他にありません」
態度見えてへんよな?
:07/04/28 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#53 [
]
ん?
「おい、ちょっ…」
「志乃くんは口出さないで下さい」
「でも…」
「静かにしなさい」
命令すんな!!
「今…」
「黙りなさい」
むかぴーーー!!!
「今書き込み見えた!!」
:07/04/28 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#54 [
]
コウは
また見間違いですか
と呟き、キーを打つ手を止めなかった。
「いや、まじにまじに。今はまじに見えたって!」
「ありえません」
ありえます!!
《神キモい》と
《お前がキモい》
の間に、一つだけ違う文字が見えた。
:07/04/28 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#55 [
]
「コウ!まじやって!」
「見間違いです」
「ほんまやって」
「僕が見逃すはずありません」
「見逃しとんねん!」
「…見逃してません」
「えーから!!騙された思って見てみ!」
「志乃くんは本当に騙すつもりです」
「騙しません!!」
:07/04/28 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#56 [
]
コウはやれやれといった表情で手を止め、
カーソルを下におろした。
「見間違えてたら、ただじゃすみませんよ」
怖いから!
「見間違えてへん」
カーソルをしばらく下げたところで
コウは手を止めた。
そこには
《私、呪われているの》
と書かれた文字があった。
:07/04/28 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#57 [
]
「…志乃くん」
「ほら!見間違えてへんかったやろ!」
「ええ…」
ほめろ!俺をほめろ!
「志乃くん」
「なに」
ありがとうございますとか言うつもりか?
俺はニヤニヤしてコウを見た。
「なぜもっと早く言わないんですか役立たずですね」
逆ギレ!?予想外の言葉!
:07/04/28 02:45
:SH901iS
:☆☆☆
#58 [
]
「ゆーたやん!」
「遅いんです」
「お前が疑ったからやん」
「志乃くんがふざけた顔で言うからです」
別に普通の顔で言ったけど
「ああ…すみません。ふざけてるのは髪形でしたね」
ええい!いつまで髪形ネタひきずっとんねん!!
:07/04/28 02:48
:SH901iS
:☆☆☆
#59 [
]
「さて…どうしましょう」
「なにが」
「彼女、呪われているみたいです」
「呪いとかないんやろ」
「話を聞いてみないとわかりません」
こないだ呪いなんかないゆーとったやん!!
:07/04/28 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#60 [
]
「彼女は助けてあげます…が、その前に…」
コウはパソコンの画面を睨みつけた。
……なんや?
「何かあるん?」
「荒らしとの勝負がまだついていません」
再びコウはキーを叩いた。
コウくん。それ別にどーでもいい事だよね?
:07/04/28 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#61 [
]
読者さま方に少しアンケートとりたいので
感想版でアンケートの答えもらえたらうれしいです

読んでくれてる方がコメントなりくれたらとてもうれしいので…

今日の更新はここまでにします

:07/04/28 03:24
:SH901iS
:☆☆☆
#62 [我輩は匿名である]
:07/04/28 09:04
:W31K
:DVU10h7c
#63 [
]
アンカーありがとうございます

