きみを送るA
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#297 []
 
――――…‥

「………コウ…」

「志乃くん!」

「………………」

「志乃くん!?」

「…コウ……?」

俺が目覚めた時
目の前には心配した顔のコウの姿があった。

⏰:07/05/17 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#298 []
「よかったです…志乃くんなかなか目が覚めなくて」

コウはガタガタと震えている。

そんな心配してたんや…

「…旬の記憶を見てた…」

俺の言葉に、コウは目を丸くした。

「…旬……の……?」

⏰:07/05/17 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#299 []
「そう。旬の記憶」

「………………」

コウは眉間にしわを寄せた

「あ…あ〜あいつの性格お前ソックリやな」

「……僕と旬が…?」

全然似てませんよ、とコウは続けた。

「全く同じやったで」

⏰:07/05/17 02:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#300 []
「……そうですか…」

コウは俯き黙り込んだ。

えーっと…
救えって言ってたけど

どうしたらいいんや…?

「……………」

「……………」

旬…旬は……

俺は周りをキョロキョロ見渡した。が、旬が見当たらない。

⏰:07/05/18 03:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#301 []
「志乃くん」

ふいにコウが指をくるくると回しながら俺を呼んだ。

「旬の記憶…とは一体何ですか」

「あ〜…っと……」

コウの自殺未遂…
って言ってもいいんか?
わからん!!
俺にはコウの救い方がわからん!!どーすんだ俺!

⏰:07/05/18 03:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#302 []
「志乃くん…」

俺を怪訝な顔つきで見つめるコウ。

やめろ…
そんな不審者を見るような目付きで見るな。

そんな目で俺を見るな!!

「……笑えない冗談はやめて下さい」

「ほんまやから!!」

⏰:07/05/18 03:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#303 []
「…ただ…夢を見てただけじゃないんですか…」

「夢ちゃう!!」

多分…

「ではどんな記憶ですか」

「…………コウが…」

「僕が?」

「…自殺未遂をした日…」

⏰:07/05/18 03:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#304 []
俺はチラリとコウを見た。

「……………」

コウは驚いた表情で俺を見ている。

「…手首…切ってた…」

「……………」

「原因は………旬か?」

俺の質問に
長い沈黙が流れた。

⏰:07/05/18 03:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#305 []
「いや…いい。言いたくないならいいねんで、俺は」

「そうです。自殺する事が旬へのせめてもの償いだとあの頃は思っていました」

コウは悲しげな笑みを浮かべながら続けた。

「志乃くん、本当に記憶を見てきたみたいですね」

⏰:07/05/18 03:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#306 []
「あ…う……おお!見てきた。全部見てきたで!」

コウはフッと笑いながら、そうですか、と言った。

「それでその記憶を見た意図は?」

意図…?
意図ってなんや?

「意図って…?」

「まさか意図もないのに記憶を見ただけですか」

「いや…意図の…」

「……まさか意図という単語の意味がわからないとでも」

⏰:07/05/18 04:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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