きみを送るA
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#651 []
「誰って…?え?」

戸惑う俺を見ながら
旬はニヤニヤしている。

「旬?どーしたん?」

「旬?あはは〜残念!外れだよ志乃さん」

「……え?」

「僕は幻影の方さ。つまり神谷が…兄が作り出したほうのね。」

…意味がわからない。

⏰:07/06/11 03:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#652 []
「意味わかんないでしょ、馬鹿だから」

「……………」

さっきまでの旬と
全然違う。
どーいう意味だ?
さっきまでのは演技なのか?

「ふふ。違うよ」

「!!?」

「さっきは本物。あの光の中で入れ代わったのさ」

⏰:07/06/11 09:19 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#653 []
こいつ…
俺の心が読めるのか?
てゆーか
入れ代わった…?

「本物…は…?」

俺はよほど怯えた表情なのだろう。旬の幻影は俺を見ながらクスクス笑っている

「いるよ」

幻影は赤いボールを指す

「その中にね」

⏰:07/06/11 09:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#654 []
俺は赤いボールを見つめる

この中に…
旬が……?

戸惑う俺を見ながら
旬の幻影はフッと鼻で笑った。

「旬と一緒にラスボスを倒すんだろ?」

「……………」

幻影はニヤニヤしながら俺に近寄り、赤いボールを奪った。

「ラスボスはこの俺だ」

⏰:07/06/12 00:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#655 []
【第27章 旬】

「え………?」

意味がわからない

ラスボス……?
幻影がラスボス…?

「志乃くんは〜俺が神谷が勝手に作り出した幻影だと思ってるんでしょ〜う?」

馬鹿にしたような話し方で赤いボールを指でくるくる回しながら幻影が言った

「旬は死んだあと、この俺と約束をしたんだよ」

⏰:07/06/12 00:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#656 []
「約束…?」

「そう。旬ほどの霊力を持つ人間は死んだら魂は残らない。だが旬は兄貴が心配だからって霊として残りたいって言ったんだ。だから契約したのさ、この俺とね」

「…お前は一体……」

「俺か?俺は悪魔さ」

そう言って幻影は
赤いボールを投げつけた。

⏰:07/06/12 02:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#657 []
コロコロと赤いボールは転がりアコさんの足元へ落ちた。

「ひっ…!!」

アコさんは小さな悲鳴をあげ、ソファーから立ち上がった。

それを見て幻影の旬はクックッと不気味に笑う。

「アコは怖がりだな〜」

⏰:07/06/12 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#658 []
「ちょ…待てや」

「何〜?」

「その玉ん中に旬が入ってんねやろ」

「そうだよ〜」

「じゃあなんでアコさんがそれを怖がるん」

俺の問いもすぐさま幻影の笑い声に掻き消される。

「俺が悪魔なら、旬は神だ」

…………

………………は?

⏰:07/06/12 02:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#659 []
「なぜ、旬と俺が同じ姿なのか、お前はわからないのか?」

…わからん

わかりたくもない

きょーみない

「興味持て」

「……………」

「まぁいい。教えてやるよ。元々俺達は一つだった」

⏰:07/06/12 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#660 []
「一つって…?」

「俺と旬は一卵性双生児だった」

え…………?

そんな話聞いた事…

「ないはずだ。俺は産まれてきていないんだからね」

「……………」

「俺は生を持たずに消えた。神は残酷だ。なぁ人間は母胎にいる時から意思を持ってる事を知ってるか?」

⏰:07/06/12 02:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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