いちおアンカーしてありますが、100単位は接続しにくいですかね

:07/04/29 01:17
:SH901iS
:☆☆☆
#64 [
]
「コウ〜」
「なんですか」
「それ今やらなあかん事なん?」
「当たり前です」
「荒らしよりも大事な事あるやろ!!」
「荒らしに勝つ事が今何よりも大事です」
大事ちゃうやろ!!
:07/04/29 01:19
:SH901iS
:☆☆☆
#65 [
]
「しかし妙ですね…」
コウはキーを打ちながら
眉間にしわをよせ
パソコンの画面を見た。
妙?
この相談(?)がか?
まぁ
《私、呪われているの》
やら、
俺にしたら
《神》に相談する事時点で妙やけど。
「なにが妙なん?」
「この荒らし、今回は本当にしつこいです」
荒らしの事かい!!
つーか荒らしもうどーでもえーやん!!
:07/04/29 01:23
:SH901iS
:☆☆☆
#66 [
]
「荒らしとかもーいい」
「よくありません」
「いいやん!!」
「だめです。今止めなくてはこの荒らしの方はいずれ自分のした事を悔やむ事になりますから」
別に悔やまんと思うけど。
「僕がその前に救ってあげます」
明らか救う必要ないやろ!
:07/04/29 01:27
:SH901iS
:☆☆☆
#67 [
]
つーか救う、救わんの前に
この人たち
《神キモい》と
《お前がキモい》しか
打ってないんですけど。
「なぁ〜」
「志乃くんすみませんが集中したいので静かにしていて下さい」
何回も言うけど
ここ俺んちだよね!?
:07/04/29 02:51
:SH901iS
:☆☆☆
#68 [
]
俺はコウに向かい舌打ちをし、再度テレビをつけた。
「あ」
「今度は何ですか」
コウは俺を睨みつけた。
「このはがうつっとる」
コウは手を止め、くるりとテレビに向かい直った。
「…本当にアイドルだったんですね…」
本当はモデルでしょ?
:07/04/29 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#69 [
]
「おや?」
コウはテレビに近づき
人差し指をくわえ、テレビをじいーっと見つめた。
「どうしたん」
「……………」
まさかまた霊がついてるんか?俺には見えないが…
「このはさんの隣の女性僕のタイプにぴったりです」
どーでもえーから!!
:07/04/29 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#70 [
]
「お前な〜…」
「このはさんこの方と仲良いですかね」
「繋がりたいんか!?」
「ぜひ…」
コウは人差し指をくわえたままうすら笑いを浮かべている。
こいつ…前から思ってはいたが…女好きか?
:07/04/29 03:20
:SH901iS
:☆☆☆
#71 [
]
「おいコウ」
「本当にタイプです…」
コウは俺を無視し、
テレビにかじりついている
コウがタイプと言った女
俺はテレビを見る。が…
「こいつが?」
俺はコウの趣味を疑った。その女はアイドルには似つかわしくない、むしろ芸人か?といった容姿である
「彼女、僕の天使です」
:07/04/29 03:25
:SH901iS
:☆☆☆
#72 [
]
て…て…天使!?
「こいつが!?」
「志乃くんには見えませんか」
「なにが」
「彼女の背には天使の羽がついています」
ついてませんけど。
コウは漫画で例えるならば目がハートになっている、といった表情をした。
「このはさんに連絡して下さい」
:07/04/29 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#73 [
]
「は?」
「このはさんに今すぐ連絡して下さい」
「なぜ」
「天使と会いたいです」
「連絡先知らんけど」
「…………」
コウはチッと舌打ちし、
本当に役に立ちませんねと言った。
俺が悪いんかい!!
:07/04/29 03:30
:SH901iS
:☆☆☆
#74 [
]
「もういいです…」
諦めるん早っ!!
コウはくるりとパソコンに向き直り、荒らし対決を再開した。
そこへ
「ただいま〜………」
りえが戻ってきた。
「……コウきてたのか」
「久しぶりですね」
:07/04/29 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#75 [
]
【第17章 りえ】
りえはコウを見たとたん
顔を歪ませた。
「邪魔したな。あたし出てくわ」
りえは再度窓に向かった。が、
「いえ、少し話がありますのでここにいて下さい」
コウが横目でりえを見ながら言った。
:07/04/29 03:37
:SH901iS
:☆☆☆
#76 [
]
「……何の話」
りえはコウをギロリと睨みつけ、コウから離れたところに腰かけた。
「そんなに急かさないで待ってて下さい」
コウは未だに荒らし対決をしている。
「コウ…それ絶対長引くよな…ってかいつ終わるん」
「荒らしが諦めたら終わります」
いつやねーん!!
:07/04/29 03:40
:SH901iS
:☆☆☆
#77 [
]
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……
「……………」
「……………」
「……………」
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……
ええい!!!
「もーやめーーい!!」
「あ」
「なんじゃ!!」
コウは俺の顔を振り返りニヤリと笑った。
「この勝負、またも僕の勝利です」
どっちが勝とうがどーでもえー!
:07/04/29 13:30
:SH901iS
:☆☆☆
#78 [
]
「さて、では依頼人の件を解決しましょうか」
依頼人!?解決!?
「なにそれ」
「GODROOMの来客の方ですよ」
依頼人やったんかい!!
つーか、りえに話あるんちゃうんけ!?
「コウ、あたしに話あるんじゃねーの?ないなら出てくし」
:07/04/29 13:33
:SH901iS
:☆☆☆
#79 [
]
りえはふわふわと窓に近づいた。
「まぁ、座ってて下さい」
コウはパソコンを眺めながら言った。
「話すんなら早くしろよ」
イライラした口調でりえが言う。
「……………」
コウはたばこを手に取り、くるくると指で回した。
:07/04/29 13:35
:SH901iS
:☆☆☆
#80 [
]
「志乃くん、最近世間では呪いと称する事件がはやっているのをご存知ですか」
「は?」
呪いと称する事件?
なにそれ
「知らん」
「そうですか、この依頼人の方もその被害者の一人だと僕は思っています」
:07/04/29 13:39
:SH901iS
:☆☆☆
#81 [
]
「意味わからんねんけど」
コウはたばこに火をつけ、一口吸って煙をはいた。
「そうですね…簡単に説明すると、最近人間の身体に乗り移る霊が多発しています。ただ移るだけならいいです…が、借り物の身体である事件を起こしているんです」
「ある事件て?」
「殺人…未遂を」
:07/04/29 13:45
:SH901iS
:☆☆☆
#82 [
]
「殺人未遂〜?」
「はい。つまり身体の持ち主に罪を犯させる、といった事です。殺人まではしません。なぜなら…」
「なぜなら?」
「襲われた被害者は皆右足がなくなっているんです。おかしいと思いませんか」
「おかしいけど…」
:07/04/29 13:50
:SH901iS
:☆☆☆
#83 [
]
「狙いは殺人よりも右足です。右足のない人間を増やしたいという考えでしょう。この事件の霊は。」
「なにしに?」
「おそらく…自分も亡くなった時に右足がなくなったんでしょう。同じ人間を増やしたいという幼稚な考えですね…」
:07/04/29 13:53
:SH901iS
:☆☆☆
#84 [
]
コウはカチカチと
あるサイトを開いた。
「こちらに被害者の写真が載っています。右足がなくなっているでしょう」
「ほ…ほんまや…」
写真は高校生くらいの男だった。右足がひざ上10センチくらいの所からなくなっている。
「…ひでぇ……」
:07/04/29 13:57
:SH901iS
:☆☆☆
#85 [
]
「霊は…自分では生きている人間を傷つける事はできない…そこで乗り移りを実行し、借り物の身体で人間を傷つける…」
コウはパソコンに目を向けたまま。表情はわからないが怒っているような口調だ
「今回はうまい事考えましたね、りえさん」
:07/04/29 14:02
:SH901iS
:☆☆☆
#86 [
]
りえ……?
って…、え………?
「え……コウ……?りえ……って……」
「はい、りえさんが犯人です」
り…えが……?
「はあ!?何意味わかんねー事言ってんだよ!!」
りえはコウに向かい怒鳴り散らした。
「なぜわからないんですか、自分のした事でしょう」
:07/04/30 01:44
:SH901iS
:☆☆☆
#87 [
]
「ちょ…ちょっと待て…。お前犯人の霊は亡くなったつったよな?りえは…」
「亡くなってますよ」
「は?」
「りえさんは亡くなってます」
「いや…でもりえは…」
「すでに亡くなってます」
:07/04/30 01:48
:SH901iS
:☆☆☆
#88 [
]
コウはくるりと振り返り、りえを眺めた。
「あたしは死んでねーよ」
りえはコウから目線をそらしながらボソッと言った。
「コウ…りえは…だって」
「なくした右足を探しているんでしょう?」
:07/04/30 01:51
:SH901iS
:☆☆☆
#89 [
]
コウの言葉にりえは目を見開いた。
「他人の右足を奪っても、あなたの右足の代わりにはなりませんよ」
「………………」
「…話が……」
話がわからん……。
じっと睨み合う二人の間で俺は一人うろたえていた。
「説明いりますか?」
めんどくさそうにコウが俺に向かって言った。
:07/04/30 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#90 [
]
「…頼む」
はぁーっとため息をつき、コウがパソコンに向き直った。
カチカチと何やら打ち込んでいる。
「この事件、最近有名ですけど志乃くんニュース全く見てないんですね」
………すみませんね!
:07/04/30 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#91 [
]
カチッという音と共に
パソコンの画面に
《右足切断呪い事件》
と書かれた文字が映った
「見ればわかりますが…」
コウは画面をじいっと見つめ、口を止めた。
「…どしたん?」
「説明するの面倒なので自分で読んで下さい」
説明いるか聞いたんお前ちゃうんかい!!
:07/04/30 02:14
:SH901iS
:☆☆☆
#92 [
]
俺は画面に書かれた説明文を見た。
「読めへん」
「なにが」
「文読めへん」
「…それは漢字がですか」
「……………」
「あなたは小学生ですか」
「……………」
「どの漢字が読めないんですか」
「全部」
「………………」
「全部読めへんの!!」
:07/04/30 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#93 [
]
「志乃くんつかぬ事をお聞きしますが…」
「なに」
「期末テストの順位は」
「ケツから三番目」
「……………」
「……………」
「…そうですか…僕は一番でした」
別に聞いてませんけど
:07/04/30 02:47
:SH901iS
:☆☆☆
#94 [
]
「まぁいいでしょう。志乃くんの頭が悪いのはよくわかりました」
別にわかってくれんくてもえーけど!!
「…あ、すみません…」
「別に謝らんくていい」
「いえ、髪形の事が悪いと言ったわけではありませんよ。能の方ですから」
わかっとるわい!!
:07/04/30 02:50
:SH901iS
:☆☆☆
#95 [
]
「お前しつこい」
「何がですか」
「髪形ネタ」
「し…志乃くん……!」
コウは目を見開き、あからさまにわざとらしく口をパクパクさせた。
「なんやねん」
「ネタとは…そこまで思いつめなくて大丈夫ですよ」
お前がそうさせてるんやろが!!
:07/04/30 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#96 [
]
「もう髪形の話はえーから説明して」
「なんのですか」
「事件についてやろ!」
「そうでしたね、忘れてました」
今日忘れすぎ。
「説明します。準備はいいかな?」
また笑っていいとも?
「……いいとも」
「では説明します」
:07/04/30 02:54
:SH901iS
:☆☆☆
#97 [あや]
:07/04/30 03:11
:SH903i
:Cb5ZOVxU
#98 [
]
あやさん

