きみを送るA
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#570 [
]
俺がコクリと頷くと
コウはゆっくりと手を離した。
「まだ症状は軽いですね、いいでしょう。志乃くん必ず僕の言い付けを守ること。約束できますか?」
「……わかった」
この時
コウも俺も想像していなかった。
この判断が間違いだった事を。そして
想像よりはるかに
アコさんの力が強かった事を。
:07/06/05 02:01
:SH901iS
:☆☆☆
#571 [
]
その日
コウは荷物を持って自宅へ帰っていった。
部屋には俺一人。
「……………はぁ…」
小さくため息をつき
俺はベッドへ倒れ込む。
まさか自分が取り憑かれるなんてな……
:07/06/06 04:01
:SH901iS
:☆☆☆
#572 [
]
ベッドで横になると
だんだん眠気が襲ってきた
「志乃〜!!ご飯やで!」
母ちゃんの声がリビングから響いてくる。
「いらんわ〜!!」
俺が叫ぶとリビングから小さく文句を言う母ちゃんの声が聞こえてきた。
俺は静かに瞼を閉じた。
:07/06/06 06:58
:SH901iS
:☆☆☆
#573 [
]
――――……‥‥
《や…めて……》
?
《誰…で…すか…?》
ゆうみちゃん?
《お願…きゃあああ!!》
まただ。
泣き叫ぶゆうみちゃんの身体からは
このはの時と同じ
大量の血が噴き出した。
:07/06/06 07:00
:SH901iS
:☆☆☆
#574 [
]
《くっくっくっ…》
冷酷な笑い声―‥
誰だ?
《恐怖に脅えている表情…ん〜たまらないね》
楽しそうに
声の主は言った。
誰……だ…?
俺は後ろを振り返る
―――――…‥
《プルルルルッ》
:07/06/06 07:05
:SH901iS
:☆☆☆
#575 [
]
大きな機械音で
目が覚めた。
「…ヤな夢……」
俺は額から滴る汗を拭い
携帯を開いた。
【着信 コウ

】
「…はい」
「…寝てました?」
多分寝起きだろう
コウがかすれた声で言った
:07/06/06 07:09
:SH901iS
:☆☆☆
#576 [
]
「…ん…今何時?」
「6時です」
6時…ああ…
あのまま朝まで寝てもーたんか。
「朝っぱらからどないしてん?」
「このはさんが…」
コウの声が僅かに小さくなった
「このはさんが怪我を…」
:07/06/06 07:10
:SH901iS
:☆☆☆
#577 [
]
「えっ………」
俺はこのはから
大量の血が噴き出した夢を思い出した。
「怪我って…どんな…」
「大丈夫です。出血はありましたが、命に別状はありません」
「良かった…」
「ええ、しかし…」
コウは低い声で言った。
「このはさんは何者かに腕を切り付けられました。犯人はわかっていません」
:07/06/06 07:14
:SH901iS
:☆☆☆
#578 [
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「……まさか……」
「はい。僕も同じ考えです。犯人はおそらく彼女でしょう」
彼女…アコさん…
「僕は後ほどスーパー枝豆へ行ってアコさんに会ってきます」
「え…危険ちゃうか?」
俺の問いに
コウはフッと笑った
「僕を誰だと?」
:07/06/06 07:18
:SH901iS
:☆☆☆
#579 [
]
僕を誰だと…って…
「…神谷さん」
「……………」
「神谷コウくん」
「…そうですが…」
コウはハーッとため息をついた。
「普通の返ししないで下さい。返答に困ります」
:07/06/07 02:06
:SH901iS
:☆☆☆
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