きみを送るA
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#421 []
「…いただきます」

俺はキングオブ枝豆を口に運んだ。

枝豆が口に付いた瞬間チラリとコウを見る。

お…俺を見ている。

コウは睨んでいるような
哀れんでいるような
なんとも微妙な顔つきで俺を見ていた。

⏰:07/05/28 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#422 []
「…なんやねん」

「いえ、別に」

俺と目が合うと
コウはフイッと視線を逸らした。

へんなやつ。

俺は枝豆を口に入れた。

「…ん!!」

「どうしました」

コウは目をまんまるにして俺を覗き込んだ。

⏰:07/05/28 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#423 []
まさにこれは

「キングオブ枝豆!!」

「…なんですかそれは」

「枝豆の中のキングや!」

「……………」

「味の宝石箱や〜」

「……そうですか」

「なんやねんその薄い反応は!!」

⏰:07/05/28 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#424 []
「反応の仕方に困ります。それに薄いのはあなたの頭です」

ええい!!

「やかましい。好きで禿げたわけちゃうわ」

「そうですか?」

そーですよ

「好きで禿げたのかと思いました」

お前禿げた理由知ってるやんけ!!

⏰:07/05/28 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#425 []
「…もうええわい」

もくもくと枝豆を食べる俺を見て、コウはニッコリ微笑んだ。

「よかったです。先程の志乃くんが別人のようだったので僕少し困りました」

「へ?」

「僕に枝豆を茹でろと言った時の志乃くん…まるで別人の目でした」

⏰:07/05/28 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#426 []
「…そうか……?」

確かに
さっきの俺、自分じゃないみたいやった…
なんつーか…口が勝手に動いたというか…

「いえ、僕の気のせいだと思います…」

コウはちらっと俺を見て
わずかに微笑んだ。

「ビール取ってくるわ」

⏰:07/05/28 02:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#427 []
「お願いします」

俺は勢いよく立ち上がった

「?志乃くん何か落ちましたよ」

「え?なに………あ!!」

「……………」

コウは無言で俺のポケットから落ちた例のブツを持ち上げた。

⏰:07/05/28 02:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#428 []
「いや…あの……コウ……それは……え〜と…」

「…なんですかこれは」

コウはまじまじと例の名刺を見ている。

み…眉間にしわが!!

「…いや…なんつ〜か…」

「志乃くん僕の天使と連絡とってるんですか」

⏰:07/05/28 02:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#429 []
「いや…」

「ではこれはなんですか」

コウは俺の目の前に
名刺をずいッと差し出した

「…帰り際に渡された」

「………………」

コウは長い沈黙のあと
それはそれは長い、重いため息をついた。

⏰:07/05/28 02:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#430 []
「彼女は僕の天使ではなく志乃くんの天使だったというんですか…」

はい!?

「いやいやいやいやちょっと待ちたまえコウくん」

「……なんですか」

「まず第一に、姫菜は天使ちゃうから」

「…天使以外の何と」

人間以外の何者でもないんですけど。

⏰:07/05/28 02:51 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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