すみませんテレビに夢中でした

少ししてからまた更新しますよ

ありがとうございます

めっちゃやる気でました

:07/04/30 03:16
:SH901iS
:☆☆☆
#99 [
]
「この事件…普通ならば単独犯として片付けられる事件です。右足だけを奪う、まぁ…言うなれば愉快犯ですね。ですが犯人は皆違う人物です。犯人同士の関わりもなく…普通の方から見れば奇妙な事件でしょう」
…普通に奇妙やな…
「ですからちまたの噂ではこのように呪い事件と称じられているんです」
:07/04/30 04:27
:SH901iS
:☆☆☆
#100 [
]
「………………」
なるほど。
まぁ確かに呪い、と考えるのが普通か。
「ですが呪いではありません。犯人はりえさんなんですから」
「でも言うたらりえも霊やから呪いの一種ちゃうん」
「…志乃くん……」
コウは俺の顔を見てため息をついた。
:07/04/30 04:29
:SH901iS
:☆☆☆
#101 [
]
「なんやねん」
「呪い、とはそもそも何かわかってますか」
「……………」
「わからないでしょう?」
「………………」
「わからなくて当然です。呪いなどありませんから」
あるゆーたりないゆーたりコウのやつ矛盾しすぎやし
:07/04/30 04:31
:SH901iS
:☆☆☆
#102 [
]
「でも俺らには霊が見えるから呪いとかない思うかもしらんけど、並の人間にはやっぱ呪いって思うんが普通ちゃうん?」
「…それは一理ありますが…まぁ、どうでもいいんです呪いとかは」
……意味不!!!
どーでもえーならその話するなや!
:07/04/30 04:33
:SH901iS
:☆☆☆
#103 [
]
「犯人はりえさんで間違いありません」
コウはりえをギロリと睨みつけた。
りえはバツが悪そうな顔をして俯いた。
「なんでりえが?」
「りえさんの事、志乃くんは何と聞いてますか」
「…身体が行方不明…」
コウは俺の答えを聞き、鼻で笑った。
「今回は行方不明ですか」
:07/04/30 04:37
:SH901iS
:☆☆☆
#104 [
]
…今回?
今回って…?
「おい、今回って」
「りえさんの行方不明なのは右足だけでしょう」
コウはりえに向かい、自分の右足をぷらぷらと揺らした。
「今回ってどーゆー意味」
「言葉の通りです」
:07/04/30 04:39
:SH901iS
:☆☆☆
#105 [
]
「…意味わからんけど…」
「先程、志乃くんは僕にりえさんと知り合いか、と尋ねましたね」
「………ああ…」
「知り合い…ではありませんが…りえさんの事は知っています」
「は?」
「りえさんも、僕を知っているでしょう」
コウは口の端を釣り上げながら言った。
:07/04/30 04:42
:SH901iS
:☆☆☆
#106 [
]
りえは目線を下に向けたままだった。
「コウ、どーゆー事?」
「僕の義父母を殺害したのはりえさんです」
……………は?
「え…………?」
:07/04/30 04:46
:SH901iS
:☆☆☆
#107 [我輩は匿名である]
毎日見てます!頑張って(=°ω°)ノ
:07/04/30 18:50
:SH903i
:1ZAomeJo
#108 [
ミルキー
]
:07/04/30 19:16
:N701i
:yGqX4AJM
#109 [
]
匿名さん

