きみを送るA
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#621 [
]
目の前には優しそうな
中年の男性。
「じゃあなぜ、きみは神谷くんを刺したんや?」
俺は今
鑑別院の中にいる。
そう、あの事件の日
俺は捕まった。
「…今から話す事…信じてくれますか…?」
:07/06/08 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#622 [
]
―――…‥‥
「コウ!!コウ!!」
救急車の中で
俺は何度も何度も
コウの名前を叫んだ。
「落ち着きなさい!すぐ病院に着きますから!」
救急隊員が俺を静止する声も俺の耳には全く入らなかった。
:07/06/08 03:48
:SH901iS
:☆☆☆
#623 [
]
病院へ着き、
集中治療室と書かれた部屋へコウはつれて行かれた。
しばらくして
看護婦さんが俺のもとへ走ってきた。
「誰か身内の方は!?」
治療室の前のソファーには俺しかいない。
看護婦さんは焦ったように周りをキョロキョロ見渡した。
:07/06/08 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#624 [
]
「身内は…おらん」
俺の言葉に
看護婦さんは
まさか、という表情をしたが、すぐさま
「輸血する血液が足りません!!彼と同じ血液の方を…」
と言った。
:07/06/08 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#625 [
]
血液が…
コウは確か俺と同じ…
「俺、同じや!俺の血使ってくれ!!」
「わかりました!早くこちらへ」
俺は看護婦さんの後を追い治療室の中へ入った。
「…コウ……」
そこには
真っ青なコウがベッドに横たわっていた。
:07/06/08 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#626 [
]
「彼一人か!?」
突然執刀医だろう男が
さっきの看護婦に向かい叫んだ。
「はい。身内はおられないそうなんです…」
医者が困ったように俺を見る。
「まいったな…さすがに彼だけでは…彼の方が危なくなる危険がある…」
:07/06/08 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#627 [
]
「大丈夫や!!俺の血を…全部使ってもえーから!コウを助けてくれ!!」
俺は狂ったように
医者につめよった。
「…いいのか?」
「構わんから!早く!」
医者は困惑気味だったが
俺の必死な表情を見て
わかった、と言った。
:07/06/08 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#628 [
]
コウの隣にベッドが用意され、俺はそこに横になる
「楽にして下さいね」
看護婦さんが
優しい口調で言った。
俺はコウの手を握り
目を閉じた。
あの悪夢の結末が
まさかこんな形になるなんて――‥‥‥
:07/06/09 23:58
:SH901iS
:☆☆☆
#629 [
]
――――‥‥‥
気付くと俺は
真っ暗闇の中に立っていた
「ここは…?」
辺りをキョロキョロ見渡すが、闇が続くだけで何も見えない。
「…志乃さん」
背後から急に名前を呼ばれ俺はギヨッとした。
気配のない背後にいる声の主を振り返るとそこには
:07/06/10 01:09
:SH901iS
:☆☆☆
#630 [
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「…旬…?」
目を細めながら
立っている…いや、
浮かんでいるといったほうが正しいだろう。
コウの弟、旬がボウッと光っていた。
明らかにムスッとした表情をしている。
「あなたは一体何をしてるの?」
:07/06/10 01:12
:SH901iS
:☆☆☆
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