ありがとうございます

とてもうれしいです

ミルキーさん

アンカーありがとうございます

:07/05/01 04:19
:SH901iS
:☆☆☆
#110 [
]
今 なんて?
「僕の義父母が殺害されたと、いいましたよね」
「……え……あ…ああ」
「犯人はりえさんです」
「…………は?」
意味がわからんねんけど
「志乃くん、どの辺から説明してほしいですか」
「…最初から」
:07/05/01 04:23
:SH901iS
:☆☆☆
#111 [
]
「………最初とは」
「最初から全部」
コウは首をかしげたが、
いいでしょう、と言い
右手の親指を噛んだ。
「200X年、世界は核の炎につつまれました」
「は」
「人類は滅びたかに思えました。しかし…」
:07/05/01 04:29
:SH901iS
:☆☆☆
#112 [
]
「ちょ…何の話してん」
「僕の好きな」
「北斗の拳の話か」
「はい」
「なんで今その話を」
「最初から、と言いましたから」
「誰が北斗の最初からを聞きましたか」
「北斗の拳の最初からの話を言ってるわけではありません」
:07/05/01 04:31
:SH901iS
:☆☆☆
#113 [
]
「ほな何」
「僕の生い立ちの話を」
200X年とか明らかに北斗の拳の話やろ!!
「生い立ちとか飛ばして」
「なぜ」
「今必要ないやろ」
「……………」
「北斗の拳も必要ないし」
:07/05/01 04:33
:SH901iS
:☆☆☆
#114 [
]
「……………」
「りえの話から聞かせて」
「本当にいいんですか」
お前が説明するゆーたんちゃうんけ!!
「えーから早く」
「志乃くん…」
コウは再度パソコンに向き直り、俯いた。
「北斗の拳は、のちのちこの話に重要なんですよ」
:07/05/01 04:37
:SH901iS
:☆☆☆
#115 [
]
「……………」
北斗の拳が重要なコウの…いや、りえの過去って…
なに?
「ほな好きに説明して」
「僕は…北斗の拳が大好きな普通の小学生でした」
「……………」
「……………」
え!?今!?
今のとこが重要なん!?
:07/05/01 04:40
:SH901iS
:☆☆☆
#116 [
]
「僕はその日も普通に北斗の拳を見てました。アニメで」
アニメで、とか別につけ加えんでえーから。
「僕の部屋は、義父母のいる部屋からは少し離れた場所にあったので、義父母の話し声も、いつもは全く聞こえていませんでした」
「……………」
:07/05/01 04:43
:SH901iS
:☆☆☆
#117 [
]
「しかし、その日だけは違ったんです」
「なにが」
「義父母の部屋から、話声が聞こえてきました」
……てか
もう北斗の話終わったん?
「義父母が大声で話していたわけではないんです。本当に、普通の会話が聞こえてきたんです」
:07/05/01 04:46
:SH901iS
:☆☆☆
#118 [
]
「この日から…ぼくは…」
?
「なんやねん」
コウは親指をくわえたまま黙り込んだ。
:07/05/01 13:48
:SH901iS
:☆☆☆
#119 [
]
「すみません志乃くん、僕少しパニックになっていました」
いつ!?
全くいつものお前と同じやったけど!
「……………」
「りえさんの話をするはずがいつの間にか僕の話にかわってしまってました」
それも気になるけど…
コウの話より北斗の話に変わってましたが
:07/05/01 13:50
:SH901iS
:☆☆☆
#120 [
]
「すみません」
「いや、えーから」
「では話しま……動くな!!!!」
「!??」
急にコウがでかい声を出し、俺はビクッと飛び上がった。
「な…なんや…ねん」
「りえさん逃げないで下さいね」
横目で睨むコウの視線を追うと、りえが窓へ向かっている途中だった。
:07/05/01 13:56
:SH901iS
:☆☆☆
#121 [
]
「あたし関係ないじゃねーか!」
「何言ってるんです。今からあなたの話をするんですよ」
りえは俯き、下唇をキュッと噛んだ。
「その演技、いつまでするつもりですか」
コウはりえを見ながら、
馬鹿にしたようにニヤリと笑った。
:07/05/02 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#122 [
]
「志乃くん、りえさんはいつから下界にいると思います?」
「は?」
そんなんわかるわけないやん…
「りえさんは僕達が産まれる前から下界にさ迷う霊ですよ」
「………………」
………………は?
:07/05/02 02:25
:SH901iS
:☆☆☆
#123 [
]
「え…でも…」
「見た目は僕達と変わりませんが…それはりえさんが亡くなったのが僕達と同じ年齢だからです」
「………17歳…」
「ええ、17歳で亡くなっています」
「…なんで……?」
「事故…ですね」
:07/05/02 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#124 [
]
「事故…って…」
「志乃くん、僕達が産まれる前の年に、ある大きな事故が起きたのをご存知ないですか?」
「…………知らん…」
「では、こんな噂話を耳にした事ありませんか」
:07/05/02 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#125 [
]
コウが話したのは
こんな内容だった。
とある事故で
一人の少女が片足をなくし亡くなった。
その少女の噂話をした人はその日の夜、少女が夢に出てきて、
「片足を知らない?」
と言うそうだ。
「知らない」
と言えば彼女はこう答える
「じゃあ、あなたの片足をちょうだい」
:07/05/02 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#126 [
]
その夢を見た人は
朝目覚めると
片足がなくなっていて
夢に出てきた少女が
隣に立って言うそうだ。
「あなたの足は
わたしには合わない」
と。
「この噂話、聞いた事ありませんか?」
:07/05/02 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#127 [
]
「…いや……」
「そうですか…まぁこのような都市伝説まがいの噂話はごまんとありますから」
コウはゆらゆらと右足を揺らしながら、フッと笑った
「察しの通り、この噂話の少女は、りえさんです」
:07/05/02 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#128 [
]
「……そんな…」
そんな馬鹿な…
「そんな馬鹿な、と思ったでしょう」
人の心を読むな!!
「その事故…って…?」
「僕の義父が起こした事故です」
「……………え」
そんな偶然って……
「言うなれば事故ではありません。あれは義父が故意に起こした事ですから」
:07/05/02 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#129 [
]
「…………え?」
コウの言葉に、
今まで無言だったりえが
口を開いた。
「りえさんも知らなかったでしょう?あれは事故ではありませんよ」
「な…どういう事だよ!」
りえはコウに向かい、
怒鳴るように言った。
「落ち着きなさい」
:07/05/02 02:49
:SH901iS
:☆☆☆
#130 [
]
「は!?どーゆー事が聞いてんだよ!!答えろ!」
「りえさん落ち着きなさい」
「答えろよ!!答え…」
「落ち着け!!」
コウがりえに向かい怒鳴り、りえはビクッとした。
「落ち着きなさいと言っているのが聞こえませんか」
コウは眉間にしわをよせながらりえを睨んだ。
:07/05/02 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#131 [
]
「……う…そだ…ろ?」
りえが力なく呟き、
俺はりえを見た。
「…………りえ?」
りえは涙をながしながら
ガタガタと奮えている。
「…りえ………?」
「そ…んな……だって……尚人が…尚人がそんな事するわけ…」
尚人…?尚人って誰だ?
「…尚人って…?」
「僕の義父です」
:07/05/02 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#132 [我輩は匿名である]
見てますょ-
壁|≡サッ
:07/05/02 02:58
:SH903i
:mYWWdKWA
#133 [
]
匿名さん

リアルタイムで見てくれてたのに寝てしまいました

ごめんなさい

今日も飲み行くので
夜中更新できたらしますね


:07/05/02 18:50
:SH901iS
:☆☆☆
#134 [
ミルキー
]
:07/05/02 21:04
:N701i
:piiepvhI
#135 [ローズファン
]
ぁの……
感想版のが
ほしいです

針してくださぃ

:07/05/03 18:13
:P902i
:g/A/xFJA
#136 [
]
ミルキーさん

アンカーありがとうございます

ローズファンさん

感想版は
>>2に、貼ってあります

:07/05/04 03:20
:SH901iS
:☆☆☆
#137 [
]
義父…?
りえとコウの義父が…
「…知り合いなん?」
「ええ」
コウはガタガタと震えるりえを横目で見ながら、
たばこに火をつけた。
「りえさんと僕の義父は、深い仲にありました」
:07/05/04 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#138 [
]
深い仲…って…
「つまり…」
「恋人同士でした」
恋人同士…?
恋人同士やのに…
なんでりえを…
「志乃くん」
コウは煙をはきながら、
俺に顔を向けた。
「僕の義父は、完璧主義者でした。異常なほどの」
:07/05/04 03:27
:SH901iS
:☆☆☆
#139 [
]
「りえさんと義父が出会った時、すでに義母と結婚していました」
「…じゃあ…りえとは…」
「不倫です」
りえは奮えながら
俯いているため表情がわからない。が、時折ポタポタと涙が落ちている。
泣いてるんか…?
:07/05/04 03:29
:SH901iS
:☆☆☆
#140 [
]
「義父は完璧主義者ゆえ、りえさんとの関係を周囲にばれる事などありえませんでした。しかし…その義父が…あろうことか過ちをおかしてしまった…」
「…過ちって……?」
コウはりえをチラリと見、俯いて言った。
「りえさんに子供が出来てしまったんです」
:07/05/04 03:33
:SH901iS
:☆☆☆
#141 [
]
「残念ながら、子供はすぐに流れてしまいました。が、義父はその一件から、りえさんの存在にだんだんと嫌気がさしてきた。そこで義父は、例の事故を起こしたんです」
…子供ができたから
嫌になった…だと…?
「…なんやねん…それ…」
「義父は完璧主義者だと言ったでしょう」
:07/05/04 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#142 [
]
「でも…だからって…なんで事故起こすん!?おかしないか!?」
「…おかしい事ではありません…誰でも……」
コウは唇をキュッと噛んだ
「人間誰でも自分にとって邪魔な人間は、消えてほしいと思うものです」
そう言ったコウの表情は
少し悲しげに見えた。
:07/05/04 03:42
:SH901iS
:☆☆☆
#143 [
]
だ…誰も読んでへんのかな

:07/05/04 22:11
:SH901iS
:☆☆☆
#144 [みさ]
読んでます

:07/05/04 22:13
:N903i
:d2MMhLAE
#145 [スゴイ
]
:07/05/04 22:13
:SH902i
:yxQNGXLI
#146 [
]
:07/05/04 23:33
:SH903i
:O0xTQAtE
#147 [ゅ江
初カキですx
ブクマしていつも見てますチ~
主サンの小説大好きなので
頑張って下さいッ(`Ov0pq)⌒**
:07/05/05 08:00
:W51S
:tCELSGWM
#148 [
]
みささん

スゴイ

さん


さん

ゆさん

ありがとうございますm(__)m昨日は急遽予定が入って更新できませんでした

ゆさんブクマとかまで…
ありがとうございます

:07/05/05 11:16
:SH901iS
:☆☆☆
#149 [
]
>>142から
「でも…」
「志乃くんは違うんですか?」
「………え?」
「自分にとって邪魔な人間は、消えてほしいと思いませんか」
「……………」
俺にとって
邪魔な人間………
:07/05/05 11:18
:SH901iS
:☆☆☆
#150 [
]
「俺…は………」
「はい」
「コウが…」
「…はい」
「邪魔やっ……た……」
「……はい」
「でもほんまに消えてほしいなんて思わへん!」
「………当たり前です。思っているならば僕が志乃くんを消しますよ」
ほんまにしそう…
:07/05/05 11:21
:SH901iS
:☆☆☆
#151 [
]
「でもさ、なんでりえはお前の義父母を殺したん?その前にりえって死んだんやろ?それにりえは事故やって思ってたんやないの?怨みとかちゃうよな?」
「…恋愛経験の浅い志乃くんにはわからないでしょうが愛情が憎しみに変わる事もあるんですよ。つまり」
「ちょい待てい」
:07/05/05 11:25
:SH901iS
:☆☆☆
#152 [
]
「なんですか」
「恋愛経験の浅い、というくだりは別にいらんのちゃうん」
「図星を当てられて悔しいんですか」
あー悔しいさ!!
「けっ」
「志乃くん話が進みませんのでしばらく黙ってて下さい」
どーもすんませんでした!
「どーぞ話して下さい」
:07/05/05 11:27
:SH901iS
:☆☆☆
#153 [
]
コウの説明したのは
こんな内容だった。
りえが16歳の時
尚人(コウの義父)と出会いりえは一目ぼれをしたが
尚人には妻がいた。
それでも関係ない、と
りえは不倫を選んだ。
17歳になり、りえは妊娠が発覚した。
「りえさん、なぜあなたは流産したのですか」
:07/05/05 16:02
:SH901iS
:☆☆☆
#154 [
]
「…………」
「答えたくないのなら僕が代わりに答えましょうか」
コウは俯くりえを横目で見、腕を組んだ。
「あなたは義父に暴行を受けていた。そうですね?」
「なっ……!!」
暴行!?
「僕の義父はすぐに手をあげますから」
:07/05/05 16:06
:SH901iS
:☆☆☆
#155 [
]
「見て下さい」
ふいにコウはティーシャツをぺろりとめくった。
おーおー
腹筋われてんな〜って…
「それって…」
「プールでは気付かなかったようですね」
コウはフッと笑い、お腹をさすった。
コウの右の脇腹にはたくさんの根性焼の痕があった
「義父にやられました」
:07/05/05 16:09
:SH901iS
:☆☆☆
#156 [
]
「……………」
…虐待…されてた…
って事か?
「僕の話は置いといて、りえさんの妊娠がわかった時義父はあなたに暴行を与えた。それで流産した。間違いありませんね?」
「……………」
りえは黙って涙を流した。
:07/05/05 16:13
:SH901iS
:☆☆☆
#157 [
]
「義父は妊娠の事から、りえさんの事がだんだんと邪魔になってきたんです。ちょうどその頃、義母も妊娠をしました」
「え!?じゃあ、その子供は?」
「…………」
コウは俺に背を向けた。
その後小さな、
本当に小さな声で呟いた
「僕が殺しました」
:07/05/05 16:18
:SH901iS
:☆☆☆
#158 [
]
【第18章 過去】
……今…なんて?
「コウ…?」
俺は震えた声でコウを呼び掛けた。
「弟でした。本当にかわいらしい…」
コウは背を向けながら
親指の爪を噛んだ。
「しかし僕は…弟を憎んで……」
「?」
コウはフッと笑ったような息をもらした。
「ああ、憎んでいたんですね僕は。彼を」
:07/05/05 16:24
:SH901iS
:☆☆☆
#159 [我輩は匿名である]
更新待ってます
:07/05/06 00:14
:SH903i
:ZYObUyyU
#160 [
]
匿名さん

ありがとうございます

:07/05/06 00:47
:SH901iS
:☆☆☆
#161 [
]
「憎んで…?」
「はい。その話はまた…」
「また今度とかはなし。今全部聞かして」
俺の強気な発言に
コウはびっくりしたように振り返り目をまんまるにした。
「俺はコウの事全部知りたい」
:07/05/06 00:48
:SH901iS
:☆☆☆
#162 [
]
「…全部…ですか」
「おー、全部」
「…………」
「…………」
「志乃くん…」
「なに」
「僕に惚れたとかはやめて下さいね」
誰が惚れますか!!
「惚れんから聞かして」
:07/05/06 00:50
:SH901iS
:☆☆☆
#163 [
]
コウは少し俯き、
少し考えてから
わかりました、と話した
「まずりえさんの話を解決してからにしたいのですがいいですか」
「…わかった」
俺の答えにコウはフッと笑みをもらし、りえを見た。
「今からりえさんも知らなかった過去を話します。覚悟はいいかな?」
また笑っていいとも!?
:07/05/06 00:53
:SH901iS
:☆☆☆
#164 [
]
「……………」
「りえさん」
「……………」
「りえさん覚悟は」
「…わかった」
「覚悟はいいかな?」
「……わかった」
「そんな答えでは話せません。覚悟はいいかな?」
「……………………」
りえは長い沈黙のあと、ようやく いいとも と答えた
「では話しましょう」
:07/05/06 00:55
:SH901iS
:☆☆☆
#165 [
]
「義母の妊娠がわかった時義父はとても喜びました。が、喜べないたったひとつの原因は、りえさん。あなたでした」
「…それって」
「はい、志乃くん?」
「喜べへんのは流産したりえに悪い…からか?」
「いえ、違います」
:07/05/06 00:58
:SH901iS
:☆☆☆
#166 [
]
コウはりえを凝視し、
りえは目線をそらした。
「りえさんの存在自体が、これから子を授かる義父にとって邪魔でしかなくなってしまったんです」
「…なんで…?」
「義父が今までりえさんに注いでいた愛情…仮に愛情があったとしたならば、ですが。それが全て我が子に注がれる。つまり」
:07/05/06 01:02
:SH901iS
:☆☆☆
#167 [
]
「りえへの愛情がなくなっ…た……?」
コウは俺を見て頷いた
「その通りです」
その後コウはオレンジジュースを口に含みながら淡々と話し続けた。
長いので略します。
:07/05/06 01:05
:SH901iS
:☆☆☆
#168 [
]
語り手は俺。柏木志乃。
りえに嫌気がさした尚人(コウの義父)は、りえとの連絡を一切とらなくなった。が、りえは尚人を愛していた故、一方的に連絡をしてきたり会いにきたりしていたらしい。
尚人は完璧主義者故、りえとの関わりは一切他人にばれていなかった。
「そこを、義父は利用したんです」
:07/05/06 01:10
:SH901iS
:☆☆☆
#169 [
]
再度語り手。柏木志乃。
尚人は事故に見せ掛け、
りえを殺そうと計画をした。それはもう念密に。
計画殺人よりも事故の方が罪が軽い。だが尚人には事故に見せ掛けなければならないもう一つの理由があった。
「…それは……?」
「義父にも僕達同様……いえ、僕同様に霊が見える能力がありましたから」
:07/05/06 01:17
:SH901iS
:☆☆☆
#170 [
]
「なんで言い直すん?」
「志乃くんより…僕の方が霊能力が高いです。志乃くんには見えなくとも僕に見えている霊は多々ありますから」
コウは目線を窓に向けた
「…何かおるん…?」
「いえ、何も」
ほな意味ありげに窓見るな!!!
:07/05/06 01:19
:SH901iS
:☆☆☆
#171 [
ミルキー
]
:07/05/06 10:11
:N701i
:dd03RjNM
#172 [まなと]
やった

追い付いた

むちゃくちゃおもしろいから友達にも教えるたし

:07/05/06 22:47
:910SH
:RHMz7gLM
#173 [まなと]
↑失敗ありH

:07/05/06 22:49
:910SH
:RHMz7gLM
#174 [
]
ミルキーさん

アンカーありがとうございます

まなとさん

ありがとうございます

友達にも教えてくれるとか…ありがたいです

:07/05/07 03:15
:SH901iS
:☆☆☆
#175 [
]
>>170から続き
「志乃くん、霊は人間の心理…人間の心の中までは覗く事ができませんよね」
「……………」
そんなん霊になった事ないからわからんけど。
「義父は霊能力があった。ですからりえさんの死後も義父はりえさんが霊になり自分の傍に憑く、とわかっていたんです」
:07/05/07 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#176 [
]
「だから事故に見せ掛ける必要があった…?」
「それもあります」
「それも?」
「義父の能力は特殊です。以前僕は志乃くんに、霊は人に手を出せない、そう言いましたよね」
「…言ってたけど」
「義父ほどの能力を持てば、それができるんです」
:07/05/07 03:21
:SH901iS
:☆☆☆
#177 [
]
「………………」
意味不明。
コウは俺のなんとも微妙な顔つきを見て、フッと微笑んだ。
「義父はりえさんとの交際中、ある実験をしていました」
「…実験?」
「ええ、…霊に人を殺せるのか、という実験です」
:07/05/07 03:23
:SH901iS
:☆☆☆
#178 [
]
「なんじゃそれ」
「僕にもその辺はわかりませんが、結局実験は何の成果も得られず…もしくは、義父自身が実験をしなかったのかもしれません。ですがその実験内容を、ある時りえさんは見てしまった」
「…じゃあ…まさか」
「はい、りえさんはその実験を試し、義父母を殺害したんです」
:07/05/07 03:26
:SH901iS
:☆☆☆
#179 [
]
「その実験内容って?」
「それは僕も知りません。りえさん教えてもらえますか」
「……………」
りえは俯き黙っていた。
「…まぁ、忘れてしまったんでしょう…もしくは」
コウはオレンジジュースを一口飲んだ。
「実験内容が、人に乗り移る方法だったのか」
:07/05/07 03:28
:SH901iS
:☆☆☆
#180 [
]
「いい加減にしやがれ!!てめぇは全部知ってんだろ!!あたしが尚人をどうやって…どんな気持ちで殺したのかを!!!」
突然りえがコウに向かってでかい声で怒鳴り、俺はびっくりして目を見開いた
「どんな気持ちか…そんな事知りません。僕は他人の気持ちなどわかりませんから」
:07/05/07 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#181 [
]
「…てめえ……」
「なんですか?また誰かに乗り移るつもりですか」
コウは椅子に乗りくるくる回りながらニヤリと笑って見せた。
「あなたはここに存在してはいけない者です。成仏して下さい。もちろん」
コウは一枚の紙切れをポケットから出した。
:07/05/07 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#182 [
]
コウはその紙切れを
りえの顔の前でぴらぴらと揺らした。
「……なんだ……?」
りえは怪訝な顔でその紙切れを見る。
俺も紙切れを覗きこんだ
「……伊豆…?」
紙切れはコウの別荘のある伊豆の地図だった。
ある部分に赤い丸がついている。
「こちらに探し物…あなたの右足があります」
:07/05/07 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#183 [
]
伊豆に……
コウの別荘の近くに…
りえの右足がある…?
りえはコウの手から地図をバッと奪った。
「本当か…?」
「はい、本当です。ですから思い残す事はないでしょう?成仏しなさい」
コウは腕を組み直し、微笑みながら言った。
:07/05/07 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#184 [
]
「ここに…あたしの右足が……」
りえは紙切れを見ながら
ぶつぶつと呟いている。
…こいつ大丈夫か?
「おいりえ」
「……くる……」
「え?なんて?」
「探してくる」
それだけ言い残し、りえは窓の外へ飛んでいった。
:07/05/08 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#185 [
]
「…さっぱりわからん…」
「わかりませんか」
「わかりません」
コウはため息をついた
「志乃くん、あなた結構馬鹿ですね」
馬鹿ですけど!?
「りえさんはただ右足を探したいがために下界に残っていただけです」
:07/05/08 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#186 [
]
「ほななんでその右足のありかをお前が知ってんねん」
「僕はなんでも知ってますから」
「……………」
「……………」
「……………」
「なんですかそんな目で見るのやめて下さい」
:07/05/08 01:58
:SH901iS
:☆☆☆
#187 [
]
「なんかあっさり解決しすぎなんですけど」
「当たり前です」
「……………」
「志乃くん、下界にさまよう霊の未練は、案外しょうもないんですよ」
しょうもないて!!
「それに僕にはどうしても早く解決しなくてはいけない理由がありましたので」
:07/05/08 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#188 [
]
「……理由て?」
「今日、夕方から合コンがあるんですよ」
今、な ん て ?
「志乃くんも行きます?」
「……………」
「美女が揃ってますが」
「行きますけど!!」
その前にさぁ…
「お前の話聞かせて」
:07/05/08 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#189 [
]
「僕の?」
「お前の」
「僕の…」
「お前の!」
「…僕の……」
ええいしつこい!!
「お前の事聞かせえ!!」
「……………」
「……………」
:07/05/08 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#190 [
]
「僕の過去を、ですか」
「そーです」
「たいした事ないですよ」
「聞かせて」
「……………」
コウは俯き親指を噛み、しばらくしてから口を開いた
「僕は幼い頃、義弟を殺した。ただそれだけです」
:07/05/08 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#191 [
]
「……なんで」
「先程言った通りです。憎んでいたから、です」
「だからなんで」
「………………」
「………………」
「…なぜ…でしょうね」
コウは悲しげに微笑んだ。
:07/05/08 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#192 [
]
「僕が義父母にひきとられたのは僕が5歳の時でした。その時、義父母にも僕と同じ5歳の子供がいました。ただ、僕の方が二ヵ月ほど先に産まれたので僕が兄、と呼ばれていました」
「……………」
「義父母は僕を引き取ったすぐ何ヵ月かは、とても優しかった。弟も、僕を本当の兄のように慕ってくれていました。ですが」
:07/05/08 02:13
:SH901iS
:☆☆☆
#193 [
]
コウは眉間にしわを寄せ、たばこに火をつけた。
「だんだんと…義父母は僕を人形としか見なくなってしまった」
…言ってたな…。
「僕は産まれつき頭が良すぎました」
頭えーのって産まれつきとかなんか?
「その頭の良さが、義父母は気に入らなかったんでしょう」
:07/05/08 02:17
:SH901iS
:☆☆☆
#194 [
]
「弟は…産まれながら能に問題がありました」
「問題…?」
「はい、知的障害です。………志乃くん」
ふいにコウが煙を吐きながら俺を見た。
「志乃くんはどうします?我が子よりも養子にした子の方が優れていたならば」
:07/05/08 02:21
:SH901iS
:☆☆☆
#195 [
]
「……わからん」
「そうですか、僕ならば…憎むでしょうね…」
「誰を?」
「養子…いえ……我が子の運命を」
「……………」
「だから殺してあげたんです、僕が」
コウはニヤリと笑った。
:07/05/08 02:23
:SH901iS
:☆☆☆
#196 [
]
「どうしました?」
コウは俺を見て、
震えていますよ、と続けた
俺は自分でもわかるくらい震えていた。
怖い
怖い…
怖い………?
……誰が?
「僕が怖いんですか」
:07/05/08 02:25
:SH901iS
:☆☆☆
#197 [
]
「……………」
「僕は弟が憎くてたまらなかった。義父母は、知的障害の弟より優れた、僕を憎んで…僕を人間として扱ってはくれなかった…だから僕は弟を殺した。弟がいなくなれば僕は愛されると」
「ちゃうやろ!!!」
:07/05/08 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#198 [
]
「お前は殺してへん…お前弟を殺してへんやろ!」
「……なぜです」
「………わかる」
「なぜ」
「お前憎くて殺したゆーたやろ?」
「はい、憎かったです」
「ほんならなんで…」
俺は目頭が熱くなった。
「何でお前泣いてるん…」
:07/05/08 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#199 [
]
コウは
涙を流していた。
「…なんで殺したとか嘘つくん……」
「…僕は………」
コウは窓を見つめた。
「やめ…て下さい……」
「…コウ?」
「そんな目で…見ないで下さい……」
「コウ!?」
:07/05/08 02:33
:SH901iS
:☆☆☆
#200 [
]
コウは窓に目を向けながら頭をかかえた。
「僕は…………」
「コウ?どしたん?」
俺はコウの目線を追い、窓の外を見た。
「……?」
何も見えない。が、
コウは明らかに何かを見ている。
「許して下さい……」
:07/05/08 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
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